JPH07941Y2 - 可動磁石式計器 - Google Patents

可動磁石式計器

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JPH07941Y2
JPH07941Y2 JP10155188U JP10155188U JPH07941Y2 JP H07941 Y2 JPH07941 Y2 JP H07941Y2 JP 10155188 U JP10155188 U JP 10155188U JP 10155188 U JP10155188 U JP 10155188U JP H07941 Y2 JPH07941 Y2 JP H07941Y2
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JP
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hole
bobbin
pointer shaft
pointer
magnet
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JP10155188U
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JPH0224385U (ja
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俊幸 大竹
徹郎 外川
浩一 佐藤
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Nippon Seiki Co Ltd
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Nippon Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車用燃料計、温度計やオートバイの燃料
計、電圧計などに使用される可動磁石式計器の改良構造
に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種の計器は第7図に示すように電極1を有す
る脚部2を突設した合成樹脂製の上側ボビン3と下側ボ
ビン3Aを重ね合せて密封された空洞部4を形成するとと
もに、前記上,下側ボビン3,3Aに軸支する指針軸5に固
定された磁石6をダンパーオイルが注入された前記空洞
部4内に配置し、かつ前記上,下側ボビン3,3Aの外側か
ら交叉して巻回されたコイル7,7Aの通電に比例して発生
する合成磁界で前記磁石6を角度回転させ、前記指針軸
5に設けた指針8と図示しない文字板の目盛などとを対
比判読するように構成されている。そして、前記指針軸
5は第7図および第8図に示すように下側ボビン3Aの内
面部分と、上側ボビン3に形成された円形状の孔9とに
よって軸支されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来技術においては、指針軸5を上側ボビン3の孔
9に単に挿通させているものであるから、指針軸5の回
動時の摩擦係数が大きくなり、これによってヒステリシ
スが大きくなりエネルギーのロスを発生し易いととも
に、外乱要因によって計器に振動が加わると指針軸5が
回り難くなりやすく指針8の指示誤差を生じ易いという
不具合があった。
このような不具合を予防するため指針軸5に潤滑油を塗
布することが考えられるが、この際潤滑油によって指針
軸5に設けられた指針8が盲動する虞れがある。また、
上側ボビン3の孔9に指針軸5を挿通したのちその孔9
に潤滑油を注入することが考えられるがこの際潤滑油が
孔9に入りにくく外方に漏れる虞れがある。
そこで本考案は上側ボビンの孔部分に良好に給油でき、
これによって指針軸の摩擦係数を低減できるようにした
可動磁石式計器を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は上側ボビンと下側ボビン内の空洞部に指針軸が
固定された磁石を収納するとともに、その指針軸の下端
部を前記下側ボビンの内面で軸支し、前記指針軸の上端
側を前記上側ボビンに突設された筒部上端の孔に挿通さ
せて軸支し、この孔を挿通した前記指針軸の上端に指針
を固定し、前記上,下側ボビンに巻回したコイルへの通
電量に応じて発生する合成磁界で前記磁石を角度運動さ
せるようにした可動磁石式計器において、前記上側ボビ
ンの前記孔の上部にこの孔の内径より横幅が大きい底面
部とこの底面部に角部を介して連続する内側面部とを有
する給油用の凹部を設けたものである。
[作用] 上記構成によって凹部に給油された潤滑油は毛細管現象
によって孔および凹部に良好に保持され、指針軸の摩擦
係数を低減でき、また、指針軸を傾斜したり振動雰囲気
中で使用しても、凹部に設けた内側面部及び角部によっ
て潤滑油の漏れが抑制される。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し、同図に
おいて11,12は上下に分割可能な四角形状の合成樹脂か
らなる上側ボビンおよび下側ボビンであり、この上,下
側ボビン11,12内に形成され、かつ図示しないダンパー
オイルが注入された空洞部13内には磁石14が配置され、
この磁石14の中心に直交して固定された指針軸15が上,
下側ボビン11,12に軸支されている。この指針軸15の上
部は、上側ボビン11の中央に突出形成された筒部16端の
円状の孔17に挿通されているとともに、指針軸15の下端
部は、下側ボビン12内中央の凹部18に挿入されている。
19は前記孔17の上部に連通させて上側ボビン11に形成さ
れた平面形状円状の給油用の凹部であり、この凹部19は
底面部31とこの底面部31に角部32を介して連続する内側
面部33とを有し、その底面部31の横幅寸法は前記孔17の
横幅寸法より大きく形成されている。20は前記凹部19か
ら注入または塗布などによって給油された潤滑油であ
り、この潤滑油20は毛細管現象によって凹部19内および
孔17内に保持されている。
21,22は上,下側ボビン11,12の外周に交叉して巻かれた
一対のコイルであり、このコイル21,22の端子に検出箇
