JPH0793081A - 静電誘導式座標検出装置 - Google Patents

静電誘導式座標検出装置

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JPH0793081A
JPH0793081A JP23768693A JP23768693A JPH0793081A JP H0793081 A JPH0793081 A JP H0793081A JP 23768693 A JP23768693 A JP 23768693A JP 23768693 A JP23768693 A JP 23768693A JP H0793081 A JPH0793081 A JP H0793081A
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axis
coordinate
stylus pen
electric field
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JP23768693A
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Kunio Ueda
国生 上田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタイラスペンが指示した座標における発生
電界の強弱の切り替えを本体装置で識別し、同一XY軸
座標での複数の入力指示を判別できるようにする。 【構成】 先端から複数の強度の電界を二段階に切り替
えて発生させるスタイラスペン5で検出板1に入力す
る。検出板1におけるX軸走査線1a,Y軸走査線1b
を走査してスタイラスペン5からの二段階の強弱の電界
によって発生するXY軸誘起電位(Saa,Sab,S
ba,Sbb)を信号検出部2で得る。信号処理部3で
基準電圧VTH1 ,VTH2 と、XY軸誘起電位とを比較
し、かつ、越えた時刻TTH1 ,TTH2 の検出信号(Sd
a,Sdb,Sea,Seb)をカウンタ回路4aでカ
ウントする。このカウント信号Sf,Sgから時刻TTH
1 ,TTH2 から最大誘起電位VP1,VP2に達する時刻T
P1,TP2を制御部4で算出して、同一XY軸座標におけ
るX座標XP1,YP1及びX座標XP2,YP2を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークステーション
(WS)、パーソナルコンピュータ(PC)等に利用
し、コードレスのスタイラスペンで入力操作を行う静電
誘導式座標検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワークステーション、パーソナル
コンピュータ等の情報処理装置では、入力装置としてキ
ーボードが多用されている。このキーボードを用いた入
力装置は高速入力が可能な反面、初心者では高速入力操
作が困難であることが知られている。すなわち多数、多
種のアルファベットキーや記号キー等を選択して打鍵す
るため、その熟練が必要になるためである。このような
熟練を不要にするためマウス、トラックボール等のポイ
ンティングデバイスが利用されている。これらのポイン
ティングデバイスは、表示画面に矢印などを表示して希
望する処理メニューなどを選択できるため、その操作が
容易である。
【0003】さらにキーボード、ポインティングデバイ
ス等よりも操作が容易な画面指示及び記入式の入力操作
方式が採用されている。この入力操作方式は、パーソナ
ルコンピュータにおける液晶ディスプレイなどの表示装
置と、操作者がペン又は人の指などで指示してXY軸座
標を入力する透明部材を用いた座標検出装置を重ね合わ
せて構成している。この構成の画面指示式の入力装置で
は、画面表示された機能選択メニーなどを入力用ペン又
は人の指で直接指示できるため操作が容易である。
【0004】このような画面指示式の入力装置では、原
理や構成が相違する多種の構成がある。なかでも座標検
出の精度や分解能が高いなどの利点から静電誘導式座標
検出装置が多用されている。この静電誘導式座標検出装
置は、操作者が入力を行うスタイラスペンから発生した
電界によって、検出板内に配置された走査線に誘起する
電位を検出し、この検出電位の分布に基づいて、指示し
たスタイラスペン先のXY軸座標を特定している。
【0005】図7は、従来例のXY軸座標検出を行う際
の検出電位を示す図である。図7において、この例は図
示しない装置内部のXY軸座標検出回路で、検出板のX
軸走査線の端部から走査する。この走査で検出した誘起
電位を、しきい値である基準電圧VTHと比較し、このし
きい値を誘起電位を越えた時刻TTHから、誘起電位が最
