JPH079382A - 吸着具 - Google Patents

吸着具

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Publication number
JPH079382A
JPH079382A JP16286793A JP16286793A JPH079382A JP H079382 A JPH079382 A JP H079382A JP 16286793 A JP16286793 A JP 16286793A JP 16286793 A JP16286793 A JP 16286793A JP H079382 A JPH079382 A JP H079382A
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JP
Japan
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nozzle
pad
work
negative pressure
suction
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JP16286793A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fukunishi
篤志 福西
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きさや形状の異なる複数種類のワークを確実
に吸着し、マニプレータのティーチング操作時における
チィーチングポイントの補正を不要にする。 【構成】吸着具1は、第1ノズル5、第1パッド8、第
2ノズル11、第2パッド12等を備えている。第1ノ
ズル5は予めティーチングされた手順により作動する産
業用ロボットのハンド部2に取付けられ、外部からの負
圧を導入可能である。第1パッド8は第1ノズル5の先
端に連通状態で設けられ、第1ノズル5内の負圧の作用
によりワークW1を吸着する。第2ノズル11は管状を
なし、その軸心C2を第1ノズル5の軸心C1にほぼ一
致させた状態で、第1ノズル5の外側に移動可能に設け
られている。第2パッド12は、第2ノズル11の先端
に連通状態で設けられ、第2ノズル11が最下位置まで
移動したとき、第1パッド8を覆った状態で、第1ノズ
ル5内の負圧の作用によりワークW1を吸着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は負圧を利用してワークを
吸着する吸着具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワーク(被吸着物)に接離可能な
吸着部を備えた吸着具が知られている。この吸着具で
は、ワークに吸着部を接近させ、ワーク向けて開口した
吸着部の孔から負圧を作用させて、吸着部にワークを吸
着させるようにしている。例えば、実開平2−1088
12号公報に開示された「ラベル吸着及び貼り付け治
具」では、ブロック状をなす多数の吸着部をホルダに出
没可能に収容した構成としている。そして、吸着の対象
となるワークの形状に合わせて吸着部をホルダから突出
させ、ワークに密着される吸着部の形状を変更可能とし
ている。この技術によれば、形状の異なる種々のワーク
にも対応できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、吸着具を例えば産業用ロボットのハンド部等の
マニプレータに取付け、そのハンド部の動作により吸着
具をワークの近くまで移動させて、同ワークを吸着しよ
うとする場合、次の問題が生ずる。すなわち、多数の吸
着部は同軸上に配置されていないので、吸着しようとす
るワークの形状が異なると、吸着に関与する吸着部全体
の中心位置が変わることになる。このため、ハンド部の
ティーチング操作時には、吸着部の形状がかわる毎にテ
ィーチングポイントを補正しなければならない。
【0004】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、大きさや形状の異なる複数種類
のワークを確実に吸着でき、しかもマニプレータのティ
ーチング操作時におけるチィーチングポイントの補正を
不要にできる吸着具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、予めティーチングされた手順により作
動するマニプレータに取付けられ、外部からの負圧を導
入可能な第1ノズルと、前記内ノズルの先端に連通状態
で設けられ、第1ノズル内の負圧の作用によりワークを
吸着する第1パッドと、管状をなし、その軸心を前記第
1ノズルの軸心にほぼ一致させた状態で、第1ノズルの
外側に移動可能に設けられた第2ノズルと、前記第2ノ
ズルの先端に連通状態で設けられ、第2ノズルが第1ノ
ズルの全体を覆う位置まで移動したとき、第1パッドを
