JPH0798169A - 自動製氷装置 - Google Patents

自動製氷装置

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JPH0798169A
JPH0798169A JP24430593A JP24430593A JPH0798169A JP H0798169 A JPH0798169 A JP H0798169A JP 24430593 A JP24430593 A JP 24430593A JP 24430593 A JP24430593 A JP 24430593A JP H0798169 A JPH0798169 A JP H0798169A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷皿が水平位置に戻らない故障が生じた場
合に、その故障原因が離氷モータのロックであるか否か
を正確に判定する。 【構成】 本発明の自動製氷装置は、製氷完了後に離氷
モータ11により製氷皿9を上下反転駆動して離氷させ
るように構成されていると共に、離氷モータ11と電源
との間にPTCサーミスタ26を設け、このPTCサー
ミスタ26の負荷側端子電圧を検知する電圧検知回路5
1を設け、そして、離氷モータ11に通電して製氷皿9
を上下反転駆動した後、設定時間内に製氷皿9が水平位
置に戻らないときに、電圧検知回路51により検知した
検知電圧に基づいて離氷モータ11がロックしたか否か
を判定するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷皿に給水し、冷却
し、製氷完了後に製氷皿から離氷させる製氷行程を自動
的に繰り返すように構成された自動製氷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動製氷装置においては、製氷
皿から離氷させる場合、離氷モータにより製氷皿を上下
反転駆動すると共に捩じることにより離氷させている。
また、離氷モータを通電した後、何等かの原因で離氷モ
ータがロックすると、ロック電流(過電流)が流れるた
め、このまま放置すると、離氷モータが焼損するおそれ
がある。これを防止するために、従来構成では、離氷モ
ータと電源との間にPTCサーミスタを設け、ロック電
流が流れたときに、PTCサーミスタが高温になると共
にその抵抗値が増大することにより、離氷モータに流れ
る電流を小さく制限するようにしている。
【0003】また、離氷モータがロックすると、製氷皿
が水平位置に戻らないことから、通電後一定時間が経過
しても、水平復帰検知スイッチにより製氷皿が水平位置
に戻らないことを検知したときには、離氷モータがロッ
クしたと判定して、制御基板に設けられたLEDを点灯
させるように構成されていた。この場合、上記ロックが
発生した後は、製氷動作が行われなくなるので、使用者
はサービスマンを呼んで修理してもらう。そして、サー
ビスマンは、上記制御基板のLEDの点灯を視認して、
故障の原因が離氷モータのロックであると判断し、その
対策修理を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、サービスマンは、制御基板のLEDの点灯
を視認しても、故障の原因が離氷モータのロックである
と判断することができなかった。というのは、製氷皿が
水平位置に戻らない故障の原因としては、離氷モータの
ロックの他に、離氷モータ自体の故障、離氷モータを通
断電するスイッチング素子の故障、離氷モータを通電回
路に接続するためのコネクタの抜け等があり、サービス
マンは故障原因を特例することがかなり困難であった。
【0005】一方、離氷モータのトルクが一時的に小さ
くなったときに、離氷モータがロックすることがある
が、このような原因でモータロックが発生した場合に
は、離氷モータを一旦断電した後、再通電してやるだけ
で、モータロックが解消されて正常運転に戻ることがで
きる。しかし、上記従来構成では、一時的なトルク不足
でモータロックが発生してロック電流が流れた場合で
も、PTCサーミスタが高温になってその抵抗値が増大
し、離氷モータに流れる電流が小さく制限される状態に
なってしまうだけであるので、サービスマンに修理して
もらうまで、全く製氷動作を行うことができないという
問題点があった。
【0006】また、上記従来構成では、モータロックが
