JPH0797649A - ニッケル基合金 - Google Patents
ニッケル基合金Info
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- JPH0797649A JPH0797649A JP12326094A JP12326094A JPH0797649A JP H0797649 A JPH0797649 A JP H0797649A JP 12326094 A JP12326094 A JP 12326094A JP 12326094 A JP12326094 A JP 12326094A JP H0797649 A JPH0797649 A JP H0797649A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明のニッケル基合金は、重量%で、クロ
ム:15〜25%,鉄:9〜26%,モリブデン:2〜
4%および残部が実質的にニッケルよりなり、結晶粒度
がJIS G0551の粒度番号で7番以上、且つ疲労
強度が60kg f/mm2 以上であることを特徴とする。
(尚、前記疲労強度は、600℃で試験片に応力を加
え、10000rpmで回転させ、破断した時の回数か
ら108 時の疲労寿命を求めたものである。) 【効果】本発明のニッケル基合金は、600℃における
疲労強度が60kg f/mm2 以上、又、ストレスラプチ
ャー特性として18時間以上、さらに、高温(650
℃)引張り強度として90kg f/mm2 以上、という優
れた耐熱性ならびに疲労強度を有するため極めて有用で
ある。
ム:15〜25%,鉄:9〜26%,モリブデン:2〜
4%および残部が実質的にニッケルよりなり、結晶粒度
がJIS G0551の粒度番号で7番以上、且つ疲労
強度が60kg f/mm2 以上であることを特徴とする。
(尚、前記疲労強度は、600℃で試験片に応力を加
え、10000rpmで回転させ、破断した時の回数か
ら108 時の疲労寿命を求めたものである。) 【効果】本発明のニッケル基合金は、600℃における
疲労強度が60kg f/mm2 以上、又、ストレスラプチ
ャー特性として18時間以上、さらに、高温(650
℃)引張り強度として90kg f/mm2 以上、という優
れた耐熱性ならびに疲労強度を有するため極めて有用で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疲労強度の良好なニッ
ケル基合金に関する。
ケル基合金に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、半永久的なエネルギ−源として、
高速増殖炉が注目されている。この炉は軽水炉とは異な
り、その熱媒体として金属液体ナトリウムが用いられ、
炉心付近では、600℃程度と高く、又、その構造上振
動が大きく、そこに使用される材料には厳しい特性が要
求された。そこでこの種の炉材として、SUS316鋼
が用いられているが、耐熱性の点及び耐疲労特性の点
で、十分とは言えなかった。
高速増殖炉が注目されている。この炉は軽水炉とは異な
り、その熱媒体として金属液体ナトリウムが用いられ、
炉心付近では、600℃程度と高く、又、その構造上振
動が大きく、そこに使用される材料には厳しい特性が要
求された。そこでこの種の炉材として、SUS316鋼
が用いられているが、耐熱性の点及び耐疲労特性の点
で、十分とは言えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した点に
鑑みてなされたものであり、(1)耐熱性が良好で か
つ(2)疲労強度が大きい合金を提供することを目的と
する。
鑑みてなされたものであり、(1)耐熱性が良好で か
つ(2)疲労強度が大きい合金を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、ニッケル基合金を鋭意研究した結果、クロム,鉄,
モリブデンおよび残部が実質的にニッケルよりなる合
金、または、クロム,鉄,モリブデン,さらにチタン,
