JP2014191711A - 映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システム - Google Patents

映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014191711A
JP2014191711A JP2013068321A JP2013068321A JP2014191711A JP 2014191711 A JP2014191711 A JP 2014191711A JP 2013068321 A JP2013068321 A JP 2013068321A JP 2013068321 A JP2013068321 A JP 2013068321A JP 2014191711 A JP2014191711 A JP 2014191711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
unit
reference line
person
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013068321A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Tsukamoto
明利 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2013068321A priority Critical patent/JP2014191711A/ja
Publication of JP2014191711A publication Critical patent/JP2014191711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)

Abstract

【課題】所定の計測地点を通過した移動体の数をカメラによって撮像された画像に基づいて計測する場合において計測精度をさらに向上させる技術を提供する。
【解決手段】複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部111と、映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部116と、各通過数を合算する合算部117と、を備える、映像解析装置10が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システムに関するものである。
近年、所定の計測地点を通過する移動体の数を計測する技術が開発されている。移動体には、人物や乗り物をはじめとして、様々なものが想定される。このような計測技術としては、カメラによって撮像された画像に基づいて、所定の計測地点を通過した移動体の数を計測する技術が用いられ得る。
例えば、平行に並べられた複数のカメラそれぞれによって計測エリアを撮像し、複数のカメラそれぞれによって撮像された画像に基づいて、計測エリアにあらかじめ設けられた所定の判定ラインを通過する人物の数を計測する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる技術によれば、1つのカメラによって撮像された画像においては手前に映っている人物に重なってしまっている人物であっても、複数のカメラの視差を利用して、所定の計測地点を通過した人物として検出することが可能である。そのため、所定の計測地点を通過した人物を検出し損なう可能性を低減することが可能である。
特開平10−49718号公報
ここで、画像から移動体を検出するためには、画像に映る移動体の鮮明度をある程度確保する必要があるため、撮像範囲を制限するのが一般的である。しかし、計測地点を撮像範囲に収めるためには、計測地点からある程度離れた位置にカメラを設置する必要がある。一方、計測地点からカメラが離れすぎてしまうと画像に映る移動体が小さくなってしまい、画像から移動体を検出するのが困難になる可能性もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、所定の計測地点を通過した移動体の数をカメラによって撮像された画像に基づいて計測する場合において計測精度をさらに向上させる技術を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部と、前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部と、前記各通過数を合算する合算部と、を備える、映像解析装置が提供される。
前記映像解析装置は、前記映像群それぞれの基準線を設定する設定部をさらに備えてもよい。
前記設定部は、所定のオブジェクトが認識された映像が存在した場合、前記映像における前記所定のオブジェクトの位置に基づいて、前記映像に基準線を設定してもよい。
前記設定部は、ユーザによって所望の位置が指定された映像が存在した場合、前記映像における前記所望の位置に基づいて、前記映像に基準線を設定してもよい。
前記複数の撮像装置は一列に並べられて設置されており、隣り合う撮像装置間において映像に設定される基準線が連続してもよい。
前記複数の撮像装置は一列に並べられて設置されており、隣り合う撮像装置間において映像に設定される基準線が重複部分を有さなくてもよい。
前記映像解析装置は、前記移動体が認識された映像が存在した場合、前記映像における前記移動体の位置を追跡して追跡結果を得る追跡部をさらに備え、前記計測部は、前記追跡結果に基づいて前記移動体が前記映像の基準線を通過したか否かを判定してもよい。
前記計測部は、前記追跡結果に基づいて前記移動体の移動方向を判定して前記移動方向が所定方向の場合における各通過数を計測し、前記合算部は、前記移動方向が前記所定方向の場合における前記各通過数を合算してもよい。
前記計測部は、前記追跡結果に基づいて前記移動体の移動方向を判定して前記移動方向ごとに前記各通過数を計測し、前記合算部は、前記移動方向ごとに前記各通過数を合算してもよい。
前記計測部は、前記移動体が前記映像の基準線を通過したと判定した場合、前記移動体の前記映像におけるサイズに基づいて前記移動体を計測対象とすべきか否かを判定してもよい。
前記画像解析装置は、前記移動体が認識された映像が存在した場合、前記映像を解析して前記移動体の属性を抽出する属性抽出部をさらに備え、前記計測部は、前記属性ごとに前記各通過数を計測し、前記合算部は、前記属性ごとに前記各通過数を合算してもよい。
前記画像解析装置は、
前記映像群それぞれに対して物体認識を行う認識部をさらに備えてもよい。
前記移動体は、人物または乗り物であってもよい。
また、本発明のある観点によれば、複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得するステップと、前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測するステップと、前記各通過数を合算するステップと、を含む、映像解析方法が提供される。
また、本発明のある観点によれば、コンピュータを、複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部と、前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部と、前記各通過数を合算する合算部と、を備える、映像解析装置として機能させるためのプログラムが提供される。
