JPH079579U - レーザ出射ユニット - Google Patents

レーザ出射ユニット

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JPH079579U
JPH079579U JP043161U JP4316193U JPH079579U JP H079579 U JPH079579 U JP H079579U JP 043161 U JP043161 U JP 043161U JP 4316193 U JP4316193 U JP 4316193U JP H079579 U JPH079579 U JP H079579U
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Abstract

(57)【要約】 [目的]モニタ用照明機能の小型軽量化および照明効率
の向上をはかる。 [構成]レンズ保持体40の回りには、周回方向に一定
の間隔で複数たとえば12個のLED(発光ダイオー
ド)92が各発光面を被加工物Wに向けて配設されると
ともに、各LED92より発光された可視光RLを被加
工物W側へ拡散して透過せしめる環状の光拡散透過板9
8が取付されている。LED92より赤色の可視光が光
拡散透過板98を介して被加工物Wに照射される。被加
工物Wで反射した赤色の可視光は、赤色の波長に対して
色収差の補正を施しているfθレンズ36を透過し、赤
色の波長に対して反射コーティングを施しているX軸回
転ミラー30およびY軸回転ミラー32で反射され、反
射ミラー48および光学レンズ62を通ってCCDカメ
ラ54の撮像面に結像する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、モニタ用の照明機能を備えたレーザ出射ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、スキャニング方式のレーザマーキング装置におけるレーザ出射ユニ ットでは、本体側のレーザ発振部からのレーザ光が所定のタイミングで入ってく る度にそれと同期してX軸オプティカル・スキャナおよびY軸オプティカル・ス キャナがそれぞれX軸回転ミラー、Y軸回転ミラーを所定の角度で振ることによ り、被加工物(対称物)の表面に所望のパターン(文字、記号、図形等)でレー ザ光のビームスポットを集光照射して、マーキング加工を施すようにしている。
【0003】 従来は、このようなマーキング加工の状況をモニタするため、本体側に、レー ザ発振部からのレーザ光を出射ユニット側へ向けて全反射し、かつ被加工物から レーザ出射ユニットを通ってきた可視光を透過させるミラーと、該ミラーを透過 した可視光を受けて被加工物を撮像するモニタカメラとを設けていた。そして、 レーザ出射ユニット側では、被加工物をはっきり撮像できるように、被加工物を 蛍光燈で照らして、被加工物よりモニタカメラへ与えられる可視光の光量を多く していた。従来より、この種の蛍光燈を一体に取付したレーザ出射ユニットが知 られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、レーザ出射ユニットに蛍光燈を取付すると、レーザ出射ユニッ トが嵩張って重くなり、レーザ出射口の向きを変えられるような首振り型のユニ ットに構成するのが難しかった。また、蛍光燈から照射される白色光は、レーザ 出射ユニット内のfθレンズを透過する際、およびX軸回転ミラーおよびY軸回 転ミラーで反射する際に減衰しやすく、照明効率が低いという問題もあった。
【0005】 本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、小型軽量で照明効率の高い モニタ用の照明機能を有するレーザ出射ユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の第1のレーザ出射ユニットは、レーザ 発振部からのレーザ光を対称物側へ反射し、かつ前記対称物からの可視光を前記 レーザ光と同一の光軸上に反射するミラーと、前記被加工面に可視光を照射する ための発光ダイオードを有する照明手段とを具備する構成とした。
【0007】 また、本考案の第2のレーザ出射ユニットは、レーザ発振部からのレーザ光を 対称物側へ反射し、かつ前記対称物からの可視光を前記レーザ光と同一の光軸上 に反射するミラーと、前記ミラーからの前記レーザ光を前記対称物の表面に集光 するための光学レンズを保持する筒状のレンズ保持体と、前記レンズ保持体の回 りに各々の発光面を前記対称物側に向けて周回方向に配置され、各々が可視光を 発光する複数の発光ダイオードを有する照明手段とを具備する構成とした。
