JPH0793188B2 - 薄膜elパネル - Google Patents

薄膜elパネル

Info

Publication number
JPH0793188B2
JPH0793188B2 JP2069216A JP6921690A JPH0793188B2 JP H0793188 B2 JPH0793188 B2 JP H0793188B2 JP 2069216 A JP2069216 A JP 2069216A JP 6921690 A JP6921690 A JP 6921690A JP H0793188 B2 JPH0793188 B2 JP H0793188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
silicone resin
black silicone
panel
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2069216A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03269994A (ja
Inventor
卓郎 山下
隆 小倉
勝 吉田
重夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2069216A priority Critical patent/JPH0793188B2/ja
Publication of JPH03269994A publication Critical patent/JPH03269994A/ja
Publication of JPH0793188B2 publication Critical patent/JPH0793188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明はパーソナルコンピュータやワードプロセッサ
などのディスプレイ装置に使用される薄膜EL(エレクト
ロルミネセンス)パネルに関するものである。
<従来の技術> 従来の薄膜ELパネルは、第2図に示すように、ガラス基
板2上に下部透明電極3,下部絶縁層4,発光層5,上部絶縁
層6および上部電極7を順次形成してEL素子1を作製
し、このEL素子1への湿気の侵入を防止するため、裏ば
りガラス8をガラス基板2にエポキシ樹脂の接着剤9を
用いて張り合わせていた。そして、更に湿気に対処して
高信頼性を確保するため、上記裏ばりガラス8の穴10を
通してシリカゲル粉末と黒色粉末とを分散したシリコン
オイルをEL素子1と裏ばりガラス8との間の空間11に封
入して、吸湿性能を持たせ、その穴10をトールシール12
で密封していた。
また、特開昭61−290693号公報に見られるようなラミネ
ートフィルムを用いてEL素子への湿気の侵入を防止する
構成のものも知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、前者では裏ばりガラス8とシリカゲル粉
末および黒色粉末を分散させたシリコンオイルの価格が
高く、更に、シリコンオイルを封入する工程に長時間を
要するため、薄膜ELパネルの低コスト化に対して大きな
障害となっていた。加えて、裏ばりガラス8自体の厚
み、重さのために、このタイプの薄膜ELパネルの薄型,
軽量化には限界があった。
一方、後者のタイプでは、耐湿に対する高信頼性確保の
ための吸湿機能に対して、何等具体的検討がなされてお
らず、また、高コントラスト化に対する配慮もなされて
いなかった。
この発明は、上述の事情を考慮してなされたもので、防
湿シートの内側にシリコンオイルを用いることなく吸湿
機能を付与し、薄膜ELパネルの信頼性を欠くことなく、
材料価格の低減化,工程の簡略化,ELパネルの薄型軽量
化,高コントラスト化を実現しようとするものである。
<課題を解決するための手段> この発明の基本構成は、透光性基板上に形成された薄膜
EL素子上を表示品質を高めることを主目的として黒色シ
リコーン樹脂でコートし、更に、その黒色シリコーン樹
脂を防湿シートで被覆した点である。加えて、湿気に対
する信頼性向上を目的に、薄膜EL素子と防湿シートとの
間に下記,,の様な形で、粉末又は粒状の水分吸
収体を配置している。
上記黒色シリコーン樹脂中に粉末又は粒状の水分吸収
体を分散させる。
上記黒色シリコーン樹脂と防湿シートとの間に粉末又
は粒状の水分吸収体を配置する。
上記黒色シリコーン樹脂と防湿シートとの間に、粉末
又は粒状の水分吸収体を内蔵した通気性を有する袋を配
置する。
なお、この発明におけるEL素子とは、ガラス基板などの
透光性基板上に透明導電膜,下部絶縁膜,EL発光層,上
