JPH0796677B2 - 海水練り掘削安定液 - Google Patents
海水練り掘削安定液Info
- Publication number
- JPH0796677B2 JPH0796677B2 JP1316450A JP31645089A JPH0796677B2 JP H0796677 B2 JPH0796677 B2 JP H0796677B2 JP 1316450 A JP1316450 A JP 1316450A JP 31645089 A JP31645089 A JP 31645089A JP H0796677 B2 JPH0796677 B2 JP H0796677B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seawater
- attapulgite
- bentonite
- parts
- weight
- Prior art date
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/001—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing unburned clay
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、海水練り掘削安定液に関し、詳しくは、セメ
ント水和物の混入に対して性能劣化を起こさない海水練
り掘削安定液に関するものである。
ント水和物の混入に対して性能劣化を起こさない海水練
り掘削安定液に関するものである。
地下連続壁構築工事においては溝壁崩壊防止のために掘
削安定液が用いられ、また地下トンネル掘削工事、特に
泥水シールド工法による掘削工事には泥水が用いられて
いる。従来の掘削安定液(以下、単に安定液ともいう)
においては一般に清水が用いられていたが、沖合人工島
構築あるいは海底トンネル構築等の工事においては、こ
れらの工事に用いられる安定液の調製に必要な清水が必
ずしも十分に得られず、安定液のベースとして清水の代
わりに海水の使用が余儀なくされる場合が増大してい
る。
削安定液が用いられ、また地下トンネル掘削工事、特に
泥水シールド工法による掘削工事には泥水が用いられて
いる。従来の掘削安定液(以下、単に安定液ともいう)
においては一般に清水が用いられていたが、沖合人工島
構築あるいは海底トンネル構築等の工事においては、こ
れらの工事に用いられる安定液の調製に必要な清水が必
ずしも十分に得られず、安定液のベースとして清水の代
わりに海水の使用が余儀なくされる場合が増大してい
る。
このように海水を用いて掘削安定液を調製する場合に
は、この海水が多量のCaイオンやMgイオン等を含むため
に、清水中では満足な粘性付与作用を発揮する粘性付与
材でも十分な性能を発揮することができず、また、前記
地下連続壁構築工事における地盤掘削あるいは地盤改良
が施された地盤のシールド掘進のような掘削工事を遂行
する場合には、安定液にセメント水和物が混入して海水
練り安定液の劣化が起こり、その結果、安定液はその性
能を喪失して泥膜を弱化させ、甚だしい場合には溝壁の
崩壊または噴発事故等の重大なトラブルを引き起こすの
で、従来から、海水中でも十分な粘性付与作用を発揮
し、かつ耐セメント性が改善された海水練り安定液の開
発が要望されている。
は、この海水が多量のCaイオンやMgイオン等を含むため
に、清水中では満足な粘性付与作用を発揮する粘性付与
材でも十分な性能を発揮することができず、また、前記
地下連続壁構築工事における地盤掘削あるいは地盤改良
が施された地盤のシールド掘進のような掘削工事を遂行
する場合には、安定液にセメント水和物が混入して海水
練り安定液の劣化が起こり、その結果、安定液はその性
能を喪失して泥膜を弱化させ、甚だしい場合には溝壁の
崩壊または噴発事故等の重大なトラブルを引き起こすの
で、従来から、海水中でも十分な粘性付与作用を発揮
し、かつ耐セメント性が改善された海水練り安定液の開
発が要望されている。
上述のような要望に答えて、海水にモンモリロナイト、
アタパルジャイトまたはセリサイト系の無機質粘土とカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩を加えてなる安
定液が提案されているけれども(特公昭57−25585号公
報)、この安定液でも、セメント水和物の混入により粘
度が低下して、目詰め材の前記無機質粘土が凝集し、ま
た必要な安定液比重が保持されない結果、逸泥や泥膜弱
化に基づく溝壁崩壊を招くという問題があった。
