JPH07951B2 - 建物移動工法用の昇降台 - Google Patents
建物移動工法用の昇降台Info
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- JPH07951B2 JPH07951B2 JP23242092A JP23242092A JPH07951B2 JP H07951 B2 JPH07951 B2 JP H07951B2 JP 23242092 A JP23242092 A JP 23242092A JP 23242092 A JP23242092 A JP 23242092A JP H07951 B2 JPH07951 B2 JP H07951B2
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Description
建物を土台から持上げて、移動先に移動させるの工法に
用いられる建物移動工法用の昇降台に関する。
木造家屋の前の道路が拡張することがある。
ときは、家屋を現在の位置から後方へ退避した位置へ移
動して、道路の拡張に必要な部分を確保することとな
る。
移動する方法として、従来より、曳家工法と称される建
物の移動工法が用いられる。
屋の片側を徐々に10cm程度、持上げ、ついで、すぐさ
ま家屋の土台の下にさまざまな木片を挟み込む。つぎ
に、ジャッキを据付けし直して、家屋のもう片側を徐々
に同様に持上げて、家屋の土台の下にさまざまな木片を
挟み込む。
枕木を櫓状に組んでなる仮基礎を家屋の下部に築き、家
屋を所定高さに位置決める。
鉄道用のレ−ルを敷設し、このレ−ルにロ−ラなどを用
いて据付けた後、この家屋をワイヤロ−プを介して手巻
きウインチなどに連結し、手巻きウインチによってワイ
ヤロ−プを巻上げることにより、家屋を所定の場所に施
工してある基礎にまで運ぶ。
で、家屋を基礎に据付けるようにしていた。
屋を傾斜させながら持上げる工法は、傾斜の影響を受け
て、箪笥など生活を営むに必要な家具が倒れたり、家具
の内部および上面に載せてある皿、花瓶などの壊れ物が
破損したりする。
在る家具類、皿、花瓶といった小物類を外部に出して、
家屋の傾斜によって影響が無いようにしてから行うよう
にしていた。
出すのは、大変な作業である。また生活に必要な物が全
て外部に出される上、家屋の移動にはある程度の日数を
必要とすることから、移動する家屋では通常の生活が営
めず、家屋に居住する人に対する負担はかなり大きい。
たり、下げたりする工法は、傾斜の際に加わる外力の影
響を受けて、家屋が変形したり歪んだりしやすく、現
在、住んでいる家屋をそのままの状態を保ちながら移動
するのは難しいとされている。
の架台を水平のまま、持上げることによって、家屋を基
礎から離すことが考えられる。
て、架台の各部を一様に持上げることとなる。
所があったり、建物自体が大きく負担が大きいことがあ
るので、一定高さにまで持上げた家屋を安定して保持す
るのには、ジャッキだけでは不十分である。
ため外的な影響を受けやすく、例えば作業の不手際など
があると、不用意に家屋が動く。
ける構造が必要とされる。
で、従来より行われていた作業を継承することとにな
る。
台の下部に、鉄道用の枕木を順次櫓状に組んで、架台を
下側から受けるようにする。
は、重たい枕木を所定場所から1本づつ架台の下に運ん
で、架台の上昇に対応して櫓状に組上げる人手作業なの
で、かなり労力がいる上、時間もかかる。
(床下の工事では2m乃至3mにもなる)、作業の不手
際などによって、櫓状に組んだ枕木が崩れるおそれが高
い。
って、家屋を水平に持上げて移動させる工事を安定と安
全とを確保しつつ合理的に進められないものであった。
されたもので、その目的とするところは、建物を水平に
持上げて移動させる工事において、建物の下側に組んだ
架台を支えるのに適した建物移動工法用の昇降台を提供
することにある。
に請求項1に記載の建物移動工法用の昇降架台は、既に
構築されている建物の土台の下に組んだ架台の下側に配