部絶縁膜,背面電極膜を順次積層して構成する。上記絶
縁膜の一方が無いEL素子の構成であってもよい。
<作用> この発明の薄膜ELパネルでは、防湿シートにより、外部
からの湿気の侵入が防止される。そして更に、防湿シー
トの内側に上記,,の形態で配置された粉末又は
粒状の水分吸収体が水分を吸収するから、湿気に対して
更に高信頼性が確保される。
コントラストの面からは黒色のシリコーン樹脂でEL素子
をコートしているので、透光性基板側から見て、表示面
の背景は黒色であり、コントラストは良く、表示品質が
高い。しかも、黒色シリコーン樹脂はEL素子に密着して
おり、樹脂の厚さも均一である為、パネル表示面の見栄
えも従来に比して格段に良い。
このように、この発明の薄膜ELパネルは、湿気に対する
信頼性は十分保った上に、高コントラスト化が図れる。
また、裏ばりガラスを用いない等の材料面での低コスト
化と同時に、シール工程が簡略化できるので、この面か
らの低コスト化も図れる。更に裏ばりガラスを用いなく
なる為、薄膜ELパネルはよりいっそう薄型、軽量とな
る。
<実施例> 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図(a),(b),(c)はこの発明の各実施例を
示し、第2図に示した従来例と同一の構成要素について
は同一の符号を付している。第1図の(a),(b),
(c)は水分吸収体の配置形態が異なっているだけで、
他の基本的構成は同じもので、第1図(a)は粉末又は
粒状の水分吸収体を黒色シリコーン樹脂の中に分散させ
たもの、第1図(b)は水分吸収体を黒色シリコーン樹
脂の上に配置したもの、第1図(c)は黒色シリコーン
樹脂の上に通気性を有する袋に入れた水分吸収体を配置
したものである。
第1図(a),(b),(c)において、1はEL素子
で、このEL素子1は、例えばガラス基板にて構成される
透光性基板2の上面に、互いに一定間隔で平行配列され
た帯状の下部透明電極3と、下部絶縁層4と、EL発光層
5と、上部絶縁層6と、下部透明電極3に直交する方向
に互いに一定間隔で平行配列された帯状の上部電極7と
を順次積層して構成している。
13は黒色シリコーン樹脂である。この黒色シリコーン樹
脂13はEL素子1を覆う様に塗布又は印刷形成される。14
は粉末又は粒状の水分吸収体であり、例えばシリカ(Si
O2)とかモレキュラーシーブ等の粉末又は粒状物で構成
される。第1図(a)では、この水分吸収体14は黒色シ
リコーン樹脂13中に分散させている。第1図(b)で
は、水分吸収体14は黒色シリコーン樹脂13の上に配置し
ている。第1図(c)では、水分吸収体14は通気性を有
する袋20内に配置して、その袋20を黒色シリコーン樹脂
13の上に配置している。
また、第1図(a),(b),(c)において、18は防
湿シートであり、厚さ5〜50μmのAl等の金属箔16の上
下を厚さ5〜50μmのポリエステル等の有機樹脂フィル
ム15,17でサンドイッチした構造の積層シートである。
有機樹脂フィルム15と17は、同一材料でも異なるもので
もかまわない。
この際、防湿効果は主としてAl等の金属箔16が不透湿で
あることによって構成される。この金属箔16の上下に形
成されるポリエステル等の有機樹脂フィルム15,17は、
金属箔16の表面保護、およびEL素子1との電気的絶縁
が、その主な役目であるが、透湿性の低い材料が好まし
いことは言うまでもない。
上記防湿シート18はEL素子1との間に、空間19を形成す
るようにして、EL素子1を被覆したのち、その周辺部を
透光性基板2(透光性基板2上には下部透明電極3、あ
るいは上部電極7が形成されている箇所もある。)にエ
ポキシ系樹脂9で接着して完全に密封している。
また、上記水分吸収体14は防湿シート18の内側に何等か
の理由で存する水分を吸収するから、EL素子1の湿気に
対する信頼性が更に向上する。
なお、粉末又は粒状の水分吸収体14の角により、防湿シ
ート18が損傷を受ける事を防止する目的で、防湿シート
18の内側に緩衝材として不織布、織布、紙、フィルム等
を配置してもよい。
次に、本発明の薄膜ELパネルの作製方法について述べ
る。透光性基板2上に薄膜EL素子1を形成した後、真空
中で200℃以上に昇温してEL素子1のガス出しを行い、
残留水分を可能な限り除去する。ここまでは第1図
(a),(b),(c)共に同様である。
次に、第1図(a)の場合はELパネルを乾燥N2ガス又は
乾燥空気中に移し、薄膜EL素子1を覆う様に、粉末又は
粒状の水分吸収体14が分散されている黒色シリコーン樹
脂13を塗布又は印刷する。この場合、塗布又は印刷する
水分吸収体入り黒色シリコーン樹脂液は、100℃以上に
