JPH0798794A - 交通流予測装置 - Google Patents

交通流予測装置

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JPH0798794A
JPH0798794A JP24288993A JP24288993A JPH0798794A JP H0798794 A JPH0798794 A JP H0798794A JP 24288993 A JP24288993 A JP 24288993A JP 24288993 A JP24288993 A JP 24288993A JP H0798794 A JPH0798794 A JP H0798794A
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Toshihiro Koyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、1つのセクション及びその下流側セ
クションの交通密度をも要素として取り入れて、より高
精度に交通流を予測する。 【構成】車両感知器(1) の感知データに基づいて各セク
ションiの空間平均速度等の各実績値を求め、1つのセ
クション及びその下流側セクションの各交通密度とに基
づいて混合結合形ニューラルネットワーク(7) により1
つのセクションの空間平均速度の予測値を求め、交通密
度の実績値や混合結合形ニューラルネットワーク(7) に
より求められた空間平均速度の予測値に基づいて各セク
ションiにおける空間平均密度等の推移を予測する。こ
の場合、1つ及び下流側の各セクションの交通密度等に
基づいて混合結合形ニューラルネットワーク(7) 内の重
み係数の学習を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高速道路におけ
る交通管制システムに係わり、特にニューラルネットワ
ークを用いて通行車両の流れ、つまり交通流を予測する
交通流予測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路における交通管制システムは、
通行車両のドライバーに対して、 ・渋滞が予想される区域 ・予想される渋滞長 ・今後渋滞が広がる傾向にあるのか、それとも解消する
傾向にあるのか。
【0003】・渋滞解消までに要する時間 ・どの程度の速度で通行する事が可能なのか。 ・ある地点からある地点までの走行所要時間などの各種
予測情報をきめ細かく提供するとともに、 ・ラッシュ時対応のランプ閉鎖など交通予測に基く交通
管制の適正化を行なうことが要求されている。
【0004】従来、高速道路上における交通流の予測方
法としては以下のような方法が提案されている。高速道
路の交通流は、大きく分けて、 ・自由走行状態(渋滞の無い状態) ・渋滞走行状態 の2種類の状態があり、特に渋滞時の交通流をうまく表
現することがポイントとなる。
【0005】この渋滞時を含む交通流を比較的簡単なモ
デルでうまく表現するものとして従来から提案されてい
る方法は、状態方程式モデル(交通密度を状態変数にと
った微分形の方程式)である。
【0006】高速道路1を図6のように各セクションに
分割したとき、セクションiの交通密度ki の時間変動
を考える。なお、交通流においては、速度、交通量を左
右する基本的なファクタが交通密度となる。
【0007】Δt[min]間におけるki(t)の変化量
Δki(t)[台/m]は、(イ)Δtの間にセクションi
に流入する車両台数[台]と(ロ)Δtの間にセクショ
ンiから流出する車両台数[台]との差をセクションi
の長さLiで割ったものとなる。
【0008】一般に、あるセクションに流入する交通量
[台/min]は、上流側セクションの交通密度[台/
m]と上流側セクションの空間平均速度[m/min]
との積で表されることから、次式が導かれる。以下、各
条件別に説明する。 (a) 基本式(セクションiの上流端の合流、下流端の分
岐が無い場合) △ki(t)=(Δt/Li)・(QINi-1,i −QOUTi,i+1 …(1) QINi-1,i =Ci-1,i (ki(t)) ・ki-1(t)・Vi-(ki-1(t))・1000/60) …(2) QOUTi,i+1=Ci,i+1 (ki+1(t)) ・ki(t)・Vi (ki(t))・1000/60) …(3) ここで、ki(t)はセクションiの交通密度[台/m]、
Δki(t)はセクションiの交通密度のΔt[min] 間の変
化量[台/m]、QINi-1,i はセクションi−1からセ
クションiへの流入交通量[台/min]、QOUTi,i+1
はセクションiからセクションi+1への流出交通量
[台/min]、Liはセクションiの長さ[m]、V
i (ki(t))はセクションiにおける空間平均速度[k
m/h]でki(t)の関数として与えられる。
【0009】ここで式(1) の第1項が上記(イ)に、第
2項が上記(ロ)に相当する。Ci-1,i はセクションi
−1からセクションiへの流出量が抑えられる働きを持
つ流出係数であり、この係数を導入する事により交通渋
滞が上流側に広がっていく遡上現象を間接的に表現する
ことが可能となる。流出係数Ci-1,i は経験的に次のよ
うな形で与えられる。
【0010】・0≦ki(t)≦Kcrのとき(Kcrは臨界密
度[台/m]、例えばKcr=0.08[台/m], Ci-1,i (ki(t))=1 …(4) ・Kcr<ki(t)のとき Ci-1,i (ki(t))=(Li-1 /Lmax) ・exp[−α・{(ki(t /Kcr)−1}2 ] …(5) ここで、αは経験的に与えられるパラメータ(α=0.
