JPH0793514B2

JPH0793514B2 - 部品供給装置

Info

Publication number: JPH0793514B2
Application number: JP2250908A
Authority: JP
Inventors: 孝野山; 佳史中尾; 正憲安武; 智田中; 眞司森本; 典晃吉田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1990-09-19
Filing date: 1990-09-19
Publication date: 1995-10-09
Anticipated expiration: 2010-10-09
Also published as: JPH04129300A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は電子部品を部品装着機に供給する部品供給装置
に関するものである。

（従来の技術）電子部品装着機にセットされて用いられる従来の部品供
給装置、例えばパーツカセットには、多数の電子部品を
収容した部品集合体（例えばテープ状部品集合体）が、
例えば繰出可能に巻回された状態で装填され、電子部品
装着機の部品装着動作に応じて電子部品を所定取出位置
に順次送るように構成されている。

パーツカセットを用いて部品を供給する場合に、もしも
部品切れが突然生じると、次のパーツカセットを準備す
るまで部品装着作業が中断され部品装着機の稼働率が低
下するので、従来はパーツカセットをセットする際、各
パーツカセットの部品搭載数量の初期値を人手によって
部品装着機に全て入力し、部品装着機が部品装着動作に
応じて各部品搭載数量を書換えるように構成されてい
る。

発明が解決しようとする課題ところで上記従来例では、全ての部品搭載数量の初期値
を人手によって入力しなければならないが、近年の部品
装着機には、数十〜数百のパーツカセットがセットされ
るようになっており、大変な手間がかかると共に、誤入
力のおそれがある。

これに対しては、各パーツカセットに記憶部を設け、こ
の記憶部に前記初期値を格納しておき、この初期値を部
品実装機に読取らせることが考えられる。

しかし記憶部をパーツカセットに設けただけでは、記憶
部に格納されている部品搭載数量を書換えることができ
ないため、部品実装機から取外したパーツカセットを再
度セットした場合は、部品搭載数量が判らないという問
題が生じる。

もし逆に部品搭載数量を部品装着機が装着動作に応じて
書換えるようにすると、そのデータを部品装着機はセッ
トされている全てのパーツカセットとの間で送受信しな
ければならずこのような送受信には一定の時間を要する
ため、部品装着タクトの短縮化が困難になるという問題
が生じる。同様の問題は他の種類の部品供給装置にも生
じる。

本発明は上記問題点に鑑み、搭載部品数量の現在値を保
持することができ、しかも部品タクトの短縮化を可能と
することができる部品供給装置を提供することを目的と
する。

課題を解決するための手段本発明は上記目的を達成するため、部品収納手段を搭載
した多数の部品供給装置が部品装着機にセットされ、部
品装着動作毎に選択された部品供給装置が前記部品収納
手段に収納された電子部品を取出し前記部品装着機へ供
給するものにおいて、部品搭載数量を格納するための記
憶手段と、部品取出し動作に応じて前記部品搭載数量を
書換える演算手段と、前記部品装着機の制御装置との間
で前記部品搭載数量の受送信を行う受送信手段とを備え
たことを特徴とする部品供給装置を提供するものであ
る。

作用上記構成によれば、記憶手段に部品搭載数量の初期値を
格納しておき、演算手段によって前記部品搭載数量を書
換えることにより、前記記憶手段に部品搭載数量の現在
値を保持させることができ、かつこの部品搭載数量等の
データを部品装着機の制御装置に送ることができる。

しかもこの書換動作は部品装着機との間のデータの送受
信なしに行うことができるので、多数の部品供給装置を
部品装着機にセットする場合でも、部品装着機の部品装
着タクトを短縮化する上で何ら支障とならない。

実施例本発明の一実施例を、第１図ないし第７図に基き説明す
る。

本実施例のパーツカセット（部品供給装置）１は、第１
図に示すように、テープ状部品集合体２が繰出可能に巻
回されたリール３（このリール３と前記テープ状部品集
合体２が本発明の部品収納手段を構成する。）を回転可
能に装填するためのリール装填部４を後部に備え、前端
部には前記テープ状部品集合体２のキャリアテープを間
欠的送りして各電子部品を部品取出位置に順次移動させ
るための送り部５が、その後方には前記テープ状部品集
合体２のカバーテープを前記間欠送りに同期して巻取る
巻取部６と、前記送り部５を駆動するための揺動レバー
７とが設けられている。巻取部６の後方には、このパー
ツカセット１を部品装着機８にセットするための係止部
９が設けられている。

