JPH0796819A - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH0796819A
JPH0796819A JP24570293A JP24570293A JPH0796819A JP H0796819 A JPH0796819 A JP H0796819A JP 24570293 A JP24570293 A JP 24570293A JP 24570293 A JP24570293 A JP 24570293A JP H0796819 A JPH0796819 A JP H0796819A
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義範 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車種毎の映像イメージや給油口に関するデー
タを予め記憶させることなく、給油ノズル等を給油口に
対し位置決めすることができる給油装置を提供する。 【構成】 自動車に給油を行なう給油手段と、給油手段
の前記自動車の給油口に対する位置決めを行なう位置決
め手段と、給油手段と位置決め手段を制御する制御手段
とを備えてなる給油装置において、位置決め手段を、給
油手段の自動車の給油口からの距離が一定範囲内になる
ように給油手段のおおまかな位置決めを行なう粗位置決
め手段と、粗位置決め手段により位置決めされた給油手
段を一定範囲内でさらに細かく位置決めする精密位置決
め手段とを有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給油装置に係わり、特
にガソリンスタンド等における給油ロボットの先端の給
油ノズル等を、ワークとなる給油口に対し位置決めする
給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給油装置として、例えば特公昭2
ー12839号公報に示されているように、給油を受け
る自動車の映像イメージと予め記憶されている車種毎の
映像イメージを比較することにより車種を特定し、特定
した車種から給油口に関するデータを得て、一度の位置
決め処理で、給油ロボットの手に相当するマニピュレー
タの先端の給油ノズル等を位置決めする構成のものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の給油装
置にあっては、一度の位置決め処理により自動車の給油
口位置を特定してマニピュレータ先端の給油ノズル等の
位置決めを行なうものであるため、高度な処理技術が要
求され、例えば、給油口の割り出しやマニピュレータの
操作などにおいても非常に高い精度が要求されていた。
また、給油装置の記憶手段内に、車種毎の映像イメージ
と給油口に関する膨大なデータを予め記憶しておかなけ
ればならず、また新型車が出る度に当該新型車に関する
データ更新を随時行なっていかなければならないという
問題点もあった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、車種毎の映像イメージや給油口に関するデータを予
め記憶させることなく、給油ノズル等を給油口に対し位
置決めすることができる給油装置を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、自動車に給油を行なう給
油手段と、該給油手段の前記自動車の給油口に対する位
置決めを行なう位置決め手段と、前記給油手段と位置決
め手段を制御する制御手段とを備えてなる給油装置にお
いて、前記位置決め手段を、前記給油手段の前記自動車
の給油口からの距離が一定範囲内になるように給油手段
のおおまかな位置決めを行なう粗位置決め手段と、該粗
位置決め手段により前記自動車の給油口からの距離が一
定範囲内になるように位置決めされた給油手段を前記一
定範囲内でさらに細かく位置決めする精密位置決め手段
を有する構成とした。また、請求項2記載の発明では、
前記位置決め手段を、画像検知手段と、該画像検知手段
からの画像データに基づいて自動車の給油口の位置を検
知する位置検知手段と、位置検知手段からの出力信号に
基づいて互いに直交するx軸,y軸,z軸の3軸方向に
個々に移動させて前記給油手段を位置調整するマニピュ
レータにより構成した。またさらに、請求項3記載の発
明では、前記画像検知手段を、粗位置決め手段用と精密
位置決め手段用とでそれぞれ別々に設ける構成にした。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明によれば、まず、粗位置決
め手段によって給油手段の自動車の給油口に対するおお
よその位置決めを行ない、その後、該おおよその位置決
