JP2000222669A - 交通流推定装置および交通流推定方法 - Google Patents

交通流推定装置および交通流推定方法

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JP2000222669A
JP2000222669A JP2037699A JP2037699A JP2000222669A JP 2000222669 A JP2000222669 A JP 2000222669A JP 2037699 A JP2037699 A JP 2037699A JP 2037699 A JP2037699 A JP 2037699A JP 2000222669 A JP2000222669 A JP 2000222669A
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JP
Japan
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traffic flow
simulator
road
sensor
lane
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JP2037699A
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English (en)
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Atsuo Ozaki
敦夫 尾崎
Nobuo Nishi
乃武夫 西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路の全車線および全地点における交通流
を、感知器設置地点において得られる交通流情報を活用
して推定できる交通流推定装置および交通流推定方法を
得る。 【解決手段】 道路1上の各感知器3からの感知器情報
12を用いて交通流を模擬し、感知器が未設置の車線お
よび道路上の任意の地点における交通流を推定するシミ
ュレータ部5aを有するシミュレータ5と、模擬によっ
て得られた仮想感知器情報と実際の感知器からの感知器
情報が等しくなるように、当該シミュレータで使用する
パラメータを調整するシミュレーション調節部8を備
え、交通流推定箇所の模擬結果をシミュレータを通して
抽出し、それを交通流推定結果14として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感知器が設置さ
れていない車線および道路上の任意の地点の交通流を、
感知器を設置した道路上の地点において得られる交通流
の情報に基づいて推定する交通流推定装置および交通流
推定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】片側複数車線の道路において、既に設置
済みの1台の監視カメラ(感知器)を活用し、各車線の
交通流の推定を行う交通流推定装置としては、たとえ
ば、特開平1−259500号公報に示された画像処理
型交通流計測システムなどがあった。この画像処理型交
通流計測システムは、大型車両の通過によって死角とな
るため、監視カメラでは監視できなくなった車線に関し
て、この通過車両による監視カメラの不感応時間におけ
るデータを、感応時のデータより推定するというもので
ある。
【0003】なお、このような交通流推定装置に関連す
る記載のある文献としては、この他にも、たとえば、特
開平9−245284号公報、特開平8−279093
号公報、特開平7−262488号公報などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の交通流推定装置
としての画像処理型交通流計測システムは以上のように
構成されているので、感知器である監視カメラが監視で
きる範囲のみしか交通流推定の対象とすることができな
いという課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、道路の全車線および全地点、すな
わち、感知器が設置されていない車線および道路上の任
意の地点における交通流を、感知器の設置地点において
得られる交通流情報を活用して推定できる交通流推定装
置および交通流推定方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交通流推
定装置は、道路上に設置された複数の感知器から感知器
情報入力部に入力された感知器情報を用いて道路上の交
通流を模擬し、感知器が設置されていない車線および道
路上の任意の地点における交通流を推定するシミュレー
タ部を有するシミュレータと、模擬によって得られた仮
想感知器情報と実際の感知器からの感知器情報が等しく
なるように、当該シミュレータで使用するパラメータを
調整するシミュレーション調節部を備え、交通流推定箇
所の模擬結果をシミュレータを通して抽出し、それを交
通流推定結果として出力するようにしたものである。
【0007】この発明に係る交通流推定装置は、個々の
車両の行動をモデル化して模擬を実現するミクロモデル
の交通シミュレータを、シミュレータのシミュレータ部
として用いたものである。
【0008】この発明に係る交通流推定装置は、交差点
