JPH0795937A - アップライト型電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 上部にハンドル３を折曲自在に配設した掃除
機本体と、掃除機本体下部に回動自在に取り付けられる
吸込具本体５とを備えたアップライト型電気掃除機にお
いて、吸込具本体５後部には、ハンドル３を折り曲げた
際にハンドル３の端部が嵌合する固定部20を形成したア
ップライト型電気掃除機。 【効果】 掃除機収納時に、掃除機本体を起立させた状
態で、ハンドルを折り曲げ、ハンドルの端部を固定部に
嵌合することにより、掃除機本体が倒れるのを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、掃除機本体に対してハ
ンドルが折曲自在な構成を有するアップライト型電気掃
除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、アップライト型電気掃除は、掃除
機全体が縦長形状であるため収納時等に倒れやすい欠点
があるが、この欠点を解消するため、実公平４−４６８
６号公報(A47L 9/02)等に記載の如く、接続パイプに一
体形成された係止爪を、床ノズル本体のアーム室に形成
したリブに係止し、掃除機本体を立てた状態で固定させ
るようにしたものが知られている。

【０００３】しかしながら、上記構成では、係止爪が、
床ノズル本体の吸込口から掃除機本体の集塵室への空気
の流路に位置するため、吸込口から吸い込まれた塵埃が
その係止爪に絡み付いた場合、吸込力低下、騒音の原因
になる等の問題がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、簡単な構成で確実に本体を起立状
態に固定できるアップライト型電気掃除機を提供するこ
とを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、吸込口を形成
した床用吸込具と、該床用吸込具に対して回動自在に取
り付けられる掃除機本体と、該掃除機本体上部に配設さ
れ、掃除機本体に対して折曲自在なハンドルとを備え、
前記床用吸込具には前記ハンドルの折曲時にハンドルの
端部が嵌合する嵌合部を形成したことを特徴とする。

【０００６】また、本発明は、吸込口を形成した床用吸
込具と、該床用吸込具に対して回動自在に取り付けられ
る接続管と、該接続管に接続される掃除機本体と、該掃
除機本体上部に配設され、掃除機本体に対して折曲自在
なハンドルとを備え、前記床用吸込具には、前記接続管
の回動軸に対向する位置に、係止部を形成した立壁を形
成するとともに、前記接続管の回動軸には、接続管の起
立時に、前記立壁の係止部を乗り越えて係止部に係合す
る突起を形成し、かつ前記床用吸込具には、前記接続管
の起立状態で、前記折曲したハンドルの端部が嵌合する
嵌合部を形成したことを特徴とする。

【０００７】さらに、本発明は、吸込口を形成した床用
吸込具と、該床用吸込具に対して回動自在に取り付けら
れる接続管と、該接続管に接続される掃除機本体と、該
掃除機本体上部に配設され、掃除機本体に対して折曲自
在なハンドルとを備え、前記床用吸込具には、前記接続
管の回動時に当接して吸込具本体の回動を規制する規制
部を形成し、該規制部に、前記接続管の起立状態で、前
記折曲したハンドルの端部が嵌合することを特徴とす
る。

【０００８】

【作用】本発明の請求項１の構成により、掃除機収納時
等には、掃除機本体を起立させて接続管を掃除機本体前
方側へ回動した状態で、ハンドルを折曲し、端部を床用
吸込具の嵌合部に嵌合することにより、掃除機本体が起
立状態に保持される。

【０００９】また、本発明の請求項２の構成により、掃
除機収納時等には、掃除機本体を起立させて接続管を掃
除機本体前方側へ回動すると、接続管の回動軸に形成さ
れた突起が、床用吸込具の立壁の係止部を乗り越えて係
止されるとともに、ハンドルを掃除機本体後方側へ折り
曲げ、端部を床用吸込具の嵌合部に嵌合する事により、
掃除機本体が不用意に後方へ回動し、倒れることが防止
される。

【００１０】さらに、本発明の請求項３の構成により、
掃除機収納時等には、掃除機本体を起立させて接続管を
掃除機本体前方側へ回動した状態で、ハンドルを折曲
し、端部を床用吸込具の規制部に嵌合することにより、
掃除機本体が起立状態に保持されるとともに、ハンドル
を伸長した状態で掃除機本体を持ち上げた際に、吸込具
本体が下方へ回動すると、接続管が規制部に当接し、吸
込具本体の所定角度以上の回動が規制される。