大電位VP になる時刻TP を求める。この時刻TP にお
けるX軸走査線中の走査線を特定して、X軸におけるス
タイラスペンの指示位置であるX座標XP を求めてい
る。同様にしてスタイラスペンの指示位置であるY座標
を求め、先に求めたX座標XP とY座標とからスタイラ
スペンの検出板上におけるXY軸座標を決定している。
【0006】このような静電誘導式座標検出装置では、
容易にコードレス化が実現できる。すなわち慣用的なコ
ード式の入力ペンを用いた入力装置(例えば、抵抗タブ
レット、静電容量タブレット)に比較して、スタイラス
ペンからの誘起信号を本体装置に出力するコードが不要
になるため、コードレス化が容易に出来ることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例の
静電誘導式座標検出装置では、入力操作が容易なコード
レスのスタイラスペンを使用して、所望の文字、図形等
を入力し、かつ、メニュー等の指示が可能である。しか
しながら、多様な機能を備える近時のコンピュータなど
では、より多種の機能選択が必要であり、慣用的なキー
ボードなどからの選択に比較してスタイラスペンでは、
その選択できる指示数が少ないという欠点がある。
【0008】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、コードレスのスタイラスペ
ンの指示座標における発生電界の強弱の切り替えを識別
でき、スタイラスペンから同一のXY軸座標に対する、
複数段階の入力指示が可能になる静電誘導式座標検出装
置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静電誘導式座標検出装置は、複数のX軸及
びY軸の走査線を有する検出板と、この検出板上に複数
の強弱の電界を切り替えて先端から発生させるスタイラ
スペンと、検出板における走査線から、スタイラスペン
での複数の強弱の電界に対応したそれぞれの誘起電位を
検出して出力する検出手段と、この検出手段からの複数
の値の誘起電位を処理してスタイラスペンが指示した検
出板上の同一XY軸座標を複数の段階で検出する座標検
出手段とを備える構成としている。
【0010】この構成にあってスタイラスペンは、複数
の電圧を出力する電池と、電界を発生させる電界発生部
材と、電池からの複数の電圧値を切り替えて電界発生部
材に印加する切り替え手段とを備える構成としている。
【0011】また切り替え手段は、先端から突出し、検
出板の押圧方向に移動自在の突出移動部材と、この突出
移動部材を検出板に押圧又は押圧を停止した際の突出移
動部材の移動で電界発生部材に電池の複数の電圧を切り
替えて印加するスイッチとを備える構成としている。
【0012】さらに検出手段は、検出板の走査線から得
られる誘起電位をデジタル化するA/D変換手段を備
え、座標検出手段は、検出手段からの複数の誘起電位を
比較して識別するための複数の基準電圧を設定する基準
電圧設定手段と、複数の誘起電位と複数の基準電圧をそ
れぞれ比較して、基準電圧を誘起電位が越える第1の時
刻から、当該誘起電位におるけ最大値を示す第2の時刻
を求めてスタイラスペンが指示した検出板上のXY軸座
標を算出する座標算出手段とを備える構成としている。
【0013】また、これらの構成に加えて、座標検出手
段で得られた座標データを、当該装置を制御する上位装
置に送出し、かつ、当該装置の制御データを受け取るデ
ータ伝送制御手段を備える構成としている。
【0014】
【作用】このような構成により本発明の静電誘導式座標
検出装置は、検出板上を指示する先端部から複数の強度
の電界を切り替えて発生し、この複数の発生電界を検出
した複数の誘起電位の検出信号を処理してスタイラスペ
ンが指示した同一検出板上のXY軸座標を複数の段階で
識別している。したがって、スタイラスペンから同一の
XY軸座標に対する、複数の入力指示ができ、より多
種、多用な入力操作が可能になる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の静電誘導式座標検出装置の実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
静電誘導式座標検出装置の実施例における構成を示すブ
ロック図である。図1において、この静電誘導式座標検
出装置はパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサに
おける液晶ディスプレイなどの前面に透明部材を接合し
て配置し、以降で説明するスタイラスペンで所望の文
字、図形等を入力し、かつ、メニュー等の選択指示を行
う検出板1と、この検出板1に接続される信号検出部2
とを有している。
【0016】検出板1には複数かつ平行に配置された透
