JPH0798413A - 光学補償シート及びその製造方法およびそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents

光学補償シート及びその製造方法およびそれを用いた液晶表示素子

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JPH0798413A
JPH0798413A JP5242969A JP24296993A JPH0798413A JP H0798413 A JPH0798413 A JP H0798413A JP 5242969 A JP5242969 A JP 5242969A JP 24296993 A JP24296993 A JP 24296993A JP H0798413 A JPH0798413 A JP H0798413A
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liquid crystal
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optical
sheet
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Application number
JP5242969A
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Inventor
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Hideyuki Nishikawa
秀幸 西川
Yoji Ito
洋士 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶表示装置の視覚特性を改善する光学補償シ
ートおよび、液晶表示装置を得る。また、該シートの耐
久性を向上させる。 【構成】少くとも1種の光異性化し得る官能基および少
くとも1種の架橋反応の可能な官能基が高分子鎖に結合
された化合物を有し、かつ光学異方性を有する光学補償
シートおよびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学補償シート及びそ
の製造方法、並びにそれを用いた液晶表示素子に関し、
特に表示コントラスト及び表示色の視角特性を改善する
ために有用な光学補償シート及びそれを用いた液晶表示
素子に関する。また、それに用いる有用な高分子材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】ワープロやパソコン等の表示装置におい
て、CRTに代えて、薄型軽量、低消費電力という大き
な利点をもった液晶表示素子が小型の機器を中心に広く
用いられている。現在普及している液晶表示素子(以下
LCDと称す)の多くは、ねじれネマティック液晶を用
いている。このような液晶を用いた表示方式としては、
複屈折モードと旋光モードとの2つの方式に大別でき
る。
【0003】複屈折モードを用いたLCDは、液晶分子
配列のねじれ角が90°以上ねじれたもので、急峻な電
気光学特性をもつため、薄膜トランジスタやダイオード
等の能動素子がなくても単純なマトリクス状の電極構造
のみで、時分割駆動により大容量の表示が得られる。し
かし、応答速度が数百ミリ秒と遅く、階調表示が困難と
いう欠点を持ち、能動素子を用いたTFT型、MIM型
の表示性能を越えるまでにはいたらない。
【0004】TFT型やMIM型には、液晶分子の配列
状態が90°ねじれた旋光モードの表示方式(TN型液
晶表示素子)が用いられている。この表示方式は、応答
速度が数十ミリ秒と速く、容易に白黒表示が得られ、高
い表示コントラストを示すことから他の方式のLCDと
比較して最も有力な方式である。しかし、ねじれネマテ
ィック液晶を用いているために、見る方向によって表示
色や表示コントラストが変化するといった表示方式の原
理上生じる視角特性があり、CRTの表示性能を越える
までにはいたらない。
【0005】特開平4−229828号、特開平4−2
58923号公報などに見られるように、一対の偏光板
とTN型液晶セルの間に、位相差フィルムを配置するこ
とによって視野角を拡大しようとする方法が提案されて
いる。
【0006】上記特許公報で提案された位相差フィルム
は、液晶セルの表面に対して、垂直な方向に位相差がほ
ぼゼロのものであり、真正面からはなんら光学的な作用
を及ぼさず、傾けたときに位相差が発現し、液晶セルで
発現する位相差を補償しようというものである。しか
し、これらの方法によってもLCDの視野角はまだ不十
分であり、更なる改良が望まれている。特に、車載用
や、CRTの代替として考えた場合には、現状の視野角
では全く対応できないのが実状である。また、特開平4
−366808号、特開平4−366809号、特開平
4−366808号公報には、光学軸が傾いたカイラル
ネマチチック液晶を位相差フィルムとして用いて視野角
を改良しているが、2層液晶方式となりコストが高く、
非常に重いものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液晶セル中
を伝搬する光の偏光状態が入射方向により異なることか
ら生じる狭い視野角特性を改善し、CRTに代替できる
ような広い視野角特性を、軽量且つ低コストで実現する
ことを課題とするものである。更にまた、シートの耐久
性の向上を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
種の光異性化物質を含むと共に光学異方性を有する光学
補償シートである。 (1) 光異性化し得る官能基および架橋反応の可能な
官能基が高分子鎖に結合された化合物を有し、かつ光学
異方性を有することを特徴とする光学補償シート。
【0009】(2) 該化合物が一般式(1)で表わさ
れる高分子であることを特徴とする前記(1)記載の光
学補償シート。一般式(1)
【0010】
【化5】
【0011】式中、R1 、R3 およびR5 は同一でも異
ってもよく、水素原子およびメチルを表わす。R2 はア
ルキル基およびアリール基を表わす。R4 は熱による架
橋反応の可能な官能基を含む基を表わす。R6 は光異性
化し得る官能基を含む基を表わす。X1 、X2 およびX
3 は同一でも異ってもよく、酸素原子およびNR7 を表
わす。R7 はアルキル基を表わす。p、qおよびrは含
率を示すものであり、pは0ないし50、qは5ないし
70、rは25ないし95の範囲にある。但し、p+q
+r=100である。
【0012】(3) 該化合物が一般式(2)で表わさ
れる高分子であることを特徴とする前記(1)記載の光
学補償シート。一般式(2)
【0013】
【化6】
【0014】式中、R11、R13およびR15は同一でも異
ってもよく、水素原子およびメチルを表わす。R12はア
ルキル基およびアリール基を表わす。X11およびX13
同一でも異ってもよく、酸素原子およびNR17を表わ
