JPH0798832B2 - イミダゾジアゼピン誘導体 - Google Patents

イミダゾジアゼピン誘導体

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JPH0798832B2
JPH0798832B2 JP62109500A JP10950087A JPH0798832B2 JP H0798832 B2 JPH0798832 B2 JP H0798832B2 JP 62109500 A JP62109500 A JP 62109500A JP 10950087 A JP10950087 A JP 10950087A JP H0798832 B2 JPH0798832 B2 JP H0798832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なイミダゾジアゼピン誘導体に関し、主
として免疫増強活性及び抗カビ活性を有する新規な化合
物に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、ジアゼピン骨核を有する抗生物質が提供され(例
えば特開昭58-159494号,同昭58-180487号公報等参
照)、その構造及び生理活性の特殊性より新たな誘導体
の創製並びにそれらの用途開発が希求されている。
一方、本発明者らは、ストレプトミセス(Streptomyce
s)属に属する微生物が、その培養液に式 で示される抗生物質を蓄積することを見出し、それをア
ゼピノマイシンと命名し、先に提供した(前記、特開昭
58-159494号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したごとく、ジアゼピン骨核を有する抗生物質は極
めて興味深い生理活性を有するが、いまだその生産性は
低く、具体的な実用化はなされていない。
そこで、本発明者らは、より効率的な製造方法を開発す
べく研究を重ねたところ、後述する化学的製造方法によ
れば経済的に前記アゼピノマイシンを製造できることを
見出した。そして、かかる製造方法を実施する上で、合
成中間体のあるものが該製造方法の中心化合物となるば
かりでなく、マウスの免疫増強活性及び抗カビ活性を示
し、医薬及び生物学的試薬として利用できることを見出
し本発明を完成した。
すなわち、本発明の目的は新規なイミダゾジアゼピンを
提案するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
従って、本発明の構成はより具体的には、下記式 式中、R1は水素原子又は容易に離脱しうる水酸基の保
護基を表し、R2は水素原子又は容易に離脱しうる保護
基を有することがある水酸基を表す。
で示されるイミダゾジアゼピン誘導体である。
本発明に言う容易に離脱しうる水酸基の保護基とは、緩
和な酸又はアルカリ加水分解により離脱しうる保護基で
あればその種類を問わないが、一般に直鎖若しくは分岐
鎖状の低級アルカノイル基又は低級アルコキシカルボニ
ル若しくはアリールオキシカルボニル基等を言う。
直鎖若しくは分岐鎖状の低級アルカノイル基としては、
炭素数2〜6個のものを言い、例えば、アセチル基,プ
ロピオニル基,イソブチリル基,n−ブチリル基,イソペ
ンチル基,n−ペンチル基,n−ヘキシル基,イソヘキシル
基等が挙げられ、これらの基は、1若しくは2個以上の
ハロゲン原子で置換されていてもよい。
また、低級アルコキシカルボニル基は、例えばメトキシ
カルボニル基,エトキシカルボニル基,t−ブトキシカル
ボニル基等が挙げられ、アリールオキシカルボニル基と
しては、フェノキシカルボニル基,ナフトキシカルボニ
ル基若しくはこれらのアリール基が低級アルキル,ハロ
ゲン原子,水酸基で置換されたものが挙げられる。これ
らのうち、就中好適な基としては、アセチル基,プロピ
オニル基,モノクロロアセチル基,t−ブトキシカルボニ
ル基,フェノキシカルボニル基を挙げることができる。
また、糖残基はD−系列でもL−系列でもよく、さらに
糖残基の上記保護基を有することがある水酸基は、その
結合部位の立体配位が同時に又はそれぞれ別個のR−配
置又はS−配置であるかを問わない。
かかる糖残基の種類は、本発明の誘導体を抗生物質アゼ
ピノマイシンの合成中間体として用いる場合には特に優
位差を示さないが、免疫増強活性の観点からは天然に存
在するD−リボフラノシル,2−デオキシ−D−リボフラ
ノシル又はD−アラビノフラノシル基がβ−結合したも
のが好適である。
従って、本発明で提供されるイミダゾジアゼピン誘導体
の具体的なものとしては、次の化合物が挙げられる。
4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(β−
