JPH0796669B2 - 変色性接着剤 - Google Patents
変色性接着剤Info
- Publication number
- JPH0796669B2 JPH0796669B2 JP5355788A JP5355788A JPH0796669B2 JP H0796669 B2 JPH0796669 B2 JP H0796669B2 JP 5355788 A JP5355788 A JP 5355788A JP 5355788 A JP5355788 A JP 5355788A JP H0796669 B2 JPH0796669 B2 JP H0796669B2
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- Japan
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- adhesive
- solvent
- acid
- leuco
- adhesives
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は接着剤に関する。更に詳しくは使用前、塗布時
は着色しており、使用後(乾燥後)は色が消える変色性
接着剤に関する。
は着色しており、使用後(乾燥後)は色が消える変色性
接着剤に関する。
従来の技術 接着剤にアルカリ性で発色し中性付近で消色するpH指示
薬を混合し、発色するpHに調整して着色接着剤を作り、
使用前、塗布時には着色しているが、空気中の炭酸ガス
により次第にpHを低下させて消色を起こし、固着時には
無色となる変色性接着剤については特公昭48−22176、
特開昭50−40636、特開昭53−147731、特開昭51−57732
等により公知である。
薬を混合し、発色するpHに調整して着色接着剤を作り、
使用前、塗布時には着色しているが、空気中の炭酸ガス
により次第にpHを低下させて消色を起こし、固着時には
無色となる変色性接着剤については特公昭48−22176、
特開昭50−40636、特開昭53−147731、特開昭51−57732
等により公知である。
発明が解決しようとする課題 前記したような多くの特許にも拘らずアルコール系とア
セトン系溶媒を使った接着剤については良好な発、消色
結果が得られていない。これは中性付近で消色するpH指
示薬の殆どがフェノールフタレインの様なアルカリ剤に
敏感な色素であるが、この系統のものはアルカリ性での
呈色反応がアルコール系溶媒やケトン系溶媒中では抑制
される為であると考えられる。
セトン系溶媒を使った接着剤については良好な発、消色
結果が得られていない。これは中性付近で消色するpH指
示薬の殆どがフェノールフタレインの様なアルカリ剤に
敏感な色素であるが、この系統のものはアルカリ性での
呈色反応がアルコール系溶媒やケトン系溶媒中では抑制
される為であると考えられる。
課題を解決する為の手段 本発明者らはpH指示薬に代る色素を探索し次の一般式
(1) (式中Xは同一又は相異なる置換基でH,Cl,Br,Iを表
し、M,M′はH又はカチオンを表わす)で表わされる色
素を酸で処理して得られるリューコ化合物がアルコール
やアセトン中で発色し、揮発すると元の無色に戻ること
を見出しこの問題を解決した。即ち本発明はアクリル系
接着剤、アルコール系溶媒または/及びケトン系溶媒及
び次式(1)で表される (式中Xは同一または相異なる置換基でH,ClBr又はIを
表し、M及びM′はH又はカチオンを表わす)色素を酸
で処理して得られるリューコ化合物を含有することを特
徴とする接着剤を提供する。
(1) (式中Xは同一又は相異なる置換基でH,Cl,Br,Iを表
し、M,M′はH又はカチオンを表わす)で表わされる色
素を酸で処理して得られるリューコ化合物がアルコール
やアセトン中で発色し、揮発すると元の無色に戻ること
を見出しこの問題を解決した。即ち本発明はアクリル系
接着剤、アルコール系溶媒または/及びケトン系溶媒及
び次式(1)で表される (式中Xは同一または相異なる置換基でH,ClBr又はIを
表し、M及びM′はH又はカチオンを表わす)色素を酸
で処理して得られるリューコ化合物を含有することを特
徴とする接着剤を提供する。
本発明でアクリル系接着剤とはアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチルなど
のホモポリマーやこれらのモノマーとメタクリル酸エス
テル、アクリル酸、メタクリル酸などのコーポリマーを
含む接着剤である。これらのアクリル系接着剤の接着剤
全体に占める割合は通常3〜60%より好ましくは6〜40
%(重量比)である。又アルコール系溶媒とは好ましく
は低級アルコールでその例は、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノ
ール、i−ブタノール、ter−ブタノールなどである。
