JPH0794981A - 自動利得制御回路 - Google Patents

自動利得制御回路

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JPH0794981A
JPH0794981A JP23337893A JP23337893A JPH0794981A JP H0794981 A JPH0794981 A JP H0794981A JP 23337893 A JP23337893 A JP 23337893A JP 23337893 A JP23337893 A JP 23337893A JP H0794981 A JPH0794981 A JP H0794981A
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JP
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level
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variable gain
gain
baseband signal
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JP23337893A
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Takashi Azuma
隆司 東
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Toshiba Corp
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ダイレクトコンバージョン方式に適用でき、十
分な応答時間と利得安定性を有する自動利得制御回路を
提供する。 【構成】ベースバンド信号を増幅するベースバンド可変
利得増幅器(9、10)の出力レベルをレベル検出部
(15)で検出し、利得制御部(16)では、この検出
レベルと予め設定した設定レベルとを比較し、その偏差
に対応して無線周波数信号を増幅するRF可変利得増幅
器(2)およびベースバンド可変利得増幅器(9、1
0)の利得変化速度を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無線受信機のベース
バンド信号のレベルを一定に制御する自動利得制御回路
に関し、特に中間周波段を有しないダイレクトコンバー
ジョン方式に適用される自動利得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線受信機のベースバンド信号の
レベルを一定に制御する自動利得制御回路としては図8
に示すものが知られている。
【0003】この図8に示す自動利得制御回路は、端子
100から入力された無線周波数信号(RF信号)を増
幅するRF増幅器101、このRF増幅器101の出力
を濾波するRFバンドパスフィルタ102、このRFバ
ンドパスフィルタ102の出力に第1のローカル発振器
(1stLO)104の出力をミキシングして第1中間
周波信号(1stIF信号)を形成する第1のミキサ1
03、この第1のミキサ103の出力を増幅する第1中
間周波増幅器105、第1中間周波増幅器105の出力
を濾波する第1中間周波バンドパスフィルタ106、こ
の第1中間周波バンドパスフィルタ106の出力に第1
のローカル発振器(2ndLO)108の出力をミキシ
ングして第2中間周波信号(2ndIF信号)を形成す
る第2のミキサ107、この第2のミキサ107の出力
を増幅する第2中間周波増幅器109、2つのミキサ1
10、111およびローカル発振器113およびπ/2
位相差分波器112から構成され、第2中間周波増幅器
109の出力をIベースバンド信号およびQベースバン
ド信号に直交変調する直交変調器、この直交変調器から
出力されるIベースバンド信号およびQベースバンド信
号をそれぞれ濾波するローパスフィルタ114および1
15、ローパスフィルタ114および115の出力をそ
れぞれ増幅する増幅器116および117を具備する無
線受信機に適用され、第2中間周波増幅器109の出力
レベルを検出するレベル検出部118およびこのレベル
検出部118の出力に対応して第2中間周波増幅器10
9の利得、またはこれに加えてRF増幅器101の利得
を制御するように構成されている。