す。R17はアルキル基を表わす。Φ11は1,4−フェニ
レンを形成するに必要な原子群を表わす。Ar11はアリ
ール基を表わす。W11およびW12は同一でも異ってもよ
く、NおよびCHを表わす。nは2ないし20の整数を
表わす。s、tおよびuは含率を示すものであり、sは
0ないし50、tは5ないし70、uは25ないし95
の範囲にある。但し、s+t+u=100である。
【0015】(4) 光異性化し得る官能基が高分子鎖
に結合している一般式(3)で表わされる高分子を含
み、かつ光学異方性を有することを特徴とする光学補償
シート。一般式(3)
【0016】
【化7】
【0017】式中、R21、R23およびR25は同一でも異
ってもよく、水素原子およびメチルを表わす。R22はア
ルキル基およびアリール基を表わす。R24は−Q−Hを
含む基を表わす。QはNR27およびカルコゲン原子を有
するアルキレン基を表わす。R26は光異性化し得る官能
基を含む基を表わす。X21、X22およびX23は同一でも
異ってもよく、酸素原子およびNR28を表わす。R27
アルキル基、アリール基および環状アミンを形成するに
必要な基を表わす。R28はアルキル基を表わす。a、b
およびcは含率を示すものであり、aは0ないし50、
bは5ないし70、cは25ないし95の範囲にある。
但し、a+b+c=100である。
【0018】(5) 一般式(3)のR26が一般式
(4)で表わされることを特徴とする前記(4)記載の
光学補償シート。一般式(4)
【0019】
【化8】
【0020】式中、Φ31は1,4−フェニレンを形成す
るに必要な原子群を表わす。Ar31はアリール基を表わ
す。W31およびW32は同一でも異ってもよく、Nおよび
CHを表わす。mは2ないし20の整数を表わす。
【0021】(6) 光学補償シートが負の一軸性を有
すると共に光学軸がシート面に対して、直角以外の角度
で交わることを特徴とする前記(1)ないし(5)のい
ずれかに記載の光学補償シート。
【0022】(7) 少くとも1種の光異性化物質を含
むシートに対して光を照射することにより、光学異方性
を発現させることを特徴とする前記(1)ないし(5)
のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法。
【0023】(8) 少なくとも1種の光異性化物質を
含むシートに対して直線偏光を斜めに照射することによ
り、光学軸の角度を制御することを特徴とする前記
(1)ないし(5)のいずれかに記載の光学補償シート
の製造方法。
【0024】(9) 2枚の電極基板間に液晶を挟持し
てなる液晶セルと、その両側に配置された2枚の偏光素
子と、該液晶セルと該偏光素子の間に前記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の光学補償シートを少くとも一
枚配置した液晶表示素子。
【0025】(10) 少なくとも1種の一般式(2)
で表わされる高分子および少なくとも1種の一般式
(3)で表わされる高分子からなり、かつ一般式(3)
で表わされる高分子のR26が一般式(4)で表わされる
ことを特徴とする高分子材料。
【0026】以下、図面を用いてTN型液晶表示素子を
例にとり本発明を説明する。図1、図2は、液晶セルに
しきい値電圧以上の十分な電圧を印加した場合の液晶セ
ル中を伝搬する光の偏光状態を示したものである。コン
トラストの視野角特性には、特に電圧印加時の光の透過
率特性が大きく寄与するため、電圧印加時を例にとり説
明する。図1は、液晶セルに光が垂直に入射した場合の
光の偏光状態を示した図である。自然光L0が偏光軸P
Aをもつ偏光板Aに垂直に入射したとき、偏光板Aを透
過した光は、直線偏光L1となるため、偏光板Bによっ
てほぼ完全にL1は遮断される。
【0027】TN型液晶セルに十分に電圧を印加した時
の液晶分子の配列状態を、概略的に1つの液晶分子で示
すと、LCのようになる。液晶セル中の液晶分子LCの
分子長軸が光の進路と平行な場合、入射面(光の進路に
垂直な面内)での屈折率の差が生じないので、液晶セル
中を伝搬する常光と異常光の位相差が生じずLCセルを
通過した直線偏光は液晶セルを透過しても直線偏光のま
ま伝搬する。偏光板Bの偏光軸PBを偏光板Aの偏光軸
PAと垂直に設定すると、液晶セルを透過した直線偏光
は偏光板Bを透過することができず暗状態になる。
【0028】図2は、液晶セルに光が斜めに入射した場
合の光の偏光状態を示した図である。入射光の自然光L
0が斜めに入射した場合偏光板Aを透過した偏光光L1
は偏光板の特性により楕円偏光になることもあるが、ほ
ぼ直線偏光になる。この場合、液晶の屈折率異方性によ
り液晶セルの入射面において屈折率の差が生じ、液晶セ
ルを透過する光L2は楕円偏光して偏光板Bで遮断され
ない。この様に斜方入射においては暗状態での光の遮断
が不十分となり、コントラストの大幅な低下を招き好ま
しくない。
【0029】本発明は、この様な斜方入射におけるコン
トラストの低下を防ぎ、視角特性を改善しようとするも
のである。図3に本発明による構成の一例を示す。偏光
板Bと液晶セルとの間に液晶セルの法線方向から傾いた
光学軸をもつ光学異方素子RFが配置されている。この
光学異方素子RFは光学軸に対して光が入射する角度が
大きくなる程大きく偏光する複屈折体である。この様な
構成の液晶表示素子に図2の場合と同様に光が斜方入射
し液晶セルを透過した楕円偏光した光L2は、光学異方
素子RFを透過する時の位相遅延作用によって楕円偏光
が元の直線偏光に変調され、種々の斜方入射においても
同一な透過率が得られる視角依存性のない良好な液晶表
示素子が実現できる。
【0030】本発明によって、液晶表示素子の視野角を
大幅に向上できたことについては以下のように推定され
る。TN−LCDの多くは、ノーマリーホワイトモード
が採用されている。このモードにおける視野角特性は、
視角を大きくすることに伴って、黒表示部からの光の透
過率が著しく増大し、結果としてコントラストの急激な
低下を招いていることになる。黒表示は電圧印加時の状
態であるが、この時には、TN型液晶セルは、光学軸
が、セルの表面に対する法線方向から若干傾いた正の一
軸性光学異方体とみなすことができる。又、中間階調の
場合にはその光学軸は更に、LCセルの法線方向から傾
いていくものと思われる。液晶セルの光学軸が液晶セル
の表面に対する法線方向から傾いている場合、光学軸が
法線方向にある光学異方体では、その補償が不十分であ
ることが予想される。又、液晶セルが正の一軸性光学異
方体とみなせるのであれば、それを補償するためには負
の一軸性光学異方体が好ましい。このような理由から本
発明における、光学軸が法線方向から傾いた負の一軸性
光学異方体によって大幅な視野角特性が改善されたもの
と推定する。
【0031】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明における光異性化し得る官能基とは、光により立
体異性化または構造異性化を起こすものであり、好まし