また、本発明のある観点によれば、複数の撮像装置と映像解析装置とを有する映像解析システムであって、前記映像解析装置は、前記複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部と、前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部と、前記各通過数を合算する合算部と、を備える、画像解析システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、所定の計測地点を通過した移動体の数をカメラによって撮像された画像に基づいて計測する場合において計測精度をさらに向上させることが可能である。
本発明の実施形態に係る映像解析システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の設置例を示す図である。 本発明の実施形態に係る映像解析装置の機能構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る端末装置の機能構成例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第1の例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第2の例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第1の例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第2の例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第3の例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第4の例を示す図である。 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第5の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る映像解析装置の動作の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例に係る映像解析システムの構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
[構成の説明]
まず、本発明の実施形態に係る映像解析システム1の構成例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る映像解析システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、映像解析システム1は、映像解析装置10と、複数の撮像装置20とを備える。また、図1に示すように、映像解析システム1は、端末装置30を備えてもよい。本実施形態においては、映像解析システム1が2台の撮像装置20(撮像装置20Aおよび撮像装置20B)を備える例を説明するが、撮像装置20の台数は複数であればよい。
本実施形態においては、建物の出入り口の両サイドに存在する壁W1および壁W2の間を計測地点とし、この計測地点を通過する人物の数(以下、単に「通過人数」とも言う。)を計測する場合を説明する。ここで、計測地点はどこであってもよい。例えば、計測地点は、エスカレータであってもよいし、階段であってもよいし、駅のコンコースであってもよいし、他の場所であってもよい。また、計測対象は人物に限られない。例えば、計測対象は移動体であればよい。人物は、移動体の一例であり、移動体の他の例としては、乗り物(例えば、自動車など)などが挙げられる。
本実施形態においては、このように設定されている計測地点を複数の撮像装置20によって分担して撮像する。例えば、図1に示すように、壁W2と扉Dとの間のエリアを撮像装置20Aが撮像し、壁W1と扉Dとの間のエリアを撮像装置20Bが撮像すればよい。しかし、計測地点を仕切る物体(図1に示した例では、扉D)は存在しなくてもよい。また、図1に示すように、撮像装置20Aの撮像範囲と撮像装置20Bの撮像範囲との間には重複する範囲が存在してよい。
また、本実施形態においては、建物の内部から外部に向かう方向が撮像装置20の撮像方向となるように撮像装置20が設置される例について説明する。しかし、撮像装置20の撮像方向は、特に限定されない。したがって、建物の外部から内部に向かう方向が撮像装置20の撮像方向となるように撮像装置20が設置されてもよい。また、計測地点に関わらず、撮像装置20の撮像方向は限定されないことは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態に係る映像解析システム1の構成例について説明した。
続いて、撮像装置20の設置例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置20の設置例を示す図である。図2に示した例では、建物の内部から外部に向かう方向が撮像装置20の撮像方向となるように撮像装置20が設置されている。そのため、撮像装置20は、出入り口から建物の内部に入場する人物Hの顔を撮像することが可能である。
一方、建物の外部から内部に向かう方向が撮像装置20の撮像方向となるように撮像装置20が設置されている場合には、撮像装置20は、出入り口から建物の外部に退場する人物Hの顔を撮像することが可能である。また、撮像方向に関わらず、撮像装置20は、建物の内部から外部に退場する人物と建物の外部から内部に入場する人物との双方の人物の身体を撮像することが可能である。
ここで、撮像装置20の種類は特に限定されない。例えば、図2に示したように、撮像装置20は、天井に設置される監視カメラであってもよい。その場合には、図2に示したように、撮像装置20の撮像方向は、斜め下方向となり、出入り口を通過する人物を斜め上方から撮像した映像を取得し得る。また、例えば、撮像装置20は、単眼カメラであってもよいし、複眼カメラであってもよい。また、撮像装置20は、モノクロカメラであってもよいし、カラーカメラであってもよい。
以上、本発明の実施形態に係る撮像装置20の設置例について説明した。
続いて、本発明の実施形態に係る映像解析装置10の機能構成例を示す図である。図3は、本発明の実施形態に係る映像解析装置10の機能構成例を示す図である。図3に示すように、本発明の実施形態に係る映像解析装置10は、制御部110、入力部120、記憶部130および通信部140を備える。
制御部110は、映像解析装置10の動作全体を制御する機能を有する。入力部120は、撮像装置20によって撮像された映像の入力を受け付けて制御部110に提供する機能を有する。図3に示した例では、入力部120Aは、撮像装置20Aによって撮像された映像の入力を受け付けて制御部110に提供し、入力部120Bは、撮像装置20Bによって撮像された映像の入力を受け付けて制御部110に提供する。記憶部130は、制御部110を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部130は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。通信部140は、制御部110による制御に従って端末装置30と通信を行う機能を有する。
なお、図3に示した例では、入力部120、記憶部130および通信部140は、映像解析装置10の内部に存在するが、入力部120、記憶部130および通信部140の全部または一部は、映像解析装置10の外部に備えられていてもよい。また、制御部110は、映像取得部111と、認識部112と、設定部113と、追跡部114と、属性抽出部115と、計測部116と、合算部117とを備える。制御部110が備えるこれらの各機能部の詳細については、後に説明する。
以上、本発明の実施形態に係る映像解析装置10の機能構成例について説明した。
