JPH0794425A - 金属薄膜の形成方法および金属薄膜の形成装置 - Google Patents

金属薄膜の形成方法および金属薄膜の形成装置

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JPH0794425A
JPH0794425A JP23705493A JP23705493A JPH0794425A JP H0794425 A JPH0794425 A JP H0794425A JP 23705493 A JP23705493 A JP 23705493A JP 23705493 A JP23705493 A JP 23705493A JP H0794425 A JPH0794425 A JP H0794425A
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gas
film
thin film
reducing
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Hitoshi Ito
仁 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】単一の原料ガスを流すための、少なくとも2つ
以上のガスの吹き出し口8.11を具備した真空槽1内
に基板7を載置し、所望の基板温度に基板7を加熱した
後、各々の原料ガスを供給するタイミングを制御して、
一時には単一の原料ガスしか基板7に供給しないように
して各原料ガスを真空槽1内に導入し、基板7の表面に
供給して、薄膜を形成する。 【効果】基板表面に吸着した原料ガスを完全に表面反応
で消費してから次の原料ガスを供給するというシーケン
スを繰り返して薄膜を形成するために、不純物の取り込
みの少ない良質な薄膜を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関わり、特に良質な金属薄膜の形成方法および金属薄膜
の形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化は、構成素子の微
細化によってもたらされている。例えば、1MDRA
M、256KSRAMは1〜1.2μmの設計基準で作
られ、デバイスは、更に微細なサブミクロンの設計基準
で作られようとしている。
【0003】しかし、この微細化のために、半導体装置
の製造プロセスにいろいろな問題が生じている。配線を
例に取ると、設計基準の縮小で配線幅は小さくなり、か
つ、集積度の向上により配線長そのものは増大する一方
である。しかも、能動素子の増大で電気的に接続しなけ
ればならない箇所が増大している。また、デバイスを断
面からみた場合、この微細化は、主に横方向の寸法の縮
小でなされ、縦方向の寸法の縮小は薄膜の信頼性の観点
から横方向ほどは進まない。このため、電気的接続をと
るための個々の接続孔のアスペクト比(=コンタクト深
さ/コンタクト幅)は、増大する一方である。
【0004】これらの理由により、従来のスパッタリン
グ法で形成したA1・Si・Cu合金配線では、配線が
切れるオープン不良、接続孔底部での段切れ、コンタク
ト抵抗の増大、エレクトロ・マイグレーションなどが続
発し、信頼性の高い配線を形成するのが困難になりつつ
ある。
【0005】これらの問題を解決するため、新しい配線
材料、その形成方法および新しい配線構造が求められて
いる。例えば、コンタクト抵抗の増大を防止するため、
高融点金属やTiN/Ti構造の拡散障壁層をA1・S
1・Cu合金とSi基板に形成した拡散層との間に設け
たり、高融点金属膜による配線を試みたりしている。
【0006】一方、配線のための新しい材料として、高
融点金属膜あるいはそれらのシリサイド膜の利用が注目
されている。タングステン、チタン、モリブデンなどの
高融点金属膜あるいはそれらのシリサイド膜をコンタク
トの拡散障壁層として用いたり、電界効果型トランジス
タのゲート電極に用いたりする試みがある。
【0007】これらの高融点金属膜あるいはそれらのシ
リサイド膜は、高速スパッタリング法で形成することが
多かったが、近年、化学的気相成長法(Chemica
lVapor Deposition,CVD)で形成
することが試みられている。特に、数Torrの減圧下
でこれらの薄膜を形成すると、反応ガスのいわゆる「回
り込み」現象が起こり、アスペクト比の大きな溝や孔の
底部にも基板表面の平坦部と同じ均一な膜厚の高融点金
属膜を形成できる。
【0008】このため、上記、微細なデザイン・ルール
で設計され、ピッチの小さい配線ラインとスペースを持
ち、狭小な接続孔を持つ超LSIのメタライゼーション
にとって、減圧CVD法は有効な薄膜形成方法である。
前記高融点金属およびそのシリサイド膜のみならず、ア
ルミニウム(A1)、銅(Cu)、窒化チタン(Ti
N)などの金属膜もCVDで形成する試みがなされてい
る。
【0009】特に、金属膜をCVDで形成する場合に