明線のX軸走査線1a及びY軸走査線1bが内部に配設
されており、このX軸走査線1a,Y軸走査線1bにス
タイラスペン5の電界による誘起電位が発生する。信号
検出部2はX軸信号検出部2aとY軸信号検出部2bと
からなり、それぞれ複数のX軸走査線1a,Y軸走査線
1bと接続され、このX軸走査線1a,Y軸走査線1b
に発生した誘起電位を検出する。
【0017】さらに、この静電誘導式座標検出装置には
信号処理部3と、制御部4とが設けられている。信号処
理部3はX軸信号検出部2aとY軸信号検出部2bから
の誘起電位を処理して、スタイラスペン5が指示した検
出板1上のXY軸座標を判定する。制御部4はスタイラ
スペン5が指示した検出板1上における同一XY軸座標
を2段階で検出し、かつ、図示しないホストコンピュー
タとの信号送受の処理を行う。
【0018】次にスタイラスペン5の詳細な構成を説明
する。図2はスタイラスペン5の構成を示す模式図であ
る。図2において、このスタイラスペン5は、先端に設
けられ、検出板1上に当接する金属電界発生部5aと、
この金属電界発生部5aの電界の強弱を二段階に切替え
るために、検出板1上で押圧すると内部に移動し、押圧
を停止すると飛び出す(矢印m,n方向)駆動棒5bと
を有している。さらに駆動棒5bの矢印m,n方向に移
動に伴ってオン・オフ(ON・OFF)し、金属電界発
生部5aに高電圧又は低電圧を切り替えて印加する電界
切り替えスイッチ5cと、高電圧又は低電圧を得る二つ
の電池E1,E2を有する電池電源5dとを有してい
る。
【0019】次に信号検出部2の詳細な構成を説明す
る。図3は信号検出部2の構成を示すブロック図であ
る。図3において、この信号検出部2は、制御部4から
のクロック信号Ckに同期した切替信号CtaでX軸走
査線1aを切り替えて走査し、かつ、スタイラスペン5
の電界の強弱の二段階の切り替えによって発生する同一
のX軸座標における低誘起電位と高誘起電位を示すX軸
誘起電位Saa,Sabを出力するX走査線切替回路2
aを有している。さらに制御部4からのクロック信号C
kに同期した切替信号CtbでY軸走査線1bを切り替
えて走査し、かつ、スタイラスペン5の電界の強弱の二
段階の切り替えによって発生する同一のY軸座標におけ
る低誘起電位と高誘起電位を示すY軸誘起電位Sba,
Sbbを出力するY走査線切替回路2bを有している。
【0020】次に信号処理部3の詳細な構成を説明す
る。図4は信号処理部3の構成を示すブロック図であ
る。図4において、この信号処理部3は、信号検出部2
内のX走査線切替回路2aからのX軸誘起電位Saa,
Sabが入力される増幅回路3aと、ローパスフィルタ
3bと、ローパスフィルタ3bからのX軸誘起電位Sa
aを基準電圧VTH1 と比較し、またX軸誘起電位Sab
と基準電圧VTH2 とを比較して、それぞれ越えた場合に
X軸検出信号Sda,Sdbを出力する比較回路3cと
を有している。
【0021】さらに、この信号処理部3は基準電圧VTH
1 ,VTH2 を生成して出力する基準電圧生成回路7と、
信号検出部2内のY走査線切替回路からのY軸誘起電位
Sba,Sbbが入力される増幅回路8aと、ローパス
フィルタ8bとを有している。さらにローパスフィルタ
8bからのY軸誘起電位Sbaと基準電圧VTH1 とを比
較し、またY軸誘起電位Sbbと基準電圧VTH2 とを比
較して、それぞれ越えた場合にY軸検出信号Sea,S
ebを出力する比較回路8cとを有している。
【0022】次に制御部4の詳細な構成を説明する。図
5は制御部4の構成を示すブロック図である。図5にお
いて、この制御部4はX軸検出信号Sda,Sdbのそ
れぞれが基準電圧VTH1 ,VTH2 を越えた位置、すなわ
ちX軸走査線1aの走査開始からの時刻をカウントした
カウント信号Sfと、Y軸検出信号Sea,Sebのそ
れぞれが基準電圧VTH1 ,VTH2 を越えた位置、すなわ
ちY軸走査線1bの走査開始からの時刻をカウントした
カウント信号Sgを出力するカウント回路4aを有して
いる。
【0023】さらに装置の各部を制御するCPU4b
と、この装置を制御するプログラムを格納したROM4
cと、ワーキング用のRAM4dと、クロック信号(C
k)を出力するクロックゼネレータ4eと、図示しない
ホストコンピュータとデータの送受信を行うためのイン
タフェース回路4fとを有している。RAM4dはカウ
ント回路4aからのカウント信号Sf,カウント信号S
gをそれぞれ一次的に記憶するバッファ9a,9bを有
している。
【0024】次に、この実施例の構成における動作につ
いて説明する。まず操作者がスタイラスペン5を用いて
検出板1に所望の文字、図形等を入力し、かつ、メニュ
ー等を選択指示して、強弱の二段階に発生電界を切り替
