JPH0795694A - 静電型電気−音響変換器の電極 - Google Patents

静電型電気−音響変換器の電極

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JPH0795694A
JPH0795694A JP5255186A JP25518693A JPH0795694A JP H0795694 A JPH0795694 A JP H0795694A JP 5255186 A JP5255186 A JP 5255186A JP 25518693 A JP25518693 A JP 25518693A JP H0795694 A JPH0795694 A JP H0795694A
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Keijiro Maeda
敬二郎 前田
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小なリーク電流を阻止するとともに耐圧性
の得られる電極の提供。 【構成】 振動体を介して一対が対向するように保持さ
れ、駆動信号が印加される静電型電気−音響変換器の電
極として、電極板45の周囲にフィラー入塗料の塗装層
46とクリア塗料の塗装層47が形成されるようにす
る。例えば第1層をフィラー塗装層、第2層をクリア塗
装層とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電型スピーカのような
静電型電気−音響変換器における電極に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】静電型スピーカにおいては、駆動信号の
他に別途成極電圧を印加することにより、駆動信号に応
じた音圧を発生し得るようになされている。すなわち、
図15に示すように静電型スピーカを使用したスピーカ
装置1においては、パワーアンプ2から出力される駆動
信号を昇圧トランス3で数10倍に昇圧し、この昇圧ト
ランス3の出力信号をスピーカエレメント4に出力す
る。
【0003】ここで、スピーカエレメント4には、金属
板に複数の貫通項を形成した固定電極5,6が設けられ
ており、この固定電極5,6間に昇圧トランス3の出力
信号が印加されることになる。さらにスピーカエレメン
ト4には、例えばポリエステルフィルムに導電性の薄膜
を施して振動膜7が形成され、固定電極5,6の間に保
持されている。
【0004】この振動膜7に対して、スピーカ装置1
は、成極電圧形成用電源で商用電源を昇圧することによ
り数kVの成極電圧を形成し、この成極電圧を昇圧トラ
ンス3の二次側中間タップと振動膜7の間に印加する。
このとき、成極電圧形成用電源8は、所定抵抗値の抵抗
9を介して振動膜7に成極電圧を印加し、これによりス
ピーカ装置1全体としてQを所定値に設定する。
【0005】これにより、スピーカ装置1においては、
振動膜7に、
【数1】 で表わされる駆動力Fを形成し、この駆動力Fで振動膜
7を弾性振動させることにより駆動信号に応じた音圧を
発生し得るようになされている。なお、ここでεは誘電
率を表わし、この場合値8.85×10-12 [F/N]であ
り、Sは電極面積[m2 ]、E0 及びEはそれぞれ成極
電圧[V]及び駆動信号の電圧[V]である。またd0
は電極間距離[m]である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの静電型ス
ピーカのような、静電型電気−音響変換器の電極(固定
電極5,6)では、耐圧やリーク電流の防止等のため
に、例えば銅材による電極板の周囲に塗装が施される。
この塗装には、或る程度の厚みが得られ、またエッジカ
バー率を上げるためにフィラー(もしくは顔料,本明細
書では混在物を含む塗料をまとめてフィラー塗料という
こととする)を多く含んだ塗料が用いられている。ここ
で、耐圧作用についてはフィラー塗料の塗装により或る
程度実現させることができるが、フィラー塗料を伝わっ
て流れる微小なリーク電流(例えば1μA以下の微小な
電流)は阻止することができず、例えば静電型スピーカ
では、このリーク電流によって振動膜が振動されて、僅
かな残留ノイズとしてあらわれてしまうという問題があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、微小なリーク電流も阻止できる電極を提供
することを目的とする。
【0008】このために、振動体を介して一対が対向す
るように保持され、駆動信号が印加される静電型電気−
