JPH0799032B2 - 汚水槽のスカム除去装置 - Google Patents
汚水槽のスカム除去装置Info
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- JPH0799032B2 JPH0799032B2 JP19605987A JP19605987A JPH0799032B2 JP H0799032 B2 JPH0799032 B2 JP H0799032B2 JP 19605987 A JP19605987 A JP 19605987A JP 19605987 A JP19605987 A JP 19605987A JP H0799032 B2 JPH0799032 B2 JP H0799032B2
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- Japan
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- tank
- scum
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、下水中継ポンプ場等の汚水槽内に堆積するス
カムを除去する汚水槽のスカム除去装置に関する。
カムを除去する汚水槽のスカム除去装置に関する。
下水の中継処理を行う中継ポンプ場の汚水槽等は、通常
マンホールを用いており、例えば第４図に示すように、
マンホールａ内に水中ポンプb,cを２台以上配設すると
共に、この水中ポンプをオン・オフ制御する上下方向可
動形のフロートスイッチｄ（d1〜d4）を設け、下水流入
管ｅからの流入下水の水位に応じて水中ポンプb,cを自
動交互運転することにより、下水を下水吐出管ｆを介し
て揚水して外部（下流側）に排出している。
マンホールを用いており、例えば第４図に示すように、
マンホールａ内に水中ポンプb,cを２台以上配設すると
共に、この水中ポンプをオン・オフ制御する上下方向可
動形のフロートスイッチｄ（d1〜d4）を設け、下水流入
管ｅからの流入下水の水位に応じて水中ポンプb,cを自
動交互運転することにより、下水を下水吐出管ｆを介し
て揚水して外部（下流側）に排出している。
ところで、この種の汚水槽に流入する下水等の汚水に
は、一般に有機物質や油脂成分等が含まれているが、こ
れらからCO2ガス等が発生するに伴って水面に浮き上
り、異臭発生の要因になると共に、貯留水表面に浮遊し
てスカム状となる現象があった。すなわち、水面付近の
浮遊物は、水中ポンプb,cの運転時に吸引されないた
め、揚水されず、これが経時的に堆積して厚いスカム層
Ｓを形成していた。そして、水中ポンプのON・OFFは夫
々H1，L1の水位で繰り返され、スカム層Ｓ下の汚水のみ
が揚水される為、スカム層Ｓばかりが残され、スカム層
Ｓがますます厚くなっていく問題があった。また、フロ
ートスイッチd1〜d4に付着したスカム層Ｓは乾燥すると
硬化するため、特に、高水位検知用のフロートスイッチ
d1，d2などはボール状に硬化して作動しなくなり、流入
水が高水位H1，H2に達しても水中ポンプb,cが起動しな
いため、異常高水位によるマンホールａからの溢水が生
じる問題があった。
は、一般に有機物質や油脂成分等が含まれているが、こ
れらからCO2ガス等が発生するに伴って水面に浮き上
り、異臭発生の要因になると共に、貯留水表面に浮遊し
てスカム状となる現象があった。すなわち、水面付近の
浮遊物は、水中ポンプb,cの運転時に吸引されないた
め、揚水されず、これが経時的に堆積して厚いスカム層
Ｓを形成していた。そして、水中ポンプのON・OFFは夫
々H1，L1の水位で繰り返され、スカム層Ｓ下の汚水のみ
が揚水される為、スカム層Ｓばかりが残され、スカム層
Ｓがますます厚くなっていく問題があった。また、フロ
ートスイッチd1〜d4に付着したスカム層Ｓは乾燥すると
硬化するため、特に、高水位検知用のフロートスイッチ
d1，d2などはボール状に硬化して作動しなくなり、流入
水が高水位H1，H2に達しても水中ポンプb,cが起動しな
いため、異常高水位によるマンホールａからの溢水が生
じる問題があった。
そこで、これらの問題に鑑みてスカムを破砕・除去する
スカムスキマーやエアリフトポンプを設置したり、スカ
ムを水中に混入せしめる撹拌機等を装備することが考え
られているが、これらの機器は設備費用が高価となるう
え、特に、マンホール内でのメンテナンスが面倒である