え、同一XY軸座標で二つの指示を行う。動作開始時に
はクロックゼネレータ4eから各部にクロック信号Ck
を供給し、またRAM4dのバッファ9a,9bの記憶
内容を消去する。
【0025】制御部4は図示しないホストコンピュータ
からの座標測定開始のコマンド信号をインタフェース回
路4fを通じて受信する。このコマンド信号を受信した
制御部4は信号検出部2のX軸信号検出部2aとY軸信
号検出部2bへ切替信号Cta,Ctbを送出する。同
時にX軸信号検出部2aとY軸信号検出部2bへクロッ
クゼネレータ4eからクロック信号Ckを出力する。こ
の切替信号Cta,Ctb及びクロック信号Ckが入力
された信号検出部2では、まずX軸信号検出部2a中の
X走査線切替え回路が検出板1のX軸走査線1aの端部
から順次切り替えて走査を行う。続いてY軸信号検出部
2bのY走査線切替え回路が検出板1のY軸走査線1b
の端部から走査を行う。
【0026】図6は、X軸信号検出部2a及びY軸信号
検出部2bでの検出動作における誘起電位を示す図であ
る。図1〜図6において、スタイラスペン5を検出板1
に当接させ、駆動棒5bを矢印m方向に移動させる。又
はスタイラスペン5を検出板1に当接かつ押圧して駆動
棒5bを矢印n方向に移動させる。この駆動棒5bが矢
印m,n方向に移動して電界切り替えスイッチ5cがオ
ン・オフ(ON・OFF)する。
【0027】駆動棒5bが矢印m方向に移動した状態で
は電界切り替えスイッチ5cの可動接点cが固定接点a
に接続し、電池電源5d内の二つの電池E1,E2中の
一方の電池E1の電圧が金属電界発生部5aに印加され
る。次にスタイラスペン5が検出板上で押圧される。こ
の押圧で駆動棒5bを矢印n方向に移動すると電界切り
替えスイッチ5cの可動接点cが固定接点bと接続し、
電池電源5d内の二つの電池E1,E2が直列加算した
高電圧が金属電界発生部5aに印加される。
【0028】このようにして金属電界発生部5aの電界
が弱い第1段階、また金属電界発生部5aの電界が強い
第2段階を切り替える。すなわち電界発生部からの強弱
の二段階の電界発生を切り替えて発生させる。
【0029】この第1段階又は第2段階の二段階の電界
を発生するスタイラスペン5を用いて検出板1上に所望
の文字、図形を入力する。まずスタイラスペン5の駆動
棒5bが矢印m方向に移動した第1段階の弱い電界発生
状態では、X軸信号検出部2aのX走査線切替え回路
が、制御部4からのクロック信号Ckに同期した切替信
号CtaでX軸走査線1aを操作してX軸誘起電位Sa
aを出力する。
【0030】このX軸誘起電位Saaは、信号処理部3
でデジタル信号に変換された後に増幅回路3a、ローパ
スフィルタ(LPF)3bを通じて増幅し、さらにノイ
ズ除去のフィルタリングを行う。この後、比較回路3c
でX軸誘起電位Saaと基準電圧生成回路7からの、し
きい値である基準電圧VTH1 との比較を行う。
【0031】この基準電圧VTH1 を越えた時刻TTH1 の
情報信号であるX軸検出信号Sdaが比較回路3cから
制御部4のカウンタ回路4aに送出される。カウンタ回
路4aからのカウント信号SfがRAM4dに格納され
る。このRAM4dに格納されたカウント信号Sfから
CPU4b,ROM4cの処理で時刻TTH1 からX軸誘
起電位Saaが最大誘起電位VP1に達する時刻TP1を算
出する。
【0032】この時刻TTH1 から最大誘起電位VP1に達
する時刻TP1までの時間は毎回ほぼ一定であり、その値
は経験的に知られているものである。この経験的な値の
時間から制御部4で時刻TP1を算出する。この算出した
時刻TP1に基づいて、走査しているX軸走査線1a中の
走査線を特定する。すなわちX軸におけるスタイラスペ
ン5の走査(指示)位置であるX座標XP1が求まる。
【0033】この座標XP1が得られた後にY座標YP1を
求める。このY座標YP1の検出は座標XP1の検出と同様
である。すなわちY軸信号検出部2bが検出板1のY軸
走査線1bを端部から走査して、Y軸検出信号Sbaを
得る。このY軸検出信号Sbaを信号処理部3で基準電
圧VTH1 と比較する。この基準電圧VTH1 を越えた時刻
TTH1 の情報信号であるY軸検出信号Seaを信号処理
部3から制御部4内のカウンタ回路4aに送出する。カ
ウンタ回路4aからのカウント信号SfがRAM4dに
格納され、このカウント信号SfからCPU4b,RO
M4cの処理で時刻TTH1 からY軸誘起電位Sbaが最
大誘起電位VP1に達する時刻TP1を算出する。
【0034】この時刻TP1に基づいて、走査しているY
軸走査線1b中の走査線を特定する。すなわちY軸にお
けるスタイラスペン5が弱い電界を発生している第1段
階における走査(指示)位置であるY座標YP1が得られ