覆った状態で、前記第1ノズル内の負圧の作用によりワ
ークを吸着する第2パッドとを備えている。
【0006】第2の発明では、第1の発明の構成に加
え、第1パッド及び第2パッドが、第2パッドによるワ
ーク吸着時に互いに接触することにより、第1ノズル及
び第2ノズル間をシールするシール部を備えている。
【0007】
【作用】第1の発明においては、予めティーチングされ
た手順に応じてマニプレータが作動すると、その作動に
ともない吸着具が移動する。この移動により第1パッド
がワークに接近した状態で、外部からの負圧が第1ノズ
ルに導入されると、その負圧が第1パッドにも及ぶ。こ
のとき、第1ノズルが第2ノズルから突出し、第1パッ
ドが第2パッドによって覆い隠されていないと、前記負
圧の作用によりワークが第1パッドに吸着される。この
ため、第1パッドがワークの形状や大きさに適したもの
であれば、ワークを第1パッドに吸着させた状態で移動
可能である。
【0008】第1パッドがワークの形状や大きさに適し
ていない場合、この第1パッドではワークを移動できな
いことがある。この場合、第1ノズルの外側に設けられ
た第2ノズルが、その第1ノズルに沿って移動される。
これにともない第2パッドも移動する。第2ノズルが第
1ノズルの全体を覆う位置まで移動すると、第2パッド
によって第1パッドが覆われる。このとき、第1ノズル
に導入された負圧は、第1パッドを経て第2パッドにも
及ぶ。このため、第2パッドがワークの形状や大きさに
適したものであれば、ワークを第2パッドに吸着させた
状態で移動可能である。
【0009】このように、ワークの形状や大きさに応じ
て第2ノズルを移動させ、吸着に関与するパッドを切替
えることが可能である。ところで、第1の発明では第2
ノズルが第1ノズルの外周に設けられ、しかも第2ノズ
ルの軸心が第1ノズルの軸心にほぼ一致している。この
ため、前記のようにワークの変更に応じてパッドが切替
えられても、ティーチングポイントが常にパッドの中心
になる。
【0010】第2の発明においては、第2パッドによる
ワーク吸着時に、第1パッドのシール部及び第2パッド
のシール部が互いに接触する。この接触により第1ノズ
ル及び第2ノズル間がシールされる。
【0011】
【実施例】以下、第1及び第2の発明を具体化した一実
施例を図1〜5に従って説明する。
【0012】図1,4,5に示すように、本実施例の吸
着具1は、マニプレータとしての産業用ロボットのハン
ド部2に装着されて使用されるものであり、所定の位置
に配置されている作業対象物(ワーク)W1,W2,W
3を吸着する。これらのワークW1〜W3はそれぞれ大
きさ(上面の面積)が異なっており、その大小関係はW
1<W2<W3となっている。
【0013】図1に示すように前記吸着具1は、ハンド
部2に取付け可能な四角箱状の本体部4を備えている。
本体部4には、両端を開放した管状の第1ノズル5が上
下に挿通されている。第1ノズル5は、その上端部に螺
合されたナット6により本体部4に固定されている。第
1ノズル5には、真空ポンプ等の負圧発生源7で発生し
た負圧が上端から導入される。第1ノズル5の先端(図
の下端)にはゴム製の第1パッド8が連通状態で取付け
られている。第1パッド8の吸着部9は下側ほど拡径す
る傘状に形成されており、負圧により弾性変形してワー
クW1の上面に密着可能である。
【0014】第1ノズル5の外側には第2ノズル11が
長さ方向(図の上下方向)への移動可能に設けられてい
る。第2ノズル11は第1ノズル5よりも若干大径の管
状をなし、その軸心C2を第1ノズル5の軸心C1にほ
ぼ一致させた状態で第1ノズル5に被せられている。こ
の第2ノズル11の上部は前記本体部4内に挿入されて
いる。
【0015】第2ノズル11の下端にはゴム製の第2パ
ッド12が連通状態で取付けられており、両者11,1
2は一体で上下方向へ移動する。第2パッド12の吸着
部13は下側ほど拡径する傘状をなし、第1パッド8の
吸着部9よりも大径に形成されている(図3参照)。図
4に示すように、吸着部13は第2ノズル11が最下位
置まで下動したとき、第1パッド8の全体を上側から覆
い隠す。そして、吸着部13は、負圧により弾性変形し
てワークW2の上面に密着可能である。
【0016】また、吸着部9の外面9bと吸着部13の
内面13aとはそれぞれシール部を構成しており、第2
パッド12が第1パッド8を覆い隠したときに互いに線
接触あるいは面接触して、第1ノズル5及び第2ノズル
11間をシールするようになっている。
【0017】第2ノズル11の外側には第3ノズル14
が上下方向への移動可能に設けられている。第3ノズル
14は第2ノズル11よりも若干大径の管状をなし、そ
の軸心C3を第1ノズル5の軸心C1にほぼ一致させた
状態で第2ノズル11に被せられている。この第3ノズ
ル14の上部は前記本体部4内に挿入されている。
【0018】第3ノズル14の下端にはゴム製の第3パ
ッド15が連通状態で取付けられており、両者14,1