続いて、本発明の実施形態に係る端末装置30の機能構成例を示す図である。図4は、本発明の実施形態に係る端末装置30の機能構成例を示す図である。図4に示すように、本発明の実施形態に係る端末装置30は、制御部310、入力部320、通信部330、記憶部340および出力部350を備える。
制御部110は、端末装置30の動作全体を制御する機能を有する。入力部320は、ユーザからの操作の入力を受け付けて制御部310に提供する機能を有する。通信部330は、制御部310による制御に従って映像解析装置10と通信を行う機能を有する。記憶部340は、制御部310を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部340は、制御部310の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。出力部350は、制御部310による制御に従って各種情報を出力する機能を有する。
なお、図4に示した例では、入力部320、通信部330、記憶部340および出力部350は、端末装置30の内部に存在するが、入力部320、通信部330、記憶部340および出力部350の全部または一部は、端末装置30の外部に備えられていてもよい。
以上、本発明の実施形態に係る端末装置30の機能構成例について説明した。
ここで、本発明の実施形態においては、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に基準線が設定される。基準線の設定次第では、基準線を通過した人物を複数の映像間で重複して検出してしまう可能性がある。このような可能性を低減するため、隣り合う撮像装置20間において映像に設定される基準線は、重複部分を有していない方がよい。
さらに、基準線の設定次第では、何れの基準線も通過せずに基準線の反対側に移動することを許容してしまう可能性がある。このような可能性を低減するため、隣り合う撮像装置20間において映像に設定される基準線は、連続していた方がよい。このような基準線の設定を考慮し、以下では、基準線の設定の手法の例として、第1の例と第2の例とを説明する。
まず、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第1の例について説明する。図5は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第1の例を示す図である。図5に示したように、撮像装置20Aによって撮像された映像ImAには、壁W1と扉Dとが映っており、撮像装置20Bによって撮像された映像ImBには、扉Dと壁W2とが映っている。
まず、ユーザは、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれの撮像範囲に収まる位置にマーカMを設置する。撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像範囲の撮像がなされ、映像取得部111によって映像ImAおよび映像ImBが取得されると、認識部112により映像ImAおよび映像ImBそれぞれからマーカMが認識される。設定部113は、マーカMの認識結果に基づいて基準線LnAおよび基準線LnBを設定する。
例えば、設定部113は、映像ImAにおけるマーカMの位置に基づいて、基準線LnAを設定し、映像ImBにおけるマーカMの位置に基づいて、基準線LnBを設定する。例えば、図5に示すように、設定部113は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれにおけるマーカMの位置を始点とし、隣り合う撮像装置20とは反対の方向に伸ばした線分を基準線LnAおよび基準線LnBとして設定してよい。
なお、マーカMは、映像解析装置10のために用意された人工マーカであってもよいし、自然に存在する自然マーカであってもよい。したがって、マーカMは、認識部112によって認識可能な何らかのオブジェクトであればよい。図5に示したように、基準線LnAおよび基準線LnBそれぞれは、映像ImAおよび映像ImBそれぞれの水平方向に伸びているとよい。そうすれば、基準線LnAおよび基準線LnBを人物が通過したか否かを判定するための処理がより低減されることが予想される。
また、映像ImAおよび映像ImBそれぞれに複数のマーカMが映るようにユーザによって複数のマーカが設置されてもよい。かかる場合には、設定部113は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれにおいて、複数のマーカMの間を結ぶ線分を、基準線LnAおよび基準線LnBとして設定してもよい。しかし、複数のマーカMを結ぶ線分の方向は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれにおいて水平方向となるようにユーザによって設置されるとよい。
さらに、図5には、映像ImAおよび映像ImBそれぞれの撮像範囲に収まる位置に共通のマーカMをユーザが設置した例が示されている。このようにして、映像ImAおよび映像ImBそれぞれの撮像範囲に共通のマーカMを設置すれば、基準線LnAおよび基準線LnBの連続性を担保することが可能となる。しかし、映像ImAおよび映像ImBそれぞれの撮像範囲に収まる位置に設置されるマーカMは、必ずしも共通のマーカMではなくてもよく、異なるマーカMであってもよい。
続いて、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第2の例について説明する。図6は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第2の例を示す図である。図6に示したように、撮像装置20Aによって撮像された映像ImAには、壁W1と扉Dとが映っており、撮像装置20Bによって撮像された映像ImBには、扉Dと壁W2とが映っている。
まず、ユーザは、映像解析装置10から端末装置30に映像ImAが提供されると、端末装置30の出力部350によって表示された映像ImAを閲覧しながら、ポインタN1の位置を決定する操作を入力部320に対して入力する。制御部310は、通信部330を介して当該操作を映像解析装置10に提供する。映像解析装置10の設定部113は、通信部140を介して当該操作を取得すると、当該操作によって決定される映像ImAにおけるポインタN1の位置に基づいて、基準線LnAを設定する。
同様に、ユーザは、映像解析装置10から端末装置30に映像ImBが提供されると、端末装置30の出力部350によって表示された映像ImBを閲覧しながら、ポインタN2の位置を決定する操作を入力部320に対して入力する。制御部310は、通信部330を介して当該操作を映像解析装置10に提供する。映像解析装置10の設定部113は、通信部140を介して当該操作を取得すると、当該操作によって決定される映像ImBにおけるポインタN2の位置に基づいて、基準線LnBを設定する。
例えば、図6に示すように、設定部113は、映像ImAにおけるポインタN1の位置を始点とし、隣り合う撮像装置20とは反対の方向に伸ばした線分を基準線LnAとして設定してよい。同様に、設定部113は、映像ImBにおけるポインタN2の位置を始点とし、隣り合う撮像装置20とは反対の方向に伸ばした線分を基準線LnBとして設定してよい。
図6に示したように、基準線LnAおよび基準線LnBそれぞれは、映像ImAおよび映像ImBそれぞれの水平方向に伸びているとよい。そうすれば、基準線LnAおよび基準線LnBを人物が通過したか否かを判定するための処理がより低減されることが予想される。