での右左折率および直進率に基づく車線変更率を反映さ
せたシミュレータ部を用いて、感知器が設置されていな
い車線および道路上の任意の地点における交通流を推定
するようにしたものである。
【0009】この発明に係る交通流推定装置は、道路の
任意の箇所において全ての車線に感知器が設置されてい
る場合には、当該箇所における総流入車両台数が求めら
れるので、この情報を反映させたシミュレータ部を用い
て、感知器が設置されていない車線および道路上の任意
の地点における交通流を推定するようにしたものであ
る。
【0010】この発明に係る交通流推定装置は、各車線
毎の利用率に関するデータをあらかじめ測定しておき、
そのデータを反映させたシミュレータ部を用いて、感知
器が設置されていない車線および該道路上の任意の地点
における交通流を推定するようにしたものである。
【0011】この発明に係る交通流推定装置は、感知器
としての監視カメラから得られる画像情報から抽出され
た、渋滞長、車間距離、異常事態等の交通状況の情報を
反映させたシミュレータ部を用いて、感知器が設置され
ていない車線および該道路上の任意の地点における交通
流を推定するようにしたものである。
【0012】この発明に係る交通流推定装置は、車線変
更率の情報、総流入車両台数の情報、各車線毎の利用率
のデータ、および交通状況の情報を、用途に応じて組み
合わせたシミュレータ部を用いて、感知器が設置されて
いない車線および該道路上の任意の地点における交通流
を推定するようにしたものである。
【0013】この発明に係る交通流推定装置は、感知器
が設置されていない車線および道路上の任意の地点にお
ける交通流を推定するシミュレータ部を複数個用いてシ
ミュレータを形成したものである。
【0014】この発明に係る交通流推定方法は、道路上
に設置された複数の感知器にて、一定時間周期毎に通過
車両の台数や平均速度等の感知器情報を取得し、その感
知器情報をシミュレータの模擬精度の向上に用い、この
シミュレータによる模擬結果に基づいて、感知器が設置
されていない車線および道路上の任意の地点における交
通流を推定するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による交
通流推定装置を用いた交通シミュレーションシステムの
基本構成を示す説明図である。図において、1は交通流
推定のターゲットとなる道路であり、図示の例では、上
り/下りのそれぞれが車線L1とL2よりなる片側2車
線で形成されており、ここでは上り(下り)側のみを図
示している。2はこの道路1上を走行する車両である。
3は一定時間周期毎にその感知範囲内を通過した車両2
の台数や平均速度等の感知器情報を得る複数の感知器で
あり、図示の例では、道路1上の地点P1では車線L1
およびL2のそれぞれに設置されており、地点P2およ
びP3では2車線中の一方の車線L1にのみ設置されて
いる。
【0016】また、4は感知器3が設置されていない車
線L2および道路1上の任意の地点、すなわち、道路1
の全車線および全地点における交通流を推定する交通流
推定装置である。この交通流推定装置4内において、5
は各感知器3からの感知器情報を活用することによって
当該道路1上における交通流を模擬するシミュレータで
あり、5aはこのシミュレータ5のシミュレータ部であ
る。6はこのシミュレータ部5aの表示画面であり、6
aはこのシミュレータ部5aの表示画面6に表示され
た、実際の道路1に対応する道路、6bは同じく各感知
器3に対応する仮想感知器であり、6cはシミュレータ
5のシミュレータ部5aにて模擬されてその表示画面6
の道路6a上に表示された車両である。7はシミュレー
タ5によって模擬された仮想感知器6bの仮想感知器情
報が出力される仮想感知器情報出力部である。
【0017】8はこの仮想感知器情報出力部7から出力
される仮想感知器情報が、実際の道路1の各感知器3か
らの感知器情報と等しくなるように、シミュレータ部5
aで使用するパラメータを調整するシミュレーション調
節部であり、9はこの交通流推定装置4に実際の道路1
の各感知器3からの感知器情報が入力される感知器情報
入力部である。10は交通流を推定したい車線L1,L
2および道路1の任意の地点などの交通流推定箇所の情
報をもとに、その指定箇所の模擬結果(統計情報)をシ
ミュレータ5のシミュレータ部5aを通して抽出し、そ
れを当該指定箇所における交通流推定結果として出力す
る特徴抽出部であり、11はその交通流推定箇所の情報
が入力される交通流推定箇所入力部である。
【0018】12は各感知器3で検知されて交通流推定
装置4の感知器情報入力部9に入力される、車両2の通
過台数や平均速度などの統計情報による感知器情報であ
り、13は交通流推定箇所入力部11に設定・入力され
る、交通流を推定したい車線L1,L2および道路1の
任意の地点を指定する交通流推定箇所の情報である。1
4はシミュレータ5のシミュレータ部5aが上記交通流
推定箇所の情報13によって指定された交通流推定箇所
に関して推定し、特徴抽出部10を介して出力する交通
流推定結果である。
【0019】次に動作について説明する。まず基本動作
を図1を用いて説明する。ターゲットとなる道路1の各
地点P1〜P3に設置された各感知器3からは、たとえ