くは、さらに別の波長の光または熱によってその逆異性
化を起こすものである。これらの光異性化し得る化合物
として一般的には、構造変化と共に可視域での色調変化
を伴うものは、フォトクロミック化合物としてよく知ら
れているものが多く、具体的には、アゾベンゼン系化合
物、ベンズアルドキシム系化合物、アゾメチン系化合
物、スチルベン系化合物、スピロピラン系化合物、スピ
ロオキサジン系化合物、フルギド系化合物、ジアリール
エテン系化合物、ケイ皮酸系化合物、レチナール系化合
物、ヘミチオインジゴ系化合物等が挙げられる。
【0032】また、本発明の光異性化しうる官能基を有
する化合物は、光異性化基が主鎖中でも側鎖中でも同様
の機能を発揮できる。また、ポリマーはホモポリマーで
も、コーポリマーでも良く、コーポリマーの共重合比は
光異性化能、Tg等のポリマー物性を適切に調節すべく
適宜好ましい値で用いられる。また、これらの光異性化
しうる官能基を有する化合物が同時に後述する液晶化合
物であってもよい。すなわち、液晶化合物の分子中に光
異性化しうる官能基を含んでいてもよい。これらについ
ては、高分子、41、(12)、(1992年)p88
4、「クロミック材料と応用」(シーエムシー編)p2
21、「メカノケミストリー」(丸善編)p21、「高
分子論文集147巻10号」(1991年)p771等
にも具体的に記載されている。
【0033】また、これらの光異性化し得る化合物は、
例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、複素環式基、シアノ基、カルボキシル基、カ
ルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アシル基、ハロゲン原子、アミノ基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシルアミノ
基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルオキシ基アルキルスルホニルオキシ基、アリ
ールスルホニルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
スルホ基、スルファモイル基などの置換基を有していて
も良い。これらの置換基の置換位置は、光異性化分子の
長軸方向に置換することが好ましいが、特に制約はな
い。以下に、本発明に用いられる光異性化基を含む化合
物の例を低分子化合物の形として挙げる。しかし、本発
明の光異性化物質の構造は、特にこれらに限定されるも
のではない。
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】本発明における熱による架橋反応の可能な
官能基としては、例えば山下晋三、金子東助編、「架橋
剤ハンドブック」大成社(1981年刊)を参考にして
選ぶことができ、例えば、下記のものを挙げることがで
きる。しかし、本発明の範囲はこれらに限定されるもの
ではない。
【0037】
【化11】
【0038】これらの官能基は高分子鎖に結合されて含
まれることが好ましい。本発明に用いられる高分子の主
鎖としては例えば、ポリスチレン、マロン酸ポリエステ
ル、ポリアクリーレト、ポリメタアクリレート、ポリシ
ロキサン、ポリアクリルアミド、ポリメタアクリルアミ
ド、ポリオキシアルキレン、テレフタル酸ポリエステ
ル、ポリアリルアミン、ポリジカルボン酸アミド、ポリ
ウレタン、ポリオキシフェニレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリコ(塩化ビニリデン)(メタクリレート)が挙
げられる。
【0039】本発明における光異性化基を前記高分子主
鎖に連結させるには、直接あるいは2価の基(いわゆる
連結基)を用いることで可能であるが、連結基として
は、例えば以下のものが挙げられる。
【0040】
【化12】
【0041】更にこれらの官能基は同一の高分子鎖に結
合されていることが好ましく、特に前記一般式(1)ま
たは一般式(2)で表わされるものが好ましい。
【0042】以下、一般式(1)および一般式(2)に
ついて詳しく述べる。R2 およびR12で表わされるアル
キル基としては炭素数1ないし20のものが挙げられ、
好ましくは炭素数1ないし10、更に好ましくは炭素数
1ないし6であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれであ
ってもよい。具体例としては例えば、メチル、エチル、
プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、t−ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシルが挙げら
れる。これらは置換基を有していてもよく、例えば2−
メトキシエチル、2−フェニルエチル、3−アセチルア
ミノプロピルが挙げられる。
【0043】R2 およびR12で表わされるアリール基と
しては、炭素数6ないし25のものが挙げられ、好まし
くは炭素数6ないし15、更に好ましくは炭素数6ない
し11であり、置換基を有していてもよい。具体例とし
ては例えば、フェニル、2−メチルフェニル、3−ブロ
モフェニル、4−メトキシフェニル、4−フェニルフェ
ニル、3−メトキシカルボニルフェニル、4−シアノフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−アントリル
が挙げられる。
【0044】R4 で表わされる熱による架橋反応の可能
な官能基としては前述のものが挙げられるが中でも、エ
ポキシ基、イソシアナート基、アズラクトン基が好まし
く、とりわけ一般式(2)に示されたエポキシ基が好ま
しい。
【0045】R6 で表わされる光異性化し得る官能基と
しては前述のものが挙げられるが、中でも一般式(2)
に示されたアゾ基、アゾメチン基、エテン基が好まし
い。R7 およびR17で示されるアルキル基は前述のR2
およびR12で表わされるアルキル基と同義である。
【0046】Φ11により形成される1,4−フェニレン
は、置換されていても縮環されていてもよく、具体例と
しては例えば下記のものが挙げられる。
【0047】
【化13】
【0048】Ar11で表わされるアリール基は、R2
よびR12で表わされるアリール基と同義である。nの好
ましい範囲は2ないし12であり、より好ましくは2な
いし8である。pおよびsの好ましい範囲は10ないし
45、更に好ましくは30ないし45である。qおよび
tの好ましい範囲は5ないし50、更に好ましくは5な
いし25である。rおよびuの好ましい範囲は30ない
し85、更に好ましくは30ないし65である。
【0049】熱による架橋反応の可能な官能基を架橋反
応せしめるには、それを促進せしめる官能基を有する化
合物を加えることが好ましい。かかる反応促進官能基と
しては、例えば前記ハンドブックを参考にして選ぶこと
ができ、例えば下記のものを挙げることができる。 −OH、−SH、−COOH、−COSH、−NH2