また、映像ImAおよび映像ImBそれぞれにおいて複数の位置が指定されてもよい。かかる場合には、設定部113は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれにおいて、複数の指定位置の間を結ぶ線分を、基準線LnAおよび基準線LnBとして設定してもよい。しかし、複数の指定位置を結ぶ線分の方向は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれにおいて水平方向をなすようにユーザによって指定されるとよい。
さらに、図6には、映像ImAおよび映像ImBそれぞれに映る実空間において同一の位置をユーザが指定した例が示されている。このようにして、映像ImAおよび映像ImBそれぞれに映る実空間の同一の位置をユーザが指定すれば、基準線LnAおよび基準線LnBの連続性を担保することが可能となる。しかし、映像ImAおよび映像ImBそれぞれに映る実空間においてユーザによって指定される位置は、必ずしも同一ではなくてもよい。
以上、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に基準線を設定する第1の例および第2の例について説明した。
続いて、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例を説明する。以下では、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例として、第1の例から第5の例までを順次に説明する。なお、第1の例から第5の例までは、何れか1つが単独で用いられてもよいし、何れか2つ以上が組み合わされて用いられてもよい。
図7は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第1の例を示す図である。図7に示すように、撮像装置20Aによって撮像された映像ImAには、基準線LnAが設定されており、撮像装置20Bによって撮像された映像ImBには、基準線LnBが設定されている。その後、映像取得部111によって、映像ImAおよび映像ImBそれぞれが継続して取得される。
認識部112は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれに人物が映った場合、その人物を認識することが可能である。例えば、図5に示したように、人物H1が映像ImAに映った場合、認識部112は、映像ImAにおいて人物H1が映っている領域を、認識領域Z1として認識する。同様に、認識部112は、人物H2が映像ImAに映った場合、認識部112は、映像ImAにおいて人物H2が映っている領域を、認識領域Z2として認識する。また、認識部112は、人物H3が映像ImBに映った場合、認識部112は、映像ImBにおいて人物H3が映っている領域を、認識領域Z3として認識する。
また、認識部112は、映像ImAおよび映像ImBそれぞれに人物が映った場合、その人物の位置を認識することが可能である。例えば、図5に示したように、認識部112は、認識領域Z1における所定の位置を認識位置P1として認識する。同様に、認識部112は、認識領域Z2における所定の位置を認識位置P2として認識する。また、認識部112は、認識領域Z3における所定の位置を認識位置P3として認識する。
図5に示した例では、認識領域Z1〜Z3は、人物H1〜H3の頭頂部から膝下までが収まる程度の範囲を垂直方向における範囲とし、人物H1〜H3の両肩が収まる程度の範囲を水平方向における範囲とする矩形によって示されているが、認識領域Z1〜Z3の形状やサイズは特に限定されない。また、図5に示した例では、認識位置P1〜P3は、認識領域Z1〜Z3に映る人物H1〜H3の両肩の中点に相当しているが、認識位置P1〜P3それぞれは限定されない。
また、認識部112による物体認識の手法は特に限定されない。例えば、認識部112は、認識対象の物体の特徴量があらかじめ登録されている場合、映像取得部111によって取得された映像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量とあらかじめ登録されている物体の特徴量との間で照合を行い、照合の結果として得られる類似度合いが所定の値を超えた場合に、映像にその物体が映っていると認識してよい。
このようにして得られた認識結果に基づいて、計測部116は、基準線LnAおよび基準線LnBそれぞれを通過した人物の数を各通過人数として計測する。続いて、合算部117は、計測部116によって計測された各通過人数を合算する。計測部116は、例えば、追跡部114が人物の認識位置を追跡して追跡結果を得た場合、追跡結果に基づいて人物が基準線を通過したか否かを判定することができる。
例えば、図7に示すように、追跡部114は、人物H1の時刻t−a1における認識位置P1が、基準線LnAによって分割される一方の領域内の位置P1(t−a1)であり、人物H1の時刻tにおける認識位置P1が、基準線LnAの他方の領域内の位置P1(t)であることを把握したとする。a1の値は特に限定されない。かかる場合、計測部116は、人物H1が基準線LnAを通過したと判定し、基準線LnAの通過人数をカウントアップしてよい。
また、例えば、図7に示すように、追跡部114は、人物H2の時刻t−a2における認識位置P2が、基準線LnAによって分割される一方の領域内の位置P2(t−a2)であり、人物H2の時刻tにおける認識位置P2が、基準線LnAの他方の領域内の位置P2(t)であることを把握したとする。a2の値は特に限定されない。かかる場合、計測部116は、人物H2が基準線LnAを通過したと判定し、基準線LnAの通過人数をカウントアップしてよい。
さらに、例えば、図7に示すように、追跡部114は、人物H3の時刻t−a3における認識位置P3が、基準線LnBによって分割される一方の領域内の位置P3(t−a3)であり、人物H3の時刻tにおける認識位置P3が、基準線LnBの他方の領域内の位置P3(t)であることを把握したとする。a3の値は特に限定されない。かかる場合、計測部116は、人物H3が基準線LnBを通過したと判定し、基準線LnBの通過人数をカウントアップしてよい。
合算部117は、このようにして計測部116によって基準線ごとに計測された通過人数を合算すればよい。合算部117による合算のタイミングは特に限定されない。例えば、合算部117による合算は、所定の時間ごとになされてもよいし、端末装置30に対してユーザから合算を命令する操作が入力されたときになされてもよいし、通過人数がカウントアップされるたびになされてもよい。
以上、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例として、第1の例を説明した。
一般的な映像解析装置と本発明の実施形態に係る映像解析装置10とは以下の点において主に異なる。すなわち、一般的な映像解析装置を用いた場合のように、仮に1台の撮像装置20によって撮像された映像から人物を検出するとした場合には、映像に映る人物の鮮明度をある程度確保する必要があるため、撮像範囲を制限するのが一般的である。
しかし、計測地点を撮像範囲に収めるためには、計測地点からある程度離れた位置に撮像装置20を設置する必要がある。一方、計測地点から撮像装置20が離れすぎてしまうと画像に映る人物が小さくなってしまい、画像から移動体を検出するのが困難になる可能性もある。
本発明の実施形態においては、映像解析装置10は、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部111と、映像群それぞれに設定された基準線を通過した人物の数を各通過人数として計測する計測部116と、各通過人数を合算する合算部117と、を備える。
かかる構成によれば、計測地点を複数の撮像装置20によって分担して撮像することが可能であるため、計測地点に近い位置から撮像したとしても計測地点を撮像範囲に収めることが可能となる。したがって、計測精度を向上させることが可能となる。
