JPH079599A

JPH079599A - 板材

Info

Publication number: JPH079599A
Application number: JP15186493A
Authority: JP
Inventors: Ryutaro Yoshida; 龍太郎吉田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-06-23
Filing date: 1993-06-23
Publication date: 1995-01-13

Abstract

(57)【要約】【目的】軽量且つ強度を向上させた板材の開示。【構成】段ボール紙１の両面に合板４、４を張り合わ
せたことを特徴とする板材。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、軽量化と強度向上並び
に資源の再利用を図った板材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、板材としては段ボール紙若しくは
合板が知られている。

【０００３】段ボール紙は波をうった断面形状の中間の
ボール紙の両面に平面的なボール紙を張り合わせた層が
複数積層されているタイプのものが良く知られている。

【０００４】又、合板の場合には通常３枚の薄板を繊維
の方向を交互に直交させて重ね合わせ、接着剤によって
張り合わせたものが知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
段ボール紙の場合、木材の板材に較べて強度が顕著に足
りない問題がある。又、合板の場合強度は十分であるが
重量がかさむ問題があり、切断等の加工性は必ずしも良
好でない。

【０００６】本発明にかかる板材は、このような問題に
着目したものであり、強度を増強させつつ重量の軽量化
を図った板材を開示することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項１にかかる板材は、段ボール紙の少
なくとも片面に薄板を貼着したことを特徴とする。

【０００８】本発明の請求項２にかかる板材は、耐水性
のある段ボール紙の少なくとも片面に薄板を貼着したこ
とを特徴とする。

【０００９】本発明の請求項３にかかる板材は、段ボー
ル紙を複数枚貼合わせ、もっとも外側の露出する平面部
に薄板を貼着したことを特徴とする。

【００１０】本発明の請求項４にかかる板材は、複数枚
の段ボール紙を薄板を介在させて貼合わせ、もっとも外
側の露出する平面部に薄板を貼着したことを特徴とす
る。

【００１１】本発明の請求項５にかかる板材は、請求項
１乃至請求項４の板材において、前記段ボール紙の代わ
りに段ボール状樹脂板が用いられていることを特徴とす
る。

【００１２】本発明の請求項６にかかる板材は、請求項
１乃至請求項４の板材において、前記段ボール紙の代わ
りにプラスチックフォームが用いられていることを特徴
とする。

【００１３】本発明の請求項７にかかる板材は、請求項
１乃至請求項４の板材において、前記薄板には合板が用
いられていることを特徴とする。

【００１４】本発明の請求項８にかかる板材は、請求項
１乃至請求項４の板材において、前記薄板にはベニヤ板
が用いられていることを特徴とする。

【００１５】本発明の請求項９にかかる板材は、請求項
１乃至請求項４の板材において、前記薄板には木材繊維
を樹脂で固めた合板が用いられていることを特徴とす
る。

【００１６】本発明の請求項１０にかかる板材は、請求
項１乃至請求項４の板材において、前記外側に露出する
薄板の表面に化粧シートが貼着されていることを特徴と
する。

【００１７】

【作用】本発明の請求項１にかかる板材によれば、曲げ
や座屈に対する段ボールの強度が増し、外側が水に濡れ
ても強度を維持することが出来る。

【００１８】本発明の請求項２にかかる板材によれば、
請求項１の作用効果に加えて耐水性が一層向上する。

【００１９】本発明の請求項３にかかる板材によれば、
曲げや座屈に対する段ボールの強度が請求項１のものに
較べて顕著に向上する。

【００２０】本発明の請求項４にかかる板材によれば、
曲げや座屈に対する段ボールの強度が請求項３のものに
較べて更に向上する。

【００２１】本発明の請求項５にかかる板材によれば、
請求項１の板材に較べて耐水性が向上する。

【００２２】本発明の請求項６にかかる板材によれば、
中間材に段ボール紙を用いたものに較べて重量が軽減化
される。

【００２３】本発明の請求項７、８にかかる板材によれ
ば、請求項１の作用効果に加えて表面の薄板の反りが少
ない。

【００２４】本発明の請求項９にかかる板材によれば、
請求項１の作用効果に加えて表面の薄板の強度や耐水性
が更に向上する。

【００２５】本発明の請求項１０にかかる板材によれば
装飾性が向上する。

【００２６】

【実施例】以下、本発明の請求項１の実施例にかかる板
材を図面に基づいて説明する。

【００２７】（構成）図１、図２は請求項１の実施例に
かかる板材の断面構成を示したものであり、この板材に
おいて符号１は段ボール紙である。この板材は段ボール
紙１の片面１ａに薄板４が貼着されていることに特徴が
ある。段ボール紙１は厚紙パルプを用いた強化段ボール
を用いたものであるが、通常の段ボール紙を用いても良
い。段ボール紙１の構成は、波状のボール紙２の両面に
平らなボール紙３を張り合わせて２層に形成したもので
あり、外側のボール紙３、３には薄板としての合板４、
４が接着剤を介して張り合わせられている。本実施例に
おいて波状のボール紙２は２層形成されているが、単層
でも３層でもよい。