は、成長条件を適当に選ぶとある特定の下地上のみに金
属膜を成長させることができる。これは、金属膜の選択
成長技術と呼ばれ、選択成長できる材料としては、タン
グステン、アルミニウム、銅、チタンシリサイドなどが
報告されている。
【0010】一回のCVD工程で、金属膜を基板上の特
定の下地上にしか形成しない、いわゆる金属の選択CV
D技術では、半導体装置の製造プロセスを簡略化し、ま
た、金属薄膜を自己整合的に形成できるため、実用上長
所の多い薄膜形成方法として注目されている。そもそ
も、デザインルールが小さくなると、微細なパターニン
グが困難になり、さらに、エッチングが困難になる。こ
のため、必要なケ所に必要な量だけの薄膜を堆積する選
択CVD法は、今後の薄膜形成方法として有望である。
また、下地形状をなんらかの方法で決めておけば、選択
的に堆積する膜は、下地を選ぶために自己整合的に下地
との位置を決めることができ、いわゆるマスクの合わせ
ずれなどを考える必要がなく、集積度をあげる観点から
も、また素子の信頼性をあげる観点からも有望である。
【0011】例えば、タングステン(W)を例にとって
説明すると、Wの選択CVD法とは、Wのハロゲン化物
(通常は、六フッ化タングステン(WF6 )を用いる)
と水素(H2 )またはシラン(SiH4 )などの還元剤
との混合ガスを原料ガスとして、CVDでSi、A1お
よびその合金、高融点金属などの金属上にのみW膜を形
成し、シリコン酸化膜などの絶縁膜上には形成しないW
膜の形成方法をいう。
【0012】しかし、WF6 と還元剤との混合ガスを用
いた従来のWの選択CVD法では、W膜中に不純物が混
入するため、W膜の比抵抗が大きいという問題があっ
た。また、W膜と下地との間には、常に多量のフッ素原
子が存在し、特にWを層間接続孔の穴埋めに用いた場
合、A1が腐食する現象がしばしば生じるが、この、コ
ロージョンもW膜中あるいはW/A1界面に残存する不
純物の影響である。
【0013】不純物を取り除こうとすると、例えば、水
素雰囲気で高温で熱処理するという方法がある。この方
法では、普通、熱処理温度が高く、A1膜が基板上にあ
る場合は使えない。また、この方法では、不純物の除去
は不完全である。
【0014】Wを成長させるのにWF6 とSiH4 また
はH2 との混合ガスを原料ガスとして用いるが、W膜の
成長に利用する反応はSiH4 またはH2 でWF6 を還
元してWを成長させる反応である。各々の総括反応式を
次式(式1,2)に示す。
【0015】 WF6 (g) + 3H2 (g) → W(s) + 6HF(g) ---(1) WF6 (g) + 3/2SiH4 (g) → W(s) + 3/2SiF4 (g)) ---(2) ここで、g、sはそれぞれ気相、固相状態を表わす。
【0016】そもそもWの選択成長が生じるのは、Si
下地を例にとると、成長初期過程で、次式(式3)の反
応が生じるためである。 WF6 (g) + 3/2Si(s) → W(s) + 3/2SiF4 (g) ---(3) SiH4 Siに対する付着確率は、WF6 のSiに対す
る付着確率よりも室温から300℃の範囲では、約2桁
小さい。このため、例えWF6 とSiH4 の混合ガスを
用いても、Siと最初に反応するのは、WF6 である。
Si上に付着したWF6 解離し、式3で示される反応で
下地Siを消費する。この間、SiH4の寄与はほとん
どなく、むしろわずかではあるが表面に吸着し、式3の
反応を抑制する方向に働く。式3の反応は、Wが十分成
長すると反応種であるSiの拡散が抑制されるため止ま
る。次に式3で形成されたW上にSiH4 が吸着解離
し、SiHx +H4-x (x=0〜4)の中間体がW表面
を覆う。ここにさらにWF6が吸着・解離して前記中間
体と反応してWが成長する。この時の総括反応式が式2
である。SiF4 の形で除去しきれないSi、F原子が
W膜に取り込まれ、不純物となる。
【0017】WF6 とSiH4 またはH2 は、通常基板
を載置した真空槽内で混合し、混合ガスとして供給され
るため、絶縁膜上でも非常にゆっくりではあるがWを生
じる反応が進行する。成長の選択性が崩れて絶縁膜上に
も発生してしまったWの粒は除去が難しく、その上に形
成されるA1配線の配線間ショートの原因となった。成
長の選択性の崩れは、WF6 と還元剤とを混合ガスにし
て同時に基板上に供給するためである。
【0018】A1膜をCVDで形成する場合には、真空
雰囲気の中で基板を200〜450℃に加熱して、例え
ばトリメチルアルミ(A1(CH33 )を原料ガスと
して供給すると、A1(CH33 の熱分解でA1膜が
基板上に堆積する。しかし、単にA1(CH3 )の熱分
解では、堆積したA1膜中に残留炭素が多く比抵抗の高
いくすんだA1膜になる。このため、水素ガスを同時に
添加し、メチル基(CH3 )に水素を付加して蒸気圧が
高く安定なCH4 を形成し、A1膜中のCを除去するこ
とが試みられている。しかし、通常、A1のCVDで
