JPH0796744B2 - 三次元ブレーダの駆動方法 - Google Patents

三次元ブレーダの駆動方法

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JPH0796744B2
JPH0796744B2 JP10542692A JP10542692A JPH0796744B2 JP H0796744 B2 JPH0796744 B2 JP H0796744B2 JP 10542692 A JP10542692 A JP 10542692A JP 10542692 A JP10542692 A JP 10542692A JP H0796744 B2 JPH0796744 B2 JP H0796744B2
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rotors
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rotor
weaving
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JP10542692A
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JPH0625955A (ja
Inventor
原 雅 彦 金
Original Assignee
株式会社スリーデイコンポリサーチ
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Publication date
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体形状の繊維構造体
を製織するための三次元ブレーダの駆動方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】特公平3−64619号公報に開示され
ている立体織物の製織方法では、図1に示すように、四
周に隣接するロータ1との間にキャリア3を挟持可能と
した多数のロータ1を、多数行多数列に互いに隣接させ
て配設し、各ロータ1の四周に凹部2を設けて、隣接す
る多数のロータ1の凹部2間に、立体織物の製織形状に
対応させてキャリア3を挟持させ、隣接する一方のロー
タ1が回転する際に、他方のロータの凹部2をガイドと
してキャリア3を移動させ、これを繰返すことにより必
要形状の立体織物を製織するようにしている。さらに、
その立体織物の製織に際しては、多数のロータ1のう
ち、上記行及び列内において互いに隣接しないロータを
一つの群として全体を2群に分け、一つの群のロータを
非回転の固定ガイドとして他の群のロータを1方向に9
0°または180°回転させ、次いで、先に回転させた
1群のロータを固定ガイドとして他方の群のロータを逆
方向に90°または180°回転させ、これを順次繰り
返すようにしている。
【0003】しかるに、このような方法によって立体織
物の製織を行う場合には、次のような理由によってキャ
リア3に保持させるボビン径に制限が生じるという問題
がある。即ち、図2に示すように、行及び列内において
互いに隣接しない1群のロータ1を同時に回転させる
と、斜め方向に隣接する一対のロータ1が凹部2により
同時にキャリア3を移送することになるが、その場合
に、同時に移送されるキャリア3上のボビン4が最接近
時に互いに干渉するのを避けるためには、そのボビン径
0 をキャリア3の外形線から出ない範囲、つまり、 d0 ≦(√2−1)P (但し、Pはロータ1の配列ピ
ッチ) に設定する必要があり、ボビン径が小さく制限されるこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、上記既提案の立体織物の製織方法において、隣接す
るロータに保持させるボビン相互の干渉が少なくなるよ
うに各ロータを駆動し、それによってボビン径をできる
だけ大きくすることを可能にし、ボビンにおける糸条の
保持量を増大させて、立体織物の製織中における糸条の
補給をできるだけ少なくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の三次元ブレーダの駆動方法は、隣接するロー
タとの間にキャリアを挟持する多数のロータを、多数行
多数列に互いに隣接させて配設し、各ロータの四周に凹
部を設けて、隣接する多数のロータの凹部間に、立体織
物の製織形状に対応するキャリアを挟持させ、隣接する
一方のロータが回転する際に、他方のロータの凹部をガ
