JPH0796834A - 扉の解錠等を外部から電気的に制御する非常用装置 - Google Patents
扉の解錠等を外部から電気的に制御する非常用装置Info
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- JPH0796834A JPH0796834A JP32423893A JP32423893A JPH0796834A JP H0796834 A JPH0796834 A JP H0796834A JP 32423893 A JP32423893 A JP 32423893A JP 32423893 A JP32423893 A JP 32423893A JP H0796834 A JPH0796834 A JP H0796834A
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 旅客輸送客車の非常時の扉の解錠、開扉を外
部から電気信号で制御できる簡単作動の非常用装置を供
すること。 【構成】 旅客輸送に適した車両の扉１を形成する単数
又は複数の可動部分１ａ，１ｂの各々に関し同可動部分
の制御要素４と、それに対応した錠止手段６を駆動する
電気駆動手段１１を作動して可動部分１ａ，１ｂの閉鎖
と錠止又は解錠と開放を制御する電気機械式メカニズム
に連結されるに適し、起動時に第１の電気信号を送出し
て電気駆動手段１１の制御装置１６に対し電気的に接続
され、車両外部表面に設けた解錠用スイッチ１５を備え
れた構成とした。また、第１の電気信号を受信し、各可
動部分１ａ，１ｂの確実な解錠を誘起するように予め定
めた電流パルスを少なくとも１つ発生する手段を備えて
構成することもできる。
部から電気信号で制御できる簡単作動の非常用装置を供
すること。 【構成】 旅客輸送に適した車両の扉１を形成する単数
又は複数の可動部分１ａ，１ｂの各々に関し同可動部分
の制御要素４と、それに対応した錠止手段６を駆動する
電気駆動手段１１を作動して可動部分１ａ，１ｂの閉鎖
と錠止又は解錠と開放を制御する電気機械式メカニズム
に連結されるに適し、起動時に第１の電気信号を送出し
て電気駆動手段１１の制御装置１６に対し電気的に接続
され、車両外部表面に設けた解錠用スイッチ１５を備え
れた構成とした。また、第１の電気信号を受信し、各可
動部分１ａ，１ｂの確実な解錠を誘起するように予め定
めた電流パルスを少なくとも１つ発生する手段を備えて
構成することもできる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から扉のロック解
除を電気的に制御するための非常用装置に関し、特に、
同装置の旅客用列車等への適用に関する。
除を電気的に制御するための非常用装置に関し、特に、
同装置の旅客用列車等への適用に関する。
【０００２】
【従来の技術】旅客用列車等の客車は、一般に各側面
に、１枚又は２枚の可動部分をもつ複数の扉を有してい
る。これらの可動部分は、例えば、各可動部分及び可動
部分に付随する機構を駆動する電気機構を起動させるこ
とにより、可動部分の閉鎖とロック（施錠）又は解錠
（ロックの解除）と開放の電気機械式制御機構に結合さ
れている。
に、１枚又は２枚の可動部分をもつ複数の扉を有してい
る。これらの可動部分は、例えば、各可動部分及び可動
部分に付随する機構を駆動する電気機構を起動させるこ
とにより、可動部分の閉鎖とロック（施錠）又は解錠
（ロックの解除）と開放の電気機械式制御機構に結合さ
れている。
【０００３】緊急時や非常時に、特に事故時又は火災時
に、各客車の旅客を直ちに解放、出域できるように、外
部から扉を手動で開扉できることが必要である。そのた
めには、外部から扉のロック解除を制御するための装置
が設けられていることは周知である。これらの装置に
は、各扉をロック解除し、その扉を手で移動できるよう
にするために、ロック機構を移動させるのに適した機械
的手段、例えば、ケーブルを作動させる取手が設けられ
ている。
に、各客車の旅客を直ちに解放、出域できるように、外
部から扉を手動で開扉できることが必要である。そのた
めには、外部から扉のロック解除を制御するための装置
が設けられていることは周知である。これらの装置に
は、各扉をロック解除し、その扉を手で移動できるよう
にするために、ロック機構を移動させるのに適した機械
的手段、例えば、ケーブルを作動させる取手が設けられ
ている。
【０００４】然しながら、これらの機械的手段は往々に
して、その数の多さのために迅速に使用することが容易
でなく、時には特に複数の扉のロック解除を制御する場
合に相当の物理的力が必要になり、しかも、旅客列車に
課せられる安全規則は増々厳しくなっている。
して、その数の多さのために迅速に使用することが容易