発生すると、PTCサーミスタにより離氷モータに流れ
る電流が小さく制限されるが、通電した状態のままでサ
ービスマンが来るまでずっと放置される。このため、P
TCサーミスタが高温状態のまま放置されるから、安全
性が低下すると共に、PTCサーミスタの寿命も短くな
るという不具合もあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、製氷皿が水平位
置に戻らない故障が生じた場合に、その故障原因が離氷
モータのロックであるか否かを正確に判定することがで
きる自動製氷装置を提供するにある。また、本発明の他
の目的は、離氷モータの一時的なトルク不足でロックが
発生した場合には、自動的に正常運転に復帰することが
でき、一方、それ以外の場合には、PTCサーミスタを
冷却し得て安全性を十分高くできると共に、PTCサー
ミスタの寿命を長くできる自動製氷装置を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動製氷装置
は、製氷皿に給水し、冷却し、製氷完了後に離氷モータ
により前記製氷皿を上下反転駆動して離氷させる製氷行
程を自動的に繰り返すように構成されていると共に、電
源と前記離氷モータとの間にPTCサーミスタを設けて
成る自動製氷装置において、前記PTCサーミスタの負
荷側端子電圧を検知する電圧検知手段を備え、そして、
前記離氷モータに通電して前記製氷皿を上下反転駆動し
た後、設定時間内に前記製氷皿が水平位置に戻らないと
きに、前記電圧検知手段により検知した検知電圧に基づ
いて前記離氷モータがロックしたか否かを判定するモー
タロック判定手段を備えたところに特徴を有する。
【0009】この構成の場合、前記モータロック判定手
段により前記離氷モータのロック以外の故障であると判
定されたときには、前記離氷モータを断電し、一方、前
記離氷モータがロックしたと判定されたときには、前記
離氷モータを断電した後、再通電するリトライ制御を少
なくとも1回行う通電制御手段を備える構成とすること
も考えられる。
【0010】また、モータロック判定手段による判定結
果を報知する報知手段を備えることも好ましい。更に、
前記モータロック判定手段は、前記PTCサーミスタの
両端子の電圧を比較することにより、前記PTCサーミ
スタに流れる電流値を求め、この電流値に基づいて前記
離氷モータがロックしたか否かを判定するように構成す
ることもより一層好ましい。
【0011】
【作用】離氷モータがロックしてロック電流が流れる
と、PTCサーミスタの抵抗値が増大して離氷モータに
流れる電流が小さく制限される。従って、この場合、P
TCサーミスタの負荷側端子電圧は、かなり低い電圧値
になる。これに対して、離氷モータのロック以外の原因
で製氷皿が水平位置に戻らない故障が生じた場合には、
離氷モータに電流が流れないから、PTCサーミスタの
負荷側端子電圧は高くなる。このため、PTCサーミス
タの負荷側端子電圧を検知すれば、故障原因が離氷モー
タのロックであるか否かを正確に判定することができ
る。本発明は、この点に着目してなされたものである。
【0012】即ち、上記手段によれば、製氷皿が水平位
置に戻らないときに、電圧検知手段により検知したPT
Cサーミスタの負荷側端子電圧に基づいて、離氷モータ
がロックしたか否かを判定する構成としたので、故障原
因が離氷モータのロックであるか否かを正確に判定する
ことができる。また、離氷モータがロックしたと判定さ
れたときには、離氷モータを断電した後、再通電するリ
トライ制御を少なくとも1回行うように構成したので、
離氷モータの一時的なトルク不足でロックが発生した場
合には、上記リトライ制御により自動的に正常運転に復
帰することができる。そして、上記モータロック以外の
原因で故障した場合には、離氷モータが断電されるの
で、PTCサーミスタにも電流が流れなくなり、PTC
サーミスタが冷却される。従って、安全性が十分高くな
ると共に、PTCサーミスタの寿命も長くなる。
【0013】また、上記判定結果を報知する構成とした
ときには、その報知により使用者並びにサービスマンは
故障の原因を速やかに認識することができる。更に、P
TCサーミスタの両端子の電圧を比較することにより、
PTCサーミスタに流れる電流値を求め、この電流値に
基づいて離氷モータがロックしたか否かを判定するよう