置されて据付けられる台座と、この台座に昇降自在に設
けられた、前記架台の直下に配置されて前記架台を受け
る可動台と、この可動台と前記架台とを固定するための
固定手段と、前記可動台および前記台座のうちの一方に
昇降方向に連続する係合受部を設け、他方にこの係合受
部と係脱する係合部を設けて構成され、前記可動台を上
昇方向側に対しては移動可能に支持し、下降方向側に対
しては規制するためのロック機構と、このロック機構に
設けられ、可動台の下方向側の規制を解除するための解
除手段とから、建物を持上げるための架台を建物の持上
げ作業中、下側から受ける昇降台を構成したことにあ
る。
よると、建物の土台の下に架台を組んだ後、同架台の下
部に、可動台を退避させた昇降台を据付け、昇降台の可
動台を架台に連結する。
る。
方向側に対しては移動可能であるから、建物の持上げ作
業中は、架台の上昇にしたがって、可動台が台座から上
昇する。
て、上昇中の地点から下降しないように規制させている
から、たとえ持上作業に不手際にあっても、昇降台の支
えにより、不用意に建物が動くのが防がれる。
ま昇降台を併用して、建物を安定して保持することにな
る。
で架台は昇降台で支えられるから、枕木を櫓状に組む人
手作業は不要になり、架台を築く作業を容易、かつ合理
的に進められることとなる。
のように崩れるおそれがないから、一定高さに安定して
建物が保持されることとなる。
実施例にもとづいて説明する。
法ならびに同工法に用いられる機器が示されている。
に用いられる各機器について説明していけば、図1は既
に構築されている木造の家屋(建物)である。この家屋
1は、例えば基礎2の位置から上方に土台3がある高床
式となっている。
現在の地点から左側の方向へ移動するものとする。
から家屋1を遊離させることから始まる。
屋1の腰板(図示しない)を取外して、家屋1の最外側
にあり、かつ土台3の下側の支柱4a〜4fの部分を、
基礎2と共に外部に露出させる。なお、5a〜5eは腰
板の取外しによって、土台3の下側の支柱4a〜4fで
囲まれる部位に生じた開口を示す。
工程に移る。
屋1の土台3の下に、外部から複数本の鉄道用のレ−ル
6a〜6g(杆状の部材に相当)を支柱4c〜4fの側
方を通過するように、X方向(図1中のみに図示)から
挿通する。ついで、支柱4aおよび支柱4cの側方に、
先に土台3の下に挿入したレ−ル6a〜6gと直角をな
す格子状を組めるように、支柱4a〜4fの配列になら
い、複数本の鉄道用のレ−ル7a,7b(杆状の部材に
相当)をY方向(図1中のみに図示)に沿って配置す
る。すると、図3に示されるように各レ−ル6a〜6
g,7a,7bは、基礎2の上部に井桁状に配置され
る。
ボルト8を用いて、図4中の各レ−ル6a〜6g,7
a,7bの交差している端部同志を固定する。
(b)に示されるように交差しているレ−ル部分同志の
周囲に、同交差部Aを下側から跨ぐようにして、Uボル
ト8を通し、このUボルト8の端部に帯板9を貫通させ
た後、各貫通端にナット10を螺挿することで、交差し
ているレ−ル部分同志を締結している。
11が組付けられ、家屋1を土台3と共に下側から支え
ることができるようになる。
に受けられるようにする。
のうち力学的均衡のとれる位置の支柱、具体的には支柱
4b,4d,4e、さらには図4中、矢印で引出して示
す家屋1の内方側の支柱4g,4hを、一対の架台受1
2a,12bおよび架台受13a,13bを用いて、そ
れぞれ架台11に支えさせることでなされる。
示されている。図13には架台受12a,12bの構造
が示され、図14には架台受13a,13bの構造が示
されている。
ば、これらはいずれも同じ構造となっている。
材である。この板部材15の一方の壁、例えば垂直壁1
5aの外面は、支柱側面に密接する面、すなわち支柱4
b,4gに対する据付面17となっている。この据付面
17の中央には、多数の小突起、例えば略楔状の小突起
16が設けられていて、据付面17を支柱側面に対して