は、A1(CH33 を例えば10〜50cc/min
流すのに対して、H2 を約1litter/min以上
流しており、爆発性のH2 を大量に流すのはその除外と
生産性の点から問題があった。また、A1膜の選択成長
の場合には、かかる状況では選択性がとりにくかった。
Cu膜、TiまたはTiSi膜の場合も状況は同様で、
実用化には至っていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の金
属のCVD法では、不純物の取り込みが避けられず、比
抵抗の高い、膜質の低劣な薄膜しか得られなかった。本
発明は、このような問題点を解決し、金属膜を形成する
に際して、不純物の取り込みの少ない金属薄膜の形成方
法および金属薄膜の形成装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、金属原子を含む化合物ガスと核金属原
子を還元する還元ガスとを基板が載置された反応容器に
供給して、化学的気相成長法で基板上に前記金属原子か
らなる金属薄膜を形成する方法であって、前記化合物ガ
スを供給と停止とを交互に繰り返して断続的に供給する
とともに、前記化合物ガスの停止時に前記還元ガスを供
給することを特徴とする金属薄膜の形成方法を提供す
る。
【0021】好ましくは、前記化合物ガスの停止時にお
いて、真空雰囲気または還元性雰囲気でかつ成膜温度よ
りも高い基板温度で熱処理する。また好ましくは、前記
化合物ガスと前記還元ガスを前記基板に片方ずつ供給し
て金属薄膜を形成する。
【0022】さらに好ましくは、前記化合物ガス及び前
記還元ガスのうち、前記基板に最初に供給するガスは前
記化合物ガスである。さらにまた好ましくは、前記金属
薄膜はタングステンであり、前記化合物ガスは六フッ化
タングステンであり、前記還元ガスはシランおよび水素
のうち少なくとも一方を含むガスであり、かつ、六フッ
化タングステンを連続して30秒未満流す工程と、六フ
ッ化タングステンの供給を停止し、水素ガスおよびシラ
ンのうち少なくとも一方を含むガスを用いた還元性雰囲
気で基板温度350〜550℃で熱処理する工程との繰
り返しで所望の厚みのタングステン膜を成長させる。
【0023】また本発明は、反応容器と、この反応容器
内に設けられ、少なくとも1枚以上の基板が載置される
基板支持台と、この基板支持台を回転せしめる回転手段
と、前記反応容器内に金属原子を含む化合物ガスを吹き
出す第1のガス吹き出し口と、前記反応容器内に前記金
属原子を還元する還元ガスを吹き出す第2のガス吹き出
し口と、前記基板を熱処理する加熱用ランプと、前記化
合物ガスが吹き出される位置、前記還元ガスが吹き出さ
れる位置、及び前記加熱用ランプが照射される位置に前
記基板がそれぞれ位置した時に、前記化合物ガスの供
給、前記還元ガスの供給、及び前記熱処理がそれぞれ行
われるようにタイミングを制御する制御手段とを具備し
たことを特徴とする金属薄膜の形成装置を提供する。
【0024】
【作用】本発明による金属薄膜は、基板表面に吸着した
原料ガスを完全に表面反応で消費してから次の原料ガス
を供給するというシーケンスを繰り返して薄膜を形成す
るために、不純物の取り込みが少なく、比抵抗がバルク
に近い良質な薄膜を形成することができる。
【0025】単一の原料ガスを流すための、少なくとも
2つ以上のガスの吹き出し口を具備した真空槽内に基板
を載置し、所望の基板温度に基板を加熱した後、各々の
原料ガスを供給するタイミングを制御して、一時には単
一の原料ガスしか基板に供給しないようにして各原料ガ
スを真空槽に導入し、基板表面に供給することにより、
良質は薄膜を形成することができる。
【0026】一つの方法として、複数のガス吹き出し口
を具備した真空槽に、自身が回転できる基板支持台の上
に複数の基板を載置し、基板が各吹き出しノズルの下に
来たときのみ原料ガスが供給されるようにすると上記プ
ロセス量産レベルで実現することができる。基板支持台
の回転数を制御することにより、基板表面で原料ガスを
吸着させ、該原料ガスが吸着平衡に達している時に、他
の原料ガスが吸着して表面反応を完了するようにさせる
ことができ、金属薄膜の堆積を連続的に行うことができ
る。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。第1の実
施例を図1を用いて説明する。真空層1は、ゲート・バ
ルブ2を介して高真空排気系3(図示せず)に接続され
ている。また、真空層1内には、基板の加熱手段4(電
源等詳細図示せず)を内部に組み込んだ基板支持台5が
設置されている。基板支持台5は、回転動力供給装置6
(詳細図示せず)に接続され、真空を破らずに回転でき
るようになっている。基板支持台5の回転は、基板上に
堆積する薄膜の面内均一性の向上のために設けてある。
【0028】基板7は、後に詳述するようにもう一つの
真空槽である前処理室21で薄膜成長前の基板の清浄化
前処理を施した後、真空搬送冶具(図示せず)を用い