に構成したときには、故障の原因が離氷モータのロック
であるか否かをより一層正確に判定することが可能にな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を自動製氷機付きの冷蔵庫に適
用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、冷蔵庫本体の構成を示す図2において、冷蔵庫本
体1の内部には、上部に冷凍室2、その下方に製氷室
3、更にその下方に冷蔵室4が設けられており、冷却器
5により生成された冷気がファン装置6により上記各室
内へ供給されるように構成されている。上記製氷室3内
には、本発明に係わる自動製氷装置7が配設されてい
る。
【0015】この自動製氷装置7について説明するに、
その機体8は、製氷室3内の上部前側に設けられてい
る。上記機体8の後側には支持枠(図示しない)が設け
られており、この支持枠の内側に製氷皿9が配置支持さ
れている。この製氷皿9の底部には、製氷完了を検知す
るための製氷検知センサ10(図1参照)が設けられて
いる。また、機体8内には、離氷モータ11(図1参
照)及び減速装置(図示しない)が配設されており、こ
の離氷モータ11及び減速装置により製氷皿9が上下反
転されると共に捩じられて離氷される構成となってい
る。そして、製氷室3内の底部には、貯氷箱12が配設
されており、この貯氷箱12内に製氷皿9から離氷され
た氷が落下貯留されるようになっている。更に、上記貯
氷箱12内に氷が一杯に貯留されたことを検知するため
の貯氷検知レバー12aが設けられている。
【0016】また、上記製氷皿9内に給水するための給
水装置13は、冷蔵室4内に出入れ可能に配設された給
水タンク14と、この給水タンク14からの水を受ける
水受皿15と、この水受皿15内の水を給水パイプ16
を通して製氷皿9へ送り出す給水ポンプ17とから構成
されている。この給水ポンプ17は、ポンプモータ18
(図1参照)により動作されるようになっている。
【0017】さて、電気的構成を示す図1において、制
御回路である例えばマイクロコンピュータ19は、予め
記憶された制御プログラムに基づいて、冷蔵庫本体1に
設けられた各種センサ(図示しない)からの検出信号を
受けて冷蔵庫全体の冷却運転を制御するものであると共
に、製氷検知センサ10からの検出信号を受けて自動製
氷装置7の製氷運転を制御するものである。そして、上
記マイクロコンピュータ19は、モータロック判定手段
及び通電制御手段としての各機能を有している。この場
合、冷蔵庫全体の冷却運転用の電気回路については図示
するのを省略し、自動製氷装置7の製氷運転用の電気回
路について図1に具体的に示す。
【0018】この図1において、自動製氷装置7の離氷
モータ11及びポンプモータ18はそれぞれ直流モータ
から構成されており、これらモータ11、18に直流電
力を供給するための直流電源回路20は、商用交流電源
21を降圧するトランス22、このトランス22からの
交流出力を整流するダイオードブリッジからなる整流素
子23、この整流素子23からの整流出力を平滑する電
解コンデンサ24及びコンデンサ25から構成されてい
る。上記直流電源回路20の直流電源端子20aは、P
TCサーミスタ(正温度特性を有するサーミスタ)26
を介して上記離氷モータ11の駆動回路27並びに上記
ポンプモータ18の駆動回路28へ接続されている。
【0019】具体的には、上記離氷モータ11の駆動回
路27において、モータ駆動用のPNP形のトランジス
タ29のエミッタは上記PTCサーミスタ26に接続さ
れ、コレクタは離氷モータ11への通電方向を切り替え
るための切替回路30を構成する第1のスイッチ31の
接点a及び第2のスイッチ32の接点bに接続されてい
る。そして、トランジスタ29のベースは、抵抗33を
介してNPN形のトランジスタ34のコレクタに接続さ
れている。ここで、上記切替回路30の第1のスイッチ
31の共通接点cと第2のスイッチ32の共通接点cと
の間に、離氷モータ11が接続されている。そして、切
替回路30の第1のスイッチ31の接点b及び第2のス
イッチ32の接点aがアースされている。
【0020】上記第1のスイッチ31及び第2のスイッ
チ32は、例えばマイクロスイッチから構成されてお
り、反転連動機構(図示しない)により製氷皿9の上下
反転動作に連動して接点のオンオフが切換わるようにな
