JPH0793769A - ディスク装置およびそのサーボ制御方法 - Google Patents

ディスク装置およびそのサーボ制御方法

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JPH0793769A
JPH0793769A JP25902093A JP25902093A JPH0793769A JP H0793769 A JPH0793769 A JP H0793769A JP 25902093 A JP25902093 A JP 25902093A JP 25902093 A JP25902093 A JP 25902093A JP H0793769 A JPH0793769 A JP H0793769A
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JP
Japan
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track
servo control
pickup device
target
pickup
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Application number
JP25902093A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ito
伸彦 伊藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トラック上の傷などの欠陥によりトラッキン
グやフォーカシングのサーボ制御にエラーが発生するこ
とによって、アクセス動作が不能になること、および命
令動作の実行時間が延長することを極力防止する。 【構成】 ピックアップは、その待ち時間だけトラック
Tr1上にある。その後、光ピックアップのシーク動作
を開始する。光ピックアップは、シーク時間T2経過後
トラックTr2に到達し、そのトラック上でサーボ制御
を開始する。そして、一定時間Tc経過後サーボ引き込
みが完了する。この後、セクタScにアクセス、すなわ
ち情報記録したり記録情報を読み取ったりする。 【効果】 目的トラック上に傷などの欠陥部があって
も、ピックアップ装置が欠陥部に遭遇する可能性が低く
なり、動作エラー発生の可能性も低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転するディスクの各
トラック上でピックアップ装置を各トラックの位置変位
に追従させるサーボ制御を実行すると共に、入力する命
令情報に従ってピックアップ装置を目的トラック上に移
動させて目的セクタにアクセスするディスク装置、特に
光ディスク装置や磁気ディスク装置に好適なディスク装
置およびそのサーボ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】普通、光ディスク装置は起動すると、ま
ず、光ピックアップを光ディスクのホームポジションに
シークして、フォーカシングとトラッキングのサーボ制
御を開始する。
【0003】フォーカシングのサーボ制御は、光ディス
クに照射するレーザスポットの焦点を調節する制御であ
る。トラッキングのサーボ制御は、トラック位置の変位
にレーザスポットの照射位置を追従させる制御である。
これらのサーボ制御が正しく実行される状態になること
を、サーボ引き込みと呼んでいる。
【0004】光ディスク装置は、このサーボ引き込みが
完了すると、ホスト側装置のアクセス命令を受け付け
る。アクセス命令は、例えば、光ディスクに情報を記録
したり光ディスクの記録情報を読み出す命令である。
【0005】光ディスク装置は、ホスト側装置からアク
セス命令を受信すると、命令情報に従って、光ピックア
ップを目的トラックにシークさせて、目的トラック上で
サーボ制御を再開する。そして、目的セクタにアクセ
ス、すなわち情報記録したり記録情報を読み取ったりす
る。
【0006】このアクセス動作が終了すると、そのまま
サーボ制御を継続する。トラックは、渦巻状になってい
るので、時間経過と共に光ピックアップのトラック位置
が移動することになる。この場合、一定のトラック数だ
け移動すると、アクセス動作が終了した元のトラック位