密接させるにしたがい、支柱4b,4gの側面に食込む
ようになっている。
両側には、一対のボルト貫通孔18,18が設けられて
いる。これらボルト貫通孔18,18間は、支柱4b,
4gの外形より大きなスパンに設定されていて、支柱4
b,4bの両側を同支柱を挟むようにしてボルト19が
挿通できるようにしてある。
さ寸法は、支柱両側を通過するレ−ル6a〜6gの上側
に対して交差する長さ設定されていて、同水平壁15b
の外面をレ−ル受部20としてある。すなわち、架台受
12a,12bは、レ−ル6側に水平壁15bが張出す
ように支柱4b,4gに配置されると、レ−ル受部20
が柱4b,4gに隣接するレ−ル部分の上側に交差する
ように配置されるからである。
bの据付けとしては、レ−ル6側に水平壁15bを張出
させ、かつ土台位置にレ−ル受部20が対応するように
して、各支柱4b,4gの側面部分に、各架台受12
a,12bの据付面17を配置する。この際、各据付面
17のボルト貫通孔18同志は、互いに対向するように
配置する。
ボルト貫通孔18にそれぞれボルト19を挿入し、ボル
ト端にナット21を螺挿する。このナット締めにより、
図13に示されるように各架台受12a,12bは、各
支柱4b,4gを挟み込んでいく。と同時に小突起16
は支柱4b,4gの側面に食込み、各架台受12a,1
2bは各支柱4b,4hに固定される。
のレ−ル受部20にて架台11を受けて、支柱4b,4
gを支えるようにしている。
bとの間に設けた補強用の三角形状の板材である。
れば、これらもいずれも同じ構造となっている。
たチャンネル部材である。このチャンネル部材23の側
壁23aの長さ方向中央の外面部分は、支柱側面に密接
する面、すなわち支柱4d,4e,4hに対する据付面
24となっている。この据付面24には、多数の小突
起、例えば略楔状の小突起25が設けられていて、据付
面24を支柱側面に対して密接させるにしたがい、支柱
4d,4e,4hに食込むようになっている。
側には、一対のボルト貫通孔26,26が設けられてい
る。これらボルト貫通孔26,26間も、上記した架台
受12a,12bのときと同様、支柱4d,4e,4h
の外形より大きなスパンに設定されていて、支柱4d,
4e,4hの両側を同支柱を挟むようにしてボルト27
が挿通できるようにしてある。
柱両側を通過するレ−ル6a〜6gの上側に対して交差
する長さ設定されていて、チャンネル部材23の端壁2
3bをレ−ル受部28としてある。すなわち、架台受1
3a,13bは、レ−ル6側に張出すように支柱4d,
4e,4hに配置されると、レ−ル受部28が柱4d,
4e,4hに隣接するレ−ル部分の上側に交差するよう
に配置されるからである。
bの据付けとしては、レ−ル6側に両側を張出させ、か
つ土台位置にレ−ル受部28が対応するようにして、各
支柱4d,4e,4gの側面部分に、各架台受13a,
13bの据付面24を配置する。この際、各据付面24
のボルト貫通孔26,26同志は、互いに対向するよう
に配置する。
ボルト貫通孔26にそれぞれボルト27を挿入し、ボル
ト端にナット29を螺挿する。このナット締めにより、
図14に示されるように各架台受13a,13bは、各
支柱4d,4e,4hを挟み込んでいく。と同時に小突
起16は支柱4d,4e,4hの側面に食込み、各架台
受13a,13bは各支柱4d,4e,4hに固定され
る。
のレ−ル受部28にて架台11を受けて、支柱4d,4
e,4hを支えるようにしている。
3bは据付けは、架台11の組付け時でも、その前後で
も良い。
組付けた家屋1に、家屋1を遊離させるための機器をセ
ットする。
4カ所、家屋1の構造上、力学的均衡のとれる部位、本
実施例では家屋1の支柱4dの1カ所、およびその反対
側にある図示しない支柱の計6カ所にレベルセンサ30
を据付ける。これらレベルセンサ30は家屋1の上下方
向の変位を検出するものである。具体的には、このレベ
ルセンサ30には、例えばスライド式の変位センサが用