【0008】 本考案の第3のレーザ出射ユニットは、チャンバ型の光学部品取付体の室内に 配置され、レーザ発振部からのレーザ光を対称物側へ反射しかつ前記対称物から きた可視光を透過する第1のミラーと、前記光学部品取付体の室内に配置され、 前記第1のミラーからきた前記レーザ光を前記対称物に向けて反射しかつ前記対 称物からきた可視光を前記第1のミラーに向けて反射する第2のミラーと、前記 光学部品取付体に取付され、前記ミラーからの前記レーザ光を前記対称物の表面 に集光するための光学レンズを保持する筒状のレンズ保持体と、前記レンズ保持 体の回りに各々の発光面を前記対称物側に向けて周回方向に配置され、各々が可 視光を発光する複数の発光ダイオードを有する照明手段と、前記光学部品取付体 に取付され、前記第1のミラーを透過した前記可視光を受光するモニタカメラと を具備する構成とした。
【0009】
【作用】 本考案では、レーザ出射ユニットに発光ダイオードを取付し、発光ダイオード によってモニタ用の可視光を被加工物に照射する。発光ダイオードは、発光面に 指向性があり、被加工物に向けて可視光を効率良く発光する。また、発光ダイオ ードは、小型軽量で、配列構成の自由度が大きく、たとえばレンズ保持体の回り に周回方向に配列することで、レーザ出射ユニットを嵩張らせることもなく、ユ ニットを首振り型にすることも容易である。
【0010】
【実施例】
以下、添付図を参照して本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1は、本考案の一実施例によるレーザマーキング装置におけるレーザ出射ユ ニットの構成を示す断面図である。図2は、本レーザ出射ユニット内の光学部品 取付体の外観構成を示す斜視図である。
【0012】 図1および図2において、この実施例によるレーザ出射ユニットは、筐体10 を有し、円筒状の光路カバー12を介して本体側のレーザ発振部(図示せず)と 接続されている。筐体10内には、たとえばアルミニウムからなる堅牢な光学部 品取付体14が収容されている。この光学部品取付体14は、チャンバ型のオプ ティカル・スキャナ取付体16とチャンバ型のレーザ光案内室18とが一体に嵌 め込み結合されたものである。
【0013】 オプティカル・スキャナ取付体16の一側面(左側面)16aおよび上面16 bには、X軸オプティカル・スキャナ20およびY軸オプティカル・スキャナ2 2が絶縁体たとえばガラスエポキシ樹脂からなる板片状の取付部材24,26を 介してそれぞれ壁面に垂直に取付固定される。X軸回転ミラー30およびY軸回 転ミラー32は、被加工物(対称物)Wに向けてレーザ光LBをスキャニングす るレーザ走査部28を構成するもので、本考案の第2のミラーを構成するもので もあり、オプティカル・スキャナ取付体16の室内に配置され、室外のX軸オプ ティカル・スキャナ20およびY軸オプティカル・スキャナ22のミラー回転駆 動軸にそれぞれ結合されている。
【0014】 オプティカル・スキャナ取付体16の他方の側面(右側面)16cには、レー ザ光案内室18からのレーザ光LBを室内のレーザ走査部28へ通し入れるため のレーザ光入口34が設けられている。また、オプティカル・スキャナ取付体1 6の下面16dには、レーザ走査部28で反射したレーザ光LBを後述する室外 のfθレンズ36側へ出すためのレーザ光出口38が設けられている。このレー ザ光出口38の外側(下側)の開口部16eには円筒状のレンズ保持体40を着 脱可能に螺着取付するための雌螺子が形成されている。
【0015】 図2において、オプティカル・スキャナ取付体16の正面はほぼ全面にわたっ て開口されており、この開口に密閉板42がボルト44によって着脱可能に取付 される。この密閉板42は、レーザ走査部28の組立てまたは修理を行う場合に 取外しされる。
【0016】 レーザ光案内室18は、レーザ発振部からのレーザ光LBを中に入れるための レーザ光入口18aと、レーザ光LBをオプティカル・スキャナ取付体16側へ 出すためのレーザ光出口18bとを有している。
【0017】 図3に示すように、レーザ光案内室18は、レーザ光出口18bの回りに形成 された直角面の凹部18cがオプティカル・スキャナ取付体16の右側面部16 cと面に垂直な方向に嵌合し、凹部18cの外側端部に形成された直角面の凸部 18dがオプティカル・スキャナ取付体16の右側面部16cの外端部に形成さ れた直角面の凹部16fと面に垂直な方向に嵌合することによって、オプティカ ル・スキャナ取付体16の右側面部16cに対して機械精度で正確に直角に結合 される。なお、レーザ光案内室18をオプティカル・スキャナ取付体16に固定 するためにボルト(図示せず)等を用いてよい。