置に戻るジャンプバックシークを実行する。
【0007】光ディスク装置は、このように光ピックア
ップを一定領域に滞在させながら、次のアクセス命令を
待つ待機動作を実行する。
【0008】ところで、上記サーボ制御は、光ディスク
に照射したレーザ光の反射光を検出することにより実行
する。このため、光ディスクのトラック上に汚れや傷な
どがあると、所定の反射光を検出することができず、サ
ーボ制御に動作エラーが発生する。
【0009】ここで、例えば、図10に示すように、光
ピックアップが、光ディスク1のトラックTr1のセク
タSc1に位置している時点で、トラックTr2のセク
タSc2に対するアクセス命令を受信したとする。この
場合、光ピックアップは、直ちにトラックTr2にシー
クする。そして、そのトラックTr2でサーボ制御を開
始する。そして、セクタSc2が光ピックアップのアク
セス位置を通過する時点で、所定のアクセス動作を実行
する。
【0010】ところが、このとき、光ピックアップが移
動するトラックTr2上に、汚れや傷などの欠陥部Fが
あると、その部分でサーボ制御の動作エラーが発生する
ことがある。この欠陥部Fがある程度大きい場合、光ピ
ックアップが欠陥部Fを過ぎても、トラックTr2上で
サーボ引き込みすることが不可能になる。この場合、目
的のセクタSc2にアクセスすることができなくなって
いた。
【0011】一方、このようなエラーがなく、セクタS
c2のアクセス動作を正しく実行できた場合には、その
後、前述たように、光ピックアップを一定領域に滞在さ
せる待機動作を実行する。この場合、その一定領域のト
ラック上に、上記のような大きな欠陥部があると、サー
ボ制御に動作エラーが発生して、再びサーボ引き込みす
ることが不可能になる。
【0012】このようなサーボ制御のエラーが発生した
場合には、例えば、実公平4−22413号公報に開示
されているように、一旦光ピックアップをホームポジシ
ョンに戻して、そのトラック位置でサーボ引き込みを再
実行する方法が知られている。
【0013】この方法の場合、ホームポジションでのサ
ーボ引き込みが完了した後、未完了のアクセス動作を再
実行したり、新たなアクセス命令に従って動作したりす
ることになる。
【0014】従って、図10の例ように、欠陥部Fでエ
ラーが発生してホームポジションでサーボ引き込みを実
行した場合には、その後再度、トラックTr2のセクタ
Sc2にアクセスしようとするので、同様のエラーを繰
り返すことになる。
【0015】また、新たなアクセス命令によりアクセス
動作を実行した場合、そのアクセス動作終了後、欠陥部
があるトラック上で待機動作を実行してしまうことがあ
る。この場合、再びエラーが発生してしまう。
【0016】光ディスク装置は、このようなサーボ制御
の動作エラーが発生している期間中には、アクセス命令
を受け付けない。従って、この場合、ホスト側装置がア
クセス命令を送出してから、光ディスク装置が対応する
アクセス動作を実行し終るまでの命令動作の実行時間が
長くなってしまう。
【0017】また、ホームポジションでサーボ引き込み
を実行する方法では、そのホームポジションのトラック
上に欠陥部があると、二度とサーボ引き込みを実行する
ことができず、アクセス動作不能になっていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、光ディスクのトラック上に大きな欠陥部があると、
サーボ制御に動作エラーが発生し、光ディスクのアクセ
ス動作が不能になったり、命令動作の実行時間が長くな
ったりするという問題があった。
【0019】ところで、例えば、磁気ディスク装置の場
合には、磁気ヘッドで磁気ディスクにアクセスする。こ
の場合、磁気ヘッドを各トラックに追従させるサーボ制
御を実行している。すなわち、この場合の磁気ヘッド
は、上記光ピックアップに対応しており、磁気ディスク
装置の場合も、光ディスク装置と同様の問題があった。
【0020】本発明は、上記の問題を解決し、アクセス
動作が不能になること、および命令動作の実行時間が延
長することを極力防止することができるディスク装置を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】このために本願の1つの
発明では、入力した命令情報に従ってピックアップ装置