D−リボフラノシル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,
4〕ジアゼピン−8−オン 3−(2′−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−4,
5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミダゾ
〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(β−D−アラビノフラノシル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミダゾ〔4,5−e〕
〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(2′,3′,5′−トリ−O−アセチル−β−D−リ
ボフラノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロ
キシ−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8
−オン 3−(2′,3′−ジ−O−アセチル−β−D−リボフラ
ノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3
H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(3′,5′−ジ−O−アセチル−β−D−リボフラ
ノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3
H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(2′,5′−ジ−O−アセチル−β−D−リボフラ
ノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3
H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(2′−O−アセチル−β−D−リボフラノシル)
−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミ
ダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(3′−O−アセチル−β−D−リボフラノシル)
−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミ
ダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(5′−O−アセチル−β−D−リボフラノシル)
−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミ
ダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(2′,
3′,5′−トリ−O−プロピオニル−β−D−リボフラ
ノシル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン
−8−オン 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(2′,
3′−ジ−O−プロピオニル−β−D−リボフラノシ
ル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8
−オン 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(3′,
5′−ジ−O−プロピオニル−β−D−リボフラノシ
ル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8
−オン 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(2′,
5′−ジ−O−プロピオニル−β−D−リボフラノシ
ル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8
−オン 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(2′
−O−プロピオニル−β−D−リボフラノシル)−3H−
イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(2′,3′,5′−トリ−O−ブチリル−β−D−リ
ボフラノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロ
キシ−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8
−オン 3−(2′,3′−ジ−O−ブチリル−β−D−リボフラ
ノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3
H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 3−(2′−O−ブチリル−β−D−リボフラノシル)
−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミ
ダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(2′,
3′,5′−トリ−O−バレリル−β−D−リボフラノシ
ル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8
−オン 3−(2′,3′,5′−トリ−O−モノクロロアセチル−
β−D−リボフラノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−
6−ヒドロキシ−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジア
ゼピン−8−オン 3−(2′,3′,5′−トリ−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−β−D−リボフラノシル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,
4〕ジアゼピン−8−オン 等である。
また、本発明によるイミダゾジアゼピン誘導体は、それ
自体公知の、5−アミノイミダゾール−4−カルボキサ
ミドの1−グリコシル誘導体(例えばJournal of Medic
al Chemisitry 15,1334〜1336頁、1972年)を原料とし
て、例えば下記反応工程によって製造することができ
る。
反応工程中、DIBALは、ジイソブチルアルミニウムハイ
ドライド、R2-1は水素原子若しくは水酸基、R2-2は水
素原子若しくはアセトキシ基を表す。
即ち、本発明の化合物は、式(II)で示される化合物を
低級アルキルカルボン酸の酸無水物,酸ハライド等の反
応性誘導体で、その水酸基をアシル化するか、又は低級
アルキルオキシカルボニルハライド,アリールオキシカ
ルボニルハライド等で、その水酸基をアシル化する。こ
のアシル化は、それ自体公知の水酸基のアシル化条件下
に行うことができるが、本発明においては、塩基の存在
下、不活性溶媒中で室温下、1〜12時間反応されること
によって、式(III)で例示されるその類縁の化合物を
得ることができる。
この反応において、塩基として、ピリジン,トリエチル
アミン,N−メチルモホリン等の有機塩基を用いる場合
は、殊に反応溶媒を共存させることは不要であるが、N,
N−ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド,1,4
−ジオキサン,テトラヒドロフラン,グライム等の非プ
ロトン性極性溶媒を共存させてもよい。
式(III)で示される類縁の化合物はそのまま精製する
ことなく次の反応に供することもできるが、溶媒沈澱,
シリカゲル,アルミナゲル等の吸着担体を用いるクロマ
トグラフィー,架橋デキストランゲル,ポリスチレンジ
ビニルベンゼン架橋樹脂を用いる吸着クロマトグラフィ
ー、又は陽イオン交換樹脂を用いるイオン交換クロマト
グラフィーを単独で若しくは組み合わせて用いるそれ自
体公知の手段によって精製することができる。
次に、式(III)で例示されるその類縁化合物から式(I
V)で示される類縁化合物に導くには、前者にモノハロ
酢酸エステルを酸化銀等の脱ハロゲン化水素剤の存在
下、不活性溶媒中で、室温下1〜4日間反応させること
により、行うことができる。
生成物を反応液から分離採集するには、前述の式(II
I)で示される類縁化合物の精製方法に準じて実施する
ことができる。
また、式(IV)で例示されるその類縁化合物から、本発
明により提供される化合物の一つである式(I−a)で
示されるそれを製造するには、前記をジイソブチルアル
ミニウムハイドライド(DIBAL),リチウムアルミニウ
ムハイドライド等の金属ハイドライドの存在中、低温下
反応させることによって行うことができる。溶媒として
は、好ましくは無水のテトラヒドロフラン等の不活性溶
媒が用いられる。
金属ハイドライドの使用量は、臨界的ではないか、通常
