JPH0795918B2 - 青果物の低温障害防止剤 - Google Patents
青果物の低温障害防止剤Info
- Publication number
- JPH0795918B2 JPH0795918B2 JP3246088A JP3246088A JPH0795918B2 JP H0795918 B2 JPH0795918 B2 JP H0795918B2 JP 3246088 A JP3246088 A JP 3246088A JP 3246088 A JP3246088 A JP 3246088A JP H0795918 B2 JPH0795918 B2 JP H0795918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fruits
- vegetables
- fatty acid
- preventive agent
- acid ester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は青果物の低温障害防止剤に関するものであり、
詳しくは、収穫後の野菜や果物等の青果物を低温にて保
蔵、輸送する際の障害を防止し、長時間の保蔵、輸送を
可能にせしめる低温障害防止剤に関するものである。
詳しくは、収穫後の野菜や果物等の青果物を低温にて保
蔵、輸送する際の障害を防止し、長時間の保蔵、輸送を
可能にせしめる低温障害防止剤に関するものである。
現在、青果物の貯蔵方法の一つとして低温貯蔵が用いら
れている。
れている。
青果物の保蔵、輸送温度は、原則として、組織が凍結し
ない限り低温が望ましいが、以下に述べる低温障害が発
生し、本来期待する効果が得られない場合が多い。
ない限り低温が望ましいが、以下に述べる低温障害が発
生し、本来期待する効果が得られない場合が多い。
青果物の低温障害としては、ピッティング(小斑点)、
シートピッティング(シート状斑点)、水浸状ピッティ
ング、ヤケ症状、軟性ヤケ、追熟異常等が挙げられる。
シートピッティング(シート状斑点)、水浸状ピッティ
ング、ヤケ症状、軟性ヤケ、追熟異常等が挙げられる。
本発明は、炭素数が10以上であり、かつ、18以下の脂肪
酸とショ糖とを反応して得られるショ糖脂肪酸エステル
であり、ショ糖脂肪酸エステル中のモノエステル含有量
が40重量%以上である、ショ糖脂肪酸エステルを含有す
る青果物の低温障害防止剤を要旨とする。
酸とショ糖とを反応して得られるショ糖脂肪酸エステル
であり、ショ糖脂肪酸エステル中のモノエステル含有量
が40重量%以上である、ショ糖脂肪酸エステルを含有す
る青果物の低温障害防止剤を要旨とする。
本発明の低温障害防止剤としては、炭素数10以上であ
り、かつ、18以下の脂肪酸(飽和又は不飽和の)とショ
糖とから得られるショ糖脂肪酸エステルを必須成分とし
て含有する。
り、かつ、18以下の脂肪酸(飽和又は不飽和の)とショ
糖とから得られるショ糖脂肪酸エステルを必須成分とし
て含有する。
炭素数10以上であり、かつ、18以下の飽和脂肪酸として
は、ラウリン酸、ミリスチン酸等が挙げられ、炭素数10
以上であり、かつ、18以下の不飽和脂肪酸としては、オ
レイン酸等が挙げられ、特にラウリン酸が好ましく挙げ
られる。
は、ラウリン酸、ミリスチン酸等が挙げられ、炭素数10
以上であり、かつ、18以下の不飽和脂肪酸としては、オ
レイン酸等が挙げられ、特にラウリン酸が好ましく挙げ
られる。
ショ糖1分子には、これらの脂肪酸を最大8個までエス
テル結合させる事が可能であり、ショ糖脂肪酸エステル
は通常種々の置換度のエステルの混合物として得られ
る。本発明において使用されるショ糖脂肪酸エステルの
モノエステル含有量としては、40重量%以上、好ましく
は55重量%以上が挙げられる。モノエステル含有量が40
重量%よりも低い場合は、ショ糖脂肪酸エステルが水に
溶解せず十分な効果が得られない。
テル結合させる事が可能であり、ショ糖脂肪酸エステル
は通常種々の置換度のエステルの混合物として得られ
る。本発明において使用されるショ糖脂肪酸エステルの
モノエステル含有量としては、40重量%以上、好ましく
は55重量%以上が挙げられる。モノエステル含有量が40
重量%よりも低い場合は、ショ糖脂肪酸エステルが水に
溶解せず十分な効果が得られない。
本発明の低温障害防止剤を使用することができる青果物
としては、グレープフルーツ、レモン、カボス等の柑橘
類やリンゴ、桃等の果実、キュウリ、インゲン、トマト
等の野菜類が挙げられる。
としては、グレープフルーツ、レモン、カボス等の柑橘
類やリンゴ、桃等の果実、キュウリ、インゲン、トマト
等の野菜類が挙げられる。
本発明の低温障害防止剤の使用方法としては、青果物の
表面に、本発明の低温障害防止剤が満遍なく付着する様
に、低温障害防止剤を溶解させた水に青果物を浸漬処理
する方法、低温障害防止剤を溶解させた水を青果物に噴
霧処理する方法等を挙げることができる。本発明の低温
障害防止剤を溶解させた水溶液の濃度としては、0.01〜
3.0W/V%、好ましくは0.2〜1.0W/V%の範囲を挙げるこ
とができる。
表面に、本発明の低温障害防止剤が満遍なく付着する様
に、低温障害防止剤を溶解させた水に青果物を浸漬処理
する方法、低温障害防止剤を溶解させた水を青果物に噴
霧処理する方法等を挙げることができる。本発明の低温