という問題がる。
スカムスキマーやエアリフトポンプを設置したり、スカ
ムを水中に混入せしめる撹拌機等を装備することが考え
られているが、これらの機器は設備費用が高価となるう
え、特に、マンホール内でのメンテナンスが面倒である
という問題がる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、専用の機器
等を新たに装備する必要なく、汚水槽内に本来設けられ
ているポンプ設備を有効に利用した簡単かつ安価な設備
をもって、汚水槽内のスカムを水中に攪拌させて揚水除
去することができる汚水槽のスカム除去装置を提供する
ことを目的としている。
等を新たに装備する必要なく、汚水槽内に本来設けられ
ているポンプ設備を有効に利用した簡単かつ安価な設備
をもって、汚水槽内のスカムを水中に攪拌させて揚水除
去することができる汚水槽のスカム除去装置を提供する
ことを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、汚水槽内の上下
方向の複数箇所に配設された複数のフロートスイッチに
より、前記汚水槽内の水中ポンプがオン・オフ制御され
る下水中継ポンプ場などの汚水槽において、前記水中ポ
ンプの汚水吐出管に該吐出管よりも細径の分岐管を接続
し、この分岐管に、前記複数のフロートスイッチのうち
の高水位フロートスイッチの上方に配置されるととも
に、その先端が下方に傾斜されて汚水槽内の貯留汚水の
水面側に向けられた第１ノズルと、前記高水位フロート
スイッチの下方に配置されるとともに、その先端が水平
よりやや下方に傾斜され、かつ、前記水中ポンプのイン
ペラの回転方向に合わせて円周方向に向けられた第２ノ
ズルと、前記水中ポンプの上方に配置されるとともに、
その先端が水中ポンプの上部側に向けられた第３ノズル
と、前記汚水槽の貯留汚水の直上部に配置されるととも
に、その先端が貯留汚水の直下に向けられた第４ノズル
と、前記複数のフロートスイッチ各々の上部にそれぞれ
配置されるとともに、その先端が各フロートスイッチに
向けられた第５ノズルとのうち、少なくとも第１ノズル
および第２ノズルの両方もしくはそのいずれか一方を設
けたものである。
方向の複数箇所に配設された複数のフロートスイッチに
より、前記汚水槽内の水中ポンプがオン・オフ制御され
る下水中継ポンプ場などの汚水槽において、前記水中ポ
ンプの汚水吐出管に該吐出管よりも細径の分岐管を接続
し、この分岐管に、前記複数のフロートスイッチのうち
の高水位フロートスイッチの上方に配置されるととも
に、その先端が下方に傾斜されて汚水槽内の貯留汚水の
水面側に向けられた第１ノズルと、前記高水位フロート
スイッチの下方に配置されるとともに、その先端が水平
よりやや下方に傾斜され、かつ、前記水中ポンプのイン
ペラの回転方向に合わせて円周方向に向けられた第２ノ
ズルと、前記水中ポンプの上方に配置されるとともに、
その先端が水中ポンプの上部側に向けられた第３ノズル
と、前記汚水槽の貯留汚水の直上部に配置されるととも
に、その先端が貯留汚水の直下に向けられた第４ノズル
と、前記複数のフロートスイッチ各々の上部にそれぞれ
配置されるとともに、その先端が各フロートスイッチに
向けられた第５ノズルとのうち、少なくとも第１ノズル
および第２ノズルの両方もしくはそのいずれか一方を設
けたものである。
上記構成の本発明によれば、水中ポンプの起動時に汚水
吐出管から分岐管を介して圧送される圧力水が、第１な
いし第５ノズルのうちの少なくとも第１ノズルおよび第
２ノズルの両方もしくはそのいずれか一方から汚水槽内
の貯留汚水の水面側に向けて放出されることになり、こ
の放出される圧力水によって貯留汚水の水面に堆積する
スカムは汚水中に没入され、かつ、攪拌されて、水中ポ
ンプに吸い込まれ、該水中ポンプおよび吐出管により揚
水されて外部（下流側）に排出されることになる。した
がって、スカムによってフロートスイッチの検知動作が
妨げられることがなくなり、水中ポンプを適正に起動す
ることが可能である。
吐出管から分岐管を介して圧送される圧力水が、第１な
いし第５ノズルのうちの少なくとも第１ノズルおよび第
２ノズルの両方もしくはそのいずれか一方から汚水槽内
の貯留汚水の水面側に向けて放出されることになり、こ
の放出される圧力水によって貯留汚水の水面に堆積する
スカムは汚水中に没入され、かつ、攪拌されて、水中ポ
ンプに吸い込まれ、該水中ポンプおよび吐出管により揚