=N−OH しかし、本発明の範囲はこれらに限定されるものではな
い。
【0050】反応促進化合物としては上記官能基を2個
以上有する分子であることが好ましい。高分子であるこ
とがより好ましく、高分子主鎖および連結基については
前述のものが有用である。光異性化基を有する高分子と
の相溶性の観点からは、前記一般式(3)で表わされる
化合物を用いることが好ましい。
【0051】以下、一般式(3)について詳しく述べ
る。R22は一般式(1)のR2 と同義であり前述の通り
である。Qとしては酸素原子を有するアルキレン基が好
ましく、アルキレン基としては炭素数2ないし10、好
ましくは2ないし6のポリメチレンである。R26は一般
式(1)のR6 と同義であり前述の通りである。特に前
記一般式(4)で表わされることが好ましい。R27で表
わされるアルキル基およびアリール基は一般式(1)の
2 の場合と同様であり、また形成される環状アミンと
しては、例えばピロリジン、ピペリジン、イミダゾー
ル、ピラゾール、トリアゾールが挙げられる。
【0052】R28は一般式(1)のR7 と同義であり前
述の通りである。aの好ましい範囲は10ないし45、
更に好ましくは30ないし45である。bの好ましい範
囲は5ないし50、更に好ましくは5ないし25であ
る。cの好ましい範囲は30ないし85、更に好ましく
は30ないし65である。Φ31、Ar31およびmはそれ
ぞれ一般式(2)のΦ11、Ar11およびnと同義であり
前述の通りである。一般式(2)で表わされる高分子
と、一般式(3)で表わされる高分子のうち特にR26
一般式(4)で表わされる高分子を混合して用いること
が好ましい。混合比は1/3〜3/1の範囲が好まし
く、特に4/5〜5/4の範囲が好ましい。以下、本発
明の一般式の化合物につき具体例を示す。但し、本発明
の範囲はこれらのみに限定されるものではない。
【0053】
【化14】
【0054】
【化15】
【0055】
【化16】
【0056】
【化17】
【0057】
【化18】
【0058】
【化19】
【0059】以下に、これらの化合物の合成例を示す。 合成例1(化合物A−1の合成) 1)4−(4−シアノフェニルアゾ)フェノールの合成 フェノール185.1g(1.97mol)、NaOH25
6.1g(6.36mol)および水1.2リットルを温度
計および攪拌機を備えた5リットル三ッ口フラスコに入
れ0℃に冷却した。これにp−シアノアニリン232.
5g(1.97mol)、濃硫酸105ml(1.97mol)お
よび水0.5リットルにNaNO2 149.4g(2.
17mol)と水0.7リットルとからなる溶液を滴下する
ことにより調製された、ジアゾニウム塩を滴下した。滴
下終了後、0℃で1時間攪拌した。反応混合物を塩酸で
中和し、生じた結晶を濾取し水洗、風乾により目的の化
合物を得た。収量417g(収率95%) CDCl3 中で 1H−nmrを測定して、以下の結果を
得た。 δ5.40(1H、brs)、6.98(2H、d)、
7.80(2H、d)、7.92(2H、d)、7.9
5(2H、d)
【0060】2)6−〔4−(4−シアノフェニルア
ゾ)フェノキシ〕−1−ヘキサノールの合成 前記フェノール誘導体6.07g(0.027mol)、6
−クロロ−1−ヘキサノール3.7ml(0.033mo
l)、炭酸カリウム、およびDMF50mlを還流冷却管を
備えた200mlのメスフラスコに入れ、4時間100℃
で加熱した。反応混合物を室温まで放冷し、氷水に注ぎ
生じた結晶を濾取し水洗、風乾により目的の化合物を得
た。収量7.45g(収率85%) CDCl3 中で 1H−nmrを測定して、以下の結果を
得た。 δ1.35−1.95(8H、m)、3.70(2H、
q)、4.08(2H、t)、7.02(2H、d)、
7.80(2H、d)、7.95(4H、d)
【0061】3)6−〔4−(4−シアノフェニルア
ゾ)フェノキシ〕−1−ヘキサノイル=メタクリラート
の合成 前記ヒドロキシ誘導体9.12g(0.028mol)、ト
リエチルアミン7.8mlおよびアセトニトリル70mlと
温度計および攪拌機を備えた300ml三ッ口フラスコに
入れ0℃に冷却した。これに塩化メタクリロイル4.1
ml(0.042mol)とアセトニトリル7mlとからなる溶
液を5℃以下で滴下した。滴下終了後0℃で1時間攪拌
した。反応混合物を氷水に注ぎ生じた沈澱を濾取し、水
洗した。風乾後、再結晶(EtOH:acetone =6:
1)を行い目的物を得た。収量7.12g(収率65
%) CDCl3 中で 1H−nmrを測定して、以下の結果を
得た。 δ1.4−1.9(8H、m)、1.95(3H、
s)、4.05(2H、t) 4.17(2H、t)、5.55(1H、s)、6.1
0(1H、s)、7.01(2H、d)、7.79(2
H、d)、7.94(4H、d)
【0062】4)A−1の合成 a)前記アゾモノマー2.74g(7.0mmol)、メチ
ルアクリレート0.5ml(5.6mmol)、グリシジルア
クリレート0.18g(1.4mmol)、アゾビスイソブ
チロニトリル(AlBN)0.11g(0.7mmol)お
よび1,2−ジメトキシエタン13mlを還流冷却管を備
えた50mlナスフラスコに入れ、窒素雰囲気下2日間7
0℃で加熱した。室温まで放冷した後、n−ヘキサンを
加えた。デカンテーションにより上澄を除き、残査にジ
クロロメタンを加えた後、n−ヘキサンを加えた。再び
デカンテーションにより上澄を除き、再度同様の操作を
行った。樹脂状物を吸引乾燥し、目的物を得た。収量
2.86g(84%)
【0063】CDCl3 中で 1H−nmrを測定したと
ころ、アクリレートおよびメタクリレート基由来のビニ
ルプロトン(δ5.6−6.5ppm)が消失しシグナルが
ブロード化していた。重合反応が進行し、高分子化した
ことが明らかである。エポキサイド(δ2.5−3.3
ppm)、−OCH3 (δ3.6ppm)および−O−CH2
(δ4.0ppm)由来のシグナル強度より、s:t:u比
を求めたところ、その値は35:9:56であった。G
PCにより測定したスチレン換算重量平均分子量は2
5,000であった。DSCで測定したTgは32℃で
あった。
【0064】b)前記アゾモノマー2.35g(6.0
mmol)、メチルアクリレート0.27ml(3.0mmo
l)、グリシジルアクリレート0.77g(6.0mmo
l)、AlBN 0.10g(0.6mmol)および1,
2−ジメトキシエタン20mlを還流冷却管を備えた50
mlナスフラスコに入れ、窒素雰囲気下2日間、70℃で
加熱した。室温まで放冷した後、合成例1と同様の操作
を行い目的物を得た。収量2.27g(67%)
【0065】CDCl3 中で 1H−nmrを測定したと
ころ、アクリレートおよびメタクリレート基由来のビニ
ルプロトン(δ5.6−6.5ppm)が消失し、シグナル
がブロード化していた。重合反応が進行し、高分子化し
たことが明らかである。エポキサイド(δ2.5−3.