ば、各々5分という一定時間間隔で各感知器3の感知範
囲を通過した車両2の通過台数や平均速度などの感知器
情報12が得られる。この感知器情報12は交通流推定
装置4に送られ、その感知器情報入力部9よりシミュレ
ーション調節部8に入力される。この感知器情報12は
シミュレーション調節部8よりシミュレータ5に送ら
れ、当該シミュレータ5のシミュレータ部5aにおける
模擬精度向上に使用される。
【0020】なお、上記シミュレータ5のシミュレータ
部5aとして、たとえば、個々の車両2の行動をモデル
化することにより模擬を実現するミクロモデルの交通シ
ミュレータを採用する。シミュレーション調節部8はこ
の交通シミュレータによるシミュレータ部5aで使用す
る、次の式(1)で示す車両追従方程式のパラメータを
調節することにより、模擬結果(仮想感知器情報)が各
感知器3からの感知器情報12と一致するように整合を
はかる。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、上記式(1)中の、tは時刻、Δ
tはタイムステップ、Xs は自車の位置座標、位置座標
f は先行車の位置座標であり、cおよびmはシミュレ
ーション調節部8における上記調整を行うためのパラメ
ータとしての定数である。なお、Xの上に記されている
ドットは微分演算を示すものであり、したがって、左辺
におけるXs の2階微分は自車の加速度を、右辺分子に
おけるXs およびXfの1階微分は自車と先行車の速度
をそれぞれ示すこととなる。
【0023】この式(1)による車両追従方程式は、自
車と先行車の速度差(分子)とそれら両者の距離(分母
のカッコ内)との比と、自車の加速度との関係を示して
いる。ここで、定数cは自車の加速度を高めるためのパ
ラメータであり、この定数cの値を大きくすると自車の
速度を速くすることができる。また、定数mは自車と先
行車との間で車間の挙動が伝わる速さと関係するパラメ
ータであり、この定数mの値を小さくすると渋滞が解消
する傾向が進み、大きくすると渋滞が進む傾向となる。
この結果、定数cと定数mを調整することにより、速度
や渋滞度を変えることができる。
【0024】上記車両追従方程式の定数cと定数mは、
個々の車両2で異なる値を使用してもよいし、全ての車
両2で同一の値を使用してもよい。個々の車両2で異な
る値を使用する場合にはシミュレーションが取り得る状
態の枠が広がるため、上記各感知器3からの感知器情報
12により近付けることが可能となるが、扱うパラメー
タの数が非常に多くなるため、各パラメータがシミュレ
ーションに与える影響を解析するのが困難となるなどの
問題がある。
【0025】また、図2は車線変更を行う時の条件文の
一例を示す説明図である。この条件文は、「走行車線を
走行中の車両2がその走行速度をZ%減速させる必要が
あり、かつ、追い越し車線では減速の必要がない場合に
は、車線を追い越し車線に変更する」というものであ
る。したがって、この条件文中の減速率Zの値が大きく
なると追い越し車線に車線変更する車両2の数が増加
し、小さくなると追い越し車線に車線変更する車両2の
数は減少する。このように、この条件文中の減速率Zの
値を調節することにより、各車線毎に走行する車両2の
台数を調整することができる。
【0026】このように、この実施の形態1によれば、
感知器3からの情報を活用して模擬精度を向上させたシ
ミュレータ部5aを用いて、道路1上の感知器3が設置
されていない車線および地点における交通流推定を行う
ことが可能となり、的確な信号制御が行え、旅行時間情
報の推定精度向上をはかることができる交通シミュレー
ションシステムを実現できるという効果が得られる。
【0027】実施の形態2.なお、ある交差点における
右折率、左折率、および直進率が分かっている場合に
は、それらを車線変更率に反映させ、シミュレータにお
いてその車線変更率に基づく模擬を行い、感知器が設置
されていない車線および道路上の任意の地点における交
通流の推定を行うようにしてもよい。この発明の実施の
形態2はそのような交通流推定装置に関するものであ
り、その構成は図1に示した実施の形態1の場合と同様
であるため、その図示および説明は省略する。
【0028】ここで、図3はこの実施の形態2による交
通流推定装置における、ある交差点での右左折率および
直進率に関する情報を用いた交通流の推定を説明するた
めの説明図であり、上り、下りのそれぞれが、左折およ
び直進専用車線L1と右折専用車線L2とによる片側2
車線の道路1について、その上り(下り)側のみを図示
している。このような道路1においては、各車両2は交
差点における進行方向にしたがって、直進あるいは左折
する車両2は左折および直進専用車線L1に、右折する
車両2は右折専用車線L2に、それぞれ車線変更を行
う。この交差点での右折率、左折率および直進率があら
かじめ分かっている場合には、それらの比率を反映した
車線変更率と、各車線L1,L2上を走行する車両2の
台数の比率が等しくなるように、図2に示した条件文の
減速率Zの値を調節する。
【0029】図3の例では、交差点における車両2の右
折率が20%、直進率が60%、左折率が20%である
ので、左折および直進専用車線L1上の車両2の台数と
右折専用車線L2上の車両2の台数との比が8:2とな