48)であり、Lmax は最大区間長[m]である。
【0011】上記式(2) 及び(3) は、セクションi−1
からセクションiへの流出を考えた場合、下流側セクシ
ョンiの区間密度ki(t)が臨界密度Kcr以下であれば、
上流側セクションの交通量がそのまま流出するが、ki
(t)がKcrを越えると、その越えた程度に応じて流出量
が抑えられる事を意味する。
【0012】又、上流側セクションi−1の区間長Li-
1 が短いほど、その影響が上流側セクション全体に早く
拡がるので、流出量が抑えられるということである。な
お、区間長は対象道路網中の最大区間長Lmax で割る事
によって標準化してある。
【0013】上述の差分方程式を解く場合、Δt[mi
n]は区間長最小値Lmin [m]×10-3程度とすると
適合度が良くなる事が確かめられている。又、交通密度
〜速度曲線Vi (ki(t))については、例えば次式を採
用する。
【0014】・0≦ki(t)≦Kcrのとき(Kcrは臨界密
度[台/m]、 Vi (ki(t))=91.0・{1−5・ki(t)} …(6) ・Kcr<ki(t)のとき Vi (ki(t))=164.5・exp {13.8・ki(t)} …(7) なお、各係数の値は、仮の値であり対象となる道路によ
って異なる。 (b) セクションiの下流端にオフランプが接続している
場合 図7のようにセクションiの下流端にオフランプが接続
している場合には、前述の基本式(1) 〜(3) のうち、式
(3) を次のように変更する。
【0015】 QOUTi,i+1=Pi,i+1 ・Ci,i+1 (ki+1(t)) ・ki(t) ・Vi (ki(t))・(1000/60) +(1−Pi,i+1 )・ki(t) ・Vi (ki(t))・(1000/60) …(8) ここでPi,i+1 はセクションiからオフランプへ流出せ
ず、セクションi+1へ推移する車両の割合を示してお
り、推移確率と呼ばれる係数である。式(8) の第1項は
セクションiからセクションi+1への流出交通量[台
/min]、第2項はセクションiからオフランプへの
流出を表している。 (c) セクションiの下流端の本線の分流点の場合 セクションiの下流端が本線の分流点の場合には、前述
の基本式(1) 〜(3) のうち、式(3) を次のように変更す
る。
【0016】
【数1】 なお、Pi,j はセクションiからセクションjへ流出す
る割合を示す推移確率であり
【0017】
【数2】 を満足するものとする。 (d) セクションiの上流端にオンランプが接続している
場合 図8のようにセクションiの上流端にオンランプが接続
している場合には、前述の基本式(1) 〜(3) のうち、式
(2) を次のように変更する。
【0018】 QINi-1,i =Ur,i (t) +Ci-1,i (ki(t)) ・Pi-1,i (ki-1(t)・Vi-1 (ki-1(t)) ・(1000/60) …(10) ここで、Ur,i(t)はオンランプrからセクションiへの
流入交通量[台/min]であり、 Ur,i (t) =(オンランプrからの需要交通量)・Cr,i (ki(t)) …(11) (e) セクションiの上流端が本線の合流点の場合 セクションiの上流端が本線の合流点の場合には、前述
の基本式(1) 〜(3) のうち、式(2) を次のように変更す
る。
【0019】
【数3】
【0020】例えば、図9に示すような簡易路線形状に
適用すると、上記状態方程式モデルは、図10に示す予
測フローに従って予測演算するものとなる。すなわち、
ステップ#1において定数データを読み込み、ステップ
#2にて初期時刻t=to を設定し、次のステップ#3
において各セクションi(= 1〜n)の交通密度の初期値k
i(to) を設定する。
【0021】次にステップ#4において上記基本式(6)
及び(7) に従って各セクションiの空間平均速度Vi
(ki(t)) を求め、次のステップ#5において上記基本
式(4)及び(5) に従って流出係数Ci-1, i( ki(t)) (i=
2〜n)を求める。
【0022】次にステップ#6において各セクションi
にオンランプにより流入する交通量Ur,i(t)を求め、次
のステップ#7において各セクションi間の推移確率P
i-1,i を設定し、次のステップ#8において流入交通量
QINf-i,i 、流出交通量QOUTi,i+1(i=1〜n)を求める。
【0023】そうして、ステップ#9において時刻t〜
t+Δt間における交通密度変化量Δki(t)(i=1〜n)を
式(1) に従って求め、ステップ#10において時刻tにお
ける途中結果を出力する。
【0024】次にステップ#11において時刻t+Δtに
おける交通密度ki(t+Δt)を求め、次のステップ#12に
おいて交通密度 ki(t+Δt)=ki(t)+Δki(t) を求める。
【0025】このような状態方程式モデルによる予測演
算を実現するには、図11に示すようなニューラルネッ
トワークが用いられている。ここで、入力信号U1(t)〜
Um として各セクションiの交通密度ki(t)を入力し、
時刻tにおけるセクションiの空間平均速度実績値Vi
(t) を教師信号として入力し、入力層、中間層、出力層
というように一方向にのみ流れてニューラルネットワー