水されて外部（下流側）に排出されることになる。した
がって、スカムによってフロートスイッチの検知動作が
妨げられることがなくなり、水中ポンプを適正に起動す
ることが可能である。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
汚水槽のスカム除去装置は、第１図および第２図に示す
ように、下水中継ポンプ場等のマンホール（汚水槽）１
に配設された推移中ポンプ2,3の既設下水吐出管６側に
付設され、複数のノズル８（8a,8b,8c）を具備して構成
されている。
ように、下水中継ポンプ場等のマンホール（汚水槽）１
に配設された推移中ポンプ2,3の既設下水吐出管６側に
付設され、複数のノズル８（8a,8b,8c）を具備して構成
されている。
マンホール１は、略円筒状で地中の栗石上に載せられ、
上部開口部が地面に露出するようになされており、内部
に水中ポンプ2,3やフロートスイッチ４等を配設してい
る。そして、マンホール１の一側壁に設けられた流入口
に下水流入管５が装着される一方、他側壁に設けられた
流出口に下水吐出管６が装着されている。水中ポンプ2,
3は、マンホール１の底面に突設された底盤1aに２台が
載置され、フロートスイッチ４の水位検出信号により、
自動交互もしくは並列運転可能となっている。そして、
第１および第２水中ポンプ2,3の各吐出管2a,3aは、上部
で前記下水吐出管６に連結されている。この下水吐出管
６は、水平方向に延びてマンホール１の外部（下流側）
に配管される一方、他端にはフランジ6aが設けられ、分
岐管７が接続されている。フロートスイッチ４は、水位
の変動に応じて検出信号を送る水位検出器で、複数のフ
ロートスイッチ4aないし4dを具備し、マンホール１の上
部から吊下げられている。4eはおもりである。前記フロ
ートスイッチ4aないし4dは、上下動によってオン・オフ
作動し、本例では４個が所定位置に取り付けられてい
る。即ち、この取付位置は、上方から異常高水位用フロ
ートスイッチ4a、高水位用フロートスイッチ4b、低水位
用フロートスイッチ4cおよび最低水位用フロートスイッ
チ4dとなっており、流入下水が高水位H1になると第１水
中ポンプ２を起動させ、水位上昇が続いて異常高水位H2
に達すると第１及び第２水中ポンプ2,3を並列運転させ
る一方、揚水により低水位L1になると第２水中ポンプ３
を停止させ、最低水位L2にまで下ると第１水中ポンプ２
も停止させるようになっている。
上部開口部が地面に露出するようになされており、内部
に水中ポンプ2,3やフロートスイッチ４等を配設してい
る。そして、マンホール１の一側壁に設けられた流入口
に下水流入管５が装着される一方、他側壁に設けられた
流出口に下水吐出管６が装着されている。水中ポンプ2,
3は、マンホール１の底面に突設された底盤1aに２台が
載置され、フロートスイッチ４の水位検出信号により、
自動交互もしくは並列運転可能となっている。そして、
第１および第２水中ポンプ2,3の各吐出管2a,3aは、上部
で前記下水吐出管６に連結されている。この下水吐出管
６は、水平方向に延びてマンホール１の外部（下流側）
に配管される一方、他端にはフランジ6aが設けられ、分
岐管７が接続されている。フロートスイッチ４は、水位
の変動に応じて検出信号を送る水位検出器で、複数のフ
ロートスイッチ4aないし4dを具備し、マンホール１の上
部から吊下げられている。4eはおもりである。前記フロ
ートスイッチ4aないし4dは、上下動によってオン・オフ
作動し、本例では４個が所定位置に取り付けられてい
る。即ち、この取付位置は、上方から異常高水位用フロ
ートスイッチ4a、高水位用フロートスイッチ4b、低水位
用フロートスイッチ4cおよび最低水位用フロートスイッ
チ4dとなっており、流入下水が高水位H1になると第１水
中ポンプ２を起動させ、水位上昇が続いて異常高水位H2
に達すると第１及び第２水中ポンプ2,3を並列運転させ
る一方、揚水により低水位L1になると第２水中ポンプ３
を停止させ、最低水位L2にまで下ると第１水中ポンプ２
も停止させるようになっている。
ノズル８は、マンホール１の貯留下水上面に堆積するス
カムを撹拌するもので、分岐管７の管路に第１ないし第
３ノズル8aないし8cが取付けられている。分岐管７は、
前記下水吐出管６より略細径で、管端が前記フランジ6a
に接続されている。そして、分岐管７の管路には、ボー
ル弁7aが介設されており、ノズル8a,8b,8cから放出され
