JPH079318Y2 - スイッチ - Google Patents

スイッチ

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JPH079318Y2
JPH079318Y2 JP1989100146U JP10014689U JPH079318Y2 JP H079318 Y2 JPH079318 Y2 JP H079318Y2 JP 1989100146 U JP1989100146 U JP 1989100146U JP 10014689 U JP10014689 U JP 10014689U JP H079318 Y2 JPH079318 Y2 JP H079318Y2
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Inventor
亀久善 西川
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株式会社サガミ電子工業
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は例えばプリント配線基板に実装して使う、い
わゆるディップスイッチとして利用することができるス
イッチに関する。
「従来の技術」 従来より各種構造のディップスイッチが提案されている
が、その殆どは可動接点が固定接点上をスライドする構
造が採られている。
「考案が解決しようとする課題」 可動接点が固定接点上をスライドする構造としたとき、
可動接点がスライドするごとにこの可動接点及び固定接
点が摩耗し、操作の頻度が高い部分での使用に耐えられ
ない。
また可動接点と固定接点をスライド接触させることによ
って可動接点と固定接点との間に働く接触圧を大きく採
れない欠点もある。
つまり、可動接点と固定接点との間に働く接触圧を大き
く採ると固定接点及び可動接点の摩耗がますます激しく
なるからである。
このため可動接点と固定接点との間に働く接触圧を小さ
く設定するが、接触圧があまり小さいと、接触不良事故
が起き、安定性が悪い欠点がある。
「課題を解決するための手段」 この考案では凹溝の底面に一対の固定接点が設けられた
基板と、 この基板の凹溝の中央に対向して透孔を有し、凹溝の開
放部を覆って、基板と共にケースを構成するカバーと、 このカバーに形成された透孔から外部に突出し、一対の
固定接点を含む面内でその一方の固定接点を中心として
回動自在に保持された操作子と、 操作子の裏面に形成された係合穴に一端が係合し、他端
が操作子の回動中心で固定接点に係合し、この固定接点
と操作子との間に反発力を与える第1弓形バネと、 係合穴に一端が係合されて第1弓形バネの操作子側の端
部と接触し、第1弓形バネの内面にほぼ沿って延長さ
れ、他方の固定接点上に突出して操作子の回動によりそ
の他方の固定接点に接離する可動接点を有し、その可動
接点が他方の固定接点から離れている状態で、回動中心
付近で第1弓形バネと接触する第2弓形バネと、 可動接点を他方の固定接点に接触させた操作子の回動位
置において、その操作子の突部とケースの突部とが互い
に離脱可能に係合して、可動接点を他方の固定接点から
離した操作子の回動位置への回動を阻止する手段と、 によってスイッチを構成したものである。
この考案の構成によれば、第1弓形バネと一方の固定接
点との係合が維持された状態で、第2弓形バネを十分た
わませてその可動接点を他方の固定接点に接触させるこ
とができ、一方可動接点が他方の固定接点から離れてい
る状態では、第2弓形バネは第1弓形バネによってその
動きが規制され、かつ操作子と一方の固定接点との間に
両弓形バネによって強い反発力を与えることができる。
しかも、この考案では可動接点は他方の固定接点に対し
てスライド動作によって接離する構造でないため、固定
接点及び可動接点は共に摩耗のおそれはない。従って耐
久性のよいスイッチを提供することができる。
「実施例」 第1図乃至第5図にこの考案の一実施例を示す。
図中10は基板を示す。この基板10は第3図に示すように
隔壁11と底面板12とを有し、この隔壁11と底面板12によ
って凹溝13が形成される。
底面板12には一対の固定接点21と22が設けられる。この
固定接点21と22は基板10を成形する際に金型にインサー
トされ、隔壁11の下部に喰い込んだ状態で固定される。
底面板12の両端部には溝12Aが形成され、この溝12Aに固
定接点21と22から引き出された端子21Aと22Aが折り曲げ
られて挿入される。
一対の固定接点21と22は第1図に示すように一方の固定
接点21が長く形成されて底面板12の長手方向の中央より
過半部を占める位置まで延長され、中央位置にV溝21B
が形成される。
このV溝21Bに第1図に示す第1弓形バネ30から突出し
た突起31が係合し、突起31を支点として第1弓形バネ30
が転換動作を行う。
第1弓形バネ30は導電性板バネによって形成され、他端
側は操作子40の裏面に形成された係合穴40Aに係合し、
操作子40と固定接点21との間に反発力を与える。
隔壁11の上面は円弧状に形成され、また隔壁11の内壁面
に円弧状の段部11Aが形成される。操作子40はこの円弧
状段部11Aに案内され、V溝21Bの位置を中心として回動
する。
基板10の凹溝13の開放部を覆うようにカバー50が被せら
れ、これら基板10とカバー50とによってケースが構成さ
れる。カバー50の上面には凹溝13の中央と対向する位置
に透孔51が形成され、この透孔51を通じて操作子40が外
部に突出し、転換操作が行える構造とされる。
カバー50の凹溝13と対向する部分の天井面は隔壁11の上
面と同じ曲率の円弧面とされ、操作子40を円弧に沿って
案内する。
操作子40の両側には第4図に示すように突部41Bが形成
され、また隔壁11の上部中央位置に第3図に示すように
突部11Bを形成し、この突部41Bと11Bとによって操作子4
0が可動範囲の中央で停止することを阻止し、必ず可動
範囲の両端部分のみで安定するようにしている。
基板10の側面には傾斜面を持った爪14が形成され、この
爪14にカバー50に形成した孔52(第5図)が係合してカ
バー50は基板10に対して抜け止めされ、合体される。
第1弓形バネ30とほぼ重ねられて第2弓形バネ32が配設
される。第2弓形バネ32は導電性板バネによって形成さ
