JPH059468A - 安定液の再分散方法 - Google Patents
安定液の再分散方法Info
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- JPH059468A JPH059468A JP19130191A JP19130191A JPH059468A JP H059468 A JPH059468 A JP H059468A JP 19130191 A JP19130191 A JP 19130191A JP 19130191 A JP19130191 A JP 19130191A JP H059468 A JPH059468 A JP H059468A
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Abstract
値を有するカルボキシメチルセルロースナトリウム,ア
クリル酸ソーダ及び炭酸ソーダを特定比率で特定量添加
することにより安定液の再使用を可能ならしめる。 【構成】 特に再生セルロースより製造された平均重合
度500以下、平均置換度0.6〜0.9M/C6のカルボキシメ
チルセルロースナトリウム25〜75重量部,平均重合度20
〜100のポリアクリル酸ソーダ25〜50重量部及び炭酸ソ
ーダ5〜25重量部で合計100重量部とした混合物を劣化
安定液に添加する。
Description
法に於いて、地盤掘削の際に使用される安定液の再分散
方法に関するものである。
キシメチルセルロース(以降文中ではCMCと略記)を
主成分として必要によりポリアクリル酸ソーダ,リグニ
ン誘導体,フミン酸塩,界面活性剤等の分散剤が配合さ
れたスラリー状のものである。従来はベントナイトを多
く配合した(6〜10%)所謂「ベントナイト安定液」が
主流であったが、LNG備蓄タンクや高層建築物,など
の長期に亙る大型工事の多い最近ではベントナイトを減
らしCMCの配合を多くした「ポリマー安定液」が普及
している。「ポリマー安定液」は「ベントナイト安定
液」に比べ、スラリーの流動性が優れ、塩分やセメント
成分の汚染に対して抵抗力があり、また耐菌性グレード
のCMCが主として使用されることから腐敗し難い利点
がある。
の汚染物質の付着がし難い等々、「ベントナイト安定
液」に比べて優れた数々の性質を有している。しかしな
がら、一度劣化した安定液の処理方法に就いては、依然
として「ベントナイト安定液」同様に施工業者にとって
困難な問題として残っている。掘削深度が深くなるに従
い、シルト質や粘土の排土が安定液中に混入し、土砂分
離装置でも効果的な分離が出来ず、安定液の比重が極端
に高くなったり、安定液中の有効成分であるベントナイ
トやCMCが大量の混入土粒子に付着して本来の安定液
の性能がいち早く減退するという問題も屡々見られる。
また地下水からのイオン類の混入や海水の混入またコン
クリート打設量の増加に伴なうセメント成分による汚染
程度も以前に増して過酷な条件下にあり、安定液の高比
重化のみならず、流動性の損失や濾水量の増大等,重大
な性能低下を招く。
安定液は極力再生使用するか、再生出来ない場合は廃棄
処分されている。廃棄処分に就いては最近の環境問題の
高まりにより、廃棄場所も限定されて来ており、且つコ
ストも嵩むことから出来るだけ再生使用することが要望
されている。再生処理方法に就いては混入土砂の分離,
水希釈,分散剤(ポリアクリル酸ソーダ,リグニン誘導
体塩,高分子界面活性剤,炭酸ソーダ等)の添加、CM
Cの再添加等、種々の方法が劣化安定剤の性状に合わせ
て採られている。しかし、何れの方法とも単一処理では
本来の性能を回復して再使用することは通常難かしく、
幾つかの処理を組み合わせて行っている。即ち、水希釈
や分散剤処理だけでは、流動性の回復は出来るが濾水量
の低減は図れない。一方、CMCの再添加だけでは濾水
量は低減出来るが流動性の充分な改善は出来ないので、
両者の処理を併用することが多い。
われているやり方は繁雑で手間もコストも掛かることか
ら、出来るだけ単一処理で且つ広範囲に適用できる効果
的な再処理方法が求められている。特公昭49-46763号公
報の発明ではCMCとポリアクリル酸ソーダの組合わせ
による安定液を示しているが、本発明は更にこれを改良
して、再生セルロースより製造された特定なCMCに限
定すると共に、CMC,ポリアクリル酸ソーダ,炭酸ソ
ーダの量比を限定することにより、より高性能の再使用
し得る安定液の再分散方法を提供せんとするものであ
る。
の手段】このような土木業界の実情を踏まえ、本発明者
等は劣化安定液に就いて従来単品として安定液の調整或
いは劣化安定液の再生用として使用されていたCMC,
ポリアクリル酸ソーダ及び炭酸ソーダを或る特定の物性
のもとに限定し、更に或る特定の配合比で混合した混合
物を用いることにより各々を単品で使用した場合はもと
より、各々を別々の処理で組み合わせた場合よりも劣化
安定液に対する再生機能が格段に優れていることを発見
した。
粘性を付与することと濾水量を低減させることである
が、多くの場合、劣化安定液の性状の中でゲル粘性を緩
和したり比重を低下させたりする効果は一般的に少な
い。CMCの重合度を小さくしたり或いはエーテル化度
を或る程度高くすることによって僅かな分散効果を示す
こともあるが、所謂分散解膠剤として知られているポリ
アクリル酸ソーダ,リグニン誘導体塩,フミン酸塩,ヘ
キサメタリン酸塩,トリポリリン酸塩や高分子界面活性
剤等と比較すれば、その効果は遥かに小さく、流動性の
回復という点では到底その目的を果たせない。
に比べ劣化安定液に対する分散効果は大きいものの、濾
水量の低減効果は殆んど見られない。また炭酸ソーダは
石油ボーリング等で以前より使用されていたが、最近で
は土木基礎工事関係でも安定液の腐敗防止やセメント汚
染や有害金属イオンによる安定液の汚染防止を目的とし
て屡々添加されることがある。これ等の3つの物質は各
々異なる特徴を有しており、目的に応じて安定液調整時
に添加される。
む劣化安定液に就いては性状が複雑であり、必ずしも期
待する効果が現われない。そこで、単一処理剤として劣
化安定液の全ての性能を回復を出来る方法に就いて種々
検討した結果、 A:再生セルロースより製造された平均重合度500以
下、好ましくは300以下であり平均置換度0.6〜0.9M/
C6のCMC, B:平均重合度20〜100の粉末状ポリアクリル酸ソー
ダ, C:炭酸ソーダ, 上記の3物質をA:25〜75重量部,B:25〜50重量部,
C:5〜25重量部の比率で混合した粉体混合物を劣化安
定液に対して0.05〜1.0%好ましくは0.1〜0.4%添加す
ることにより、従来に無い再生効果が得られることが判