図8は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第2の例を示す図である。図7を参照しながら説明した第1の例においては、人物が基準線を通過した場合、人物の移動方向を特に区別せずに通過人数をカウントアップする例を示した。
第2の例においては、計測部116が追跡結果に基づいて人物の移動方向を判定し、移動方向が所定方向の場合における各通過人数を計測し、合算部117が、移動方向が所定方向の場合における各通過人数を合算する例を説明する。特に、第2の例においては、手前方向を所定方向とする例を説明するが、何れの方向を所定方向とするかは特に限定されない。
例えば、図8に示すように、追跡部114は、人物H1の時刻t−a1における認識位置P1が、基準線LnAによって分割される下側の領域内の位置P1(t−a1)であり、人物H1の時刻tにおける認識位置P1が、基準線LnAの上側の領域内の位置P1(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H1が奥行方向に基準線LnAを通過したと判定し、基準線LnAの手前方向の通過人数をカウントアップしなくてよい。
また、例えば、図8に示すように、追跡部114は、人物H2の時刻t−a2における認識位置P2が、基準線LnAによって分割される上側の領域内の位置P2(t−a2)であり、人物H2の時刻tにおける認識位置P2が、基準線LnAの下側の領域内の位置P2(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H2が手前方向に基準線LnAを通過したと判定し、基準線LnAの手前方向の通過人数をカウントアップすればよい。
さらに、例えば、図8に示すように、追跡部114は、人物H3の時刻t−a3における認識位置P3が、基準線LnBによって分割される上側の領域内の位置P3(t−a3)であり、人物H3の時刻tにおける認識位置P3が、基準線LnBの下側の領域内の位置P3(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H3が手前方向に基準線LnBを通過したと判定し、基準線LnBの手前方向の通過人数をカウントアップすればよい。
合算部117は、このようにして計測部116によって基準線ごとに計測された手前方向の通過人数を合算すればよい。
以上、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例として、第2の例を説明した。
図9は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第3の例を示す図である。図8を参照しながら説明した第2の例においては、人物が基準線を通過した場合、人物の移動方向が所定方向の場合に通過人数をカウントアップする例を示した。
第3の例においては、計測部116が追跡結果に基づいて人物の移動方向を判定し、移動方向ごとに各通過人数を計測し、合算部117が、移動方向ごとに各通過人数を合算する例を説明する。特に、第3の例においては、移動方向を手前方向および奥行方向の2種類に分類する例を説明するが、移動方向の分類は、かかる例に限定されない。
例えば、図9に示すように、追跡部114は、人物H1の時刻t−a1における認識位置P1が、基準線LnAによって分割される下側の領域内の位置P1(t−a1)であり、人物H1の時刻tにおける認識位置P1が、基準線LnAの上側の領域内の位置P1(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H1が奥行方向に基準線LnAを通過したと判定し、基準線LnAの奥行方向の通過人数をカウントアップすればよい。
また、例えば、図9に示すように、追跡部114は、人物H2の時刻t−a2における認識位置P2が、基準線LnAによって分割される上側の領域内の位置P2(t−a2)であり、人物H2の時刻tにおける認識位置P2が、基準線LnAの下側の領域内の位置P2(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H2が手前方向に基準線LnAを通過したと判定し、基準線LnAの手前方向の通過人数をカウントアップすればよい。
さらに、例えば、図9に示すように、追跡部114は、人物H3の時刻t−a3における認識位置P3が、基準線LnBによって分割される上側の領域内の位置P3(t−a3)であり、人物H3の時刻tにおける認識位置P3が、基準線LnBの下側の領域内の位置P3(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H3が手前方向に基準線LnBを通過したと判定し、基準線LnBの手前方向の通過人数をカウントアップすればよい。
合算部117は、このようにして計測部116によって移動方向ごとに計測された通過人数を合算すればよい。
以上、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例として、第3の例を説明した。
図10は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第4の例を示す図である。図9を参照しながら説明した第3の例においては、人物が基準線を通過した場合、人物の移動方向ごとに通過人数をカウントアップする例を示した。
しかし、人物の認識位置Pとして認識領域Zのどの位置を採用するかによって、基準線を通過したと判定するタイミングは異なり得る。そのため、基準線を通過した人物であっても、実際にはまだ計測対象とはしたくない場合も存在し得る。第4の例においては、計測部116が、人物が基準線を通過したと判定した場合、人物の映像におけるサイズに基づいて人物を計測対象とすべきか否かを判定する例を説明する。
例えば、図10に示すように、追跡部114は、人物H1の時刻t−a1における認識位置P1が、基準線LnAによって分割される下側の領域内の位置P1(t−a1)であり、人物H1の時刻tにおける認識位置P1が、基準線LnAの上側の領域内の位置P1(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H1が奥行方向に基準線LnAを通過したと判定する。
ここで、時刻tにおける認識領域Z1は認識領域Z1(t)として示されている。例えば、図10に示したように、追跡部114は、認識領域Z1(t)のサイズが閾値Tsを下回っている場合に、基準線LnAの奥行方向の通過人数をカウントアップすればよい。一方、認識領域Z1(t)のサイズが閾値Tsを下回っていない場合には、基準線LnAの奥行方向の通過人数をまだカウントアップしなくてよい。
認識領域Z1(t)のサイズは、認識領域Z1(t)を形成する矩形の縦の長さであってもよいし、横の長さであってもよいし、他の長さであってもよい。また、例えば、閾値Tsは、奥行方向の通過人数をカウントするための閾値としてあらかじめ決められていてよい。
また、例えば、図10に示すように、追跡部114は、人物H2の時刻t−a2における認識位置P2が、基準線LnAによって分割される上側の領域内の位置P2(t−a2)であり、人物H2の時刻tにおける認識位置P2が、基準線LnAの下側の領域内の位置P2(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H2が手前方向に基準線LnAを通過したと判定する。
ここで、時刻tにおける認識領域Z2は認識領域Z2(t)として示されている。例えば、図10に示したように、追跡部114は、認識領域Z2(t)のサイズが閾値Tgを上回っている場合に、基準線LnAの手前方向の通過人数をカウントアップすればよい。一方、認識領域Z2(t)のサイズが閾値Tgを上回っていない場合には、基準線LnAの手前方向の通過人数をまだカウントアップしなくてよい。