5は一体で上下方向へ移動する。第3パッド15の吸着
部16は下側ほど拡径する傘状をなし、第2パッド12
の吸着部13よりも大径に形成されている(図3参
照)。図5に示すように、吸着部16は第3ノズル14
が最下位置まで下動したとき、第1パッド8及び第2パ
ッド12を覆い隠す。そして、吸着部16は、負圧によ
り弾性変形してワークW3に密着可能である。
【0019】また、吸着部13の外面13bと吸着部1
6の内面16aとは、第3パッド15が第2パッド12
を覆い隠したときに互いに線接触あるいは面接触して、
第2ノズル11及び第3ノズル14間をシールするよう
になっている。
【0020】次に、前記第2ノズル11及び第3ノズル
14を各々上下動させるための機構について説明する。
図1,2に示すように、本体部4の一側面には、第3ノ
ズル駆動用のアクチュエータ17と第2ノズル駆動用の
アクチュエータ21とが並設されている。これらのアク
チュエータ17,21としては、流体の運動を直線運動
に変換する油圧シリンダ等の油圧アクチュエータ、エア
シリンダ等の空気圧アクチュエータ、あるいは電気エネ
ルギーを直線運動に変換する電動アクチュエータを用い
ることができる。
【0021】アクチュエータ17において、シリンダ1
8から出没するピストン19の下端は、第3ノズル14
の外面に設けられた突部14aに連結されている。この
連結により、ピストン19の作動が第3ノズル14に伝
達され、その第3ノズル14が第2ノズル11に沿って
上下駆動される。また、第3ノズル14において、前記
連結箇所の横には上下に細長い開口部14bがあけられ
ており、第2ノズル11の外面に形成された突部11a
がこの開口部14bを挿通している。
【0022】アクチュエータ21において、シリンダ2
2から出没するピストン23の下端は、前記開口部14
bから露出する突部11a先端に連結されている。この
連結により、ピストン23の作動が第2ノズル11に伝
達され、その第2ノズル11が第1ノズル5に沿って上
下駆動される。前記のように開口部14bを設けたの
は、第2ノズル11が上下動したときに突部11aが第
3ノズル14に干渉するのを防止するためである。
【0023】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。予めティーチングされ
た手順に従って産業用ロボットのハンド部2が作動する
と、その作動にともない吸着具1が移動する。そして、
ワークW1〜W3の大きさに応じて吸着具1が次のよう
にして駆動される。
【0024】まず、比較的小さなワークW1の場合に
は、吸着具1は図1,2で示すように駆動される。この
場合、アクチュエータ17,21におけるピストン1
9,23がいずれもシリンダ18,22内に没入され
る。これらの没入により、第2ノズル11及び第3ノズ
ル14が最上位置に保持され、両ノズル11,14から
第1ノズル5の下部及び第1パッド8が露出する。
【0025】前記吸着具1の移動により、第1パッド8
がワークW1に接近した状態で、真空ポンプ等の負圧発
生源7で発生した負圧が第1ノズル5に導入されると、
その負圧が第1パッド8にも及ぶ。第1パッド8が他の
パッド12,15によって上側から覆い隠されていない
ので、前記負圧の作用により第1パッド8にワークW1
が吸着される。この際、第1パッド8がワークW1の吸
着に適した大きさであるので、ハンド部2の作動により
第1パッド8がワークW1からはみ出さない位置に移動
されれば、負圧漏れを起こさずにワークW1を安定した
状態で吸着できる。
【0026】次に、吸着の対象が図1,2のものよりも
少し大きなワークW2に切替わり、第1パッド8ではワ
ークW2を吸着したまま移動させるのが困難な場合につ
いて説明する。
【0027】この場合、図4で示すように、一方のアク
チュエータ17におけるピストン19はシリンダ18内
に没入されたままで、他方のアクチュエータ21におけ
るピストン23がシリンダ22から突出される。後者の
アクチュエータ21の作動により、第2ノズル11のみ
が第1ノズル5に沿って下動される。これにともない第
2パッド12も下動する。第2ノズル11が最下位置ま
で下動すると、第2パッド12によって第1パッド8が
上側から覆われる。そして、第3ノズル14から第1ノ
ズル5の下部及び第2ノズル11の下部が重なり合った
状態で突出する。同様に、第1パッド8及び第2パッド
12が重なり合った状態で露出する。このとき、第1ノ
ズル5に導入された負圧は第1パッド8を経て第2パッ
ド12にも及び、これにワークW2が吸着される。この
際、第2パッド12がワークW2の吸着に適した大きさ
であるので、ハンド部2の作動により第2パッド12が
ワークW2からはみ出さない位置に移動されれば、負圧
漏れを起こさずにワークW2を安定した状態で吸着でき
る。
【0028】また、このときには、吸着部9の外面9b