て、真空層1内に搬送され、基板支持台5の上に載置さ
れる。
【0029】ガスノズル8は、電磁バルブ9、ガス溜1
0、空圧バルブを経て、WF6 ボンベ(図示せず)に接
続されている。同様に、ガスノズル11は、電磁バルブ
12、ガス溜13、空圧バルブを介して、SiH4 ボン
ベ(図示せず)に接続されている。配管14はマスフロ
ーコントローラ15、空圧バルブ16を介して、N2
ンベ(図示せず)に接続されている。また、真空槽1に
は、圧力計17、圧力計18が取り付けられており、適
宜真空槽1内の圧力を測定するために用いた。また、基
板支持台5には、温度表示計19が接続され、基板温度
が観測できるようになっている(詳細図示せず)。
【0030】薄膜堆積前に基板表面を清浄にする処理の
ために、真空槽21がゲート・バルブ20を介して真空
槽1に接続されており、適宜前処理を施した基板7が真
空を破らずに、前処理室21から真空槽1内に搬送でき
るようになっている。主にこの前処理は、基板表面に成
長した自然酸化膜やプロセスで生じたダメージ層の除去
のために行う。次に、操作手順を説明する。
【0031】真空槽1、21は高真空状態に排気されて
いる。真空槽21のみ大気圧に戻し、基板7に真空槽2
1の基板支持台22の上に載置する。基板7は、Si基
板にSiO2 膜を1.5μm形成し、通常の光露光法と
反応性イオンエッチングとを用いて接続孔を開孔し、T
iを200オングストロームついでTiNを700オン
グストローム形成したものである。基板支持台22に
は、基板を加熱するための熱源23が組み込まれてい
る。次に、ゲートバルブ24を介して真空槽21に接続
された高真空排気装置(図1には図示せず)を稼働し、
ゲートバルブ24を開いて真空槽21の中を排気し、真
空槽21内の圧力を1x10-7Torr以上の高真空ま
で排気した。
【0032】真空槽21には、基板支持台22に対向し
てステンレス製電極25が配置されている。バルブ27
を介して真空槽21に接続された配管26はF2 または
BC13 ボンベに連結されている(F2 ボンベ、BC1
3 ボンベおよび配管詳細は図1に図示せず)。バルブ2
7を開きF2 ガスを流すと同時に、電極25と基板支持
台22との間に高周波電圧を印加して放電を起こし、T
iN表面の清浄化および活性化を行った。これは、表面
の清浄化、活性化、改質のための処理であり、例えば、
接続孔開孔の工程で入ったダメージ層および自然酸化膜
の除去のために他のドライ処理を用いても良い。
【0033】ゲート・バルブ20を開き、真空中の搬送
手段を用いて、基板7を真空槽21から真空槽1に搬送
し、真空槽1の基板支持台5の上に基板7を載置する。
基板支持台5の裏面に配置された加熱装置を用いて基板
7を所望の温度に維持する。しかる後に、WF6 、Si
4 の元圧を制御し、ガス溜にそれぞれのガスを所定の
圧力にためる。この空圧バルブは電磁バルブと連動し開
閉し、ガス溜に所定の圧力のWF6 、SiH4 ガスを蓄
える。電磁バルブ10、電磁バルブ13の開閉のタイミ
ングを制御して、WF6 、SiH4 を交互に基板7に供
給する。そのタイミングを図2に示す。これにより、基
板上には不純物の少ないW膜が一様に形成できた。この
W膜SIMSで分析すると、F、Si原子の存在量は、
検出限界以下であった。従来用いられているWF6 とS
iH4 を同時に流すCVDの場合には数atomic%
のSi、Fが混入している。
【0034】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。結論として、実施例1と同様の設定でWF6 およ
びSiH4 の流量をそれぞれ適当な値に設定すると、W
膜はSi、A1合金等の金属の上にのみ成長し、選択成
長が実現できた。
【0035】図3(a)は、素子形成されたシリコン基
板201にSio2 膜202を8000オングストロー
ム形成し、さらにA1合金膜を8000オングストロー
ム形成して通常の光露光法と反応性イオンエッチングで
所望の配線203をパターン形成した後、層間絶縁膜2
04を1μm形成し、配線のための接続孔205を開け
た状態である。かかる基板を図1の前処理室にいれてB
C13 プラズマをたてて、清浄なA1合金表面およびシ
リコン酸化膜表面を露出させた後、前記実施例1と同じ
く真空槽1内に搬送して基板支持台5に載置した後、3
50〜550℃、好ましくは200〜450℃の所定温
度に基板を加熱する。しかる後に、WF6 を10Tor
r、SiH4 を1Torrガス溜に各々ためて、WF6
から順番にこれらのガスを交互に20秒間隔で全部で1
2分間流した。このとき、真空槽1の圧力は1〜5mT
orrであった。こうすると、W膜206が選択的に、
第一層目A1合金配線203の表面上に約6000オン
グストローム堆積した(図3(b))。この後、第2層
目のA1合金配線207を形成した(図3(c))。
【0036】この場合、平坦な基板表面が形成されるた
め、通常のスパッタリング法により均一なA1合金膜が