アタパルジャイトまたはセリサイト系の無機質粘土とカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩を加えてなる安
定液が提案されているけれども(特公昭57−25585号公
報)、この安定液でも、セメント水和物の混入により粘
度が低下して、目詰め材の前記無機質粘土が凝集し、ま
た必要な安定液比重が保持されない結果、逸泥や泥膜弱
化に基づく溝壁崩壊を招くという問題があった。
そこで、本発明者等は、上述の問題に鑑みて、地盤間隙
の目詰め材としてアタパルジャイトとベントナイトを併
用する一方、粘性付与材として種々のエーテル置換度を
有するカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を採用
した海水練り安定液について、その安定液に安定液劣化
の主因となるセメント水和物として微粉状のセメントペ
ースト硬化物(目開き0.85mmの篩を通過するもの)を添
加してから2〜3日間放置した後に性能を調べるという
条件の下で、その組成、アタパルジャイトとベントナイ
トとの配合比およびカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩のエーテル置換度が安定液のファンネル粘度、AP
I濾過試験による脱水量、泥膜の強さおよび耐セメント
性のような安定液の性能に及ぼす影響を種々調査した結
果、 (1)アタパルジャイト単独ではセメント水和物による
凝集を起こして、ファンネル粘度(以下、FVと略す)を
大きく低下させる傾向があり、一方ベントナイト単独で
はセメント水和物による凝集を起こし難く、またFVの低
下およびAPI濾過試験による脱水量(以下、WLと略す)
が少ないけれども、濾過試験において形成される泥膜が
柔らかくて、アタパルジャイト単独使用の場合に比べて
泥膜の強さが小さく、溝壁安定化の作用が劣ること、 (2)アタパルジャイトとベントナイトとを併用する
と、API濾過試験による脱水量が小さくなるとともに、
耐セメント性も向上し、さらにAPI濾過試験において形
成される泥膜の強さが増大し、このようなアタパルジャ
イトとベントナイトとの相乗作用に基づく改善効果はア
タパルジャイトとベントナイトとの重量による配合割合
が2:1〜1:2であるときに得られること、 (3)セメント水和物がカルボキシメチルセルロースナ
トリウム塩の粘性付与作用を阻害して、安定液の粘性を
低下させ、泥水機能を劣化させる度合は、このカルボキ
シメチルセルロースナトリウム塩のエーテル置換度(以
下、DSと略す)にも依存して、このDSが大きくなるほど
上記の度合は著しくなり、アタパルジャイトのベントナ
イトとを前記の配合比で含み、かつカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム塩を含む海水練り安定液において前
記のような改善効果を得るためには、カルボキシメチル
セルロースナトリウム塩のDSが0.7〜1.2でなければなら
ないこと、および (4)前記のような配合比のアタパルジャイトとベント
ナイトの混合物および前記のようなDSを有するカルボキ
シメチルセルロースナトリウム塩を含有する海水練り安
定液において前記のような改善効果をを得るためには、
さらに、海水100容量部に対してアタパルジャイトとベ
ントナイトの混合物を0.5〜5.0重量部およびDS0.7〜1.2
のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を0.3〜1.0
重量部含有させなければならないこと、 を見出した。
の目詰め材としてアタパルジャイトとベントナイトを併
用する一方、粘性付与材として種々のエーテル置換度を
有するカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を採用
した海水練り安定液について、その安定液に安定液劣化
の主因となるセメント水和物として微粉状のセメントペ
ースト硬化物(目開き0.85mmの篩を通過するもの)を添
加してから2〜3日間放置した後に性能を調べるという
条件の下で、その組成、アタパルジャイトとベントナイ
トとの配合比およびカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩のエーテル置換度が安定液のファンネル粘度、AP
I濾過試験による脱水量、泥膜の強さおよび耐セメント
性のような安定液の性能に及ぼす影響を種々調査した結
果、 (1)アタパルジャイト単独ではセメント水和物による
凝集を起こして、ファンネル粘度(以下、FVと略す)を