っている。具体的には、製氷皿9が水平位置に位置して
いるときから反転位置に達するまでの間は、第1のスイ
ッチ31の接点(c−a)間及び第2のスイッチ32の
接点(c−a)間がオンされ、製氷皿9が反転位置に位
置したときから水平位置に達するまでの間は、第1のス
イッチ31の接点(c−b)間及び第2のスイッチ32
の接点(c−b)間がオンされ、製氷皿9が水平位置に
復帰したとき、第1のスイッチ31の接点(c−a)間
及び第2のスイッチ32の接点(c−a)間がオンされ
るように切り替わる構成となっている。尚、トランジス
タ29のコレクタとアースとの間に抵抗35が接続され
ている共に、トランジスタ29のベースとエミッタとの
間に抵抗36が接続されている。
【0021】また、トランジスタ34は、上記トランジ
スタ29をスイッチングするためのものであり、そのエ
ミッタがアースされ、ベースがマイクロコンピュータ1
9に接続されている。この場合、マイクロコンピュータ
19は、トランジスタ34をオンすることにより、トラ
ンジスタ29即ち離氷モータ11を通電駆動することが
可能になっている。
【0022】尚、水平復帰検知スイッチ37及び抵抗3
8の直列回路が直流電源端子Vcとアースとの間に接続
され、水平復帰検知スイッチ37と抵抗38との中間接
続点がマイクロコンピュータ19に接続されている。こ
の水平復帰検知スイッチ37は、製氷皿9が上下反転し
た後、水平位置に復帰したことを検知したときにオンさ
れて、水平復帰検知信号として例えばロウレベル信号を
マイクロコンピュータ19へ与えるように構成されてい
る。また、貯氷検知スイッチ39及び抵抗40の直列回
路が直流電源端子Vcとアースとの間に接続され、貯氷
検知スイッチ39と抵抗40との中間接続点がマイクロ
コンピュータ19に接続されている。この貯氷検知スイ
ッチ39は、貯氷検知レバー12aにより貯氷箱12内
が氷で満杯になったことを検知したときにオンされて、
満杯検知信号として例えばロウレベル信号をマイクロコ
ンピュータ19へ与えるように構成されている。
【0023】一方、ポンプモータ18の駆動回路28に
おいて、モータ駆動用のNPN形のトランジスタ41の
エミッタは前記PTCサーミスタ26に接続され、コレ
クタはポンプモータ18を介してアースされている。そ
して、トランジスタ29のベースは、ツェナーダイオー
ド42を介してアースされている。上記ポンプモータ1
8には、電解コンデンサ43、抵抗44、図示極性のダ
イオード45がそれぞれ並列に接続されている。また、
PNP形のトランジスタ46のエミッタはPTCサーミ
スタ26に接続され、コレクタは抵抗47を介してトラ
ンジスタ41のベースに接続されている。上記トランジ
スタ46のベースは、抵抗48を介してPTCサーミス
タ26に接続されていると共に、抵抗49を介してNP
N形のトランジスタ50のコレクタに接続されている。
このトランジスタ50のエミッタはアースされ、ベース
はマイクロコンピュータ19に接続されている。この場
合、マイクロコンピュータ19は、トランジスタ50を
オンすることにより、トランジスタ46をオンし、もっ
て、トランジスタ41即ちポンプモータ18を通電駆動
することが可能になっている。
【0024】また、PTCサーミスタ26の負荷側端子
電圧を検知する電圧検知手段である電圧検知回路51に
おいて、電圧検知用の抵抗52及び53の直列回路がP
TCサーミスタ26の負荷側端子とアースとの間に接続
されている。そして、コンパレータ54の一方の入力端
子は抵抗55を介して上記抵抗52と53との中間接続
点に接続され、他方の入力端子は基準電圧発生回路56
に接続されている。更に、上記コンパレータ54の出力
端子は、マイクロコンピュータ19に接続されている。
尚、上記抵抗52及び53の中間接続点とアースとの間
に電解コンデンサ57が接続されている。また、コンパ
レータ54の出力端子と直流電源端子Vcとの間に抵抗
58が接続され、コンパレータ54の出力端子と基準電
圧発生回路56との間に抵抗59が接続され、基準電圧
発生回路56がアースに接続されている。
【0025】この場合、コンパレータ54は、PTCサ
ーミスタ26の負荷側端子電圧と、基準電圧発生回路5
6から発生される基準電圧とを比較し、PTCサーミス
タ26の負荷側端子電圧が基準電圧よりも低いときに、