堆積でき、電気的信頼性の高い配線を作ることができ
た。このようにしてW膜を堆積すると、W膜中の不純物
は、SIMSで調べて検出限界以下であった。特に、W
とA1合金膜の界面にはC1原子が取り込まれにくく、
このため電気的特性に優れた接続孔埋め込みが行われ
た。
【0037】なお、本実施例はA1下地の場合を示した
が、下地がSi基板に形成した拡散層、多結晶Si、W
Si2 、TiSi2 上でも同様にWの選択成長ができ
た。また、SiH4 ガス(還元ガス)として、代わりに
2 ガス又はSiH4 とH2の混合ガスを用いることが
できる。
【0038】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。トリメチルアルミ(A1(CH3 )3 )を用いて
前述した実施例1、2と同様の実験をすると良質なA1
膜の成長が実現でき、A1(CH33 の流量を制御す
ることにより、A1膜の選択成長と一様成長とが実現で
きた。図4は、本発明の他の実施例を示す金属薄膜の形
成方法の工程の断面図である。Si基板501の上に熱
酸化膜502を0.2μm形成し、さらにスパッタリン
グ法でA1合金膜503を0.5μm形成し、通常の光
露光法でパターニングした。プラズマCVD法によりS
iO2 膜504を0.1μm形成し、電気的接続をとる
ための接続孔505を開孔した(図4(a))。
【0039】図1で、WF6 ボンベの代わりにガスノズ
ル8の先には、A1(CH33 を充填したステンレス
製ボンベが連結されている。(A1(CH33 ボンベ
および配管の詳細は、図1に図示せず)。また、ガスノ
ズル11の配管には、SiH4 の代わりにH2 ボンベを
接続した。
【0040】基板501の温度が350℃に安定したこ
とを確認して、電磁バルブ9、12を交互に開けて、A
1(SH33 ガスおよびH2 ガスを真空槽1内に交互
に導入した。このとき、真空槽の圧力1x10-5〜10
-3Torrであった。この状態で30分間保持した後、
電磁バルブ9、12を閉じてA1(CH33 およびH
2 ガスの供給を停止し、真空槽1を1x10-7Torr
以下に10分間排気した。ゲートバルブ2を閉じて真空
槽の排気系を切り放して、さらに、ゲートバルブ20を
開いて、真空搬送手段を用いて基板501を予備室21
の基板支持台22上に移動した後、バルブ28を開いて
乾燥N2 ガスを真空槽に導入して大気にして、該基板5
01を取り出した。
【0041】基板501表面に堆積した薄膜506は、
金属色の光沢を放ち、色の変化から目視で薄膜が堆積し
ていることが確認された。この薄膜を定量分析にかける
と、基板501上にはA1膜が堆積しており、約0.5
μmの膜厚であった。その不純物は、SIMSで分析す
るかぎりでは、C、Hとも検出限界であった。
【0042】上の実施例で示された実験事実は、次のよ
うに考察できる。A1(CH33は、A1原子を中心
としてメチル基(−CH3 )を3個配位する構造をして
いる。A1(CH33 が基板に吸着し、熱が加わりA
1−CH3 結合が切れることにより、A1は堆積する。
CH3 基はCxy として真空中に飛び去る。本実施例
の場合、基板501がノズル8の下にくるとA1(CH
33 が基板501の表面に吸着し、一部熱分解する。
このとき、基板表面には、A1(CH3x 、CHx
形で各中間体が存在する。C、Hを含む中間体のままで
基板表面に存在すると次のシーケンスでA1膜中にC、
Hが取り込まれ、A1膜中の不純物となる。しかし、こ
のような中間体が存在する基板がガスノズル11の下に
来るとH2 分子が基板表面に吸着および解離する。この
解離した水素原子は非常に活性で、CH、Cと反応して
CH4 になる。この化合物は容易に脱離し、真空層中に
飛んでゆく。つまり、C、Hの原子が基板表面にほぼ存
在しなくなり、A1膜中へのこれらの原子の取り込みは
極端に少なくなる。
【0043】上の実施例で述べた効果は、特にA1(C
33 に限定されるのでなく、例えば、トリエチルア
ルミニウム((C253 A1)、トリイソブチルア
ルミニウム((iso−C493 A1)、ジメチル
アルミニウムハイドライド((CH32 A1H)でも
よい。特にこれらの化合物である原料ガスを用いる場合
には、原料ガスを真空槽1にノズルを通して導入する前
に、高温のガス溜を通して一部分解させて構造上対称性
の崩れた中間体を形成してから真空槽1に導入すると、
基板表面での吸着種が変わり、より水素で還元し易くな
るために、不純物の追い出し効果はより上がった。ま
た、薄膜を堆積する基板は、A1合金下地、SiO2
地の場合を示したが、TiN、Ti、W、Si等の下地
でもよい。なお、本発明の主旨を逸脱しない範囲で応用
が可能であることは言うまでもない。
【0044】図5は、本発明のさらに他の実施例を示す
金属薄膜の形成方法の工程断面図である。Si基板60
1の上に熱酸化膜602を0.2μm形成し、さらにス
パッタリング法でA1・Si・Cu合金膜603を0.