昇温して真空脱水した必要量の粉末又は粒状の水分吸収
体14と真空で脱水,脱泡した黒色シリコーン樹脂液とを
室温で混合して用意される。塗布又は印刷時のELパネル
及び黒色シリコーン樹脂液の温度は室温である。
その後、使用する黒色シリコーン樹脂13の性質に従っ
て、一定時間、一定温度(例えば150℃、1時間)に昇
温して、黒色シリコーン樹脂13を硬化させる。黒色シリ
コーン樹脂13が硬化したら、防湿シート18をエポキシ系
樹脂9で貼り合わせる。この場合も周囲雰囲気は乾燥N2
ガス又は乾燥空気とする。従って、空間19には乾燥N2
ス又は乾燥空気が封入される。なお、前述の如く緩衝材
として防湿シート18の内側にシート状の不織布、織布、
紙、フィルム等を配置しても良い。これは第1図
(a),(b),(c)共に同様である。
次に、第1図(b),(c)の場合は、ELパネルを乾燥
N2ガス又は乾燥空気中に移した後、あらかじめ真空で脱
水、脱泡している黒色シリコーン樹脂液を薄膜EL素子1
を覆う様に塗布又は印刷する。その後、黒色シリコーン
樹脂13を昇温、硬化する。
第1図(b)の場合は、黒色シリコーン樹脂13が硬化し
た後、この黒色シリコーン樹脂13の上に100℃以上に昇
温して真空脱水した水分吸収体14を必要量だけ配置す
る。
第1図(c)の場合は必要量の水分吸収体14が入った通
気性の袋20を、あらかじめ100℃以上に昇温して真空脱
水しておき、硬化した黒色シリコーン樹脂13の上に置
く。このように水分吸収体14を通気性の袋14に入れる
と、水分吸収体の取り扱い,管理が容易になる。
こうした後、第1図(b),(c)共に防湿シート18を
透光性基板2上にエポキシ系樹脂9で貼り合わせる。周
囲雰囲気が乾燥N2ガス又は乾燥空気である点は第1図
(a)の場合と同様である。
第1図(a),(b),(c)のパネルの室温常湿での
表示品質劣化までの推定寿命は約50,000時間であり、十
分実使用に耐え得ることがわかった。
この発明の薄膜ELパネルは薄膜EL素子1をそれに密着し
た黒色シリコーン樹脂13でコートしてある為、透光性基
板2側から見て、表示面の背景は黒色となり、コントラ
ストが良く、表示品質が高くなり、パネルの見栄えも格
段に良い。
なお、シリコーン樹脂は硬化反応の際に副生成物の生じ
ない付加反応タイプのものが好ましい。
更に、この発明の薄膜ELパネルは、シール工程が乾燥雰
囲気中で塗布,貼合わせを行うだけでよく、裏ばりガラ
ス8を用いる従来法に比べ簡略である。また、材料面で
の低コスト化、裏ばりガラス8を用いない事によるパネ
ルの薄型,軽量化もはかれる。
上記実施例においてはEL素子がドットマトリックス型の
素子の場合について説明したが、セグメント型のEL素子
であっても良い。
<発明の効果> 以上より明らかなように、この発明の薄膜ELパネルは、
透光性基板上に形成された薄膜EL素子上を黒色シリコー
ン樹脂でコートし、樹脂中又は樹脂と防湿コートとの間
に粉末又は粒状の水分吸収体を配置し、その上から防湿
シートで被覆したので、湿気に対する信頼性を高く保つ
と同時に、コントラストおよび表示面の見映えを良くす
ることができる。
また、この発明の薄膜ELパネルは、従来の裏ばりガラ
ス,シリコンオイルを用いたものに比べて、材料費が安
価となり、パネルの薄型,軽量化もはかれる。加えて、
シーリング工程が簡略になる事により低コスト化も実現
できる。
また、粉末又は粒状の水分吸収体を通気性を有する袋に
入れたものは、水分吸収体の取り扱い、分量の管理が容
易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は、この発明の実施例の
要部拡大縦断面図、第2図は従来例の要部拡大縦断面図
である。 1……EL素子、2……透光性基板、 8……裏ばりガラス、13……黒色シリコーン樹脂、 14……水分吸収体、18……防湿シート、 20……袋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 重夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−246883(JP,A) 特開 平3−203193(JP,A) 特開 昭63−105493(JP,A) 特開 昭63−105495(JP,A) 特開 昭63−213289(JP,A) 特開 平2−24992(JP,A) 特開 昭63−105494(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基板上に形成された薄膜EL素子上
    を、粉末又は粒状の水分吸収体が分散されている黒色シ