る圧力水を手動で停止できるようになっている。なお、
このボール弁7aを電動式とし、水中ポンプ2,3の起動に
連動して開閉制御されるようにしてもよい。第１ノズル
8aは、前記高水位用フロートスイッチ4bの上方に配置さ
れ、先端側を下方に傾斜させて、貯留下水の水面側に向
けており、圧力水を水面に堆積するスカムＳに放出可能
としている。第２ノズル8bは、前記高水位用フロートス
イッチ4bの下方に配置され、先端を水平よりやや下方に
傾斜させていると共に、第２図に示す如く水中ポンプ2,
3のインペラの回転方向に合せて円周方向に向けてお
り、水中ポンプ2,3の運転に伴い圧力水を水中に放出
し、貯留下水に旋回流を生じさせるようになっている。
第３ノズル8cは、前記水中ポンプ2,3の上に配置され、
先端を両水中ポンプ2,3の上部側に向けており、低水位
時に露出する水中ポンプに放水して該ポンプの冷却を図
ると共に、流入下水が僅かで水中ポンプ2,3が露出した
際に、該ポンプに付着するスカムを洗浄して除去できる
ようになっている。なお、上記ノズルとしては、前記第
１ノズル8aと第２ノズル8bの両方もしくはそのいずれか
一方を設けていればよい。また、前記第１ないし第３ノ
ズル8a,8b,8cの他に、第４ノズル（図示せず）として、
貯留汚水の直上部に配置されるとともに、その先端を貯
留汚水の直下に向けてスカムＳに対して圧力水を放出し
て該スカムＳを破砕するようにしてもよいし、第５ノズ
ル（図示せず）として、前記各フロートスイッチ4aない
し4bの上部に設け、先端をフロートスイッチ4a,4b側に
向けて、圧力水を該フロートスイッチに放出し、付着す
るスカムＳを洗浄により除去してもよい。
カムを撹拌するもので、分岐管７の管路に第１ないし第
３ノズル8aないし8cが取付けられている。分岐管７は、
前記下水吐出管６より略細径で、管端が前記フランジ6a
に接続されている。そして、分岐管７の管路には、ボー
ル弁7aが介設されており、ノズル8a,8b,8cから放出され
る圧力水を手動で停止できるようになっている。なお、
このボール弁7aを電動式とし、水中ポンプ2,3の起動に
連動して開閉制御されるようにしてもよい。第１ノズル
8aは、前記高水位用フロートスイッチ4bの上方に配置さ
れ、先端側を下方に傾斜させて、貯留下水の水面側に向
けており、圧力水を水面に堆積するスカムＳに放出可能
としている。第２ノズル8bは、前記高水位用フロートス
イッチ4bの下方に配置され、先端を水平よりやや下方に
傾斜させていると共に、第２図に示す如く水中ポンプ2,
3のインペラの回転方向に合せて円周方向に向けてお
り、水中ポンプ2,3の運転に伴い圧力水を水中に放出
し、貯留下水に旋回流を生じさせるようになっている。
第３ノズル8cは、前記水中ポンプ2,3の上に配置され、
先端を両水中ポンプ2,3の上部側に向けており、低水位
時に露出する水中ポンプに放水して該ポンプの冷却を図
ると共に、流入下水が僅かで水中ポンプ2,3が露出した
際に、該ポンプに付着するスカムを洗浄して除去できる
ようになっている。なお、上記ノズルとしては、前記第
１ノズル8aと第２ノズル8bの両方もしくはそのいずれか
一方を設けていればよい。また、前記第１ないし第３ノ
ズル8a,8b,8cの他に、第４ノズル（図示せず）として、
貯留汚水の直上部に配置されるとともに、その先端を貯
留汚水の直下に向けてスカムＳに対して圧力水を放出し
て該スカムＳを破砕するようにしてもよいし、第５ノズ
ル（図示せず）として、前記各フロートスイッチ4aない
し4bの上部に設け、先端をフロートスイッチ4a,4b側に
向けて、圧力水を該フロートスイッチに放出し、付着す
るスカムＳを洗浄により除去してもよい。
次に、本実施例の動作について説明する。
マンホール１に流入する下水ノ水位が上昇して高水位H1
に達し、高水位用フロートスイッチ4bが作動して第１水
中ポンプ２が起動することにより下水が揚水されると、
下水吐出管６から分流した圧力水は分岐管７を介して各
ノズル8aないし8cから放出する。このとき、第１ノズル
8aの圧力水は、既に貯留下水の表面に堆積して硬化した
スカムＳ側に放出され、このスカムを破砕して水中に没
入させる。また、第２ノズル8bの圧力水は、水中ポンプ
2,3の運転によって生じる水流の方向に積極的に旋回さ
せて、前記破砕されたスカムＳを撹拌し水中に混入せし
める。そして、スカムを混入した下水が揚水され排水さ