【0004】ところで、無線受信機には、無線周波数信
号(RF信号)を直交変調器で直接Iベースバンド信号
およびQベースバンド信号に直交変調する、いわゆるダ
イレクトコンバージョン方式を採用するものが知られて
いる。
【0005】しかし、このダイレクトコンバージョン方
式による無線受信機では図8に示したような中間周波
(IF)段が存在しないため、図8に示したような構成
をとることができない。
【0006】そこで、ダイレクトコンバージョン方式に
よる無線受信機ではレベル検出をベースバンド段で行
い、可変利得制御をRF段およびベースバンド段で行う
必要がある。
【0007】しかし、この場合は、QPSK信号のよう
にベースバンド信号のレベルが1シンボルの間にも変動
する場合には、その変動に応じて可変利得アンプの利得
が変動しないように利得変化速度を押さえなければなら
ず、これによって応答時間が遅くなってしまったり、フ
ェージングに追従できなくなってしまうという不具合が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の自
動利得制御回路は、IF段で可変利得制御を行っていた
ため、IF段の存在しないダイレクトコンバージョン方
式にはそのまま適用できないという不具合があり、ま
た、ダイレクトコンバージョン方式においてベースバン
ド段でレベル検出を行おうとすると、利得変化速度を押
さえなければならず、これによって応答時間が遅くなっ
てしまったり、フェージングに追従できなくなってしま
うという不具合があった。
【0009】そこで、この発明は、ダイレクトコンバー
ジョン方式に適用でき、十分な応答時間と利得安定性を
有する自動利得制御回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、受信した無線周波数信号を増幅する第
1の可変利得増幅器と、前記第1の可変利得増幅器の出
力をベースバンド信号に直交復調する直交復調器と、前
記直交復調器から出力されたベースバンド信号から不要
成分を除去する低域通過フィルタと、前記低域通過フィ
ルタの出力を増幅する第2の可変利得増幅器とを具備
し、前記第1の可変利得増幅器および前記第2の可変利
得増幅器を利得を変化させることにより前記ベースバン
ド信号を予め設定した設定レベルに制御する自動利得制
御回路において、前記第2の可変利得増幅器の出力レベ
ルを検出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段の
検出レベルと前記設定レベルとを比較し、その偏差に対
応して前記第1の可変利得増幅器および前記第2の可変
利得増幅器の利得変化速度を変化させる利得制御手段と
を具備することを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明では、ベースバンド信号を増幅する第
2の可変利得増幅器の出力レベルをレベル検出手段で検
出し、この検出レベルと予め設定した設定レベルとを比
較し、その偏差に対応して無線周波数信号を増幅する第
1の可変利得増幅器およびベースバンド信号を増幅する
第2の可変利得増幅器の利得変化速度を利得制御手段に
より変化させる。
【0012】ここで、利得制御手段は、前記偏差が予め
設定した値の範囲内にあるときは前記利得変化速度を零
に制御するように構成することができる。
【0013】これにより、ベースバンド信号がQPSK
信号のように1シンボルの間でベースバンド信号レベル
が変動する場合でも利得が安定し、十分な応答時間を得
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明に係る自動利得制御回路の実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、この発明に係る自動利得制御回路
の一実施例の全体構成を示すブロック図である。図1に
おいて、無線周波数信号(RF信号)はRF信号入力端
子1に入力し、このRF信号はRF可変利得増幅器2に
よって増幅或いは減衰され、ミキサ3、ミキサ4、ロー
カル発振器5、π/2位相差分波器6から構成される直
交復調器によってIベースバンド信号およびQベースバ
ンド信号からなるベースバンド帯の信号に直交復調され
る。
【0016】直交復調されたIベースバンド信号および
Qベースバンド信号は、それぞれ低域通過フィルタ7お