低電圧検知信号として例えばロウレベル信号をマイクロ
コンピュータ19へ与えるように構成されている。
【0026】また、マイクロコンピュータ19は、製氷
検知センサ10から製氷完了検知信号を受けると共に、
給水ランプ60を点灯制御する構成となっている。この
給水ランプ60は、前記給水タンク14内の水の残量が
不足してその補給を要することを表示するためのもので
あり、例えば操作パネル(図示しない)上に配設されて
いる。尚、給水タンク14内の水の残量を検知する検知
装置は、図示するのを省略したが、例えば給水タンク1
4や水受皿15内の水位と連動するフロートと、このフ
ロートの位置を検知するセンサとから構成されている。
【0027】次に、上記構成の作用を説明する。まず、
製氷皿9内へ給水する給水動作を実行する。この場合、
マイクロコンピュータ19は、トランジスタ50のベー
スへハイレベル信号を与えて該トランジスタ50をオン
することにより、トランジスタ46をオンし、もって、
トランジスタ41をオンしてポンプモータ18を通電駆
動する。これにより、給水ポンプ17により水受皿15
内の水が汲み上げられて給水パイプ16を通して製氷皿
9内へ供給される。そして、所定の給水時間が経過する
と、マイクロコンピュータ19は、トランジスタ50を
オフすることによりポンプモータ18を断電して給水動
作を停止する。
【0028】この後、製氷皿9が冷却されて製氷動作が
進行する。そして、製氷皿9内の製氷が完了すると、こ
の製氷完了を検知した製氷検知センサ10から製氷検知
信号がマイクロコンピュータ19へ与えられる。この製
氷検知信号を受けると、マイクロコンピュータ19は離
氷動作を行う。具体的には、マイクロコンピュータ19
は、トランジスタ34のベースへハイレベル信号を与え
て該トランジスタ34をオンすることにより、トランジ
スタ29をオンして離氷モータ11を通電駆動する。今
の場合、切替回路30の第1のスイッチ31の接点(c
−a)間及び第2のスイッチ32の接点(c−a)間が
オンしており、離氷モータ11が正転駆動することによ
り、製氷皿9が水平位置から反転位置方向へ回転され
る。このとき、製氷皿9は上下反転されると共に捩じら
れることから、氷が製氷皿9から離氷されて貯氷箱12
内へ落下して貯留される。
【0029】そして、製氷皿9が反転位置に達すると、
切替回路30の第1のスイッチ31の接点(c−b)間
及び第2のスイッチ32の接点(c−b)間がオンする
ことから、離氷モータ11への通電方向が反転される。
これにより、離氷モータ11が反転駆動することによ
り、製氷皿9が反転位置から水平位置方向へ反転方向へ
回転される。この後、製氷皿9が水平位置に復帰する
と、水平復帰検知スイッチ37がオンして、ロウレベル
信号がマイクロコンピュータ19へ与えられる。この信
号を受けてマイクロコンピュータ19は、トランジスタ
34をオフすることにより、離氷モータ11を断電して
離氷動作を停止する。尚、製氷皿9が水平位置に復帰し
たとき、第1のスイッチ31の接点(c−a)間及び第
2のスイッチ32の接点(c−a)間がオンされるよう
に切り替わる。そして、マイクロコンピュータ19は、
再び給水動作を行い、製氷動作を繰り返すようになって
いる。尚、貯氷箱12内が氷で満杯になって貯氷検知ス
イッチ39がオンしてロウレベル信号がマイクロコンピ
ュータ19へ与えられると、マイクロコンピュータ19
は上記した離氷動作を行わないようになっている。
【0030】さて、上記した離氷動作中に製氷皿9が水
平位置に復帰しない故障が発生した場合について述べ
る。まず、上記故障の原因として離氷モータ11がロッ
クした場合には、離氷モータ11にロック電流(過電
流)が流れることから、PTCサーミスタ26が高温に
なると共にその抵抗値が増大して、離氷モータ11に流
れる電流が小さく制限されるようになる。これにより、
離氷モータ11が焼損することを確実に防止できる。そ
して、この場合、PTCサーミスタ26に流れる電流が
小さく且つその抵抗値が大きいことから、PTCサーミ
スタ26の負荷側端子電圧は、かなり低い電圧になる。
このため、電圧検知回路51のコンパレータ54におい
て、PTCサーミスタ26の負荷側端子電圧が基準電圧
よりも低くなり、コンパレータ54からマイクロコンピ
ュータ19へロウレベル信号が与えられる。
【0031】そして、上記モータロック状態で、予め決
