JPH0797852B2 - ビデオプリンタ - Google Patents

ビデオプリンタ

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JPH0797852B2
JPH0797852B2 JP60236409A JP23640985A JPH0797852B2 JP H0797852 B2 JPH0797852 B2 JP H0797852B2 JP 60236409 A JP60236409 A JP 60236409A JP 23640985 A JP23640985 A JP 23640985A JP H0797852 B2 JPH0797852 B2 JP H0797852B2
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康功 小堀
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、受信されたビデオ信号やビデオカメラからビ
デオ信号による画像を印画するに好適なビデオプリンタ
に関する。
〔発明の背景〕
従来、たとえば特開昭56−64884号公報に開示されるよ
うに、入力ビデオ信号に忠実に印画を行なうビデオプリ
ンタや、プリントのγ特性を調整可能としたビデオプリ
ンタが知られており、プリント画全体の輝度を一様に変
化させ、好みの明るさにすることができるようにした輝
度調整手段が設けられている。
しかし、これら従来技術においては、全体の輝度を一様
に変化させるものであるから、コントラスト不足の画像
が入力された場合には、プリント画の明るさを調整でき
るとしても、得られるプリント画はやはりコントラスト
不足となり、鮮明なプリント画が得られないという問題
があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、入力
画像のコントラスト不足を適度に補正して鮮明なプリン
ト画を得ることができるようにしたビデオプリンタを提
供することにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、入力画像におけ
る各画素の濃度を表わすデータから該入力画像の濃度頻
度分布を得、該濃度別頻度分布から該入力画像のコント
ラストの度合いを判断し、該コントラストを強めるよう
に、該入力画像の該濃度別頻度分布を補正して、最適の
コントラストのプリント画を得るようにした点に特徴が
ある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図はビデオプリンタの一例を示すブロツク図であつ
て、1はビデオ信号の入力端子、2は色差変換手段、3
はローパスフイルタ(以下、LPFという)、4はアナロ
グ/デイジタル変換手段(以下、A/D変換手段とい
う)、5はフレームメモリ手段、501〜503はフレームメ
モリ、6は信号補正手段、601はデータ分類手段、602は
濃度別計数手段、603は濃度補正判断手段、604は可変係
数手段、7はフレームメモリ、8はデイジタル/アナロ
グ変換手段(以下、D/A変換手段という)、801〜803はD
/A変換器、9はRGBは変換手段、10は信号セレクタ、11
はA/D変換手段、12はラインメモリ、13は中間調制御手
段、14は感熱ヘツド、15はモニタ用のエンコーダ、16は
メモリコントローラ、17はプリントコントローラ、18は
信号補正コントローラである。
同図において、A/D変換手段4は、輝度(Y)信号用,
色差(R−Y,B−Y)信号用の3個のA/D変換器で構成さ
れている。同様に、フレームメモリ手段5,D/A変換手段
8もそれぞれ3個づつのフレームメモリ501,502,503及
びD/A変換器801,802,803で構成されている。また、信号
補正手段6は、データ分類手段601,濃度別計数手段602,
濃度補正判断手段603,可変係数手段604で構成されてい
る。
次に、このビデオプリンタの動作を説明する。
まず、入力端子1から入力されたビデオ信号(ここで
は、このビデオ信号はテレビジヨン伝送の一方式である
NTSC方式の信号とする。)は、色差変換手段2により、
輝度信号Yと色差信号(R−Y),(B−Y)とに変換
される。もちろん白黒ビデオ信号が入力される時には、
Y信号のみが得られるが、この場合にも、以下の動作が