るように、上記減速率Zの値の調整を行う。
【0030】このように、この実施の形態2によれば、
交差点での右左折率、直進率を車線変更率に反映させて
交通流の模擬を行うことが可能となり、その模擬結果よ
り感知器が設置されていない車線および道路上の任意の
地点における交通量を推定することが可能となる効果が
得られる。
【0031】実施の形態3.また、道路上のある地点で
全ての車線に感知器が設置されている場合には、当該地
点で求めたその道路の総流入車両台数に基づく模擬を行
い、感知器が設置されていない車線および道路上の任意
の地点における交通流の推定を行うようにしてもよい。
この発明の実施の形態3はそのような交通流推定装置に
関するものであり、その構成は図1に示した実施の形態
1の場合と同様であるため、その図示および説明は省略
する。
【0032】ここで、図4はこの実施の形態3による交
通流推定装置における、道路1上のある地点での総流入
車両台数に関する情報を用いた交通流の推定を説明する
ための説明図であり、車線L1とL2とによる片側2車
線の道路1の上り(下り)側のみを図示している。図示
の例では、道路1の流入部である地点P1には2つの車
線L1,L2のそれぞれに感知器3が設置され、流出部
である地点P2には一方の車線L1にのみ感知器3が設
置されていて、他方の車線L2には感知器3は設置され
ていない。なお、図中の3aは各感知器3の感知範囲を
示している。
【0033】図4に示した地点P1のように、道路1の
全ての車線L1,L2に感知器3が設置されている場
合、たとえば1日という期間内にこの道路1に流入した
車両3の総台数を、当該地点P1の車線L1とL2とに
設置された感知器3を用いて求めることができる。すな
わち、地点P1の車線L1とL2に設置された各感知器
3の感知範囲3a内を通過した車両2の合計として求め
られる。ここで、この求められた車両3の総数をXX台
とする。また、同じ1日の間に車線L1の地点P2を通
過した車両2の台数も、当該地点P2に設置された感知
器3の感知範囲3a内を通過した車両2の台数として求
めることができる。この通過車両の台数をYY台とす
る。この結果から、車線L2の地点P2を上記1日の間
に通過した車両2の台数は、ZZ台(=XX−YY)で
あると考えられる。そしてこれらの値を用いて、感知器
3が設置されている車線L1の地点P2における通過車
両の台数と、感知器3が設置されていない車線L2の地
点P2における通過車両の台数との比率が、YY:ZZ
になるようにたとえば、図2に示した条件文の減速率
Zの値を調節する。
【0034】このように、この実施の形態3によれば、
道路の任意の地点でその全車線に感知器が設置されてい
る場合、その感知器で求めた当該任意の地点における車
両の総流入台数に基づいた交通流の模擬を行うことが可
能となり、その模擬結果より感知器が設置されていない
車線および道路上の任意の地点における交通量を推定す
ることが可能となる効果が得られる。
【0035】実施の形態4.また、道路の各車線毎の利
用率に関するデータをあらかじめ測定しておき、当該車
線利用率のデータに基づく模擬を行って、感知器が設置
されていない車線および道路上の任意の地点における交
通流の推定を行うようにしてもよい。この発明の実施の
形態4はそのような交通流推定装置に関するものであ
り、その構成は図1に示した実施の形態1の場合と同様
であるため、その図示および説明は省略する。
【0036】ここで、図5はこの実施の形態4による交
通流推定装置にて使用される、片側2車線の道路におけ
る車線利用率のデータの一例を示す線図、図6はこの実
施の形態4による交通流推定装置にて使用される、片側
3車線の道路における車線利用率のデータの一例を示す
線図である。図5に示すように、片側2車線の道路で
は、時間交通量(台数/時間)の増大にともなって、走
行車線では車線利用率が低下し、追い越し車線では車線
利用率が増大する。また、図6に示すように、片側3車
線の道路では、時間交通量の増大にともなって、第1車
線と第2車線では車線利用率が低下し、第3車線では車
線利用率が増大する。
【0037】通常の道路においては、この図5および図
6のグラフに示すような傾向があることが一般的に知ら
れている。ターゲットとなる道路について、このような
車線利用率のデータをあらかじめ測定しておき、当該デ
ータを用いて、図1に示した交通流推定装置4のシミュ
レータ5で交通流の推定を行う。
【0038】このように、この実施の形態4によれば、
あらかじめ測定しておいた各車線毎の利用率に関するデ
ータに基づいて、交通流の模擬を行うことが可能とな
り、その模擬結果より感知器が設置されていない車線お
よび道路上の任意の地点における交通量を推定すること
が可能になるという効果が得られる。
【0039】実施の形態5.また、渋滞長、車間距離、
異常事態(たとえば事故等)などの交通状況の情報に基
づいて模擬を行い、感知器が設置されていない車線およ
び道路上の任意の地点における交通流の推定を行うよう
にしてもよい。この発明の実施の形態5はそのような交
通流推定装置に関するものであり、その構成は図1に示
した実施の形態1の場合と同様であるため、その図示お
よび説明は省略する。
【0040】ここで、この実施の形態5による交通流推