よび8によって不要成分を除かれ、ベースバンド可変利
得増幅器9および10によって増幅或いは減衰され、ベ
ースバンド信号出力端子11および12から出力され
る。
【0017】また、ベースバンド可変利得増幅器9およ
び10の出力はアナログ/ディジタル変換器(A/D)
13および14に加えられ、ここでディジタル値からな
るIベースバンド信号およびQベースバンド信号に変換
される。このディジタル値からなるIベースバンド信号
およびQベースバンド信号はレベル検出部15に入力さ
れてそのレベルが検出される。レベル検出部15で検出
されたベースバンド信号のレベルは利得制御部16に入
力される。
【0018】利得制御部16は、レベル検出部15で検
出されたベースバンド信号のレベルに対応して、RF可
変利得増幅器2およびベースバンド可変利得増幅器9、
10の利得変化速度を制御する。
【0019】図2は、この利得制御部16の詳細構成を
示したものである。図2において、図1に示したレベル
検出部15で検出されたベースバンド信号レベルはレベ
ル入力端子18に入力され、第1〜第4の比較器19〜
22で、端子23〜26から入力された第1〜第4のし
きい値U1、U0、L0、L1と比較される。
【0020】ここで、第1〜第4のしきい値U1、U
0、L0、L1は所定の設定レベルに対応して図3に示
すように設定されている。
【0021】ここで、所定の設定レベルは、この自動利
得制御回路の目標設定レベルで、この実施例において
は、ベースバンド信号のレベルがこの目標設定レベルに
近付くように制御される。
【0022】第1〜第4の比較器19〜22において、
ベースバンド信号レベルが第1のしきい値U1より大き
いまたは第4のしきい値L1より小さい場合は、第1の
比較器19または第4の比較器22はハイレベルの信号
を出力し、また、ベースバンド信号レベルが第1のしき
い値U1以下でありかつ第4のしきい値L1以上である
場合は、第1の比較器19および第4の比較器22は共
にローレベルの信号を出力する。
【0023】また、第2の比較器20は、ベースバンド
信号レベルが第2のしきい値U0より大きい場合はハイ
レベルの信号を出力し、ベースバンド信号レベルが第2
のしきい値U0より小さい場合はローレベルの信号を出
力する。
【0024】また、第3の比較器21は、ベースバンド
信号レベルが第3のしきい値L0より小さい場合はハイ
レベルの信号を出力し、ベースバンド信号レベルが第3
のしきい値L0より大きい場合はローレベルの信号を出
力する。
【0025】第1の比較器19および第4の比較器22
の出力はオア回路ORを介してクロック切換部29に入
力される。
【0026】また、第2の比較器20の出力は、アップ
ダウンカウンタ(BBカウンタ)27およびアップダウ
ンカウンタ(RFカウンタ)28のダウン制御入力(d
own)に加えられ、第3の比較器21の出力は、アッ
プダウンカウンタ(BBカウンタ)27およびアップダ
ウンカウンタ(RFカウンタ)28のアップ制御入力
(up)に加えられる。
【0027】クロック切換部29は、クロック入力端子
17から入力されるクロック信号(CLK)に基づき高
速クロックと低速クロックとを生成し、この高速クロッ
クと低速クロックをオア回路ORの出力に対応して出力
するように構成されている。図4は、このクロック切換
部29の詳細構成を示したものである。図4において、
クロック入力端子17から入力されたクロック信号(C
LK)は2つに分岐され、一方はそのまま切換スイッチ
SWの端子aに高速クロックとして加えられ、他方は分
周器44によって分周されて切換スイッチSWの端子b
に低速クロックとして加えられる。
【0028】切換スイッチSWは、図2に示した第1の
比較器19および第4の比較器22の出力が加えられる
オア回路ORの出力信号に対応して切換えられるように
構成されている。
【0029】ここで、ベースバンド信号レベルが第1の
しきい値U1より大きいかまたは第4のしきい値L1よ
り小さい場合は、第1の比較器19または第4の比較器
22はハイレベルの信号を出力し、この場合は、オア回
路ORの出力信号はハイレベルとなり、切換スイッチS
Wは図示のように端子a側に切り換えられ、高速クロッ
クが、端子a、端子cを介して出力端子OUTから出力
される。
【0030】また、ベースバンド信号レベルが第1のし
きい値U1以下でありかつ第4のしきい値L1以上であ
る場合は、第1の比較器19および第4の比較器22は