適合する。これらの信号は次段のLPF3によつて夫々所定
の帯域に制限される。たとえば、LPF3のカツトオフ周波
数は、Y信号に対しては約4.5MHzに、(R−Y),(B
−Y)信号に対しては約0.5MHzに選定されている。次い
で、これらの信号は、A/D変換手段4により、それぞれ
6〜8ビツトのデイジタル情報に変換され、次段のフレ
ームメモリ手段5の夫々のフレームメモリ501,502,403
に記憶される。
このとき記憶されるビデオ画像情報は、プリントコント
ローラ17からのクリーズ指令(メモリしたい画像をフレ
ームメモリに記憶させる指令)によつて動作するメモリ
コントローラ16に従い、夫々のメモリ501,502,503にメ
モリされる。フレームメモリ手段5に記憶される画像情
報はプリントに有効な部分のみであり、その情報量は、
例えば、垂直方向には、有効走査線数Nvが480〜485本の
みであり、水平方向には、一周期(63.5μsec)中の約4
8μsec程度である。この48μsecは一例であるが、この
値はカラー副搬送波fsc(=3.58MHz)の3倍の周波数で
水平方向にNH=512回サンプリングした場合のものであ
り、したがつて、512/3fscから求まるものである。
フレームメモリ手段5に記憶された画像情報のうち、Y
信号情報のみがフレームメモリ501から読み出され、次
段の信号補正手段6に入力される。ここでは、後述する
ように、このY信号情報から補正係数が算出される。そ
して、再びフレームメモリ501からY信号情報が読み出
され、得られた補正係数でコントラストが適正となるよ
うに補正変換を受けた後、フレームメモリ7に再び記憶
される。このときの補正変換タイミング等は、信号補正
コントローラ18によつて制御される。コントラスト補正
されたフレームメモリ7のY信号情報は、フレームメモ
リ502,503の(R−Y),(B−Y)信号情報とともに
読み出され、D/A変換手段8のD/A変換器801〜803によつ
てアナログ情報に夫々変換され、次段のRGB変換手段9
により、赤(R),緑(G)青(B)の原色信号に変換
される。これとともにアナログのY,(R−Y),(B−
Y)信号は、エンコーダ15で処理された後、図示しない
モニタに供給される。これにより、補正された画像情報
がモニタで確認できる。
ここで、第1図に示すビデオプリンタは3色を順番に1
画面ずつプリントする3色面順次方式でカラー画像をプ
リントするものとする。このために、プリントコントロ
ーラ17で制御される信号セレクタ10が、RGB変換手段9
からのR,G,B信号を1画面分ずつ順番に1種類ずつ選択
する。3色を順番に1ラインずつプリントする3色線順
次方式の場合には、信号セレクタ10はR,G,B信号を1ラ
イン分ずつ順番に1種類ずつ選択すればよい。
信号セレクタ10で選択された原色信号は、A/D変換手段1
1によつてデイジタル情報に変換された後、1ラインの
プリントに必要な量だけラインメモリ12に記憶される。
そして、このラインメモリ12から読み出されたデイジタ
ル情報は、中間調制御手段13により、濃度コントロール
できるパラメータ、例えばプリント時間を決定するパル
ス幅に変換された後、感熱ヘツド14に印加されてプリン
トされる。このときのプリントするラインの位置やプリ
ントタイミング等は、全てプリントコントローラ17によ
り制御される。
次に信号補正手段6の動作を第2図および第3図を用い
て説明する。
この信号補正手段6の主な動作は、メモリされたY信
号情報の濃度分布を求め、その分布状況から補正すべ
きパターンを決定し、その補正係数を算出して入力情
報を補正変換し、アドレスに従つて変換データを再び
フレームメモリ7に記憶することである。
まず、濃度分布の算出は次のように行なわれる。
フレームメモリ501から読み出されたY信号情報はデー
タ分類手段601に供給され、その各画素データが各濃度
階調に分類される。つまり、各画素が6ビツトデータの
ときには、64階調に、8ビツトのときには、256階調に
分類される。このデータ分類手段601としては一般的な
データ比較手段、あるいはデータデコーダの構成で十分
である。このように分類して得られた結果は、次段の濃
度別計数手段602に供給され、階調毎の画素数がカウン
トされる。いま、各画像データがnビツトとすると、濃