3ppm)、−OCH3 (δ3.6ppm)および−O−CH 2
−(δ4.0ppm)由来のシグナル強度より、s:t:u
比を求めたところ、その値は22:24:54であっ
た。GPCにより測定したスチレン換算重量平均分子量
は19,000であった。DSCで測定したTgは45
℃であった。
【0066】前記アゾモノマー2.35g(6.0mmo
l)、グリシジルアクリレート1.28g(10mmo
l)、AlBN 0.10g(0.6mmol)および1,
2−ジメトキシエタン20mlを還流冷却管を備えた50
mlナスフラスコに入れ、窒素雰囲気下2日間、70℃で
加熱した。室温まで放冷した後、合成例1と同様の操作
を行い目的物を得た。収量2.20g(61%)
【0067】CDCl3 中で 1H−nmrを測定したと
ころ、アクリレートおよびメタクリレート基由来のビニ
ルプロトン(δ5.6−6.5ppm)が消失し、シグナル
がブロード化していた。重合反応が進行し、高分子化し
たことが明らかである。エポキサイド(δ2.5−3.
3ppm)および−O−CH2 −(δ4.0ppm)由来のシグ
ナル強度より、s:t:u比を求めたところ、その値は
0:45:55であった。GPCにより測定したスチレ
ン換算重量平均分子量は17,000であった。DSC
で測定したTgは46℃であった。
【0068】合成例2(化合物B−1の合成) 前記アゾモノマー2.74g(7.0mmol)、メチルア
クリレート0.50ml(5.6mmol)、ヒドロキシエチ
ルアクリレート0.16g(1.4mmol)、AlBN
0.11g(0.7mmol)および1,2−ジメトキシエ
タン13mlを還流冷却管を備えた50mlナスフラスコに
入れ、窒素雰囲気下3日間、70℃で加熱した。室温ま
で放冷した後、合成例1と同様の操作を行い目的物を得
た。収量2.93g(87%)
【0069】CDCl3 中で 1H−nmrを測定したと
ころ、アクリレートおよびメタクリレート基由来のビニ
ルプロトン(δ5.6−6.5ppm)が消失し、シグナル
がブロード化していた。重合反応が進行し、高分子化し
たことが明らかである。−OCH3 (δ3.6ppm)、−
CH2 −OH−(δ3.8ppm)および、−O−CH2
(δ4.0ppm)由来のシグナル強度より、a:b:c比
を求めたところ、その値は34:12:54であった。
GPCにより測定したスチレン換算重量平均分子量は2
7,000であった。DSCにより測定したTgは35
℃であった。
【0070】本発明における負の一軸性とは、光学異方
性を有するシートの3軸方向屈折率をその値が小さい順
にnα、nβ、nγとしたとき、nα<nβ=nγの関
係を有するものである。従って光学軸方向の屈折率が最
も小さいという特性を有するものである。ただし、nβ
とnγの値は厳密に等しい必要はなく、ほぼ等しければ
十分である。具体的には、|nβ−nγ|/|nβ−n
α|≦0.2であれば実用上問題ない。又、TFT、T
N型液晶セルの視野角特性を大幅に改良する条件として
は、光学軸はシート面の法線方向から5度〜50度傾い
ていることが好ましく、10度〜40度がより好まし
く、10度〜30度が最も好ましい。更に、シートの厚
さをDとしたとき、100≦(nβ−nα)×D≦40
0nmの条件を満足することが好ましい。
【0071】次に、光学補償シートの製法について説明
する。まず最初に、光異性化物質を少なくとも一種含む
シートを形成する。本発明におけるシートは一般にシー
トと称されるもの以外に、フイルム、膜状物、板状物、
他の支持体上の塗布膜等の多くの形態のものを含む。厚
さは好ましくは、300μm以下であり、100μmが
より好ましく、20μm以下が最も好ましい。シートの
形成方法は特に制限はなく、一般的に知られている溶液
流延法、溶融製膜法、塗布法などが好適に利用される。
また、本発明におけるシートは、光異性化物質のみで形
成されていても、他の素材と混合されていてもよい。た
だし、形成されたシートの光透過率は好ましくは70%
以上、更に好ましくは85%以上である。
【0072】シートの形成を塗布法で行う場合、少なく
とも一種の光異性化物質を含む溶液を作製し光透過率が
70%以上の支持体上にワイヤーバー、ギーサなどを使
ったコーターで塗布をすることが可能である。この場
合、支持体素材は光透過率が良好であることに加えて、
光学的等方性に近いことが好ましい。従って、ゼオネッ
クス(日本ゼオン)、ARTON(日本合成ゴム)、フ
ジタック(富士写真フイルム)などの商品名で売られて
いる固有複屈折値が小さい素材から形成された支持体上
に塗布することが好ましい。しかし、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリスルホン等の固有複屈折値が
大きい素材であっても製膜時に分子配向を抑制すること
によって光学的等方向的な支持体を形成することも可能
であり、それらも好適に利用できる。
【0073】負の一軸性であって、光学軸がシート法線
方向から傾斜した屈折率特性は、具体的には、光異性化
物質を少なくとも一種含むシートに直線偏光をシート面
に対して斜入射で照射することによって発現させること
ができる。かつ、斜入射角度を制御することで光学軸を
任意に制御することが可能である。このことを更に詳細
に説明すると、光異性化物質を少なくとも一種含むシー
ト内に直線偏光が伝搬するとき、偏光の振動方向に光学
軸が形成されることが判明した。これは、偏光軸に直交
する面内にどの方向にもほぼ均一に光異性化能を有する
部分が放射状に配列しているものと予想される。また、
その光学軸の方向はあくまでシート内での伝搬方向に対
する振動方向であって、シートに入射する直線偏光の振
動方向とは異なるが、入射直線偏光の伝搬方向とシート
内での伝搬方向はスネルの屈折の法則にしたがっている
ため、入射直線偏光の伝搬方向を制御することによって
光軸の方向制御が可能である。
【0074】本発明の光異性化物質の直線偏光による再
配向化の過程については、以下の様に考えられる。すな
わち、本発明における光異性化物質とは、光により立体