5μm形成し、パターニングした。プラズマCVD法に
よりSiO2 膜604を1μm形成し、電気的接続をと
るための接続孔605を開孔した(図5(a))。
【0045】図1で、WF6 ボンベの代わりにガスノズ
ル8の配管には、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセト
ナート)銅(Cu(C5 HF622 、Cu(HF
A)2)を充填したステンレス製ボンベが連結されてい
る(Cu(HFA)2 ボンベおよび配管の詳細は、図1
に図示せず)。Cu(HFA)2 の蒸気圧を上げるとと
もに、配管への再凝縮を防止するため、Cu(HFA)
2 ボンベと配管とはヒーターで加熱し80℃に保持し
た。キャリアガスとしてArを用いた。また、ガスノズ
ル11の配管には、SiH4 の代わりにH2 ボンベを接
続した。
【0046】基板601の温度が350℃に安定したこ
とを確認して、電磁バルブ9、12を交互に開けて、C
u(HFA)2 /ArガスおよびH2 ガスを真空槽1内
に交互に導入した。このとき、真空槽の圧力は1x10
-5〜1x10-3Torrであった。この状態で30分間
保持した後、電磁バルブ9、12を閉じてCu(HF
A)2 /ArおよびH2 ガスの供給を停止し、真空槽1
を1x10-7Torr以下に10分間排気した。ゲート
バルブ2を閉じて真空槽の排気系を切り放して、さら
に、ゲートバルブ20を開いて、真空搬送手段を用いて
基板601を予備室21の基板支持台22上に移動した
後、バルブ28を開いて乾燥N2 ガスを真空槽に導入し
て大気圧にして、該基板601を取り出した。
【0047】基板601表面に堆積した薄膜606は、
銅色の光沢を放ち、色の変化から目視で薄膜が堆積して
いることが確認された。この薄膜を定量分析、定性分析
にかけると、基板601上にはCu膜が堆積しており、
約0.5μmの膜厚であった。その不純物は、SIMS
分析では、C、H、F、Oとも検出限界以下であった。
【0048】Cu(HFA)2 の構造式は、(COCF
32 −CH−Cu−CH(COCF32 で示され、
熱的に弱い結合は(COCF3 )−CH、およびCH−
Cuの結合である。基板601がノズル8の下にくると
Cu(HFA)2 が基板601の表面に吸着・解離す
る。このとき、基板表面には、Cu、CuCH、CuC
H(COCF3 )、CHX 、COY 、CHzw の形で
存在する。Cu以外の中間体のままで基板表面に存在す
ると次のシーケンスでCu膜中に取り込まれ、Cu膜中
の不純物となる。
【0049】このような中間体が存在する基板がガスノ
ズル11の下に来るとH2 分子が基板表面に吸着および
解離する。この解離した水素原子は非常に活性で、C
H、CO、CFと反応してそれぞれCH4 、COx
y 、CHzw となり、これらの化合物は容易に脱離
し、真空層中に飛んでゆく。つまり、C、O、F、Hと
の原子が基板表面にほぼ存在しなくなり、Cu膜中への
これらの原子の取り込みは極端に少なくなる。
【0050】上の実施例で述べた効果は、特に、Cu
(HFA)2 に限定されるものでなく、例えば、ビス
(ジピバロイルメタナト)銅[Cu(DPM)2
((C49CO)2 CH)2 Cu]でもよい。特にこ
れらの化合物である原料ガスを用いる場合には、原料ガ
スを真空槽1にノズルを通して導入する前に、高温のガ
ス溜を通して一部分解させて構造上対称性の崩れた中間
体を形成してから真空槽1に導入すると、基板表面での
吸着種が変わり、より水素で還元し易くなるために、不
純物の追い出し効果はより上がった。また、薄膜を堆積
する基板は、A1合金下地、SiO2 下地の場合を示し
たが、Si等の下地でもよい。なお、本発明の主旨を逸
脱しない範囲で応用が可能であることは言うまでもな
い。
【0051】本発明のもう一つの実施例を図6を用いて
説明する。チタン(Ti)の原料ガスとして四塩化チタ
ン(TiC14 )を用いると、基板温度600℃以上
で、次の反応(4)により基板の原子とTiとは置き換
わり、Ti膜が形成される。
【0052】 TiC14 (g) + M(s)→Ti(S) + MC1 x (g) ---(5) ここで、Mは基板に形成された金属原子を、MC1x
その安定な塩化物をそれぞれ表わす。基板温度が高けれ
ば、反応(4)で形成されたTiはSiと反応してTi
Si2 が形成される。
【0053】図1に示す薄膜形成装置を用いて、原料ガ
スとしてTiCi4 ボンベをガスノズル8につながる配
管に接続し、また、ガスノズル11につながる配管には
SiH4 ボンベを接続し、これらのガスを用いて、基板
上にTi膜およびチタンシリサイド(TiSix )膜を
形成した。TiC14 ボンベおよびその配管は、全体を
約80℃に加熱した。ボンベおよび連結した配管を加熱
したのは、原料ガスの蒸気圧を上げるとともに原料ガス
の配管部分での再凝縮を防止するためである。さらにA
rガスをキャリアガスとして用いた。
【0054】図6で、Si基板701の上に熱酸化膜7
02を0.2μm形成し、さらにスパッタリング法でA