れ、その一端が操作子40の係合穴40Aに係合されて第1
弓形バネ30の操作子40側の端部と接触し、第1弓形バネ
30の内面にほぼ沿って延長されている。第2弓形バネ32
の他端側は第1弓形バネ30の突起31を設けた端部側から
さらに延長されており、その先端は他方の固定接点22上
に突出して可動接点60とされる。なお、この実施例では
第2弓形バネ32の先端を下方に折り曲げて可動接点60を
形成した場合を示し、また第1弓形バネ30と第2弓形バ
ネ32とを一枚の板バネを折り曲げて一体に形成した場合
を示す。
可動接点60は操作子40が透孔51内を移動することによっ
て固定接点21に形成したV溝21Bの位置を中心に回動
し、他方の固定接点22に対して接離し、固定接点21と22
の間を電気的に導通と非導通の状態に切替える。
操作子40を回動させて可動接点60を固定接点22に接触さ
せた状態では、第2弓形バネ32の弾性力により操作子40
は可動接点60を固定接点22から離した時の回動位置へ回
動しようとするが、前述したように突部41Bと11Bとを形
成したことにより、それらが係合してその回動は阻止さ
れる。
なお、可動接点60が固定接点22から離れている状態では
第2弓形バネ32は突起31付近で第2弓形バネ30と接触す
る。
この実施例では第5図に示すように、複数のスイッチを
カバー50内に収納する構造とした場合を示すが、カバー
50内に一つのスイッチを収納した構造とすることもでき
る。
また、この実施例では可動接点60を固定接点22に圧接さ
せた時の第2弓形バネ32の弾性力による操作子40の回動
を阻止する手段として、操作子40と基板10とにそれぞれ
突部41B,11Bを設けているが、これに限らず、例えば操
作子40とカバー50とに互いに離脱可能に係合する突部を
設けてもよい。
この考案の構成によれば第1弓形バネ30によって常時操
作子40と固定接点21の間に反発力を与えている。従っ
て、第1弓形バネ30に形成した突起31には固定接点21に
向かう大きな接触圧を与えることができる。
また、操作子40の転換操作によって可動接点60が固定接
点22に接触するが、この接触圧も固定接点21への接触圧
と同様に第2弓形バネ32によって大きな接触圧を得るこ
とができ、つまり可動接点60と突起31は別々に独立して
操作子40から反力が与えられる構造となる。
よって、可動接点60が固定接点22に接触した状態でも固
定接点21と22の双方に安定した接触圧を与えることがで
きる。
また、突起31と可動接点60との間の寸法を小さくしても
可動接点60を大きくたわませることができるため、固定
接点21,22間の寸法を小さくすることができ、スイッチ
全体を小さく作ることができる。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案によれば可動接点60が固
定接点22に対してスライドすることなく接離するから、
接点間の摩耗がなく、耐久性の高いスイッチを提供する
ことができる。
また、一対の固定接点間の寸法を小さくし、即ち第1弓
形バネの端部から突出する第2弓形バネの長さを小さく
してもその突出端の可動接点の大きなたわみ量を得るこ
とができ、さらに両弓形バネは重なった配置となってい
るため、スイッチ全体を一対の固定接点の配列方向にお
いてもそれと直交する弓形バネの幅方向においても小さ
く構成することができる。
さらに、二つの弓形バネを具備することにより、可動接
点が他方の固定接点に接触した状態で、一対の固定接点
の双方に安定した接触圧をそれぞれ与えることができ、
一方可動接点が他方の固定接点から離れている状態で
は、第2弓形バネは第1弓形バネによってその動きが規
制され、例えば振動環境下でも非導通状態が安定して維
持されるため、高い信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の一実施例を示す断面図、
第3図はこの実施例に用いた基板の構造を説明するため
の斜視図、第4図は操作子の形状を説明するための平面
図、第5図は全体の形状の一例を示す斜視図である。 10:基板、11:隔壁、12:底面板、13:凹溝、21,22:固定接
点、30:第1弓形バネ、32:第2弓形バネ、40:操作子、5
0:カバー、51:透孔、60:可動接点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.凹溝を具備し、この凹溝の底面に一対の
    固定接点が設けられた基板と、 B.この基板の上記凹溝の開放面を覆うように被せられ、
    上記凹溝の開放面の中央に対向して透孔が形成され、上
    記基板と共にケースを構成するカバーと、 C.このカバーに形成された透孔を通じて外部に突出し、
    上記一対の固定接点を含む面内でその一方の固定接点を
    中心として回動自在に保持された操作子と、 D.この操作子の裏面に形成された係合穴に一端が係合
    し、他端が上記操作子の回動中心で上記一方の固定接点
    に係合し、この固定接点と上記操作子との間に反発力を
    与える第1弓形バネと、 E.上記係合穴に一端が係合されて上記第1弓形バネの上
    記操作子側の端部と接触し、上記第1弓形バネの内面に
    ほぼ沿って延長され、他方の固定接点上に突出して上記
    操作子の回動によりその他方の固定接点に接離する可動
    接点を有し、その可動接点が上記他方の固定接点から離
    れている状態で、上記回動中心付近で上記第1弓形バネ
    と接触する第2弓形バネと、 F.上記可動接点を上記他方の固定接点に接触させた上記
    操作子の回動位置において、その操作子の突部と上記ケ
    ースの突部とが互いに離脱可能に係合して、上記可動接
    点を上記他方の固定接点から離した上記操作子の回動位
    置への回動を阻止する手段と、 によって構成したスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5828946U (ja) * 1981-08-20 1983-02-24 オムロン株式会社 スイツチ
JPS6410921U (ja) * 1987-07-08 1989-01-20

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