異性化または構造異性化を起こすものであり、好ましく
は、別の波長の光または熱によってその逆異性化を起こ
すものである。アゾ色素を例に取ると、光照射及び熱に
よってシス−トランスの異性化が頻繁に繰り返される。
その照射光が直線偏光の場合、その振動方向に吸収軸を
もった配向状態にあるアゾ基はその光を吸収し、異性化
を繰り返すが、その過程で偶然に光の振動方向に対し、
垂直方向またはそれに近い方向に配向したアゾ基は殆ど
あるいは全く光を吸収できなくなるため、ほぼその位置
で配向が固定されることになる。これが再配向化の過程
である。
【0075】具体例として、光異性化物質がアゾベンゼ
ンの場合について説明する。図4に示すようにトランス
形アゾベンゼン(A)の光吸収軸とほぼ一致した直線偏
光が照射されると光異性化によりシス形(B)になる。
(B)は熱の作用により(A)または(C)のトランス
形に変化する。(C)の吸収軸は直線偏光とほぼ直交す
るため(C)は光の作用を受けなくなり安定化する。安
定化する位置は直線偏光の軸に対して直交する平面内な
らどの部分も等しく可能性があるため偏光軸が光軸と一
致する光学異方体となる。また、主鎖方向より側鎖のア
ゾベンゼンの光吸収軸の方向が屈折率が大きいため負の
一軸性になるものと思われる。
【0076】つまり、統計的に等方的な配向状態にある
アゾ色素を含むシートに直線偏光を照射すると、時間と
共に直線偏光の振動方向に対して垂直な方向に配向する
アゾ基が増加する。この再配向化の方向とは、直線偏光
の振動方向に対して垂直な平面であり、該平面内ではア
ゾ基はランダムな配向状態(面配向状態)にある。この
再配向後のシートは、入射直線偏光の振動方向に直交す
る面にアゾ基が面配向するために、その垂直方向(光の
振動方向)は低い複屈折性、すなわち負の一軸性が誘起
されると考えられる。
【0077】直線偏光の光源に関しては、光異性化が起
こる波長が素材によって異なるが、波長領域が広い水銀
ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等は好適に利
用できる。また、照射直線偏光強度(照度)は、光異性
化物質による量子化収率や照射時のシート温度などに大
きく影響するためそれぞれのシートの特性に応じて適宜
選定することが好ましいが、可視光強度としては、50
0ルクス以上が好ましく5000ルクス以上が更に好ま
しい。偏光照射時のシート温度に関しては、シートを形
成しているポリマーのTg(ガラス転移点)より極端に
低い温度域での照射では、分子運動が抑制されているた
め、光異性化が抑制され、複屈折が発現しにくい。ま
た、Tgよりかなり高い温度域では、分子の熱運動によ
る緩和の寄与が大きくなるため複屈折が発現しにくくな
る。そのため、偏光照射時のシート温度は、Tg近傍、
具体的には、(Tg−30℃)<(照射時のシート温
度)<(Tg+50℃)が好ましい。
【0078】本発明においては、光照射によって得られ
た光学特性の耐久性を向上させるために、架橋反応の可
能な官能基を分子間あるいは分子内で反応させる事が好
ましく、分子配向後に反応させる事が更に好ましい。
【0079】また、光異性化物質は化学的な不活性化処
理によって、光学異方体の耐久特性を向上させることが
できる。
【0080】光異性化物質は光の吸収によって異性化を
起こすものである。そのため、既に所望の光学特性が得
られたシートにおいても光が照射する環境下にあって
は、さらに異性化が進行し、光学特性が経時的に変化す
ることが有り得る。そのような現象を防ぐために、光を
吸収する部分即ち、アゾ基、イミノ基、ビニル基などの
共役鎖構造部分を、酸化、還元、反応による解裂等によ
って分解、あるいはシート外への溶出などによって化学
的に不活性化し耐久性能を向上することができる。以下
実施例によって詳細に説明する。
【0081】
【実施例】
実施例1 スチレン換算重量平均分子量が約2万5千の化合物A−
1を塩化メチレンに溶解し、20重量%溶液とした。該
溶液をドクターブレードでガラス板上に塗布し、厚さ5
μmのシートを得た。該シートに、図5に示す偏光照射
装置を用いて油浴中において直線偏光を照射し、光学補
償シートを得た。そのときの条件は以下の通りである。 油(屈折率=1.52) :45℃ 光学補償シートへの光の入射角θ:80° 光学補償シート面での照度 :20000ルクス 照射時間 :1時間 偏光照射前のシートおよび偏光照射後の光学補償シート
について3軸方向屈折率及び光軸のシート法線方向から
の傾き角度をエリプソメーターAEP−100(島津製
作所製)を用い透過モードでのレターデーションの角度
依存性を求めその値から最適な3軸方向屈折率と光軸の
方向を計算によって求めた。結果を表1に示す。
【0082】実施例2 光学補償シートへの光の入射角を50°、照射時間を1
5分とした点を除いて実施例1と同様の操作を行い光学
補償板を作製し、実施例1と同様に3軸方向屈折率と光
軸の方向を求め、その結果を表1に示す。
【0083】実施例3 光学補償シートへの光の入射角を20°とした点を除い
て実施例2と同様の操作を行い光学補償板をを作製し、
実施例1と同様に3軸方向屈折率と光軸の方向を求め、
その結果を表1に示す。
【0084】実施例4 実施例1の化合物A−1−a)およびスチレン換算分子
量が2万7千の化合物B−1を重量比で1:1の割合と
し、塩化メチレンに溶解し20%溶液とした。該溶液を
ドクターブレードでガラス板上に塗布し、厚さ5μmの
シートを得た。油浴の油の温度を160°、照射時間を
40分とした点を除いて実施例1と同様の条件で直線偏
光を該シートに照射し、光学補償シートを作製し、実施
例1と同様に3軸方向屈折率と光軸の方向を求め、その
結果を表1に示す。
【0085】実施例5 実施例4の化合物B−1を用いて、実施例1と同様の操
作を行なった。結果を表1に示す。
【0086】比較例1 スチレン換算重量平均分子量が約2万のポリカーボネー
トを塩化メチレンに溶解し、20重量%溶液とした。該
溶液をドクターブレードでガラス板上に塗布し、厚さ1
5μmのシートを得た。実施例1と同様の条件で直線偏