原料化合物に対して、0.5〜50倍モル当量を用いること
ができ、DIBALを用いるときは、5〜15倍モル当量が好
適である。
さらに式(I−a)で例示される本発明の誘導体は、必
要により、それ自体公知のアルカリ加水分解又は酸化水
分解に付することにより、水酸基の保護基を脱離し、式
(I−b)で示される本発明の誘導体を生産することが
できる。
反応溶液から(I−b)で示される誘導体の単離は、上
述した精製法に従って、行うことができる。
また、本発明の誘導体の別途製造法としては、式(II
I)で例示される類縁化合物を、クロロホルム,塩化メ
チレン等のハロゲン化炭化水素を溶媒として用い、ピリ
ジン,トリエチルアミン等の共存下、オキシ塩化リン等
の脱水剤の存在下で反応させ、イミダゾール基の4位置
換カルバモイル基をニトリル基に変換し、前述の精製法
に準じて式(V)で例示される類縁化合物を得ることが
できる。
この生産物を、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水
素,テトラヒドロフラン,1,4−ジオキサン等の環状エー
テル,エタノール,プロパノール等のアルコールに溶解
し、グリオキザールジアルキルアセタールにより、シッ
フ塩基を形成した後、水素化ホウ素塩を用いて該シッフ
塩基を還元した後、引続き、酸により脱アセタノール化
反応を行うことにより、式(I−b)で示される本発明
の誘導体を製造することができる。
〔作用、効果〕
上記によって製造される式(I)で示される化合物は、
後述する実験例に示す通り、容易に糖残基を脱離して、
抗生物質アゼピノマイシンに導くことができる。
すなわち、本発明の化合物は、抗生物質アゼピンマイシ
ンの中間体として有用であり、更に次に示すごとく、免
疫増強剤及び抗カビ剤として有用である。
免疫活性の測定及びその結果 (A) 遅延型過敏症に対する影響 本発明の誘導体:4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキ
シ−3−(β−D−リボフラノシル)−3H−イミダゾ
〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン(以下「標
品」という)の細胞製免疫に対する効果を羊赤血球を抗
原として得られる遅延型過敏症に対する効果を指標とし
て以下のごとく検討した。
CDF,マウス(8週令雌性)に105個の羊赤血球を静注し
て免疫を施し、同時に各量の標品を腹腔内注射した。4
日後、マウス左後肢足蹠に108個羊赤血球を静注して反
応を誘起し、24時間後、足蹠の膨張をノギスで測定し
て、その結果を検討した。その結果を表1に示す。本物
質は0.1μg〜1mg/マウスの投与でこれを増強した。
(A) 羊赤血球の抗体産生に対する影響 CDF,マウス(8週令雌性)に108個の羊赤血球を静脈注
射して免疫を施し、同時に各量の標品を腹腔内注射、4
日後マウス脾細胞中の抗体産生細胞数をCuningham等の
方法に準じて検討した。その結果、表2に示す様に0.01
μg〜1μg/マウスの投与で増強がみられた。
以上より、本発明の誘導体が免疫増強に作用する物質で
あることが確認された。
抗カビ作用 特に重篤な肺疾患の一つであるクリプトコッカス症を引
き起こすクリプトコッカス・ネオホルマンス(Cryptoco
ccus neoformans)に対して、後記実施例4に示す化合
物4は12.5μg/mlの最小生育阻止濃度(MIC)値を示
す。
実施例1 1−(2′,3′,5′−トリ−O−アセチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−アミノ−4−カルバモイル−イミ
ダゾール()の合成 5−アミノイミダゾール−4−カルボキサミド−1−β
−D−リボフラノシド13.5g(52.3mmol)の無水ピリジ
ン150ml懸濁液に氷水冷却下、無水酢酸24.7ml(261.6mm
ol)を滴下し、室温に戻して6時間よく撹拌した。(こ
の間に難溶性の原料はしだいに溶解し、反応の進行を示
した。)次に反応混合物を再び氷冷し、メタノール10ml
を滴加し、室温で30分撹拌後、減圧下溶媒を溜去した。
この残査を酢酸エチル500mlに溶解し、冷飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で分
液、洗浄液、有機層を無水ナトリウムで乾燥し、減圧下
溶媒を溜去し、酢酸エチル−ベンゼン系より結晶化し、
トリアセテート(1)の白色針状結晶18.9g(収率95
%)を得た。
