JPH0797919A - 排出ガス浄化装置 - Google Patents

排出ガス浄化装置

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JPH0797919A
JPH0797919A JP24255493A JP24255493A JPH0797919A JP H0797919 A JPH0797919 A JP H0797919A JP 24255493 A JP24255493 A JP 24255493A JP 24255493 A JP24255493 A JP 24255493A JP H0797919 A JPH0797919 A JP H0797919A
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JP
Japan
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nox
fuel
pressure
exhaust gas
reduction catalyst
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Withdrawn
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JP24255493A
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Inventor
Yoshihisa Yamaki
芳久 山木
Shinji Nakayama
真治 中山
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOx還元触媒の浄化効率を向上することが
できると共に、部品点数の増加を招くことなく排出ガス
浄化装置の簡素化を図ることができる排出ガス浄化装置
を提供する。 【構成】 ディーゼルエンジン9の排気路ER上に設け
られた、NOxを分解するNOx還元触媒19と、ディ
ーゼルエンジン9の燃焼室13内に燃料を噴射するため
の、ユニットインジェクタ23、蓄圧室25及びサプラ
イポンプ28を具備して成る蓄圧式燃料噴射手段と、デ
ィーゼルエンジン9の排気行程の下死点近傍において、
上記燃料を、NOx還元触媒19の還元剤として上記蓄
圧式燃料噴射手段から噴射させる制御手段としてのイン
ジェクタECU30とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、車両のディー
ゼルエンジンから排出される排出ガスからNOx(窒素
酸化物)を効率良く排除できる排出ガス浄化装置、特に
ここではNOx還元触媒に還元用炭化水素を添加してそ
の浄化効率を向上させる排出ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のエンジンを駆動すること
により排出される排出ガス中にはCO2,H2O,N2
他に、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx
(窒素酸化物)が含まれる。ここでCO、HC、NOx
は有害成分としてその排出量が規制されており、通常、
ガソリンエンジンではその排気系に三元触媒が装着され
ていて、しかも、空燃比が理論空燃比に調整されること
によって、これらの有害成分の無害化処理を行なってい
る。これに対して、ディーゼルエンジンは酸素過剰下で
運転されることより、空燃比を理論空燃比に合わせるこ
とができず、三元触媒を用いての排ガス浄化処理は行な
えなかった。すなわち、供給酸素量が多い状態で運転さ
れるディーゼルエンジンではCO,HCの排出量は比較
的少なく、これに対して、NOxの排出量が高レベルと
なる。そのため、ディーゼルエンジンの排気系には酸素
過剰下でNOxを還元処理できるNOx還元触媒を内蔵
したNOx触媒コンバータが装着される傾向にあり、そ
のNOx還元触媒を用いた各種の提案がなされている。
ところで、ディーゼルエンジンの排気系にNOxを還元
処理できるNOx還元触媒が装着された場合、そのNO
x触媒は図4に示すような活性化温度Tsoを上回ると
NOx,HC,COの各浄化効率を高める。なおこのデ
ータは、試験条件がSV値70.000(1/h)、ガ
ス流量15.8(L/min),触媒タイプはモノリス