ニオブ及びタンタル,コバルトから選ばれた1種または
2種以上の元素および残部が実質的にニッケルよりなる
合金は、その製造工程において熱間加工の最終温度を8
50℃未満と制御することによって、600℃で60kg
f/mm2 以上という高温における耐疲労強度を有する
ことを見い出し、さらに得られたニッケル基合金の結晶
粒度を調べたところ微細化されており、JIS G05
51の粒度番号で7番以上であった。本発明はこの知見
に基づいてなされたものである。
は、ニッケル基合金を鋭意研究した結果、クロム,鉄,
モリブデンおよび残部が実質的にニッケルよりなる合
金、または、クロム,鉄,モリブデン,さらにチタン,
ニオブ及びタンタル,コバルトから選ばれた1種または
2種以上の元素および残部が実質的にニッケルよりなる
合金は、その製造工程において熱間加工の最終温度を8
50℃未満と制御することによって、600℃で60kg
f/mm2 以上という高温における耐疲労強度を有する
ことを見い出し、さらに得られたニッケル基合金の結晶
粒度を調べたところ微細化されており、JIS G05
51の粒度番号で7番以上であった。本発明はこの知見
に基づいてなされたものである。
【0005】即ち、本発明は、重量%で、クロム:15
〜25%,鉄:9〜26%,モリブデン:2〜4%およ
び残部が実質的にニッケルよりなる合金において、結晶
粒度がJIS G0551の粒度番号で7番以上好まし
くは8番以上、更に好ましくは9番以上であり、且つ6
00℃における疲労強度が60kg f/mm2 以上、好ま
しくは65kg f/mm2 以上、更に好ましくは68kg f
/mm2 以上であるニッケル基合金、および、重量%
で、クロム:15〜25%,鉄:9〜26%,モリブデ
ン:2〜4%、さらにチタン:0.4〜2.0%,ニオ
ブ及びタンタル:4〜6%,コバルト:1%以下から選
ばれた1種または2種以上の元素を含有し、残部が実質
的にニッケルよりなる合金において、結晶粒度がJIS
G0551の粒度番号で7番以上好ましくは8番以
上、更に好ましくは9番以上であり、且つ600℃にお
ける疲労強度が60kg f/mm2 以上、好ましくは65
kg f/mm2 以上、更に好ましくは68kg f/mm2 以
上であるニッケル基合金を提供する。
〜25%,鉄:9〜26%,モリブデン:2〜4%およ
び残部が実質的にニッケルよりなる合金において、結晶
粒度がJIS G0551の粒度番号で7番以上好まし
くは8番以上、更に好ましくは9番以上であり、且つ6
00℃における疲労強度が60kg f/mm2 以上、好ま
しくは65kg f/mm2 以上、更に好ましくは68kg f
/mm2 以上であるニッケル基合金、および、重量%
で、クロム:15〜25%,鉄:9〜26%,モリブデ
ン:2〜4%、さらにチタン:0.4〜2.0%,ニオ
ブ及びタンタル:4〜6%,コバルト:1%以下から選
ばれた1種または2種以上の元素を含有し、残部が実質
的にニッケルよりなる合金において、結晶粒度がJIS
G0551の粒度番号で7番以上好ましくは8番以
上、更に好ましくは9番以上であり、且つ600℃にお
ける疲労強度が60kg f/mm2 以上、好ましくは65
kg f/mm2 以上、更に好ましくは68kg f/mm2 以
上であるニッケル基合金を提供する。
【0006】このことにより、耐熱性が良好でかつ疲労
強度が良好な合金が得られる。
強度が良好な合金が得られる。
【0007】即ち、上記疲労強度の他にも、ストレスラ
プチャー特性として18時間以上、更には23時間以上
が得られ、又、高温(650℃)引張り強度として90
kg f/mm2 以上、更には100kg f/mm2 以上の特
性が得られる。
プチャー特性として18時間以上、更には23時間以上
が得られ、又、高温(650℃)引張り強度として90
kg f/mm2 以上、更には100kg f/mm2 以上の特
性が得られる。
【0008】ここでCrは、耐酸化性及び耐応力腐食割
れ性を向上させる為に必要であるが、Crが多すぎる
と、可鍛性を低下させ、一方少なすぎると、その効果が
減少する。
れ性を向上させる為に必要であるが、Crが多すぎる