でなく、時には特に複数の扉のロック解除を制御する場
合に相当の物理的力が必要になり、しかも、旅客列車に
課せられる安全規則は増々厳しくなっている。
【０００５】故に、出願人は、客車の同じ側面に有る全
ての扉を外部と内部の両方から同時に解錠し、これらを
手で操作できるようにし、それでいてなお、各扉の完全
な開放を惹起することにより、同扉に寄り掛かった旅客
のとび出しを誘発することがないような非常用装置を形
成することを課した新しい規則があることを知った。扉
の全てを機械的に駆動する機構では、人的作動力では発
揮不可能な力を必要とすることになる。
ての扉を外部と内部の両方から同時に解錠し、これらを
手で操作できるようにし、それでいてなお、各扉の完全
な開放を惹起することにより、同扉に寄り掛かった旅客
のとび出しを誘発することがないような非常用装置を形
成することを課した新しい規則があることを知った。扉
の全てを機械的に駆動する機構では、人的作動力では発
揮不可能な力を必要とすることになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、電気手段が利
用できる場合には、列車に備わる電気エネルギーを利用
した非常用装置を設計しなくてはならない。本発明の目
的は、車外にいる人間によって極めて容易に起動させ得
ると共に単数又は複数の扉を即時に、解錠することがで
きる非常用装置を提案することにより、これらの欠点を
克服し、上述の問題に対する１つの解決法を提供するこ
とにある。
用できる場合には、列車に備わる電気エネルギーを利用
した非常用装置を設計しなくてはならない。本発明の目
的は、車外にいる人間によって極めて容易に起動させ得
ると共に単数又は複数の扉を即時に、解錠することがで
きる非常用装置を提案することにより、これらの欠点を
克服し、上述の問題に対する１つの解決法を提供するこ
とにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、旅
客輸送に適し、複数の扉を有した車両の閉鎖状態にある
少なくとも１つの扉の確実な解錠を、少なくとも外部か
ら電気的に制御するための非常用装置において、各可動
部分に就いて該可動部分の制御要素および対応した錠止
機構（ロック機構）を駆動する電気的駆動装置の起動に
より、各扉を構成する単数又は複数の可動部分の閉鎖と
錠止（ロック）又は解錠と開扉を制御する電気機械式制
御機構に接続するのに適した装置を構成している。
客輸送に適し、複数の扉を有した車両の閉鎖状態にある
少なくとも１つの扉の確実な解錠を、少なくとも外部か
ら電気的に制御するための非常用装置において、各可動
部分に就いて該可動部分の制御要素および対応した錠止
機構（ロック機構）を駆動する電気的駆動装置の起動に
より、各扉を構成する単数又は複数の可動部分の閉鎖と
錠止（ロック）又は解錠と開扉を制御する電気機械式制
御機構に接続するのに適した装置を構成している。
【０００８】本発明によると、この非常用装置は、装置
起動時点で第１の電気信号を送出するために、前記車両
の外部表面に設けられ、かつ前記電気機構式制御機構に
対して電気的に接続されたスイッチと、同スイッチから
送出された第１の電気信号を受信して、各可動部分の確
実な解錠動作を惹起するように所定の電流パルスを発生
するのに適した手段とを備えていることを特徴とした非
常用装置として構成されている。従って、単にスイッチ
を操作するだけで単数又は複数の扉を直ちに解錠するこ
とができる。この解錠動作は、電気式に制御されている
ことから、人力の如何に関わらず全ての人が、瞬時にし
て遂行することが可能である。例えば、単一のスイッチ
を起動すると、その客車の片面側の全扉の解錠を惹起す
るように装置を配設することができる。加えて、この非
常用装置は、扉の電気機械式機構の作用信頼性や安全性
の水準を何ら低減するものではない。
起動時点で第１の電気信号を送出するために、前記車両
の外部表面に設けられ、かつ前記電気機構式制御機構に
対して電気的に接続されたスイッチと、同スイッチから
送出された第１の電気信号を受信して、各可動部分の確
実な解錠動作を惹起するように所定の電流パルスを発生
するのに適した手段とを備えていることを特徴とした非
常用装置として構成されている。従って、単にスイッチ
を操作するだけで単数又は複数の扉を直ちに解錠するこ
とができる。この解錠動作は、電気式に制御されている
ことから、人力の如何に関わらず全ての人が、瞬時にし
て遂行することが可能である。例えば、単一のスイッチ
を起動すると、その客車の片面側の全扉の解錠を惹起す
るように装置を配設することができる。加えて、この非
常用装置は、扉の電気機械式機構の作用信頼性や安全性
の水準を何ら低減するものではない。
【０００９】なお、同装置を車両の内部に設置すること