光を該シートに照射し光学補償シートを作製し、実施例
1と同様に3軸方向屈折率と光軸の方向を求め、その結
果を表1に示す。
【0087】比較例2 スチレン換算重量平均分子量が約2万のポリカーボネー
トを塩化メチレンに溶解し、25重量%溶液とした。該
溶液をドクターブレードでガラス板上に塗布し、厚さ1
74μmのシートを得た。該シートを160℃で圧縮成
形することで厚さ150μmの光学補償シートを作製
し、実施例1と同様に3軸方向屈折率と光軸の方向を求
め、その結果を表1に示す。
【0088】比較例3 重量平均分子量が約12万のポリスチレンを塩化メチレ
ンに溶解し、25重量%溶液とした。該溶液をドクター
ブレードでガラス板上に塗布し、厚さ90μmのシート
を得た。該シートを115℃で延伸倍率45%の一軸延
伸することで厚さ74μmの光学補償シートを作製し、
実施例1と同様に3軸方向屈折率と光軸の方向を求め、
その結果を表1に示す。
【0089】比較例4 グリシジルアクリレートを含まず、メチルアクリレート
と前記アゾモノマーを47:53の比で含有するスチレ
ン換算重量平均分子量が20,000のポリマーを用
い、実施例1と同様に光学補償シートを作成し、同様に
屈折率等を求めた。結果を表1に示す。
【0090】
【表1】
【0091】また入射角と光軸の傾斜角の間には下記の
式1の関係があることも判明した。これは入射直線偏光
がスネルの法則に従っていること及び光軸と偏光軸が一
致することを裏づけている。
【0092】
【数1】
【0093】実施例6 液晶の異常光と常光の屈折率の差と液晶セルのギャップ
サイズの積が470nmでねじれ角が90度のTN型液
晶セルに実施例及び比較例で得た光学補償シートを装着
し、液晶セルに対して0V/5Vの30Hz短形波を与
えた場合のコントラストの角度依存性を視野角測定装置
(LCD−5000(大塚電子製))によって測定し
た。コントラスト10の位置を視野角と定義し、上下左
右の視野角を求めた。結果を表2に示す。なお、この測
定におけるTN型液晶セルの偏光板の偏光軸、液晶セル
のラビング軸、光学補償シートの光軸の方向を、図6に
示す。
【0094】
【表2】
【0095】実施例7 実施例6で作製したLCDを80℃恒温槽中で強制テス
トを行った後、実施例6と同様に上下左右の視野角を求
めた。結果を表3に示す。表3よりわかるように本発明
の補償シートは耐久性に優れていることがわかる。
【0096】
【表3】
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、TN型液晶表示素子の
視野角特性が改善され、視認性に優れる高品位表示素子
を提供することができる。また、本発明をTFTやMI
Nなどの3端子、2端子の能動素子を用いたアクティブ
マトリックス液晶表示素子に応用しても同様に優れた効
果が得られる。また、耐久性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のTN型液晶表示素子の構成図と表示面に
垂直に光が入射する場合の光の透過状態を説明する図で
ある。
【図2】従来のTN型液晶表示素子の構成図と表示図に
斜めに光が入射する場合の光の透過状態を説明する図で
る。
【図3】本発明の液晶表示素子の構成の実施例を説明す
る図である。
【図4】光異性化物質の偏光による再配列メカニズムを
示す図である。
【図5】光異性化物質を塗布したガラス基板に偏光を照
射する装置の図である。
【図6】本実施例に使用した液表示素子の構成を説明す
る図である。
【符号の説明】
A、B…偏光板 PA、PB…偏光軸 RF…光学異方性素子 L0…入射光 L1…偏光板Aを通過した直線偏光 L2…TN型液晶セルを通過した偏光(主に楕円偏光) LC…TN型液晶セル内の液晶を説明したもの θ…直線偏光入射角度
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【化12】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】
【化18】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】c)前記アゾモノマー2.35g(6.0
mmol)、グリシジルアクリレート1.28g(10mmo
l)、AlBN 0.10g(0.6mmol)および1,
2−ジメトキシエタン20mlを還流冷却管を備えた50
mlナスフラスコに入れ、窒素雰囲気下2日間、70℃で
加熱した。室温まで放冷した後、合成例1と同様の操作
を行い目的物を得た。収量2.20g(61%)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】
【実施例】 実施例1 スチレン換算重量平均分子量が約2万5千の化合物A−
1a)を塩化メチレンに溶解し、20重量%溶液とし
た。該溶液をドクターブレードでガラス板上に塗布し、
厚さ5μmのシートを得た。該シートに、図5に示す偏
光照射装置を用いて油浴中において直線偏光を照射し、
光学補償シートを得た。そのときの条件は以下の通りで
ある。 油(屈折率=1.52) :45℃ 光学補償シートへの光の入射角θ:80° 光学補償シート面での照度 :20000ルクス 照射時間 :1時間 偏光照射前のシートおよび偏光照射後の光学補償シート
について3軸方向屈折率及び光軸のシート法線方向から
の傾き角度をエリプソメーターAEP−100(島津製
作所製)を用い透過モードでのレターデーションの角度
依存性を求めその値から最適な3軸方向屈折率と光軸の
方向を計算によって求めた。結果を表1に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】実施例6 液晶の異常光と常光の屈折率の差と液晶セルのギャップ
サイズの積が470nmでねじれ角が90度のTN型液
晶セルに実施例及び比較例で得た光学補償シートを装着
し、液晶セルに対して0V/5Vの30Hz矩形波を与
えた場合のコントラストの角度依存性を視野角測定装置
(LCD−5000(大塚電子製))によって測定し