クとしての出力Xi(t) 、つまりセクションiの空間平
均速度Vi(t) を得ている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
状態方程式モデルにおいては、上記式(6) 、(7) に示さ
れる交通密度〜速度特性Vi (ki(t))において、下流
側の交通密度ki+1(t)の影響を考慮していないために、
このままでは、高速道路に見られる交通渋滞の下流側か
ら上流側への遡上現象が表せない。
【0027】このため、式(2) 及び(3) などに見られる
セクションi−1からセクションiへの流出量が抑えら
れる働きを持つ流出係数Ci-1,i を導入する事により交
通渋滞を表現しようとしているが、この流出係数のモデ
ルを経験的に定めなければならない。
【0028】そして、これが交通管制システム向けの交
通流予測方法としては充分な精度が得られない主な要因
となっている。又、上記ニューラルネットワークでは、
信号の流れが入力層→中間層→出力層というように一方
向にのみ流れる構成なので、瞬時瞬時の入出力間の写像
関係を表しているに過ぎず、過去の入力信号が現在の出
力信号に影響を及ぼす事はない。
【0029】従って、道路の交通流のように時系列的に
変化する対象を取り扱う際には、ニューラルネットワー
ク自身が時系列を確認できる事が必要となる。そこで、
本発明では、交通密度から車速(空間平均速度)を得る
際に、そのセクションの交通密度のみならず下流側の隣
接セクションの交通密度をも要素として取り入れる事に
より、より高精度に交通流を予測できる交通流予測装置
を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、道路
上を複数に分割した各セクションごとに設けられた各車
両感知器と、これら車両感知器の感知データに基づいて
各セクションにおける空間平均速度及び交通密度の各実
績値を求める実績値演算手段と、1つのセクションの交
通密度とこのセクションに対する少なくとも下流側セク
ションの交通密度とに基づいて所定のセクションにおけ
る空間平均速度の予測値を求める混合結合形ニューラル
ネットワークと、実績値演算手段により求められた1つ
のセクションにおける交通密度及び空間平均速度の各実
績値、下流側セクションにおける各交通密度の実績値、
及び混合結合形ニューラルネットワークにより求められ
る空間平均速度の予測値に基づいて混合結合形ニューラ
ルネットワーク内の重み係数の学習を行う学習手段と、
実績値演算手段により求められた交通密度の実績値、及
び混合結合形ニューラルネットワークにより求められた
空間平均速度の予測値に基づいて各セクションにおける
空間平均密度及び交通密度の推移を予測する交通流予測
手段と、を備えて上記目的を達成しようとする交通流予
測装置である。
【0031】請求項2によれば、混合結合形ニューラル
ネットワークは、1つのセクションの交通密度とこのセ
クションに対する下流側セクションの交通密度、及び1
つのセクションに対する上流側セクションの交通密度と
に基づいて1つのセクションにおける空間平均速度の予
測値を求める機能を有している。
【0032】請求項3によれば、学習手段は、1つのセ
クションにおける空間平均密度及び交通密度の各実績
値、この1つのセクションに対する上流及び下流側セク
ションにおける各交通密度の実績値、及びこれら実績値
を入力したときの混合結合形ニューラルネットワークに
より求められる空間平均速度の予測値に基づいて混合結
合形ニューラルネットワーク内の重み係数の学習を行う
機能を有している。
【0033】請求項4によれば、道路上を複数に分割し
た各セクションごとに設けられた各車両感知器と、これ
ら車両感知器の感知データに基づいて各セクションにお
ける交通量、オキュパシン及び空間平均速度の各実績値
を求める実績値演算手段と、これら交通量、オキュパシ
ン及び空間平均速度の各実績値に基づいて指定された各
地点間における走行所要時間の予測値を求める混合結合
形ニューラルネットワークと、実績値演算手段により求
められたセクションにおける交通量、オキュパシン及び
空間平均速度の各実績値、及び混合結合形ニューラルネ
ットワークにより求められる走行所要時間の予測値に基
づいて混合結合型ニューラルネットワーク内の重み係数
の学習を行う学習手段と、を備えて上記目的を達成しよ
うとする交通流予測装置である。
【0034】
【作用】請求項1によれば、道路上を複数に分割した各
セクションごとに設けられた各車両感知器の感知データ
に基づいて実績値演算手段により各セクションの空間平
均速度及び交通密度の各実績値を求める。
【0035】この後、1つのセクションの交通密度とこ
のセクションに対する下流側セクションの交通密度とに
基づいて混合結合形ニューラルネットワークにより所定
のセクションにおける空間平均速度の予測値を求める。
【0036】そして、上記交通密度の実績値、及び混合
結合形ニューラルネットワークにより求められた空間平
均速度の予測値に基づいて交通流予測手段により各セク
ションにおける空間平均密度及び交通密度の推移を予測
する。
【0037】この場合、1つのセクションにおける交通
密度及び空間平均速度の各実績値、下流側セクションに