も可能である。本発明の好ましい実施例に依ると、上記
スイッチは、上記の第１電気信号によって、各可動部分
を制御する制御要素および、場合によっては対応する錠
止機構ないしロック機構を駆動する電動機を始動させる
ように制御機構に接続されている。また、この非常用装
置は、上述の電動機が、所定の角度だけ回転された場合
に第２の電気信号を送出するのに適した接点手段を備え
ていても良い。この所定角度は、電動機がこの角度だけ
回転した時点で直ちに扉の解錠が必然的に成され得るよ
うに選択することができる。同接点手段は、例えば電動
機又は制御要素に配設される。
も可能である。本発明の好ましい実施例に依ると、上記
スイッチは、上記の第１電気信号によって、各可動部分
を制御する制御要素および、場合によっては対応する錠
止機構ないしロック機構を駆動する電動機を始動させる
ように制御機構に接続されている。また、この非常用装
置は、上述の電動機が、所定の角度だけ回転された場合
に第２の電気信号を送出するのに適した接点手段を備え
ていても良い。この所定角度は、電動機がこの角度だけ
回転した時点で直ちに扉の解錠が必然的に成され得るよ
うに選択することができる。同接点手段は、例えば電動
機又は制御要素に配設される。
【００１０】好ましい実施例に依ると、これらの接触手
段は、第２の電気信号によって電動機が直ちに停止制御
されるように制御機構に接続されている。このとき、電
動機が危険源となることなく、可動部分を開放するか
ら、可動部分を直ちに操作することができる。本発明の
他の好ましい実施例に依ると、上述の所定の角度は、各
可動部分の確実な解錠を誘起すると共に僅かな開放作動
を誘発するように選択されている。かくして、各可動部
分の表面形態は、殆ど手動開放用の操作ができる手掛か
りとなる手段を備えていなくても、その可動部分が僅か
に開放空間を形成することから、その開放空間に手を差
し入れることができ、又可動部分の表面に対しほぼ平行
な力を難なく加えることが可能となる。この僅かな開放
により、更に、扉に寄り掛かり、もたれている旅客が外
へ押し出されて飛び出す危険性を完全に排除することが
てきるのである。
段は、第２の電気信号によって電動機が直ちに停止制御
されるように制御機構に接続されている。このとき、電
動機が危険源となることなく、可動部分を開放するか
ら、可動部分を直ちに操作することができる。本発明の
他の好ましい実施例に依ると、上述の所定の角度は、各
可動部分の確実な解錠を誘起すると共に僅かな開放作動
を誘発するように選択されている。かくして、各可動部
分の表面形態は、殆ど手動開放用の操作ができる手掛か
りとなる手段を備えていなくても、その可動部分が僅か
に開放空間を形成することから、その開放空間に手を差
し入れることができ、又可動部分の表面に対しほぼ平行
な力を難なく加えることが可能となる。この僅かな開放
により、更に、扉に寄り掛かり、もたれている旅客が外
へ押し出されて飛び出す危険性を完全に排除することが
てきるのである。
【００１１】非常用装置は更に、各可動部分の解錠を誘
起することに対応してロック機構を確実に移動させるの
に適した機械的手段を備えていても良い。これらの機械
的手段は、従来の手段であってよく、又電源及び本発明
の手段が故障した場合に第２の非常用手段を構成するこ
とができる。本発明の更に他の特徴及び利点は、添付図
面に示す非常用装置の好実施例に関する以下の記述の中
で更に明らかにするが、この実施例はそれにのみ限定す
る制限的意味の例ではないことは言うまでもない。
起することに対応してロック機構を確実に移動させるの
に適した機械的手段を備えていても良い。これらの機械
的手段は、従来の手段であってよく、又電源及び本発明
の手段が故障した場合に第２の非常用手段を構成するこ
とができる。本発明の更に他の特徴及び利点は、添付図
面に示す非常用装置の好実施例に関する以下の記述の中
で更に明らかにするが、この実施例はそれにのみ限定す
る制限的意味の例ではないことは言うまでもない。
【００１２】
【実施例】本実施態様においては、本発明に依る非常用
装置は、旅客を輸送する鉄道の客車の２枚の可動部分を
有した１つの扉に適用されている。図１を参照すると、
閉鎖状態に図示された引き戸１は、案内路３上に戸車２
を介して吊下げられている２枚の可動部分１ａ及び１ｂ
を備えている。開放状態は鎖線で図示されている。
装置は、旅客を輸送する鉄道の客車の２枚の可動部分を
有した１つの扉に適用されている。図１を参照すると、
閉鎖状態に図示された引き戸１は、案内路３上に戸車２
を介して吊下げられている２枚の可動部分１ａ及び１ｂ
を備えている。開放状態は鎖線で図示されている。
【００１３】扉１は、上記可動部分の閉扉と錠止（ロッ
ク）又は解錠と開扉を制御する電気機械式機構に結合さ