めを行なった範囲内で、精密位置決め手段による給油手
段のより正確な位置決めを行なう。このように2段階で
位置決めを行なうものであるから、一度の位置決め処理
による場合のような給油口の割り出しやマニピュレータ
の操作等において高度な処理技術に頼ることなく給油手
段の正確な位置決めが行なえる。また、請求項2および
3記載の発明では、画像検知手段からの映像データを基
に給油口を指定するものであるから、予め車種及び車種
の給油口に関するデータを記憶しておく必要もない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明の給油装置のシステム構成図である。この
図において符号1は自動車、2はマニピュレータであ
る。マニピュレータ2の先端には自動車1の給油口1a
に取り付けられる給油キャップ3の開閉を行なうハンド
4、給油ノズル(図示略)およびマニピュレータ2の側
部にテレビカメラ6が取り付けられている。そして、ハ
ンド4及び給油ノズルは、それぞれマニピュレータ2の
先端に対して例えば進退可能な構造となっており、ハン
ド4で給油口1aの給油キャップ3を掴む際、または給
油ノズルを給油口1aに挿入する際に、ハンド4及び給
油ノズルのうち一方は進出し他方は退避することによっ
て、一方による作業を行なう際に他方が給油口1a近傍
の車体に当接して当該一方による作業の邪魔とならない
構造となっている。また、自動車の停止位置の左右およ
び上方にテレビカメラ7a,7b,7cがそれぞれ設置
されており、給油スペースは各カメラ7a,7b,7c
の視野内に充分収まるように設置されている。8は前記
マニピュレータ2を制御するマニピュレータコントロー
ラ、9は内部に給油ノズルへ油液の供給を行なう給油ポ
ンプや当該給油ノズルから吐出された油量を計測する流
量計等を備えている計量ユニット、10は給油装置全体
を制御する制御装置、11は給油口1aからの給油キャ
ップ3の取り外し作業等に際してテレビカメラ7a、7
bで捉えた映像を表示する表示装置である。表示装置1
1には指で触れることにより画面上の特定位置を支持す
ることができるタッチパネル12が取り付けられてい
る。
【0008】システム全体の構成を表すブロック線図を
図2に示す。制御装置10はマニピュレータコントロー
ラ8、計量ユニット9の給油ポンプ、表示装置11、タ
ッチパネル12、画像認識装置13と接続されている。
画像確認装置13はテレビカメラ7a,7b,7cから
得られる画像データを基に自動車1の給油口1aの位置
の領域を決定する際に用いられるものである。
【0009】ここで、前記給油ノズルとハンド4によっ
て、自動車に給油を行なう給油手段Aが構成される。ま
た、前記カメラ7a,7b,7cによって、自動車1の
給油口1aに関する画像データを得る画像検知手段が構
成される。また、前記画像認識装置13とタッチパネル
12によって、画像検知手段Bからの画像データに基づ
いて自動車1の給油口1aの位置を検知する位置検知手
段が構成される。また、画像検知手段と、位置検知手段
と、該位置検知手段からの出力信号に基づいてマニピュ
レータコントローラ8を介して互いに直交するx軸,y
軸,z軸の3軸方向に個々に移動させて前記給油ノズル
とハンド4とを位置調整する前記マニピュレータ2によ
って、給油ノズル等の自動車1の給油口1aに対する位
置決めを行なう位置決め手段が構成される。
【0010】位置決め手段は、給油ノズル等の自動車1
の給油口1aからの距離が一定範囲内になるように給油
ノズル等のおおまかな位置決めを行なう粗位置決め手段
と、該粗位置決め手段により位置決めされた給油手段を
前記一定範囲内でさらに細かく位置決めする精密位置決
め手段と有する。それら粗位置決め手段と精密位置決め
手段は、それぞれ個々に前記画像検知手段、位置検知手
段およびマニピュレータコントローラ8を有するが、こ
こでは、位置検知手段とマニピュレータコントローラ8
は共通しており、画像検知手段を構成するカメラのみが
それぞれ別個に設けられている。
【0011】次に、上記構成の給油装置の動作について
説明しながら、同時に制御装置10や位置決め手段の内
容をより明らかにする。自動車1が停止位置に近づくと
テレビカメラ7cが自動車1を捉え、画像認識装置13
が自動車1が静止状態にあるか否か判断し、静止状態と
判断したときはテレビカメラ7a、7bの画像を合成
し、自動車1の左右の側面を同時に見ることができるよ
うにする。
【0012】制御装置10はこの画像を受け取ると表示
装置11へ出力する。出力例を図3に示す。また、自動
車1のドライバに画像上に給油口1aの位置を指示する
ように要求する。ドライバがタッチパネル12に触れる
とタッチパネル12上の指示位置が制御装置10へ送ら