【0018】 図1に示すように、レーザ光案内室18のレーザ光入口18aには、光路カバ ー12の端面より垂直に(光軸と平行に)突出する環状のフランジ部12aが嵌 入する。これにより、レーザ光案内室18は光路カバー12に対しても機械精度 で正確に直角に結合される。なお、レーザ光案内室18に光路カバー12を固定 するためにボルト(図示せず)等を用いてよい。
【0019】 レーザ光案内室18の室内には、レーザ発振部からのレーザ光LBの光軸に対 して45゜傾いて下向きにミラー46がミラーホルダ50を介して固定配置され るとともに、ミラー46からのレーザ光LBの光軸に対して45゜傾いて左向き に(レーザ光出口18bを向いて)ミラー48がミラーホルダ52を介して固定 配置される。ミラーホルダ50は、レーザ光案内室18の外壁の一部を構成して いる。
【0020】 このように、レーザ光案内室18がオプティカル・スキャナ取付体16に機械 精度で決まる正確な面合わせで直角または平行に嵌め込み結合され、かつレーザ 光案内室18内でミラー46,48が45゜の傾きで所定の向きに固定配置され る。これにより、レーザ発振部より光路カバー12の中を水平に通って来たレー ザ光LBは、レーザ光入口18aよりレーザ光案内室18の中に入り、室内で先 ずミラー46によって光路を90゜垂直下方に曲げられ、次にミラー48によっ て光路を90゜水平に曲げられてから、レーザ光出口18bを通ってオプティカ ル・スキャナ取付体16の室内に入る。したがって、レーザ発振部からのレーザ 光LBは、レーザ光案内室18の中を通る際に光軸がずれたり傾いたりすること はなく、オプティカル・スキャナ取付体16の室内のレーザ走査部28の所定位 置に正しい向きで水平に入射するようになっている。
【0021】 レーザ光案内室18において、レーザ光出口18bから見て反射ミラー48の 反対側の外側面18eには、モニタカメラとしてたとえばモノクロ型のCCDカ メラ54が取付される。外側面18eに形成された開口に、環状のレンズホルダ 56と円筒状のカメラ支持部58とがボルト(図示せず)によって固定される。 レンズホルダ56にはレンズ押さえリング60によって光学レンズ62が保持さ れている。カメラ支持部58は、2つの円筒体からなり、外側の円筒体に形成さ れた長手(光軸)方向に長いスリット状の穴58aを介して内側の円筒体58に 形成された螺子穴58bにボルト64が締付螺着することで、CCDカメラ54 は光軸方向に移動可能つまり焦点合わせ可能に取付される。
【0022】 レーザ光案内室18内の下部ミラー48は、本考案における第1のミラーを構 成するものであり、レーザ光LBに対してはほぼ100%の反射率を有している が、可視光線に対しては相当の透過率を有している。マーキング加工が行われる とき、被加工物Wからの可視光線が、レーザ光LBとは逆方向に本レーザ出射ユ ニットのfθレンズ36、レーザ走査部28を通って来て、レーザ光案内室18 内の下部反射ミラー48で反射されずに透過(直進)して、光学レンズ62を通 ってCCDカメラ54の撮像面で結像する。
【0023】 本実施例では、チャンバ型の光学部品取付体14を構成するレーザ光案内室1 8の外側面18eにカメラ支持部58を介してCCDカメラ54が取付されるた め、被加工物WからCCDカメラ54までの光路距離が短く、CCDカメラ54 は被加工物Wの表面を大きな画角で撮像することができる。これにより、CCD カメラ54に接続されたディスプレイ(図示せず)の画面には大きな画角で被加 工物Wの表面が映し出され、マーキング加工の状況を詳細にモニタすることが可 能である。
【0024】 筐体10の下面には、レンズ保持体40の周囲に円筒状のカバー90が垂設さ れている。このカバー90の内側面とレンズ保持体40の外周面との間の隙間に は、筐体10の下面に垂設された支持棒94の下端に環状の支持板96が固定さ れ、この支持板96の下面側に周回方向に一定の間隔で複数たとえば12個のL ED(発光ダイオード)92が各発光面を被加工物Wに向けて取付されている。