度階調は0〜(2n−1)の2n種類存在する。各濃度階調
における上記カウント数をNi(i=0〜2n−1)とし、
垂直方向の有効サンプル走査線数をNv,水平方向の有効
サンプルをNHとすると、次式の関係が成り立つ。
いま、説明を簡単にするために、n=4とし、上記各濃
度階調のカウント数のNiの分布が、たとえば、第2図の
ようであつたとする。なお、同図において、横軸に濃度
Djを、縦軸にカウント数Niを夫々とり、濃度D0が白であ
り、濃度D15が黒を表しているとする。第2図(a)
は、入力画像はコントラストが弱く、全体に暗い画像の
場合のヒストグラフであり、また、、第2図(b)は、
コントラストのない全体に明るい画像の場合のヒストグ
ラフである。
このようにして、上記のY信号情報の濃度分布が得ら
れる。
次に、上記の補正パターンの決定は、濃度補正判断手
段603により、次のようにして行なわれる。
すなわち、入力画像から得られた第2図に示す濃度分布
をその最大濃度DMAXがD15に、最小濃度DMIND0になる
ように、全体的に伸張された濃度分布に変換する補正パ
ターンを決定する。いま、入力画像が有する任意の濃度
をDi、補正された濃度分布のとるべき最大,最小濃度を
夫々D′MAX,D′MINとすると、この濃度Diが次の式
(2)で濃度D′に補正されるように補正パターンが
決定される。
D′=[(D′MAX−D′MIN)(Di−DMIN)/(DMAX −DMIN)+D′MIN+0.5] …(2) ここで、上記(2)の右辺の記号〔x〕は、xの整数部
のみをとるガウス記号であり、式(2)の+0.5は四捨
五入のための補正である。上式(2)を用いて第2図
(a),(b)の濃度分布を補正すると、n=4で、
D′MAX=15,D′MIN=0,DMAX=13,DMIN=6であるか
ら、第3図(a),(b)のようになる。つまり、コン
トラストがD0(白)からD15(黒)まで広範囲に広がつ
た画像に補正される。
以上の説明において、DMIN,DMAXをそれぞれD0,D15まで
最大に濃度を拡大したが、必らずしもこれに限ることは
なく、補正後の最大,最小濃度D′MAX,D′MINを、 D′MAX=(1−α)D15 …(3) D′MIN=αD15 …(4) として、少し押さえ気味に伸張しても良い。
また、上述のの補正係数としては、式(2)中の(2n
−1)/(DMAX−DMIN)あるいは式(3),(4)中の
αと見なすことができる。さらに、上述ののフレーム
メモリ7への記憶は、信号補正コントローラ18で制御さ
れる。
ところで、以上の信号補正動作は、第2図のように、白
黒レベル(D0,D15)のない入力画像には有効であるが、
第4図のように、これら白黒レベルを含む濃度分布の入
力画像に対しては効果がない。これは、DMAX=2n−1,D
MIN=0であるから、式(2)でDi=D′となり、何
等補正が行なわれないからである。このような濃度分布
に対しては、次のようにしてコントラストの補正ができ
る。
第4図に示す濃度分布の特徴は、真白(D0)も真黒(D
15)も微小部分有するが、全体にコントラストがなく暗
く画像入力となつていることである。このような濃度分
布状態では、まず、次式で表わす下位,上位のきしい値
濃度DL,DHを求める。
上記式(5),(6)において、不等号中の右項は全デ
ータ数のβ倍を表わし、βは0.5未満の係数である。ま
た、右辺の記号MIN〔f〕は、条件式fを満足するパラ
メータx,yの最小値を表わすものである。
式(5)の濃度DLは、第4図の濃度D0側から順次カウン
ト数Niを累積していつたときに、その累積値が 以上となる最小の濃度であり、また、式(6)の濃度DH
は、第4図の濃度D15から順次カウント数Niを累積して
いったときに、その累積値が 以上となる最小の濃度である。
この補正方法は、濃度DL未満の濃度は全て濃度D0とし、
濃度DHを越える濃度は全て最大濃度D15とするととも
に、DL〜DHの範囲の濃度に対してD1〜D14の範囲に広が
るように先の補正を行なうのである。したがつて、この
ときの補正式は、上記式(2)から、 D′MAX=2n−2 D′MIN=1 DMAX=DH DMIN=DL であるから、 D′=[(2n−3)(Di−DL)/(DH−DL)+1.5]
…(7) となる。
このことから、β≧0.5のときには、DL≧DHとなり、補