【００１１】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき以下に説明
する。

【００１２】１は左右一対のケースから構成される掃除
機本体で、内部に電動送風機を収納する電動送風機収納
室、及び集塵袋を収納する集塵室(いずれも図示せず)を
形成している。２は前記掃除機本体１の左右ケースの上
部に形成されたリング状部で、後述するハンドル３を折
り曲げた状態での把手となっている。

【００１３】３は前記掃除機本体１の左右ケースのリン
グ状部２に挟持され、前記掃除機本体１に対して回動自
在に配設されたハンドルで、端部にクリップ部４を形成
している。

【００１４】５は前記掃除機本体１の下部に取り付けら
れる吸込具本体で、上下ケース６、７から構成され、該
上下ケース６、７に後述する接続管17を回動自在に挟持
しており、該接続管17を介して前記掃除機本体１に接続
されるようになっている。

【００１５】８は前記下ケース７に形成された吸込開
口、９は前記吸込開口８に臨ませた状態で、前記吸込具
本体５に収納される回転ブラシである。

【００１６】10は前記吸込具本体５に収納されたタービ
ンファンで、該タービンファン10の軸11と前記回転ブラ
シ９の軸支部とにベルト12を架設しており、掃除機を運
転中、吸込開口８から吸い込まれる空気によりタービン
ファン10が回転し、このタービンファン10の回転をベル
ト12を介して回転ブラシ９に伝達するようになってい
る。

【００１７】13は前記吸込具本体５の後部に形成された
接続管支持部で、該接続管支持部13に形成した軸受部14
に、後述の接続管17の回動軸18を配設する事により、前
記吸込具本体５に対して接続管17が回動自在に接続され
ている。15は前記接続管支持部13の一方の軸受部14近傍
に立設した立壁で、前記軸受部14に対向する位置に係止
リブ16を形成している。

【００１８】17は前記接続管支持部13に配設される接続
管で、該接続管17に形成された回動軸18を、前記接続管
支持部13の軸受部14に回動自在に軸支している。19は前
記回動軸18の端面に形成された突起で、前記接続管17を
回動させると、該突起19が前記立壁15の係止リブ16を乗
り越え、前記掃除機本体１を起立させた状態に保持され
るようになっている。

【００１９】20は前記吸込具本体５の後面に凹設された
固定部で、前記ハンドル３を折曲した状態で、ハンドル
３の把手部４が係止されることにより前記接続管17の回
動を規制し、掃除機本体１の不用意な転倒を防止するよ
うになっている。前記固定部20は、図２に示す如く、ハ
ンドル３の把手部４の幅寸法と略同寸法に形成され、ハ
ンドル３をねじる方向に力が加わった場合にもハンドル
３が外れにくくなっている。

【００２０】21は前記吸込具本体５の両側部に配設され
た車輪である。

【００２１】本構成により、掃除機収納時等には、掃除
機本体１を起立させて接続管17を掃除機本体１前方側へ
回動すると、接続管17の回動軸18に形成された突起19
が、吸込具本体５の立壁15の係止リブ16を乗り越えて係
止されるとともに、ハンドル３を掃除機本体１後方側へ
折り曲げ、把手部４を吸込具本体５の固定部20に嵌合す
る事により、掃除機本体１が不用意に後方へ回動し、倒
れることが防止される。

【００２２】尚、上記第１実施例では、吸込具本体５の
後面に固定部20を凹設したが、図８に示す第２実施例の
如く、吸込具本体５の下ケース７に鍔部22を形成し、掃
除機本体１を持ち上げた際に、吸込具本体５が回動して
鍔部22が接続管17に当接し、掃除機本体１に対する吸込
具本体５の所定角度以上の回動を規制するとともに、ハ
ンドル３を折曲した状態では、該鍔部22にハンドル３の
把手部４を係止するよう構成してもよい。