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチルなど
のホモポリマーやこれらのモノマーとメタクリル酸エス
テル、アクリル酸、メタクリル酸などのコーポリマーを
含む接着剤である。これらのアクリル系接着剤の接着剤
全体に占める割合は通常3〜60%より好ましくは6〜40
%(重量比)である。又アルコール系溶媒とは好ましく
は低級アルコールでその例は、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノ
ール、i−ブタノール、ter−ブタノールなどである。
ケトン系溶媒の例はアセトン、メチルエチルケトン、メ
チルブチルケトンなどである。これらの溶媒は所望され
る接着剤の粘度に応じて添加されるが通常は5〜80%
(重量比)添加される。
チルブチルケトンなどである。これらの溶媒は所望され
る接着剤の粘度に応じて添加されるが通常は5〜80%
(重量比)添加される。
式(1)の色素の例としてはC.I.アイッドレッド51,87,
91,92,93,94,95,98などがあげられる。これらをリュー
コ体に変えるには水あるいは水溶性有機溶媒を添加した
水に溶解し塩酸や硫酸などの酸を添加すればリューコ体
が析出するのでこれを取する。
91,92,93,94,95,98などがあげられる。これらをリュー
コ体に変えるには水あるいは水溶性有機溶媒を添加した
水に溶解し塩酸や硫酸などの酸を添加すればリューコ体
が析出するのでこれを取する。
接着剤に対するリューコ体の添加量は0.1ppm〜1%、好
ましくは10〜1000ppmである。
ましくは10〜1000ppmである。
本発明の変色性接着剤の製法は簡単であり必要成分を任
意の順序で均一に混合して溶液にすればよい。なお必要
に応じて他の接着剤、溶媒や各種添加物を加えてもよ
い。他の接着剤としてはポリエステル系接着剤、ポリア
ミド系接着剤などの溶媒可溶性のポリマーおよび、合成
ゴム系、天然ゴム系、変性ゴム系接着剤などが挙げられ
る。有機溶媒としては上記アルコール系、ケトン系溶媒
と混和する酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶
媒や、トルエンなどの芳香族系溶媒、ジクロルメタン、
トリクロルメタンなどのハロゲン化脂肪族系溶媒やヘキ
サンなどが挙げられる。各種添加物としては抗酸化剤、
防腐剤、香料、粘着付与剤、架橋剤などを必要に応じて
加える事ができる。
意の順序で均一に混合して溶液にすればよい。なお必要
に応じて他の接着剤、溶媒や各種添加物を加えてもよ
い。他の接着剤としてはポリエステル系接着剤、ポリア
ミド系接着剤などの溶媒可溶性のポリマーおよび、合成
ゴム系、天然ゴム系、変性ゴム系接着剤などが挙げられ
る。有機溶媒としては上記アルコール系、ケトン系溶媒
と混和する酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶
媒や、トルエンなどの芳香族系溶媒、ジクロルメタン、
トリクロルメタンなどのハロゲン化脂肪族系溶媒やヘキ
サンなどが挙げられる。各種添加物としては抗酸化剤、
防腐剤、香料、粘着付与剤、架橋剤などを必要に応じて
加える事ができる。
式(1)の化合物はそのままの状態で添加して接着剤溶
液中で結果的にリューコ化合物になるようにしてもよ
い。即ち弱酸性の接着剤にはそのまま添加すればよい。
又溶媒が揮発して乾いた時に酸性を呈する化合物を含有
させてもよい。
液中で結果的にリューコ化合物になるようにしてもよ
い。即ち弱酸性の接着剤にはそのまま添加すればよい。
又溶媒が揮発して乾いた時に酸性を呈する化合物を含有
させてもよい。
実施例 実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1. アシッドレッド92(フロキシン)を塩酸で処理してえた
下記のリューコ体(構造式は次の通りと推定される) の極く僅かピンク色の結晶1部を下記組成の接着剤3000
部にとかすと螢光のある濃いスカーレットの着色接着剤
が得られた。これを紙に塗布すると乾燥固着後無色とな
った。
下記のリューコ体(構造式は次の通りと推定される) の極く僅かピンク色の結晶1部を下記組成の接着剤3000
部にとかすと螢光のある濃いスカーレットの着色接着剤
が得られた。これを紙に塗布すると乾燥固着後無色とな
った。
接着剤の組成(%は重量%を表す) よりなるコーポリマーの40%エタノール溶液で粘度が10
0〜1000cpsの接着剤 実施例2. アシッドレッド94(ローズベンガル)を塩酸で処理して
えた下記のリューコ体(推定構造式は次の通り) の殆ど白色の結晶1部を下記組成 よりなるコーポリマーの25%エタノール溶液で粘度が30
〜50cpsの接着剤1000部にとかすと赤色の接着剤が得ら
れ、このものは乾燥固着後無色になる事が認められた。
0〜1000cpsの接着剤 実施例2. アシッドレッド94(ローズベンガル)を塩酸で処理して