いられていて、レベルセンサ30の固定側30aが基礎
2側に固定し、スライダ−側30bが家屋1の各支柱外
面に固定してある。
置に最も近い架台11の部位、例えばレ−ル6a,6
d,6gの各端部の下に、油圧ジャッキ31(ジャッキ
装置)を設置する。なお、油圧ジャッキ31は、シリン
ダ本体32にスライド可能に設けたピストン33が油圧
によって、上下動してピストン先端部に設けた、荷重を
受ける受部34を変位させるようにしたものである。
辺の場所に、昇降制御ユニット35、油圧装置36、油
圧ポンプ37を設置し、同機器間を接続する。
必要な接続を行う。具体的には、昇降制御ユニット35
と上記各レベルセンサ30とを電線リ−ド38でそれぞ
れ結線し、油圧装置36と上記各油圧ジャッキ31とを
耐圧ホ−ス39でそれぞれ接続する。
反装置50を構成している。この離反装置50の構成が
図10に示されている。
明すれば、昇降制御ユニット35は、本体40内に、レ
ベルセンサ30に対応した数量の増幅回路41、比較回
路42、マイクロコンピュ−タよりなるコントロ−ルユ
ニット43に有し、本体40の操作面に自動用操作ボタ
ン44を有してなる。
介して、レベルセンサ30に接続されている。また各増
幅回路41は、比較回路42に接続されていて、各レベ
ルセンサ30で検出される家屋高さの検出信号を比較回
路42に伝えるようにしてある。
さまで持上げるかの高さを設定するためのボタン類を有
してなる。この自動用操作ボタン44は、上記比較回路
42に接続されていて、基準となる設定家屋高さの検出
信号を比較回路42に伝えるようにしてある。これによ
り、比較回路42において、設定高さに対する現在の家
屋各部の高さの差を検出できるようにしている。
3に接続されていて、各較差をコントロ−ルユニット4
3に伝えるようにしてある。
つの油圧ジャッキ31のピストン33を所定のゆっくり
とした速度で昇降させるための送圧設定、さらには設定
高さになるまで所定の小高さ毎、例えば高さ5mmの間隔
毎で間欠的に昇降を行なわせる設定がなされている。
ば間欠的(5mm毎)に上昇すると、その時点で得られる
家屋1の設定高さと、それぞれのレベルセンサ30で検
出した家屋1の移動高さとを比較する機能が設定されて
いる。さらにコントロ−ルユニット43には、この較差
(プラス側、マイナス側)に応じて上記送圧量を増減調
整するための増減デ−タが設定されている他、この送圧
量の増減変化に応じたバルブ開度が設定されていて、較
差があるときは同較差に応じたバルブ開度の制御信号を
油圧装置36に伝えるようにしている。
バルブを組合わせてなるバルブユニット46を有してい
る。このバルブユニット46の油圧出力部が上記油圧ジ
ャッキ31に接続してある。
を動作させる駆動回路46aが内蔵されている。この駆
動回路46aの制御によって、コントロ−ルユニット4
3から上昇開始の信号が伝えられると、6つの油圧ジャ
ッキ31が、ゆっくりとした速度で、5mm毎に間欠的に
上昇するよう、油圧を発生させるようにしてある。
間欠上昇時、その時点の設定高さと、それぞれレベルセ
ンサ30の検出で得られた家屋1の高さとに差があるこ
とを示す信号が伝えられると、その差が在ることを検出
したレベルセンサ30の近くにある油圧ジャッキ31の
油圧を、送圧量の増減デ−タにしたがって調整できるよ
うにしてある。
31を用いて、自動で家屋1を水平状態を保ちつつ、徐
々に設定高さに持上げることができるようにしている。
ト46につながる手動用操作ボタン47が設けられてい
る。この手動用操作ボタン47は、例えば油圧ジャッキ
毎の送圧操作ボタンから構成されていて、同ボタン操作
にしたがって、各位置にある油圧ジャッキ31を個々に
昇降動作できるようにしてある。
えると、同離反装置50を動作させる。
ロ点調整をする。
作ボタン44を用いて、家屋1の曳家の目的に合わせた
所定の高さを設定した後、離反装置50をオンする。
ット46を通して所定の油圧が、油圧ポンプ37から各