大きく低下させる傾向があり、一方ベントナイト単独で
はセメント水和物による凝集を起こし難く、またFVの低
下およびAPI濾過試験による脱水量(以下、WLと略す)
が少ないけれども、濾過試験において形成される泥膜が
柔らかくて、アタパルジャイト単独使用の場合に比べて
泥膜の強さが小さく、溝壁安定化の作用が劣ること、 (2)アタパルジャイトとベントナイトとを併用する
と、API濾過試験による脱水量が小さくなるとともに、
耐セメント性も向上し、さらにAPI濾過試験において形
成される泥膜の強さが増大し、このようなアタパルジャ
イトとベントナイトとの相乗作用に基づく改善効果はア
タパルジャイトとベントナイトとの重量による配合割合
が2:1〜1:2であるときに得られること、 (3)セメント水和物がカルボキシメチルセルロースナ
トリウム塩の粘性付与作用を阻害して、安定液の粘性を
低下させ、泥水機能を劣化させる度合は、このカルボキ
シメチルセルロースナトリウム塩のエーテル置換度(以
下、DSと略す)にも依存して、このDSが大きくなるほど
上記の度合は著しくなり、アタパルジャイトのベントナ
イトとを前記の配合比で含み、かつカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム塩を含む海水練り安定液において前
記のような改善効果を得るためには、カルボキシメチル
セルロースナトリウム塩のDSが0.7〜1.2でなければなら
ないこと、および (4)前記のような配合比のアタパルジャイトとベント
ナイトの混合物および前記のようなDSを有するカルボキ
シメチルセルロースナトリウム塩を含有する海水練り安
定液において前記のような改善効果をを得るためには、
さらに、海水100容量部に対してアタパルジャイトとベ
ントナイトの混合物を0.5〜5.0重量部およびDS0.7〜1.2
のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を0.3〜1.0
重量部含有させなければならないこと、 を見出した。
本発明は、上記知見に基づいて発明されたもので、耐セ
メント性に優れた海水練り掘削安定液を提供することを
目的とし、 海水100容量部に対して2:1〜1:2の重量割合のアタパル
ジャイトとベントナイトとの混合物0.5〜5.0重量部およ
びエーテル置換度が0.7〜1.2であるカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム塩0.3〜1.0重量部を含有する海水練
り掘削安定液、 に係るものである。
メント性に優れた海水練り掘削安定液を提供することを
目的とし、 海水100容量部に対して2:1〜1:2の重量割合のアタパル
ジャイトとベントナイトとの混合物0.5〜5.0重量部およ
びエーテル置換度が0.7〜1.2であるカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム塩0.3〜1.0重量部を含有する海水練
り掘削安定液、 に係るものである。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明の安定液において、アタパルジャイトとベントナ
イトとの重量割合が、2:1を越えてアタパルジャイトが
多くなると、セメント水和物との接触またはそれの混入
により凝集が起こりやすくなって、FVの低下が著しくな
り、一方上記割合が1:2を越えてベントナイトが多くな
ると、十分な泥膜の強さが得られないところから、本発
明においてはアタパルジャイトとベントナイトとの重量
による配合割合を2:1〜1:2と定めた。
イトとの重量割合が、2:1を越えてアタパルジャイトが
多くなると、セメント水和物との接触またはそれの混入
により凝集が起こりやすくなって、FVの低下が著しくな
り、一方上記割合が1:2を越えてベントナイトが多くな
ると、十分な泥膜の強さが得られないところから、本発
明においてはアタパルジャイトとベントナイトとの重量
による配合割合を2:1〜1:2と定めた。
本発明の安定液において、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム塩のDSが1.2を越えると、セメント水和物が
混入した場合のFV低下が著しくなるとともにスライム量
が増大し、それによってWLの増大および懸濁安定性の悪
化を招くところから、本発明ではカルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩のDSを1.2以下と定めた。このDSは
さらに0.8〜1.2であるのが好ましい。
ナトリウム塩のDSが1.2を越えると、セメント水和物が