イドとしてキャリアを移動させ、これを繰返すことによ
り必要形状の立体織物を製織するに際し、多数のロータ
のうち、上記行及び列内において互いに隣接せず、且
つ、斜め方向にも互いに隣接しないロータを一つの群と
して、全体のロータを少なくとも4群に分け、一つの群
を除く各群のロータを非回転の固定ガイドとして、その
一つの群のロータを1方向に90°または180°回転
させ、次いで、先に回転させた1群のロータを固定ガイ
ドとし、他の1群のロータを1方向に90°または18
0°回転させ、これを順次繰り返して各群のロータを逐
次回転させることにより立体織物を製織する、という技
術的手段を用いている。
【0006】
【作用】このような駆動方法によって、少なくとも4群
に分けたロータを逐次回転駆動すると、ロータ配列の行
及び列内において互いに隣接し、あるいは斜め方向に隣
接する一対のロータが同時に回転することはない。その
ため、近接するキャリア、特に一つのロータにおける隣
接凹部内にあるキャリアが、相互に接近する方向に移送
されるようなことはなく、それに伴ってボビンの最接近
距離が大きくなるので、それだけボビン径を大きくする
ことが可能になり、ボビンにおける糸条の保持量を増大
させて、立体織物の製織中における糸条の補給を少なく
することができる。また、各群のロータを逐次90°ま
たは180°回転させるという極めて簡単な駆動制御
で、しかも、製織しようとする立体織物の形状に応じて
キャリアを配設するだけで、容易に任意形状の立体織物
の製織に対応させることができる。
【0007】
【実施例】図3は、本発明の三次元ブレーダ駆動方法を
説明するためのものである。同図に示す製織機構は、図
1に示したものと同様な構成を有し、四周において隣接
するロータ1との間にキャリア3を挟持可能とした多数
のロータ1を、多数行多数列に互いに隣接させて配設
し、各ロータ1の四周に凹部2を設けて、隣接する多数
のロータ1の凹部2間に、立体織物の製織形状に対応さ
せてキャリア3を挟持させ、隣接する一方のロータ1が
回転する際に、他方のロータの凹部2をガイドとしてキ
ャリア3を移動させ、これを繰返すことにより必要形状
の立体織物を製織するようにしている。なお、立体織物
の製織に供する糸条のボビン4(図4)は、キャリア3
の中心に立設した支持杆(図示省略)に保持させる。
【0008】立体織物の製織に際しては、多数のロータ
1のうち、上記行及び列内において互いに隣接せず、且
つ、斜め方向にも互いに隣接しないロータを一つの群と
して、全体のロータを少なくとも4群に分け、それらの
駆動を制御する。図3中においては、多数のロータを4
群に分け、各群のロータにA〜Dの記号を付すことによ
りそれらを区別している。これらのロータを駆動する場
合、一つの群を除く各群のロータ1を非回転の固定ガイ
ドとして、その一つの群のロータを1方向に90°また
は180°回転させ、次いで、先に回転させた1群のロ
ータを固定ガイドとし、他の1群のロータを1方向に9
0°または180°回転させ、これを順次繰り返して各
群のロータを逐次回転させる。
【0009】これを具体例によって説明すると、まず、
A群を除くB〜D群の各ロータ1を非回転の固定ガイド
として、A群のロータを1方向に90°または180°
回転させ、次いで、A,C及びD群のロータを固定ガイ
ドとし、A群のロータに対して斜めの位置にあるB群の
ロータ1を上記A群と同方向に90°または180°回
転させる。その後、C群を除く各ロータ1を固定ガイド
としてC群のロータを上記とは逆の方向に90°または
180°回転させ、さらにD群を除く各ロータを固定ガ
イドとし、C群のロータに対して斜めの位置にあるD群
のロータ1を上記C群と同方向に90°または180°
回転させ、これを順次繰り返して各群のロータを逐次回
転させる。このように各ロータ1の駆動を制御すると、
結果的には、前記既提案例と同様に、多数のロータ1の
うち、行及び列内において互いに隣接しないロータを一
つの群として全体を2群に分け、それらの2群のロータ
を交互に逆方向に90°または180°回転させるのと
同様な製織動作を行うことになる。
【0010】上記のようにしてA〜D群のロータ1を順
次回転させると、行及び列内において互いに隣接し、あ
るいは斜め方向に隣接する一対のロータ1が同時に回転
することはない。そのため、図4を参照して以下に説明
するように、ボビン4の最接近距離が大きくなるので、
それだけボビン径を大きくすることが可能になる。図4
は、A群のロータ1に対して行及び列内において互いに
隣接するC及びD群のロータ1が回転せず、且つ、斜め