正を行なうことができなくなる。
そこで、β=0.2として第4図の濃度分布に適用する
と、 DL=D7,DH=D13 なり、補正対象データをD7〜D13のみに限定する。この
とき発生頻度の低い濃度D0〜D6は全てD′に圧縮し、
同様にD14,D15はD′15に圧縮する。D7〜D13に対して式
(7)の補正を行なうと、得られる濃度分布は第5図に
示すようになる。
なお、第5図において、第4図における濃度D0とD1ある
いは濃度D14とD15隣接していて不自然に見えるが、実際
の階調数は前述のごとく64あるいは256と非常に多く、
このために、全く問題にすることはない。
なお、係数βは入力画像の濃度分布状況に応じて決定さ
れるべきである。たとえば、一様な頻度分布の入力画像
に対しては、βはほとんど0に近い値に設定する方が好
ましく、また、頻度分布が片寄つた入力画像に対して
は、βの値を比較的大きくした方がコントラストが良好
となる。このような係止βの決定は、プリントされるべ
き入力画像をモニタすることにより、手動で行なうこと
ができるし、また、マイクロコンピュータなどの適当な
手段を用いて頻度分布がいかなる状態かを判定すること
により、自動的に行なうこともできる。
以上説明したビデオプリンタは、一般的な入力画像に対
しては充分に効果がある。しかしながら、コントラスト
が非常に不足した入力画像、特に、濃度頻度が高い部分
のコントラストを高めるには、上記ビデオプリンタでは
不充分である。これは、上記のビデオプリンタが一様に
コントラストを拡大するものであるために、濃度頻度が
高い部分は上記の補正がなされてもやはり濃度頻度が高
く、この部分でのコントラストはわずかに改善されるに
すぎないからである。
たとえば、第6図に示すように、濃度頻度が高い部分が
濃度D15側にかたよつている頻度分布の入力画像に対
し、上記式(7)による補正処理を行なうと、得られる
頻度分布は第7図のようになる。同図から明らかなよう
に、コントラストの改善はみられるが、やはり濃度頻度
の高い部分が濃度D′15側にかたよつており、この部分
ではほとんどコントラストが改善されていないことにな
る。
第8図はこのような問題をも解消する本発明によるビデ
オプリンタの一実施例の信号補正手段を示したブロツク
図であつて、605は頻度平均化手段,606は係数選定手段,
607,608は入力端子,609は出力端子であり、第1図に対
応する部分には同一符号をつけている。
この実施例は、信号補正手段6以外の部分は第1図のビ
デオプリンタと同様であるので、信号補正手段6につい
てのみ説明するものである。
第8図において、フレームメモリ501(第1図)から読
み出されたY信号情報は、入力端子607からデータ分類
手段601に供給されて処理され、得られた濃度データが
濃度別計数手段602に供給されて入力画像に対する濃度
頻度分布が得られる。この分布情報は、頻度平均化手段
605により、次の演算処理がなされて平均濃度DAと平均
頻度NAとが求められる。
この実施例は、入力端子608を介して信号補正コントロ
ーラ18(第1図)から供給される制御信号によつて制御
される係数選択手段606により、かかる演算によつて得
られた平均濃度DAと平均頻度NAとを用い、各濃度におけ
る頻度を等価的に平均化するものであって、これによ
り、次の効果を得ようとするものである。
(1) コントラストがある程度ある画像においても濃
度頻度の多い部分の階調は、伸張されてプリントされ
る。
(2) 最高濃度,最低濃度が存在しても、その頻度が
少ないと圧縮されてプリントされる。つまりわずかな高
濃度部,低濃度部によつて中間濃度部の伸張が妨害され
ることはない。
(3) 全体的に一様な濃度分布となるため、コントラ
ストのバランスが良く、見やすい画像となる。
以上の効果を得べき濃度頻度の平均化プリントの手法と
しては種々考えられるが、その一例を説明する。これ
は、入力画像から得られた濃度頻度分布において、濃度
階調順に頻度を累積したときに、この累積値が平均頻度
NAに最も近くなるような複数個の濃度階調を群として全
濃度階調を群に区別し、これらの群を順番に新たな濃度
階調に割り当てるものである。
このために、次の手法が繰り返し行なわれる。
(1) 濃度頻度分布における中間濃度DH(但し、H=
〔2n-1−0.5〕。ここで、〔 〕は整数を表わす)とそ