音響変換器の電極として、電極板の周囲にフィラー入塗
料の塗装層とクリア塗料の塗装層が形成されるようにす
る。
【0009】また、このとき電極板の周囲に第1層とし
てフィラー入塗料の塗装層が形成され、このフィラー入
塗料の塗装層の周囲に第2層としてクリア塗料の塗装層
が形成されるようにする。
【0010】
【作用】混在物のないクリア塗料は組織が分子レベルで
結合し緻密であるため、微小なリーク電流も有効に防止
することができる。また、クリア塗料は厚く塗装したり
電極板のコーナ(エッジ)に良好に塗装することが困難
であるが、フィラー塗料の塗装層で厚みやエッジカバー
率を得ることで、このようなクリア塗料の欠点を解消で
きる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図14により本発明の実施例と
しての電極を用いた静電型スピーカ装置を説明する。図
1は実施例の静電型スピーカ装置のスピーカエレメント
の斜視図、図2はスピーカエレメントの分解斜視図であ
る。
【0012】これらの図において10はスピーカエレメ
ント全体を示し、20,30はスピーカエレメントの筺
体となる一対のフレームである。また40A,40Bは
一対の固定電極、50A,50Bは各固定電極40A,
40Bに対応するスペーサ、60は弾性体、70は振動
膜90が貼付された金属枠体、80は振動体電極を示
す。
【0013】図2に示す各部品は、ネジN等により接合
されて図1のようなスピーカエレメント10とされる。
ネジN1 はフレーム20とフレーム30の間において弾
性体60、振動体電極80、金属枠体70を挿通するも
のであり、フレーム20、フレーム30、弾性体60、
振動体電極80、金属枠体70のそれぞれには対応した
6か所の位置にネジ孔(21,31,61,71,8
1)が設けられている。
【0014】また、ネジN2 はフレーム20とフレーム
30を接合するためのもので、フレーム20とフレーム
30におけるそれぞれ対応した4か所の位置にネジ孔2
2,32が形成されている。
【0015】フレーム20の平面図、右側面図、左側面
図、正面図、底面図、A−A断面図、及びB−B断面図
を図3(a)〜(g)に示す。フレーム20にはその平
面中央に音圧出力孔23が形成される枠状の形状として
形成される。
【0016】そして、この音圧出力孔23の底面側の周
囲には図3(e)(f)(g)から分かるように、段部
が形成され、この段部が固定電極40Aが配置される固
定電極配置部24とされる。また固定電極配置部24の
周囲となる壁部25より周囲側は、周回状の溝部26と
されている。なお、壁部25から固定電極配置部24ま
での段差の深さは、固定電極40Aの厚みと同一もしく
はより短いサイズとされ、固定電極配置部24に固定電
極40Aが配置された際に、壁部25の上平面は固定電
極40Aの平面より高くなることはないように設定され
ている。
【0017】27は固定電極40Aが配置された際に、
固定電極40Aに接続されているリード線を導出する導
出部、28は振動体電極80におけるリード線を導出す
る導出部である。
【0018】次に、フレーム30の平面図、右側面図、
左側面図、正面図、底面図、C−C断面図、及びD−D
断面図を図4(a)〜(g)に示す。フレーム30もそ
の平面中央に音圧出力孔33が形成される枠状の形状と
して形成される。
【0019】そして、この音圧出力孔33の底面側の周
囲には図4(e)(f)(g)から分かるように、段部
が形成され、この段部が固定電極40Bが配置される固
定電極配置部34とされる。35は固定電極配置部34
の周囲となる壁部である。壁部35から固定電極配置部
34までの段差の深さは、固定電極40Bの厚みと同一
もしくはより短いサイズとされ、固定電極配置部34に
固定電極40Bが配置された際に、壁部35の上平面は
固定電極40Bの平面より高くなることはないように設
定されている。
【0020】37は固定電極40Bが配置された際に、
固定電極40Bに接続されているリード線を導出する導
出部である。
【0021】次に図5(a)〜(c)に、振動膜90が
貼付された金属枠体70の平面図、正面図、E−E断面
図を示す。この金属枠体70は、その平面形状及びサイ
ズはフレーム20における周回状の溝部26に嵌入でき
る形状及びサイズに設定されている。
【0022】そして、この金属枠体70の底面側には、
例えばポリエステルフィルムに導電性の薄膜を施して形
成された振動膜90が貼付されている。なお、78はフ
レーム30に取り付けられた固定電極40Bにおけるリ
ード線に対する逃げのための切欠部である。