れている。すなわち、ねじ４が、それと平行なスライダ
７中に収納された突出部分６を有するナット５と連動す
る。このナットは、非回転状態に維持され、ねじ４の軸
に沿って並進移動しかできない。各ナットは、一方の可
動部分と一体化結合されたフオーク部材８中に収納され
ており、故に、ナット５の並進運動は可動部分に伝達さ
れる。ナット５の運動行程の終り付近では、図示してい
ない側面方向の空所がスライダ７中に設けられいて、こ
れにより、ねじ４の回転作用下で上記突出部分６がその
空所中に受容され得るようになっている。受容時から扉
可動部分は、不動状態になり、空所から突出部分６を引
き出すためのねじの反対向きの回転による以外解錠がな
され得ないようになっている。
ク）又は解錠と開扉を制御する電気機械式機構に結合さ
れている。すなわち、ねじ４が、それと平行なスライダ
７中に収納された突出部分６を有するナット５と連動す
る。このナットは、非回転状態に維持され、ねじ４の軸
に沿って並進移動しかできない。各ナットは、一方の可
動部分と一体化結合されたフオーク部材８中に収納され
ており、故に、ナット５の並進運動は可動部分に伝達さ
れる。ナット５の運動行程の終り付近では、図示してい
ない側面方向の空所がスライダ７中に設けられいて、こ
れにより、ねじ４の回転作用下で上記突出部分６がその
空所中に受容され得るようになっている。受容時から扉
可動部分は、不動状態になり、空所から突出部分６を引
き出すためのねじの反対向きの回転による以外解錠がな
され得ないようになっている。
【００１４】ねじ４は、ベルト式動力伝達装置を介して
結合された電動機１１によって、回転駆動される。可動
部分を起動するためのこのような電気機械式機構は、熟
知されており、ここでは詳細に記述しない。扉１は、外
部から、閉鎖位置にある扉の確動的解錠を外部から制御
するための非常用装置を備えている。この装置は、古典
的に、各可動部分１ａ及び１ｂの解錠を誘起するよう
に、対応する錠止機構を確実に移動させるのに適した機
械式手段を含んでいる。また、ねじ４は、その回転運動
においてねじと一体化した２枚のディスク１２ａ及び１
２ｂを支持している。これらのディスクは各々その周縁
に、ディスク１２ａ，１２ｂに固定されたケーブル１３
ａ，１３ｂが巻き付けられる１本の環状溝を有してい
る。
結合された電動機１１によって、回転駆動される。可動
部分を起動するためのこのような電気機械式機構は、熟
知されており、ここでは詳細に記述しない。扉１は、外
部から、閉鎖位置にある扉の確動的解錠を外部から制御
するための非常用装置を備えている。この装置は、古典
的に、各可動部分１ａ及び１ｂの解錠を誘起するよう
に、対応する錠止機構を確実に移動させるのに適した機
械式手段を含んでいる。また、ねじ４は、その回転運動
においてねじと一体化した２枚のディスク１２ａ及び１
２ｂを支持している。これらのディスクは各々その周縁
に、ディスク１２ａ，１２ｂに固定されたケーブル１３
ａ，１３ｂが巻き付けられる１本の環状溝を有してい
る。
【００１５】２つの取手１４ａ，１４ｂが、２枚の可動
部分１ａ及び１ｂを機械的に解錠するべく、上記空所か
ら突出部分６を引き出す方向にディスク１２ａ及び１２
ｂならびにねじ４を回転させるように、各ケーブル１３
ａ及び１３ｂに対して夫々、引張り力を印加できるよう
にしている。取手１４ａ及び１４ｂは夫々、車両の外部
及び内部に配置されている。このような機械式解錠手段
も、同様知られている。
部分１ａ及び１ｂを機械的に解錠するべく、上記空所か
ら突出部分６を引き出す方向にディスク１２ａ及び１２
ｂならびにねじ４を回転させるように、各ケーブル１３
ａ及び１３ｂに対して夫々、引張り力を印加できるよう
にしている。取手１４ａ及び１４ｂは夫々、車両の外部
及び内部に配置されている。このような機械式解錠手段
も、同様知られている。
【００１６】本発明に依ると、非常用装置は、車両の外
部表面に設けたスイッチ１５を具備している。図２を参
照すると、スイッチ１５は、起動された時点で第１の電
気信号を発するため、電動機１１の制御装置１６に電気
的に接続されている。この制御装置１６は従来から周知
のものである。同制御装置には同様に、スイッチ１５か
ら送出された第１の電気信号を受信して各可動部分１ａ
及び１ｂの確動的解錠を惹起するように、所定の角度だ
け電動機１１を回転させるための電気パルスを発生する
のに適した手段も備えている。同例においては、スイッ
チ１５は、第１の電気信号が電動機１１の始動を誘起す
るような形で制御機構１６に連結されている。
部表面に設けたスイッチ１５を具備している。図２を参
照すると、スイッチ１５は、起動された時点で第１の電
気信号を発するため、電動機１１の制御装置１６に電気