タイプ、触媒容量13.5ccであり、試験ガス濃度が
NOx:500ppm,CO:300ppm,HC:1
500ppm(相当量の軽油0.019mm/min添
加)で行なわれた。
【0003】このうちNOxは排出ガス中のHC(炭化
水素)/NOxのモル比が所定量を上回るとその浄化効
率を向上させることが知られており、例えば図4に示す
ような触媒活性域Aを有している。なお、ここで横軸に
はHC/NOxの体積比であるモル比が取られ、縦軸に
は排出ガスの温度が取られ、ここでの一例としてのNO
x触媒の触媒活性域はHC/NOxモル比が1以上ある
場合となっている。
【0004】これ故にNOx触媒の浄化効率ηNOXを高
めるべく、排気系のNOx触媒の上流側に還元用炭化水
素(以下「還元用HC」という)を添加することが有効
であると推測される。
【0005】そこで、例えば、特開平3−253713
号公報に開示されているように、シリンダからの排気の
直前又は直後の温度の高い時期に灯油や軽油等の少量の
燃料をシリンダ内或いは排気管内に噴射し、その比較的
高い温度条件の下でその燃料を低級不飽和炭化水素(以
下「還元用HC」という)に分解し、この分解により生
成された還元用HCガスを、銅〔Cu(II)〕イオン交
換型高シリカゼオライト或いはメタロシリカ系触媒を用
いた触媒層に供給することによって、排出ガス中のNO
xと適当な温度で接触させて高効率でNOxを還元し、
排出ガス中に酸素が存在していてもN2、CO2、H2
に分解し、排出ガスを無害化する技術が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術においては、主噴射により燃焼をさせるための高圧燃
料噴射ポンプ及び燃料噴射弁とは別に、還元用HCを供
給するための燃料供給管、少量燃料噴射ポンプ及び少量
燃料供給弁等の装置を付加することが必要となるため、
部品点数が多くなると共に装置が複雑となる問題点があ
る。
【0007】したがって、本発明はかかる問題点を解決
するために、NOx還元触媒の浄化効率を向上すること
ができると共に、部品点数の増加を招くことなく排出ガ
ス浄化装置の簡素化を図ることができる排出ガス浄化装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、ディーゼルエンジンの排気路上に設
けられた、NOxを分解するNOx還元触媒と、上記デ
ィーゼルエンジンの燃焼室内に燃料を噴射する蓄圧式燃
料噴射手段と、上記ディーゼルエンジンの排気行程の下
死点近傍において、上記燃料を、上記NOx還元触媒の
還元剤として上記蓄圧式燃料噴射手段から噴射させる制
御手段とを有する構成としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、上記構成により、ディーゼル
エンジンの排気行程の下死点近傍において、制御手段に
より、燃料が、NOx還元触媒の還元剤として蓄圧式燃
料噴射手段から燃焼室内に噴射されるので、その噴射さ
れた燃料は、自発火して燃焼するまでには達しないまま
高温状態に保持され、排出ガス中に混合・拡散されつつ
分子数の低い還元用HCに適度に分解されてNOx還元
触媒に供給される。これによって供給された還元用HC
は、排出ガス中のNOxと適当な温度で接触されつつN
Ox還元触媒を介して反応し、排出ガス中のNOxが高
効率で還元されてN2、H2O、CO2に分解される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して説明する。
【0011】図1は、排出ガス浄化装置の全体構成を示
していて、この排出ガス浄化装置は、ディーゼルエンジ
ン(以下、単に「エンジン」と記す)9の廻りに装着さ
れている。このエンジン9のシリンダブロック10内に
は、4つの燃焼室13(図1には一気筒のみを示した)
が直列に配設されていて、それらの各々にピストン11
が設けられている。各燃焼室13は、シリンダヘッド1
2に設けられた吸気弁21を介して吸気ポート14から
吸気マニホールド15に連通し、同吸気マニホールド1
5に図示しない吸気管やエアクリーナが連結されてい
て、吸気路IRが形成されている。他方、各燃焼室13
は、シリンダヘッド12に設けられた排気弁22を介し
て排気ポート16から排気マニホールド17に連通し、