定装置においては、道路1上に設置されて、一定時間周
期毎にその感知範囲を通過した車両の情報を得る感知器
3として、監視カメラを用い、この監視カメラから得ら
れる画像情報から渋滞長、車間距離、異常事態(事故
等)などの交通状況の情報を抽出している。たとえば、
監視カメラを通して得られた画像情報からある車線の渋
滞長を抽出し、この渋滞長を示す交通状況の情報を用い
て、図1に示したシミュレータ5内のシミュレータ部5
aにおいても、模擬された渋滞長が、この監視カメラの
画像情報から得られた渋滞長と同等の長さとなるよう
に、当該車線上を走行する車両2に関する、式(1)に
おけるパラメータである定数mを調節する。
【0041】このように、シミュレータ部5aは、感知
器3として用いられている監視カメラを通して得られる
渋滞長を示す交通状況の情報に基づいて、道路1上の交
通流の模擬を行う。なお、このシミュレータ部5aによ
る道路1上の交通流の模擬は、渋滞長を示す交通状況の
情報ばかりでなく、監視カメラを通して得られる、車間
距離や異常事態(事故等)を示す交通状況の情報に基づ
いて、道路1上の交通流の模擬を行うことも可能であ
る。
【0042】このように、この実施の形態5によれば、
感知器として用いられている監視カメラを通して得られ
る渋滞長、車間距離、異常事態(事故等)などの交通状
況の情報に基づいて、交通流の模擬を行うことが可能と
なり、その模擬結果より感知器が設置されていない車線
および道路上の任意の地点における交通量を推定するこ
とが可能となる効果が得られる。
【0043】実施の形態6.なお、上記各実施の形態に
おいては、交差点での右左折率および直進率を反映させ
た車線変更率の情報、全ての車線に配置された感知器に
よって求められた、当該感知器の配置箇所における総流
入車両台数の情報、あらかじめ測定しておいた道路の各
車線毎の利用率のデータ、および渋滞長、車間距離、異
常事態等の交通状況の情報を、それぞれ個別に用いて道
路1上の交通流を模擬する場合について説明したが、そ
れらの各情報を用途に応じて組み合わせて利用し、道路
1上の交通流の模擬を行うようにしてもよい。この発明
の実施の形態6はそのような交通流推定装置に関するも
のであり、その構成は図1に示した実施の形態1の場合
と同様であるため、その図示および説明は省略する。
【0044】一例として、車線変更率の情報、総流入車
両台数の情報、車線利用率のデータ、および交通状況の
情報などの、得られる情報のすべてを利用し、それに基
づいて交通流の模擬を行うことが考えられる。基本的に
は、利用する情報の種類が多くなればなるほど、シミュ
レータ5のシミュレータ部5aへのそれら各情報の反映
は難しくなるが、このように得られる情報すべてを利用
した場合、精度のよい交通流の推定を行うことができ
る。なお、得られる情報のすべては利用せず、その中の
いくつかを、用途に応じて組み合わせて利用すれば、模
擬の精度をあまり低下させずに、当該情報のシミュレー
タ部5aへの反映をある程度容易化することが可能とな
る。
【0045】このように、この実施の形態6によれば、
車線変更率の情報、総流入車両台数の情報、車線利用率
のデータ、および交通状況の情報などを、用途に応じて
組み合せ、それらに基づいて交通流の模擬を行っている
ので、精度の高い模擬が可能となり、その模擬結果よ
り、感知器が設置されていない車線および道路上の任意
の地点における交通量の推定精度を向上させることが可
能になるという効果が得られる。
【0046】実施の形態7.また、上記各実施の形態に
おいては、シミュレータ5を1つのシミュレータ部にて
形成したものについて説明したが、シミュレータ5を複
数のシミュレータ部で形成してもよい。図7はそのよう
なこの発明の実施の形態7による交通流推定装置の構成
を示すブロック図であり、図中、4は交通流推定装置、
5はシミュレータ、5a,5b,5cはシミュレータ
部、7は仮想感知器情報出力部、8はシミュレーション
調節部、9は感知器情報入力部、10は特徴抽出部、1
1は交通流推定箇所入力部、13は交通流推定箇所の情
報、14は交通流推定結果である。
【0047】なお、これらは図1に同一符号を付して示
した実施の形態1の各部に相当する部分であるが、シミ
ュレータ5はシミュレータ部5aと同一に構成されたシ
ミュレータ部5b,5cを含む、複数のシミュレータ部
5a〜5cによって形成されている点で実施の形態1の
それとは異なっている。また、シミュレーション調節部
8は複数のシミュレータ部5a〜5cの各仮想感知器情
報出力部7からの仮想感知器情報が、各感知器からの感
知器情報と等しくなるように、各シミュレータ部5a〜
5cで使用するパラメータを調整している点で、特徴抽
出部10は交通流推定箇所の模擬結果を複数のシミュレ
ータ部5a〜5cを通して抽出している点で、それぞれ
実施の形態1のシミュレーション調節部8および特徴抽
出部10とは異なっている。
【0048】次に動作について説明する。ここで、シミ
ュレータ部5a〜5cとして、たとえば、個々の車両2
の行動をモデル化することにより模擬を実現する、実施
の形態1で説明したミクロモデルの交通シミュレータを
採用した場合を考える。そのとき、図8に示すように、
シミュレータ5の各シミュレータ部5a〜5cは、それ
ぞれが異なるパラメータのセットを使用して模擬を並行