1・Si・Cu合金膜703を0.5μm形成し、パタ
ーニングした。プラズマCVD法によりSiO2 膜70
4を1μm形成し、電気的接続をとるための接続孔70
5を開孔した(図6(a))。
【0055】基板701を用い、実施例1などで示した
ように予備室21でBCl3 プラズマをたててA1合金
膜表面のダメージ層および自然酸化膜層を除去する清浄
化前処理を施した後、真空槽1の基板支持台5上に基板
701を載置した。しかる後に、基板701を加熱し基
板表面温度を450℃にした。バルブ9および12を開
けてTiC14 およびSiH4 を真空槽1内にタイミン
グを制御して各々間欠的に導入し、30分間この状態を
維持した。しかる後、バルブ9および12を閉じて、原
料ガスの導入を停止した。
【0056】こうすると、図6(b)に示すように、基
板のA1合金膜表面上にのみ、チタンシリサイド膜70
6が0.5μm選択的に堆積した。チタンシリサイド膜
が堆積していることは、X線回析の測定で確認した。ま
た、基板温度を高くすると基板表面全体にチタンシリサ
イド膜が堆積した。チタンシリサイドの組成は、基板温
度および原料ガスであるTiC14 、SiH4 の流量お
よび導入のタイミングを変えることで制御できた。
【0057】上記実施例で述べた効果は、特にTiC1
4 とSiH4 とを用いたチタンシリサイド膜の形成に限
定されるものでない。Si源としては、例えば、SiH
4 のかわりにジシラン(Si26 )およびそれらのハ
ロゲン化物であっても効果があった。特にチタンの化合
物を用いる場合には、原料ガスを真空槽1に導入する前
に高温のガス溜を通して一部分解させて構造上対称性の
崩れた中間体を形成してから真空槽1に導入すると、不
純物の追い出し効果はより顕著に現われた。なお、本発
明の主旨を逸脱しない範囲で応用が可能であることは言
うまでもない。
【0058】図1に示す装置では、原理的に良質な金属
膜を形成することができるが、生産性に乏しい。これを
解消するために、図7に示す装置を用いて量産性も改善
できた。図7に示す装置を簡単に説明する。
【0059】真空槽31は、ゲート・バルブ32を介し
て高真空排気系33(図示せず)に接続されている。ま
た、真空層31内には、基板の加熱手段34を内部に組
み込み、回転できる基板支持台35が設置され、この基
板支持台35は、回転動力供給装置36に接続され、真
空を破らずに回転できるようになっている。加熱手段と
して、赤外線ランプを用いるとさらに好ましい。基板3
7は、次に詳述する前処理室で薄膜成長前の清浄化前処
理を施した後、真空搬送冶具を用いて、真空層31内に
搬送された後、基板支持台35の上に載置される。
【0060】ガスノズル38は、ガス溜39、電磁バル
ブ40を経て、WF6 に接続されてる。同様に、ガスノ
ズル41は、ガス溜42、電磁バルブ43を介して、S
iH4 ボンベに接続されている。配管44は、マスフロ
ーコントローラ45、空圧バルブ46を介して、N2
ンベに接続されている。また、真空槽31には、圧力計
47、圧力計48が取り付けられており、また基板支持
台35には、温度表示計49が接続されている。
【0061】前処理のための真空槽51が、ゲート・バ
ルブ50を介して真空槽31に接続されており、適宜前
処理を施した基板37が真空を破らずに、前処理室51
から真空槽31内に搬送できるようになっている。次に
操作手順を説明する。
【0062】真空槽31、51は高真空状態に排気され
ている。真空槽51のみ真空を壊し、基板37を真空槽
51の基板支持台の上に載置する。真空槽51を真空に
排気した後、基板37の表面清浄化処理を施す。ゲート
・バルブ50を開き、真空中の搬送手段を用いて、基板
37を真空槽51から真空槽31に搬送し、真空槽31
の基板支持台35の上に基板37を載置する。以上の操
作を所定枚数の基板にたいして行い(本装置の場合6
枚)、基板支持台35に所定枚数の基板を載置する。基
板支持台35の裏面に配置された加熱装置を用いて基板
37を所望の温度に維持する。しかる後に、WF6 、S
iH4 の元圧を制御してガス溜39、42に所望のガス
圧のWF6 、SiH4 を設定した後、電磁バルブ40、
電磁バルブ43の開閉のタイミングを制御して、各基板
がノズル下に来たときにWF6 、SiH4 を供給する。
これにより、基板上には不純物の少ないW膜が形成でき
た。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板表面に吸着した原料ガスを完全に表面反応で消費して
から次の原料ガスを供給するというシーケンスを繰り返
して薄膜を形成するために、不純物の取り込みの少ない
良質な薄膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いた一装置の概略図。
【図2】 第1の実施例による電極配線の形成工程を示
す図。
【図3】 第2の実施例による電極配線の形成工程を示
す図。
【図4】 第3の実施例による電極配線の形成工程を示
す図。
【図5】 第4の実施例による電極配線の形成工程を示
す図。