混入した場合のFV低下が著しくなるとともにスライム量
が増大し、それによってWLの増大および懸濁安定性の悪
化を招くところから、本発明ではカルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩のDSを1.2以下と定めた。このDSは
さらに0.8〜1.2であるのが好ましい。
本発明の安定液において、アタパルジャイトとベントナ
イトの混合物の海水100容量部に対する配合割合が0.5重
量部未満になると、必要な粘性が得ることが困難にな
り、かつ地盤間隔の目詰め効果が小さくなるとともに、
WLが大きくなり、一方上記割合が5.0重量部を越える
と、不必要に材料費が高くなるとともに、粘性が大きく
なり過ぎて掘削土砂と安定液との分離に支障をきたすと
ころから、本発明ではアタパルジャイトとベントナイト
の混合物の海水100容量部に対する配合割合を0.5〜5.0
重量部と定めた。この配合割合は好ましくは1.0〜3.0重
量部である。
イトの混合物の海水100容量部に対する配合割合が0.5重
量部未満になると、必要な粘性が得ることが困難にな
り、かつ地盤間隔の目詰め効果が小さくなるとともに、
WLが大きくなり、一方上記割合が5.0重量部を越える
と、不必要に材料費が高くなるとともに、粘性が大きく
なり過ぎて掘削土砂と安定液との分離に支障をきたすと
ころから、本発明ではアタパルジャイトとベントナイト
の混合物の海水100容量部に対する配合割合を0.5〜5.0
重量部と定めた。この配合割合は好ましくは1.0〜3.0重
量部である。
本発明の安定液において、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム塩の海水100容量部に対する配合割合が0.3重
量部未満になると、安定液の粘性が不足してWLが増大
し、溝壁安定性が不十分となり、一方上記割合が1.0重
量部を越えると、粘性が過度に高くなって掘削土砂分離
上好ましくなく、かつ材料コスト的に不利となるところ
から、本発明ではカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム塩の海水100容量部に対する配合割合を0.3〜1.0重量
部と定めた。この配合割合は好ましくは0.4〜0.8重量部
である。
ナトリウム塩の海水100容量部に対する配合割合が0.3重
量部未満になると、安定液の粘性が不足してWLが増大
し、溝壁安定性が不十分となり、一方上記割合が1.0重
量部を越えると、粘性が過度に高くなって掘削土砂分離
上好ましくなく、かつ材料コスト的に不利となるところ
から、本発明ではカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム塩の海水100容量部に対する配合割合を0.3〜1.0重量
部と定めた。この配合割合は好ましくは0.4〜0.8重量部
である。
本発明の海水練り掘削安定液中には、従来様々な安定液
に対して、その性能を改変するために加えることが知ら
れている種々の材料または添加剤、例えば市販の変質防
止剤、各燐酸塩等の分散剤、ソーダ灰等のpH調節剤、綿
実しぼり滓等の逸泥防止剤およびポリアクリル酸ソーダ
または澱粉誘導体等の増粘剤等のうちの1種または2種
以上を必要に応じて添加することができる。
に対して、その性能を改変するために加えることが知ら
れている種々の材料または添加剤、例えば市販の変質防
止剤、各燐酸塩等の分散剤、ソーダ灰等のpH調節剤、綿
実しぼり滓等の逸泥防止剤およびポリアクリル酸ソーダ
または澱粉誘導体等の増粘剤等のうちの1種または2種
以上を必要に応じて添加することができる。
本発明による海水練り安定液の代表的な組成は次のとお
りである。
りである。
海水 100容量部 アタパルジャイト 0.5〜1.5重量部 ベントナイト 0.5〜1.5重量部 カルボキシメチルセルロースナトリウム塩0.4〜0.6重量
部 本発明の安定液は常法に従って調製することができ、例
えば、海水にカルボキシメチルセルロースナトリウム塩
を溶解させた後、生成した溶液にアタパルジャイトおよ
びベントナイトを投入して、これらを撹拌下に混合する
ことによって調製される。
部 本発明の安定液は常法に従って調製することができ、例
えば、海水にカルボキシメチルセルロースナトリウム塩
を溶解させた後、生成した溶液にアタパルジャイトおよ
びベントナイトを投入して、これらを撹拌下に混合する
ことによって調製される。
ついで、実施例を参照して本発明を説明するが、本発明
は勿論これらの実施例に限定されない。
は勿論これらの実施例に限定されない。