同排気マニホールド17に排気管18を介してNOxを
分解するNOx還元触媒19を収容した触媒コンバータ
20や図示しないマフラー等が順次連結されていて、排
気路ERが形成されている。
【0012】各気筒毎のクランク50軸には、クランク
角情報及びエンジン回転数情報を検出するためのクラン
ク角センサ60が配設されていて、これらのクランク角
センサ60から後述するインジェクタECU30に各気
筒毎のクランク角情報(噴射時期情報)及びエンジン回転
数情報(噴射期間情報)が出力される。
【0013】触媒コンバータ20には、そのケーシング
20A内に触媒担持体としてモノリス型でゼオライト系
のNOx還元触媒19が直列状に一対備えられている。
同図中の符号40は、ケーシング20Aに支持された、
排出ガス温度情報を後述のインジェクタECU30に出
力する排温センサを示す。ここで、ゼオライト系のNO
x還元触媒19としては、例えば、銅系ゼオライト触媒
(CU/ZSM−5)が採用される。この触媒の特性
は、還元用HCの供給を受けることにより、このHC成
分を還元剤としてよりNOx浄化効率を向上させ、NO
xを効果的にHCと反応させてN2とH2OとCO2とに
分解する周知の能力を有する。
【0014】各燃焼室13のシリンダヘッド12には、
共に後述する、所定部位に配置された燃料タンク26か
らサプライポンプ28及び蓄圧室25を介して供給され
る高圧の燃料(軽油)を燃焼室13内に噴射するための
蓄圧式電子制御ユニットインジェクタ(以下、単に「ユ
ニットインジェクタ」という)23がそれぞれ備えられ
ている。燃料タンク26の燃料供給路の下流側には、燃
料パイプ27を介して燃料(軽油)供給を受け、所定圧
力に高圧化するサプライポンプ28が連結されている。
また、サプライポンプ28の燃料供給路の下流側には、
高圧燃料パイプ29を介してサプライポンプ28で所定
圧力に高圧化された燃料(軽油)の供給を受けると共
に、その高圧化された燃料(軽油)を一時保持するため
の4つの蓄圧室25がそれぞれ連結されている。各ユニ
ットインジェクタ23は、各インジェクタパイプ24を
介して各蓄圧室25にそれぞれ連結されている。
【0015】上記のとおり、燃焼室13内に燃料(軽
油)を噴射する蓄圧式燃料噴射手段は、ユニットインジ
ェクタ23、蓄圧室25及びサプライポンプ28から主
に構成される。
【0016】ユニットインジェクタ23は、後述するイ
ンジェクタECU30からの指令信号に基づき電子制御
されて作動する電磁弁(図示せず)を備えた流体噴射装
置であり、例えば、共に図示を省略した、シリンダヘッ
ド12に支持される本体と、この本体内の先端に形成さ
れる噴射孔と、この噴射孔を開閉させる電磁弁体と、こ
の電磁弁体を閉弁付勢するばねと、このばねの弾性力に
抗して上記電磁弁体を開弁方向に駆動するソレノイド
と、上記噴射孔にインジェクタパイプ24からの燃料
(軽油)を導く蓄圧ガイド部とから主に構成されてい
る。また、ユニットインジェクタ23は、数百kgf/
cm2の高圧に耐えられる耐圧構造をなしている。
【0017】ユニットインジェクタ23は、ソレノイド
(図示せず)が後述するインジェクタECU30に接続
されていて、後述するインジェクタECU30からの指
令信号に基づき駆動される。すなわち、図2(a)〜
(d)に示すように、ソレノイド(図示せず)が膨張行
程の主燃焼用として所定量の高圧燃料(軽油)を所定噴
射圧力で各気筒に対応する圧縮行程の上死点(以下、単
に「TDC」という)直前において噴射するためにオン
駆動する指令信号m及びこれをオフする指令信号、並び
にNOx還元触媒19の還元剤として所定量の高圧燃料
(軽油)を所定噴射圧力で各気筒に対応する排気行程の
下死点(以下、単に「BDC」という)近傍θにおいて
オン駆動する指令信号a及びこれをオフする指令信号に
応じて、各気筒の電磁弁体(図示せず)が駆動されるこ
とによって噴射孔(図示せず)が開閉されるようになっ
ている。なお、図2(a)〜(d)において、横軸には
クランク回転角が共通して取られていて、縦軸には順に
排気弁22のリフトを示すリフトEL及び吸気弁21の
リフトを示すリフトILの各弁リフト、シリンダ内圧、
電磁弁体リフト並びにソレノイド駆動信号がそれぞれ取
られている。
【0018】蓄圧室25は、シリンダブロック12の側
壁に並設されており、後述するインジェクタECU30