れる。制御装置10内では前記タッチパネル12上で指
示した給油口の位置データと既知であるテレビカメラ7
a、7bの撮像素子のサイズおよびレンズの焦点距離に
よりテレビカメラ7a(7b)から給油口位置への位置
ベクトルを求める。
【0013】図4に位置ベクトルを求めるための簡単な
原理図を示す。図4(a)は表示装置11を模式的に示
している。Lx、Lyは表示装置11の一方側のテレビ
カメラ7a(7b)の画像が表示されるx、y方向のド
ット数、dx、dyは指示点Pの表示装置11上の座標
位置を示す。Oは表示装置11の座標系の原点である。
図4(b)はテレビカメラのレンズと撮像素子の関係を
模式的に示している。Lx,Lyは撮像素子のサイズ、
dx,dyはPに対応する撮像素子上の点pの撮像素子
座標系上の座標位置を示す。fはレンズの焦点距離であ
る。oは撮像素子座標系の原点である。表示装置11と
撮像素子の関係により、 dx/Lx=dx/Lx …(1) dy/Ly=dy/Ly …(2) の2式が得られ、 a=(f2+dx2+dy21/2 とおくと、位置ベクトルvは、 v=(dx/a,dy/a,f/a) となる。
【0014】位置ベクトルvが得られると、制御装置1
0はテレビカメラ7cから得られる自動車1の停止状態
を表す平面図と前記位置ベクトルvとから給油口1aの
概略位置を求める。画像確認装置13がテレビカメラ7
cからの画像をもとに自動車1の停止状態を認識した結
果の例を図5に示す。この例では図5中の斜線部部を自
動車1と認識している。ここで得られる給油口1aの位
置の精度は、タッチパネル12の分解能を200×20
0程度とすると数cm程度となる。
【0015】次に、制御装置10はマニュピュレータコ
ントローラ8へマニュピュレータ2の先端点が概略の給
油口1aの位置へ移動するよう指令を送る。この時マニ
ピュレータ2の先端と自動車1とが接触しないよう給油
口1aの位置に対して少し手前の位置で止めるようにす
る。そして、テレビカメラ6が捉えた画像を基に給油口
の正確な位置を求める。この位置を求める方法として
は、例えば、再度表示装置11にテレビカメラ6で捉え
た画像を表示してドライバに給油口1aの位置を指示さ
せる、あるいは画像認識装置13により給油口1aの位
置を認識するなどがあるが、いずれを選択しても、画像
データとしてより細かな情報が得られることから、給油
ノズル等の給油口1aに対するより正確な位置を求める
ことができる。正確な給油口1aの位置が求められたら
制御装置10は、マニピュレータコントローラ8へ、ハ
ンド4により給油キャップ3を開け、給油ノズルを給油
口1aに挿入するように指示する。これにより、本実施
例の場合、マニピュレータコントローラ8は、この求め
られた正確な給油口1aの位置に基づき、まずマニピュ
レータ2先端のハンド4が給油キャップ3に近接対面す
るようにマニピュレータ2を移動させる。そして、当該
ハンド4をマニピュレータ2先端に対して進出させて給
油キャップ3を掴み、給油口1aから給油キャップ3を
取り外す。この後、当該ハンド4は取り外した給油キャ
ップ3を掴んだまま、給油ノズルの給油口1aへの挿入
の邪魔にならないようにマニピュレータ2先端側へ一旦
退出する。次に、マニピュレータコントローラ8は、マ
ニピュレータ2先端のハンド4に代えて同じく先端の給
油ノズルが給油口1aに近接対面するようにマニピュレ
ータ2を調整移動させる。そして、当該給油ノズルをマ
ニピュレータ2先端に対して進出させて、給油ノズルを
給油口1aに挿入する。以上、マニピュレータコントロ
ーラ8により給油キャップの取り外し及び給油ノズルの
給油口への挿入が完了したら、制御装置10は表示装置
11の画像上に、ドライバに対して給油量の設定を要求
し、ドライバがタッチパネル12を利用してその要求画
像を基に所望の給油量を設定すると、計量ユニット9の
給油ポンプに対して送液を開始するように指示する。そ
して、送液が開始された後は、計量ユニット9の流量計
の計測値に基づき給油量が演算され、表示装置11に給
油量が表示される。この後、所望の給油量が給油された
ら、計量ユニット9は給油ポンプによる送液を停止し、
これを受けて制御装置10は、マニピュレータコントロ
ーラ8へ、給油ノズルを給油口1aから外し、ハンド4
が保持している給油キャップ3を給油口1aに取り付け
るように指示する。そして、マニピュレータコントロー
ラ8は、これら作業を行なわせた後、マニピュレータ2
を待機位置に移動させる。
【0016】他の実施例 以上のように、本発明の給油装置では、前記実施例に限
られることなく、給油手段や位置決め手段等の具体的構
成は、実施に当たり適宜変更可能である。例えば、前記
実施例では、給油手段の位置決め手段は、粗位置決め手
