JPH0798615A - クロックの切換装置 - Google Patents
クロックの切換装置Info
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- JPH0798615A JPH0798615A JP5264379A JP26437993A JPH0798615A JP H0798615 A JPH0798615 A JP H0798615A JP 5264379 A JP5264379 A JP 5264379A JP 26437993 A JP26437993 A JP 26437993A JP H0798615 A JPH0798615 A JP H0798615A
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- JP
- Japan
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- signal
- frequency
- clock
- circuit
- signals
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 周波数をなめらかに変化させるようにすると
ともに、回路構成を単純化する。 【構成】 スリーステートバッファ11〜13のいずれ
か1つをアクティブにして、3つのクロック信号F1〜
F3のうちのいずれか1つを選択する。選択された信号
S1と信号S4との位相差が、排他的論理和回路21で
検出され、平滑回路22で平滑化される。平滑された信
号S2はローパスフィルタ30によって高周波成分がカ
ットされ、信号S3としてVCO41に与えられる。V
CO41は、信号S3の電圧に応じた周波数の信号S4
を出力する。信号S4は、排他的論理和回路21の一方
の入力端子に与えられるとともに、供給すべきクロック
信号として端子T7から外部へ出力される。
ともに、回路構成を単純化する。 【構成】 スリーステートバッファ11〜13のいずれ
か1つをアクティブにして、3つのクロック信号F1〜
F3のうちのいずれか1つを選択する。選択された信号
S1と信号S4との位相差が、排他的論理和回路21で
検出され、平滑回路22で平滑化される。平滑された信
号S2はローパスフィルタ30によって高周波成分がカ
ットされ、信号S3としてVCO41に与えられる。V
CO41は、信号S3の電圧に応じた周波数の信号S4
を出力する。信号S4は、排他的論理和回路21の一方
の入力端子に与えられるとともに、供給すべきクロック
信号として端子T7から外部へ出力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロックの切換装置、特
に、ICカードに供給するためのクロックを切り換える
装置に関する。
に、ICカードに供給するためのクロックを切り換える
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル機器はクロックの供給
を受けて動作する。このクロックの周波数は、通常、各
デジタル機器によってそれぞれ固定の値が定められてい
るが、異なる周波数をもった何種類かのクロックを使い
わける機器も存在する。たとえば、パーソナルコンピュ
ータなどでは、スイッチの切り換えにより、周波数の異
なるクロックを用いて複数のモードで動作するものが知
られている。このような機器では、周波数の異なる複数
のクロックを供給する回路が内蔵されており、スイッチ
を切り換えることにより、所望のクロックが選択できる
ような構成となっている。
を受けて動作する。このクロックの周波数は、通常、各
デジタル機器によってそれぞれ固定の値が定められてい
るが、異なる周波数をもった何種類かのクロックを使い
わける機器も存在する。たとえば、パーソナルコンピュ
ータなどでは、スイッチの切り換えにより、周波数の異
なるクロックを用いて複数のモードで動作するものが知
られている。このような機器では、周波数の異なる複数
のクロックを供給する回路が内蔵されており、スイッチ
を切り換えることにより、所望のクロックが選択できる
ような構成となっている。
【0003】このような機器におけるクロックの切り換
えは、機器を起動させる前に所望のクロックを選択して
おくか、あるいは、クロック切り換え時に機器をリセッ
トすることによって行われる。別言すれば、クロックの
切り換え時には、必ずCPUをリセットすることにな
る。これは、CPUを通常動作させたままの状態で、ク
ロックの周波数だけを機械的に切り換えると、切り換え
時点において、CPUが暴走するおそれがあるためであ
る。
えは、機器を起動させる前に所望のクロックを選択して
おくか、あるいは、クロック切り換え時に機器をリセッ
トすることによって行われる。別言すれば、クロックの
切り換え時には、必ずCPUをリセットすることにな
る。これは、CPUを通常動作させたままの状態で、ク
ロックの周波数だけを機械的に切り換えると、切り換え
時点において、CPUが暴走するおそれがあるためであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、新しい情報記憶
媒体として注目を集めているICカードでは、CPUを
通常動作させたままの状態でクロックの周波数を切り換
えることができると便利である。ICカードについて
は、我が国における標準クロック周波数は、4.9MH
zが主流であるのに対し、ISO規格における標準クロ