的に接続されている。この制御装置１６は従来から周知
のものである。同制御装置には同様に、スイッチ１５か
ら送出された第１の電気信号を受信して各可動部分１ａ
及び１ｂの確動的解錠を惹起するように、所定の角度だ
け電動機１１を回転させるための電気パルスを発生する
のに適した手段も備えている。同例においては、スイッ
チ１５は、第１の電気信号が電動機１１の始動を誘起す
るような形で制御機構１６に連結されている。
【００１７】こうしてスイッチの起動は、ねじ４の回転
開始と可動部分１ａ及び１ｂの解錠を誘発する。非常用
装置は、電動機１１が前記予め定められた所定角度だけ
回転した場合に第２の電気信号を発するように適した接
点手段１７を備えている。これらの手段は従来から周
知、適用されていたものであり、例えば電動機１１上又
はねじ４上更に、可動部分の１つに設置された角位置検
出器を含んでいる。接点手段１７は、第２の電気信号が
電動機１１の即刻停止を制御するように制御装置１６に
連結されている。予め定められた所定角度は、各可動部
分１ａ，１ｂの確動的解錠及び僅かな量の開扉を誘発す
るように選択される。かくして、スイッチ１５の起動に
より、各可動部分１ａ、１ｂの解錠と、例えば、その間
に５センチの空間を設定するように離間動作を誘起す
る。このとき、この空間内に指を差し入れて難なく両可
動部分を操作して扉を完全に開扉することができる。
開始と可動部分１ａ及び１ｂの解錠を誘発する。非常用
装置は、電動機１１が前記予め定められた所定角度だけ
回転した場合に第２の電気信号を発するように適した接
点手段１７を備えている。これらの手段は従来から周
知、適用されていたものであり、例えば電動機１１上又
はねじ４上更に、可動部分の１つに設置された角位置検
出器を含んでいる。接点手段１７は、第２の電気信号が
電動機１１の即刻停止を制御するように制御装置１６に
連結されている。予め定められた所定角度は、各可動部
分１ａ，１ｂの確動的解錠及び僅かな量の開扉を誘発す
るように選択される。かくして、スイッチ１５の起動に
より、各可動部分１ａ、１ｂの解錠と、例えば、その間
に５センチの空間を設定するように離間動作を誘起す
る。このとき、この空間内に指を差し入れて難なく両可
動部分を操作して扉を完全に開扉することができる。
【００１８】スイッチ１５は、全体として客車の同一面
上の他の全ての扉の解錠および部分的開放を可能にする
ように、これらの扉に対して導線１８により類似の方法
で電気的に接続しておくこともできる。当然のことなが
ら、同時に解錠され半開放されるよう同じスイッチに、
更に多くの扉を連結することも可能である。客車内部
に、スイッチ１５に類似した他のもう１つのスイッチ１
９を配置することも可能である。このスイッチ１９は例
えば、その保全及び整備を容易にするため又は非常状態
の旅客が脱出できるようにするため、客車の扉の解錠と
完全な開放を誘起するように配置されることになる。
上の他の全ての扉の解錠および部分的開放を可能にする
ように、これらの扉に対して導線１８により類似の方法
で電気的に接続しておくこともできる。当然のことなが
ら、同時に解錠され半開放されるよう同じスイッチに、
更に多くの扉を連結することも可能である。客車内部
に、スイッチ１５に類似した他のもう１つのスイッチ１
９を配置することも可能である。このスイッチ１９は例
えば、その保全及び整備を容易にするため又は非常状態
の旅客が脱出できるようにするため、客車の扉の解錠と
完全な開放を誘起するように配置されることになる。
【００１９】当然のことながら、本発明の範囲から逸脱
することなく、特にねじ４等と言った上述の幾つかの機
構を同等の手段例えばベルト又はチェーンによって置換
することにより、本発明に対して種々の変更や改善を加
えることが可能である。かくして、各々の可動部分に就
いて、この部分の制御要素（ねじ）４を駆動する電動機
１１および対応する解錠機構の第２の起動用電気機構２
０が電気機構に備えられるようにすること、また、第１
の電気信号を受信するのに適した手段が、ロック機構の
確実な解錠を誘起するためのパルスおよび電動機１１を
回転させるためのパルスを生成するようにすることも可
能である。
することなく、特にねじ４等と言った上述の幾つかの機
構を同等の手段例えばベルト又はチェーンによって置換
することにより、本発明に対して種々の変更や改善を加
えることが可能である。かくして、各々の可動部分に就
いて、この部分の制御要素（ねじ）４を駆動する電動機
１１および対応する解錠機構の第２の起動用電気機構２
０が電気機構に備えられるようにすること、また、第１
の電気信号を受信するのに適した手段が、ロック機構の
確実な解錠を誘起するためのパルスおよび電動機１１を
回転させるためのパルスを生成するようにすることも可
能である。