【0025】 支持板96のLED取付面は可視光を反射する材質で構成され、各LED92 より発光された可視光RLが無駄なく効率的に被加工物Wへ向けられるようにな っている。また、カバー90の下端でレンズ保持体40の回りには、各LED9 2より発光された可視光RLを被加工物W側へ拡散して透過せしめる磨ガラスま たはプラスチック等からなる環状の光拡散透過板98が取付されている。複数個 のLED92が非連続的に配置されていても、この光拡散透過板98で可視光R Lが拡散または散乱するために、被加工物Wがほぼ一様な照度で照らされるよう になっている。なお、筐体10の中には回路基板(図示せず)が設けられ、この 回路基板からケーブル(図示せず)を介して各LED92に電圧が供給されるよ うになっている。
【0026】 このように、本実施例における照明手段は、レンズ保持体40の回りに配置さ れた複数個のLED92と環状の光拡散透過板98とからなり、被加工物Wのマ ーキング面に一様な可視光を照射するようになっている。蛍光燈型の従来の照明 手段と比較して、格段に小型軽量であるため、出射ユニットが嵩張らず、支持軸 (図示せず)に接続して首振り型のユニットとすることも容易である。
【0027】 一般にレーザマーキング装置におけるレーザ出射ユニットでは、fθレンズを レーザ光の波長(たとえばYAGレーザ光は、1064nm)に対して色消しす るとともに、モニタを行う場合は可視光に対しても色消ししている。ただ、可視 光の場合、あらゆる波長に対して色収差を補正するのはレンズ構造が複雑になる ため、通常は赤色の波長(632.8nm)に対してのみ色消ししている。この ようなfθレンズにおける二波長の色消しに合わせて、X軸回転ミラーおよびY 軸回転ミラーの表面にはレーザ光の波長(1064nm)および赤色可視光の波 長(632.8nm)を効率的に反射するための二波長反射コーティングを施す のが通例となっている。本実施例でも、fθレンズ36に上記二波長の色消しを 施すとともに、X軸回転ミラー30およびY軸回転ミラー32に上記二波長反射 コーティングを施している。
【0028】 本実施例では、かかる赤色可視光に対するfθレンズ36の色消しおよびX軸 回転ミラー30およびY軸回転ミラー32の反射コーティングに合わせて、LE D92が赤色LEDで構成される。これにより、マーキング加工時には、被加工 物WにはLED92より赤色の可視光が照射され、被加工物Wで反射した赤色の 可視光が赤色の波長(632.8nm)に対して色収差の補正を施しているfθ レンズ36を透過し、赤色の波長(632.8nm)に対して反射コーティング を施しているX軸回転ミラー30およびY軸回転ミラー32で反射され、反射ミ ラー48および光学レンズ62を通ってCCDカメラ54の撮像面に結像する。
【0029】 CCDカメラ54は、モノクロ型のカメラであり、可視光を通じて被加工物W を輝度またはモノクロの画像として撮影する。CCDカメラ54の受光する被加 工物Wからの赤色可視光RLは、途中で、特にfθレンズ36およびX軸回転ミ ラー30およびY軸回転ミラー32での減衰が少ないため、撮影に十分な光量を 保持している。
【0030】 このように、本実施例では、赤色LED92によって被加工物Wに赤色の可視 光RLを照射し、被加工物Wより反射した赤色可視光RLをレーザ出射ユニット 内の光学系を介してCCDカメラ54に入射させるようにしたので、蛍光燈によ る白色光を被加工物Wに照射する従来方式よりも格段に照明効率が高く、少ない 消費電力でも明るく鮮明なモニタ画面を得ることができる。
【0031】 また、本実施例のレーザ出射ユニットでは、チャンバ型のオプティカル・スキ ャナ取付体16とチャンバ型のレーザ光案内室18とが嵌め込み式で一体結合さ れてチャンバ型の光学部品取付体14が構成され、オプティカル・スキャナ取付 体16の室内にX軸回転ミラー30およびY軸回転ミラー32(第2のミラー) が配置されるとともに、レーザ光案内室18の室内にレーザ発振部からのレーザ 光LBをX軸回転ミラー30およびY軸回転ミラー32へ向けて反射し、かつ被 加工物WよりX軸回転ミラー30およびY軸回転ミラー32を介してきた可視光 を透過するミラー48(第1のミラー)が配置され、このミラー48の背後に位 置するレーザ光案内室18の外側面18eにCCDカメラ54が取付される。か かる構成によれば、被加工物Wから最短の光路距離でCCDカメラ54を配置す ることが可能であり、最大限に大きな画角で被加工物Wを撮像し、マーキング加 工の状況を詳細にモニタすることができる。