おける各交通密度の実績値、及び混合結合形ニューラル
ネットワークにより求められる空間平均速度の予測値に
基づいて学習手段により混合結合形ニューラルネットワ
ーク内の重み係数の学習が行われる。
【0038】請求項2によれば、混合結合形ニューラル
ネットワークは、1つのセクションの交通密度とこのセ
クションに対する下流側セクションの交通密度とに加え
て1つのセクションに対する上流側セクションの交通密
度に基づいて1つのセクションにおける空間平均速度の
予測値を求める。
【0039】請求項3によれば、混合結合形ニューラル
ネットワークにおいて上記の如く下流側セクションにお
ける交通密度の実績値を加えて空間平均速度の予測値を
求める場合、学習手段は、下流側セクションの交通密度
の実績値、及び混合結合形ニューラルネットワークによ
り求められる空間平均速度の予測値を加えて混合結合形
ニューラルネットワーク内の重み係数の学習を行う。
【0040】請求項4によれば、道路上を複数に分割し
た各セクションごとに設けられた各車両感知器の感知デ
ータに基づいて実績値演算手段により各セクションにお
ける交通量、オキュパシン及び空間平均速度の各実績値
を求め、これら交通量、オキュパシン及び空間平均速度
の各実績値に基づいて混合結合形ニューラルネットワー
クにより指定された各地点間における走行所要時間の予
測値を求める。
【0041】この場合、セクションにおける交通量、オ
キュパシン及び空間平均速度の各実績値、及び混合結合
形ニューラルネットワークにより求められる走行所要時
間の予測値に基づいて学習手段により混合結合型ニュー
ラルネットワーク内の重み係数の学習が行われる。
【0042】
【実施例】
(1) 以下に、本発明の第1の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す機能構成ブロック図で
ある。車両感知器1は道路上の各セクションiに設置さ
れている。又、図示しないが高速道路の各オンランプに
は、その流入交通量を検出するためにトラフィックカウ
ンタが設けられている。
【0043】交通量演算手段2は、車両感知器1の出力
をもとに、各セクションiの交通量[台/min]を求
める機能を有するものであり、オキュパンシ演算手段3
は各セクションiのオキュパンシ[%]、つまり通行車
両が車両感知器1を占有している時間的な割合を演算し
て求める機能を有している。
【0044】空間平均速度演算手段4は、 (空間平均速度[km/h]) ={(平均車長 [m/台])×(交通量 [台/min])} /{(オキュパンシ[%])/100[%]} × 60[min/h]/1000[m/km] …(13) に従って、各セクションの空間平均速度[km/h]を
演算する機能を有している。
【0045】交通密度演算手段5は、 (交通密度[台/m]) ={(オキュパンシ[%])/100[%]}/(平均車長[m/台]) …(14) に従って、各セクションの交通密度[台/m]が演算さ
れる。
【0046】交通流予測手段6は、式(14)で得られたか
各セクションの交通密度ki(t)[台/m]を初期条件と
して、今後の各セクションi(i=1〜n)における空
間平均速度Vi [km/h]の推移、 Vi(t),Vi(t+Δt),Vi(t+2 ・Δt),… 及び、交通密度ki の推定、(i=1〜n) ki(t+Δt),Ki (t+2・Δt),ki (t+3・Δt),… を予測する機能を有している。
【0047】ところで、図2は交通流予測手段6の内部
で行われる演算処理フローャートを表している。このう
ち、図3は図2の太線部の演算で用いる混合結合形ニュ
ーラルネットワーク7の構造を示している。この混合結
合形ニューラルネットワーク7は、入力信号として、 U1 =セクションiの交通密度ki(t) U2 =セクションiの下流側セクションi+1の交通密
度ki+1(t) を採用し、混合結合形ニューラルネットワークの出力信
号として、 X1 =セクションiの空間平均速度Vi(t) を得る機能を有している。
【0048】つまり、混合結合形ニューラルネットワー
ク7は、セクションiの交通密度とこのセクションiに
対する下流側セクションi−1の交通密度とに基づいて
セクションiにおける空間平均速度の予測値を求める機
能を有している。
【0049】この混合結合形ニューラルネットワーク7
は、中間層の各素子間が相互に結合されている。つまり
ある中間層素子の1ステップ前の値が、自分自身あるい
は他の中間素子の入力側にフィードバックされている。
このことにより、ニューラルネットワーク自身が動特性
を有する事になり、時系列的な変化を認識できるものと
なる。
【0050】なお、混合結合形ニューラルネットワーク
7の名称は、この構造が階層形ニューラルネットワーク
と相互結合形ニューラルネットワークとの混合結合とな
っているところにある。
【0051】このような混合結合形ニューラルネットワ
ーク7内の結合重み係数の学習方法は、次のようにして
導かれる。先ず、混合結合形ニューラルネットワーク7
の説明における主な変数を下記のように定義する。