【００２０】このように、第２の起動用電気機構２０
は、ロック機構を移動させるのに適した適宜の周知電磁
石であって良い。この場合に、可動部分の再ロックを禁
じるため電動機１１を回転させることも重要である。取
手１４ａ及び１４ｂは、どんな人間にでも可能な人力し
か必要とせずに、前述の規則上から受認可能な１つの解
決法を提案するような形で隣接する扉の可動部分を解錠
するため、ダクト２１を通過する第２のケーブルを起動
させることができる。
は、ロック機構を移動させるのに適した適宜の周知電磁
石であって良い。この場合に、可動部分の再ロックを禁
じるため電動機１１を回転させることも重要である。取
手１４ａ及び１４ｂは、どんな人間にでも可能な人力し
か必要とせずに、前述の規則上から受認可能な１つの解
決法を提案するような形で隣接する扉の可動部分を解錠
するため、ダクト２１を通過する第２のケーブルを起動
させることができる。
【００２１】スイッチ１５及び１９で同じ操作を制御し
たいと考えているか否かに応じて、図２の結合部分２２
又は２３のいずれかを削除することができる。スイッチ
１５及び１９は当然のことながら、運転室の中又は列車
車掌室内に設置され列車の扉の一部分又は全てを解放で
きる類似のスイッチと並行して取りつけることもでき
る。
たいと考えているか否かに応じて、図２の結合部分２２
又は２３のいずれかを削除することができる。スイッチ
１５及び１９は当然のことながら、運転室の中又は列車
車掌室内に設置され列車の扉の一部分又は全てを解放で
きる類似のスイッチと並行して取りつけることもでき
る。
【００２２】
【発明の効果】上述のことから、ロック機構が解除され
た場合、ねじ４および電動機１１を空回りさせることに
より、扉の可動部分を手で容易に離隔動作させることが
できることが理解できよう。本装置は、当然のことなが
ら、スイッチ１５，１９の一方又はそれに類するものに
よって扉の電気式解錠非常命令が伝達された場合に１つ
の扉の正常な機能制御を無効にするための手段を備えて
いる。扉の電気式解錠命令が取消された時点で、本発明
の装置の各手段は、対応する単数又は複数の扉を新たに
ロックするか又は反対にこれらの扉を開放するため電動
機１１の機能を制御するのに適合し得ることは当然であ
る。このため、スイッチ１５，１９は、先行する解錠命
令を取消すべく、例えば、解錠用工具を持った認可され
た人物により、手動式に通常の待機位置に戻されるまで
起動位置にとどまるタイプのものであってよい。
た場合、ねじ４および電動機１１を空回りさせることに
より、扉の可動部分を手で容易に離隔動作させることが
できることが理解できよう。本装置は、当然のことなが
ら、スイッチ１５，１９の一方又はそれに類するものに
よって扉の電気式解錠非常命令が伝達された場合に１つ
の扉の正常な機能制御を無効にするための手段を備えて
いる。扉の電気式解錠命令が取消された時点で、本発明
の装置の各手段は、対応する単数又は複数の扉を新たに
ロックするか又は反対にこれらの扉を開放するため電動
機１１の機能を制御するのに適合し得ることは当然であ
る。このため、スイッチ１５，１９は、先行する解錠命
令を取消すべく、例えば、解錠用工具を持った認可され
た人物により、手動式に通常の待機位置に戻されるまで
起動位置にとどまるタイプのものであってよい。
【図１】本発明に基づく非常用装置により制御される２
枚の可動部分をもつ引き戸の立面図である。
枚の可動部分をもつ引き戸の立面図である。
【図２】本発明に従った装置の電気回路図である。
１…扉 １ａ…可動部分 １ｂ…可動部分 ４…（ねじ）可動部分制御要素 ６…ロック機構 １１…電動機 １５…スイッチ １６…制御装置 １７…接点手段 ２０…第２の電気機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステファン アンニオン フランス国，93300 オーブルビリエール, アレ ジャック ブッケル，12 (72)発明者 ダニエル ジャマン フランス国，37550 サン−アベルタン, リュ ギュイヨーム アポリネール，22 (72)発明者 山田 眞 東京都千代田区丸ノ内一丁目６番５号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 橋爪 進 東京都千代田区丸ノ内一丁目６番５号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 関 誠 東京都千代田区丸ノ内一丁目６番５号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 川端 俊夫 神奈川県横浜市金沢区大川３番１号 東急 車輌製造株式会社 横浜製作所車両工場内 (72)発明者 長谷川 武利 神奈川県横浜市金沢区大川３番１号 東急 車輌製造株式会社 横浜製作所車両工場内