た。コントラスト10の位置を視野角と定義し、上下左
右の視野角を求めた。結果を表2に示す。なお、この測
定におけるTN型液晶セルの偏光板の偏光軸、液晶セル
のラビング軸、光学補償シートの光軸の方向を、図6に
示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、TN型液晶表示素子の
視野角特性が改善され、視認性に優れる高品位表示素子
を提供することができる。また、本発明をTFTやMI
Mなどの3端子、2端子の能動素子を用いたアクティブ
マトリックス液晶表示素子に応用しても同様に優れた効
果が得られる。また、耐久性にも優れている。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光異性化し得る官能基および架橋反応の
    可能な官能基が高分子鎖に結合された化合物を有し、か
    つ光学異方性を有することを特徴とする光学補償シー
    ト。
  2. 【請求項2】 該化合物が一般式(1)で表わされる高
    分子であることを特徴とする請求項1記載の光学補償シ
    ート。一般式(1) 【化1】 式中、R1 、R3 およびR5 は同一でも異ってもよく、
    水素原子およびメチルを表わす。R2 はアルキル基およ
    びアリール基を表わす。R4 は熱による架橋反応の可能
    な官能基を含む基を表わす。R6 は光異性化し得る官能
    基を含む基を表わす。X1 、X2 およびX3 は同一でも
    異ってもよく、酸素原子およびNR7 を表わす。R7
    アルキル基を表わす。p、qおよびrは含率を示すもの
    であり、pは0ないし50、qは5ないし70、rは2
    5ないし95の範囲にある。但し、p+q+r=100
    である。
  3. 【請求項3】 該化合物が一般式(2)で表わされる
    高分子であることを特徴とする請求項1記載の光学補償
    シート。一般式(2) 【化2】 式中、R11、R13およびR15は同一でも異ってもよく、
    水素原子およびメチルを表わす。R12はアルキル基およ
    びアリール基を表わす。X11およびX13は同一でも異っ
    てもよく、酸素原子およびNR17を表わす。R17はアル
    キル基を表わす。Φ11は1,4−フェニレンを形成する
    に必要な原子群を表わす。Ar11はアリール基を表わ
    す。W11およびW12は同一でも異ってもよく、Nおよび
    CHを表わす。nは2ないし20の整数を表わす。s、
    tおよびuは含率を示すものであり、sは0ないし5
    0、tは5ないし70、uは25ないし95の範囲にあ
    る。但し、s+t+u=100である。
  4. 【請求項4】 光異性化し得る官能基が高分子鎖に結合
    している一般式(3)で表わされる高分子を含み、かつ
    光学異方性を有することを特徴とする光学補償シート。
    一般式(3) 【化3】 式中、R21、R23およびR25は同一でも異ってもよく、
    水素原子およびメチルを表わす。R22はアルキル基およ
    びアリール基を表わす。R24は−Q−Hを含む基を表わ
    す。QはNR27およびカルコゲン原子を有するアルキレ
    ン基を表わす。R26は光異性化し得る官能基を含む基を
    表わす。X21、X22およびX23は同一でも異ってもよ
    く、酸素原子およびNR28を表わす。R27はアルキル
    基、アリール基および環状アミンを形成するに必要な基
    を表わす。R28はアルキル基を表わす。a、bおよびc
    は含率を示すものであり、aは0ないし50、bは5な
    いし70、cは25ないし95の範囲にある。但し、a
    +b+c=100である。
  5. 【請求項5】 一般式(3)のR26が一般式(4)で表
    わされることを特徴とする請求項4記載の光学補償シー
    ト。一般式(4) 【化4】 式中、Φ31は1,4−フェニレンを形成するに必要な原
    子群を表わす。Ar31はアリール基を表わす。W31およ
    びW32は同一でも異ってもよく、NおよびCHを表わ
    す。mは2ないし20の整数を表わす。
  6. 【請求項6】 光学補償シートが負の一軸性を有すると
    共に光学軸がシート面に対して、直角以外の角度で交わ
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    の光学補償シート。
  7. 【請求項7】 少くとも1種の光異性化物質を含むシー
    トに対して光を照射することにより、光学異方性を発現
    させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の光学補償シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも1種の光異性化物質を含むシ
    ートに対して直線偏光を斜めに照射することにより、光
    学軸の角度を制御することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の光学補償シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 2枚の電極基板間に液晶を挟持してなる
    液晶セルと、その両側に配置された2枚の偏光素子と、
    該液晶セルと該偏光素子の間に請求項1ないし4のいず
    れかに記載の光学補償シートを少くとも一枚配置した液
    晶表示素子。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種の一般式(2)で表わ
    される高分子および少なくとも1種の一般式(3)で表
    わされる高分子からなり、かつ一般式(3)で表わされ
    る高分子のR26が一般式(4)で表わされることを特徴
    とする高分子材料。
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