JPH0793865B2 - 魚体の鱗取り方法 - Google Patents

魚体の鱗取り方法

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JPH0793865B2
JPH0793865B2 JP3164179A JP16417991A JPH0793865B2 JP H0793865 B2 JPH0793865 B2 JP H0793865B2 JP 3164179 A JP3164179 A JP 3164179A JP 16417991 A JP16417991 A JP 16417991A JP H0793865 B2 JPH0793865 B2 JP H0793865B2
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JP
Japan
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fish body
water
compressed air
fish
scales
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JP3164179A
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隆夫 窪田
優 山田
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OBAMA KAISANBUTSU KK
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OBAMA KAISANBUTSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鯛又は鱚或いは鮃等の
魚体の表面における鱗を、魚体の表皮を傷めず、且つ、
脱色することなく、確実に、取り除く方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、魚体における鱗を取り除く方法に
は、大まかに言って、例えば、特開昭52−56000
号公報又は特開昭52−98196号公報等に記載され
ているように、魚体の表面を回転するブラシ間又は凹凸
ローラによって擦り付けるものと、例えば、特開昭54
−141297号公報、特開昭60−43331号公報
又は実開昭63−186273号公報等に記載されてい
るように、魚体の表面に対して高圧水を吹き付けるもの
とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のよう
に、魚体の表面を回転するブラシ間又は凹凸ローラによ
って擦り付ける方法は、魚体の表皮を著しく傷め易く
て、魚体の商品価値を大幅に低下することになるばかり
か、魚体の全表面を均等に擦り付けることができないの
で、鱗の取り残しが多いのであり、しかも、取り扱う魚
体が小さい場合には、適用することができないと言う問
題がある。
【0004】これに対して、後者のように、魚体の表面
に対して高圧水を吹き付ける方法は、前者の場合よりも
鱗の取り残しを少なくできると共に、取り扱う魚体が小
さい場合でも適用できる等の利点を有するが、その反
面、水を、例えば前記特開昭54−141297号公報
に記載されているように、魚体に対して水を20〜60
気圧と言う可成り高い圧力で、しかも、多量に吹き付け
ることが必要で、水の使用量が著しく多くなることに加
えて、ここに使用した多量の水は、全て浄化処理するよ
うにしなければならないから、運転経費が大幅にアップ
するばかりか、設備が著しく大型化すると共に、設備費
も大幅にアップすると言う問題を招来するのである。
【0005】しかも、密度及び質量の大きい水を、20
〜60気圧と言う可成り高い圧力で魚体に対して吹き付
けるため、魚体の表皮に剥離等の傷が多数発生すること
になるばかりか、鯛の場合には赤い色が消えると言うよ
うに、魚体表皮における色を脱色することになるから、
魚体の外観を損ない、商品価値が大幅に低下すると言う
問題もを招来するのであった。本発明は、これらの問題
が招来することがないようにした鱗取り方法を提供する
ことを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「コンベヤー等の移送手段にて移送さ
れる魚体の表面に、当該魚体の表面を先に水で濡らした
状態にしたのち、ノズルから噴出する圧縮空気を、当該
圧縮空気が魚体の表面における鱗に逆らう方向に噴出す
るように吹き付ける。」と言う方法を採用した。
【0007】
【作 用】鱗取りに際して、魚体が乾燥している状態
であると、重なり合った鱗は、互いに密着しているか
ら、この状態で、魚体の表面に対して、ノズルから噴出
する圧縮空気を、当該圧縮空路を魚体の表面における鱗
に逆らう方向に吹き付けても、 前記鱗の間に空気が入り
込み難いことにより、全ての鱗をはぎ取ることはできな
い。これに対して、前記魚体の表面に対する圧縮空気の
吹き付けに先立って、前記魚体の表面を水で濡らすこと
により、互いに重なり合った鱗の間には、水が、毛細管
現象によって進入して水の膜が形成されることになる。
そこで、このように水で濡らした魚体の表面に対して、
ノズルから噴出する圧縮空気を、当該圧縮空気が魚体の
表面における鱗に逆らう方向に噴出するように吹き付け
ることにより、ノズルから噴出する圧縮空気は、互いに
重なり合った鱗の間に、その間に形成されている水の膜
を伝って入り込むことになり、各鱗をあたかも風をはら
んだ帆のように引き起こすことができるから、全ての鱗
を確実にはぎ取ることができるのである。
【0008】この場合、空気の密度及び質量は、水の密
度及び質量よりも遙かに小さいことにより、魚体の表皮
を擦る度合いが遙かに小さいから、圧縮空気の吹き付け
によって魚体の表皮を傷める度合い、及び表皮の色を脱
色する程度は、高圧の水を吹き付ける場合によりも著し
く少ないのである。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明によると、魚体の表面に
おける鱗を、当該魚体の表皮の傷めたり、表皮の色を脱
色したりすることが少ない状態で綺麗に取り除くことが
でき、換言すると、魚体の鱗取りを、魚体の商品価値を
低下することが少ない状態で確実に行うことができるの
であり、しかも、魚体を水で濡らしたのち、これに空気
を吹き付けるもので、水の使用量が、前記従来のものに
比べて著しく少なく、且つ、浄化処理する水の量も少な
くて済むから、運転経費を大幅に低減できると共に、設
備を安価に且つ小型化できる効果を有する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。図において符号1は、四つのスプロケット2,3,
4,5に巻掛けされ、且つ、図示しない駆動機構によっ
て矢印の方向に適宜速度で移動するようにしたバーコン
ベヤーを示し、該バーコンベヤー1は、左右一対の無端
チエン1a,1bと、この両無端チエン1a,1bの間
に一定間隔で装架した多数本のバー部材1cによって構
成され、その一方の無端チエン1aには、前記各バー部
材1cの間に供給された魚体6の頭部を挟持するように
したクランプ機構7が、前記各バー部材1cの間のごと
に設けられている。
【0011】前記バーコンベヤー1をガイドする各スプ
ロケット2,3,4,5のうち左右両上部スプロケット
2,3の間には、第1ベルトコンベヤー8が、前記バー
コンベヤー1の下面に沿って延びるように設けられ、ま
た、前記各スプロケット2,3,4,5のうち左右両下
部スプロケット4,5の間には、第2ベルトコンベヤー
9が、前記バーコンベヤー1の下面に沿って延びるよう
に設けられており、これら両ベルトコンベヤー8,9
は、図示しない駆動機構により、前記バーコンベヤー1
と同じ方向に同じ速度で移動するように構成されてい
る。
【0012】そして、前記第1ベルトコンベヤー8の上
方には、二つの水散布管10,11を配設すると共に、
この両水散布管10,11の間の部位には、第1圧縮空
気供給管12を配設して、この第1圧縮空気供給管12
には、圧縮空気を前記バーコンベヤー1における各バー
部材1cの間における魚体6に対して当該魚体6におけ
る鱗に逆らう方向に噴出するようにした複数個(本実施
例では三個)の空気ノズル12a,12b,12cを設
ける。この場合、最初の空気ノズル12aは、魚体6の
うち尻尾に近い部分に対して圧縮空気を噴出し、次の空
気ノズル12bは、魚体6のうち尻尾と頭部との略中間
の部分に対して圧縮空気を噴出し、そして、最後の空気
ノズル12cは、魚体6のうち頭部に近い部分に圧縮空
気を噴出するように構成されている。
【0013】一方、前記第2ベルトコンベヤー9の上方
には、二つの水散布管13,14を配設すると共に、こ
の両水散布管13,14の間の部位には、第2圧縮空気
供給管15を配設して、この第2圧縮空気供給管15に
は、圧縮空気を前記バーコンベヤー1における各バー部
材1cの間における魚体6に対して当該魚体6における
鱗に逆らう方向に噴出するようにした複数個(本実施例
では三個)の空気ノズル15a,15b,15cを設け
る。この場合、最初の空気ノズル15aは、魚体6のう
ち尻尾に近い部分に対して圧縮空気を噴出し、次の空気
ノズル15bは、魚体6のうち尻尾と頭部との略中間の
部分に対して圧縮空気を噴出し、そして、最後の空気ノ
ズル15cは、魚体6のうち頭部に近い部分に圧縮空気
を噴出するように構成されている。
【0014】この構成において、魚体6は、第1ベルト
コンベヤー8の始端部におけるAの位置において、バー
コンベヤー1における各バー部材1cの間に順次供給さ
れる。このようにして各バー部材1cの間に供給された
魚体6は、その頭部がクランプ機構7にて挟持され、こ
の状態で移送される。この移送の途中において、各魚体
6は、先づ、水散布管10から散布される水にて濡さ
れ、次いで、各空気ノズル12a,12b,12cから
噴出する圧縮空気が吹き付けられることにより、各魚体
6の表面のうち片面における鱗が取り除かれたのち、水
散布管11から散布される水にて水洗される。
【0015】そして、前記魚体6は、バーコンベヤー1
によって、第2ベルトコンベヤー9の上面に裏返しの状
態になって移送され、この移送の途中において、先づ、
水散布管13から散布される水にて濡され、次いで、各
空気ノズル15a,15b,15cから噴出する圧縮空
気が吹き付けられることにより、各魚体6の表面のうち
反対側の片面における鱗が取り除かれたのち、水散布管
14から散布される水にて水洗され、そして、第2ベル
トコンベヤー9の終端部近傍におけるBの位置におい
て、クランプ機構7による挟持が解除されることによ
り、シュート16を介して機外に取り出されるのであ
る。
【0016】なお、魚体6に対する圧縮空気の吹き付け
を行った後において、魚体6に対してブラシローラ1
7,18を接触するようにしても良いのである。また、
本発明者の実験によると、体長約12〜22cmの小鯛
又は鱚の場合には、圧縮空気の噴出を、前記の実施例に
おいて図示したように尻尾に近い部分と、尻尾の頭部と
の中間の部分と、頭部に近い部分との三個所にすると共
に、空気圧力を12〜18気圧にしたときが最も好まし
かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視拡大平面図である。
【図3】図1のIII −III 視拡大平面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】図3のV−V視断面図である。
【符号の説明】
1 バーコンベヤー 1a,1b 無端チエン 1c バー部材 2,3,4,5 スプロケット 6 魚体 7 クランプ機構 8 第1ベルトコンベヤー 9 第2ベルトコンベヤー 10,11,13,14 水散布管 12 第1圧縮空気供給管 12a,12b,12c 空気ノズル 15 第2圧縮空気供給管 15a,15b,15c 空気ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベヤー等の移送手段にて移送される魚
    体の表面に、当該魚体の表面を先に水で濡らした状態に
    したのち、ノズルから噴出する圧縮空気を、当該圧縮空
    気が魚体の表面における鱗に逆らう方向に噴出するよう
    に吹き付けることを特徴とする魚の鱗取り方法。
JP3164179A 1991-07-04 1991-07-04 魚体の鱗取り方法 Expired - Lifetime JPH0793865B2 (ja)

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JPH06339336A JPH06339336A (ja) 1994-12-13
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