及び吸着部13の内面13aが互いに線接触あるいは面
接触し、シール機能を発揮する。このため、前記の接触
により第1ノズル5及び第2ノズル11間がシールされ
る。従って、両ノズル5,11間に負圧が及んで負圧漏
れが起こるのを防止して、効果的にワークW2を吸着す
ることができる。
【0029】次に、吸着の対象が図4のものよりも大き
なワークW3に切替わり、第2パッド12ではワークW
3を吸着したまま移動させるのが困難な場合について説
明する。
【0030】この場合、図5で示すように、アクチュエ
ータ21のピストン23がシリンダ22から突出された
ままで、アクチュエータ17におけるピストン19がシ
リンダ18から突出される。アクチュエータ17の作動
により、第3ノズル14が第2ノズル11に沿って下動
される。これにともない第3パッド15も下動する。第
3ノズル14が最下位置まで下動すると、第3パッド1
5によって第2パッド12が上側から覆われる。そし
て、第1ノズル5の全体及び第2ノズル11の全体が第
3ノズル14によって覆われた状態になる。このとき、
第1ノズル5に導入された負圧は、第1パッド8、第2
パッド12を経て第3パッド15内にも及び、これにワ
ークW3が吸着される。この際、第3パッド15がワー
クW3の吸着に適した大きさであるので、ハンド部2の
作動により第3パッド15がワークW3からはみ出さな
い位置に移動されれば、負圧漏れを起こさずにワークW
3を安定した状態で吸着できる。
【0031】また、このときには、吸着部13の外面1
3b及び吸着部16の内面16aが互いに線接触あるい
は面接触する。また、上記したように吸着部9の外面9
b及び吸着部13の内面13aが互いに線接触あるいは
面接触する。このため、前記の接触により第2ノズル1
1及び第3ノズル14間がシールされるとともに、第1
ノズル5及び第2ノズル11間がシールされる。従っ
て、隣接のノズル5,11間、及び11,14間に負圧
が及んで負圧漏れが起こるのを防止して、効果的に各ワ
ークW2,W3を吸着することができる。
【0032】このように、本実施例ではワークW1〜W
3の大きさに応じて、第2ノズル11及び第3ノズル1
4を移動させて吸着に関与するパッド8,12,15を
切替えることが可能である。そして、適切な大きさのパ
ッド8,12,15でワークW1〜W3を確実に吸着す
ることができる。
【0033】なお、本実施例ではワークがW1→W2→
W3の順に切替わった場合の吸着具1の動作について説
明したが、他の順序、例えばW3→W2→W1の順にワ
ークが切替わった場合には前記と逆の動作が行われる。
【0034】ところで、前記したように本実施例では、
第2ノズル11が第1ノズル5の外側に設けられ、しか
も両者11,5の軸心C2,C1が互いにほぼ一致して
いる。また、第3ノズル14が第2ノズル11の外側に
設けられ、しかも両者14,11の軸心C3,軸心C2
が互いにほぼ一致している。このため、前記のようにワ
ークW1〜W3の変更に応じて吸着に関与するパッド
8,12,15が切替わっても、産業用ロボットのハン
ド部2のティーチングポイントが常にパッド8,12,
15の中心になる。従って、吸着作業に先立って行われ
る産業用ロボットのティーチング操作時には、パッド
8,12,15毎にティーチングポイントの補正を行わ
なくてもすむ。その結果、1回のティーチング操作を行
えば、大きさや形状の異なる多種類のワークW1〜W3
の吸着に対処できる。
【0035】また、本実施例では上記したように吸着に
関与するパッドを、第1パッド8から第2パッド12に
切替えたときや、さらに第3パッド15に切替えたと
き、隣接のパッド8,12同士あるいは12,15同士
が接触してシールが可能になるため、他のシール機構を
別途設ける必要がない。極めて簡単な構成でシール機能
を確保できる。
【0036】さらに、本実施例は前記した従来技術に比
べ以下の点でも優れている。まず、従来技術では、吸着
具が多数個の吸着部を有し、それらの吸着部を縦横に並
設した構成なので、吸着具全体の寸法が大きくなった
り、重量が増えてしまう。重量増にともないロボットの
ハンド部回りの慣性力が増加する。これに対し、本実施
例では、第1〜第3パッド8,12,15を同軸上に設
けているので、従来のものよりも吸着具1全体をコンパ
クトにし、重量を軽くすることが可能である。それにと
もない、ハンド部2回りの慣性力を小さくできる。
【0037】また、従来技術では上記のように吸着具全
体の寸法が大きくなることから、ワークや、その他の装
置との干渉が起こりやすい。これに対して本実施例では
上記したような吸着具1のコンパクト化が可能なので、
前記の干渉を抑制できる。
【0038】さらに、従来技術では多数の吸着部を切替
えるときに、吸着に関与する吸着部と関与しない吸着部
とを区別して、前者に負圧を作用させ後者に負圧を作用
させないようにするべく、負圧の通路を電磁式の方向切
換え弁等によって切替える必要がある。しかし、本実施