の平均濃度DAとを比較し、 (i) DA>DHの場合(すなわち、平均濃度DAが中間濃
度よりもD2 n -1側にある場合)、下記(2)の手法を行
なう。
(ii) DA<DHの場合、D2 n -1側から下記(2)と同様
の手法を行なう。
(2) いま、補正後の濃度をD′とすると、次の式
(10)からl(k)を求め、入力画像から得られた濃度
頻度分布の{l(k−1)+1}番目の濃度Dl(K-1)+1
からl(k)番目の濃度Dl(k)までを上記濃度DKとす
る。
この式(10)により、いま、濃度D′(k=0)にす
べき入力画像の濃度Diを求めると、式(10)から、 から、濃度D0〜Dl(0)が得られ、これが新たな濃度D′
となる。次に、濃度D′(k=1)にすべき入力画
像の濃度Diは、上記式(10)から、 によつて濃度D0〜Dl(1)が求まるが、これらのうちの濃
度D0〜Dl(0)は濃度D′割り当てられているから、濃
度Dl(0)+1〜Dl(1)が濃度D′になる。以下同様にし
て、入力画像の各濃度Diは新たな濃度D′に割り当て
られ、濃度D2 n -2への割り当てが終わると、残つた濃度D
iは全て濃度D′2 n -iに割り当てる。
かかる処理(2)を行なうと、高頻度の濃度部分でl
(k)=l(k−1)となる現象が生ずることがある。
これは、上記式(10)において、(k+1)NAに最も近
の値と(k+2)NAに最も近い の値とが等しいということであり、 濃度頻度分布で頻度が急峻に増加する部分でこのような
ことが起る。いま、上記前者の累積値をΣl(k-1)、上記
後者の累積値をΣl(k)とすると、頻度が急峻に増加する
部分では、1つ前の濃度D(i-1)の頻度N(i-1)と比較して
頻度Niが非常に大きくなっている。これにより、濃度Di
までの頻度の累積値をΣl(k-1)としたとき、この値Σ
l(k-1)が、第10図に示すように、(k+0.5)NAと(k
+1)NAとの間にあって、kNAに対し上記式(10)を満
たしているものとすると、この式(10)からl(k−
1)が求まることになる。
次に、(k+1)NAに対して上記式(10)からl(k)
を求めるのであるが、濃度Diまでの頻度の累積値Σ
l(k-1)は、上記のように、(k+0.5)NAと(k+1)N
Aとの間にあり、これに次の濃度D(i+1)の頻度N(i+1)
加えた累積値Σl(k-1)が、第10図に示すように、(k+
1.5)NAを超えて累積値Σl(k-1)よりも(k+1)NA
ら離れているものとすると、この累積値Σl(k-1)は(k
+1)NAに対しても上記式(10)を満足していることに
なる。従って、 l(k)=l(k−1) ということになる。
このようなことになると、新たな濃度D′(k-1)の頻度
と次の濃度D′の頻度とは同じ累積値Σl(k-1)とな
り、正しい濃度頻度分布を表わさないことになる。
そこで、この実施例では、処理(2)とともに、次の処
理(3),(4)を併用し、頻度が同じ累積値を繰り返
すときには、その部分の頻度を0とするものである。
式(10)でl(k)が求められ、新たな濃度D′が定
められるが、この濃度D′に対する頻度N′に応じ
て次の処理(3),(4)のいずれかに進む。
(3) N′≦NAならば、次の濃度D′K+1を定める
べく上記処理(2)に進む。
(4) N′>NAならば、 を満たす整数aを求める。そして、 (A) a=1ならば、次の濃度D′K+1を定めるべく
上記処理(2)に進む。
(B) aが2以上の整数ならば、 N′K+1〜N′K+a-1=0 とし、D′K+aを定めるべく上記処理(2)に進む。
以上のようにして濃度頻度の平均化を行なうが、ここ
で、第6図の濃度頻度分布を例にとり、具体的な数値を
用いて平均化された濃度頻度分布を求めると、第9図の
ようになる。
なお、第6図における各濃度の頻度は次の表1で示され
る値とした。
したがつて、この濃度頻度分布では、上記式(8),
(9)から平均濃度DA,平均頻度NAは夫々、 DA=D11,NA=5 であり、中間濃度DHは DH=D7 であるから、 DA>DH である。
ここで、第9図の濃度D′の2〜3の例を求めてみ
る。なお、上記によつてNA=5である。
濃度D′について: この場合、k=0であり、表1と式(10)から、 故に、第6図の濃度D3〜D5が濃度D′に割り当てられ