ック周波数は、3.5MHzと規定されている。したが
って、ISO規格に合わせたICカードを実現するため
には、リーダ/ライタ装置でICカードをアクセスする
場合、初期段階ではISO規格による3.5MHzのク
ロックを供給し、その後、従来の標準である4.9MH
zのクロックに切り換える処理を行う必要がある。しか
しながら、このようなクロック切り換えを単なるスイッ
チの切り換えによって行うと、CPUが暴走するおそれ
が生じる。
媒体として注目を集めているICカードでは、CPUを
通常動作させたままの状態でクロックの周波数を切り換
えることができると便利である。ICカードについて
は、我が国における標準クロック周波数は、4.9MH
zが主流であるのに対し、ISO規格における標準クロ
ック周波数は、3.5MHzと規定されている。したが
って、ISO規格に合わせたICカードを実現するため
には、リーダ/ライタ装置でICカードをアクセスする
場合、初期段階ではISO規格による3.5MHzのク
ロックを供給し、その後、従来の標準である4.9MH
zのクロックに切り換える処理を行う必要がある。しか
しながら、このようなクロック切り換えを単なるスイッ
チの切り換えによって行うと、CPUが暴走するおそれ
が生じる。
【0005】このため、CPUを通常動作させたままの
状態でクロック周波数を切り換えても、CPUが暴走す
ることのないクロックの切換装置が提案されている。た
とえば、特開平5−27866号には、各クロック信号
の立ち上がりを検知してタイミングを合わせ、クロック
の切り換えを行う装置が開示されている。しかしなが
ら、このような従来の切り換え装置では、立ち上がりな
どのタイミング制御が困難であるため、回路が複雑にな
るという問題がある。特に、複数N種類のクロック切り
換えを行う場合には、タイミング制御の回路がN組必要
となり、Nの数が増えれば増えるほど、全体の回路は複
雑なものにならざるを得ない。また、切り換え前の周波
数から切り換え後の周波数が連続的に変わるものではな
いため、両者の周波数の差が大きいと、デューティ比を
所定の範囲内に維持することができないという別な問題
も生じていた。
状態でクロック周波数を切り換えても、CPUが暴走す
ることのないクロックの切換装置が提案されている。た
とえば、特開平5−27866号には、各クロック信号
の立ち上がりを検知してタイミングを合わせ、クロック
の切り換えを行う装置が開示されている。しかしなが
ら、このような従来の切り換え装置では、立ち上がりな
どのタイミング制御が困難であるため、回路が複雑にな
るという問題がある。特に、複数N種類のクロック切り
換えを行う場合には、タイミング制御の回路がN組必要
となり、Nの数が増えれば増えるほど、全体の回路は複
雑なものにならざるを得ない。また、切り換え前の周波
数から切り換え後の周波数が連続的に変わるものではな
いため、両者の周波数の差が大きいと、デューティ比を
所定の範囲内に維持することができないという別な問題
も生じていた。
【0006】そこで本発明は、デューティ比を所定範囲
に維持しながら周波数をなめらかに変化させることがで
き、しかも、回路が比較的単純になるクロックの切換装
置を提供することを目的とする。
に維持しながら周波数をなめらかに変化させることがで
き、しかも、回路が比較的単純になるクロックの切換装
置を提供することを目的とする。
【0007】
(1) 本願第1の発明は、それぞれ周波数の異なる複数
のクロック信号を切り換えて外部に供給する装置におい
て、用意した複数のクロック信号のうちのいずれか1つ
を選択して出力する周波数選択器と、現時点で外部に対
して供給されているクロック信号と、周波数選択器から
出力されたクロック信号と、の位相を比較し、両者の位
相差に対応した電圧値をもった信号を出力する位相比較
器と、この位相比較器から出力される信号の高周波成分
を除去するローパスフィルタと、このローパスフィルタ
から出力される信号の電圧値に応じた周波数のクロック
信号を発生し、発生したクロック信号を外部に供給する
電圧制御発振器と、を設けたものである。
のクロック信号を切り換えて外部に供給する装置におい
て、用意した複数のクロック信号のうちのいずれか1つ
を選択して出力する周波数選択器と、現時点で外部に対
して供給されているクロック信号と、周波数選択器から
出力されたクロック信号と、の位相を比較し、両者の位
相差に対応した電圧値をもった信号を出力する位相比較
器と、この位相比較器から出力される信号の高周波成分
を除去するローパスフィルタと、このローパスフィルタ
から出力される信号の電圧値に応じた周波数のクロック
信号を発生し、発生したクロック信号を外部に供給する
電圧制御発振器と、を設けたものである。
【0008】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係るクロックの切換装置において、位相比較器の代
わりに周波数比較器を用い、両信号の周波数差に対応し
て電圧値が変動する信号をローパルフィルタに与えるよ
うにしたものである。
明に係るクロックの切換装置において、位相比較器の代
わりに周波数比較器を用い、両信号の周波数差に対応し
て電圧値が変動する信号をローパルフィルタに与えるよ
うにしたものである。
【0009】
【作 用】本発明によるクロックの切換装置では、位相
比較器あるいは周波数比較器において、現時点で外部に
対して供給されているクロック信号と、周波数選択器か
ら出力されたクロック信号と、の位相差または周波数差
に対応した電圧値をもった信号が生成される。したがっ