この係止部９には、記憶演算部10が付設されている。こ
の記憶演算部10は、第２図に示すように、パーツカセッ
ト１が搭載している電子部品の名とその搭載数量とを読
み書き可能に格納する記憶部11と、電子部品の取出信号
に応じて部品搭載数量の初期値から「１」を減算しその
値を前記記憶部11に書込む演算部12とを備えている。一
方、前記揺動レバー７の遊端部に永久磁石13を取付ける
と共に、この永久磁石13の移動軌跡の終端部近傍位置に
磁力を検知して前記取出信号を出力する取出検知部14を
配設している。又前記記憶演算部10の上面側部位には、
前記記憶部11に格納されている部品名や部品搭載数量に
ついてのデータを送信したり又は書込むためのデータや
前記送信の指令を受信するための送受信部15が設けられ
ている。

このパーツカセット１がセットされる部品装着機８は、
第１図に示すように、セットされたパーツカセット１の
前記送受信部15との間で信号わ交わすための送受信部16
を備えている。又この部品装着機８は、第３図に示すよ
うに、生産機種のプログラムやそのために使用する電子
部品の部品名及び使用数量、各パーツカセット１がセッ
トされるべきＺ位置、１枚の基板における部品装着に要
する時間などのデータを格納するための記憶部17と、前
記プログラムに基いてこの部品装着機８の動作を制御す
ると共に、パーツカセット１のセット位置が正しいかど
うかの判別や、部品切れの順番の判別などを行う制御部
18と、その結果を画面表示する表示部19とを備えてい
る。尚、このような判別手段を各パーツカセットに設け
ても良い。

又本実施例では、テープ状部品集合体２をリール３に巻
回された状態で集中管理するための部品管理部を設けて
いる。この部品管理部は、第４図に示すように、各テー
プ状部品集合体２をリール３に設けられたバーコードな
どのコード20を読取るコード読取手段21と、各コード20
ごとに部品名と部品搭載数量とを格納するための部品デ
ータベース22と、これらデータをパーツカセット１との
間で読み書きするための送受信部23と、これらの動作を
制御する制御部24とを備えている。

以上の構成における部品管理の流れを、第５図のフロー
チャートに沿って説明する。

所定生産機種に基き、ステップ＃１でリール３に巻回さ
れた状態のテープ状部品集合体２を各パーツカセット１
に装填し、ステップ＃２でコード読取手段21によって前
記リール３のコード20を読取る。部品管理部では該当す
るコード20に基き、ステップ＃３でその部品名と部品搭
載数量の初期値とをパーツカセット１の記憶演算部10に
書込む。

次にステップ＃４でパーツカセット１を部品装着機８に
搬送し、ステップ＃５で所定のＺ位置にセットする。全
パーツカセット１のセットが完了すると、部品実装機８
にセットチェック指令を入力する。部品装着機８の制御
部18はステップ＃６で各パーツカセット１から夫々の部
品名を読取り、記憶部17に入力されている動作プログラ
ムに基き、ステップ＃７で各部品が所定Ｚ位置にセット
されているかどうか判別し、第６図に示すように、その
結果を表示部19に示す。セットミスがあればステップ＃
８でパーツカセット１を再セットし直し、ステップ＃９
で部品装着作業を開始する。

各パーツカセット１は、部品の取出動作に応じて演算部
12が初期値から「１」ずつ減算し、そのつど記憶部11の
部品搭載数量を書換える。部品装着作業の途中で、部品
切れチェックを行う場合、部品装着機８に部品切れ予告
指示を入力する。制御部18は、ステップ＃10で各パーツ
カセット１の部品搭載数量の現在値を読取ると共に、各
部品の基板１枚当りの使用数量と、基板１枚の装着作業
に要する時間とに基き、同時刻における各部品の残数か
ら各部品が部品切れになるまでの時間を演算し、第７図
に示すように、表示部19に示す。そしてステップ＃12で
必要に応じてパーツカセット１の交換を行う。これによ
り、各パーツカセット１の部品切れの順番を判別するこ
とができるので、この順番に従って交換用のパーツカセ
ット１を部品切れとなる前に準備することができ、部品
装機８の稼働率低下を回避することができる。