【図6】 第5の実施例による電極配線の形成工程を示
す図。
【図7】 本発明で考案した量産性を高めて良質な金属
薄膜を形成するための装置の概略図。
【符号の説明】
1…真空層 2…ゲート・バルブ 3…高真空排気系(図示せず) 4…基板の加熱手段(電源等詳細図示せず) 5…基板支持台 6…回転動力供給装置(詳細図示せず) 7…基板 8…ガスノズル 9…電磁バルブ 10…ガス溜 11…ガスノズル 12…電磁バルブ 13…ガス溜 14…配管 15…マスフローコントローラ 16…空圧バルブ 17…圧力計 18…圧力計 19…温度表示計 20…ゲート・バルブ 21…前処理室 22…基板支持台 23…基板を加熱するための熱源 24…ゲートバルブ 25…ステンレス製電極 26…配管 27…バルブ 201…シリコン基板 202…SiO2 膜 203…A1合金膜 204…層間絶縁膜 205…配線のための接続孔 206…W膜 207…第2層目のA1合金配線 501…Si基板 502…熱酸化膜 503…A1合金膜 504…SiO2 膜 505…配線のための接続孔 506…Al膜 601…Si基板 602…熱酸化膜 603…A1・Si・Cu合金膜 604…SiO2 膜 605…配線のための接続孔 606…Cu膜 701…Si基板 702…熱酸化膜 703…A1・Si・Cu合金膜 704…SiO2 膜 705…配線のための接続孔 706…TiSi2 膜 31…真空槽 32…ゲート・バルブ 33…高真空排気系(図示せず) 34…基板の加熱手段 35…回転できる基板支持台 36…回転動力供給装置 37…基板 38…ガスノズル 39…ガス溜 40…電磁バルブ 41…ガスノズル 42…ガス溜 43…電磁バルブ 44…配管 45…マスフローコントローラ 46…空圧バルブ 47…圧力計 48…圧力計 49…温度表示計 50…ゲート・バルブ 51…前処理のための真空槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属原子を含む化合物ガスと該金属原子
    を還元する還元ガスとを基板が載置された反応容器に供
    給して、化学的気相成長法で基板上に前記金属原子から
    なる金属薄膜を形成する方法であって、前記化合物ガス
    を供給と停止とを交互に繰り返して断続的に供給すると
    ともに、前記化合物ガスの停止時に前記還元ガスを供給
    することを特徴とする金属薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記化合物ガスの停止時において、真空
    雰囲気または還元性雰囲気でかつ成膜温度よりも高い基
    板温度で熱処理することを特徴とする請求項1記載の金
    属薄膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記化合物ガスと前記還元ガスを前記基
    板に片方ずつ供給して金属薄膜を形成することを特徴と
    する請求項1記載の金属薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記化合物ガス及び前記還元ガスのう
    ち、前記基板に最初に供給するガスは前記化合物ガスで
    あることを特徴とする請求項3記載の金属薄膜の形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記金属薄膜はタングステンであり、前
    記化合物ガスは六フッ化タングステンであり、前記還元
    ガスはシランおよび水素のうち少なくとも一方を含むガ
    スであり、かつ、六フッ化タングステンを連続して30
    秒未満流す工程と、六フッ化タングステンの供給を停止
    し、水素ガスおよびシランのうち少なくとも一方を含む
    ガスを用いた還元性雰囲気で基板温度350〜550℃
    で熱処理する工程との繰り返しで所望の厚みのタングス
    テン膜を成長させることを特徴とする請求項1記載の金
    属薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 反応容器と、この反応容器内に設けら
    れ、少なくとも1枚以上の基板が載置される基板支持台
    と、この基板支持台を回転せしめる回転手段と、前記反
    応容器内に金属原子を含む化合物ガスを吹き出す第1の
    ガス吹き出し口と、前記反応容器内に前記金属原子を還
    元する還元ガスを吹き出す第2のガス吹き出し口と、前
    記基板を熱処理する加熱用ランプと、前記化合物ガスが
    吹き出される位置、前記還元ガスが吹き出される位置、
    及び前記加熱用ランプが照射される位置に前記基板がそ
    れぞれ位置した時に、前記化合物ガスの供給、前記還元
    ガスの供給、及び前記熱処理がそれぞれ行われるように
    タイミングを制御する制御手段とを具備したことを特徴
    とする金属薄膜の形成装置。
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