て、両者間に位相差あるいは周波数差が存在すると、こ
の信号の電圧値に変動が生じることになる。電圧値の変
動成分のうち、高周波成分はローパスフィルタによって
除去され、低周波成分だけが電圧制御発振器に与えられ
る。このため、電圧制御発振器の出力信号の周波数は徐
々に変化することになり、この出力信号は位相比較器あ
るいは周波数比較器にフィードバックされる。こうし
て、デューティ比を所定範囲に維持しながら周波数をな
めらかに変化させることができる。また、切り換え対象
となるクロック数が増えても、周波数選択器の選択対象
が増えるだけであるため、回路全体が複雑化することも
ない。
比較器あるいは周波数比較器において、現時点で外部に
対して供給されているクロック信号と、周波数選択器か
ら出力されたクロック信号と、の位相差または周波数差
に対応した電圧値をもった信号が生成される。したがっ
て、両者間に位相差あるいは周波数差が存在すると、こ
の信号の電圧値に変動が生じることになる。電圧値の変
動成分のうち、高周波成分はローパスフィルタによって
除去され、低周波成分だけが電圧制御発振器に与えられ
る。このため、電圧制御発振器の出力信号の周波数は徐
々に変化することになり、この出力信号は位相比較器あ
るいは周波数比較器にフィードバックされる。こうし
て、デューティ比を所定範囲に維持しながら周波数をな
めらかに変化させることができる。また、切り換え対象
となるクロック数が増えても、周波数選択器の選択対象
が増えるだけであるため、回路全体が複雑化することも
ない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るクロックの切
換装置の回路図である。この実施例によるクロックの切
換装置は、ICカード用のリーダ/ライタ装置に内蔵す
るためのものであり、3つの異なる周波数のクロック信
号を切り換えて供給することができる。ここでは、周波
数の異なる3種類のクロック信号F1,F2,F3につ
いての切り換えを行う場合を例にとって説明する。
明する。図1は、本発明の一実施例に係るクロックの切
換装置の回路図である。この実施例によるクロックの切
換装置は、ICカード用のリーダ/ライタ装置に内蔵す
るためのものであり、3つの異なる周波数のクロック信
号を切り換えて供給することができる。ここでは、周波
数の異なる3種類のクロック信号F1,F2,F3につ
いての切り換えを行う場合を例にとって説明する。
【0011】切り換え対象となるクロック信号F1,F
2,F3は、それぞれ周波数f1,f2,f3の信号で
あり、周波数選択器10に与えられる。周波数選択器1
0は、この3つのクロック信号のうちのいずれか1つを
選択して出力する機能を有する。便宜上、この周波数選
択器10によって選択されたクロック信号を信号S1と
呼ぶことにする。位相比較器20は、この信号S1と後
述する信号S4との位相を比較し、両者の位相差に対応
した電圧値をもった信号S2を出力する。出力された信
号S2は、ローパスフィルタ30に与えられ、ここで高
周波成分がカットされる。ローパスフィルタ30を通っ
た信号S3は、電圧制御発振器40に与えられる。この
電圧制御発振器40は、信号S3の電圧値に応じた周波
数の信号S4を発生する機能を有する。発生した信号S
4は、位相比較器20に与えられるとともに、外部に対
してクロック信号として供給される。この装置は、前述
のように、ICカード用のリーダ/ライタ装置に内蔵す
るためのものであり、電圧制御発振器40が発生した信
号S4は、ICカードに供給されることになる。
2,F3は、それぞれ周波数f1,f2,f3の信号で
あり、周波数選択器10に与えられる。周波数選択器1
0は、この3つのクロック信号のうちのいずれか1つを
選択して出力する機能を有する。便宜上、この周波数選
択器10によって選択されたクロック信号を信号S1と
呼ぶことにする。位相比較器20は、この信号S1と後
述する信号S4との位相を比較し、両者の位相差に対応
した電圧値をもった信号S2を出力する。出力された信
号S2は、ローパスフィルタ30に与えられ、ここで高
周波成分がカットされる。ローパスフィルタ30を通っ
た信号S3は、電圧制御発振器40に与えられる。この
電圧制御発振器40は、信号S3の電圧値に応じた周波
数の信号S4を発生する機能を有する。発生した信号S
4は、位相比較器20に与えられるとともに、外部に対
してクロック信号として供給される。この装置は、前述
のように、ICカード用のリーダ/ライタ装置に内蔵す
るためのものであり、電圧制御発振器40が発生した信
号S4は、ICカードに供給されることになる。
【0012】この装置の基本動作原理は次のとおりであ
る。いま、周波数選択器10がクロック信号F1を選択
している状態において、定常状態になっているとし、電
圧制御発振器40が出力する信号S4の周波数がクロッ
ク信号F1の周波数f1に一致しているものとする。す
なわち、信号S1,S4はいずれも周波数f1の信号で
あり、一定の位相差φ1をもっている。このため、位相
比較器20は、位相差φ1に対応した電圧V1をもった
信号S2を発生する。定常状態であるから、ローパスフ
ィルタ30は、信号S2をそのまま信号S3として出力
し、これを電圧制御発振器40に与える。したがって、
電圧制御発振器40は、電圧V1に対応した周波数の信
号S4を発生することになる。そこで、電圧V1に対応
する周波数がf1になるように、電圧制御発振器40の
設定を行っておけば、信号S1,S4がいずれも周波数