油圧ジャッキ31のシリンダ本体32へ供給され、各油
圧ジャッキ31のピストン33を上昇側に移動させる。
3の先端部が各レ−ル4a,4d,4gの下面に当接す
るにしたがって、架台11の全体を持上げていく。続い
て、架台11の各レ−ル4a〜4fの上部が、家屋1の
土台3および各架台受12a,12b,13a,13b
のレ−ル受部20,28に当接し、家屋1を持上げてい
く。これにより、家屋1は基礎から離される。
らず、家屋1の支柱全体を活用して、支えているので、
安定した状態のまま家屋1は持上がる。
レベルセンサ30で検出される。
mm、持上がると、一旦、油圧ジャッキ31の上昇は停止
する。
の時点の高さ5mmと、各6つのレベルセンサ30で検出
される家屋1の各部の現在の高さとを検出し、両者を比
較している。
るから、重たい箇所が家屋1にあれば、その部分に対応
するレベルセンサ30からは、5mmより小さな値を示す
高さ信号が検出される。
3は、較差に応じた送圧量の増減デ−タの増側の値を読
取り、同値に応じたバルブ開度の制御信号をバルブユニ
ット46の駆動回路46aに伝える。
ルセンサ30を設置した地点にある油圧ジャッキ31の
油量を増大し、若干、傾斜している家屋1を水平状態に
修正していく。
で、各6つの油圧ジャッキ31が上昇動して、再び、家
屋1を5mm、持上げた後、油圧ジャッキ31を一旦、停
止させ、上記のように家屋1の状態を修正していく。
するまで繰返し行われる。
全体の安定を保証させるときは、図6に示されるように
架台11の要所の部分、例えば本実施例ではレ−ル6
c,6eとレ−ル7aの両端部の下に昇降台55を設置
したり、図6中の矢印で引出した部分に示されるように
家屋下のレ−ル部分の下に、枕木56を井桁状に組んだ
構造物56aを設置したりして、架台11の各部を補強
する。
の構造が示されている。
について説明すれば、図15中、57は台座となる本体
である。本体57は、例えば長短のアングル部材58a
〜58lを組合せて略直六面体のような骨組みを構成し
てなる。この本体57の上部を構成するアングル部材5
8a,58b間の中央には、補強材として一対のアング
ル部材59a,59aが所定の距離をおいて掛け渡され
ている。またこれらアングル部材59a,59aと連続
するようにして、アングル部材58a、58d間、およ
びアングル部材58b,58c間には、二対のアングル
部材59b,59bが内向きにして設けられていて、4
本のアングル部材59bで囲まれる本体内部分に上下方
向に沿うスライド路60を構成している。なお、60a
はアングル部材59aおよびアングル部材58h,58
gの中央部間に掛け渡された、補強材を兼ねる支持板で
ある。
イド路60の形状に対応して長短のアングル部材62a
〜62f等を箱状に組んでなるスライド脚62から構成
される。このスライド脚62の上部には、レ−ル部分を
載せるための載プレ−ト63が設けられている。なお、
64は各アングル部材62a〜62d間に設けた補強用
部材である。
ライド自在に嵌挿されている。つまり、可動台61は本
体57から昇降自在に設けられる。
十字状の孔部65が設けられていて、同孔部65を利用
して、図16ないし図18に示されるように鎖66(レ
−ル固定具で、固定手段に相当)で載プレ−ト63に載
せたレ−ル部分を固定できるようにしてある。
向性のロック機構68を介して連結されていて、可動台
61を上昇方向側に対しては移動自在とし、下降方向側
に対しては移動が規制されるようにしてある。
を連続したラッチ歯69(係合受部に相当)と、これに
係脱する爪部70(係合部に相当)とを組合わせてなる
構造が用いられている。具体的には、図15ないし図1
9に示されるような構造となっている。
ッチ歯69を有した帯状板70aが各アングル部材62
a〜62dと並行に設けられていて、各ラッチ歯69を
外方に臨ませている。
一対の並行な支持軸71が回転自在に貫通されている。
この各支持軸71,71の貫通端は、本体57の幅方向