えた下記のリューコ体(推定構造式は次の通り) の殆ど白色の結晶1部を下記組成 よりなるコーポリマーの25%エタノール溶液で粘度が30
〜50cpsの接着剤1000部にとかすと赤色の接着剤が得ら
れ、このものは乾燥固着後無色になる事が認められた。
又前記においてコーポリマーの25%エタノール溶液の代
りに同コーポリマーの25%アセトン溶液に上記リューコ
体を溶解し着色度のやや小さい赤色の接着剤がえられこ
のものも乾燥固着後無色になる事が認められた。
りに同コーポリマーの25%アセトン溶液に上記リューコ
体を溶解し着色度のやや小さい赤色の接着剤がえられこ
のものも乾燥固着後無色になる事が認められた。
実施例3. アシッドレッド87(エオシン)を塩酸で処理してえた下
記のリューコ体(推定構造式は下記の通り) の淡いオレンジ色の結晶1部を下記組成 のコーポリマーの25%のメタノール溶液で粘度が30〜50
cpsの接着剤3000部にとかすと螢光のある赤みのオレン
ジ色の接着剤が得られこのものは乾燥固着後は極く淡い
黄色を呈するに過ぎなかった。
記のリューコ体(推定構造式は下記の通り) の淡いオレンジ色の結晶1部を下記組成 のコーポリマーの25%のメタノール溶液で粘度が30〜50
cpsの接着剤3000部にとかすと螢光のある赤みのオレン
ジ色の接着剤が得られこのものは乾燥固着後は極く淡い
黄色を呈するに過ぎなかった。
発明の効果 良好な発色及び消色をおこすアルコール系溶媒及び/又
はケトン系溶媒を含有のアクリル系変色性接着剤がえら
れた。
はケトン系溶媒を含有のアクリル系変色性接着剤がえら
れた。
Claims (1)
- 【請求項1】アクリル系接着剤、アルコール系溶媒また
は/及びケトン系溶媒及び次式(1)で表される (式中Xは同一または相異なる置換基でH,Cl Br又はI
を表し、M及びM′はH又はカチオンを表わす)色素を
酸で処理して得られるリューコ化合物を含有することを
特徴とする接着剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5355788A JPH0796669B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 変色性接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5355788A JPH0796669B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 変色性接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01229087A JPH01229087A (ja) | 1989-09-12 |
JPH0796669B2 true JPH0796669B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=12946111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5355788A Expired - Fee Related JPH0796669B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 変色性接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796669B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0608198A1 (de) * | 1993-01-18 | 1994-07-27 | Ciba-Geigy Ag | Cyclische Diphenylacetonitrile als Stabilisatoren |
US7390668B2 (en) * | 1996-10-30 | 2008-06-24 | Provectus Pharmatech, Inc. | Intracorporeal medicaments for photodynamic treatment of disease |
JP2002285098A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Konishi Co Ltd | 退色性塗布用樹脂組成物 |
JP2014188294A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Pilot Ink Co Ltd | 転写玩具セット |
-
1988
- 1988-03-09 JP JP5355788A patent/JPH0796669B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01229087A (ja) | 1989-09-12 |
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