められた設定時間が経過すると、マイクロコンピュータ
19は、製氷皿9が水平位置に復帰していないことを示
す水平復帰検知スイッチ37からのロウレベル信号と、
PTCサーミスタ26の負荷側端子電圧が基準電圧より
も低くなっていることを示すコンパレータ54からのロ
ウレベル信号とを受けて、故障の原因が離氷モータ11
のロックであると判定する。続いて、マイクロコンピュ
ータ19は、離氷モータ11を断電すると共に、給水ラ
ンプ60を所定の点滅パターンで点滅させて、離氷モー
タ11のロックで故障が発生したことを報知する。この
場合、給水ランプ60が報知手段を構成している。この
後、マイクロコンピュータ19は、離氷モータ11を再
通電してリトライ制御を少なくとも1回(この場合、数
回行うことが好ましい)行う。ここで、離氷モータ11
の一時的なトルク不足でロックが発生した場合には、上
記リトライ制御により自動的に正常運転に復帰する。正
常運転に復帰したときには、給水ランプ60の点滅を止
めて消灯するようになっている。
【0032】一方、故障の原因が離氷モータ11のロッ
クでない場合、具体的には、離氷モータ11自体の故
障、離氷モータ11を通断電するスイッチング素子(ト
ランジスタ29等)の故障、離氷モータ11を通電回路
に接続するためのコネクタの抜け等の場合には、離氷モ
ータ11に電流が流れないから、PTCサーミスタ26
の負荷側端子電圧がほぼ直流電源電圧程度まで高くなっ
ている。従って、この場合には、電圧検知回路51のコ
ンパレータ54において、PTCサーミスタ26の負荷
側端子電圧が基準電圧よりも高くなり、コンパレータ5
4からマイクロコンピュータ19へハイレベル信号が与
えられる。
【0033】そして、上記故障が発生した状態で、予め
決められた設定時間が経過すると、マイクロコンピュー
タ19は、製氷皿9が水平位置に復帰していないことを
示す水平復帰検知スイッチ37からのロウレベル信号
と、PTCサーミスタ26の負荷側端子電圧が基準電圧
よりも高くなっていることを示すコンパレータ54から
のハイレベル信号とを受けて、故障の原因が離氷モータ
11のロック以外であると判定する。続いて、マイクロ
コンピュータ19は、離氷モータ11を断電すると共
に、給水ランプ60を上記モータロック時の点滅パター
ンと異なる点滅パターンで点滅させて、離氷モータ11
のロック以外の原因で故障が発生したことを報知する。
【0034】このような構成の本実施例によれば、製氷
皿9が水平位置に戻らない故障が発生したときに、電圧
検知回路51により検知したPTCサーミスタ26の負
荷側端子電圧に基づいて、離氷モータ11がロックした
か否かを判定する構成としたので、故障原因が離氷モー
タ11のロックであるか否かを正確に判定することがで
きる。また、離氷モータ11がロックしたと判定された
ときには、離氷モータ11を断電した後、再通電するリ
トライ制御を数回行うように構成したので、離氷モータ
11の一時的なトルク不足でロックが発生した場合に
は、上記リトライ制御により自動的に正常運転に復帰す
ることができる。
【0035】一方、上記モータロック以外の原因で故障
した場合には、離氷モータ11が断電されるので、PT
Cサーミスタ26にも電流が流れなくなり、PTCサー
ミスタ26が冷却される。従って、安全性を十分高くす
ることができると共に、PTCサーミスタ26の寿命を
長くすることができる。また、上記判定結果を給水ラン
プ60を異なる点滅パターンで点滅させて報知する構成
としたので、その報知により使用者並びにサービスマン
は故障の原因を速やかに認識することができ、対策作業
等が容易になる。
【0036】尚、上記実施例では、PTCサーミスタ2
6の負荷側端子電圧を検知する構成としたが、これに代
えて、PTCサーミスタ26の両端子の電圧を検知して
比較することにより、PTCサーミスタ26に流れる電
流値を求め、この電流値に基づいて離氷モータ11がロ
ックしたか否かを判定するように構成しても良い。この
構成の場合には、故障の原因が離氷モータ11のロック
であるか否かをより一層正確に判定することが可能にな
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、電源と離氷モータとの間に設けられたPTCサーミ
スタの負荷側端子電圧を検知する電圧検知手段を備え、
そして、離氷モータに通電して製氷皿を上下反転駆動し