例では、第1ノズル5に負圧を導入しておけば、第2ノ
ズル11及び第3ノズル14を上下動させるだけでよ
い。このため、前記の方向切替え弁や、その切替え動作
のための複雑な制御が不要となる。
【0039】なお、第1及び第2の発明は前記実施例の
構成に限定されるものではなく、例えば、ノズル5,1
1,14及びパッド8,12,15の数を2つずつに変
更したり、あるいは4つずつ以上に変更したりして、対
応できるワークの種類を増減する等、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で任意に変更してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明では、負
圧を導入可能な第1ノズルの先端に第1パッドを連通状
態で設けるとともに、管状の第2ノズルを、その軸心を
第1ノズルの軸心にほぼ一致させた状態で第1ノズルの
外周に移動可能に設け、その第2ノズルの先端に第2パ
ッドを連通状態で設け、第2ノズルが第1ノズルの全体
を覆う位置まで移動したとき、第1パッドを覆った状態
で、第1ノズル内の負圧の作用によりワークを第2パッ
ドに吸着させるようにしている。このため、大きさや形
状の異なる複数種類のワークを確実に吸着でき、しかも
マニプレータのティーチング操作時におけるチィーチン
グポイントの補正を不要にできる。
【0041】第2の発明では、第1パッド及び第2パッ
ドにそれぞれシール部を設け、第2パッドでワークを吸
着させるとき、両シール部を互いに接触させて1ノズル
及び第2ノズル間をシールするようにしている。このた
め、前記第1の発明による効果に加え、第1ノズル及び
第2ノズル間からの負圧漏れを防ぐためのシール機構を
別途設けなくてもすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の発明を具体化した一実施例にお
いて、第1パッドによってワークを吸着した吸着具の一
部を破断して示す正面図である。
【図2】一実施例において、第1パッドによってワーク
を吸着した吸着具の一部を破断して示す側面図である。
【図3】一実施例の吸着具の底面図である。
【図4】一実施例において、第2パッドによってワーク
を吸着した吸着具の一部を破断して示す正面図である。
【図5】一実施例において、第3パッドによってワーク
を吸着した吸着具の一部を破断して示す正面図である。
【符号の説明】
2…マニプレータとしてのハンド部、5…第1ノズル、
8…第1パッド、9b…シール部を構成する外面、11
…第2ノズル、12…第2パッド、13a…シール部を
構成する内面、C1…第1ノズルの軸心、C2…第2ノ
ズルの軸心、W1,W2…ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めティーチングされた手順により作動
    するマニプレータに取付けられ、外部からの負圧を導入
    可能な第1ノズルと、 前記第1ノズルの先端に連通状態で設けられ、第1ノズ
    ル内の負圧の作用によりワークを吸着する第1パッド
    と、 管状をなし、その軸心を前記第1ノズルの軸心にほぼ一
    致させた状態で、第1ノズルの外側に移動可能に設けら
    れた第2ノズルと、 前記第2ノズルの先端に連通状態で設けられ、第2ノズ
    ルが第1ノズルの全体を覆う位置まで移動したとき、第
    1パッドを覆った状態で、前記第1ノズル内の負圧の作
    用によりワークを吸着する第2パッドとを備えたことを
    特徴とする吸着具。
  2. 【請求項2】 第1パッド及び第2パッドは、第2パッ
    ドによるワーク吸着時に互いに接触することにより、第
    1ノズル及び第2ノズル間をシールするシール部を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の吸着具。
JP16286793A 1993-06-30 1993-06-30 吸着具 Pending JPH079382A (ja)

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JP16286793A JPH079382A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 吸着具

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017113870A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 リコーエレメックス株式会社 部品保持ノズル
CN108340397A (zh) * 2017-01-24 2018-07-31 株式会社东芝 保持装置、保持方法以及卸货装置

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