共にローレベルの信号を出力し、この場合は、オア回路
ORの出力信号はローレベルとなり、切換スイッチSW
は図示と反対の端子b側に切り換えられ、低速クロック
が、端子b、端子cを介して出力端子OUTから出力さ
れる。
【0031】再び図2を参照しながら説明すると、クロ
ック切換部29から出力された高速クロックまたは低速
クロックは、アップダウンカウンタ(BBカウンタ)2
7およびアップダウンカウンタ(RFカウンタ)28の
クロック入力(CLK)に加えられる。
【0032】ところで、ベースバンド信号レベルが第2
のしきい値U0以下でありかつ第3のしき値L0以上で
ある場合は、第2の比較器20および第3の比較器21
からは共にローレベルの信号が出力されており、このロ
ーレベルの信号は、アップダウンカウンタ(BBカウン
タ)27およびアップダウンカウンタ(RFカウンタ)
28のダウン制御入力(down)およびアップ制御入
力(up)に加えられるので、この場合、アップダウン
カウンタ(BBカウンタ)27およびアップダウンカウ
ンタ(RFカウンタ)28はホールドされ、現在のカウ
ント値を維持している。
【0033】また、ベースバンド信号レベルが第2のし
きい値U0より大きい場合は、第2の比較器20からハ
イレベルが出力され、このハイレベルの信号は、アップ
ダウンカウンタ(BBカウンタ)27およびアップダウ
ンカウンタ(RFカウンタ)28のダウン制御入力(d
own)に加えられ、この場合、アップダウンカウンタ
(BBカウンタ)27およびアップダウンカウンタ(R
Fカウンタ)28はクロック切換部29から出力された
高速クロックまたは低速クロックに対応してカウントダ
ウンする。
【0034】また、ベースバンド信号レベルが第3のし
きい値L0より小さい場合は、第3の比較器21からハ
イレベルが出力され、このハイレベルの信号は、アップ
ダウンカウンタ(BBカウンタ)27およびアップダウ
ンカウンタ(RFカウンタ)28のアップ制御入力(u
p)に加えられ、この場合、アップダウンカウンタ(B
Bカウンタ)27およびアップダウンカウンタ(RFカ
ウンタ)28はクロック切換部29から出力された高速
クロックまたは低速クロックに対応してカウントアップ
する。
【0035】そして、これら2つのアップダウンカウン
タ(BBカウンタ)27およびアップダウンカウンタ
(RFカウンタ)28のカウント値はそれぞれ制御電圧
発生部30および31に入力され、制御電圧発生部30
および31は、入力されたカウント値に対応した制御電
圧をそれぞれ発生し、これらを出力端子32および33
から出力する。
【0036】この出力端子32から発生された制御電圧
(BB OUT)は、ベースバンド可変利得増幅器9お
よび10に加えられ、この制御電圧(BB OUT)に
対応してベースバンド可変利得増幅器9および10の利
得が制御される。
【0037】また、出力端子33から発生された制御電
圧(RF OUT)は、RF可変利得増幅器2に加えら
れ、この制御電圧(RF OUT)に対応してRF可変
利得増幅器2の利得が制御される。
【0038】また、アップダウンカウンタ(BBカウン
タ)27およびアップダウンカウンタ(RFカウンタ)
28のカウント値はそれぞれ比較器34および35にも
入力される。
【0039】比較器34は、アップダウンカウンタ(B
Bカウンタ)27のカウント値を、端子36に加えられ
ているベースバンド可変利得増幅器9および10に最小
利得を与える設定値(MIN)と比較し、アップダウン
カウンタ(BBカウンタ)27のカウント値が、この設
定値(MIN)以下であった場合にはハイレベルの信号
を出力し、このハイレベルの信号をアンド回路AN1に
加えると共に、インバータIN1で反転してアンド回路
AN2に加える。
【0040】また、比較器35は、アップダウンカウン
タ(RFカウンタ)28のカウント値を、端子37に加
えられているRF可変利得アンプ2に最大利得を与える
設定値(MAX)と比較し、アップダウンカウンタ(R
Fカウンタ)28のカウント値が、この設定値(MA
X)以上であった場合にはハイレベルの信号を出力し、
このハイレベルの信号をアンド回路AN2に加えると共
に、インバータIN2で反転してアンド回路AN1に加
える。
【0041】そして、アンド回路AN1の出力はアップ
ダウンカウンタ(BBカウンタ)27のホールド制御入
力(hold)に加えられ、また、アンド回路AN2の