障害防止剤を溶解させた水溶液の濃度としては、0.01〜
3.0W/V%、好ましくは0.2〜1.0W/V%の範囲を挙げるこ
とができる。
本発明の低温障害防止剤を使用した青果物を静置乾燥ま
たは通風乾燥して余分な水分を除去し、貯蔵、輸送す
る。青果物の貯蔵方法としては、従来用いられている包
装貯蔵、貯蔵環境ガス制御貯蔵等のいずれの貯蔵方法で
も良い。貯蔵及び輸送温度としては、−2℃から5℃ま
での間、好ましくは0℃から2℃の範囲を挙げることが
できる。
たは通風乾燥して余分な水分を除去し、貯蔵、輸送す
る。青果物の貯蔵方法としては、従来用いられている包
装貯蔵、貯蔵環境ガス制御貯蔵等のいずれの貯蔵方法で
も良い。貯蔵及び輸送温度としては、−2℃から5℃ま
での間、好ましくは0℃から2℃の範囲を挙げることが
できる。
貯蔵及び輸送温度が−2℃より低いと、青果物の組織の
細胞内氷結晶が生成して組織が死に至る凍害が起こる。
細胞内氷結晶が生成して組織が死に至る凍害が起こる。
以下に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜5、比較例1〜2 第1表に示したショ糖脂肪酸エステルを、各々水溶液濃
度が0.35W/V%になるように水に加え、60℃まで加温し
て完全に溶解させた後、室温まで冷却させ、低温障害防
止剤の水溶液を調製した。収穫した直後のカボスをこの
水溶液に個体全体が浸るように2分間漬けた後、風乾さ
せた。1群10個のカボスをビニル袋に入れて密封したも
のを評価回数個用意して1℃で貯蔵して、1ケ月毎に各
袋を開封し、カボスの果皮の色指数及びピッティング指
数を測定した。その結果を第2表及び第3表に示す。
度が0.35W/V%になるように水に加え、60℃まで加温し
て完全に溶解させた後、室温まで冷却させ、低温障害防
止剤の水溶液を調製した。収穫した直後のカボスをこの
水溶液に個体全体が浸るように2分間漬けた後、風乾さ
せた。1群10個のカボスをビニル袋に入れて密封したも
のを評価回数個用意して1℃で貯蔵して、1ケ月毎に各
袋を開封し、カボスの果皮の色指数及びピッティング指
数を測定した。その結果を第2表及び第3表に示す。
なお、カボスの果皮の色指数の測定は目視により行い、
10個の平均値をとった。又、カボスの果皮のピッティン
グ指数の測定は、カボスの果皮に発生するピッティング
の状態を目視により判定し、10個の平均値をとった。
10個の平均値をとった。又、カボスの果皮のピッティン
グ指数の測定は、カボスの果皮に発生するピッティング
の状態を目視により判定し、10個の平均値をとった。
〔発明の効果〕 本発明の青果物の低温障害防止剤を用いると、青果物を
低温で保蔵、輸送する際の低温障害を防止することがで
きる。
低温で保蔵、輸送する際の低温障害を防止することがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】炭素数が10以上であり、かつ、18以下の脂
肪酸とショ糖とを反応して得られるショ糖脂肪酸エステ
ルであり、ショ糖脂肪酸エステル中のモノエステル含有
量が40重量%以上である、ショ糖脂肪酸エステルを含有
する青果物の低温障害防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246088A JPH0795918B2 (ja) | 1988-02-15 | 1988-02-15 | 青果物の低温障害防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246088A JPH0795918B2 (ja) | 1988-02-15 | 1988-02-15 | 青果物の低温障害防止剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01206947A JPH01206947A (ja) | 1989-08-21 |
JPH0795918B2 true JPH0795918B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=12359582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3246088A Expired - Lifetime JPH0795918B2 (ja) | 1988-02-15 | 1988-02-15 | 青果物の低温障害防止剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0795918B2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-15 JP JP3246088A patent/JPH0795918B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01206947A (ja) | 1989-08-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071018 Year of fee payment: 12 |
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