f1の信号であるような定常状態が得られる。同様に、
周波数選択器10がクロック信号F2を選択した場合の
定常状態では、信号S1,S4がいずれも周波数f2の
信号となるような定常状態(位相差φ2を維持する)が
得られ、周波数選択器10がクロック信号F3を選択し
た場合の定常状態では、信号S1,S4がいずれも周波
数f3の信号となるような定常状態(位相差φ3を維持
する)が得られるように、電圧制御発振器40の設定を
行っておく。
る。いま、周波数選択器10がクロック信号F1を選択
している状態において、定常状態になっているとし、電
圧制御発振器40が出力する信号S4の周波数がクロッ
ク信号F1の周波数f1に一致しているものとする。す
なわち、信号S1,S4はいずれも周波数f1の信号で
あり、一定の位相差φ1をもっている。このため、位相
比較器20は、位相差φ1に対応した電圧V1をもった
信号S2を発生する。定常状態であるから、ローパスフ
ィルタ30は、信号S2をそのまま信号S3として出力
し、これを電圧制御発振器40に与える。したがって、
電圧制御発振器40は、電圧V1に対応した周波数の信
号S4を発生することになる。そこで、電圧V1に対応
する周波数がf1になるように、電圧制御発振器40の
設定を行っておけば、信号S1,S4がいずれも周波数
f1の信号であるような定常状態が得られる。同様に、
周波数選択器10がクロック信号F2を選択した場合の
定常状態では、信号S1,S4がいずれも周波数f2の
信号となるような定常状態(位相差φ2を維持する)が
得られ、周波数選択器10がクロック信号F3を選択し
た場合の定常状態では、信号S1,S4がいずれも周波
数f3の信号となるような定常状態(位相差φ3を維持
する)が得られるように、電圧制御発振器40の設定を
行っておく。
【0013】ここで、周波数選択器10が、クロック信
号F1を選択している定常状態において、クロック信号
F2に選択を切り換えた場合の動作を考える。周波数選
択器10の切り換えは瞬時に行われるので、信号S1は
クロック信号F1からF2に瞬間的に変化することにな
る。別言すれば、信号S1の周波数がf1からf2に瞬
時に切り換わることになる。このように周波数が急激に
変化するクロック信号をそのままICカードに与えた場
合、CPUが暴走するおそれがある。この装置では、信
号S1の周波数が急激に変化しても、外部に供給される
クロック信号としての信号S4の周波数は緩やかに変化
するが、これは、次のような原理によるものである。信
号S1の周波数がf1からf2に瞬時に切り換わると、
位相比較器20→ローパスフィルタ30→電圧制御発振
器40→位相比較器20というフィードバックループが
形成されているため、信号S4の周波数もf2に切り換
わる方向に動くことになる。前述のように、信号S1,
S4がいずれも周波数f2の信号となった状態では、両
信号は一定の位相差φ2をもった定常状態に安定する。
したがって、フィードバック系は、この安定した定常状
態へと向かうことになる。ただ、この安定した定常状態
へ向かう過程において、信号S1と信号S4との間の位
相差は一定ではなくなり、変動を生じることになる。し
かしながら、この変動の高周波成分はローパスフィルタ
30を通過することによりカットされ、電圧制御発振器
40に与えられる信号S3は緩やかに変動するものとな
る。こうして、信号S1の周波数をf1からf2に瞬時
に切り換えても、信号S4については、周波数f1から
f2への緩やかな切り換えが行われることになる。
号F1を選択している定常状態において、クロック信号
F2に選択を切り換えた場合の動作を考える。周波数選
択器10の切り換えは瞬時に行われるので、信号S1は
クロック信号F1からF2に瞬間的に変化することにな
る。別言すれば、信号S1の周波数がf1からf2に瞬
時に切り換わることになる。このように周波数が急激に
変化するクロック信号をそのままICカードに与えた場
合、CPUが暴走するおそれがある。この装置では、信
号S1の周波数が急激に変化しても、外部に供給される
クロック信号としての信号S4の周波数は緩やかに変化
するが、これは、次のような原理によるものである。信
号S1の周波数がf1からf2に瞬時に切り換わると、
位相比較器20→ローパスフィルタ30→電圧制御発振
器40→位相比較器20というフィードバックループが
形成されているため、信号S4の周波数もf2に切り換
わる方向に動くことになる。前述のように、信号S1,
S4がいずれも周波数f2の信号となった状態では、両
信号は一定の位相差φ2をもった定常状態に安定する。
したがって、フィードバック系は、この安定した定常状
態へと向かうことになる。ただ、この安定した定常状態
へ向かう過程において、信号S1と信号S4との間の位
相差は一定ではなくなり、変動を生じることになる。し
かしながら、この変動の高周波成分はローパスフィルタ
30を通過することによりカットされ、電圧制御発振器
40に与えられる信号S3は緩やかに変動するものとな
る。こうして、信号S1の周波数をf1からf2に瞬時
に切り換えても、信号S4については、周波数f1から
f2への緩やかな切り換えが行われることになる。
【0014】図2は、上述したクロックの切換装置のよ
り具体的な実施例の回路図である。この実施例では、周
波数選択器10として、3組のスリーステートバッファ
11〜13を用いている。各バッファ11〜13の入力
端子T1〜T3には、それぞれクロック信号F1〜F3
が与えられる。また、各バッファ11〜13の制御端子