を目的トラックに移動させる場合には、目的セクタがピ
ックアップの読取位置に到達する直前に、ピックアップ
装置を目的トラックに到達させるようにしている。
【0022】別の1つの発明では、ホームポジションで
のサーボ制御に動作エラーが発生した場合には、ピック
アップ装置を予め設定された別のトラック上に移動させ
て、その別のトラック上でサーボ制御を再実行するよう
にしている。
【0023】もう1つの発明では、1つのアクセス動作
が終了し、目的トラック近辺のトラック上でサーボ制御
を実行しながら次の命令情報を待つ期間中に、サーボ制
御に動作エラーが発生した場合には、そのときのトラッ
クをエラートラックとして記憶すると共に、ピックアッ
プ装置を別のトラックに移動させて移動先のトラック上
でサーボ制御を再実行する一方、その時点以降、命令情
報を待つ期間中には、記憶したトラック以外のトラック
上でサーボ制御を実行するようにしている。
【0024】
【作用】上記1つの発明では、ピックアップ装置が目的
トラックに到達した後、すぐに目的セクタにアクセスす
ることができるため、目的トラック上に欠陥部があって
も、その欠陥部に遭遇する可能性が低くなる。これによ
り、目的トラックにアクセスできなくなることを極力防
止することができる。
【0025】別の1つの発明では、ホームポジションの
トラックに欠陥部があってサーボ制御に動作エラーが発
生しても、別のトラック上でサーボ制御を再実行するの
で、サーボ引き込みすることができる。これにより、ア
クセス動作不能になることを防止することができる。
【0026】もう1つの発明では、命令情報を待つ期間
中のサーボ制御は、過去に動作エラーが発生していない
トラックで実行するので、動作エラーが発生する可能性
が低くなる。これにより、命令情報が入力されると、ほ
とんどの場合、すぐに対応する命令動作を実行すること
ができるため、命令動作の実行時間の延長を防止するこ
とができる。
【0027】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例に係る光ディス
ク装置のブロック構成図を示したものである。図におい
て、光ディスク1は、例えば追記形で渦巻状のトラック
が形成されている既知構造のものである。そのトラック
には、多数のセクタが形成されており、各セクタには、
トラック番号やセクタ番号がアドレス情報として予め記
録されている。スピンドルモータ2は、光ディスク1を
回転駆動するものである。モータ駆動部3は、スピンド
ルモータ2を駆動制御するものである。
【0029】光ピックアップ4は、光ディスク1にレー
ザ光を照射したり反射光を検出したりして光ディスク1
にアクセスするものである。シークモータ5は、光ピッ
クアップ4を光ディスク1の半径方向に移動させるシー
ク動作を実行するものである。モータ駆動部6は、シー
クモータ5を駆動制御するものである。
【0030】信号検出部7は、光ピックアップ4から各
種検知信号を取り出すものである。サーボ制御部8は、
光ピックアップ4を光ディスク1のトラックに追従させ
るフォーカシングとトラッキングのサーボ制御を実行す
るものである。フォーカシングのサーボ制御は、光ディ
スク1に照射するレーザスポットの焦点を調節する制御
であり、トラッキングのサーボ制御は、光ディスク1の
半径方向のトラックの位置変位にレーザスポットを追従
させる制御である。
【0031】情報記録再生部9は、光ピックアップ4を
制御して光ディスク1のトラックに情報を記録したり、
光ピックアップ4の検知信号に基ずいて光ディスク1の
記録情報を再生したりするものである。
【0032】制御部10は、図示せぬホスト側から命令
情報を入力し、その命令情報に従って、モータ駆動部
3、モータ駆動部6、情報記録再生部9などを制御し
て、この光ディスク装置の所定の動作を実行するもので
ある。
【0033】次に、上記構成の光ディスク装置の動作の
第1の実施例を説明する。
【0034】いま、ホスト側装置から、この光ディスク
にアクセス命令が送出されたとする。この場合、光ディ
スク装置は、図2に示すように、そのアクセス命令を受
信する(処理101)。アクセス命令は、例えば、光デ
ィスク1に情報を記録するライト命令、あるいは光ディ
スク1の記録情報を読み出すリード命令である。これら