に実行する。すなわち、各シミュレータ部5a〜5cに
は、地点P1に設置された感知器3と地点P2に設置さ
れた感知器3から、車両の通過台数、平均速度、占有率
などの感知器情報が、たとえば5分間隔で送られてお
り、シミュレータ部5aでは式(1)に示す車両追従方
程式のパラメータm,cを、m=1,c=5とし、シミ
ュレータ部5bではm=2,c=5とし、シミュレータ
部5cではm=3,c=4として道路1上の交通流の模
擬を並行して実行する。
【0049】シミュレーション調節部8では、各感知器
3からの上記感知器情報に最も近くなるシミュレータ部
5a〜5cの模擬結果およびパラメータを採用する。こ
のようにして、シミュレータ5の複数のシミュレータ部
5a〜5cによる分散処理が実現される。
【0050】このように、複数台のシミュレータ部5a
〜5cを用いて、感知器3からの感知器情報などと整合
させる場合では、 最適なパラメータのセットを見つけ
だすために、基本的に1台のシミュレータ部5aで実行
する場合に比べて、使用したシミュレータ部5a〜5c
の台数分だけ速く実行することができる。
【0051】また、図9に示すように、ターゲットとな
る道路1を、シミュレータ5を形成しているシミュレー
タ部5a〜5cの台数分に分割し、分割された道路の各
区間に1つずつのシミュレータ部5a〜5cを対応さ
せ、それらによって道路上の交通流を並列処理にて模擬
することもできる。
【0052】図9に示した例では、ターゲットとなる道
路1を区間A,B,Cの3区間に分割し、その境界とな
る地点P1,P2,P3,P4のそれぞれに感知器3を
設置している。そして、その区間Aにはシミュレータ部
5aを、区間Bにはシミュレータ部5bを、区間Cには
シミュレータ部5cをそれぞれ対応させ、シミュレータ
部5aは地点P1と地点P2に設置された感知器3から
の感知器情報に基づく模擬を、シミュレータ部5bは地
点P2と地点P3に設置された感知器3からの感知器情
報に基づく模擬を、シミュレータ部5cは地点P3と地
点P4に設置された感知器3からの感知器情報に基づく
模擬をそれぞれ並行して実行している。
【0053】シミュレーション調節部8は式(1)に示
す車両追従方程式のパラメータを調節することにより、
これら各シミュレータ部5a〜5cによる模擬結果が各
感知器3からの感知器情報と一致するように整合をはか
る。このようにして、シミュレータ5の複数のシミュレ
ータ部5a〜5cによる並列処理が実現される。
【0054】なお、上記説明においては、複数のシミュ
レータ部5a〜5cによって分散処理もしくは並列処理
のいずれかによって、道路上の交通流を模擬するものを
示したが、それらを組み合わせた並列・分散処理によっ
て道路上の交通流を模擬することも可能である。
【0055】このように、この実施の形態7によれば、
分散処理、並列処理、またはこれらを組み合わせた並列
・分散処理の導入により、感知器情報などの情報を模擬
へ反映させる整合処理を高速に実行することが可能とな
り、整合される感知器情報や監視カメラからの情報等が
多くなる場合でも、また高い模擬精度を目指す場合で
も、容易に対処することができるという効果が得られ
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シミ
ュレータのシミュレータ部において、道路上に設置され
た複数の感知器から感知器情報入力部に入力された感知
器情報を用いて道路上の交通流を模擬して、感知器が設
置されていない車線および道路上の任意の地点における
交通流を推定し、シミュレーション調節部において、シ
ミュレータ部の模擬によって得られた仮想感知器情報と
実際の感知器からの感知器情報が等しくなるように使用
するパラメータを調整し、交通流推定箇所の模擬結果を
シミュレータを通して特徴抽出部にて抽出して、それを
交通流推定結果として出力するように構成したので、感
知器からの感知器情報を活用して模擬精度を向上させた
シミュレータ部を用いて、感知器が設置されていない車
線および道路上の任意の地点における交通流の推定を行
うことが可能になり、的確な信号制御が行え、旅行時間
情報の推定を高精度で行うことができる交通シミュレー
ションシステムを容易に構築できる交通流推定装置が得
られるという効果がある。
【0057】この発明によれば、シミュレータ部とし
て、個々の車両の行動をモデル化して模擬を行うミクロ
モデルの交通シミュレータを用いるように構成したの
で、車両追従方程式のパラメータの調整によって、感知
器が設置されていない車線および道路上の任意の地点に
おける交通流の推定を行うことができるという効果があ
る。
【0058】この発明によれば、道路上の交通流の模擬
を、交差点での右左折率および直進率に基づく車線変更
率を反映させたシミュレータ部を用いて行うように構成
したので、交差点での右左折率および直進率を反映させ
た車線変更率に基づいて交通流の模擬を行うことが可能
となり、その模擬結果より、感知器が設置されていない
車線および道路上の任意の地点における交通量を推定す
ることが可能になるという効果がある。
【0059】この発明によれば、道路の任意の地点でそ
の全ての車線に感知器が設置されている場合に、道路上
の交通流の模擬を、それらの感知器で求めた当該地点に