と、可鍛性を低下させ、一方少なすぎると、その効果が
減少する。
【0009】したがって、その範囲としては、15〜2
5%、更には17〜23%が好ましい。
5%、更には17〜23%が好ましい。
【0010】又Feは、850〜925℃の温度範囲に
て、金属間化合物を生成し、延性に寄与し、疲労破壊に
対して有効であるが、Feが多すぎると、耐熱性を低下
させ、一方少なすぎると、その効果が減少する。
て、金属間化合物を生成し、延性に寄与し、疲労破壊に
対して有効であるが、Feが多すぎると、耐熱性を低下
させ、一方少なすぎると、その効果が減少する。
【0011】したがって、その範囲としては、9〜26
%、更には11〜24%、更には15〜22%が好まし
い。
%、更には11〜24%、更には15〜22%が好まし
い。
【0012】Moは、耐熱性を向上させる元素である
が、Moが多すぎると、加工性を低下させ、結晶粒を細
粒化させにくくする。一方少なすぎると耐熱性の点で効
果が得にくい。したがって、その範囲としては、2〜4
%更には、2.5〜3.5%が好ましい。
が、Moが多すぎると、加工性を低下させ、結晶粒を細
粒化させにくくする。一方少なすぎると耐熱性の点で効
果が得にくい。したがって、その範囲としては、2〜4
%更には、2.5〜3.5%が好ましい。
【0013】前記4成分すなわち、クロム,鉄,モリブ
デンおよび残部が実質的にニッケルよりなる合金に、更
にTi,Nb,Ta,Coから選ばれた1種または2種
以上の元素を添加した合金としてもよい。
デンおよび残部が実質的にニッケルよりなる合金に、更
にTi,Nb,Ta,Coから選ばれた1種または2種
以上の元素を添加した合金としてもよい。
【0014】ここでTiは、Ni3 (Al,Ti)相を
析出し、強度を向上させる為に有効な元素であるが、T
iが多すぎると、加工性を低下させ、合金を細粒化させ
にくくする。一方、少なすぎると、耐熱性の点で効果が
減少する。したがって、その範囲としては、0.4〜
2.0%更には、0.7〜1.5%が好ましい。
析出し、強度を向上させる為に有効な元素であるが、T
iが多すぎると、加工性を低下させ、合金を細粒化させ
にくくする。一方、少なすぎると、耐熱性の点で効果が
減少する。したがって、その範囲としては、0.4〜
2.0%更には、0.7〜1.5%が好ましい。
【0015】NbおよびTaは、δ〔Ni3 (Nb,T
a)〕相およびγ゛〔Ni3 (Nb,Ta)〕相を析出
し、耐疲労強度を向上させる為に有効な元素であるが、
NbおよびTaが多すぎると、加工性を低下させ、合金
を細粒化させにくくする。一方、少なすぎると、耐熱性
の点で効果が減少する。したがって、その範囲として
は、合計で4〜6%更には、4.5〜5.5%が好まし
い。
a)〕相およびγ゛〔Ni3 (Nb,Ta)〕相を析出
し、耐疲労強度を向上させる為に有効な元素であるが、
NbおよびTaが多すぎると、加工性を低下させ、合金
を細粒化させにくくする。一方、少なすぎると、耐熱性
の点で効果が減少する。したがって、その範囲として
は、合計で4〜6%更には、4.5〜5.5%が好まし
い。
【0016】Coは、耐熱性を向上させるために有効な
元素であるが、Coが多すぎると加工性を低下させる。
したがって、その範囲としては、1%以下が好ましい。
元素であるが、Coが多すぎると加工性を低下させる。
したがって、その範囲としては、1%以下が好ましい。
【0017】又、脱酸剤として、Alが0.1〜1.0
%、Mnが0.5%以下、Siが0.5%以下含有され
ても良く、又、不純物として、B,Cu,S,P,Y,
Mg及びC等が0.5%以下含有されても良い。
%、Mnが0.5%以下、Siが0.5%以下含有され
ても良く、又、不純物として、B,Cu,S,P,Y,
Mg及びC等が0.5%以下含有されても良い。
【0018】以上述べたクロム,鉄,モリブデンおよび
残部が実質的にニッケルよりなる合金、および、クロ
ム,鉄,モリブデン,さらにチタン,ニオブ及びタンタ
ル,コバルトから選ばれた1種または2種以上の元素お
よび残部が実質的にニッケルよりなる合金の製造方法に