に延びている。これら支持軸71,71の各端部は、各
アングル部材59b,59bの外面に突設した軸受部材
72aでそれぞれ回転自在に支持されている。
それぞれ帯板72が直角をなして取着されている。これ
ら帯板72,72の他端は、支持軸71,71間に向っ
て延び、支持軸71,71間の中央で重なっている。こ
れら帯板72,72のうち、一方の他端部には孔部73
が設けられ、他方の他端部には長孔74が設けられてい
る。これら孔部73および長孔74間には、ヒンジ軸7
5が摺動自在に嵌挿されていて、ヒンジ軸75を介して
帯板72、72の双方を回動自在に連結している。この
連結構造によって、ヒンジ軸75を上下方向に移動させ
ることにより、支持軸71,71の双方を同期的に回動
変位させることができるようにしている。
71,71の軸部分には、それぞれラッチ歯69と組合
う上記した爪部70が設けられている。そして、各爪部
70は上記ヒンジ軸75の位置が下側にあるとき、各ラ
ッチ歯69と噛合い、上側にあるときその噛合いが解除
されるようになっている。このラッチ歯69と爪部70
との噛合いにより、可動台61は上方向には自在に移動
し、下方向には下がらないようにしている。そして、ヒ
ンジ軸75を、図示しない工具などで、下側へ移動させ
れば、図19に示されるようにラッチ歯69と爪部70
との噛合いの解除から、規制されていた可動台61を下
方向に下げることができるようにしている(解除手
段)。
を、持上工程にあるレ−ル6c,6eとレ−ル7aの下
に据付けることにより、架台11の安定を保証する。
6に示されるように可動台61が本体57内に収容した
待機状態のまま、台76に重ねて、持上工程にあるレ−
ル6c,6eとレ−ル7aの両端部の下に設置し、直上
にあるレ−ル部分を載プレ−ト63に鎖66で連結する
ことにより据付けがなされる。
架台11の持上げ時、架台11が所定間隔で持上がる度
に、図17および図18に示されるように可動台61が
本体57からスライドして上昇する。
9と爪部70との噛合いで、下方向には移動しないよう
に規制されているから、たとえ作業中、架台11の安定
を欠くようなことが油圧ジャッキ31において生じて
も、家屋1に不用意に動くような挙動を与えることはな
いので、安定性の保証が確保される。むろん、この昇降
台55は、先のレ−ル部分の下に枕木56を井桁状に組
む場合に比べ、枕木56を家屋1の上昇毎に組むような
作業が不要になるので、当初の据付け以降、作業は容易
で合理的に進められる。
れると、コントロ−ルユニット43からの指令により、
各油圧ジャッキ31の動きは停止する。
6を井桁状に組上げた構造物56aで支えられ、家屋1
を所定の一定高さで水平状態に安定して保持していく。
このとき昇降台55、構造物56aを追加して、架台1
1を支えるようにしてもよい。
あったとしても、昇降台55はロック機構68によって
下降することがないようロックされているから、家屋1
は不用意に動くことはない。
入る。
架台11の下に、まず、移動(走行)用として、例えば
一対の鉄道用のレ−ル78,78を敷設する。
所までの間に、例えば枕木79aを井桁状に組んで所定
高さとした構造物79を複数箇所、点在させた後、同構
造物79の上部間に渡り、走行用として上記鉄道のレ−
ル78,78を水平に据付けることでなされる。これに
より、移動箇所に向って、レ−ル78,78が敷設され
る。
各レ−ル78,78にロ−ラ台80をセットする。
にレ−ル78と組合う一対の回転自在なロ−ラ82,8
2を並設し、上部中央にレ−ル幅と対応する位置に複数
の係止突起83,83を有する支持台84を旋回自在に
設けて構成されるもので、ロ−ラ82,82をレ−ル7
8,78の所定位置に載せて、図示しない楔などストッ
パ−で動かないようにすればよいものである。
11のレ−ル部分を係止させていく。この係止は、例え
ばレ−ル部分の下に楔(図示しない)を挿入して、レ−
ル高を調節して、支持台84の係止突起83,83間に