おける車両の総流入台数の情報を反映させたシミュレー
タ部を用いて行うように構成したので、全車線に感知器
が設置されている地点で求めた、当該地点における総流
入車両台数に基づいて交通流の模擬を行うことが可能と
なり、その模擬結果より、感知器が設置されていない車
線および道路上の任意の地点における交通量を推定する
ことが可能になるという効果がある。
【0060】この発明によれば、道路上の交通流の模擬
を、各車線毎の利用率に関するデータを反映させたシミ
ュレータ部を用いて行うように構成したので、あらかじ
め測定しておいた車線利用率のデータに基づいて交通流
の模擬を行うことが可能となり、その模擬結果より、感
知器が設置されていない車線および道路上の任意の地点
における交通量を推定することが可能になるという効果
がある。
【0061】この発明によれば、感知器として監視カメ
ラを用い、道路上の交通流の模擬を、その監視カメラか
ら得られる画像情報から抽出された交通状況の情報を反
映させたシミュレータ部を用いて行うように構成したの
で、監視カメラを通して得られる渋滞長、車間距離、異
常事態(事故等)などの交通状況の情報に基づいて交通
流の模擬を行うことが可能となり、その模擬結果より、
感知器が設置されていない車線および道路上の任意の地
点における交通量を推定することが可能になるという効
果がある。
【0062】この発明によれば、道路上の交通流の模擬
を、車線変更率の情報、総流入車両台数の情報、車線利
用率のデータ、および交通状況の情報を、用途に応じて
組み合わせたシミュレータ部を用いて行うように構成し
たので、高精度の模擬が可能となり、その模擬結果よ
り、感知器が設置されていない車線および道路上の任意
の地点における交通量を、高い精度で推定することが可
能となるという効果がある。
【0063】この発明によれば、道路上の交通流を推定
するための複数のシミュレータ部を、シミュレータに持
たせるように構成したので、それら各シミュレータ部に
分散処理、並列処理、またはこれらを組み合わせた並列
・分散処理を行わせることにより、感知器情報などの情
報を模擬へ反映させる整合処理の高速化が可能となり、
整合される感知器情報が多くなるような場合でも、また
高い模擬精度が要求されるような場合でも、それらに容
易に対処することが可能になるという効果がある。
【0064】この発明によれば、複数の感知器で一定時
間周期毎に取得した感知器情報を活用してシミュレータ
の模擬精度を向上させ、そのシミュレータによる模擬結
果に基づいて、感知器が設置されていない車線および道
路上の任意の地点における交通流を推定するように構成
したので、感知器および監視カメラの感応範囲以外の箇
所においても交通流推定の対象とすることが可能な交通
流推定方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜実施の形態6によ
る交通流推定装置を使用した交通シミュレーションシス
テムの基本構成を示す説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の交通流推定装置に
おける車両の車線変更時の条件文の一例を示す説明図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態2による交通流推定装
置における交通流の模擬を説明するための説明図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3による交通流推定装
置における交通流の模擬を説明するための説明図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態4による交通流推定装
置で使用される、片側2車線の道路の車線利用率のデー
タの一例を示す線図である。
【図6】 上記実施の形態4による交通流推定装置で使
用される、片側3車線の道路の車線利用率のデータの一
例を示す線図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による交通流推定装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】 上記実施の形態7による交通流推定装置の分
散処理を説明するための説明図である。
【図9】 上記実施の形態7による交通流推定装置の並
列処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 道路、2 車両、3 感知器、3a 感知範囲、4
交通流推定装置、5シミュレータ、5a,5b,5c
シミュレータ部、8 シミュレーション調節部、9
感知器情報入力部、10 特徴抽出部、11 交通流推
定箇所入力部、12 感知器情報、13 交通流推定箇
所の情報、14 交通流推定結果。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B049 AA00 AA02 CC11 DD00 EE03 EE04 EE41 GG04 GG07 GG09 5H180 AA01 CC04 DD02 DD03 DD04 EE02 EE15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上に設置されて、一定時間周期毎に