Rf=0.22(ベンゼン−アセトン,1:1) NMR(CD3COCD3)δ: 2.06(3H,s,−OCOCH 3), 2.10(6H,s,−OCOCH 3×2), 4.35〜4.55(3H,m,C4-H,C5′H 2) 5.42(1H,m,C3′H) 5.64(1H,t,J=6.0Hz,C2′H 2) 5.55〜5.70(2H,br,Ar-NH 2) 5.90(1H,d,J=6.0Hz,C1′H) 6.00〜6.90(2H,br,-CONH 2) 7.33(1H,s,C2H▲〔α〕25 D▼:−33.6°(C1.0CHCl3) FD-MS(m/z):384(M+) m.p.:82〜83℃ 実施例2 1−(2′,3′,5′−トリ−O−アセチル−β−D−リ
ボフラノシル−5−アシノ−4−シアノイミダゾール
)の合成 5−アミノ−4−カルバモイル−1−(2′,3′,5′−
トリ−O−アセチル−β−D−リボフラノシル)イミダ
ゾール()15.0g(39.1mmol)無水クロロホルム150ml
溶液にトリエチルアミン27.2mlを加え、氷冷撹拌下、1M
のオキシ塩化リン クロロホルム溶液39.1mlを滴加し
た。0℃で2時間反応した後、反応混合物を氷水500ml
に注加し、生じた油状物を酢酸エチル600mlで抽出した
有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下、溶媒を溜去して得た残査を25gのシリカゲ
ルカラムに展開系としてベンゼン−酢酸エチル混合溶媒
(混合比1:2)を用い精製し、ニトリル体()の無色
油状物11.3g(収率79%)を得た。
Rf=0.30(ベンゼン−アセトン,2:1) NMR(CD3Cl)δ: 2.14(9H,s,−O−COCH 3×3) 4.35〜4.50(3H,m,C4′H,C5′H 2) 4.76(2H,br,Ar-NH 2) 5.30(1H,m,C3′H) 5.46(1H,dd,J=5.4Hz,=4.5Hz,C2′H) 5.68(1H,d,J=4.5Hz,C1′H) 7.29(1H,s,C2H▲〔α〕25 D▼:−9.1°(C1.0CHCl3) SI-MS(m/z):367(M++1) 実施例3 1−(2′,3′,5′−トリ−O−アセチル−β−D−リ
ボフラノシル)−4−シアノ−5−(2,2−ジエトキシ
エチルアミノ)イミダゾール()の合成 5−アシノ−4−シアノ−1−(2′,3′,5′−トリ−
O−アセチル−β−D−リボフラノシル)イミダゾール
)6.16g(16.8mmol)の無水ベンゼン200ml溶液を10
0℃の油浴中、ディーンスタークの装置を用い、6時
間、脱水した後グリオキザールジエチルアセタール5.0g
(37.8mmol)を加え、95℃で同様に24時間脱水し、さら
に同アセタール5.0gを加え24時間脱水した。
次に減圧下、溶液を溜去し、残査を無水テトラヒドロフ
ラン100mlに溶液し、氷冷、撹拌下水素化ホウ素ナトリ
ウム160mg(4.23mmol)を添加し、1時間反応後、酢酸
を加え中和し、減圧下溶媒を溜去した。次にこの残査を
無水ピリジン50mlに溶解し、無水酢酸5.0ml(52.9mmo
l)を加え、2時間かきまぜた後氷冷下、メタノール5.0
mlを滴加し、1時間撹拌した。この反応混合物を氷水30
0mlに注加し、酢酸エチル400mlで抽出した。有機層を冷
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム
水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥液減圧下、
溶媒を溜去した。この残査を200gのシリカゲルカラムに
展開系としてベンゼン−酢酸エチル混合溶媒(混合比1:
1)を用い精製し、上記化合物の無色油状物3.33mg(収
率41%)を得た。
Rf=0.38(ベンゼン−酢酸エチル,1:2) NMR(CD3Cl)δ: 1.22(6H,t,J=7.0Hz,−O−CH2H 3×2) 2.15(9H,s,−O−COCH 3×3) 4.25〜4.50(3H,m,C4-H,C5-H 2) 4.70(1H,t,J=5.0Hz,EtO-CHOEt) 4.90(1H,t,J=6.0Hz-NH-CH2−) 5.32(1H,t,J=5.0Hz,C3′H) 5.48(1H,t,J=5.0Hz,C2′H) 5.61(1H,d,J=5.0Hz,C1′H) 7.22(1H,s,C2−H) ▲〔α〕25 D▼:−16.3°(C1.0CHCl3) FD-MS(m/z):482(M+) 実施例4 (4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(β
−D−リボフラノシル)−3−H−イミダゾ〔4,5−
e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン()の合成。