ついて述べる。
残部が実質的にニッケルよりなる合金、および、クロ
ム,鉄,モリブデン,さらにチタン,ニオブ及びタンタ
ル,コバルトから選ばれた1種または2種以上の元素お
よび残部が実質的にニッケルよりなる合金の製造方法に
ついて述べる。
【0019】先ず、素材合金を溶解してインゴットとし
次にこのインゴットを鍛造し、鍛造ビレットを作り、そ
の後熱間加工を施す。その際、その加工の最終温度は、
850℃以下にされるのが良い。その後溶体化処理を施
こすが、この溶体化処理では、熱間加工後の被加工材を
すぐ940〜970℃に保たれた炉に投入しその温度範
囲で所定の時間(被加工材1インチにつき10〜60
分)保ち、その後急冷する。更にその後時効処理を施こ
すことによって上記結晶粒度の合金が得られる。
次にこのインゴットを鍛造し、鍛造ビレットを作り、そ
の後熱間加工を施す。その際、その加工の最終温度は、
850℃以下にされるのが良い。その後溶体化処理を施
こすが、この溶体化処理では、熱間加工後の被加工材を
すぐ940〜970℃に保たれた炉に投入しその温度範
囲で所定の時間(被加工材1インチにつき10〜60
分)保ち、その後急冷する。更にその後時効処理を施こ
すことによって上記結晶粒度の合金が得られる。
【0020】以上述べた条件について更に詳細に述べる
と熱間加工の最終温度は、850℃以下が必要である
が、800℃以下であると、更に好ましい。
と熱間加工の最終温度は、850℃以下が必要である
が、800℃以下であると、更に好ましい。
【0021】又、溶体化の際の温度範囲は、940〜9
70℃であるが、945〜965℃であると、更に好ま
しい。又、時効処理では2段の時効が好ましく、その温
度範囲は、第1段目が600〜750℃,第2段目が5
50〜650℃であるのが好ましい。
70℃であるが、945〜965℃であると、更に好ま
しい。又、時効処理では2段の時効が好ましく、その温
度範囲は、第1段目が600〜750℃,第2段目が5
50〜650℃であるのが好ましい。
【0022】ところで、上記Mo,Ti,Nb又は、T
aが含有されたNi基合金及び板厚が厚いNi基合金
は、その結晶粒が細粒化されにくいため、所望の疲労強
度が得られない。しかし、本発明の製造方法を用いるこ
とにより、比較的容易に細粒化できる。
aが含有されたNi基合金及び板厚が厚いNi基合金
は、その結晶粒が細粒化されにくいため、所望の疲労強
度が得られない。しかし、本発明の製造方法を用いるこ
とにより、比較的容易に細粒化できる。
【0023】例えば、Mo2〜4重量%,Ti0.4〜
2.0重量%,Nb及びTaが4〜6重量%含有されて
いても、7番以上の結晶粒径が得られやすく、板厚に関
しても、例えば15mm以上更には20mm以上の板厚
の合金部材でも、7番以上の細粒が得られやすい。
2.0重量%,Nb及びTaが4〜6重量%含有されて
いても、7番以上の結晶粒径が得られやすく、板厚に関
しても、例えば15mm以上更には20mm以上の板厚
の合金部材でも、7番以上の細粒が得られやすい。
【0024】
【実施例】本発明および比較例のニッケル基合金を、脱
酸剤として添加するAl,Mn,Si、さらに不純物と
して含有されるC,P,S,Cu,Bも併せて表1に示
す組成の合金として得た。
酸剤として添加するAl,Mn,Si、さらに不純物と
して含有されるC,P,S,Cu,Bも併せて表1に示
す組成の合金として得た。
【0025】なおその際用いた製造条件を表2(本発
明)ならびに表3(比較例)に記載した。
明)ならびに表3(比較例)に記載した。
【0026】この合金から試験片をつくり、この合金の
ストレスラプチャ−特性、650℃での高温引張り強度
及び600℃での疲労強度を測定し、その結果を表2な
らびに表3に併記した。
ストレスラプチャ−特性、650℃での高温引張り強度
及び600℃での疲労強度を測定し、その結果を表2な
らびに表3に併記した。
【0027】尚、本発明の実施例の比較合金は、SUS
316を用いた。
316を用いた。
【0028】上記測定方法の詳細を下記に示す。
【0029】ラプチャ−試験は650℃の温度で70.