    その感知範囲を通過した車両の台数や平均速度等の情報
    を得る複数の感知器からの感知器情報が入力される感知
    器情報入力部と、 前記感知器情報入力部に入力された各感知器からの感知
    器情報を用いて前記道路上の交通流を模擬し、前記感知
    器が設置されていない車線および道路上の任意の地点に
    おける交通流を推定するシミュレータ部を有するシミュ
    レータと、 前記シミュレータ部の模擬によって得られた仮想感知器
    情報が、実際の道路に設置された各感知器からの感知器
    情報と等しくなるように、当該シミュレータ部で使用す
    るパラメータを調整するシミュレーション調節部と、 交通流推定箇所入力部から入力された、交通流を推定し
    たい交通流推定箇所の情報をもとに、当該交通流推定箇
    所における模擬結果を前記シミュレータを通して抽出
    し、それをその交通流推定箇所における交通流推定結果
    として出力する特徴抽出部とを備えた交通流推定装置。
  2. 【請求項2】 シミュレータのシミュレータ部として、
    個々の車両の行動をモデル化することにより模擬を実現
    するミクロモデルの交通シミュレータを用いたことを特
    徴とする請求項1記載の交通流推定装置。
  3. 【請求項3】 シミュレータのシミュレータ部が、交差
    点での右左折率および直進率を反映させた車線変更率の
    情報に基づいて、感知器が設置されていない車線および
    道路上の任意の地点における交通流の推定を行うもので
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の交
    通流推定装置。
  4. 【請求項4】 シミュレータのシミュレータ部が、道路
    の任意の箇所において全ての車線に配置された感知器が
    求めた、当該道路の前記任意の箇所における総流入車両
    台数の情報に基づいて、感知器が設置されていない車線
    および道路上の任意の地点における交通流の推定を行う
    ものであることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の交通流推定装置。
  5. 【請求項5】 シミュレータのシミュレータ部が、あら
    かじめ測定しておいた各車線毎の利用率に関するデータ
    に基づいて、感知器が設置されていない車線および道路
    上の任意の地点における交通流の推定を行うものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の交通流
    推定装置。
  6. 【請求項6】 感知器として監視カメラを用い、 シミュレータのシミュレータ部が、道路上の前記監視カ
    メラから得られる画像情報から抽出された、渋滞長、車
    間距離、異常事態等の交通状況の情報に基づいて、感知
    器が設置されていない車線および道路上の任意の地点に
    おける交通流の推定を行うものであることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の交通流推定装置。
  7. 【請求項7】 シミュレータのシミュレータ部が、交差
    点での右左折率および直進率を反映させた車線変更率の
    情報、全ての車線に設置された感知器によって求められ
    た、当該感知器の設置箇所における総流入車両台数の情
    報、あらかじめ測定しておいた道路の各車線毎の利用率
    のデータ、および渋滞長、車間距離、異常事態等の交通
    状況の情報を、用途に応じて組み合わせて利用し、それ
    に基づいて感知器が設置されていない車線および道路上
    の任意の地点における交通流の推定を行うものであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の交通流推
    定装置。
  8. 【請求項8】 シミュレータが、それぞれが各感知器か
    らの情報を用いて道路上の交通流を模擬し、前記感知器
    が設置されていない車線および道路上の任意の地点にお
    ける交通流を推定する、複数のシミュレータ部を有する
    ものであることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の交通流推定装置。
  9. 【請求項9】 感知器が設置された道路上の地点におけ
    る交通流の情報に基づいて、当該感知器が設置されてい
    ない車線および道路上の任意の地点の交通流を推定する
    交通流推定方法において、 前記道路上に設置された複数の感知器によって、それら
    各感知器の感知範囲を通過した車両の台数や平均速度等
    の感知器情報を一定時間周期毎に取得し、 取得された前記感知器情報をシミュレータの模擬精度の
    向上に利用して、当該シミュレータにより前記道路上の
    交通流を模擬し、 前記シミュレータの模擬結果に基づいて、前記感知器が
    設置されていない車線および道路上の任意の地点におけ
    る交通流を推定することを特徴とする交通流推定方法。
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