【００２８】（効果）本実施例にかかる板材によれば、
通常の段ボール紙に較べて曲げや座屈に対する強度が向
上すると共に、合板に較べて軽量であり、切断・組立な
どの加工の容易性が向上する他に、段ボール自身の有す
る冷蔵・保温の断熱性が向上し、外側が水に濡れても強
度を維持することが出来る。

【００２９】（用途）本実施例にかかる板材は、各種の
分野に薄板材として使用可能であるが、例えば、組立家
具、包装資材、建物或は架設ハウスの壁材、車両・航空
機等の内装材等として用いることが出来る。

【００３０】（変形例１）尚、上記実施例では段ボール
紙１を通常の段ボールで構成したが、耐水性のある段ボ
ール紙を用いると、上記実施例の作用効果に加えて耐水
性が一層向上する。

【００３１】（変形例２）又、上記実施例では段ボール
紙１同士を単に接着剤で張り合わせたが、上下の段ボー
ル紙１、１の間に、合板４を介在させて貼合わせると、
曲げや座屈に対する段ボールの強度が上記実施例のもの
に較べて更に向上する。

【００３２】（変形例３）又、上記実施例では段ボール
紙１を用いたが、この段ボール紙１の代わりに段ボール
１の断面形状を有する段ボール状脂板を用いると、耐水
性が更に向上する。

【００３３】（変形例４）更に、上記実施例の段ボール
紙１の代わりにプラスチックフォームの板いわゆる発泡
スチロール板を用いると、中間材に段ボール紙を用いた
ものに較べて重量が更に軽減化され、又、断熱性や耐水
性が著しく向上する。

【００３４】（変形例５）更に、上記実施例の薄板には
合板４、４が用いられているが、ベニヤ板であってもよ
いし、単板でも良い。

【００３５】（変形例６）更に、上記実施例の合板４に
は木材繊維を樹脂で固めた合板を用いることも考えられ
る。例えば、広葉樹或は針葉樹の木質繊維を細かく粉砕
せずに取り出し、これらの木質繊維を互いに方向を異な
らせて分散、積層し、アクリルなどのプラスチック樹脂
で固めた薄板で構成しても良い。このような板材によれ
ば、上記実施例の板材のよりも表面の薄板の強度や耐水
性が更に向上する。

【００３６】（変形例７）更に、外側の合板４の表面に
化粧シートを貼着すると装飾性が向上する。

【００３７】

【発明の効果】本発明の請求項１にかかる板材によれ
ば、曲げや座屈に対する段ボールの強度が増し、外側が
水に濡れても強度を維持することが出来る。

【００３８】本発明の請求項２にかかる板材によれば、
請求項１の作用効果に加えて耐水性が一層向上する。

【００３９】本発明の請求項３にかかる板材によれば、
曲げや座屈に対する段ボールの強度が請求項１のものに
較べて顕著に向上する。

【００４０】本発明の請求項４にかかる板材によれば、
曲げや座屈に対する段ボールの強度が請求項３のものに
較べて更に向上する。

【００４１】本発明の請求項５にかかる板材によれば、
請求項１の板材に較べて耐水性が向上する。

【００４２】本発明の請求項６にかかる板材によれば、
中間材に段ボール紙を用いたものに較べて重量が軽減化
される。

【００４３】本発明の請求項７、８にかかる板材によれ
ば、請求項１の作用効果に加えて表面の薄板の反りが少
ない。

【００４４】本発明の請求項９にかかる板材によれば、
請求項１の作用効果に加えて表面の薄板の強度や耐水性
が更に向上する。

【００４５】本発明の請求項１０にかかる板材によれば
装飾性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項１の実施例にかかる板材の断面
構成図

【符号の説明】

１段ボール紙１ａ段ボール紙の片面２波状のボール紙３平なボール紙４薄板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】段ボール紙の少なくとも片面に薄板を貼
着したことを特徴とする板材。
【請求項２】耐水性のある段ボール紙の少なくとも片
面に薄板を貼着したことを特徴とする板材。
【請求項３】段ボール紙を複数枚貼合わせ、もっとも
外側の露出する平面部に薄板を貼着したことを特徴とす
る板材。
【請求項４】複数枚の段ボール紙を薄板を介在させて
貼合わせ、もっとも外側の露出する平面部に薄板を貼着
したことを特徴とする板材。
【請求項５】請求項１乃至請求項４の板材において、
前記段ボール紙の代わりに段ボール状樹脂板が用いられ
ていることを特徴とする板材。
【請求項６】請求項１乃至請求項４の板材において、
前記段ボール紙の代わりにプラスチックフォームが用い
られていることを特徴とする板材。
【請求項７】請求項１乃至請求項４の板材において、
前記薄板には合板が用いられていることを特徴とする板
材。
【請求項８】請求項１乃至請求項４の板材において、
前記薄板にはベニヤ板が用いられていることを特徴とす
る板材。
【請求項９】請求項１乃至請求項４の板材において、
前記薄板には木材繊維を樹脂で固めた合板が用いられて
いることを特徴とする板材。
【請求項１０】請求項１乃至請求項４の板材におい
て、前記外側に露出する薄板の表面に化粧シートが貼着
されていることを特徴とする板材。