【0032】 さらに、本実施例のレーザ出射ユニットでは、チャンバ型のオプティカル・ス キャナ取付体16に板片状の取付部材24,26を介してX軸オプティカル・ス キャナ20およびY軸オプティカル・スキャナ22が正しい位置および向きで取 付固定されるとともに、オプティカル・スキャナ取付体16の室内にX軸回転ミ ラー30およびY軸回転ミラー32が正しい位置および向きで回転可能に配置さ れる。また、チャンバ型のレーザ光案内室18内の所定位置に所定の傾きで反射 ミラー46,48が固定配置される。これにより、調整作業を必要とするアライ メント機構を設けなくて済む。また、光学部品取付体14の中に光路が設けられ るので、光路カバーを設ける必要もない。
【0033】 図4に、本実施例のレーザ出射ユニットにおけるレーザスキャニング機構の要 部の構成を示す。X軸オプティカル・スキャナ20のミラー回転駆動軸70にミ ラー支持部材72を介してX軸回転ミラー30が固着され、Y軸オプティカル・ スキャナ22のミラー回転駆動軸74にミラー支持部材76を介してY軸回転ミ ラー32が接着固定される。これにより、X軸回転ミラー30はX軸オプティカ ル・スキャナ20によって回転駆動され、Y軸回転ミラー32はY軸オプティカ ル・スキャナ22によって回転駆動される。両スキャナ20,22には制御部( 図示せず)よりケーブル(図示せず)を介して両ミラー30,32を振る角度を 指示するスキャニング制御信号が与えられる。
【0034】 レーザ光案内室18から入って来たレーザ光LBは、先ずY軸回転ミラー32 に入射して、そこで全反射してからX軸回転ミラー30に入射し、このミラー3 0で全反射してのちfθレンズ36を通って被加工物Wのマーキング面に集光照 射する。マーキング面上のレーザビームスポットの位置は、X方向においてはX 軸回転ミラーの角度によってきまり、Y方向においてはY軸回転ミラーの角度に よってきまる。したがって、レーザ発振部からのレーザ光が所定のタイミングで 入ってくる度に、それと同期して両スキャナ20,22がX軸回転ミラー30、 Y軸回転ミラー32をそれぞれ所定の角度で振ることにより、被加工物Wの被刻 印位置にレーザ光LBのビームスポットが集光照射される。そうすると、レーザ 光の照射位置付近では被加工物Wの表面がレーザエネルギによって局所的に加熱 されて蒸発する。この蒸発部分が所要のパターンを描くようにレーザビームスポ ットを走査すると、被加工物のマーキング面に該描画パターン(文字、記号、図 形等)がマーキング(刻印)される。
【0035】 上記した実施例では、複数のLED92をレンズ保持体40の回りに各々の発 光面を対称物W側に向けて周回方向に配置したが、LED92の配置構成を任意 に変更することが可能である。たとえば、LED92の間隔を1/2に短縮する か、あるいはLED92を複数列に配置することで、照度を増倍することができ る。その場合でも、レーザ出射ユニットが特に重くなったり嵩張ったりすること はない。
【0036】 上記した実施例では、赤色可視光に対してfθレンズ36が色収差の補正(色 消し)を施され、X軸回転ミラー30およびY軸回転ミラー32が反射コーティ ングを施されていることに合わせて、LED92を赤色LEDで構成し、照明効 率を上げるようにした。色消しおよび反射コーティグの対称となる可視光の波長 が他の波長(たとえば緑)に選ばれている場合は、その波長(緑)の可視光を発 光するLEDを用いればよい。
【0037】 また、上記した実施例ではLED92および光拡散透過板98を支持棒94お よびカバー90を介して筐体10の下面に取付したが、たとえば筐体10を設け ない場合には、適当な支持部材を介して光学部品取付体14に取付することも可 能である。
【0038】 また、上記した実施例では、CCDカメラ54をレーザ出射ユニットに取付し て撮像画面の画角を大きくしたが、従来のようにCCDカメラを本体側に設けた 場合でも本考案の照明手段をレーザ出射ユニットに取付することはもちろん可能 である。また、上記実施例はレーザマーキング装置におけるレーザ出射ユニット に係るものであったが、本考案は他のレーザ装置におけるレーザ出射ユニットに も適用可能である。したがって、本考案における第2のミラーはX軸回転ミラー およびY軸回転ミラーに限るものではなく、たとえば固定配置されたミラーでも 可能である。また、第1のミラーだけしか備えないレーザ出射ユニットでも可能 である。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のレーザ出射ユニットによれば、被加工物にモニ タ用の可視光を照射する照明手段を発光ダイオードで構成したので、照明効率の 向上およびユニットの小型軽量化を実現し、モニタ用照明機能の改善をはかるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるレーザマーキング装置