に回路を介して接続されている。蓄圧室25には、保持
している高圧化された燃料(軽油)の圧力を検出するた
めの図示しない圧力センサが配設されており、その図示
しない圧力センサにより検出された圧力情報が後述する
インジェクタECU30に出力される。蓄圧室25は、
サプライポンプ28から供給される数百kgf/cm2
に高圧化された燃料(軽油)の圧力に耐えられる耐圧構
造をなしている。
【0019】サプライポンプ28は、後述するインジェ
クタECU30に回路を介して接続されていて、後述す
るインジェクタECU30の指令信号に基づいて各蓄圧
室25に供給する燃料(軽油)を所定圧力に高圧化する
ように駆動される。
【0020】制御手段としてのインジェクタECU30
は、サプライポンプ28及びユニットインジェクタ23
に各指令信号を送信し、並びに蓄圧室25、排温センサ
40及びクランク角センサ60から各データ信号(情
報)を受信して、排出ガス浄化装置全体のシステムを制
御している。
【0021】インジェクタECU30は、例えば、共に
図示を省略した、CPU(中央処理装置)、RAM(読
み書き可能な記憶装置)、ROM(読み出し専用記憶装
置)、カウンタ及びI/O(入出力)インタフェース周
辺装置等を内蔵しているマイクロコンピュータでその要
部が構成されている。
【0022】インジェクタECU30は、エンジン回転
駆動力を得る燃焼のための燃料(軽油)のメイン噴射と
して、クランク角センサ60から各気筒毎のクランク角
情報である噴射時期情報及びエンジン回転数情報である
噴射期間情報を取り込み、図示しない圧力センサから各
蓄圧室25の高圧燃料(軽油)の圧力情報を取り込み、
予め実験等により設定されたプログラムに沿って、各蓄
圧室25に供給する燃料(軽油)に所定の蓄圧室圧力を
与えるためにサプライポンプ28を駆動させると共に、
膨張行程のTDC直前における噴射時期miにおいて、
噴射期間mθにわたり、所定の噴射圧力で、所定噴射量
に相当する高圧化された燃料(軽油)をユニットインジ
ェクタ23から燃焼室13内に噴射させるように制御す
る機能を有する。
【0023】インジェクタECU30は、上述した制御
機能に加えて、クランク角センサ60から各気筒毎のク
ランク角情報である噴射時期情報及びエンジン回転数情
報である噴射期間情報を、図示しない圧力センサから各
蓄圧室25の高圧燃料(軽油)の圧力情報を、排温セン
サ40から触媒コンバータ20部の排出ガス温度情報を
それぞれ取り込み、各蓄圧室25に供給する燃料(軽
油)に所定の蓄圧室圧力を与えるためにサプライポンプ
28を駆動させると共に、排気行程の下死点近傍θにお
ける噴射時期aiにおいて、噴射期間aθにわたり、所
定の噴射圧力で、少量の所定噴射量に相当する高圧化さ
れた燃料(軽油)をNOx還元触媒19の還元剤として
ユニットインジェクタ23から燃焼室13内に噴射(以
下、この噴射を「アフター噴射」という)させるように
制御する機能を有する。
【0024】なお、噴射時期ai、噴射期間aθ、所定
の噴射圧力、少量の所定噴射量は、メイン噴射の燃焼パ
ターン等から予め実験等により設定されたマップとし
て、最もNOx還元触媒19の浄化効率ηNOX(後述す
る)の高い、最も経済的な最適値に設定されている。
【0025】次に、図1乃至図4を参照してこの排出ガ
ス浄化装置の動作を説明する。
【0026】先ず、エンジン9が運転に入ると、インジ
ェクタECU30は、図示しないメインルーチンに沿っ
てエンジン駆動制御に入る。すなわち、排温センサ40
から排出ガス温度情報がインジェクタECU30に取り
込まれると、同排出ガス温度が予め設定されている触媒
活性化温度Tso(図4に示す)を上回る前は暖機中と
見做して図示しないメインルーチンにリターンする。な
お、メイン噴射による主燃焼は、インジェクタECU3
0が、クランク角センサ60から各気筒毎のクランク角
情報である噴射時期情報及びエンジン回転数情報である
噴射期間情報を取り込み、図示しない圧力センサから各
蓄圧室25の高圧燃料(軽油)の圧力情報を取り込み、
予め実験等により設定されたプログラムに沿って、サプ
ライポンプ28を駆動させて各蓄圧室25内の高圧燃料
(軽油)を所定の蓄圧室圧力に高めると共に、ユニット
インジェクタ23の図示しないソレノイドに指令信号m
を送出することによって、膨張行程のTDC直前におけ