4−シアノ−5−(2,2−ジエトキシエチルアミノ)−
1−(2′,3′,5′−トリ−O−アセチル−β−D−リ
ボフラノシル)イミダゾール()2.51g(5.21mmol)
に2%テトラエチルアンモニウムハイドロキサイド水溶
液150mlを加え、室温で6時間、激しく撹拌した後、20
%テトラエチルアンモニウムヒドロキサイド水溶液5ml
を加え95℃の油浴中で4時間加熱した。次に反応溶液を
放冷し、蒸留水200mlを加え、アンバーライトIRC-50(N
H 4型)500mlのカラムに通し、水洗により溶出した。
2,4−ジニトロフェニルヒドラジン呈色により陽性区分
を集め減圧下、溶媒を溜去した。この残査を10%酢酸水
50mlに溶解し、60℃の油浴中、2時間撹拌した後減圧下
溶媒を溜去した、次にこの残査をダイヤイオンHP-20 10
mlのカラムに通し、水洗により溶出,精製し、上記化合
物()の白色粉末612mg(収率:39%)を得た。
Rf=0.08(エタノール−アセトン−水,5:5:2) NMR(D2O)(TMS外部標準)δ: 3.61(1H,d,J=14.0Hz,C5 H・H) 4.20(1H,dd,J=14.0Hz,J=5.4Hz,C5−H・H) 4.25〜4.35(2H,m,C5′H 2) 4.60〜4.90(2H,m,C3′H,C4′H) 4.95〜5.15(1H,m,C2′H) 5.60(1H,d,J=5.4Hz,C6H) 6.05〜6.20(1H,m,C1′H) 8.23(1H,s,C2′HSI-MS(m/z):301(M++1) ▲〔α〕25 D▼:−68.8°(C1.0H2O) m.p.:150〜155℃(decomp) 実施例5 1(2′,3′,5′,−トリ−O−アセチル−β−D−リ
ボフラノシル)−4−カルバモイル−5−エトキシカル
ボニルメチルアミノイミダゾール()の合成 5−アミノ−4−カルバモイル−1−(2′,3′,5′−
トリ−O−アセチル−β−D−リボフラノシル)イミダ
ゾール()3.0g(7.81mmol)の無水DMF30ml溶液に酸
化銀3.62g(15.62mmol)およびヨード酢酸エチル2.51
(11.72mmol)を加え、遮光し、3日間室温で撹拌し
た。この反応交合物を濾過し、濾液を蒸留水200mlに注
加し、生じた油状物を酢酸エチル300mlで抽出し、飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下、溶媒を溜去した。得られた残査を300g
のシリカゲルカラムに展開系としてベンゼン−アセトン
混合溶媒(混合比2:1)を用い精製し、上記化合物
)の油状物917mg(収率:25%)を得た。
Rf=0.21(ベンゼン−アセトン1:1) NMR(CDCl3)δ: 1.26(3H,t,J=7.1Hz,−O−CH2-CH 3) 2.08(3H,s,−OCOCH 3) 2.10(3H,s,−OCOCH 3) 2.13(3H,s,−OCOCH 3) 4.12(2H,d,J=6.7Hz,-NH-CH 2-CO−) 4.22(2H,q,J=7.1Hz,−O−CH 2-CH3) 4.30〜4.50(3H,m,C4′H,C5′H 2) 5.41(1H,dd,J=5.7Hz,J=4.0Hz,C3′H) 5.51(1H,t,J=6.7Hz,-NH-CH 2-CO−) 5.63(1H,t,J=5.7Hz,C2′H) 5.90(1H,d,J=5.7Hz,C1′H) 5.30〜6.10(1H,br,CONH・H) 6.10〜7.20(1H,br,CONH・H) 7.38(1H,s,C2H▲〔α〕25 D▼:−29.3°(C1.0CHCl3) EI-MS(m/z):470(M+) 実施例6 3−(2′,3′,−ジ−O−アセチル−β−D−リボフ
ラノシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ
−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オ
ン()の合成 4−カルバモイル−5−エトキシカルボニルメチルアミ
ノ−1−(2′,3′,5′−トリ−O−アセチル−β−D
−リボフラノシル)イミダゾール()517mg(1.10mmo
l)の無水テトラヒドロフラン(THF)30ml溶液に−70℃
で撹拌しながらジイソブチルアルミニウムハイドライド
の1Mヘキサン溶液7.7ml(7.7mmol)をゆっくり滴加し
た。同温度で、1時間反応した後、酢酸を加え中和し減
圧下、濃縮乾固した。この残査を10%食塩水10mlに溶解
し、ダイヤイオンHP-20 70mlのカラムに通し吸着させ、
水洗した後、0〜15%アセトン水(500ml-500ml)の濃
度勾配法により溶出、精製し、上記化合物()のガラ