実施例1 800mlの海水にDSが1.2であるカルボキシメチルセルロー
スナトリウム塩4gを溶解した後、生成した溶液にそれぞ
れ第1表に示される配合量のアタパルジャイトおよびベ
ントナイトを投入し、家庭用ミキサーで1.5分間撹拌す
ることによって、本発明安定液1〜3、アタパルジャイ
トとベントナイトとの割合が本発明の範囲から外れた比
較安定液1〜3およびアタパルジャイト単独を含む従来
安定液をそれぞれ調製し、これらの安定液の比重、ファ
ンネル粘度(FV)、pH、API濾過試験による脱水量(W
L)、泥膜厚みおよび泥膜強さを測定した。
スナトリウム塩4gを溶解した後、生成した溶液にそれぞ
れ第1表に示される配合量のアタパルジャイトおよびベ
ントナイトを投入し、家庭用ミキサーで1.5分間撹拌す
ることによって、本発明安定液1〜3、アタパルジャイ
トとベントナイトとの割合が本発明の範囲から外れた比
較安定液1〜3およびアタパルジャイト単独を含む従来
安定液をそれぞれ調製し、これらの安定液の比重、ファ
ンネル粘度(FV)、pH、API濾過試験による脱水量(W
L)、泥膜厚みおよび泥膜強さを測定した。
ついで、上記各安定液にセメントベースト硬化体微粉末
(目開き0.85mmの篩を通過するもの)22gを加えた後、
時々撹拌しながら2日間放置し、そのときの各安定液に
関する上記の特性値に加えて、スライム量を測定した。
(目開き0.85mmの篩を通過するもの)22gを加えた後、
時々撹拌しながら2日間放置し、そのときの各安定液に
関する上記の特性値に加えて、スライム量を測定した。
以上の測定結果を第1表に示した。
第1表に示される結果から、アタパルジャイトに対し、
本発明の範囲を越えてベントナイトを多く含む比較安定
液1〜3では、セメントペースト硬化体と混入如何に拘
らず、泥膜強さが十分でなく、一方ベントナイトが併用
されないでアタパルジャイト単独を含む従来安定液では
セメントペースト硬化体混入によるFVの低下およびWLの
増大が著しく、その結果アタパルジャイト微粒子は凝集
し易くなって、その懸濁安定性が劣化するのに対し、本
発明安定液1〜3は、全体としてバランスのとれた優れ
た性状を示すばかりでなく、セメントペースト硬化体の
混入によって、FV、WLおよび泥膜強さが悪影響を受け難
い優れた安定性を発揮することがわかる。
本発明の範囲を越えてベントナイトを多く含む比較安定
液1〜3では、セメントペースト硬化体と混入如何に拘
らず、泥膜強さが十分でなく、一方ベントナイトが併用
されないでアタパルジャイト単独を含む従来安定液では
セメントペースト硬化体混入によるFVの低下およびWLの
増大が著しく、その結果アタパルジャイト微粒子は凝集
し易くなって、その懸濁安定性が劣化するのに対し、本
発明安定液1〜3は、全体としてバランスのとれた優れ
た性状を示すばかりでなく、セメントペースト硬化体の
混入によって、FV、WLおよび泥膜強さが悪影響を受け難
い優れた安定性を発揮することがわかる。
実施例2 第2表に示されるような種々のDSを有するカルボキシメ
チルセルロースナトリウム塩4gを800mlの海水に溶解し
た後、生成した溶液に各々8gのアタパルジャイトおよび
ベントナイトを投入し、家庭用ミキサーで1.5分間撹拌
することによって、本発明安定液4〜6および本発明の
範囲外のDSを有するカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩を用いた比較安定液4〜5をそれぞれ調製し、つ
いでこれらの安定液について実施例1の同様にしてその
性状を測定し、この測定結果を第2表に示した。
チルセルロースナトリウム塩4gを800mlの海水に溶解し
た後、生成した溶液に各々8gのアタパルジャイトおよび
ベントナイトを投入し、家庭用ミキサーで1.5分間撹拌
することによって、本発明安定液4〜6および本発明の
範囲外のDSを有するカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩を用いた比較安定液4〜5をそれぞれ調製し、つ
いでこれらの安定液について実施例1の同様にしてその
性状を測定し、この測定結果を第2表に示した。
第2表に示される結果から、1.4または1.5のDSを有する
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩を用いた比較
安定液4〜5では、セメントペースト硬化体混入による
FVの低下およびWLの増大が著しいうえに、上記硬化体混
入後のスライム量が多く、その結果粘度微粒子が凝集し
易くなって、その懸濁安定性が劣化するのに対し、0.7