のアクセス命令では、リード/ライトすべきセクタが指
定されるので、該当する目的セクタと目的トラックとを
判別する(処理102)。
【0035】次に、光ピックアップ4で光ディスク1の
アドレス情報を読み取り、光ピックアップ4が現在位置
しているトラックとセクタとを判別する(処理10
3)。
【0036】いま、図3に示すように、光ピックアップ
4の現在位置のトラックがTr1、セクタがSc1であ
り、目的トラックがTr2、目的セクタがSc2であっ
たとする。また、光ディスク1は、右回りで回転してい
るものとする。この場合、セクタSc2が光ピックアッ
プ4のアクセス位置まで到達するのに、ディスク回転時
間T1だけ、かかることになる。また、光ピックアップ
4がトラックTr1からTr2までシークする場合、シ
ーク時間T2がかかることになる。この光ディスク装置
は、このようなディスク回転時間T1とシーク時間T2
を算出する(処理104)。
【0037】次に、算出したシーク時間T2と予め設定
されている一定時間Tcとの和T2+Tcと、算出した
ディスク回転時間T1とを比較する(処理105)。一
定時間Tcは、光ピックアップ4が新しいトラックにシ
ークした後、そのトラック上でのサーボ引き込みにかか
る時間に設定されている。
【0038】ここで、上記時間の和T2+TcがT1よ
り小さい場合(処理105のY)、そのまま、T1−
(T2+Tc)の時間だけ待つ(処理106)。この場
合、光ピックアップ4は、図4に示すように、その待ち
時間だけトラックTr1上にある。その後、光ピックア
ップ4のシーク動作を開始する。光ピックアップ4は、
シーク時間T2経過後トラックTr2に到達する。光ピ
ックアップ4がトラックTr2に到達すると、そのトラ
ック上でサーボ制御を開始する。そして、一定時間Tc
経過後サーボ引き込みが完了する。この後、セクタSc
にアクセス、すなわち情報記録したり記録情報を読み取
ったりする(処理108)。
【0039】このように、光ピックアップ4は目的のト
ラックTr2に到達してサーボ引き込みが完了した直後
に、目的のセクタSc2にアクセスするので、例えば、
そのトラック上に汚れや傷などの欠陥部Fがあっても、
そのセクタSc2へのアクセス前にサーボ制御の動作エ
ラーが発生することがなくなる。これにより、アクセス
動作を正しく実行することができる。
【0040】一方、上記時間の和T2+TcがT1以上
の場合(処理105のN)、その両者の差T1−(T2
+Tc)に光ディスク1の1回転時間を加算した時間だ
け待つ(処理108)。その後、光ピックアップ4のシ
ーク動作を開始して、目的セクタScにアクセスする
(処理107)。
【0041】この場合も、上記と同様に、光ピックアッ
プ4は目的のトラックTr2に到達してサーボ引き込み
が完了した直後に、目的のセクタSc2にアクセスする
ので、欠陥部Fがあっても、上記と同様に、アクセス動
作を正しく実行することができる。
【0042】次に、光ディスク装置の動作の第2の実施
例を説明する。
【0043】本実施例の動作も、上記と同様にアクセス
命令に対するものである。すなわち、光ディスク装置
は、図5に示すように、上記実施例と同様に、アクセス
命令を受信すると(処理201)、目的トラック,目的
セクタを判別すると共に(処理202)、光ピックアッ
プ4の現在位置のトラック,セクタを判別する(処理2
03)。
【0044】次に、本実施例では、ディスク回転時間T
1とシーク時間T3とを算出する。ディスク回転時間T
1は、図3で説明した時間と同様である。また、シーク
時間T3も、光ピックアップ4を現在のトラック位置か
ら目的トラック位置までシークするのに要する時間であ
る。但し、本実施例では、光ピックアップ4のシーク速
度は可変になっている。ここでは、光ピックアップ4を
最高速度で移動させる場合にかかる時間をシーク時間T
3として算出する(処理204)。
【0045】次に、そのシーク時間T3と一定時間Tc
との和T3+Tcと、ディスク回転時間T1とを比較す
る(処理105)。上記一定時間Tcは、前記実施例と
同様に、光ピックアップ4が新しいトラックにシークし
た後、そのトラック上でのサーボ引き込みにかかる時間
に設定されている。
【0046】ここで、上記時間の和T3+TcがT1よ