レ−ルを挿入するなどによりなされる。
してレ−ル78,78に走行可能に据付けられる。
に牽引装置、例えば電動ウィンチ装置85を、操作盤8
6と共に据付け、電動ウィンチ装置85に巻いてあるワ
イヤロ−プ87の端部を架台11の各部に連結する。な
お、85aは電動ウィンチ装置85のモ−タを示してあ
る。
aを排除、ならびにヒンジ軸75を上側に移動させて、
昇降台55の可動台61の規制を解除し、家屋1の荷重
をレ−ル78,78で受けるようにする。
パ−を取去り、操作盤86の操作により電動ウィンチ装
置85を作動させて、家屋1を静かに目的の場所まで滑
走させる。
ば新しく基礎(図示しない)が施工されている場所に所
定の高さのまま移動する。
置決めされたら、先に述べた持上工程とは逆の作業で行
われる下げ工程、すなわちレベルセンサ30、油圧ジャ
ッキ31、昇降制御ユニット35、油圧装置36、油圧
ポンプ37を用いた、家屋1を所定間隔毎、水平状態を
保ちつつ、徐々に下降させる制御を用いて、新しい基礎
の上部に家屋1を載せていく。むろん、この家屋1の下
降前には、レ−ル78,78およびロ−ラ台80は家屋
1の下から取外しておく。
本工法のために取除いた腰板等を復元すれば、家屋1の
移動を終える。
動させるから、家屋1に負担を与えず、かつ家屋内部の
家具などの生活道具を外部に運び出さずに、家屋1を目
的の場所に移動できることとなる。
家屋1に変形および歪みが生じるのを防止つつ、家屋1
を移動させることができる。
で昇降台55により支えられるから、昇降台55を据付
けた場所では、枕木56aを櫓状に組む人手作業は不要
となり、架台11を築く作業を容易に、かつ合理的に行
うことができる。
支えるようにしたことで、家屋1を持上げる高さが高く
とも、枕木56aのように崩れるおそれはないから、一
定高さに安定して家屋1を保持することができる。
いて、たとえ作業に不手際があったとしても、不用意に
家屋1が動くのが防がれる。
移動させる工事を合理的に行うのに好適な昇降台55が
提供できることがわかる。
施例を示す。
である。
ジ軸75を上側あるいは下側へ移動させることにより、
可動台61が上昇方向側のみに自在に動くようにした
り、可動61の規制を解除したりしたが、本実施例は自
動で両操作を行えることが可能としたものである。
ンジ軸57の下側に位置して、駆動機構、例えば油圧シ
リンダ91を設け、同油圧シリンダ91のピストン91
aの先端部をヒンジ軸57に連結させた構造にしてあ
る。これにより、図22に示されるように油圧シリンダ
91をピストン91aを縮む方向に作動させることで可
動台61を上昇方向側のみに自在に動くようにし、反対
にピストン91aを伸ばす方向に作動させることで可動
台61の規制を解除するようにしている。
としては、バルブユニット46に複数の油圧シリンダ9
1に対する送油を行なわせる機能を設け、架台11の下
に据付けた各油圧シリンダ90をこのバルブユニット4
6に接続するようにする。
リンダ91に対する油圧の供給を操作するための操作部
92を接続して、同操作部92からの遠隔操作で、架台
11の各部に据付けた昇降台55の油圧シリンダ91を
昇降動作させるようにしている。
易にすることができる。
した一実施例と同じ部分には同一符号を付してその説明
を省略した。
ッチ歯69を設け、台座57側に爪部70を設けた構造
を一例として挙げたが、これに限らず、可動台61側に
爪部を設け、台座側にラッチ歯を設けたロック機構でも
よい。
明によれば、建物が持上がる都度、その位置で架台は昇
降台で支えられるから、枕木を櫓状に組む人手作業は不
要になり、架台を築く作業を容易、かつ合理的に進める
ことができる。
ように崩れるおそれがないから、一定高さに安定して建
物を保持することができる。
降しないように規制させているから、たとえ持上作業に
不手際にあっても、昇降台の支えにより、不用意に建物
が動くのを防ぐことができる上、建物の所定高さにまで
持上がると、そのまま昇降台を用いて、建物を安定して