【0052】t:時間 m:入力層の素子数 s:中間層の素子数 n:出力層の素子数 Ui(t):入力層第i素子への入力(i=1〜m) Ii(t):入力層第i素子からの出力(i=1〜m) NetHj(t) :中間層第j素子のへの入力(j=1〜s) Hj(t):中間層第j素子からの出力(j=1〜s) NetOi(t):出力層第i層への入力(i=1〜n) Xi(t):出力層第i層からの出力(i=1〜n) ajk:入力層第k素子出力端から中間層第j素子入力端
への結合重み係数 bkj:中間層第r素子出力端から中間層第j素子入力端
への結合重み係数(bjrはリカレントループの結合重み
を表す。) cij:中間層第j素子出力端から出力層第i素子入力端
への結合重み係数 fH(・):中間層における入出力変換関数 fO(・):出力層における入出力変換関数 E:誤差評価関数 Vi(t):出力層第i素子からの出力に対する教師信号 Δaik:重み係数ajkの修正量 Δbjr:重み係数birの修正量 Δcij:重み係数cikの修正量 ε:重み係数学習パラメータ α:重み係数学習パラメータ δpj:クロネッカのデルタ 以上の変数定義のもとに、混合結合形ニューラルネット
ワーク7における各層の入出力は次のようになる。 (a) 入力層への入力:Ui(t) (i=1〜m) (b) 入力層からの出力:Ii(t)=Ui(t) (i=1〜
m) (c) 中間層への入力:NetHj(t) (j=1〜s) 中間層からの出力:Hj(t) (j=1〜s) ただし、
【0053】
【数4】
【0054】ajk:入力層第k素子出力端から中間層第
j素子入力端への結合重み係数 bjr:中間層第r素子出力端から中間層第j素子入力端
への結合重み係数(bjrはリカレントループの結合重み
を表す。) (d) 出力層への入力:NetOi(t) (i=1〜n)
【0055】
【数5】 cij:中間層第j素子出力端から出力層第i素子入力端
への結合重み係数 (e) 出力層からの出力:Xi(t) (i=1〜n)
【0056】
【数6】 ここで、結合重み係数の学習の基準となる誤差評価関数
Eを
【0057】
【数7】 とすると、結合重み係数学習の基本式は、 apq(t+ Δt)=apt(t) +Δapt(t) …(X.6) bpq(t+ Δt)=bpt(t) +Δbpt(t) …(X.7) cpq(t+ Δt)=cpt(t) +Δcpt(t) …(X.8) となる。上式中の各重み係数修正量は、
【0058】
【数8】
【0059】なお、各式の第2項は、収束の安定化を図
るための項である。通常、ε=0.1,α=0.9に設
定する場合が多い。で与えられる。上式を実際に計算す
る際には、誤差評価関数Eの重み係数cpq,bpq,apq
に関する勾配
【0060】
【数9】 が必要となるが、これは次のようにして導出される。
【0061】
【数10】 次に
【0062】
【数11】 このうち、
【0063】
【数12】 を考慮すると、
【0064】
【数13】 となる。なお、δpjはクロネッカのデルタを示してい
る。
【0065】
【数14】 をbpqで偏微分すると、Hr(t-Δt)自身もbpqの関数で
あるため、偏微分の第1項としては、
【0066】
【数15】 が導出される。また、偏微分の第2項は、
【0067】
【数16】
【0068】なおj=p以外のとき、上式は0となる。
また、j=pであっても、r=q以外のとき、上式は0
となる。次に
【0069】
【数17】 このうち、
【0070】
【数18】 を考慮すると、
【0071】
【数19】 となる。
【0072】以上説明した混合構造形ニューラルネット
ワーク7の結合重み係数の学習方法を混合結合形ニュー
ラルネットワーク7の出力値演算を含めて整理すると以
下のようなステップになる。 [ステップ0]時間tにおける演算開始。 [ステップ1]入力層の出力を演算する。
【0073】Ii(t)=Ui(t) (i=1〜m) [ステップ2]中間層への入力を演算する。
【0074】
【数20】 [ステップ3]中間層からの出力を演算する。
【0075】 Hj(t)=fH(NetHj(t) ) (j=1〜s) [ステップ4]出力層への入力を演算する。
【0076】
【数21】 [ステップ5]出力層からの出力を演算する。
【0077】 Xi(t)=fO(NetOi(t) ) (i=1〜n) [ステップ6]学習を行うときは、[ステップ7]へ。
【0078】学習を行わないときは、時間tにおける演
算終了(リターン)。 [ステップ7]誤差評価関数Eの出力に関する勾配を演
算する。
【0079】
【数22】 [ステップ8]
【0080】
【数23】 [ステップ9]重み係数cpqの修正量Δcpqを求める。
【0081】
【数24】 [ステップ10]
【0082】
【数25】 [ステップ11]
【0083】
【数26】 [ステップ12]重み係数bpqの修正量Δbpqを求め
る。
【0084】
【数27】
【0085】ただし、 Δbpq(0) =0 (p=1〜s,q=1〜s) とする。 [ステップ13]
【0086】
【数28】 [ステップ14]
【0087】
【数29】 [ステップ15]重み係数apqの修正量Δapqを求め
る。
【0088】
【数30】 [ステップ16]重み係数cpqの更新を行う。
【0089】cpq (t+Δt)=cpq(t) +Δcpq(t) (p
=1〜n,q=1〜s) [ステップ17]重み係数bpqの更新を行う。