り小さい場合(処理205のY)、両者の差T1−(T
2+Tc)の時間をかけて、光ピックアップ4が現在の
トラック位置から目的トラックまで移動する速度を算出
する(処理206)。
【0047】そして、算出した速度で光ピックアップ4
をシークさせて目的セクタにアクセスする(処理20
7)。
【0048】いま、図6に示すように、光ピックアップ
4がトラックTr1のセクタSc1にあり、トラックT
r2のセクタSc2をアクセスするものとすると、上記
時間T1−(T2+Tc)をかけてトラックTr2に到
達する。そして、一定時間Tsをかけてサーボ引き込み
を実行した後、セクタSc2にアクセスすることにな
る。
【0049】このように、光ピックアップ4は目的のト
ラックTr2に到達してサーボ引き込みが完了した直後
に、目的のセクタSc2にアクセスするので、前述の実
施例と同様に、欠陥部Fがあっても、そのセクタSc2
へのアクセス前にサーボ制御の動作エラーが発生するこ
とがなくなる。これにより、アクセス動作を正しく実行
することができる。
【0050】一方、上記時間の和T3+TcがT1以上
の場合(処理205のN)、その両者の差T1−(T2
+Tc)に光ディスク1の1回転時間を加算した時間を
かけて、光ピックアップ4が現在のトラック位置から目
的トラックまで移動する速度を算出する(処理20
8)。
【0051】その後、光ピックアップ4のシーク動作を
開始して、目的セクタScにアクセスする(処理20
7)。
【0052】この場合も、上記と同様に、光ピックアッ
プ4は目的のトラックTr2に到達してサーボ引き込み
が完了した直後に、目的のセクタSc2にアクセスする
ので、欠陥部Fがあっても、上記と同様に、アクセス動
作を正しく実行することができる。
【0053】次に、光ディスク装置の動作の第3の実施
例を説明する。
【0054】本実施例の動作は、装置動作が開始したと
き、または、光ディスク1へのアクセス動作開始後、サ
ーボ制御の動作エラーが発生したときに、実行する動作
である。なお、装置動作が開始するのは、装置に電源投
入されたとき、あるいは光ディスク1が新たに装着され
たときなどである。
【0055】光ディスク装置は、図7に示すように、装
置動作開始後、あるいはサーボ制御の動作エラーが発生
したとき、光ピックアップ4を一定トラック位置である
ホームポジションにシークさせる(処理301)。そし
て、サーボ制御を開始する(処理302)。
【0056】この後、サーボ引き込みが成功したかどう
か判別する(処理303)。サーボ引き込みが成功した
場合には(処理303のY)、そのままサーボ制御を継
続しながらホスト側装置の命令を監視し、命令を受信す
ると、その命令に従った各種動作に移行する。
【0057】ところで、上記ホームポジションのトラッ
ク上に汚れや傷などの大きい欠陥部があると、サーボ引
き込みが実行できなくなる。サーボ引き込みが失敗した
場合には(処理303のN)、再度ホームポジションへ
のシーク動作を実行する(処理304)。これは、サー
ボ引き込みが実行できなかった場合には、光ピックアッ
プ4がホームポジションからずれて、現在のトラック位
置が分らなくなるからである。
【0058】この後、光ピックアップ4を予め設定され
ている規定トラックにシークさせる(処理305)。そ
して、そのトラック上でサーボ制御を開始して(処理3
06)、サーボ引き込みが成功したかどうか判別する
(処理307)。
【0059】ここで、サーボ引き込みが成功した場合に
は(処理307のY)、前記と同様に、ホスト側装置の
命令に従った各種動作に移行する。一方、ここでも、サ
ーボ引き込みが実行できなかった場合には(処理307
のN)、図示せぬ表示部でエラー表示して(処理30
8)、動作を停止する。
【0060】以上のように、本実施例では、ホームポジ
ションでサーボ引き込みが実行できなかった場合には、
別のトラックでサーボ引き込みを実行するようにしてい
る。これにより、ホームポジションのトラック上に欠陥
部があっても、光ディスク装置がアクセス動作不能にな
ってしまうことが防止される。
【0061】次に、光ディスク装置の動作の第4の実施
例を説明する。
【0062】本実施例の動作は、上記実施例と同一条件
で実行する動作である。すなわち、光ディスク装置は、
図8に示すように、装置動作開始後、あるいはサーボ制