保持することができる。
工事において、建物を受ける架台を支えるのに適した建
物移動工法用の昇降台を提供することができる。
説明するための移動前の家屋を示す斜視図。
説明するための斜視図。
成した状態を示す斜視図。
他、必要な機器を据付けた状態を示す斜視図。
を示す斜視図。
斜視図。
態を示す斜視図。
れていく状態を示す斜視図。
ブロック図。
志を締結するUボルトを示す平面図および正面図。
用して、架台に荷重を分散する架台受の構造を示す平面
図、正面図、側面図。
構造を示す平面図、正面図、側面図。
るための分解斜視図。
図。
持上げられた状態を示す正面図。
図。
す図。
…土台 6a〜6g,7a,7b…レ−ル 11
…架台 30…レベルセンサ 31…油圧ジャッキ 3
5…昇降制御ユニット 36…油圧装置 37…油圧ポンプ 4
3…コントロ−ラ 46…バルブユニット 50…離反装置 5
5…昇降台 61…可動台 62…スライド脚 6
3…載プレ−ト 65…孔部 66…鎖 6
8…ロック機構 69…ラッチ歯(係合受部) 7
0…爪部(係合部) 71…支持軸 72…帯板 7
5…ヒンジ軸
Claims (1)
- 【請求項1】 既に構築されている建物の土台の下に組
んだ、前記建物を持上げるための架台を、当該建物の持
上げ作業中、下側から受ける昇降台であって、 前記架台の下側に配置されて据付けられる台座と、 この台座に昇降自在に設けられた、前記架台の直下に配
置されて前記架台を受ける可動台と、 この可動台と前記架台とを固定するための固定手段と、 前記可動台および前記台座のうちの一方に昇降方向に連
続する係合受部を設け、他方にこの係合受部と係脱する
係合部を設けて構成され、前記可動台を上昇方向側に対
しては移動可能に支持し、下降方向側に対しては規制す
るためのロック機構と、 このロック機構に設けられ、可動台の下方向側の規制を
解除するための解除手段とを具備してなることを特徴と
する建物移動工法用の昇降台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23242092A JPH07951B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 建物移動工法用の昇降台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23242092A JPH07951B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 建物移動工法用の昇降台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681490A JPH0681490A (ja) | 1994-03-22 |
JPH07951B2 true JPH07951B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=16938982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23242092A Expired - Lifetime JPH07951B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 建物移動工法用の昇降台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07951B2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP23242092A patent/JPH07951B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681490A (ja) | 1994-03-22 |
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