    リコーン樹脂でコートし、更にその黒色シリコーン樹脂
    の上を防湿シートで被覆したことを特徴とする薄膜ELパ
    ネル。
  2. 【請求項2】透光性基板上に形成された薄膜EL素子上を
    黒色シリコーン樹脂でコートし、更にこの黒色シリコー
    ン樹脂の上に粉末又は粒状の水分吸収体を配置し、更に
    その水分吸収体の上から黒色シリコーン樹脂を防湿シー
    トで被覆したことを特徴とする薄膜ELパネル。
  3. 【請求項3】透光性基板上に形成された薄膜EL素子上を
    黒色シリコーン樹脂でコートし、その黒色シリコーン樹
    脂の上に粉末又は粒状の水分吸収体を内蔵した通気性を
    有する袋を配置し、更にその袋の上から黒色シリコーン
    樹脂を防湿シートで被覆したことを特徴とする薄膜ELパ
    ネル。
JP2069216A 1990-03-19 1990-03-19 薄膜elパネル Expired - Fee Related JPH0793188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2069216A JPH0793188B2 (ja) 1990-03-19 1990-03-19 薄膜elパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2069216A JPH0793188B2 (ja) 1990-03-19 1990-03-19 薄膜elパネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03269994A JPH03269994A (ja) 1991-12-02
JPH0793188B2 true JPH0793188B2 (ja) 1995-10-09

Family

ID=13396305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2069216A Expired - Fee Related JPH0793188B2 (ja) 1990-03-19 1990-03-19 薄膜elパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0793188B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03269994A (ja) 1991-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2742057B2 (ja) 薄膜elパネル
US5189405A (en) Thin film electroluminescent panel
JP3409764B2 (ja) 有機el表示パネルの製造方法
US5460660A (en) Apparatus for encapsulating a photovoltaic module
JP4204781B2 (ja) 電界発光素子
JPH04267096A (ja) 薄膜elパネル
TW200427357A (en) Organic EL panel and method for manufacturing the same
JP2003203763A (ja) 多層封止層を有するハウジング構造
JPS63105493A (ja) 薄膜elパネル
JP2003168555A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置
JPH06203954A (ja) エレクトロルミネッセンス素子
US20110163332A1 (en) Oleds and other electronic devices using desiccants
JPH0793188B2 (ja) 薄膜elパネル
JPH03203193A (ja) 薄膜elパネル
JPS6196695A (ja) Elパネル
JPH03246883A (ja) 薄膜elパネル
JPH02197071A (ja) 薄膜elパネル
JPS60250946A (ja) 太陽電池モジュール用裏面保護シート
JPH0685351B2 (ja) 薄膜elパネル
JPH0260951B2 (ja)
JPS63252391A (ja) Elパネル
JPS639998Y2 (ja)
JPS6113594A (ja) 薄膜el素子の封止方法
JPH01283791A (ja) 薄膜elパネル
JPH01146287A (ja) 薄膜elパネル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees