JPH079402Y2 - エキシマレ−ザ装置 - Google Patents

エキシマレ−ザ装置

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JPH079402Y2
JPH079402Y2 JP1986161820U JP16182086U JPH079402Y2 JP H079402 Y2 JPH079402 Y2 JP H079402Y2 JP 1986161820 U JP1986161820 U JP 1986161820U JP 16182086 U JP16182086 U JP 16182086U JP H079402 Y2 JPH079402 Y2 JP H079402Y2
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JP
Japan
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excimer laser
electrode
laser device
carbon content
laser
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一郎 山崎
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、エキシマレーザ(Excimer Laser)装置に
関するものである。
[従来の技術] 第4図は例えばレーザ研究第11巻第5巻「放電励起エキ
シマレーザ装置」に示されたエキシマレーザ装置の放電
部を示す模式的な断面図であり、図において、1は電
源、2はレーザ管を構成する筐体、3は希ガス,ハロゲ
ンガスを充満される筐体2内のレーザガス室、4はコン
デンサ、5は予備電離用対向ギヤツプ電極、6は予備電
離用対向ギヤツプ電極5で生成された電子の動きを示す
矢印、7Aはアルミニウム,真鍮材料,ステンレス鋼ある
いはニツケル材料等で構成された主電極である。
なお、第5図は上述した従来のエキシマレーザ装置(主
電極7Aニツケル材料を用いたもの)によるエキシマレー
ザ出力の経時特性を示すグラフである。
次に動作について説明する。上述のようなエキシマレー
ザ装置では、電源1によつて電力が供給され、コンデン
サ4に電荷が蓄積される。このとき、予備電離用対向ギ
ヤツプ電極5では、火花放電により電子が多量に生成さ
れ、矢印6で示すように主電極7Aの周囲に電子が集ま
る。
そして、コンデンサ4に充分に電荷が蓄積されると、そ
のエネルギで主電極7Aが放電を行ないレーザ発振する。
[考案が解決しようとする問題点] 従来のエキシマレーザ装置は以上のように構成されてい
るので、アルミニウムや真鍮材料で形成された主電極7A
では、アルミニウムや真鍮材料の融点がニツケル材料等
の融点に比べて低く、主電極7Aの放電によりその表面が
荒れて、放電が不安定になり易く、均質なレーザビーム
が得られなくなるという問題点があつた。
また、主電極7Aをステンレス鋼やニツケル材料で形成し
た場合には、第5図に示すように、エキシマレーザ出力
の経時特性が良くなく、同レーザ出力が著しく低下する
という問題点があつた。特に、ニツケル材料を用いる場
合、同材料中に含有される炭素成分が多く、レーザガス
室3中においてこの炭素成分がレーザガス中のハロゲン
ガス(特にフツ素)と反応してフロロカーボン(CF4
を生成するため、このフロロカーボンによつてエキシマ
レーザ出力が低下する。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、均質なレーザビームを得られるとともに、レ
ーザ出力の低下を防止できるようにした、エキシマレー
ザ装置を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案に係るエキシマレーザ装置は、フッ素ガスを含
む希ガス,ハロゲンガス雰囲気中で放電を行なつてレー
ザ発振する電極を、炭素含有率0.05%以下の低炭素含有
ニッケル材(炭素含有量0のものも含む)で構成したも
のである。
[作用] この考案におけるエキシマレーザ装置では、電極が炭素
含有率0.05%以下の低炭素含有ニッケル材で構成される
ため、その炭素成分とフッ素ガスとが反応して生成され
るフロロカーボンの生成量が減少する。
[考案の実施例] 以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図はこの考案の一実施例によるエキシマレーザ装置の放
電部を示す模式的な断面図、第2図は同装置のレーザガ
ス室内において生成されるフロロカーボン濃度を従来の
ものと比較して示すグラフ、第3図は同装置によるエキ
シマレーザ出力の経時特性を従来のものと比較して示す
グラフである。
第1図に示すように、本実施例の装置も従来のものとほ
ぼ同様に構成されており、第1図において、1は電源、
2はレーザ管を構成する筐体、3は希ガス,ハロゲンガ
スを充満される筐体2内のレーザガス室、4はコンデン
サ、5は予備電離用対向ギヤツプ電極、6は予備電離用
対向ギヤツプ電極5で生成された電子の動きを示す矢印
である。
また、7は電極としての主電極であり、本実施例におい
て、この主電極7は、低炭素含有ニツケル材料[三菱金
属(株)の純ニツケル製品LC-Ni炭素含有率0.02%]で
構成されている。
次に動作について説明する。上述のようなエキシマレー
ザ装置では、従来装置と全く同様に、電源1によつて電
力が供給され、コンデンサ4に電荷が蓄積される。この
とき、予備電離用対向ギヤツプ電極5では、火花放電に
より電子が多量に生成され、矢印6で示すように主電極
7の周囲に電子が集まる。
そして、コンデンサ4に充分に電荷が蓄積されると、そ
のエネルギで主電極7が放電を行ないレーザ発振する。
ところで、本実施例では、主電極7が低炭素含有ニツケ