におけるレーザ出射ユニットの構成を示す断面図であ
る。
【図2】実施例によるレーザ出射ユニット内の光学部品
取付体の外観構成を示す斜視図である。
【図3】実施例における光学部品取付体を構成するオプ
ティカル・スキャナ取付体とレーザ光案内室との嵌め込
み部の構成を示す部分斜視図である。
【図4】実施例のレーザ出射ユニットにおけるレーザス
キャニング機構の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 14 光学部品取付体 16 オプティカル・スキャナ取付体 18 レーザ光案内室 20 X軸オプティカル・スキャナ 22 Y軸オプティカル・スキャナ 30 X軸回転ミラー(第2のミラー) 32 Y軸回転ミラー(第2のミラー) 40 レンズ保持体 48 下部ミラー(第1のミラー) 54 CCDカメラ 90 カバー 92 発光ダイオード(LED) 94 支持棒 96 支持板 98 光拡散透過板

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振部からのレーザ光を対称物側
    へ反射し、かつ前記対称物からの可視光を前記レーザ光
    と同一の光軸上に反射するミラーと、 前記被加工物に可視光を照射するための発光ダイオード
    を有する照明手段と、を具備したことを特徴とするレー
    ザ出射ユニット。
  2. 【請求項2】 レーザ発振部からのレーザ光を対称物側
    へ反射し、かつ前記対称物からの可視光を前記レーザ光
    と同一の光軸上に反射するミラーと、 前記ミラーからの前記レーザ光を前記対称物の表面に集
    光するための光学レンズを保持する筒状のレンズ保持体
    と、 前記レンズ保持体の回りに各々の発光面を前記対称物側
    に向けて周回方向に配置され、各々が可視光を発光する
    複数の発光ダイオードを有する照明手段と、 を具備したことを特徴とするレーザ出射ユニット。
  3. 【請求項3】 チャンバ型の光学部品取付体の室内に配
    置され、レーザ発振部からのレーザ光を対称物側へ反射
    し、かつ前記対称物からきた可視光を透過する第1のミ
    ラーと、 前記光学部品取付体の室内に配置され、前記第1のミラ
    ーからきた前記レーザ光を前記対称物に向けて反射し、
    かつ前記対称物からきた可視光を前記第1のミラーに向
    けて反射する第2のミラーと、 前記光学部品取付体に取付され、前記ミラーからの前記
    レーザ光を前記対称物の表面に集光するための光学レン
    ズを保持する筒状のレンズ保持体と、 前記レンズ保持体の回りに各々の発光面を前記対称物側
    に向けて周回方向に配置され、各々が可視光を発光する
    複数の発光ダイオードを有する照明手段と、 前記光学部品取付体に取付され、前記第1のミラーを透
    過した前記可視光を受光するモニタカメラと、 を具備することを特徴とするレーザ出射ユニット。
  4. 【請求項4】 前記第2のミラーは、互いに直交した軸
    で回転するX軸回転ミラーとY軸回転ミラーとからなる
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーザ出射ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記照明手段は、前記レンズ保持体の回
    りに配置され、前記発光ダイオードより発光された可視
    光を前記対称物側に拡散して透過せしめる環状の光拡散
    透過板を有することを特徴とする請求項2または3に記
    載のレーザ出射ユニット。
  6. 【請求項6】 前記光学レンズには前記レーザ光および
    所定波長の可視光についての色収差の補正が施され、前
    記第2のミラーには前記レーザ光および前記所定波長の
    可視光についての反射コーティングが施され、前記発光
    ダイオードは前記所定波長の可視光を発光することを特
    徴とする請求項3または4に記載のレーザ出射ユニッ
    ト。
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JP2011110558A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Amada Co Ltd Yagレーザ加工機の溶接ヘッド

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