明した。Aとして通常のパルプより製造されたCMCも
検討したが平均重合度100〜300,平均エーテル化度0.65
〜0.75の場合多少効果はあるが耐腐敗性,耐塩性が一時
的で不充分であり再生セルロースよりのものに及ばなか
った。
ルロース、特にビスコースから再生されたレーヨンから
製造されたものが好ましいが、銅アンモニアに溶解し再
生されたベンベルグから製造されたものでも良い。再生
セルロースは結晶構造が非常に均質であり、それを原料
として製造したCMCは通常のパルプより製造されたC
MCに比べ、カルボキシメチル化反応が均一に進み、生
成されたCMCの水溶液は流動性及び造膜性,耐塩性,
耐腐敗性,耐セメント汚染性等が優れている。このCM
Cを劣化安定液の再処理剤として使用した場合、一般C
MCの通常の平均置換度0.5〜1.5M/C6の範囲で有効
であるが、特に平均置換度0.6〜0.9M/C6のものが顕
著な効果を示した。
発明はこれに限定されるものではない。
5エレメント掘削後、マッドセパレータ(混入土砂分離
機)を通し、廃安定液貯蔵タンクに溜められた劣化安定
液をポンプでタンク内を循環させながら採取した。採取
した劣化安定液に第1表に示す添加剤を所定量添加し安
定液の性能を測定した。性能は劣化安定液のゲル化の程
度をB型回転粘度計で測定した見掛け粘度の値の小さい
もの、また濾水量の小さいもの程良好なものと判定し
た。
生する廃棄安定液(コンクリートと安定液の接触面から
5m以内の劣化安定液)を採取し、混合物Aを0.3%添
加し再生を行った結果を第2表に示す。
H)2を添加し人為的に劣化させたものに混合物Bを0.2%
添加し再生を行った結果を第3表に示す。
ーヨンKD−4−15大和紡績製)を原料としてイソプ
ロピルアルコール溶媒中でマーセル化,エーテル化を同
時に行って製造した。 PA:ポリアクリル酸ソーダ DP:平均重合度 DS:平均置換度
0分後の濾過量(ml)
ロースより製造したCMCと特定のポリアクリル酸ソー
ダ,炭酸ソーダを加えて配合比を特定することにより、
安定液の再使用が可能となり本発明を完成した。
KD−4−15大和紡績製)を原料としてイソプロピル
アルコール溶媒中でマーセル化,エーテル化を同時に行
って製造した。 PA:ポリアクリル酸ソーダ DP:平均重合度 DS:平均置換度
Claims (2)
- 【請求項1】 安定液掘削工法に於いて、劣化した安定
液に対して再生セルロースより製造された平均重合度50
0以下、平均置換度0.6〜0.9M/C6のカルボキシメチル
セルロースナトリウム25〜75重量部と、平均重合度20〜
100のポリアクリル酸ソーダ25〜50重量部及び炭酸ソー
ダ5〜25重量部(合計100重量部)との混合物を0.05〜
1.0%添加することを特徴とする再使用可能な安定液の
分散方法。 - 【請求項2】 再生セルロースがビスコースから再生さ
れたセルロースである請求項1記載の安定液分散方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19130191A JPH0784587B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 安定液の再分散方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19130191A JPH0784587B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 安定液の再分散方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059468A true JPH059468A (ja) | 1993-01-19 |
JPH0784587B2 JPH0784587B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=16272290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19130191A Expired - Fee Related JPH0784587B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 安定液の再分散方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784587B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206711A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Shikoku Chem Corp | 掘削泥水用添加剤および掘削泥水 |
WO2013024878A1 (ja) * | 2011-08-17 | 2013-02-21 | 学校法人早稲田大学 | 地盤掘削用膨潤高吸水性ポリマー安定液組成物及びこれを用いた施工法 |
JP2015083732A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 株式会社大林組 | 地盤に井戸を構築する方法、この方法で構築された井戸、この方法で用いられる希釈剤及び洗浄材 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP19130191A patent/JPH0784587B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013024878A1 (ja) * | 2011-08-17 | 2013-02-21 | 学校法人早稲田大学 | 地盤掘削用膨潤高吸水性ポリマー安定液組成物及びこれを用いた施工法 |
JP2013057061A (ja) * | 2011-08-17 | 2013-03-28 | Waseda Univ | 地盤掘削用膨潤高吸水性ポリマー安定液組成物及びこれを用いた施工法 |
JP2015083732A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 株式会社大林組 | 地盤に井戸を構築する方法、この方法で構築された井戸、この方法で用いられる希釈剤及び洗浄材 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0784587B2 (ja) | 1995-09-13 |
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