出力はアップダウンカウンタ(RFカウンタ)28のホ
ールド制御入力(hold)に加えられる。
【0042】したがって、アップダウンカウンタ(BB
カウンタ)27のカウント値が、ベースバンド可変利得
増幅器9および10に最小利得を与える設定値(MI
N)以下であった場合には、アップダウンカウンタ(B
Bカウンタ)27のカウント値をホールドし、アップダ
ウンカウンタ(RFカウンタ)28のホールドを解除す
る。
【0043】同様に、アップダウンカウンタ(RFカウ
ンタ)28のカウント値が、RF可変利得アンプ2に最
大利得を与える設定値(MAX)以上であった場合に
は、アップダウンカウンタ(RFカウンタ)28のカウ
ント値をホールドし、アップダウンカウンタ(BBカウ
ンタ)27のホールドを解除する。
【0044】すなわち、この実施例においては、レベル
検出部15で検出されたベースバンド信号レベルが第1
のしきい値U1以上の場合は、クロック切換部29から
出力される高速クロックに対応した第1の利得変化速度
で、RF可変利得増幅器2およびベースバンド可変利得
増幅器9、10の利得が減少するように制御され、ま
た、レベル検出部15で検出されたベースバンド信号レ
ベルが第1のしきい値U1以下でかつ第2のしきい値U
0以上の場合は、クロック切換部29から出力される低
速クロックに対応した第2の利得変化速度で、RF可変
利得増幅器2およびベースバンド可変利得増幅器9、1
0の利得が減少するように制御される。
【0045】また、レベル検出部15で検出されたベー
スバンド信号レベルが第4のしきい値L1以下の場合
は、クロック切換部29から出力される高速クロックに
対応した第1の利得変化速度で、RF可変利得増幅器2
およびベースバンド可変利得増幅器9、10の利得が増
加するように制御され、また、レベル検出部15で検出
されたベースバンド信号レベルが第4のしきい値L1以
上でかつ第3のしきい値L0以下の場合は、クロック切
換部29から出力される低速クロックに対応した第2の
利得変化速度で、RF可変利得増幅器2およびベースバ
ンド可変利得増幅器9、10の利得が増加するように制
御される。
【0046】また、レベル検出部15で検出されたベー
スバンド信号レベルが第2のしきい値U0以下でかつ第
3のしきい値L0以上の場合は、RF可変利得増幅器2
およびベースバンド可変利得増幅器9、10の利得変化
は停止される。
【0047】このように、この実施例においては、RF
可変利得増幅器2およびベースバンド可変利得増幅器
9、10の利得変化分を一定とし、クロック切換部29
でクロック周波数を変化させて、利得変化速度を変化さ
せている。
【0048】なお、上記実施例においては、1組のしき
い値、すなわち、しきい値U1および第4のしきい値L
1を用い、クロック切換部29から発生されるクロック
を高速クロックと低速クロックとの2段階の切換えを行
い、RF可変利得増幅器2およびベースバンド可変利得
増幅器9、10の利得変化速度を2段階に切換えるよう
に構成したが、多数組みのしきい値を設定することによ
り、クロック切換部29から発生されるクロックを複数
段階に切換え、RF可変利得増幅器2およびベースバン
ド可変利得増幅器9、10の利得変化速度を多段階で切
換えるように構成してもよい。
【0049】図5は、このように構成した場合のクロッ
ク切換部29およびその制御部の構成の一例を示したも
のである。図5に示す例においては、4組のしきい値、
すなわち、U1およびL1、U2およびL2、U3およ
びL3、U4およびL4を設定することにより、クロッ
ク切換部29から発生されるクロックを4段階に切換え
るように構成されている。
【0050】すなわち、クロック切換部29を、分周器
38−1〜38−3、マルチプレクサ39から構成し
て、また、比較器19−1〜19−4および22−1〜
22−4、オア回路OR−1〜OR−4、アンド回路A
N−1〜AN−2を用いて、4組のしきい値U1および
L1、U2およびL2、U3およびL3、U4およびL
4に対応してクロック切換部29のマルチプレクサ39
の切換える2ビットの信号を形成し、この2ビットの信
号に対応してクロック切換部29から発生されるクロッ
クを4段階に切換えることができるように構成してい
る。
【0051】このような構成によると、RF可変利得増
幅器2およびベースバンド可変利得増幅器9、10の利
得変化速度を4段階で切換えることができ、自動利得制