所の所定量に応じた電流を入力させることにより、この
電流に比例してコイル21,22の合成磁界が発生し、この
合成磁界方向にならって前記磁石14が角度運動して、指
針軸15に固定された指針23と、図示しない文字板の目盛
などとで測定量を指示できるようになっている。
24は上,下側ボビン11,12を収納する磁気シールド用の
筒状ケース、25は上,下側ボビン11,12の四方の脚部26
に設けられた三本の端子であり、この端子25には図示し
ない回路基板または電気コードを介して測定量に応じた
電流が供給される。
上記実施例においては上側ボビン11に形成された孔17の
上部に給油用の凹部19が設けられており、かつこの凹部
19は孔17の内径に比べ横幅を大きく形成して上側ボビン
11の外方から凹部19に潤滑油20を給油すると、この潤滑
油20は凹部19および孔17に付着される。このため指針軸
15の回転時における摩擦係数が小さくなり、これによっ
てヒステリシスが低減されエネルギーのロスを予防でき
るとともに、外乱要因によって計器に振動が加わっても
指針軸15は円滑に回り指示誤差の発生を予防できる。ま
た、指針軸15を傾斜状態で使用する場合や、車両等の振
動雰囲気中で使用しても、凹部19が有する内側面部33及
び角部32によって、内側面部33が潤滑油20の外部への移
行を抑える障壁となることに加え、角部32で潤滑油20の
停留力が潤滑油20自体の濡れ性等の性質により高められ
るため、凹部19内に潤滑油20が保持されてその漏れを抑
制することができる。また、指針軸15を上側ボビン11の
孔17に挿通させた後凹部19に給油することができるた
め、潤滑油20が指針23側に付着して指針23が盲動するこ
とがなく、また給油時に潤滑油20が凹部19の外方に漏れ
ることがなく、良好な軸支状態を得ることができる。
第4図および第5図は本考案の第2実施例であり、この
例では給油時の凹部19が第2図および第3図に比べ深く
形成され、かつ平面形状が矩形状をなしている。そし
て、この例においても凹部19に給油された潤滑油20は凹
部19および凹17に付着され、指針軸15の回転時の摩擦係
数が小さくなり、良好な指針特性が得られ、また、角部
32によって潤滑油の漏れが抑制される。
第6図は本考案の第3実施例であり、この例では給油用
の凹部19の横幅寸法が相互に異なる2つの凹部19A,19B
から形成され、それぞれ底面部31A,31Bと角部32A,32Bと
内側面部33A,33Bとを有しており、この例においても凹
部19に給油された潤滑油20は凹部19A,19Bおよび孔17に
付着され、指針軸15の回転時の摩擦係数が小さくなり、
良好な指示特性が得られ、また、角部32A,32Bによって
潤滑油の漏れが抑制される。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく本
考案の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。例えば給油用の凹部の平面形状、深さ寸法および横
幅寸法は適宜選定すればよく可動磁石式計器の全体構成
は各種タイプに適用可能である。
[考案の効果] 本考案は上側ボビンと下側ボビン内の空洞部に指針軸が
固定された磁石を収納するとともに、その指針軸の下端
部を前記下側ボビンの内面で軸支し、前記指針軸の上端
側を前記上側ボビンに突設された筒部上端の孔に挿通さ
せて軸支し、この孔を挿通した前記指針軸の上端に指針
を固定し、前記上,下側ボビンに巻回したコイルへの通
電量に応じて発生する合成磁界で前記磁石を角度運動さ
せるようにした可動磁石式計器において、前記上側ボビ
ンの前記孔の上部にこの孔の内径より横幅が大きい底面
部とこの底面部に角部を介して連続する内側面部とを有
する給油用の凹部を設けたものであり、上側ボビンの孔
部分に良好に給油でき、これによって指針軸の摩擦係数
を低減でき、また、凹部の角部により潤滑油の漏れを抑
制できる可動磁石式計器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は全体縦断面図、第2図は要部の拡大断面図、第3図は
一部切欠平面図、第4図および第5図は本考案の第2実
施例を示し、第4図は要部の拡大断面図、第5図は一部
切欠平面図、第6図は本考案の第3実施例を示す要部の
拡大断面図、第7図および第8図は従来例を示し、第7
図は全体縦断面図、第8図は要部の拡大断面図である。 11……上側ボビン、12……下側ボビン、13……空洞部 14……磁石、15……指針軸、17……孔 19,19A,19B……凹部 31,31A,31B……底面部 32,32A,32B……角部 33,33A,33B……内側面部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上側ボビンと下側ボビン内の空洞部に指針
    軸が固定された磁石を収納するとともに、その指針軸の
    下端部を前記下側ボビンの内面で軸支し、前記指針軸の
    上端側を前記上側ボビンに突設された筒部上端の孔に挿
    通させて軸支し、この孔を挿通した前記指針軸の上端に
    指針を固定し、前記上,下側ボビンに巻回したコイルへ
    の通電量に応じて発生する合成磁界で前記磁石を角度運
    動させるようにした可動磁石式計器において、前記上側
    ボビンの前記孔の上部にこの孔の内径より横幅が大きい
    底面部とこの底面部に角部を介して連続する内側面部と
    を有する給油用の凹部を設けたことを特徴とする可動磁
    石式計器。
JP10155188U 1988-07-30 1988-07-30 可動磁石式計器 Expired - Lifetime JPH07941Y2 (ja)

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JPH0224385U JPH0224385U (ja) 1990-02-19
JPH07941Y2 true JPH07941Y2 (ja) 1995-01-11

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