【0090】bpq (t+Δt)=bpq(t) +Δbpq(t) (p
=1〜s,q=1〜s) [ステップ18]重み係数apqの更新を行う。
【0091】apq (t+Δt)=apq(t) +Δapq(t) (p
=1〜s,q=1〜s) [ステップ19]時間tにおける演算終了(リター
ン)。
【0092】以上、混合結合形ニューラルネットワーク
7について結合重み係数の学習方法である。そして、こ
の混合結合形ニューラルネットワーク学習手段8では、 U1 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションiの交通密度実績値 U2 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションi+1の交通密度実績値 X1 =式(18),(19)式のU1 ,U2 をニューラ
ルネットワークの入力信号としたときのニューラルネッ
トワーク出力 V1 =空間平均速度演算手段4の出力として得られるあ
る時刻tにおけるセクションiの空間平均速度実績値 を一組の学習用データ(V1 がX1 に対する教師信号と
なる)とし、前述の[ステップ7]〜[ステップ18]
に従って、混合結合形ニューラルネットワーク7内の重
み係数の学習を行なう機能を有している。つまり各セク
ション毎、各時刻毎に上記式(18)〜(21)の学習用データ
の組を作成し、学習を行うものとなっている。
【0093】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。車両感知器1の出力をもとに、交通量演
算手段2は各セクションの交通量[台/min]を求
め、オキュパンシ演算手段3は各セクションのオキュパ
ンシ[%]が演算し求める。これらの演算結果をもと
に、空間平均速度演算手段4は、上記式(13)を演算し
て、各セクションの空間平均速度[km/h]を求め
る。
【0094】又、交通密度演算手段5は、上記式(14)を
演算して、各セクションの交通密度[台/m]を求め
る。そして、交通流予測手段6は、式(14)で得られた各
セクションの交通密度ki(t)[台/m]を初期条件とし
て、今後の各セクションi(i=1〜n)における空間
平均速度Vi [km/h]の推移、 Vi(t),Vi(t+Δt),Vi(t+2 ・Δt),… (i=1〜n) 及び、交通密度ki の推移、 ki(t+Δt),Ki (t+2・Δt),ki(t+3 ・Δt),… (i=1〜n) を予測する。
【0095】図2はこの交通流予測手段6の内部で行わ
れる演算フローチャートを示している。すなわち、ステ
ップ#20において定数データを読み込み、ステップ#21
にて初期時刻を設定(τ=現在時刻t)し、次のステッ
プ#22において交通密度演算手段5の演算結果による各
セクションi(= 1〜n)の交通密度の現在値ki(τ) を設
定する。
【0096】次にステップ#23において混合結合形ニュ
ーラルネットワーク7により各セクションiの空間平均
速度Vi(τ) (i=1〜n)を求める。すなわち、混
合結合形ニューラルネットワーク7は、入力信号とし
て、 U1 =セクションiの交通密度ki(t) U2 =セクションiの下流側セクションi+1の交通密
度ki+1(t) を採用し、上記式(X.1)〜(X.4D)を演算して
出力信号として、 X1 =セクションiの空間平均速度Vi(t) を得る。
【0097】次にステップ#24において各セクションi
にオンランプより流入する交通量Ur, i(τ) を求め、
次のステップ#25において各セクションi間の推移確率
Pi-1,i を設定する。
【0098】次にステップ#26において流入交通量QIN
i-1,i 、流出交通量QOUTi,i+1(i=1〜n)を求める。そう
して、ステップ#27において時刻τ〜τ+Δt間におけ
る交通密度変化量Δki(τ)(i= 1〜n)を求め、ステップ
#28において時刻τにおける途中結果を出力する。
【0099】次にステップ#29において時刻τ+Δτに
おける交通密度ki(τ+Δt)を求め、次のステップ#30
において交通密度 ki(τ+Δt)=ki(τ) +Δki(τ) を求める。
【0100】又、混合結合形ニューラルネットワーク学
習手段8は、 U1 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションiの交通密度実績値 U2 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションi+1の交通密度実績値 X1 =上記のU1 ,U2 をニューラルネットワークの入
力信号としたときのニューラルネットワーク出力 V1 =空間平均速度演算手段4の出力として得られるあ
る時刻tにおけるセクションiの空間平均速度実績値 を一組の学習用データ(V1 がX1 に対する教師信号と
なる)とし、前述の[ステップ7]〜[ステップ18]
に従って、混合結合形ニューラルネットワーク内の重み
係数を学習する。
【0101】このように上記第1の実施例によれば、あ
るセクションの空間平均速度(車速)を予測する際に、
当該セクションの交通密度と当該セクション下流側の交
通密度との両者を考慮して予測しているので、従来経験