認識領域Z2(t)のサイズは、認識領域Z2(t)を形成する矩形の縦の長さであってもよいし、横の長さであってもよいし、他の長さであってもよい。また、例えば、閾値Tgは、手前方向の通過人数をカウントするための閾値としてあらかじめ決められていてよい。
さらに、例えば、図10に示すように、追跡部114は、人物H3の時刻t−a3における認識位置P3が、基準線LnBによって分割される上側の領域内の位置P3(t−a3)であり、人物H3の時刻tにおける認識位置P3が、基準線LnBの下側の領域内の位置P3(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H3が手前方向に基準線LnBを通過したと判定する。
ここで、時刻tにおける認識領域Z3は認識領域Z3(t)として示されている。例えば、図10に示したように、追跡部114は、認識領域Z3(t)のサイズが閾値Tgを上回っている場合に、基準線LnBの手前方向の通過人数をカウントアップすればよい。一方、認識領域Z3(t)のサイズが閾値Tgを上回っていない場合には、基準線LnBの手前方向の通過人数をまだカウントアップしなくてよい。
認識領域Z3(t)のサイズは、認識領域Z3(t)を形成する矩形の縦の長さであってもよいし、横の長さであってもよいし、他の長さであってもよい。
合算部117は、このようにして計測部116によって移動方向ごとに計測された通過人数を合算すればよい。
以上、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例として、第4の例を説明した。
図11は、撮像装置20Aおよび撮像装置20Bそれぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の第5の例を示す図である。第5の例においては、属性抽出部115が、人物が認識された映像が存在した場合、映像を解析して人物の属性を抽出し、計測部116が、属性ごとに各通過人数を計測し、合算部117は、属性ごとに各通過人数を合算する例を説明する。
ここで、属性は特に限定されないが、例えば、年齢であってもよいし、性別であってもよいし、他の属性であってもよいし、それらの属性の二以上の組み合わせであってもよい。例えば、属性抽出部115は、映像から人物の顔領域を認識し、人物の顔領域から属性を抽出すればよい。あるいは、属性抽出部115は、映像から人物の身体における他の領域を認識し、当該他の領域から属性を抽出してもよい。
例えば、図7に示すように、追跡部114は、人物H1の時刻t−a1における認識位置P1が、基準線LnAによって分割される一方の領域内の位置P1(t−a1)であり、人物H1の時刻tにおける認識位置P1が、基準線LnAの他方の領域内の位置P1(t)であることを把握したとする。かかる場合、計測部116は、人物H1が基準線LnAを通過したと判定する。
続いて、属性抽出部115は、人物H1の属性を抽出する。図11に示した例では、属性抽出部115は、映像ImAから人物H1の属性として、年齢「20代」および性別「女性」を抽出している。計測部116は、基準線LnAの当該属性の通過人数をカウントアップする。
同様に、属性抽出部115は、人物H2の属性を抽出する。図11に示した例では、属性抽出部115は、映像ImAから人物H2の属性として、年齢「40代」および性別「男性」を抽出している。計測部116は、基準線LnAの当該属性の通過人数をカウントアップする。
同様に、属性抽出部115は、人物H3の属性を抽出する。図11に示した例では、属性抽出部115は、映像ImBから人物H3の属性として、年齢「30代」および性別「女性」を抽出している。計測部116は、基準線LnBの当該属性の通過人数をカウントアップする。
合算部117は、このようにして計測部116によって属性ごとに計測された通過人数を合算すればよい。
以上、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に設定された基準線の通過人数を計測する手法の例として、第5の例を説明した。
[動作の説明]
続いて、本発明の実施形態に係る映像解析装置10の動作の流れの例を説明する。図12は、本発明の実施形態に係る映像解析装置10の動作の流れの例を示すフローチャートである。なお、図12に示した動作の流れの例は、映像解析装置10の動作の流れの例に過ぎないため、映像解析装置10の動作は、図12に示した例に限定されないことは言うまでもない。
まず、映像取得部111は、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像に基準線を設定する(ステップS1)。映像取得部111は、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像群を取得し(ステップS2)、認識部112は、映像から人物の認識を試みる。人物が認識された映像が存在しない場合(ステップS3で「No」)、ステップS2に動作が移行されるが、追跡部114は、人物が認識された映像が存在した場合(ステップS3で「Yes」)、認識された人物を追跡する(ステップS4)。
属性抽出部115は、人物が基準線を通過した場合には(ステップS5で「Yes」)、人物の属性を抽出し、計測部116は、その基準線の当該属性の通過人数をカウントアップして(ステップS7)、ステップS8に動作が移行される。一方、人物が基準線を通過していない場合には(ステップS5で「No」)、ステップS2に動作が移行される。
各通過人数を合算しない場合には(ステップS8で「No」)、ステップS2に動作が移行されるが、合算部117は、通過人数を合算する場合には(ステップS8で「Yes」)、属性ごとに通過人数を合算して(ステップS9)、動作を終了する。上記したように、合算部117による合算のタイミングは特に限定されない。
以上、本発明の実施形態に係る映像解析装置10の動作の流れの例について説明した。
[効果の説明]
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、複数の撮像装置20それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部111と、映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部116と、各通過数を合算する合算部117と、を備える、映像解析装置10が提供される。かかる構成によれば、所定の計測地点を通過した人物の数を撮像装置によって撮像された画像に基づいて計測する場合において計測精度をさらに向上させることが可能である。
本発明の実施形態においては、計測対象が人物である場合を主に説明したが、上記したように、例えば、計測対象は移動体であればよい。したがって、上記した実施形態において、人物を他の移動体(例えば、乗り物など)に置き換えることによって、映像解析システム1は、同様の機能を発揮することが可能である。
[変形例の説明]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明の実施形態においては、複数の撮像装置20は一列に並べられて設置されている場合を想定している。しかし、本発明の実施形態に係る映像解析システム1は、複数の撮像装置20それぞれが計測エリアから等距離の位置に設置されている場合に限定されない。さらに、複数の撮像装置20それぞれの画角は同一に設定されていない場合であってもよい。