方向に隣接するC群のロータ1も回転しない状態におい
て、製織動作時に最接近するキャリア3上のボビン4が
採り得る最大径d1 を示している。この最大径d1 は、 d1 =(√5−1)P/2 によって与えられるものである。
【0011】このような駆動方法によって、少なくとも
A〜Dの4群に分けたロータ1を逐次回転駆動すると、
近接するキャリア3、特に一つのロータの隣接する凹部
2内にあるキャリアが、相互に同時に接近する方向に移
送されるようなことはなく、そのためボビン4の最接近
距離が大きくなるので、それだけボビン径を大きくする
ことが可能になり、図2及び図4において示したボビン
4の最大径d0,d1 を比較すると、d1 はd0 に対して
約1.492倍になる。従って、ボビン4における糸条
の保持量を増大させて、立体織物の製織中における糸条
の補給を少なくすることができる。さらに、同様な比率
でボビン4の高さをも大きくしたとすると、ボビンにお
ける糸条の保持量は、(1.4923 )によって求めら
れる3.32倍にすることができる。
【0012】また、各群のロータを逐次90°または1
80°回転させるという極めて簡単な駆動制御で、しか
も、製織しようとする立体織物の形状に応じてキャリア
を配設するだけで、容易に任意形状の立体織物の製織に
対応させることができる。
【0013】上記製織装置は、全体的な構成の図示を省
略しているが、多数のロータを、平面状、円筒面状また
は球面状をなすキャリア軌道面に沿って配列させ、それ
らのロータ間の製織に必要な位置にボビンを有するキャ
リアを挟持させ、上述した駆動制御により所期の製織を
行うものである。
【0014】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の方法によれば、
ボビンを支承するキャリアに所要の軌跡を走行するよう
に運動を与え、複数のボビンから解舒した糸条を互いに
組織させることにより立体的形状の布を製織するに際
し、隣接するロータに保持させるボビン相互の最接近距
離が大きくなるため、ボビン径を大きくすることが可能
になり、ボビンにおける糸条の保持量を増大させて、立
体織物の製織中における糸条の補給をできるだけ少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】既提案の立体織物の製織方法についての部分説
明図である。
【図2】上記既提案の製織方法におけるキャリアの駆動
とボビン径の制限についての説明図である。
【図3】本発明のブレーダ駆動方法についての部分説明
図である。
【図4】本発明の方法におけるキャリアの駆動とボビン
径の制限についての説明図である。
【符号の説明】
1 ロータ、 2 凹部、3
キャリア、 4 ボビン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接するロータとの間にキャリアを挟持す
    る多数のロータを、多数行多数列に互いに隣接させて配
    設し、各ロータの四周に凹部を設けて、隣接する多数の
    ロータの凹部間に、立体織物の製織形状に対応するキャ
    リアを挟持させ、隣接する一方のロータが回転する際
    に、他方のロータの凹部をガイドとしてキャリアを移動
    させ、これを繰返すことにより必要形状の立体織物を製
    織するに際し、 多数のロータのうち、上記行及び列内において互いに隣
    接せず、且つ、斜め方向にも互いに隣接しないロータを
    一つの群として、全体のロータを少なくとも4群に分
    け、 一つの群を除く各群のロータを非回転の固定ガイドとし
    て、その一つの群のロータを1方向に90°または18
    0°回転させ、 次いで、先に回転させた1群のロータを固定ガイドと
    し、他の1群のロータを1方向に90°または180°
    回転させ、 これを順次繰り返して各群のロータを逐次回転させるこ
    とにより立体織物を製織する、ことを特徴とする三次元
    ブレーダの駆動方法。
JP10542692A 1992-03-31 1992-03-31 三次元ブレーダの駆動方法 Expired - Lifetime JPH0796744B2 (ja)

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JPH0625955A JPH0625955A (ja) 1994-02-01
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