T4〜T6には、選択を行うための論理信号が与えられ
る。たとえば、制御端子T4に論理“0”の信号を、制
御端子T5,T6に論理“1”の信号を、それぞれ与え
れば、バッファ11だけがアクティブとなり、信号S1
として、クロック信号F1が選択されることになる。ま
た、この実施例では、位相比較器20として、排他的論
理和回路21と平滑回路22とを直列接続した回路が用
いられている。ローパスフィルタ30としては、ごく一
般的なフィルタ回路が利用されており、電圧制御発振器
40としては、ごく一般的なVCO素子41と調整器4
2とを用いている。調整器42は、可変抵抗素子および
可変容量素子によって構成されており、これらの抵抗値
および容量値を変えることにより、所定の電圧に対して
VCO素子41の発生する信号S4の周波数が所望のも
のになるように調整することができる。こうして、VC
O素子41の発生した信号S4は、排他的論理和回路2
1の一方の入力端子に与えられるとともに、出力端子T
7を介して外部にクロック信号として供給される。この
ような回路は、一般的なPLL(Phase Locked Loop )
回路を利用すれば、構成は非常に簡単になる。通常、P
LL回路では、1チップ内に、排他的論理和回路21、
平滑回路22、VCO素子41などが内蔵されているた
め、このチップの外部に条件に合った調整器42などを
接続することにより、このクロックの切換装置を構成す
ることが可能になる。
り具体的な実施例の回路図である。この実施例では、周
波数選択器10として、3組のスリーステートバッファ
11〜13を用いている。各バッファ11〜13の入力
端子T1〜T3には、それぞれクロック信号F1〜F3
が与えられる。また、各バッファ11〜13の制御端子
T4〜T6には、選択を行うための論理信号が与えられ
る。たとえば、制御端子T4に論理“0”の信号を、制
御端子T5,T6に論理“1”の信号を、それぞれ与え
れば、バッファ11だけがアクティブとなり、信号S1
として、クロック信号F1が選択されることになる。ま
た、この実施例では、位相比較器20として、排他的論
理和回路21と平滑回路22とを直列接続した回路が用
いられている。ローパスフィルタ30としては、ごく一
般的なフィルタ回路が利用されており、電圧制御発振器
40としては、ごく一般的なVCO素子41と調整器4
2とを用いている。調整器42は、可変抵抗素子および
可変容量素子によって構成されており、これらの抵抗値
および容量値を変えることにより、所定の電圧に対して
VCO素子41の発生する信号S4の周波数が所望のも
のになるように調整することができる。こうして、VC
O素子41の発生した信号S4は、排他的論理和回路2
1の一方の入力端子に与えられるとともに、出力端子T
7を介して外部にクロック信号として供給される。この
ような回路は、一般的なPLL(Phase Locked Loop )
回路を利用すれば、構成は非常に簡単になる。通常、P
LL回路では、1チップ内に、排他的論理和回路21、
平滑回路22、VCO素子41などが内蔵されているた
め、このチップの外部に条件に合った調整器42などを
接続することにより、このクロックの切換装置を構成す
ることが可能になる。
【0015】さて、この図2に示す回路において、クロ
ック信号をF1からF2に切り換える動作を、図3のタ
イミングチャートを用いて説明する。このタイミングチ
ャートにおいて、S1〜S5として示す各波形は、図2
の回路図にS1〜S5と示した各信号の波形である。ま
た、時間軸に関しては、時刻t1において、周波数選択
器10による選択の切り換えが行われており、信号S1
の周波数は、この時刻t1を境としてf1からf2に瞬
時に切り換わる。一方、出力信号については、時刻t1
に至るまでが、クロック信号F1が出力端子T7から出
力されている定常状態であり、時刻t2以降が、クロッ
ク信号F2が出力されている定常状態であり、時刻t1
〜t2の期間が、クロック信号が切り換わる過渡状態で
ある。
ック信号をF1からF2に切り換える動作を、図3のタ
イミングチャートを用いて説明する。このタイミングチ
ャートにおいて、S1〜S5として示す各波形は、図2
の回路図にS1〜S5と示した各信号の波形である。ま
た、時間軸に関しては、時刻t1において、周波数選択
器10による選択の切り換えが行われており、信号S1
の周波数は、この時刻t1を境としてf1からf2に瞬
時に切り換わる。一方、出力信号については、時刻t1
に至るまでが、クロック信号F1が出力端子T7から出
力されている定常状態であり、時刻t2以降が、クロッ
ク信号F2が出力されている定常状態であり、時刻t1
〜t2の期間が、クロック信号が切り換わる過渡状態で
ある。
【0016】時刻t1に至るまでの定常状態において
は、信号S1,S4は、いずれも周波数f1の信号とな
り、両者間の位相差はφ1と一定になっている。したが
って、排他的論理和回路21の出力信号である信号S5
は、幅φ1のパルス列となり、平滑回路22の出力信号
である信号S2は、信号S5を平滑化した信号となる。
この平滑回路22の通過により、デジタル信号がアナロ
グ化される。更に、ローパスフィルタ30を通過させる
ことにより得られる信号S3では、信号S2の高周波成
分がカットされ、一定の電圧値V1をもった信号とな
る。ここで、VCO素子41は、電圧値V1に対して周
波数f1の信号S4を発生するように調整されている。
こうして、時刻t1に至るまでは定常状態が得られるこ
とになる。
は、信号S1,S4は、いずれも周波数f1の信号とな