た後、設定時間内に製氷皿が水平位置に戻らないときに
は、電圧検知手段により検知した検知電圧に基づいて離
氷モータがロックしたか否かを判定する構成としたの
で、製氷皿が水平位置に戻らない故障が生じた場合に、
その故障原因が離氷モータのロックであるか否かを正確
に判定し得るという優れた効果を奏する。
【0038】この構成の場合、故障原因が離氷モータの
ロック以外の故障であると判定されたときには、離氷モ
ータを断電し、一方、離氷モータがロックしたと判定さ
れたときには、離氷モータを断電した後、再通電するリ
トライ制御を少なくとも1回行うように通電制御する構
成としたので、離氷モータの一時的なトルク不足でロッ
クが発生した場合には、上記リトライ制御により自動的
に正常運転に復帰することができる。そして、モータロ
ック以外の原因で故障した場合には、離氷モータが断電
されるので、PTCサーミスタにも電流が流れなくな
り、PTCサーミスタが冷却されるから、安全性が十分
高くなると共に、PTCサーミスタの寿命も長くなる。
また、報知手段により故障原因の判定結果を報知する構
成としたので、使用者並びにサービスマンは故障の原因
を速やかに認識することが可能になる。
【0039】一方、PTCサーミスタの両端子の電圧を
比較することにより、PTCサーミスタに流れる電流値
を求め、この電流値に基づいて離氷モータがロックした
か否かを判定するように構成すれば、故障の原因が離氷
モータのロックであるか否かをより一層正確に判定する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図
【図2】冷蔵庫の部分縦断側面図
【符号の説明】
1は冷蔵庫本体、3は製氷室、5は冷却器、7は自動製
氷装置、9は製氷皿、10は製氷検知センサ、11は離
氷モータ、19はマイクロコンピュータ(モータロック
判定手段、通電制御手段)、26はPTCサーミスタ、
51は電圧検知回路(電圧検知手段)、60は給水ラン
プ(報知手段)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷皿に給水し、冷却し、製氷完了後に
    離氷モータにより前記製氷皿を上下反転駆動して離氷さ
    せる製氷行程を自動的に繰り返すように構成されている
    と共に、電源と前記離氷モータとの間にPTCサーミス
    タを設けて成る自動製氷装置において、 前記PTCサーミスタの負荷側端子電圧を検知する電圧
    検知手段と、 前記離氷モータに通電して前記製氷皿を上下反転駆動し
    た後、設定時間内に前記製氷皿が水平位置に戻らないと
    きに、前記電圧検知手段により検知した検知電圧に基づ
    いて前記離氷モータがロックしたか否かを判定するモー
    タロック判定手段とを備えたことを特徴とする自動製氷
    装置。
  2. 【請求項2】 前記モータロック判定手段により前記離
    氷モータのロック以外の故障であると判定されたときに
    は、前記離氷モータを断電し、一方、前記離氷モータが
    ロックしたと判定されたときには、前記離氷モータを断
    電した後、再通電するリトライ制御を少なくとも1回行
    う通電制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の自動製氷装置。
  3. 【請求項3】 前記モータロック判定手段による判定結
    果を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の自動製氷装置。
  4. 【請求項4】 前記モータロック判定手段は、前記PT
    Cサーミスタの両端子の電圧を比較することにより、前
    記PTCサーミスタに流れる電流値を求め、この電流値
    に基づいて前記離氷モータがロックしたか否かを判定す
    ることを特徴とする請求項1記載の自動製氷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005315571A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Lg Electronics Inc 冷蔵庫用氷移送装置及び制御回路
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