JPH0794133B2 - 繊維強化プラスチック成形品の成形方法及びその成形装置 - Google Patents

繊維強化プラスチック成形品の成形方法及びその成形装置

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JPH0794133B2
JPH0794133B2 JP3342498A JP34249891A JPH0794133B2 JP H0794133 B2 JPH0794133 B2 JP H0794133B2 JP 3342498 A JP3342498 A JP 3342498A JP 34249891 A JP34249891 A JP 34249891A JP H0794133 B2 JPH0794133 B2 JP H0794133B2
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JP
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sheet material
heating
compressed air
fiber
molding
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一政 島津
幹夫 計良
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Showa Highpolymer Co Ltd
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Showa Highpolymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば多品種少量生産に
適する繊維強化プラスチック成形品の成形方法及びその
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の繊維強化プラスチック成形
品の成形方法として、例えば特開平1−113441号
公報の如く、硬化触媒を含む不飽和ポリエステル樹脂組
成物等を繊維強化材に含浸させ、脱泡した後、該繊維強
化材をフィルム間にシート状に一体化させてシート材を
形成し、該シート材を真空成形して硬化させるものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の場合、真空発生装置を用いることから装置全体の
設備費が高く付いて経済性の面での不都合を有してお
り、また上記シート材の硬化のための加熱は加熱型から
の熱のみに依存する構造となっているため、加熱硬化時
間が長く掛かっていることから作業時間の短縮化が強く
要望されており、また上記シート材は加熱型に接触する
一方の面のみが加熱されることから成形品内部に熱収縮
差による歪みが生じ易く、それだけ品質の低下を余儀な
くされることがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決することを目的とするもので、この第1の発明の繊
維強化プラスチック成形品の成形方法の要旨は、保持フ
ィルム間に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化材を配置
してなるシート材を形成し、該シート材を圧縮空気によ
って加熱型のキャビティ面に圧着し、この圧着状態で加
熱型によりシート材を加熱硬化させることを特徴とする
ものである。
【0005】また、この第2の発明の繊維強化プラスチ
ック成形品の成形方法の要旨は、上記シート材の一方面
を上記加熱型により加熱すると共にシート材の他方面を
加熱機構によって加熱してシート材を硬化させることを
特徴とするものである。
【0006】またこの第3の発明の繊維強化プラスチッ
ク成形品の成形装置の要旨は、保持フィルム間に熱硬化
性樹脂を含浸させた繊維強化材を配置してなるシート材
を形成し、該シート材を加熱硬化させる加熱型と圧空ボ
ックスとをシート材を境にして対設し、該圧空ボックス
に該シート材を加熱型のキャビティ面に圧着させる圧縮
空気供給機構を列設して構成したことを特徴とするもの
である。
【0007】また、この第4の発明の繊維強化プラスチ
ック成形品の成形装置の要旨は、上記圧空ボックス内に
加熱機構を配設して構成したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】保持フィルム間に熱硬化性樹脂を含浸させた繊
維強化材を配置してなるシート材は圧縮空気によって加
熱型のキャビティ面に圧着され、この圧着状態で加熱型
により加熱硬化することになる。
【0009】またこの際シート材の一方面を上記加熱型