御の動作エラーが発生したとき、上記実施例と同様に、
光ピックアップ4をホームポジションにシークさせて
(処理401)、サーボ制御を開始する(処理40
2)。
【0063】そして、サーボ引き込みが成功したかどう
か判別する(処理403)。サーボ引き込みが成功した
場合には(処理403のY)、ホスト側装置の命令に従
った各種動作に移行する。
【0064】一方、サーボ引き込みが失敗した場合には
(処理403のN)、変数nを「1」とおく(処理40
4)。そして、光ピックアップ4を再度ホームポジショ
ンにシークさせる(処理405)。
【0065】本実施例では、変数nの値に応じてそれぞ
れ異なるトラックが予め規定されている。光ディスク装
置は、ここで変数nの値に応じた1つの規定トラックに
光ピックアップ4をシークさせる(処理406)。そし
て、サーボ制御を開始して(処理407)、その実行結
果を判別する(処理408)。
【0066】ここで、サーボ引き込みが成功した場合に
は(処理408のY)、ホスト側装置の命令に従った各
種動作に移行する。
【0067】一方、サーボ引き込みが失敗した場合には
(処理408のN)、変数nを+1して(処理40
9)、その変数nの値をチェックする(処理410)。
変数nが予め設定されている規定値以下である場合には
(処理410のY)、上記処理405に戻って同様の動
作を繰り返す。これにより、別トラックでサーボ制御が
開始され、そのトラックでサーボ引き込みが失敗した場
合には、さらに別トラックでサーボ制御が開始されると
いう試行動作が繰り返される。
【0068】このようにして、1つのトラック上でサー
ボ引き込みが成功した場合には(処理408のY)、ホ
スト側装置の命令に従った各種動作に移行する。
【0069】また、変数nが規定値を越えた場合には
(処理410のN)、エラー表示して(処理411)、
動作を停止する。
【0070】以上のように、本実施例では、ホームポジ
ションからシークした移動先のトラックでサーボ引き込
みに失敗した場合には、さらに別のトラックに順次移動
して、サーボ制御を複数回試行するようにしている。
【0071】これにより、移動先の一部のトラック上に
欠陥部があっても、いずれかのトラック上でサーボ引き
込みを実行することができるため、光ディスク装置がア
クセス動作不能になってしまうことが防止される。
【0072】次に、光ディスク装置の動作の第5の実施
例を説明する。
【0073】本実施例の動作は、アクセス動作を実行し
た後に実行する動作である。
【0074】いま、光ディスク装置が、1セクタまたは
連続した複数セクタに対する1回のアクセス動作が終了
したとする。この場合、図9に示すように、光ピックア
ップ4が現在位置しているトラックとセクタとを判別す
る(処理501)。
【0075】普通、光ディスク装置は、1回のアクセス
動作が終了すると、サーボ制御を継続しながら、アクセ
ス動作が終了したトラック位置から一定トラック数先ま
での一定領域内に光ピックアップ4を滞在させて、ホス
ト側装置の次の命令を待つ待機動作を実行する。
【0076】本実施例では、この待機動作を開始する前
に、光ピックアップ4を滞在させる一定領域内に、エラ
ートラックがないかどうか判別する。本実施例では、サ
ーボ制御に動作エラーが発生するトラックをエラートラ
ックとして記憶するようになっている。ここでは、その
記憶情報によりエラートラックがないかどうか判別する
(処理502)。
【0077】ここで、上記一定領域内にエラートラック
がない場合には(処理502のN)、そのトラック位置
で待機動作を開始する。この待機動作は、サーボ制御を
そのまま継続し、光ピックアップ4のトラック位置が一
定トラック数先まで移動すると、ジャンプバックシーク
を実行して待機動作を開始した最初のトラック位置に戻
る動作である。
【0078】この待機動作中、サーボ制御の動作エラー
を監視すると共に(処理504、処理504のN)、ホ
スト側装置のアクセス命令を監視する(処理505、処
理505のNより処理504へ)。
【0079】ここで、ホスト側装置からアクセス命令を
受信すると(処理505のY)、そのアクセス命令に従
って所定のアクセス動作を実行する。このアクセス動作
が終了すると、本実施例の動作を最初から開始すること
になる。