り、両者間の位相差はφ1と一定になっている。したが
って、排他的論理和回路21の出力信号である信号S5
は、幅φ1のパルス列となり、平滑回路22の出力信号
である信号S2は、信号S5を平滑化した信号となる。
この平滑回路22の通過により、デジタル信号がアナロ
グ化される。更に、ローパスフィルタ30を通過させる
ことにより得られる信号S3では、信号S2の高周波成
分がカットされ、一定の電圧値V1をもった信号とな
る。ここで、VCO素子41は、電圧値V1に対して周
波数f1の信号S4を発生するように調整されている。
こうして、時刻t1に至るまでは定常状態が得られるこ
とになる。
【0017】一方、時刻t2以降の定常状態において
は、信号S1,S4は、いずれも周波数f2の信号とな
り、両者間の位相差はφ2と一定になっている。したが
って、排他的論理和回路21の出力信号である信号S5
は、幅φ2のパルス列となる。そして、ローパスフィル
タ30を通過させることにより得られる信号S3は、一
定の電圧値V2をもった信号となる。VCO素子41
を、電圧値V2に対して周波数f2の信号S4を発生す
るように調整しておけば、時刻t2以降の期間は定常状
態が得られることになる。
は、信号S1,S4は、いずれも周波数f2の信号とな
り、両者間の位相差はφ2と一定になっている。したが
って、排他的論理和回路21の出力信号である信号S5
は、幅φ2のパルス列となる。そして、ローパスフィル
タ30を通過させることにより得られる信号S3は、一
定の電圧値V2をもった信号となる。VCO素子41
を、電圧値V2に対して周波数f2の信号S4を発生す
るように調整しておけば、時刻t2以降の期間は定常状
態が得られることになる。
【0018】続いて、時刻t1〜t2の過渡状態を見て
みる。時刻t1において、制御端子T5に論理“0”の
信号を、制御端子T4,T6に論理“1”の信号を、そ
れぞれ与えれば、バッファ12だけがアクティブとな
り、信号S1として、クロック信号F2が選択されるこ
とになる。すなわち、信号S1の周波数は、時刻t1に
おいて、f1からf2へ瞬時に変化する。ところが、信
号S4の周波数はf1からf2に向かって緩やかに変化
することになる。これは、信号S1と信号S4との間の
位相変動は、信号S5のパルス幅の変動として現れ、こ
れが平滑化されて信号S2が得られるが、ローパスフィ
ルタ30を通すことにより、変動の高周波成分がカット
され、信号S3は、電圧値V1からV2へと緩やかに変
化する信号となるためである。
みる。時刻t1において、制御端子T5に論理“0”の
信号を、制御端子T4,T6に論理“1”の信号を、そ
れぞれ与えれば、バッファ12だけがアクティブとな
り、信号S1として、クロック信号F2が選択されるこ
とになる。すなわち、信号S1の周波数は、時刻t1に
おいて、f1からf2へ瞬時に変化する。ところが、信
号S4の周波数はf1からf2に向かって緩やかに変化
することになる。これは、信号S1と信号S4との間の
位相変動は、信号S5のパルス幅の変動として現れ、こ
れが平滑化されて信号S2が得られるが、ローパスフィ
ルタ30を通すことにより、変動の高周波成分がカット
され、信号S3は、電圧値V1からV2へと緩やかに変
化する信号となるためである。
【0019】なお、図3のタイミングチャートでは、図
示の便宜上、時刻t1〜t2の期間を非常に短くとって
いるが、実際には、この期間内には多数の周期信号が含
まれ、周波数がなだらかに変化してゆくことになる。ま
た、このタイミングチャートでは、時刻t1において、
クロック信号F1からF2への切り換えタイミングがう
まく同期している状態が示されているが、実際には、こ
のようにタイミングが同期することはむしろまれなケー
スであり、本発明では、どのようなタイミングで信号S
1の切り換えを行ったとしても、周波数が緩やかに変化
する信号S4が得られる。
示の便宜上、時刻t1〜t2の期間を非常に短くとって
いるが、実際には、この期間内には多数の周期信号が含
まれ、周波数がなだらかに変化してゆくことになる。ま
た、このタイミングチャートでは、時刻t1において、
クロック信号F1からF2への切り換えタイミングがう
まく同期している状態が示されているが、実際には、こ
のようにタイミングが同期することはむしろまれなケー
スであり、本発明では、どのようなタイミングで信号S
1の切り換えを行ったとしても、周波数が緩やかに変化
する信号S4が得られる。
【0020】上述の説明では、図1に示す装置の具体的
な実施例として、図2に示す回路を示した。すなわち、
図2に示す回路における排他的論理和回路21および平
滑回路22によって、位相比較器20が実現されている
ことになる。別言すれば、排他的論理和回路21と平滑
回路22との組み合わせ回路は、「信号S1,S4の位
相差に応じた電圧値をもった信号を出力する」という位
相比較器としての機能を果たしていることになる。とこ
ろが、この排他的論理和回路21と平滑回路22との組
み合わせ回路の機能は、別な形でとらえることができ
る。すなわち、「信号S1,S4の周波数が一致してい
るときには一定電圧の信号を出力し、両者の周波数に差
が生じているときにはこの差に応じて出力信号の電圧値
を上下に変動させる」という周波数比較器としての機能
を果たしていると見ることもできる。このような機能
は、図3のタイミングチャートにおける信号S3のふる
まいを見れば容易に理解できる。時刻t1に至るまでの
期間における両周波数はともにf1と一致しているた