る。濃度D′の頻度N′は、表1から4である。し
たがつて、処理(3)により、濃度D′を定めるべく
処理(2)に進む。
濃度D′について: この場合、k=1であるから、 故に、第6図の濃度D6,D7が濃度D′に割り当てられ
る。濃度D′の頻度N′は、3+4=7であり、し
たがつて平均濃度NAよりも大きいから、処理(4)に進
む。この場合、式(11)におけるl(k′)は次のよう
にして求まる。いま、k=1だから、式(10)でkの値
を2から1ずつ増加させ、各kの値毎にl(k)を求め
る。これによつて、l(k)≠l(1)と最初になつた
kのときのl(k)がl(k′)である。濃度D′
対しては、k=2のときのl(k),すなわち、l
(2)がl(k′)となる。そこで、式(10)から、 となり、式(11)における は、表1から、16となる。したがつて、式(11)は、 (1.5+a)×5≦16<(2.5+a)×5 であり、a=1となる。
そこで、処理(4)の(A)により、次の濃度D′
満めるべく処理(2)に進む。
濃度D′について: この場合、k=3であるから、 説明は省略したが、濃度D′には濃度D8が割り当てら
れ、このために、濃度D′には濃度D9が割り当てられ
てその頻度N′は頻度N9=7である。
そこで、処理(4)に進むが、濃度D′の場合と同様
にしてl(k′)を求めると、l(k′)=10となり、 (3.5+a)×5≦32<(4.5+a)×5 からa=2となる。したがつて、処理(4)の(B)に
進み、N4=0とする。これによつて次の濃度D′は何
も濃度Diは割り当てられず、頻度を零にする。そして、
次の濃度D′を定めるべく処理(2)に進む。
このようにして濃度D′を定めると、第9図に示す平
均化された濃度頻度分布が得られるのである。
以上の処理はDA>DHの濃度D0側から行なうものであつた
が、DA<DHの場合には、上記式(10)を として濃度D2 n -1側から同様に行ない(このために、得
られたl(k)をl(2n−1−k)に変換する)、さら
に、式(11)の代りに次の式(11′)を用いる。
以上の手法はデータ平均化のための1手法であるが、上
記処理(2)の手法を濃度D0側と濃度D2 n -1側から同時
に行なうようにしてもよい。この場合には、平均濃度DA
と中間濃度DHとの関係がいかなるものであつても、上記
処理(2)〜(4)を繰り返し実行すればよい。
なお、この実施例は、第4図から第5図への補正が施こ
された補正頻度分布にさらに適用することにより、さら
に一層コントラストが強調されたプリント画を得ること
ができる。
第11図は第1図に示したビデオプリンタの一変形例を示
すブロツク図であつて、第1図に対応する部分には同一
符号をつけ、また、メモリコントローラ16,プリントコ
トローラ17,信号補正コントローラ18は省略している。
この実施例は、プリンタ動作に同期してラインメモリ12
に送るデータを、プリンタ速度に合わせて階調補正する
ものである。このために、補正されたY信号情報を記憶
するフレームメモリ7(第1図)が不要となる。
そこで、まず、フレームメモリ501からY信号情報を読
み出し、第1図で説明したように、信号補正手段6で補
正パターンが決定されて濃度補正判断手段603に保持さ
れる。次いで、フレームメモリ501〜503から各信号情報
が同時に読み出され、ラインメモリ12にプリントのため
に記憶される1ラインのY信号情報が信号補正手段6で
階調補正される。この階調の速度は水平同期周波数(約
15KHz)であり、可変係数手段604の動作は十分である。
なお、この実施例では、フレームメモリ手段5の出力
は、直接D/A変換手段8を介し、エンコーダ15へモニタ
のために供給されている。したがつて、モニタでは入力
ビデオ信号と全く同一コントラストの画像が映出されて
おり、実際にプリントされた画像のコントラストは、モ
ニタ画像に較べて自動的にコントラスト強調された画像
となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、プリントしよう
とする画像の濃度頻度分布の平均濃度をもとにしてこの
濃度頻度分布の濃度階調を新たな濃度階調に変換するか
ら、その頻度が少ない場合には、この部分の濃度が圧縮
されてそれ以外の中間濃度部分の階調の広がりが妨げら
れることがないし、全体的に一様な濃度分布となってバ