れるに伴って水位が低下すると、水中ポンプ2,3の上部
が露出するが、第３ノズル8cからの圧力水が両水中ポン
プ2,3側に放出されているので、該水中ポンプは常時冷
却され、加熱が抑制される。
に達し、高水位用フロートスイッチ4bが作動して第１水
中ポンプ２が起動することにより下水が揚水されると、
下水吐出管６から分流した圧力水は分岐管７を介して各
ノズル8aないし8cから放出する。このとき、第１ノズル
8aの圧力水は、既に貯留下水の表面に堆積して硬化した
スカムＳ側に放出され、このスカムを破砕して水中に没
入させる。また、第２ノズル8bの圧力水は、水中ポンプ
2,3の運転によって生じる水流の方向に積極的に旋回さ
せて、前記破砕されたスカムＳを撹拌し水中に混入せし
める。そして、スカムを混入した下水が揚水され排水さ
れるに伴って水位が低下すると、水中ポンプ2,3の上部
が露出するが、第３ノズル8cからの圧力水が両水中ポン
プ2,3側に放出されているので、該水中ポンプは常時冷
却され、加熱が抑制される。
なお、本発明は上記実施例に限らず、第３図に示すよう
に、マンホール10の下部にベースプレート10aを配設
し、該ベースプレート上に下水貯留部が逆載頭円錐形状
となるようにインバート１を載設して、該インバートの
傾斜面11aに沿ってノズル8b,8cを有した分岐管７を配設
する構成としてもよい。他は前記実施例と同様である。
このように構成すれば、水中ポンプ2,3の起動時に貯留
下水がインペラの回転方向に旋回しつつ吸込まれるが、
マンホール10の下水貯留部が漸次小径になっているの
で、低水位になるに従ってスカム層Ｓの厚さが次第に厚
くなり、また旋回流速も増し、スカムＳの撹拌が一層促
進されて、スカムの排出が容易となる。
に、マンホール10の下部にベースプレート10aを配設
し、該ベースプレート上に下水貯留部が逆載頭円錐形状
となるようにインバート１を載設して、該インバートの
傾斜面11aに沿ってノズル8b,8cを有した分岐管７を配設
する構成としてもよい。他は前記実施例と同様である。
このように構成すれば、水中ポンプ2,3の起動時に貯留
下水がインペラの回転方向に旋回しつつ吸込まれるが、
マンホール10の下水貯留部が漸次小径になっているの
で、低水位になるに従ってスカム層Ｓの厚さが次第に厚
くなり、また旋回流速も増し、スカムＳの撹拌が一層促
進されて、スカムの排出が容易となる。
以上のように、本発明によれば、汚水を揚水する水中ポ
ンプの汚水吐出管に接続された分岐管に、配置位置およ
び吐出方向が特定された第１ないし第５ノズルのうちの
少なくとも第１ノズルと第２ノズルもしくはそのいずれ
か一方を設けて、水中ポンプの吐出水、つまり、圧力水
を上記ノズルから放出させることにより、貯留汚水の水
面に堆積するスカムを攪拌して揚水させるようにしたの
で、汚水槽内のスカムを効率よく除去して、悪臭等の発
生を防止するとともに、フロートスイッチの誤作動や作
動不良、さらには槽外への汚水の溢れ出しも防止するこ
とができる。しかも、水中ポンプの汚水吐出管に接続し
た分岐管に前記ノズルを設けるだけでよく、槽内にスカ
ムスキマーや攪拌機等のようなスカム除去専用の機器な
どを設置する必要がなく、汚水槽内に本来設けられてい
るポンプ設備を有効に利用した簡単かつ安価な設備をも
って所定のスカム除去機能を発揮させることができる。
さらに、マンホールのような汚水槽内に入る必要もな
く、槽外からメンテナンスを容易に行なうことができる
といった維持管理面での実用的効果も奏することができ
る。
ンプの汚水吐出管に接続された分岐管に、配置位置およ
び吐出方向が特定された第１ないし第５ノズルのうちの
少なくとも第１ノズルと第２ノズルもしくはそのいずれ
か一方を設けて、水中ポンプの吐出水、つまり、圧力水
を上記ノズルから放出させることにより、貯留汚水の水
面に堆積するスカムを攪拌して揚水させるようにしたの
で、汚水槽内のスカムを効率よく除去して、悪臭等の発
生を防止するとともに、フロートスイッチの誤作動や作
動不良、さらには槽外への汚水の溢れ出しも防止するこ
とができる。しかも、水中ポンプの汚水吐出管に接続し
た分岐管に前記ノズルを設けるだけでよく、槽内にスカ
ムスキマーや攪拌機等のようなスカム除去専用の機器な
どを設置する必要がなく、汚水槽内に本来設けられてい
るポンプ設備を有効に利用した簡単かつ安価な設備をも
って所定のスカム除去機能を発揮させることができる。
さらに、マンホールのような汚水槽内に入る必要もな
