JPH079884U - バランス吊具 - Google Patents
バランス吊具Info
- Publication number
- JPH079884U JPH079884U JP4324193U JP4324193U JPH079884U JP H079884 U JPH079884 U JP H079884U JP 4324193 U JP4324193 U JP 4324193U JP 4324193 U JP4324193 U JP 4324193U JP H079884 U JPH079884 U JP H079884U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- balance
- cylindrical portion
- short cylindrical
- rope
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高さや重心からの距離が異なる複数の吊上点
を有する吊荷を重心を合わせて水平に吊り上げるのに使
用するバランス吊具に関し、従来のバランス吊具の問
題、すなわちワイヤ5や吊具4の摩耗、ワイヤや吊具が
摩耗した際の斜め吊り、ワイヤの向きが吊具に対して斜
めになること、吊荷26の姿勢変更が円滑に行えないと
いう問題を解決することを課題としている。 【構成】 索条5が巻回される短円筒部4の外周に自由
回転可能な外輪9を嵌合してその周面に索条5を巻回す
る構造とした。短円筒部4の内周面の断面は、中凸断面
とするのが好ましく、また外輪9の外周面には、索条5
を案内するための円周溝33を設けるのが好ましい。更
に短円筒部4と外輪9との間に一方向クラッチ14を設
けて、外輪9を一方向にのみ自由回転させる構造や、外
輪9の回転を阻止する解除可能なロック手段を設けた構
造とすることもできる。
を有する吊荷を重心を合わせて水平に吊り上げるのに使
用するバランス吊具に関し、従来のバランス吊具の問
題、すなわちワイヤ5や吊具4の摩耗、ワイヤや吊具が
摩耗した際の斜め吊り、ワイヤの向きが吊具に対して斜
めになること、吊荷26の姿勢変更が円滑に行えないと
いう問題を解決することを課題としている。 【構成】 索条5が巻回される短円筒部4の外周に自由
回転可能な外輪9を嵌合してその周面に索条5を巻回す
る構造とした。短円筒部4の内周面の断面は、中凸断面
とするのが好ましく、また外輪9の外周面には、索条5
を案内するための円周溝33を設けるのが好ましい。更
に短円筒部4と外輪9との間に一方向クラッチ14を設
けて、外輪9を一方向にのみ自由回転させる構造や、外
輪9の回転を阻止する解除可能なロック手段を設けた構
造とすることもできる。
Description
【0001】
この考案は、高さや重心からの距離が異なる複数の吊上点を有する吊荷を重心 を合わせて水平に吊り上げるのに使用するバランス吊具に関するものである。
【0002】
この種の吊具として図5および6に示すようなバランス吊具が公知である。す なわち短円筒部4とその両側に一体に固着したフランジ6、6と両側のフランジ 6、6を連結する3本の連結バー11、12および13とを備えている。フラン ジ6、6の側面形状は先端側を幅狭とした長円状であり、短円筒部4はその基端 側に位置しており、2本の連結バー12、13はフランジ6、6の先端部に設け られている。他の1本の連結バー11はフランジ6、6の基端側外周一箇所の使 用時に上端部分となる位置に設けられている。3本の連結バー11、12および 13は、ネジ25によって両端をフランジ6、6に固定されており、吊具24に 索条5を巻装するときに取り外すことができるようになっている。
【0003】 図7に示すように、索条5(通常はワイヤ)としては吊荷26に取り付けた吊 具27、28に連結するフック29、30を両端に設けたものが通常用いられる 。索条5は、その中間部がフランジ先端の2本の連結バー12、13の間を通る ようにして、短円筒部4の外周に一周以上巻回した後、3本の連結バー11、1 2および13をフランジ6、6に止着することにより、バランス吊具24に装着 される。
【0004】 このようにして索条5を装着したバランス吊具24の短円筒部4の中空孔31 にたとえばクレーンのフックを引っ掛け、索条5の両端のフック29、30を吊 荷26の吊上点に連結してバランス吊具24を引き上げる。索条5が緩んでいる ときすなわち索条5に吊荷26の重量が作用していないときには、索条5は短円 筒部4の外周に自由に滑り得る状態で巻回しており、従って索条5は吊荷の重さ がかかるまではバランス吊具24の中を通って自由に行き来し、バランス吊具2 4から両側に延びる索条5の長さが吊荷26の吊上点の位置に応じて自動的に調 整される。そして最終的に索条5がバランス吊具24と吊荷26との間で張られ た状態となり、索条5に吊荷26の荷重がかかると、索条5の巻回部が短円筒部 4を締めつけて索条5の出入りをロックし、吊荷26が水平な姿勢を保持したま ま吊り上げられる。
【0005】
ところが上述した従来のバランス吊具では、索条5がバランス吊具24内を出 入りするとき短円筒部4の外周面を滑って移動するため、両者の間の摩擦が大き く、索条5や短円筒部4の外周面の摩耗が激しいという問題や、上記摩擦力に打 ち勝たないと水平吊りができず、索条5に吊荷26の荷重がかかり始める最終段 階でこの摩擦力が急激に大きくなるため、特に索条5やバランス吊具24が摩耗 してくると、吊荷26が少し斜めになった状態のまま吊り上げられてしまうとい う問題があった。