図13は、本発明の実施形態の変形例に係る映像解析システム1の構成例を示す図である。図13に示すように、撮像装置20Aが設置されていた位置よりも計測エリアから遠い位置に撮像装置20Cが設けられてもよい。また、図13に示すように、撮像装置20Aの画角よりも撮像装置20Cの画角が狭く設定されていてもよい。かかる場合であっても、映像解析システム1は、上記した本開示の実施形態における撮像装置20Aを撮像装置20Cに置き換えることによって、同様に機能することが可能である。
制御部110を構成する各ブロックは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、記憶部130により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部110を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
制御部310を構成する各ブロックは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、記憶部340により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部310を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
1 映像解析システム
10 映像解析装置
20(20A、20B、20C) 撮像装置
30 端末装置
110 制御部
111 映像取得部
112 認識部
113 設定部
114 追跡部
115 属性抽出部
116 計測部
117 合算部
120(120A、120B) 入力部
130 記憶部
140 通信部
310 制御部
320 入力部
330 通信部
340 記憶部
350 出力部
H(H1、H2、H3) 人物
Im(ImA、ImB) 映像
Ln(LnA、LnB) 基準線
M マーカ(所定のオブジェクト)
P(P1、P2、P3) 認識位置
Z(Z1、Z2、Z3) 認識領域

Claims (16)

  1. 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部と、
    前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部と、
    前記各通過数を合算する合算部と、
    を備える、映像解析装置。
  2. 前記映像解析装置は、
    前記映像群それぞれの基準線を設定する設定部をさらに備える、
    請求項1に記載の映像解析装置。
  3. 前記設定部は、所定のオブジェクトが認識された映像が存在した場合、前記映像における前記所定のオブジェクトの位置に基づいて、前記映像に基準線を設定する、
    請求項2に記載の映像解析装置。
  4. 前記設定部は、ユーザによって所望の位置が指定された映像が存在した場合、前記映像における前記所望の位置に基づいて、前記映像に基準線を設定する、
    請求項2に記載の映像解析装置。
  5. 前記複数の撮像装置は一列に並べられて設置されており、隣り合う撮像装置間において映像に設定される基準線が連続する、
    請求項1に記載の画像解析装置。
  6. 前記複数の撮像装置は一列に並べられて設置されており、隣り合う撮像装置間において映像に設定される基準線が重複部分を有さない、
    請求項1に記載の画像解析装置。
  7. 前記映像解析装置は、
    前記移動体が認識された映像が存在した場合、前記映像における前記移動体の位置を追跡して追跡結果を得る追跡部をさらに備え、
    前記計測部は、前記追跡結果に基づいて前記移動体が前記映像の基準線を通過したか否かを判定する、
    請求項1に記載の画像解析装置。
  8. 前記計測部は、前記追跡結果に基づいて前記移動体の移動方向を判定して前記移動方向が所定方向の場合における各通過数を計測し、
    前記合算部は、前記移動方向が前記所定方向の場合における前記各通過数を合算する、
    請求項7に記載の画像解析装置。
  9. 前記計測部は、前記追跡結果に基づいて前記移動体の移動方向を判定して前記移動方向ごとに前記各通過数を計測し、
    前記合算部は、前記移動方向ごとに前記各通過数を合算する、
    請求項7に記載の画像解析装置。
  10. 前記計測部は、前記移動体が前記映像の基準線を通過したと判定した場合、前記移動体の前記映像におけるサイズに基づいて前記移動体を計測対象とすべきか否かを判定する、
    請求項7に記載の画像解析装置。
  11. 前記画像解析装置は、
    前記移動体が認識された映像が存在した場合、前記映像を解析して前記移動体の属性を抽出する属性抽出部をさらに備え、
    前記計測部は、前記属性ごとに前記各通過数を計測し、
    前記合算部は、前記属性ごとに前記各通過数を合算する、
    請求項1に記載の画像解析装置。
  12. 前記画像解析装置は、
    前記映像群それぞれに対して物体認識を行う認識部をさらに備える、
    請求項1に記載の画像解析装置。
  13. 前記移動体は、人物または乗り物である、
    請求項1に記載の画像解析装置。
  14. 複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得するステップと、
    前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測するステップと、
    前記各通過数を合算するステップと、
    を含む、映像解析方法。
  15. コンピュータを、
    複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部と、
    前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部と、
    前記各通過数を合算する合算部と、
    を備える、映像解析装置として機能させるためのプログラム。
  16. 複数の撮像装置と映像解析装置とを有する映像解析システムであって、
    前記映像解析装置は、
    前記複数の撮像装置それぞれによって撮像された映像を映像群として取得する映像取得部と、
    前記映像群それぞれに設定された基準線を通過した所定の移動体の数を各通過数として計測する計測部と、
    前記各通過数を合算する合算部と、
    を備える、画像解析システム。
JP2013068321A 2013-03-28 2013-03-28 映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システム Pending JP2014191711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013068321A JP2014191711A (ja) 2013-03-28 2013-03-28 映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013068321A JP2014191711A (ja) 2013-03-28 2013-03-28 映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014191711A true JP2014191711A (ja) 2014-10-06

Family

ID=51837865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013068321A Pending JP2014191711A (ja) 2013-03-28 2013-03-28 映像解析装置、映像解析方法、プログラムおよび映像解析システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014191711A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019061665A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 画像処理システム、画像処理システムの制御方法、およびプログラム