Claims (9)
- 【請求項１】 旅客の輸送に適した、複数の扉を有する
車両の閉鎖状態にある少なくとも１つの扉の確実な解錠
を外部から電気的に制御する非常用装置において、 前記扉（１）の各可動部分（１ａ，１ｂ）に関し、該可
動部分の制御要素（４）および対応する錠止機構（６）
を駆動する電気駆動手段（１１）の起動により各扉を構
成する単数又は複数の可動部分（１ａ，１ｂ）の閉鎖と
錠止又は解錠と開動を制御する電気機械式機構に結合す
るのに適した装置であって、装置起動時点で第１の電気
信号を発生するために、前記車両の外部表面に設けら
れ、かつ、前記電気駆動手段（１１）の制御装置（１
６）に電気的に接続されたスイッチ（１５）と、 該スイッチ（１５）から送出される第１の電気信号を受
信し、前記各可動部分（１ａ，１ｂ）の確実な解錠を誘
起するように、所定の電流パルスを少なくとも１つ発生
するのに適した手段とを、具備して構成されることを特
徴とする非常用装置。 - 【請求項２】 前記電気駆動手段は、前記各可動部分
（１ａ，１ｂ）に関し該可動部分およびそれに対応した
前記錠止機構（６）の制御要素を駆動する電動機（１
１）を備えている請求項１に記載の非常用装置。 - 【請求項３】 前記電気駆動手段には、前記各可動部分
に関し、該可動部分の制御要素（４）を駆動する電動機
（１１）と、 対応するロック機構の起動用の第２の電気機構（２０）
が具備されていることと、 前記第１の電気信号を受信するのに適した手段は、錠止
機構の確実なロック解除を誘起するためのパルス及び電
動機（１１）を回転させるためのパルスを生成すること
を特徴とする、請求項１に記載の非常用装置。 - 【請求項４】 前記スイッチ（１５）は、前記第１の電
気信号が前記電動機（１１）の始動を誘起するように前
記制御措置（１６）に結合されていることを特徴とする
請求項１から３の何れか１項に記載の非常用装置。 - 【請求項５】 前記電動機（１１）が予め定めらた所定
の角度だけ回転したとき、第２の電気信号を送出するよ
うに適した接点手段（１７）が具備していることを特徴
とする請求項４に記載の非常用装置。 - 【請求項６】 前記第２の電気信号が、前記電動機（１
１）の即時停止を制御するように、前記接点手段（１
７）が前記制御装置（１６）に接続されていることを特
徴とする請求項６に記載の非常用装置。 - 【請求項７】 前記所定の角度は、前記各可動部分（１
ａ，１ｂ）の僅かな開放を誘起するように選択されてい
ることを特徴とする請求項５又は６の何れか１項に記載
の非常用装置。 - 【請求項８】 前記所定の角度は、前記各可動部分（１
ａ，１ｂ）の確実な解錠と各可動部分（１ａ，１ｂ）の
僅かな開放を誘起するように選択、設定されることを特
徴とする請求項７又は請求項２に記載の非常用装置。 - 【請求項９】 少なくとも１つの扉の前記各可動部分
（１ａ，１ｂ）の解錠を誘起するように前記解錠機構
（６）を確動的に移動させるのに適した機械的手段が更
に具備されことを特徴とする請求項１から８の何れか１
項に記載の非常用装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR9310813A FR2709720B1 (fr) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | Dispositif de secours pour commander électriquement depuis l'extérieur le déverrouillage d'une porte. |
| FR9310813 | 1993-09-10 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0796834A true JPH0796834A (ja) | 1995-04-11 |
| JP2738812B2 JP2738812B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=9450751
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32423893A Expired - Lifetime JP2738812B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-12-22 | 扉の解錠等を外部から電気的に制御する非常用装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2738812B2 (ja) |