め、一定電圧V1が出力されており、また、時刻t2以
降の期間における両周波数はともにf2と一致している
ため、一定電圧V2が出力されている。ところが、時刻
t1〜t2の期間では、両周波数に差が生じているた
め、この差に応じた電圧変動が起こっている。より具体
的には、図示した例では、信号S1の周波数が信号S4
の周波数よりも高くなっているので、信号S3の出力電
圧は高くなる方向に変わっている。逆に、信号S1の周
波数が信号S4の周波数よりも低くなった場合は、信号
S3の出力電圧は低くなる方向に変えられることにな
る。
な実施例として、図2に示す回路を示した。すなわち、
図2に示す回路における排他的論理和回路21および平
滑回路22によって、位相比較器20が実現されている
ことになる。別言すれば、排他的論理和回路21と平滑
回路22との組み合わせ回路は、「信号S1,S4の位
相差に応じた電圧値をもった信号を出力する」という位
相比較器としての機能を果たしていることになる。とこ
ろが、この排他的論理和回路21と平滑回路22との組
み合わせ回路の機能は、別な形でとらえることができ
る。すなわち、「信号S1,S4の周波数が一致してい
るときには一定電圧の信号を出力し、両者の周波数に差
が生じているときにはこの差に応じて出力信号の電圧値
を上下に変動させる」という周波数比較器としての機能
を果たしていると見ることもできる。このような機能
は、図3のタイミングチャートにおける信号S3のふる
まいを見れば容易に理解できる。時刻t1に至るまでの
期間における両周波数はともにf1と一致しているた
め、一定電圧V1が出力されており、また、時刻t2以
降の期間における両周波数はともにf2と一致している
ため、一定電圧V2が出力されている。ところが、時刻
t1〜t2の期間では、両周波数に差が生じているた
め、この差に応じた電圧変動が起こっている。より具体
的には、図示した例では、信号S1の周波数が信号S4
の周波数よりも高くなっているので、信号S3の出力電
圧は高くなる方向に変わっている。逆に、信号S1の周
波数が信号S4の周波数よりも低くなった場合は、信号
S3の出力電圧は低くなる方向に変えられることにな
る。
【0021】図4に示すブロック図は、図2に示す具体
的な回路において、排他的論理和回路21と平滑回路2
2との組み合わせ回路を、周波数比較器50としてとら
えた場合の構成を示している。このように、本発明は、
位相比較器を利用した技術思想としてとらえることもで
きるし、周波数比較器を利用した技術思想としてとらえ
ることもできる。なお、周波数比較器50としては、図
2に示す排他的論理和回路21と平滑回路22との組み
合わせ回路に限定されるものではなく、カウンタなどを
用いても構成することが可能である。たとえば、信号S
1の周波数を計数する第1のカウンタと、信号S4の周
波数を計数する第2のカウンタと、を設け、両カウンタ
の計数値の差の変動分をデジタル信号として取り出し、
このデジタル信号をA/D変換器に与えて電圧を発生さ
せるような回路によっても、周波数比較器50を構成す
ることが可能である。
的な回路において、排他的論理和回路21と平滑回路2
2との組み合わせ回路を、周波数比較器50としてとら
えた場合の構成を示している。このように、本発明は、
位相比較器を利用した技術思想としてとらえることもで
きるし、周波数比較器を利用した技術思想としてとらえ
ることもできる。なお、周波数比較器50としては、図
2に示す排他的論理和回路21と平滑回路22との組み
合わせ回路に限定されるものではなく、カウンタなどを
用いても構成することが可能である。たとえば、信号S
1の周波数を計数する第1のカウンタと、信号S4の周
波数を計数する第2のカウンタと、を設け、両カウンタ
の計数値の差の変動分をデジタル信号として取り出し、
このデジタル信号をA/D変換器に与えて電圧を発生さ
せるような回路によっても、周波数比較器50を構成す
ることが可能である。
【0022】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、この他にも種々の態様で実施可能である。たとえ
ば、図2に示す実施例では、位相比較器20として、排
他的論理和回路21と平滑回路22との組み合わせ回路
を用いているが、位相比較器20はこのような構成のみ
に限られるものではなく、位相差を電圧値として出力す
る機能をもった回路であれば、どのような構成で実現し
てもかまわない。また、上述の実施例では、3種類のク
ロック信号F1〜F3についての切り換えを行う回路を
説明したが、切り換え対象となるクロック信号は、一般
に複数N個とすることができる。この場合、クロック信
号の数を増やしても、周波数選択器10の選択対象が増
加するだけであり、位相比較器20、ローパスフィルタ
30、電圧制御発振器40の構成を増やす必要はないた
め、回路構成が複雑化することはない。たとえば、図2
に示す回路において、クロック信号F4を追加する場合
であっても、新たなスリーステートバッファを1つ追加
するだけですむ。
説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、この他にも種々の態様で実施可能である。たとえ
ば、図2に示す実施例では、位相比較器20として、排
他的論理和回路21と平滑回路22との組み合わせ回路
を用いているが、位相比較器20はこのような構成のみ
に限られるものではなく、位相差を電圧値として出力す
る機能をもった回路であれば、どのような構成で実現し