ステップ＃13で部品装着作業が終了すると、ステップ＃
14でパーツカセット１を部品装着機８から取外し、ステ
ップ＃15で部品管理部に搬送する。部品管理部では、ス
テップ＃16でリール３ごとに部品名、部品搭載数量の現
在値を読取り、各コード20と共に部品データベース22に
格納する。ステップ＃17ではテープ状部品集合体２をリ
ール３ごとパーツカセット１から取外す。

本実施例によれば、各パーツカセット１自体が、装填さ
れているテープ状部品集合体２の部品搭載数量の現在値
を書換えることにより、部品装着機８が各パーツカセッ
ト１に対して書換動作を行う従来例に比べて各パーツカ
セット１と部品装着機８との間の送受信に要する時間を
省略することができるので、装着タクトの短縮化を可能
とすることができる。

又テープ状部品集合体２の部品搭載数量の現在値をその
リール３のコード20と共に集中管理することにより、テ
ープ状部品集合体２をパーツカセット１から取外し再使
用の際に別のパーツカセット１に装填しても、このパー
ツカセット１に前記現在値を部品データベース22から書
込むことができるので、パーツカセット１を有効に使用
することができると共に、端数のテープ状部品集合体２
を小さなスペースで保管することができる。

本発明は上記パーツカセット１以外の部品供給装置にも
適用することができる。例えば、第８図に示すバルクカ
セット（部品収納手段）2aをセットした部品供給装置1
a、第９図に示すステック型部品収納手段2bをセットし
た部品供給装置1bに、本発明を適用することが可能であ
る。なお、これらの部品供給装置1a、1bは部品搭載数量
を格納するための記憶手段と、部品取出動作に応じて前
記部品搭載数量を書換える演算手段とを併せもつ、記憶
演算部10a、10bを夫々備えており、又部品装着機の制御
装置との間で部品搭載数量の受送信を行う受送信手段を
夫々備えている。

本発明は上記実施例に示すほか、種々の態様に構成する
ことができる。例えば演算手段が行う部品搭載装置の書
換と基となる部品取出動作の検出手段は上記実施例に示
すものに限定されず、適切な公知技術を採用することが
できる。

発明の効果本発明の部品供給装置は上記構成、作用を有するので、
部品装着機から取外された場合でも常に部品搭載数量の
現在値を保持することができ、再度セットされた場合で
も部品装着機の稼働率が低下しないように部品切れに対
応することができるのみならず、部品装着タクトの短縮
化に支障をきたすことなく前記部品搭載数量の書換を行
うことができる。又記憶手段を部品供給装置そのものに
設け、部品収納手段においてなんら記憶手段を設けるこ
とを必要としないので、記憶手段は部品供給装置の台数
分でよく、又部品が空になったときも記憶手段を脱着す
る必要がなく単に新規の部品収納手段を当該部品供給装
置にセットするだけでよい結果、コスト的に有利である
と共に部品管理を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略側面図、第２図はその
要部のブロック図、第３図は部品装着機における部品デ
ータ管理のブロック図、第４図は部品管理部のブロック
図、第５図は部品管理のフローチャート、第６図はセッ
ト位置の判別結果を示す表示画面図、第７図は部品切れ
予告の判別結果を示す表示画面図、第８図及び第９図は
夫々他の実施例の斜視図である。 11……記憶手段 12……演算手段 15、16……受送信手段 18……部品装着機の制御装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者田中智大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者森本眞司大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者吉田典晃大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (56)参考文献特開昭63−162131（ＪＰ，Ａ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】部品収納手段を搭載した多数の部品供給装
置が部品装着機にセットされ、部品装着動作毎に選択さ
れた部品供給装置が前記部品収納手段に収納された電子
部品を取出し前記部品装着機へ供給するものにおいて、
部品搭載数量を格納するための記憶手段と、部品取出し
動作に応じて前記部品搭載数量を書換える演算手段と、
前記部品装着機の制御装置との間で前記部品搭載数量の
受送信を行う受送信手段とを備えたことを特徴とする部
品供給装置。