的に定めていたセクション間の流出係数といった考え方
が不要となり、予測精度が向上する。
【0102】又、この予測を行う際に、混合結合形ニュ
ーラルネットワーク7を使用したモデルを用いているの
で、実際に計測されるデータを用いて、逐次学習を行っ
ていくことにより、継続的にモデル精度の向上を図る事
が出来る。
【0103】又、ニューラルネットワークの構造とし
て、混合結合形ニューラルネットワーク7を用いている
ので、ニューラルネットワーク自身が時系列データを認
識でき、交通流のような時系列変化を伴う対象プロセス
の予測を高精度で行う事が出来る。
【0104】さらに、空間平均速度(車速)の予測精度
を向上するので、渋滞長(ある定められた時速以下で走
行せざるを得ない領域の長さ)の予測精度が向上し、そ
のうえ、ある地点からある地点までの走行所要時間(旅
行時間)の予測精度が向上する。 (2) 次に本発明の第2の実施例について説明する。
【0105】上記第1の実施例では、あるセクションの
空間平均速度(車速)を予測する際に、当該セクション
の交通密度と当該セクション下流側の交通密度との両者
を考慮しているが、当該セクション上流側の交通密度を
取り入れてもよい。
【0106】この場合には、あるセクションiの空間平
均速度Vi(t)を混合結合形ニューラルネットワーク7に
より求める際、その入力信号として、 U1 =セクションiの交通密度ki(t) U2 =セクションiの下流側セクションi+1の交通密
度ki+1(t) を採用し、上記式(X.1)〜(X.5)を演算してニ
ューラルネットワークの出力信号として、 X1 =セクションiの空間平均速度Vi(t) を得る機能を有するものとなる。
【0107】一方、ニューラルネットワーク学習手段8
は、 U1 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションiの交通密度実績値 U2 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションi+1の交通密度実績値 U3 =交通密度演算手段5の出力として得られるある時
刻tにおけるセクションi−1の交通密度実績値 X1 =U1 ,U2 ,U3 をニューラルネットワークの入
力信号としたときのニューラルネットワーク出力 V1 =図1の空間平均速度演算手段4の出力として得ら
れるある時刻tにおけるセクションiの空間平均速度実
績値 を一組の学習用データ(V1 がX1 に対する教師信号と
なる)とし、前述の式(X.9)〜(X.14)に従っ
て、ニューラルネットワーク内の重み係数の学習を行う
機能を有するものとなる。なお、各セクション毎に、各
時刻毎に上述の式(18)〜(21)の学習用データの組を作成
し、学習を行うものである。
【0108】このように上記第2の実施例によれば、上
記第1の実施例と同様の効果を奏することができる。 (3) 次に本発明の第3の実施例について説明する。
【0109】図4は交通流予測装置の構成図である。な
お、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説
明は省略する。混合結合形ニューラルネットワーク10
は、交通量、オキュパシン及び空間平均速度の各実績値
に基いて指定された各地点間における走行所要時間の予
測値を求める機能を有している。
【0110】又、混合結合形ニューラルネットワーク学
習手段11は、高速道路上に主要ポイントにおける交通
量、オキュパシン及び空間平均速度の各実績値、及び混
合結合形ニューラルネットワーク10により求められる
走行所要時間の予測値に基づいて混合結合形ニューラル
ネットワーク10内の重み係数の学習を行う機能を有し
ている。
【0111】かかる構成とすることにより、ある地点か
らある地点(2地点間の)までの走行所要時間(旅行時
間)を直接、混合結合形ニューラルネットワーク10に
予測させることが可能である。
【0112】このとき混合結合形ニューラルネットワー
ク10の学習に必要な教師信号は、旅行時間の実績値と
いう事になるが、これを得るための手段としては、 ・通行車両のプレートナンバの画像認識により、通行車
両のオンランプからの流入時とオフランプからの脱出時
の時刻検出を行い、2地点間の旅行時間実績値を得る方
法。
【0113】・実際に、定時間毎に試験車両を走行させ
る事により各地点間の旅行時間を計測する方法。などを
用いればよい。
【0114】又、本発明は、図3の混合結合形ニューラ
ルネットワークを各セクションに共通のものとして取り
扱っているところを、オンランプ、オフランプ、分岐、
合流の有無さらには道路幅、車線数など路線形状が他と
異なる部分のセクションおよびその近傍のセクションに
関し、その領域専用の混合結合形ニューラルネットワー
クを設けてもよい。例えば、図5のような路線形状の場
合、 (a) 領域A専用の混合結合形ニューラルネットワーク (b) 領域B専用の混合結合形ニューラルネットワーク (c) 領域C専用の混合結合形ニューラルネットワーク (d) 領域D専用の混合結合形ニューラルネットワーク (e) 領域A,B,C,D以外に共通の混合結合形ニュー
ラルネットワーク というように区別してもよい。
【0115】このように混合結合形ニューラルネットワ