により加熱すると共にシート材の他方面を加熱機構によ
り加熱することになり、シート材の両面が加熱されるこ
とになる。
【0010】
【実施例】図1乃至図4は本発明の実施例を示すもの
で、1はシート材であって、例えばポリ塩化ビニル等の
熱可塑性樹脂からなる保持フィルム2a・2b間に、例
えば不飽和ポリエステル樹脂等のゲル状の熱硬化性樹脂
3を含浸させた例えばガラス繊維マットからなる繊維強
化材4を配置し、周囲を粘着テープ等により封着して全
体として可撓性シート状に形成されている。
【0011】この保持フィルム2a・2bとしてはポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑
性樹脂が採用され、また熱硬化性樹脂3としては不飽和
ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ユリア樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ
る。
【0012】またこの繊維強化材4としては、通常ガラ
ス繊維が使用されるが、炭素繊維、アラミド繊維等を用
いることもあり、またマット状繊維基材に限らず、ガラ
スクロス等の織布やロービングを用いることもある。
【0013】5は加熱型であって、成形品に応じたキャ
ビティ面5aが形成され、かつキャビティ面5aには小
さな排気穴5bが複数個開穿されており、加熱型5の内
部に遠赤外線ヒータ6が内蔵されていて加熱型5を加熱
する構造となっている。
【0014】7はクランプ機構であって、上記シート材
1の周縁部分を上下一対の部材によって圧締保持すると
ともに解放し得るように構成されている。
【0015】8は圧空ボックスであって、上記シート材
を境にして加熱型5に対設され、圧空ボックス8には圧
縮空気Aを供給する圧縮空気供給機構9が接続されてい
る。
【0016】10は加熱機構であって、この場合複数個
の遠赤外線ヒータ10aからなり、上記圧空ボックス8
の内部上方に設置されている。
【0017】11は準備加熱ヒータであって、この場合
複数個の遠赤外線ヒータからなり、上記加熱型5の上方
と圧空ボックス8との間に挿入退避可能に設けられてい
る。
【0018】この実施例は上記構成であるから、まず図
1の如く、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂からなる保
持フィルム2a・2b間に、例えば不飽和ポリエステル
樹脂等のゲル状の熱硬化性樹脂3を含浸させた例えばガ
ラス繊維マットからなる繊維強化材4を配置し、周囲を
粘着テープにより封着して全体として可撓性シート状の
シート材1を形成する。
【0019】次いで図2の如く、加熱型5の上方にシー
ト材1を配置し、このシート材1の周縁部分をクランプ
機構7により挟着保持する。
【0020】シート材1がクランプ機構7により挟着さ
れると、図3の如く、準備加熱ヒータ11が前進移動し
て上記加熱型5の上方と圧空ボックス8との間に挿入さ
れるとともに加熱型5は上昇して停止し、準備加熱ヒー
タ11によりシート材1は加熱されて熱可塑性樹脂から
なる保持フィルム2a・2bは軟化し、熱硬化性樹脂3
はゲル状のためシート材1は加熱型5上に接触し、その
後準備加熱ヒータ11は後退移動して退避する。
【0021】次いで圧空ボックス8が下降し、シート材
1は加熱型5と圧空ボックス8とで挟着され、圧空ボッ
クス8はシート材1に密着され、この状態で図4の如く
圧縮空気供給機構9より圧縮空気Aが供給され、この圧
縮空気Aによってシート材1は加熱型5のキャビティ面
5aに圧着される。
【0022】この圧着状態でシート材1は加熱型5及び
圧空ボックス8内の加熱機構10によって加熱され、シ
ート材1が降下するまで圧着及び加熱が継続され、シー
ト材1が硬化したのち圧縮空気Aの供給が停止するとと
もに圧空ボックス8が上昇し、次いで加熱型5が下降し
て脱型し、クランプ機構7を解放し、半成形品Wを取り
出すことになる。この半成形品から保持フィルム2a・
2bを剥離すると共に常法によりトリミングして成形品
を得ることになる。
【0023】このように保持フィルム2a・2b間に熱
硬化性樹脂3を含浸させた繊維強化材4を配置してなる
シート材1は圧縮空気供給機構9からの圧縮空気によっ
て加熱型5のキャビティ面5aに圧着され、この圧着状
態で加熱型5により加熱硬化することになるから、型の
再現性が良好になって外観、外形精度が良好な繊維強化
プラスチック成形品を得ることができ、かつ設備費用を
低くすることができて経済性を高めることができる。
【0024】さらに上記シート材1を加熱するとき、シ