る噴射時期miにおいて、噴射期間mθにわたり、所定
の噴射圧力で、所定噴射量に相当する高圧化された燃料
(軽油)がユニットインジェクタ23から燃焼室13内
に噴射されることで行なわれる。
【0027】その後、排出ガス温度が触媒活性化温度T
soを上回り、NOx還元触媒19が活性化したとイン
ジェクタECU30で見做されると、インジェクタEC
U30が、クランク角センサ60から各気筒毎のクラン
ク角情報である噴射時期情報及びエンジン回転数情報で
ある噴射期間情報を取り込み、図示しない圧力センサか
ら各蓄圧室25の高圧燃料(軽油)の圧力情報を取り込
み、予め実験等により設定されたプログラムに沿って、
サプライポンプ28を駆動させて各蓄圧室25内の高圧
燃料(軽油)を所定の蓄圧室圧力に高める。この動作と
共に、インジェクタECU30からユニットインジェク
タ23の図示しないソレノイドに指令信号aが送出され
ることによって、排気行程の下死点近傍θにおける噴射
時期aiにおいて噴射期間aθにわたり、少量の所定噴
射量に相当する高圧化燃料(軽油)が、NOx還元触媒
の還元剤としてユニットインジェクタ23から燃焼室1
3内にアフター噴射される。この時、燃焼室13内は、
主燃焼が終了し、その燃焼ガスが充分に存在している低
い圧力状態にあり、しかもかなりの高温(400〜60
0℃)になっているため、そのアフター噴射により燃焼
室13内に添加された少量の所定噴射量に相当する燃料
(軽油)は、自発火して燃焼するまでには達しないまま
高温状態に保持され、排出ガス(燃焼ガス)中に混合・
拡散されつつ分子数の低い還元用HCに適度に分解され
て触媒コンバータ20のNOx還元触媒19に供給され
る。これによって供給された還元用HCは、排出ガス中
のNOxと適当な温度で接触されつつNOx還元触媒を
介して反応し、排出ガス中のNOxが高効率で還元され
てN2、H2O、CO2に分解されることとなる。
【0028】この分解反応の作用は、例えば図3に示す
実験結果のように、分子数の高い軽油添加に比べて分子
数の低いC36(プロピレン)添加の方が、そのNOx
還元触媒の浄化効率ηNOXは高いことが知られている。
すなわち、不飽和炭化水素は、それを構成するカーボン
の結合状態が2重結合あるいは3重結合にあると、飽和
炭化水素と比べて反応特性が高く、特に還元反応特性が
極めて大きいことが確認されている。したがって、この
実施例によれば、上述した状態におけるNOx還元触媒
19は高い浄化効率ηNOXを達成できるので、NOxを
2とH2OとCO2とに確実に分解できる利点がある。
なお、図3において、横軸にはHC/NOxの濃度比が
取られ、縦軸にはNOx還元触媒の浄化効率η
NOX(%)が取られている。
【0029】また、この実施例によれば、従来の高圧燃
料噴射ポンプのように、NOx還元触媒の還元剤として
燃料(軽油)を噴射させる噴射時期、噴射期間、噴射量
及び噴射圧力をエンジン回転数及びエンジン負荷によら
ず、自由に設定・制御し得る上に、いわゆる排出ガス低
減のための、メイン噴射の直前に噴射を行なうパイロッ
トも容易に実施し制御できる利点がある。
【0030】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限らず、その噴射時期及び噴射期間等は、排気行程の下
死点近傍θ内において、各種ディーゼルエンジンの特性
に応じて、最もNOx還元触媒の浄化効率ηNOX(後述
する)の高い、最も経済的な最適値に適宜設定されるこ
とはいうまでもない。
【0031】また、本発明は、上述した実施例の構成に
限らず、上記実施例の構成に加えて、触媒コンバータ2
0の下流側の排気管内に図示しないNOxセンサを設
け、その図示しないNOxセンサからのNOx濃度情報
を上記実施例のインジェクタECU30に出力させて、
特に排出ガス中のNOx濃度に応じた量の燃料(軽油)
を噴射させるようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、デ
ィーゼルエンジンの排気行程の下死点近傍において、制
御手段により、燃料が、NOx還元触媒の還元剤として
蓄圧式燃料噴射手段から燃焼室内に噴射されることによ
り、その噴射された燃料は、自発火して燃焼するまでに
は達しないまま高温状態に保持され、排出ガス中に混合
・拡散されつつ分子数の低い還元用HCに適度に分解さ