ークモデルを道路上の路線形状の変化に応じて複数設け
る事により、オンランプ、オフランプ、分岐、合流の有
無さらには道路幅、車線数など各種条件の差異にも対応
した交通流予測を行う事が可能となる。なお、本発明
は、上記各実施例に限定されるものでなくその要旨を変
更しない範囲で変形してもよい。
【0116】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、交
通密度から空間平均速度を得る際に、そのセクションの
交通密度のみならず下流側の隣接セクションの交通密度
をも要素として取り入れることにより、より高精度に交
通流を予測できる交通流予測装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる交通流予測装置の第1の実施例
を示す構成図。
【図2】同装置における交通流予測フローチャート。
【図3】同装置における階層形ニューラルネットワーク
の構成図。
【図4】本発明に係わる交通流予測装置の第3の実施例
を示す構成図。
【図5】本発明を適用した路線形状の一例を示す図。
【図6】高速道路をセクション分割した模式図。
【図7】1つのセクションの下流側にオフランプが接続
されている場合の高速道路の模式図。
【図8】1つのセクションの上流側にオンランプが接続
されている場合の高速道路の模式図。
【図9】高速道路の簡易路線図。
【図10】従来の状態方程式モデルに基づく交通流予測
演算フローチャート。
【図11】従来の階層形ニューラルネットワークの構成
図。
【符号の説明】
1…車両感知器、2…交通量演算手段、3…オキュパシ
ン演算手段、4…空間平均速度演算手段、5…交通密度
演算手段、6…交通流予測手段、7…混合結合形ニュー
ラルネットワーク、8…混合結合形ニューラルネットワ
ーク学習手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上を複数に分割した各セクションご
    とに設けられた各車両感知器と、 これら車両感知器の感知データに基づいて前記各セクシ
    ョンにおける空間平均速度及び交通密度の各実績値を求
    める実績値演算手段と、 1つのセクションの交通密度とこのセクションに対する
    少なくとも下流側セクションの交通密度とに基づいて前
    記所定のセクションにおける空間平均速度の予測値を求
    める混合結合形ニューラルネットワークと、 前記実績値演算手段により求められた前記1つのセクシ
    ョンにおける交通密度及び空間平均速度の各実績値、前
    記下流側セクションにおける各交通密度の実績値、及び
    前記混合結合形ニューラルネットワークにより求められ
    る空間平均速度の予測値に基づいて前記混合結合形ニュ
    ーラルネットワーク内の重み係数の学習を行う学習手段
    と、 前記実績値演算手段により求められた前記交通密度の実
    績値、及び前記混合結合形ニューラルネットワークによ
    り求められた空間平均速度の予測値に基づいて前記各セ
    クションにおける空間平均密度及び交通密度の推移を予
    測する交通流予測手段と、を具備したことを特徴とする
    交通流予測装置。
  2. 【請求項2】 混合結合形ニューラルネットワークは、
    1つのセクションの交通密度とこのセクションに対する
    下流側セクションの交通密度、及び前記1つのセクショ
    ンに対する上流側セクションの交通密度とに基づいて前
    記1つのセクションにおける空間平均速度の予測値を求
    める機能を有することを特徴とする請求項1記載の交通
    流予測装置。
  3. 【請求項3】 学習手段は、1つのセクションにおける
    空間平均密度及び交通密度の各実績値、このセクション
    に対する上流及び下流側セクションにおける各交通密度
    の実績値、及びこれら実績値を入力したときの混合結合
    形ニューラルネットワークにより求められる空間平均速
    度の予測値に基づいて前記混合結合形ニューラルネット
    ワーク内の重み係数の学習を行う機能を有することを特
    徴とする請求項1記載の交通流予測装置。
  4. 【請求項4】 道路上を複数に分割した各セクションご
    とに設けられた各車両感知器と、 これら車両感知器の感知データに基づいて前記各セクシ
    ョンにおける交通量、オキュパシン及び空間平均速度の
    各実績値を求める実績値演算手段と、 これら交通量、オキュパシン及び空間平均速度の各実績
    値に基づいて指定された各地点間における走行所要時間
    の予測値を求める混合結合形ニューラルネットワーク
    と、 前記実績値演算手段により求められた前記セクションに
    おける交通量、オキュパシン及び空間平均速度の各実績
    値、及び前記混合結合形ニューラルネットワークにより
    求められる走行所要時間の予測値に基づいて前記混合結
    合型ニューラルネットワーク内の重み係数の学習を行う
    学習手段と、を具備したことを特徴とする交通流予測装
    置。
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