【0006】 また従来のバランス吊具24は、図6に示すように、短円筒部4の内周断面が 直線状であったため、2個のバランス吊具を用いて吊荷26を4点吊りする場合 など、索条5がバランス吊具24から斜めに延びるときにバランス吊具24が索 条5の延びる方向に円滑に向いてくれないという問題があった。
【0007】 また吊荷26を吊り上げたあと、フォークリフトや補助クレーンを使って吊荷 26の姿勢を変えたい場合、たとえば吊荷26を90度反転させて降ろしたい場 合など、従来のバランス吊具では索条5とバランス吊具の短円筒部4の外周面と の摩擦のために、吊荷26の姿勢変更を円滑に行うことができないという問題が あった。
【0008】 この考案は、以上のような従来のバランス吊具の問題点を解消するためになさ れたものである。
【0009】
この考案では、索条5が巻回される短円筒部4の外周に自由回転可能な外輪9 を嵌合してその周面に索条5を巻回する構造とすることにより、上記課題を解決 している。短円筒部4の内周面の断面は、中凸断面とするのが好ましく、また外 輪9の外周面には、索条5を案内するための円周溝33を設けるのが好ましい。 更に短円筒部4と外輪9との間に一方向クラッチ14を設けて、外輪9を一方向 にのみ自由回転させる構造や、外輪9の回転を阻止する解除可能なロック手段を 設けた構造とすることもできる。
【0010】
この考案のバランス吊具は、従来のバランス吊具と同様に、両端を吊荷26の 吊上点に連結した索条5の中間部を短円筒部4の外周に1回以上巻装して吊荷2 6を吊り上げるが、索条5が短円筒部4の外周に自由回転可能に嵌装した外輪9 に巻回されるため、索条5がバランス吊具24内で左右に行き来するとき、外輪 9が短円筒部4のまわりで回転して索条5と外輪9との間に滑りが生じず、また 外輪9はニードルローラ8や摩擦係数の小さい軸受材によって軽い力で自由回転 可能となっているため、バランス吊具1内での索条5の出入りが滑らかに行われ て吊荷が斜めになることがなく、また索条5やバランス吊具1が摩耗するという こともない。
【0011】 また索条5に吊荷26の重量がかかった状態でも、索条5がバランス吊具1内 を行き来できるため、吊荷26を吊り上げたあとフォークリフトや補助クレーン などで吊荷26の一端を持ち上げてやれば、吊荷26の姿勢を容易に変化させる ことができ、吊荷26を吊り上げたあと姿勢を変更して降ろすという作業が容易 にできるようになる。またこのときバランス吊具の外輪9を一方向クラッチ14 で一方向にのみ自由回転可能にしておけば、予め吊荷26の反転方向を考慮して バランス吊具1の向きを設定しておき、吊り上げたあと外輪9の自由回転方向に 索条5を移動させて吊荷26を転向させてやれば、たとえ吊荷26がその重量バ ランスにより元の姿勢に戻ろうとしてもそれを防止することができる。
【0012】 また図示実施例に示すように、回転係止を解除可能とした一方向クラッチを互 いに反対方向にして2個設けて両クラッチを同時に作用させて外輪9の回転を阻 止したり、またはブレーキ等を設けて外輪9の回転を阻止する構造を採用してや れば、必要により外輪9の回転をロックして吊り上げ中の吊荷26の姿勢を固定 することも可能になる。
【0013】
次に図面に示す実施例について説明する。図1は4点吊りする場合のバランス 吊具部分の断面を示した図である。バランス吊具1は2個設けられており、4点 吊り用の錨形をしたクレーンフック2の両側の腕3がそれぞれのバランス吊具1 の短円筒部4に挿通されている。バランス吊具1の円筒部の内周面4aの断面は 中凸円弧状で、従ってフックの腕3上でのバランス吊具1の方向が索条(ワイヤ )5の張力が作用する方向に自動的に向けられる。
【0014】 フランジ6、6は短円筒部4の両側面に固着7されており、短円筒部4の外周 にはニードルローラ8を介して外輪9が自由回転可能に嵌装されている。索条5 はこの外輪9の外周に1回以上巻回されて、その両端が吊荷26の吊上点へと連 結される(図7参照)。両側のフランジ6、6を繋ぐ連結バー11や図示されな い位置にある連結バー12、13(図5参照)は、従来構造と同様な構造でフラ ンジ6、6間に設けてやればよい。
【0015】 なおフランジ6、6の先端部の連結バー12、13は、索条5をガイドして索 条5が延びる方向にフランジ6、6を向かせることにより、短円筒部4が索条5 の出入りのときに索条5と共回りするのを防止している。またフランジ6、6の 基端外周部に設けた連結バー11は、索条5が緩んだときにバランス吊具1から 外れるのを防止している。図1に示したバランス吊具は、短円筒部4と外輪9と の間にニードルローラ8を介装することにより外輪9を自由回転可能にしている が、この部分はたとえば固体潤滑剤を用いた軸受スリーブを介装する構造とする こともできる。
【0016】 図2及び図3はこの考案の第2実施例を示したもので、バランス吊具1のフラ ンジ6と外輪9との間に二つの一方向クラッチ14、14を介装して、外輪9の 自由回転方向を任意に規制できるようにするとともに、外輪9の自由回転を阻止 することも可能にしたものである。この第2実施例では外輪9の両側にインナー フランジ16、16が固着されており、両側のインナーフランジとフランジとの 間に爪車17と爪18とからなる一方向クラッチ14、14が介装されている。 図示実施例のものではインナーフランジ16、16の外側に爪車17が固着され ており、短円筒部4に固着したフランジ6に爪18がその支点ピン19まわりに 自由揺動自在にかつ引張バネ20で先端18aを爪車17に向けて付勢された状 態で装着されている。