3kgの引張り応力で破断する迄の時間を測定したもの
であり、高温引張り試験は、650℃で測定した引張り
測定をしたものであり、高温疲労試験は、600℃で試
験片に種々の応力を加え、10000rpmで回転さ
せ、破断した時の回数を求め、108 時の疲労寿命を求
めたものである。
3kgの引張り応力で破断する迄の時間を測定したもの
であり、高温引張り試験は、650℃で測定した引張り
測定をしたものであり、高温疲労試験は、600℃で試
験片に種々の応力を加え、10000rpmで回転さ
せ、破断した時の回数を求め、108 時の疲労寿命を求
めたものである。
【0030】表2ならびに表3から明らかな如く、本発
明の実施例は、従来から使用されているSUS316
(比較例)よりラプチャ−特性、高温引張り強度及び疲
労強度のすべての点で優れており原子炉材、特に高速増
殖炉材として適している。又、板厚が20mmの本発明
のNi基合金を製造したが、結晶粒度番号が8番の合金
が得られた。
明の実施例は、従来から使用されているSUS316
(比較例)よりラプチャ−特性、高温引張り強度及び疲
労強度のすべての点で優れており原子炉材、特に高速増
殖炉材として適している。又、板厚が20mmの本発明
のNi基合金を製造したが、結晶粒度番号が8番の合金
が得られた。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のニッケル基合金
によれば、600℃における疲労強度が60kg f/mm
2 以上、又、ストレスラプチャー特性として18時間以
上、さらに、高温(650℃)引張り強度として90kg
f/mm2 以上、という優れた耐熱性ならびに疲労強度
が得られる。
によれば、600℃における疲労強度が60kg f/mm
2 以上、又、ストレスラプチャー特性として18時間以
上、さらに、高温(650℃)引張り強度として90kg
f/mm2 以上、という優れた耐熱性ならびに疲労強度
が得られる。
Claims (8)
- 【請求項1】 重量%で、クロム:15〜25%,鉄:
9〜26%,モリブデン:2〜4%および残部が実質的
にニッケルよりなり、結晶粒度がJIS G0551の
粒度番号で7番以上、且つ疲労強度が60kg f/mm2
以上であることを特徴とする耐熱性および耐疲労強度に
優れたニッケル基合金。(尚、前記疲労強度は、600
℃で試験片に応力を加え、10000rpmで回転さ
せ、破断した時の回数から108 時の疲労寿命を求めた
ものである。) - 【請求項2】 重量%で、クロム:15〜25%,鉄:
9〜26%,モリブデン:2〜4%、さらにチタン:
0.4〜2.0%,ニオブ及びタンタル:4〜6%,コ
バルト:1%以下から選ばれた1種または2種以上の元
素を含有し、残部が実質的にニッケルよりなり、結晶粒
度がJIS G0551の粒度番号で7番以上、且つ疲
労強度が60kg f/mm2 以上であることを特徴とする
耐熱性および耐疲労強度に優れたニッケル基合金。
(尚、前記疲労強度は、600℃で試験片に応力を加
え、10000rpmで回転させ、破断した時の回数か
ら108 時の疲労寿命を求めたものである。) - 【請求項3】 ニッケル基合金は、18時間以上のラプ
チャー特性を有する特許請求の範囲第1項に記載のニッ
ケル基合金。 - 【請求項4】 ニッケル基合金は、650℃で90kg f
/mm2 以上の高温引っ張り強度を有する特許請求の範
囲第1項および第3項に記載のニッケル基合金。 - 【請求項5】 ニッケル基合金は、15mm以上の厚さ
を有する特許請求の範囲第1項、第3項乃至第4項に記
載のニッケル基合金。 - 【請求項6】 ニッケル基合金は、18時間以上のラプ
チャー特性を有する特許請求の範囲第2項に記載のニッ
ケル基合金。 - 【請求項7】 ニッケル基合金は、650℃で90kg f
/mm2 以上の高温引っ張り強度を有する特許請求の範
囲第2項および第6項に記載のニッケル基合金。 - 【請求項8】 ニッケル基合金は、15mm以上の厚さ
を有する特許請求の範囲第2項、第6項乃至第7項に記
載のニッケル基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123260A JP2568047B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | ニッケル基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123260A JP2568047B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | ニッケル基合金 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59273614A Division JPH0684535B2 (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | ニッケル基合金の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0797649A true JPH0797649A (ja) | 1995-04-11 |
JP2568047B2 JP2568047B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=14856166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6123260A Expired - Lifetime JP2568047B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | ニッケル基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568047B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60131958A (ja) * | 1983-12-20 | 1985-07-13 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 析出強化型Νi基合金の製造法 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP6123260A patent/JP2568047B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60131958A (ja) * | 1983-12-20 | 1985-07-13 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 析出強化型Νi基合金の製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568047B2 (ja) | 1996-12-25 |
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