ート材1の一方面を上記加熱型5により加熱すると共に
シート材1の他方面を加熱機構8により加熱することが
でき、したがってシート材1の両面を同時に加熱するこ
とができ、それだけ加熱硬化時間を短縮することが可能
となって作業能率を向上することができ、また上記シー
ト材1の両面を加熱するため熱収縮差による歪みの発生
を抑制することができ、成形品Wの品質を高めることが
できる。
【0025】尚、上記実施例の加熱型5に形成された排
気穴5bに真空発生装置を接続し、圧縮空気供給機構9
より圧縮空気Aを供給してシート材1を加熱型5のキャ
ビティ面5aに圧着させるとき、この真空発生装置によ
りキャビティ内を負圧状態とし、シート材1のキャビテ
ィ面5aへの圧着を良好なものとすることもある。
【0026】また本発明は上記実施例に限られるもので
はなく、特に加熱機構10の構造や圧空ボックス8への
取付構造等は適宜設計して変更されるものである。
【0027】
【発明の効果】本発明の繊維強化プラスチック成形品の
成形方法及びその成形装置は上述の如く、保持フィルム
間に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化材を配置してな
るシート材は圧縮空気供給機構からの圧縮空気によって
加熱型のキャビティ面に圧着され、この圧着状態で加熱
型により加熱硬化することになるから、型の再現性が良
好になって外観、外形精度が良好な繊維強化プラスチッ
ク成形品を得ることができ、かつ設備費用を低くするこ
とができて経済性を高めることができ、さらにシート材
を加熱するとき、シート材の一方面を加熱型により加熱
すると共にシート材の他方面を加熱機構により加熱する
ことができ、したがってシート材の両面を同時に加熱す
ることができ、それだけ加熱硬化時間を短縮することが
可能となって作業能率を向上することができ、また上記
シート材の両面を加熱するため熱収縮差による歪みの発
生を抑制することができ、成形品の品質を高めることが
できる。
【0028】以上の如く、所期の目的を充分達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシート材の部分断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例の成形工程説明図である。
【図3】本発明の実施例の成形工程説明図である。
【図4】本発明の実施例の成形工程説明図である。
【符号の説明】
1 シート材 2a 保持フィルム 2b 保持フィルム 3 熱硬化性樹脂 4 繊維強化材 5 加熱型 8 圧空ボックス 9 圧縮空気供給機構 10 加熱機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持フィルム間に熱硬化性樹脂を含浸さ
    せた繊維強化材を配置してなるシート材を形成し、該シ
    ート材を圧縮空気によって加熱型のキャビティ面に圧着
    し、この圧着状態で加熱型によりシート材を加熱硬化さ
    せることを特徴とする繊維強化プラスチック成形品の成
    形方法。
  2. 【請求項2】 上記シート材の一方面を上記加熱型によ
    り加熱すると共にシート材の他方面を加熱機構によって
    加熱してシート材を硬化させることを特徴とする請求項
    1記載の繊維強化プラスチック成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 保持フィルム間に熱硬化性樹脂を含浸さ
    せた繊維強化材を配置してなるシート材を形成し、該シ
    ート材を加熱硬化させる加熱型と圧空ボックスとをシー
    ト材を境にして対設し、該圧空ボックスに該シート材を
    加熱型のキャビティ面に圧着させる圧縮空気供給機構を
    列設して構成したことを特徴とする繊維強化プラスチッ
    ク成形品の成形装置。
  4. 【請求項4】 上記圧空ボックス内に加熱機構を配設し
    て構成したことを特徴とする請求項3記載の繊維強化プ
    ラスチック成形品の成形装置。
JP3342498A 1991-11-30 1991-11-30 繊維強化プラスチック成形品の成形方法及びその成形装置 Expired - Lifetime JPH0794133B2 (ja)

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KR100978008B1 (ko) * 2009-10-09 2010-08-25 한국씰텍주식회사 고무재료의 손실이 적은 고무사출성형에 사용되는 crb 금형

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