| FR (1) | FR2709720B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020843A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 鉄道車両用側引き戸のロック解除構造 |
| KR100418287B1 (ko) * | 2000-09-05 | 2004-02-11 | 가부시키카이샤 나브코 | 철도차량용 문짝의 닫는 방법 및 장치 |
| JP2015001054A (ja) * | 2013-06-13 | 2015-01-05 | ナブテスコ株式会社 | ドア開閉装置 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2768683B1 (fr) | 1997-09-22 | 1999-10-22 | Faiveley Transport | Dispositif motorise de verrouillage de vantail de porte, porte pourvue de ce dispositif et vehicule ferroviaire ainsi equipe |
| EP2065769A1 (fr) | 2007-11-30 | 2009-06-03 | Faiveley Transport | Procédé de commande à haute disponibilité des systèmes portes ferroviaires système embarqué de mise en oeuvre et application aux accessoires et environnement de porte |
| CN111098871B (zh) * | 2020-01-02 | 2021-05-11 | 中车株洲电力机车有限公司 | 一种市域列车的车门控制系统 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4098023A (en) * | 1976-12-07 | 1978-07-04 | Hussmann Refrigeration, Inc. | Lock and safety release for power operated doors |
| FR2417620A1 (fr) * | 1978-02-16 | 1979-09-14 | Faiveley Sa | Dispositif de verrouillage pour porte coulissante |
| US4454685A (en) * | 1979-06-20 | 1984-06-19 | Tebel Machinefabrieken B.V. | Vehicle door construction |
| DE3307310A1 (de) * | 1983-03-02 | 1984-09-06 | Kiekert GmbH & Co KG, 5628 Heiligenhaus | Antriebsvorrichtung fuer eine fahrzeugtuer |
-
1993
- 1993-09-10 FR FR9310813A patent/FR2709720B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1993-12-22 JP JP32423893A patent/JP2738812B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100418287B1 (ko) * | 2000-09-05 | 2004-02-11 | 가부시키카이샤 나브코 | 철도차량용 문짝의 닫는 방법 및 장치 |
| JP2003020843A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 鉄道車両用側引き戸のロック解除構造 |
| JP4643064B2 (ja) * | 2001-07-10 | 2011-03-02 | 日本車輌製造株式会社 | 鉄道車両用側引き戸のロック解除構造 |
| JP2015001054A (ja) * | 2013-06-13 | 2015-01-05 | ナブテスコ株式会社 | ドア開閉装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FR2709720A1 (fr) | 1995-03-17 |
| FR2709720B1 (fr) | 1997-12-12 |
| JP2738812B2 (ja) | 1998-04-08 |
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