【0023】図6(a)(b)に弾性体60の平面図及
び正面図を示す。この弾性体60は例えば発泡性樹脂に
より形成されており、その平面形状及びサイズは金属枠
体70とほぼ同様とされ、つまりフレーム20における
周回状の溝部26に嵌入可能とされている。
【0024】図7(a)(b)に振動体電極80の平面
図及び正面図を示す。この振動体電極80の平面形状及
びサイズも金属枠体70とほぼ同様とされ、つまりフレ
ーム20における周回状の溝部26に嵌入可能とされて
いる。また、側方に対する突出部83が設けられ、この
突出部にリード線LS が接続される。なお、このリード
線LS は前記図15における成極電圧形成用電源からの
成極電圧を振動膜90に印加するためのリード線とな
る。
【0025】図8(a)(b)はスペーサ50A(50
B)の平面図及び正面図を示すものである。このスペー
サ50A(50B)は例えばフィルム状の樹脂などによ
り図8のような周回状の形状に成形されている。外周サ
イズはフレーム20、30における壁部25,35の外
周サイズとほぼ同一とされており、また内周サイズは固
定電極の外周サイズよりも小さいサイズとされている。
【0026】固定電極40A(40B)の平面図、正面
図は図9(a)(b)に示される。固定電極40A(4
0B)は例えば平板状の銅材に多数の貫通孔41が開け
られたものとして形成されている。42はリード線接続
部であり、前記図15における昇圧トランス3の出力を
供給するリード線LK が接続される。
【0027】これらの各部品は以下説明するようにフレ
ーム20,30内に装着されることになる。まず、図2
に示したフレーム20に対して、その固定電極配置部2
4上に固定電極40Aが取り付けられる。つまり、固定
電極40Aの周縁部分が固定電極配置部24上に乗った
状態に配置される。このとき、固定電極40Aのリード
線接続部42は導出部27に嵌り込んだ状態となり、リ
ード線LK がフレーム20の外部に導出される。そし
て、周縁部分が固定電極配置部24上に載置された固定
電極40Aは、その周縁部以外は、音圧出力孔23から
露出することになる。固定電極40Aを取り付けたフレ
ーム20の内部側からみた斜視図を図10に示す。
【0028】また、この図10からわかるように、フレ
ーム20の溝部26に対して弾性体60が嵌入される。
【0029】そして、この図10のようにフレーム20
に取り付けられた固定電極40Aに対してスペーサ50
Aが接着される。この接着のためには例えば極薄の両面
テープが用いられる。極薄の両面テープとは、例えば図
11のように接着層100に対して剥離層101が設け
られて用意されるもので、剥離層101をはがすことに
より、両面を接着テープとして用いることができる。こ
の場合、接着層100の厚みとしては25μm程度のも
のが好適であり、このような両面テープとしては例えば
ソニーケミカル株式会社製の『ソニーボンドフィルム
T4100』などを用いる。
【0030】このような両面テープをスペーサ50Aの
一方の面に貼付し、図10におけるフレーム20の壁部
25から固定電極40Aの周縁部にかけて接着固定す
る。つまり、図12(c)に示すように固定電極40A
(及び壁部25)の上にスペーサ50Aが接着固定され
る。
【0031】さらに、図12(c)から分かるように、
フレーム20の溝部26に対して振動体電極80がはめ
こまれる。つまり、図11における弾性体60の上に振
動体電極80が載せられる状態となる。なお、このとき
振動体電極80の突出部83はフレーム20の導出部2
8から導出される。
【0032】さらに、この図12(c)に対して図面上
での上方側から金属枠体70が、丁度振動体電極80に
積載されるように置かれる。このとき、金属枠体70は
振動膜90が貼付されている側の面が振動体電極80に
当接されるようになされる。
【0033】このとき、スペーサ50Aは金属枠体70
の部分とは相対せず、振動膜90の振動面周縁部(金属
枠体70の枠内部分)に当接することになるが、このと
き、スペーサ50Aは、この振動膜90に対しても、上
述の両面テープが用いられて接着されることになる。
【0034】そして、さらに、図面上上方側からは固定
電極40B及びスペーサ50Bが取り付けられたフレー
ム30がかぶせられて固定されることにより、図1のよ
うなスピーカエレメント10が構成される。フレーム3
0に対する固定電極40B及びスペーサ50Bの取り付
けは、フレーム20に対する固定電極40A及びスペー
サ50Aの取り付けとほぼ同様であり、固定電極40B