御回路応答時間をより短くすることができる。
【0052】図6は、図1に示した利得制御部16の他
の構成例を示したものである。
【0053】図6において、図1に示したレベル検出部
15で検出されたベースバンド信号レベルはレベル入力
端子18に入力され、このベースバンド信号レベルは対
数変換テーブル(LOG変換テーブル)40によってデ
シベル値に変換される。LOG変換テーブル40で変換
されたデシベル値は、減算器42で、端子41に入力さ
れてある設定値レベル(デシベル値)から減算され、そ
の結果が加算器45、46に入力される。加算器45、
46では、減算器42の出力と遅延回路47、48から
出力される1クロック前の加算器45、46の出力とが
加算される。この加算器45、46の出力は、それぞ
れ、遅延素子47、48に出力されると共に、制御電圧
発生部30、31および比較器34、35に出力され
る。
【0054】制御電圧発生部30および31は、入力さ
れた加算器45、46の出力値に対応した制御電圧をそ
れぞれ発生し、これらを出力端子32および33から出
力する。
【0055】この出力端子32から発生された制御電圧
(BB OUT)は、ベースバンド可変利得増幅器9お
よび10に加えられ、この制御電圧(BBOUT)に対
応してベースバンド可変利得増幅器9および10の利得
が制御される。
【0056】また、出力端子33から発生された制御電
圧(RF OUT)は、RF可変利得増幅器2に加えら
れ、この制御電圧(RF OUT)に対応してRF可変
利得増幅器2の利得が制御される。
【0057】また、比較器34は、加算器45の出力値
を、端子36に加えられているベースバンド可変利得増
幅器9および10に最小利得を与える設定値(MIN)
と比較し、加算器45の出力値が、この設定値(MI
N)以下であった場合にはハイレベルの信号を出力し、
このハイレベルの信号をアンド回路AN1に加えると共
に、インバータIN1で反転してアンド回路AN2に加
える。
【0058】また、比較器35は、加算器46の出力値
を、端子37に加えられているRF可変利得アンプ2に
最大利得を与える設定値(MAX)と比較し、加算器4
6の出力値が、この設定値(MAX)以上であった場合
にはハイレベルの信号を出力し、このハイレベルの信号
をアンド回路AN2に加えると共に、インバータIN2
で反転してアンド回路AN1に加える。
【0059】そして、アンド回路AN1の出力は、オア
回路48−1を介して、加算器45のホールド制御入力
(hold)に加えられ、また、アンド回路AN2の出
力は、オア回路48−2を介して、加算器46のホール
ド制御入力(hold)に加えられる。
【0060】したがって、加算器45の出力値が、ベー
スバンド可変利得増幅器9および10に最小利得を与え
る設定値(MIN)以下であった場合には、加算器45
の出力値をホールドし、また、加算器46の出力値が、
RF可変利得アンプ2に最大利得を与える設定値(MA
X)以上であった場合には、加算器46の出力値をホー
ルドする。
【0061】一方、レベル入力端子18に入力されたベ
ースバンド信号レベルは、比較器43、44にも入力さ
れ、端子24、25から加えられる第2のしきい値U0
および第3のしきい値LOとそれぞれ比較される。ここ
で、ベースバンド信号レベルが第2のしきい値U0以下
でありかつ第3のしきい値LO以上である場合にはアン
ド回路49の出力はハイレベルとなり、このアンド回路
49から出力されるハイレベルの信号はオア回路48−
1、48−2を介して加算器45、46のホールド制御
入力(hold)にそれぞれ加えられ、加算器45、4
6の出力値を一定の値に保つ。
【0062】この図6の示す構成では、クロック周波数
を一定とし、設定値レベルと現在のベースバンド信号レ
ベルの差の分だけ利得を変化させて、利得変化速度を変
化させるように構成している。
【0063】図7は、図1に示したレベル検出手段15
の詳細回路例を示したものである。図7において、この
レベル検出手段15は、図1に示したA/D変換器1
3、14でディジタル値に変換されたIベースバンド信
号およびQベースバンド信号を端子T1、T2を介して
それぞれ乗算器50、51に入力して、この乗算器5
0、51において、ディジタル値に変換されたIベース
バンド信号およびQベースバンド信号をそれぞれ2乗
し、その後、この乗算器50、51の出力を加算器52
で加算し、この加算器52の出力を平滑フィルタ53で