【0080】一方、待機動作中のトラック上に欠陥部が
あると、サーボ制御の動作エラーが発生する場合があ
る。待機動作中に、サーボ制御の動作エラーが発生した
場合(処理504のY)、そのトラックをエラートラッ
クとして記憶する(処理506)。
【0081】次に、エラートラックのない領域を探して
(処理507)、その領域の先頭トラックにシークする
(処理508)。そして、待機動作を再開する(処理5
0へ)。なお、待機動作開始時にエラートラックがある
ことを判別した場合にも(処理502のY)、同様に動
作する(処理507へ)。
【0082】以上のように、本実施例では、アクセス動
作終了後の待機動作の実行中に、サーボ制御の動作エラ
ーが発生した場合、そのトラックをエラートラックとし
て記憶しておき、その時点以後、エラートラックでは、
待機動作を実行しないようにしている。
【0083】従って、待機動作中に、サーボ制御の動作
エラーが発生する可能性が低くなる。これにより、ホス
ト側装置からアクセス命令が入力されると、ほとんどの
場合、すぐに対応する動作を実行することができ、命令
動作の実行時間の延長を防止することができるようにな
る。
【0084】なお、図1では追記形の光ディスク装置の
構成例を示したが、本発明は、再生専用形や書換形の光
ディスク装置でも同様に適用することができる。また、
トラッキングのサーボ制御を実行する各種ディスク装
置、特に磁気ディスク装置でも同様に適用することがで
きる。磁気ディスク装置の場合、「ピックアップ装置」
は「磁気ヘッド」を意味することはいうまでもない。
【0085】
【発明の効果】以上ように、本発明によれば、ピックア
ップ装置をアクセスする目的トラックに移動させる場合
には、目的セクタが光ピックアップの読取位置に到達す
る直前に、ピックアップ装置を目的トラックに到達させ
るようにしたので、目的トラック上に欠陥部があって
も、光ピックアップが、その欠陥部に遭遇する可能性が
低くなるため、目的セクタにアクセスできなくなること
を極力防止することができる。
【0086】また、別の1つの発明では、ホームポジシ
ョンでサーボ制御に動作エラーが発生した場合には、ピ
ックアップ装置を別のトラック上に移動させて、その別
のトラック上でサーボ制御を再実行するようにしたの
で、ホームポジションのトラックに欠陥部があっても、
サーボ引き込みすることができるため、アクセス動作不
能なることが防止できる。
【0087】もう1つの発明では、アクセス動作終了
後、各トラック領域での待機動作中にサーボ制御に動作
エラーが発生した場合には、そのトラックをエラートラ
ックとして記憶し、別トラックで待機動作すると共に、
その時点以降、エラートラックでは待機動作を実行しな
いようにしたので、命令情報が入力されると、ほとんど
の場合、すぐに対応する動作を実行することができるた
め、命令動作の実行時間の延長を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ディスク装置のブロ
ック構成図である。
【図2】光ディスク装置の動作の第1の実施例を示す動
作フローチャートである。
【図3】算出する各時間の説明図である。
【図4】光ピックアップのシーク動作の説明図である。
【図5】光ディスク装置の動作の第2の実施例を示す動
作フローチャートである。
【図6】その実施例における光ピックアップのシーク動
作の説明図である。
【図7】光ディスク装置の動作の第3の実施例を示す動
作フローチャートである。
【図8】光ディスク装置の動作の第4の実施例を示す動
作フローチャートである。
【図9】光ディスク装置の動作の第5の実施例を示す動
作フローチャートである。
【図10】従来の光ピックアップのシーク動作の説明図
である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3,6 モータ駆動部 4 光ピックアップ 5 シークモータ 7 信号検出部 8 サーボ制御部 9 情報記録再生部 10 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するディスクの各トラック上でピッ
    クアップ装置をトラックの位置変位に追従させるサーボ
    制御手段と、入力する命令情報に従って上記ピックアッ