JP2022089834A (ja) * 2016-03-18 2022-06-16 日本電気株式会社 映像監視システム、映像監視方法、及びプログラム
WO2024116980A1 (ja) * 2022-12-02 2024-06-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04199487A (ja) * 1990-11-29 1992-07-20 Tele Cosmo:Kk 通行者計数装置および売上処理装置
JPH1049718A (ja) * 1996-08-02 1998-02-20 Omron Corp 通過人数計測装置及びそれを用いた入退場者数管理システム
JP2000149181A (ja) * 1998-11-04 2000-05-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 交通流計測システム
JP2000222669A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Mitsubishi Electric Corp 交通流推定装置および交通流推定方法
JP2005135188A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Konica Minolta Holdings Inc 監視方法、監視システム、およびコンピュータプログラム
JP2005148863A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Konica Minolta Holdings Inc 人数計数システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04199487A (ja) * 1990-11-29 1992-07-20 Tele Cosmo:Kk 通行者計数装置および売上処理装置
JPH1049718A (ja) * 1996-08-02 1998-02-20 Omron Corp 通過人数計測装置及びそれを用いた入退場者数管理システム
JP2000149181A (ja) * 1998-11-04 2000-05-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 交通流計測システム
JP2000222669A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Mitsubishi Electric Corp 交通流推定装置および交通流推定方法
JP2005135188A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Konica Minolta Holdings Inc 監視方法、監視システム、およびコンピュータプログラム
JP2005148863A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Konica Minolta Holdings Inc 人数計数システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022089834A (ja) * 2016-03-18 2022-06-16 日本電気株式会社 映像監視システム、映像監視方法、及びプログラム
US11823398B2 (en) 2016-03-18 2023-11-21 Nec Corporation Information processing apparatus, control method, and program
JP2019061665A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 画像処理システム、画像処理システムの制御方法、およびプログラム
WO2024116980A1 (ja) * 2022-12-02 2024-06-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10672140B2 (en) Video monitoring method and video monitoring system
JP6673508B2 (ja) 物体追跡装置、物体追跡システム、物体追跡方法、表示制御装置、物体検出装置、プログラムおよび記録媒体
AU2008210192B2 (en) Method of moving target tracking and number accounting
JP6494253B2 (ja) 物体検出装置、物体検出方法、画像認識装置及びコンピュータプログラム
Liu et al. Detecting and counting people in surveillance applications
JP4852765B2 (ja) 広域分散カメラ間の連結関係推定法および連結関係推定プログラム
US7729512B2 (en) Stereo image processing to detect moving objects
JP5866360B2 (ja) 画像評価装置、画像評価方法、プログラム、および集積回路
Dan et al. Robust people counting system based on sensor fusion
CN105631515B (zh) 人流计数系统
US9361520B2 (en) Method and system for tracking objects
EP2450832A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP2017191608A (ja) 対象識別方法、対象識別装置、及び分類器訓練方法
US20150092981A1 (en) Apparatus and method for providing activity recognition based application service
KR101307234B1 (ko) 객체인식 기반의 주차관리 시스템
Li et al. Robust multiperson detection and tracking for mobile service and social robots
CN102890791A (zh) 基于深度信息聚类的复杂场景人数统计方法
US9323989B2 (en) Tracking device
JP2010198566A (ja) 人数計測装置、方法及びプログラム
WO2022227761A1 (zh) 目标跟踪方法、装置、电子设备及存储介质
KR20170077366A (ko) 얼굴 인식 시스템 및 방법
US11983951B2 (en) Human detection device and human detection method
KR20170097265A (ko) 다중 이동 객체 추적 시스템 및 이를 이용한 다중 이동 객체 추적 방법
CN110765903A (zh) 行人重识别方法、装置及存储介质
JP2022164659A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び、推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404