平滑した後、端子T3からベースバンド信号の電力レベ
ルに対応したベースバンド信号レベルとして出力するよ
うに構成されている。
【0064】このように、この実施例に係わる自動利得
制御回路においては、ベースバンド信号レベルをある設
定値レベルで一定にするときに、ベースバンド信号レベ
ルとこの設定値レベルとの差の大きさによって利得変化
速度を変化させるようにし、ベースバンド信号レベルが
設定値レベル付近でその上下の2つのしきい値の間にあ
るときには利得変化を停止するように構成されているの
で、QPSK信号のように1シンボルの間でベースバン
ド信号レベルが変動する場合でも利得が安定し、かつ十
分な応答時間を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、ベ
ースバンド信号を増幅する第2の可変利得増幅器の出力
レベルをレベル検出手段で検出し、この検出レベルと予
め設定した設定レベルとを比較し、その偏差に対応して
無線周波数信号を増幅する第1の可変利得増幅器および
ベースバンド信号を増幅する第2の可変利得増幅器の利
得変化速度を利得制御手段により変化させるように構成
したので、ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機
において十分な応答時間と利得安定性を有する自動利得
制御回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動利得制御回路の一実施例の
全体構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した利得制御部の詳細構成を示すブロ
ック図。
【図3】この実施例で採用する設定値レベルとしきい値
レベルとの関係を示す図。
【図4】図2に示したクロック切換部の一構成例を示す
ブロック図。
【図5】図2に示したクロック切換部の他の構成例を示
すブロック図。
【図6】図1に示した利得制御部の他の構成例を示すブ
ロック図。
【図7】図1に示したレベル検出部の一構成例を示すブ
ロック図。
【図8】従来の自動利得制御回路を示すブロック図。
【符号の説明】
1 RF信号入力端子 2 RF可変利得アンプ 3、4 ミキサ 5 ローカル発振器 6 π/2位相差分波器 7、8 低域通過フィルタ 9、10 ベースバンド利得可変アンプ 11、12 ベースバンド信号出力端子 13、14 A/D変換器 15 レベル検出部 16 利得制御部 17 クロック信号入力端子 18 ベースバンド信号レベル入力端子 19〜22 比較器 23〜26 しきい値 27、28 U/Dカウンタ 29 クロック切換部 30、31 制御電圧発生部 32、33 制御電圧出力端子 34、35 比較器 38 分周器 39 マルチプレクサ 40 LOG変換テーブル 42 減算器 43、44 比較器 45、46 加算器 47、48 遅延回路 50、51 乗算器 52 平滑化フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した無線周波数信号を増幅する第1の
    可変利得増幅器と、 前記第1の可変利得増幅器の出力をベースバンド信号に
    直交復調する直交復調器と、 前記直交復調器から出力されたベースバンド信号から不
    要成分を除去する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力を増幅する第2の可変利得
    増幅器とを具備し、前記第1の可変利得増幅器および前
    記第2の可変利得増幅器を利得を変化させることにより
    前記ベースバンド信号を予め設定した設定レベルに制御
    する自動利得制御回路において、 前記第2の可変利得増幅器の出力レベルを検出するレベ
    ル検出手段と、 前記レベル検出手段の検出レベルと前記設定レベルとを
    比較し、その偏差に対応して前記第1の可変利得増幅器
    および前記第2の可変利得増幅器の利得変化速度を変化
    させる利得制御手段とを具備することを特徴とする自動
    利得制御回路。
  2. 【請求項2】前記利得制御手段は、 前記偏差が予め設定した値の範囲内にあるときは前記利
    得変化速度を零に制御することを特徴とする請求項1記
    載の自動利得制御回路。
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