ル材で構成されるため、従来よりもニツケル材中に含ま
れる炭素含有率が低くなり、第2図に実線で示すよう
に、点線で示す従来のものに比べ、その炭素成分とハロ
ゲンガスとが反応して生成されるフロロカーボン(C
F4)の生成量が減少する。
ここで、第2図は、発振周波数50ppsのレーザは発振し
た場合に、レーザガス室3内において生成されるフロロ
カーボン(CF4:赤外線吸収法で測定)と、レーザ発振
時間との関係を示すグラフであり、図中、実線は本実施
例の装置によるもの(炭素含有率0.02%)についての測
定結果を示し、点線は従来装置によるもの[例えば、炭
素含有率0.9%の三菱金属(株)の純ニツケル製品キヤ
ストNiを主電極7Aに適用したもの]についての測定結果
を示している。
このように、本実施例では、レーザ発振時間がかなり経
過しても、レーザガス室3内のフロロカーボン濃度は低
いので、第3図に実線で示すように、点線で示す従来の
ものに比べ、エキシマレーザ出力の低下を防止できるよ
うになり、エキシマレーザ装置の出力が極めて安定し、
均質なレーザビームが得られるものである。
ここで、第3図は、第2図と同じく発振周波数50ppsの
レーザを発振した場合のエキシマレーザ出力と、レーザ
発振時間との関係を示すグラフであり、図中、実線は本
実施例の装置によるもの(炭素含有率0.02%)について
の測定結果を示し、点線は従来装置によるもの(炭素含
有率0.9%)についての測定結果を示している。
なお、上記実施例では、主電極7を低炭素含有ニツケル
材で構成した場合について説明したが、予備電離用対向
ギヤツプ電極5も低炭素含有ニツケル材で構成してもよ
く、上述と同様の効果が得られる。
また、上記実施例では、低炭素含有ニツケル材として、
炭素含有率0.02%のものを用いているが、炭素含有率0.
05%以下のものであれば、上述と同様の効果が得られ
る。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、電極が炭素含有率0.
05%以下の低炭素含有ニツケル材で構成されるため、そ
の炭素成分とフッ素ガスとが反応して生成されるフロロ
カーボンの生成量が減少するようになつて、エキシマレ
ーザ出力の低下が確実に防止され、均質なレーザビーム
が得られるとともに、エキシマレーザ出力が極めて安定
するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの考案の一実施例によるエキシマレーザ
装置を示すもので、第1図はその放電部を模式的な断面
図、第2図は同装置のレーザガス室内において生成され
るフロロカーボン濃度を従来のものと比較して示すグラ
フ、第3図は同装置によるエキシマレーザ出力の経時特
性を従来のものと比較して示すグラフであり、第4,5図
は従来のエキシマレーザ装置を示すもので、第4図はそ
の放電部を示す断面図、第5図は従来装置によるエキシ
マレーザ出力の経時特性を示すグラフである。 図において、7……電極としての主電極。 なお、図中、同一の符号は同一、又は相当部分を示して
いる。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素ガスを含む希ガス,ハロゲンガス雰
    囲気中の電極が放電を行なうことによりレーザ発振する
    エキシマレーザ装置において、上記電極が、炭素含有率
    0.05%以下の低炭素含有ニッケル材で構成されたことを
    特徴とするエキシマレーザ装置。
JP1986161820U 1986-10-21 1986-10-21 エキシマレ−ザ装置 Expired - Lifetime JPH079402Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986161820U JPH079402Y2 (ja) 1986-10-21 1986-10-21 エキシマレ−ザ装置

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JP1986161820U JPH079402Y2 (ja) 1986-10-21 1986-10-21 エキシマレ−ザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6367275U JPS6367275U (ja) 1988-05-06
JPH079402Y2 true JPH079402Y2 (ja) 1995-03-06

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ID=31088492

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JP1986161820U Expired - Lifetime JPH079402Y2 (ja) 1986-10-21 1986-10-21 エキシマレ−ザ装置

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4370175A (en) * 1979-12-03 1983-01-25 Bernard B. Katz Method of annealing implanted semiconductors by lasers
JPS6190485A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Mitsubishi Electric Corp パルスレ−ザ発振器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6367275U (ja) 1988-05-06

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