はフレーム30の固定電極配置部34上に乗った状態に
配置され、固定電極40Bのリード線接続部42は導出
部37に嵌り込んだ状態となってリード線LK がフレー
ム30の外部に導出される。
【0035】そして、周縁部分が固定電極配置部34上
に載置された固定電極40Bは、その周縁部以外は、図
12(a)にみられるように音圧出力孔33から露出す
ることになる。そして、このフレーム30に取り付けら
れた固定電極40Bの上面(及び壁部35の上面)に対
してもスペーサ50Bが両面テープにより接着固定され
る。
【0036】さらに、このように固定電極40B及びス
ペーサ50Bが取り付けられたフレーム30が金属枠体
70に当接されるときには、スペーサ50Bは、スペー
サ50Aと同様に金属枠体70の部分とは対向せず、振
動膜90の振動面周縁部(金属枠体70の枠内部分)に
当接することになるが、このときのスペーサ50Bと振
動膜90の間も、上述の両面テープが用いられて接着さ
れることになる。
【0037】このように組み立てられるスピーカエレメ
ント10の断面図を図13(a)に示し、また振動膜9
0の保持部分示す部分を拡大して図13(b)に示す。
この図13(a)(b)から明瞭に分かるように、振動
膜90は固定電極40A,40B上に貼付されたスペー
サ50A,50Bによって挟接状態で固定保持されるこ
とになる。従って、振動膜90と固定電極40A,40
Bとの間のクリアランスCは、あくまでスペーサ50A
(接着のための両面テープの厚みを含む)の厚みによっ
て決定されるものであり、これは固定電極40A,40
Bに塗装の厚みむらが生じていても、クリアランスCに
影響を与えないことになる。また、固定電極40A,4
0Bと振動膜90とが、スペーサのみを介して圧接され
て位置規定されるため、フレーム20,30内における
金属枠体や振動体電極の取り付け誤差などもクリアラン
スCに影響を与えない。
【0038】静電型スピーカにおいてはクリアランスC
の高精度な要求により大量生産が難しいという事情があ
ったが、このようにクリアランスCがスペーサ50A,
50Bによって自然に高精度に設定されることから、い
わゆるライン工程による大量生産を行なっても全く問題
はなくなる。
【0039】さらに、この構成では固定電極40A,4
0B及びスペーサ50A,50Bによってまず振動膜9
0の位置が決定されてクリアランスCの精度が保たれる
わけであるが、これにより、振動膜90の枠体(金属枠
体70,振動体電極80)の位置については精度よく固
定される必要はない。ただし、逆にいえば金属枠体7
0,振動体電極80はフレーム20の溝部26内に適当
に嵌入させておくのみではガタついてしまうことが考え
られるが、本実施例では溝部26内において弾性体60
が配されるため、金属枠体70,振動体電極80のガタ
つきも防止される。
【0040】また、スペーサ50A,50Bは、固定電
極40A,40Bに対して両面テープで接着されるよう
にしているが、このように接着しておくことにより、組
み付け工程は容易になり、より大量生産に適したものと
なる。さらに、スペーサ50A,50Bは、振動膜90
に対しても両面テープで接着されるようにしているが、
熱膨張の影響で振動膜90にしわが発生してしまうこと
も防止でき、スピーカエレメント10としての高性能化
も実現できる。
【0041】ここで、固定電極40A,40Bについて
は、耐圧性の付加及びリーク電流の防止のために、図1
4(a)に模式的に示すような塗装が施されている。即
ち、例えば銅材による電極板45の周囲には、第1層の
塗装層としてフィラー塗装層46が施されている。フィ
ラー塗料としては、例えばソマール(株)製のF−20
5GYPのようなエポキシ系粉体塗料を用いる。塗装方
法としては、電極板45に高圧を印加して得られる静電
気により、粉体を引き付けて付着させ炉に投入する、静
電粉体塗装方式や、粉体を浮遊させている中に熱した電
極板45を投入して、熱により解かして粉体を付着させ
る粉体流動浸漬塗装方式等をおこなう。そして、フィラ
ー塗装層46としては例えば300〜450μm程度の
厚みとなるようにする。
【0042】そして、このようなフィラー塗装層46の
さらに周囲には、第2層としてクリア塗装層47を施
す。クリア塗料としては、例えば千代田塗料(株)製の
エポキシ系クリアー塗料(一液性)#1000を用い
る。そして、例えばこのようなクリア塗料をスプレーガ
ンにより1〜数回塗布して約30μm程度の厚みの塗装
を行なう。
【0043】このように本実施例の電極(固定電極40
A,40B)は組織が分子レベルで結合しているクリア