れてNOx還元触媒に供給される。これによって供給さ
れた還元用HCは、排出ガス中のNOxと適当な温度で
接触されつつNOx還元触媒を介して反応し、排出ガス
中のNOxが高効率で還元されてN2、H2O、CO2
分解されるので、NOx還元触媒の浄化効率を向上する
ことができると共に、部品点数の増加を招くことなく排
出ガス浄化装置の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す排出ガス浄化装置の全
体構成図である。
【図2】上記実施例の動作状態を横軸にクランク回転角
を取って示した説明図である。
【図3】HC/NOxの濃度比がNOx浄化効率に与え
る度合いを軽油添加とプロピレン添加とをパラメータと
して比較した特性線図である。
【図4】排出ガス浄化装置で用いるNOx還元触媒の触
媒活性域を説明するための特性線図である。
【符号の説明】
9 エンジン 13 燃焼室 18 排気管 19 NOx還元触媒 20 触媒コンバータ 23 蓄圧式燃料噴射手段を構成するユニットイン
ジェクタ 25 蓄圧式燃料噴射手段を構成する蓄圧室 28 蓄圧式燃料噴射手段を構成するサプライポン
プ 30 制御手段としてのインジェクタECU ER 排気路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 51/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼルエンジンの排気路上に設けられ
    た、NOxを分解するNOx還元触媒と、 上記ディーゼルエンジンの燃焼室内に燃料を噴射する蓄
    圧式燃料噴射手段と、 上記ディーゼルエンジンの排気行程の下死点近傍におい
    て、上記燃料を、上記NOx還元触媒の還元剤として上
    記蓄圧式燃料噴射手段から噴射させる制御手段と、 を有することを特徴とする排出ガス浄化装置。
JP24255493A 1993-09-29 1993-09-29 排出ガス浄化装置 Withdrawn JPH0797919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24255493A JPH0797919A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 排出ガス浄化装置

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JP24255493A JPH0797919A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 排出ガス浄化装置

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JPH0797919A true JPH0797919A (ja) 1995-04-11

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ID=17090831

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JP24255493A Withdrawn JPH0797919A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 排出ガス浄化装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6014859A (en) * 1997-08-25 2000-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device for purifying exhaust gas of engine

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US6014859A (en) * 1997-08-25 2000-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device for purifying exhaust gas of engine

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