    プ装置を目的トラック上に移動させて目的セクタに情報
    を記録あるいは目的セクタの記録情報を読み出すアクセ
    ス手段とを備えているディスク装置において、上記ピッ
    クアップ装置を上記目的トラックに移動させる場合に
    は、上記目的セクタが上記ピックアップ装置のアクセス
    位置に到達する直前に上記ピックアップ装置を上記目的
    トラックに到達させるシーク時点調節手段を備えている
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記シーク時点調節手段は、上記ピック
    アップ装置の移動速度を一定にして、上記命令情報を入
    力した後上記ピックアップ装置の移動開始時点を遅らせ
    ることにより上記ピックアップ装置の上記目的トラック
    への到達時点を調節する手段であることを特徴とする請
    求項1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記シーク時点調節手段は、上記命令情
    報を入力した後直ちに上記ピックアップ装置の移動を開
    始して、移動速度を変化させることにより上記ピックア
    ップ装置の上記目的トラックへの到達時点を調節する手
    段であることを特徴とする請求項1記載のディスク装
    置。
  4. 【請求項4】 ピックアップ装置を回転するディスクの
    各トラック上に移動させてトラックの位置変位に追従さ
    せるサーボ制御を実行する一方、そのサーボ制御にエラ
    ーが発生した場合には上記ピックアップ装置を一定トラ
    ック位置であるホームポジションに移動させて上記サー
    ボ制御を再実行するディスク装置のサーボ制御方法にお
    いて、上記ホームポジションでのサーボ制御にも動作エ
    ラーが発生した場合には、上記ピックアップ装置をさら
    に別のトラック上に移動させて、その別のトラック上で
    上記サーボ制御を再実行することを特徴とするディスク
    装置のサーボ制御方法。
  5. 【請求項5】 上記別のトラックは複数設定されてお
    り、その内の1つのトラック上でのサーボ制御に動作エ
    ラーが発生した場合には、上記ピックアップ装置を順次
    他のトラック上に移動させてサーボ制御の再実行を繰り
    返すことを特徴とする請求項4記載のディスク装置のサ
    ーボ制御方法。
  6. 【請求項6】 入力した命令情報に従ってピックアップ
    装置を目的トラックに移動させて目的セクタにアクセス
    した後、そのピックアップ装置を目的トラック近辺のト
    ラック上でトラック位置変位に追従させるサーボ制御を
    実行しながら次の命令情報を待つディスク装置のサーボ
    制御方法において、上記サーボ制御に動作エラーが発生
    した場合には、そのときのトラックをエラートラックと
    して記憶すると共に、上記ピックアップ装置を別のトラ
    ック位置に移動させてその別のトラック上でサーボ制御
    を再実行する一方、その時点以降、命令情報を待つ期間
    中には、記憶したエラートラック以外のトラック上でサ
    ーボ制御を実行することを特徴とするディスク装置のサ
    ーボ制御方法。
JP25902093A 1993-09-24 1993-09-24 ディスク装置およびそのサーボ制御方法 Pending JPH0793769A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459797B1 (ko) * 1999-08-31 2004-12-04 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 광디스크 장치 및 그 제어 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459797B1 (ko) * 1999-08-31 2004-12-04 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 광디스크 장치 및 그 제어 방법

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