てもかまわない。また、上述の実施例では、3種類のク
ロック信号F1〜F3についての切り換えを行う回路を
説明したが、切り換え対象となるクロック信号は、一般
に複数N個とすることができる。この場合、クロック信
号の数を増やしても、周波数選択器10の選択対象が増
加するだけであり、位相比較器20、ローパスフィルタ
30、電圧制御発振器40の構成を増やす必要はないた
め、回路構成が複雑化することはない。たとえば、図2
に示す回路において、クロック信号F4を追加する場合
であっても、新たなスリーステートバッファを1つ追加
するだけですむ。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、入力信号
と出力信号との位相差あるいは周波数差を電圧に変換
し、その低周波成分を電圧制御発振器に与えて出力信号
を発生するようにしたため、デューティ比を所定範囲に
維持しながら周波数をなめらかに変化させることがで
き、しかも、回路は比較的単純になる。
と出力信号との位相差あるいは周波数差を電圧に変換
し、その低周波成分を電圧制御発振器に与えて出力信号
を発生するようにしたため、デューティ比を所定範囲に
維持しながら周波数をなめらかに変化させることがで
き、しかも、回路は比較的単純になる。
【図1】本発明の一実施例に係るクロックの切換装置の
回路図である。
回路図である。
【図2】図1に示すクロックの切換装置のより具体的な
実施例の回路図である。
実施例の回路図である。
【図3】図2の装置の動作を説明するタイミングチャー
トである。
トである。
【図4】本発明の別な一実施例に係るクロックの切換装
置の回路図である。
置の回路図である。
10…周波数選択器 11〜13…スリーステートバッファ 20…位相比較器 21…排他的論理和回路 22…平滑回路 30…ローパスフィルタ 40…電圧制御発振器 41…VCO素子 42…調整器 50…周波数比較器 F1〜F3…クロック信号 S1〜S5…信号 T1〜T7…端子
Claims (2)
- 【請求項1】 それぞれ周波数の異なる複数のクロック
信号を切り換えて外部に供給する装置であって、 用意した複数のクロック信号のうちのいずれか1つを選
択して出力する周波数選択器と、 現時点で外部に対して供給されているクロック信号と、
前記周波数選択器から出力されたクロック信号と、の位
相を比較し、両者の位相差に対応した電圧値をもった信
号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器から出力される信号の高周波成分を除去
するローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタから出力される信号の電圧値に応
じた周波数のクロック信号を発生し、発生したクロック
信号を外部に供給する電圧制御発振器と、 を備えることを特徴とするクロックの切換装置。 - 【請求項2】 それぞれ周波数の異なる複数のクロック
信号を切り換えて外部に供給する装置であって、 用意した複数のクロック信号のうちのいずれか1つを選
択して出力する周波数選択器と、 現時点で外部に対して供給されているクロック信号と、
前記周波数選択器から出力されたクロック信号と、の周
波数を比較し、両者の周波数が一致しているときには一
定電圧の信号を出力し、両者の周波数に差が生じている
ときにはこの差に応じて出力信号の電圧を上下変動させ
る周波数比較器と、 前記周波数比較器から出力される信号の高周波成分を除
去するローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタから出力される信号の電圧値に応
じた周波数のクロック信号を発生し、発生したクロック
信号を外部に供給する電圧制御発振器と、 を備えることを特徴とするクロックの切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5264379A JPH0798615A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロックの切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5264379A JPH0798615A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロックの切換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0798615A true JPH0798615A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17402340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5264379A Pending JPH0798615A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロックの切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0798615A (ja) |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP5264379A patent/JPH0798615A/ja active Pending
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