く、槽外からメンテナンスを容易に行なうことができる
といった維持管理面での実用的効果も奏することができ
る。
第１図ないし第３図は本発明の実施例を示し、第１図は
汚水槽の縦断面図、第２図は第１図のII−II線矢視図、
第３図は本発明の他の実施例を示す汚水槽の縦断面図、
第４図は従来の汚水槽を示す縦断面図である。 １……汚水槽 2,3……水中ポンプ ４（4a〜4d）……フロートスイッチ ６……吐出管 ７……分岐管 ８（8a〜8c）……ノズル
汚水槽の縦断面図、第２図は第１図のII−II線矢視図、
第３図は本発明の他の実施例を示す汚水槽の縦断面図、
第４図は従来の汚水槽を示す縦断面図である。 １……汚水槽 2,3……水中ポンプ ４（4a〜4d）……フロートスイッチ ６……吐出管 ７……分岐管 ８（8a〜8c）……ノズル
Claims (1)
- 【請求項１】汚水槽内の上下方向の複数箇所に配設され
た複数のフロートスイッチにより、前記汚水槽内の水中
ポンプがオン・オフ制御される下水中継ポンプ場などの
汚水槽において、前記水中ポンプの汚水吐出管に該吐出
管よりも細径の分岐管を接続し、この分岐管に、前記複
数のフロートスイッチのうちの高水位フロートスイッチ
の上方に配置されるとともに、その先端が下方に傾斜さ
れて汚水槽内の貯留汚水の水面側に向けられた第１ノズ
ルと、前記高水位フロートスイッチの下方に配置される
とともに、その先端が水平よりやや下方に傾斜され、か
つ、前記水中ポンプのインペラの回転方向に合わせて円
周方向に向けられた第２ノズルと、前記水中ポンプの上
方に配置されるとともに、その先端が水中ポンプの上部
側に向けられた第３ノズルと、前記汚水槽の貯留汚水の
直上部に配置されるとともに、その先端が貯留汚水の直
下に向けられた第４ノズルと、前記複数のフロートスイ
ッチ各々の上部にそれぞれ配置されるとともに、その先
端が各フロートスイッチに向けられた第５ノズルとのう
ち、少なくとも第１ノズルおよび第２ノズルの両方もし
くはそのいずれか一方を設けたことを特徴とする汚水槽
のスカム除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19605987A JPH0799032B2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 | 汚水槽のスカム除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19605987A JPH0799032B2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 | 汚水槽のスカム除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6439430A JPS6439430A (en) | 1989-02-09 |
| JPH0799032B2 true JPH0799032B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=16351515
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19605987A Expired - Lifetime JPH0799032B2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 | 汚水槽のスカム除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0799032B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE2130300A1 (en) * | 2021-11-11 | 2023-05-12 | Skandinavisk Kommunalteknik AB | System and method for cleaning macerated scum |
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1987
- 1987-08-05 JP JP19605987A patent/JPH0799032B2/ja not_active Expired - Lifetime
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