ス状固体165mg(収率:39%)を得た。
Rf=0.41(エタノール−水−アセトン,5:2:2) NMR(D2O,ext TMS)δ 2.58(3H,s,−OCOCH 3) 2.66(3H,s,−OCOCH 3) 3.66(1H,d,J=14.4Hz,C5H・H) 4.25(1H,dd,J=14.4Hz,J=4.8Hz,C5−H・H) 4.30〜4.45(2H,m,C5′H 2) 4.80〜5.00(1H,m,C4′H) 5.63(1H,d,J=4.8Hz,C6H) 5.90〜6.10(1H,m,C3′H) 6.17(1H,t,J=6.0Hz,C2′H) 6.40〜6.60(1H,m,C1′H) 8.21(1H,br,C2H▲〔α〕22 D▼:−39.2°(C0.5H2O) SI-MS(m/z):385(M++1) 実施例7 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3−(β−
D−リボフラノシル)−3H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,
4〕ジアゼピン−8−オン()の合成 3−(2′,3′−ジ−O−アセチル−β−D−リボフラ
ノシル)−6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3
H−イミダゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン
)50mg(0.130mmol)を1%アンモニア水2mlに溶解
し、室温で1時間反応した後、減圧下、濃縮した。残渣
に水を加え、濃縮乾固する操作を、数回繰り返して得た
固体を、ダイヤイオンHP-20 20mlのカラム(水で溶出)
で精製し、上記化合物(4)の白色粉末37mg(収率:95
%)を得た。
製造例 4,5,6,7−テトラヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−イミダ
ゾ〔4,5−e〕〔1,4〕ジアゼピン−8−オン()の合
6−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−(β−
D−リボフラノシル)−3H−イミダゾ−〔4,5−e〕
〔1,4〕ジアゼピン−8−オン()20mg(0.0667mmo
l)を5%リン酸水溶液3mlに溶解し、95℃の油浴中、8
時間加熱,撹拌した後、蒸留水5mlを加え、氷冷下、炭
酸水素ナトリウム粉末を添加し、中和した。この溶液
を、アンバーライトCG-50(H+タイプ)20mlのカラムに
通し、水洗の後、0〜0.5Nアンモニア水(100ml-100m
l)の濃度勾配法により溶出,精製し、7.1mgの上記化合
物()の結晶を得た。(収率:63%) Rf=0.40(エタノール−水−アセトン,5:2:2) NMR(D2O)δ 3.65(1H,d,J=13.8Hz,C5′H・H) 4.23(1H,dd,J=13.8Hz,J=5.8Hz,C5′H・H) 5.69(1H,d,J=5.8Hz,C6H) 8.13(1H,s,C2′H〔発明の効果〕 本発明はマウスの免疫増強活性及び抗カビ活性を有し、
医薬並びに生物学的試薬として利用されるばかりでな
く、抗生物質、アゼピノマイシンの合成中間体としても
使用される化合物であり、極めて有用な発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯沼 寛信 埼玉県和光市白子3−35−6−301 (72)発明者 梅沢 洋二 東京都港区白金台2−27−7 ニューウェ ルハイツ高輪306号 (72)発明者 沢 力 神奈川県綾瀬市綾西4−6−7 (72)発明者 一色 邦夫 神奈川県藤沢市大庭3910

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 式中、R1は水素原子又は容易に離脱しうる水酸基の保
    護基を表し、R2は水素原子又は容易に離脱しうる保護
    基を有することがある水酸基を表す。 で示されるイミダゾジアゼピン誘導体。
  2. 【請求項2】容易に離脱しうる水酸基の保護基が低級ア
    ルカノイル基である特許請求の範囲第1項記載の誘導
    体。
  3. 【請求項3】R1が水素原子を表し、かつR2が水素原子
    又は水酸基を表す特許請求の範囲第1項記載の誘導体。
  4. 【請求項4】糖残基が、式 で表される特許請求の範囲第3項記載の誘導体。
  5. 【請求項5】糖残基が、式 で表される特許請求の範囲第4項記載の誘導体。
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