【００２３】本構成により、掃除機収納時等には、掃除
機本体１を起立させて接続管17を掃除機本体１前方側へ
回動した状態で、ハンドル３を折曲し、把手部４を床用
吸込具５の鍔部22に係止することにより、掃除機本体１
を起立状態に保持できるとともに、ハンドル３を伸長し
た状態で掃除機本体１を持ち上げた際に、吸込具本体５
が下方へ回動すると、接続管17が鍔部22に当接し、吸込
具本体５の所定角度以上の回動を規制できる。

【００２４】

【効果】本発明の請求項１の構成によると、掃除機収納
時等には、掃除機本体を起立させて接続管を掃除機本体
前方側へ回動した状態で、ハンドルを折曲し、端部を床
用吸込具の嵌合部に嵌合することにより、掃除機本体を
起立状態に保持でき、掃除機本体が不用意に倒れるのを
防止できる。

【００２５】また、本発明の請求項２の構成により、掃
除機収納時等には、掃除機本体を起立させて接続管を掃
除機本体前方側へ回動すると、接続管の回動軸に形成さ
れた突起が、床用吸込具の立壁の係止部を乗り越えて係
止されるとともに、ハンドルを掃除機本体後方側へ折り
曲げ、端部を床用吸込具の嵌合部に嵌合する事により、
掃除機本体が不用意に後方へ回動して倒れることを防止
できる。

【００２６】さらに、本発明の請求項３の構成による
と、掃除機収納時等には、掃除機本体を起立させて接続
管を掃除機本体前方側へ回動した状態で、ハンドルを折
曲し、端部を床用吸込具の規制部に嵌合することによ
り、掃除機本体を起立状態に保持できるとともに、ハン
ドルを伸長した状態で掃除機本体を持ち上げた際に、吸
込具本体が下方へ回動すると、接続管が規制部に当接
し、吸込具本体の所定角度以上の回動を規制できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すアップライト型電気掃除
機の外観図である。

【図２】同ハンドル折曲状態での吸込具本体の水平断面
図である。

【図３】同要部拡大斜視図である。

【図４】同吸込具本体の断面図である。

【図５】同ハンドル係止状態での吸込具本体の断面図で
ある。

【図６】同接続管の側面図である。

【図７】同吸込具本体の後面図である。

【図８】同第２実施例を示す吸込具本体のハンドル係止
状態での断面図である。

【符号の説明】 １ 掃除機本体 ３ ハンドル ４ 把手部(端部) ５ 吸込具本体(床用吸込具) ８ 吸込開口(吸込口) 15 立壁 16 係止リブ(係止部） 17 接続管 19 突起 20 固定部(嵌合部) 22 規制部(鍔部)

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 明宏 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 米田 勲 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 光枝 寛文 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 大谷 光吉 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸込口を形成した床用吸込具と、該床用
   吸込具に対して回動自在に取り付けられる掃除機本体
   と、該掃除機本体上部に配設され、掃除機本体に対して
   折曲自在なハンドルとを備え、前記床用吸込具には前記
   ハンドルの折曲時にハンドルの端部が嵌合する嵌合部を
   形成したことを特徴とするアップライト型電気掃除機。
2. 【請求項２】 吸込口を形成した床用吸込具と、該床用
   吸込具に対して回動自在に取り付けられる接続管と、該
   接続管に接続される掃除機本体と、該掃除機本体上部に
   配設され、掃除機本体に対して折曲自在なハンドルとを
   備え、前記床用吸込具には、前記接続管の回動軸に対向
   する位置に、係止部を形成した立壁を形成するととも
   に、前記接続管の回動軸には、接続管の起立時に、前記
   立壁の係止部を乗り越えて係止部に係合する突起を形成
   し、かつ前記床用吸込具には、前記接続管の起立状態
   で、前記折曲したハンドルの端部が嵌合する嵌合部を形
   成したことを特徴とするアップライト型電気掃除機。
3. 【請求項３】 吸込口を形成した床用吸込具と、該床用
   吸込具に対して回動自在に取り付けられる接続管と、該
   接続管に接続される掃除機本体と、該掃除機本体上部に
   配設され、掃除機本体に対して折曲自在なハンドルとを
   備え、前記床用吸込具には、前記接続管の回動時に当接
   して吸込具本体の回動を規制する規制部を形成し、該規
   制部に、前記接続管の起立状態で、前記折曲したハンド
   ルの端部が嵌合することを特徴とするアップライト型電
   気掃除機。