塗装層47が形成されていることにより、微小なリーク
電流を有効に防止することができ、この電極を用いた上
記の静電型スピーカではリーク電流による残留ノイズを
解消することができる。また、フィラー塗装層46によ
り十分な塗装厚みやエッジカバー率を得ることができる
ため、電極の耐圧性能も十分に得ることができる。ま
た、電極板45上はクリア塗装に馴染みにくい場合があ
るが、第1層がフィラー塗装層46とされていること
で、これを解消できる。
【0044】図14(b)(c)は本発明の他の実施例
を示すものであり、図14(b)は電極板45の周囲に
第1層としてクリア塗装層47が施され、その周囲に第
2層としてフィラー塗装層46が施されているものであ
る。
【0045】また図14(c)は電極板45の周囲に第
1層としてフィラー塗装層46aがほどこされ、その周
囲に第2層としてクリア塗装層47が施され、さらにそ
の周囲に第3層としてフィラー塗装層46bが施されて
いるものである。
【0046】この図14(b)(c)のいづれの場合
も、リーク電流の防止と耐圧性の向上の効果を得ること
ができる。
【0047】なお、本発明は上記静電型スピーカにおけ
る固定電極に採用した実施例に限定されることなく、発
明の要旨の範囲内で各種態様が考えられる。例えばヘッ
ドホン等における電極にも採用できる。またフィラー塗
料、クリア塗料についても各種他の種の塗料が用いられ
てもよい。例えばメラニン系クリア塗料を用いてもよ
い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極は、ク
リア塗料による塗装層を設けることにより、微小なリー
ク電流も有効に防止でき、さらにフィラー塗料層も設け
て塗装層の厚みやエッジカバー率を得ることができ、リ
ーク電流の防止しかつ耐圧性を向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電極を用いたスピーカエレメ
ントの斜視図である。
【図2】スピーカエレメントの分解斜視図である。
【図3】スピーカエレメントのフレームの平面図、右側
面図、左側面図、正面図、底面図、A−A断面図、及び
B−B断面図である。
【図4】スピーカエレメントのフレームの平面図、右側
面図、左側面図、正面図、底面図、C−C断面図、及び
D−D断面図である。
【図5】スピーカエレメントの金属枠体の平面図、正面
図、及びE−E断面図である。
【図6】スピーカエレメントの弾性体の平面図、及び正
面図である。
【図7】スピーカエレメントの振動体電極の平面図、及
び正面図である。
【図8】スピーカエレメントのスペーサの平面図、及び
正面図である。
【図9】実施例の固定電極の平面図、及び正面図であ
る。
【図10】スピーカエレメントの組付工程の説明図であ
る。
【図11】スピーカエレメントの組付に用いる両面テー
プの説明図である。
【図12】スピーカエレメントの組付工程の説明図であ
る。
【図13】スピーカエレメントの断面図、及び一部拡大
断面図である。
【図14】本発明の電極の各種実施例の説明図である。
【図15】静電型スピーカの説明図である。
【符号の説明】
10 スピーカエレメント 20,30 フレーム 23,33 音圧出力孔 24,34 固定電極配置部 25,35 壁部 26 溝部 40A,40B 固定電極 41 貫通孔 45 電極板 46,46a,46b フィラー塗装層 47 クリア塗装層 50A,50B スペーサ 60 弾性体 70 金属枠体 80 振動体電極 90 振動膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体を介して一対が対向するように保
    持され、駆動信号が印加される静電型電気−音響変換器
    の電極として、 電極板の周囲にフィラー入塗料の塗装層とクリア塗料の
    塗装層が形成されていることを特徴とする静電型電気−
    音響変換器の電極。
  2. 【請求項2】 前記電極板の周囲に第1層としてフィラ
    ー入塗料の塗装層が形成され、このフィラー入塗料の塗
    装層の周囲に第2層としてクリア塗料の塗装層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の静電型電気
    −音響変換器の電極。
JP5255186A 1993-09-20 1993-09-20 静電型電気−音響変換器の電極 Withdrawn JPH0795694A (ja)

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