段と精密位置決め手段とを有する構成になっているが、
粗位置決め手段としては本実施例では、画像確認装置1
3とタッチパネル12によって位置検出手段を構成して
いるが、タッチパネル12に代えて表示装置11の画面
上に「+」印のキャラクタを表示させ、表示装置11に
設けた当該キャラクタを画面上を上下、左右方向へ移動
させるキーと、当該キャラクタの移動位置を確定させる
ためのキーとの操作により、自動車1の給油口1aの粗
位置決めを行なうようにしてもよい。さらに、給油を受
ける自動車の映像の代わりに、一般的な自動車の形状と
2次元位置検出装置の組み合わせに対して指示を行なう
構成のものであってもよい。また、精密位置決め手段と
しては、本実施例の他に、ハンド4に2台のテレビカメ
ラを取り付け、ステレオカメラ方式により給油口の位置
を求める構成にしてもよい。またさらに、本実施例で
は、給油ノズルとハンド4を共通するマニピュレータ2
に取り付けているが、これに限られることなく、それら
を別々のマニピュレータに取り付けてもよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、粗位置決
め手段による位置決めと精密位置決め手段による位置決
めとの2段階の位置決めを行なうものであるから、位置
決めを行なうにあたって自動車の形状を捉えるだけで足
り、一度の位置決め処理による場合のような給油口の割
り出しやマニピュレータの操作等において高度な処理技
術に頼ることなく、給油手段の正確な位置決めが行なえ
る。また、請求項2および3記載の発明では、画像検知
手段からの映像データを基に給油口を指定するものであ
るから、予め車種及び車種の給油口に関するデータを記
憶しておく必要もなく、安価にかつ車種を選ぶことなく
位置決めが行なえる。給油口の位置を人によってある程
度の範囲内で特定できることも可能となることから、検
出時間を短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の給油装置のシステム構成図
である。
【図2】給油装置の構成を示すブロック図である。
【図3】表示装置の表示例を示す説明図である。
【図4】給油口位置への位置ベクトルを得るための原理
図である。
【図5】テレビカメラから給油スペースを撮影した画像
データである。
【符号の説明】
1 自動車 1a 給油口 2 マニピュレータ 3 給油キャップ 4 ハンド 6 テレビカメラ 7a テレビカメラ 7b テレビカメラ 7c テレビカメラ 7 テレビカメラ 8 マニピュレータコントローラ 9 計量ユニット 10 制御装置 11 表示装置 12 タッチパネル 13 画像認識装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に給油を行なう給油手段と、該給
    油手段の前記自動車の給油口に対する位置決めを行なう
    位置決め手段と、前記給油手段と位置決め手段を制御す
    る制御手段とを備えてなる給油装置において、 前記位置決め手段は、前記給油手段の前記自動車の給油
    口からの距離が一定範囲内になるように給油手段のおお
    まかな位置決めを行なう粗位置決め手段と、該粗位置決
    め手段により位置決めされた給油手段を前記一定範囲内
    でさらに細かく位置決めする精密位置決め手段とを有す
    ることを特徴とする給油装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の給油装置において、 前記位置決め手段は、画像検知手段と、該画像検知手段
    からの画像データに基づいて自動車の給油口の位置を検
    知する位置検知手段と、位置検知手段からの出力信号に
    基づいて互いに直交するx軸,y軸,z軸の3軸方向に
    個々に移動させて前記給油手段を位置調整するマニピュ
    レータにより構成されていることを特徴とする給油装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の給油装置において、 前記画像検知手段は、粗位置決め手段用と精密位置決め
    手段用とでそれぞれ別々に設けられていることを特徴と
    する給油装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0775930A2 (en) 1995-11-24 1997-05-28 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display apparatus
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