ランスの良いコントラストが得られ、見やすい画像が得
られる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はビデオプリンタの一例を示すブロツク図、第2
図は入力画像の濃度頻度分布の1例を示す図、第3図は
第2図の濃度頻度分布を第1図のビデオプリンタでの第
1の手法で補正した濃度頻度分布を示す図、第4図は入
力画像の濃度頻度分布の他の例を示す図、第5図はこの
濃度頻度分布を第1図のビデオプリンタでの第2の手法
で補正した濃度頻度分布を示す図、第6図は入力画像の
濃度頻度分布のさらに他の例を示す図、第7図はこれを
第1図のビデオプリンタの第2の方法で補正して得られ
る濃度頻度分布を示す図、第8図は本発明によるビデオ
プリンタの一実施例を示す要部ブロツク図、第9図はこ
の実施例で第6図の濃度頻度分布を補正して得られる濃
度頻度分布を示す図、第10図は第8図に示した実施例で
の一部の処理で生ずる問題点の説明図、第11図は図1に
示したビデオプリンタの変形例を示すブロック図であ
る。 1……ビデオ信号の入力端子、4……A/D変換手段、5
……フレームメモリ手段、501,502,503……フレームメ
モリ、6……信号補正手段、601……データ分類手段、6
02……濃度別計数手段、603……濃度補正判断手段、604
……可変係数手段、605……頻度平均化手段、606……係
数選択手段、7……フレームメモリ、8……D/A変換手
段、9……RGB変換手段、10……信号セレクタ、11……A
/D変換器、12……ラインメモリ、13……中間調制御手
段、14……感熱ヘツド、15……エンコーダ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル静止画像を入力画像とし、該入
    力画像の入力濃度頻度分布を変換して新たな出力濃度頻
    度分布の出力画像とし、所定期間ずつ中間調制御してプ
    リントするようにしたビデオプリンタであって、 該入力画像の各画素をその濃度Di(但し、i=0,1,2,…
    …,m)毎に分類して(i+1)番目の濃度Diに対する頻
    度をNiとする該入力濃度頻度分布を検出する第1の手段
    と、 該入力濃度頻度分布の平均値相当の基準頻度NAを検出す
    る第2の手段と、 該出力濃度頻度分布での(k+1)番目の出力濃度D
    k(但し、k=0,1,2,……,m)に割り当てる入力濃度Di
    を検出するものであって、該入力濃度Diの配列順に入力
    頻度Niを加算して得られる頻度累積値Σl(k)と(k+
    1)×NAとの差の絶対値を最小とする濃度Dl(k)を、k
    を順次変えて、順次求め、求められた濃度Dl(k-1)からD
    l(k)までの該入力濃度Diを該出力濃度頻度分布での(k
    +1)番目の濃度Dkとするための係数を形成る第3の手
    段と、 該係数を補正データとし、該補正データにより該入力画
    像の各画素の該入力濃度Diを該出力濃度Dkに変換して該
    出力濃度頻度分布をもつ該出力画像を形成する第4の手
    段と を備え、該第4の手段の出力をプリントに供することに
    より、該入力画像のコントラストを自動補正してプリン
    トすることができるように構成したことを特徴とするビ
    デオプリンタ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)において、 前記第4の手段の出力をモニタに供することを特徴とす
    るビデオプリンタ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第(1)項または第(2)
    項において、 前記第3の手段は、前記出力濃度頻度分布での(k+
    1)番目の出力濃度Dkに前記入力濃度Diが1個しか割り
    当てられず、その出力頻度Nkが前記基準濃度NAよりも大
    で、かつ を満足するaが2以上の整数であるとき、(k+2)番
    目の出力濃度Dk+1から(k+a)番目の出力濃度Dk+a-1
    までの出力頻度Nk+1〜Nk+a-1を0とすることを特徴とす
    るビデオプリンタ。
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