〜1.2のDSを有するカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩を用いた本発明安定液4〜6においてはセメント
ペースト硬化体が混入しても満足なFVおよびWLが保持さ
れるとともに、スライム量が少なく、上記硬化体による
悪影響を受け難い優れた耐セメント性が得られることが
わかる。
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩を用いた比較
安定液4〜5では、セメントペースト硬化体混入による
FVの低下およびWLの増大が著しいうえに、上記硬化体混
入後のスライム量が多く、その結果粘度微粒子が凝集し
易くなって、その懸濁安定性が劣化するのに対し、0.7
〜1.2のDSを有するカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩を用いた本発明安定液4〜6においてはセメント
ペースト硬化体が混入しても満足なFVおよびWLが保持さ
れるとともに、スライム量が少なく、上記硬化体による
悪影響を受け難い優れた耐セメント性が得られることが
わかる。
以上述べた説明から明らかなように、本発明によると、
耐セメント性に優れ、したがって今後も次第に活発化す
ると予想される沖合人工島や海底トンネル等の構築工事
において有利に使用できる海水練り掘削安定液が提供さ
れる。
耐セメント性に優れ、したがって今後も次第に活発化す
ると予想される沖合人工島や海底トンネル等の構築工事
において有利に使用できる海水練り掘削安定液が提供さ
れる。
Claims (1)
- 【請求項1】海水100容量部に対して2:1〜1:2の重量割
合のアタパルジャイトとベントナイトとの混合物0.5〜
5.0重量部およびエーテル置換度が0.7〜1.2であるカル
ボキシメチルセルロースナトリウム塩0.3〜1.0重量部を
含有する海水練り掘削安定液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1316450A JPH0796677B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | 海水練り掘削安定液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1316450A JPH0796677B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | 海水練り掘削安定液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03177485A JPH03177485A (ja) | 1991-08-01 |
JPH0796677B2 true JPH0796677B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=18077224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1316450A Expired - Lifetime JPH0796677B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | 海水練り掘削安定液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796677B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113323674B (zh) * | 2021-05-17 | 2022-06-21 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种智能遥控盾构机及模拟3d试验台的方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5725585A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-10 | Akihide Tanaka | Square duct |
-
1989
- 1989-12-07 JP JP1316450A patent/JPH0796677B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03177485A (ja) | 1991-08-01 |
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