【0017】 各爪18、18は支点ピン19まわりに反対向きの位置まで回動させることが でき、その回動端を規制するストッパ21が設けられている。そして爪18、1 8をこのストッパ21に当接するまで回動させたとき、引張バネ20の作用点が 支点ピン19の位置を越え、バネ20の引張力により爪18がストッパ21に押 接された状態で保持されるようになっている。すなわち爪18、18を爪車17 、17側に回動させれば、一方向クラッチ14、14の回転方向規制作用が発揮 され、爪18を反対側に回動させると、その一方向クラッチの回転方向規制作用 は解除される。
【0018】 2つの一方向クラッチ14、14は、外輪9の互いに反対方向の回転を規制す るように設けられており、一方の一方向クラッチの爪18を爪車17側へ回動し て他方の一方向クラッチの爪18をストッパ21側へ回動させることにより、外 輪9の自由回転方向を任意の方向に設定することができる。また両方の一方向ク ラッチの爪18をストッパ21側へ回動させることにより外輪9は両方向に自由 回転可能となり、また両方の一方向クラッチの爪18を爪車17側へ回動させる ことにより、外輪9の回転は規制される。
【0019】 以上の実施例では、外輪9の外周を円筒面としているが、図4に示すように、 外輪9の外周に索条5を案内するための円周溝33、33を設けた構造とするこ ともできる。このような円周溝を設けた構造によれば、特に索条5がロープを編 んだ吊り上げベルトのようなものである場合に、巻回された索条5相互が重なっ て吊具1内での索条5の円滑な行き来が阻害されるという問題の発生を未然に回 避することができる。
【0020】
以上説明したこの考案のバランス吊具においては、索条と吊具との間に滑りが 生じず、従ってこれらの部材の摩耗を防止することができる。また、荷重がかか った状態においても、索条がバランス吊具内を行き来することが可能になるため 、吊荷が斜めになった状態で吊り上げられることがなくなるとともに、吊り上げ た状態での吊荷の姿勢変換も容易に行うことができるようになるという効果があ る。また円筒部の内周断面を中凸形状とすることにより、このバランス吊具を用 いて吊荷を4点吊りした場合、バランス吊具を索条の延びる方向に円滑に向けさ せることができ、外輪に円周溝を設けることにより、索条の重なりを防止してバ ランス吊具内での索条の円滑な行き来を保証できるという効果がある。
【図1】使用状態で示す第1実施例の断面図
【図2】第2実施例の断面図
【図3】第2実施例の側面図
【図4】第3実施例の断面図
【図5】従来装置の断面側面図
【図6】従来装置の断面図
【図7】バランス吊具の使用状態を示す側面図
1 バランス吊具 4 短円筒部 5 索条 6 フランジ 9 外輪 14 一方向クラッチ 17 爪車 18 爪 26 吊荷
Claims (5)
- 【請求項1】 両端を吊荷(26)に連結した索条(5) の中
間部を1周回以上巻回する短円筒部(4) と、当該短円筒
部から一体に延設されて先端を吊荷へと延びる索条(5)
に滑動自在に係合することにより、前記短円筒部(4) の
索条(5) との共回りを防止するフランジ(6) とを備え
た、バランス吊具(1) において、 短円筒部(4) の外周に自由回転可能な外輪(9) を嵌合し
てその周面に上記索条(5) を巻回することを特徴とす
る、バランス吊具。 - 【請求項2】 短円筒部(4) の内周断面を中凸断面とし
た、請求項1記載のバランス吊具。 - 【請求項3】 外輪(9) の外周面に索条(5) を案内する
円周溝(33)が設けられている、請求項1または2記載の
バランス吊具。 - 【請求項4】 短円筒部(4) と前記外輪(9) との間に、
一方向クラッチ(14)を設けて外輪(9) を一方向にのみ自
由回転させる、請求項1、2または3記載のバランス吊
具。 - 【請求項5】 外輪(9) の回転を阻止する解除可能なロ
ック手段(17,18) を設けた、請求項1、2、3または4
記載のバランス吊具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324193U JPH079884U (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | バランス吊具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324193U JPH079884U (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | バランス吊具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079884U true JPH079884U (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=12658407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324193U Pending JPH079884U (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | バランス吊具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079884U (ja) |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP4324193U patent/JPH079884U/ja active Pending
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