る。このY座標YP1と、すでに求めたX座標XP1から、
第1段階の弱い電界発生状態での検出板1上におけるス
タイラスペン5の指示位置であるXY軸座標を制御部4
で認識できることになる。
【0035】次に、スタイラスペン5の駆動棒5bを矢
印n方向に移動させた第2段階の強い電界発生の状態で
は、図6中に示すように第1段階の弱い電界で得られる
X軸誘起電位Saaより高いX軸誘起電位SabがX軸
信号検出部2aから出力される。このX軸誘起電位Sa
bと信号処理部3中の比較回路8cで基準電圧生成回路
7からの、しきい値である基準電圧VTH2 と比較する。
この基準電圧VTH2 は基準電圧VTH1 より高いレベルに
設定されたしきい値であり、この基準電圧VTH2 をX軸
誘起電位Sabが越えることによって、スタイラスペン
5の電界切り替えスイッチが第2段階の強い電界を発生
していることが識別される。
【0036】この基準電圧VTH2 を越えた時刻TTH2 の
情報信号であるカウント信号Sgが比較回路8cから制
御部4のカウンタ回路4aに送出される。カウンタ回路
4aからのカウント信号SgがRAM4dに格納され
る。このRAM4dに格納されたカウント信号Sgから
CPU4b,ROM4cの処理で時刻TTH2 からX軸誘
起電位Sabが最大誘起電位に達する時刻TP2を算出す
る。この時刻TTH2 から第2段階の強い電界発生でのス
タイラスペン5の指示位置であるX座標XP2が求まる。
【0037】このX座標XP2が得られた後にY座標YP2
を求める。このY座標YP2の検出は、X座標XP2の検出
と同様である。すなわちY軸信号検出部2bが検出板1
のY軸走査線1bを端部から走査して、Y軸検出信号S
bbを得る。このY軸検出信号Sbbを信号処理部3で
基準電圧VTH2 と比較する。この基準電圧VTH2 を越え
た時刻TTH2 の情報信号であるY軸検出信号Sebを信
号処理部3から制御部4のカウンタ回路4aに送出す
る。カウンタ回路4aからのカウント信号SgがRAM
4dに格納され、このカウント信号SgからCPU4
b,ROM4cの処理で時刻TTH2 からY軸誘起電位S
bbが最大誘起電位VP2に達する時刻TP2を算出する。
【0038】この時刻TTH2 から最大誘起電位VP2に達
する時刻TP2に基づいて、走査しているY軸走査線1b
中の走査線を特定する。すなわちY軸におけるスタイラ
スペン5が強い電界を発生している第2段階における走
査(指示)位置であるY座標YP2が得られる。このY座
標YP2と、すでに得られたX座標XP2から、第2段階の
強い電界発生状態での検出板1上におけるスタイラスペ
ン5の指示位置であるXY軸座標を制御部4で認識でき
ることになる。このようにして、スタイラスペン5の電
界の強弱を二段階に切替えて検出板1上における同一の
XY軸座標を二段階で検出している。
【0039】なお、この実施例では、スタイラスペン5
から2段階の強弱の電界を発生しているが、3段階以上
に電界を切り替えて、これに対応する発生電界を三つの
基準電圧と比較して識別することも出来る。この場合、
検出板1の同一XY軸座標で、より多くのスタイラスペ
ン5による入力を識別できることになる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の静電誘導式座標検出装置は、検出板上を指示する先端
部から複数の強度の電界を切り替えて発生し、この複数
の発生電界を検出した複数の誘起電位の検出信号を処理
してスタイラスペンが指示した同一検出板上のXY軸座
標を複数段階で識別しているため、スタイラスペンから
同一のXY軸座標に対する複数の入力指示ができ、より
多種、多用な入力操作が可能になるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電誘導式座標検出装置の実施例にお
ける構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のスタイラスペンの詳細な構成を示す模
式図である。
【図3】図1中の信号検出部の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1中の信号処理部の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1中の制御部の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図6】実施例におけるXY軸信号検出部での検出処理
における誘起電位を示す図である。
【図7】従来例のXY軸座標の検出を行う場合の検出電
位を示す図である。
【符号の説明】
1…検出板 1a…X軸走査
線 1b…Y軸走査線 2…信号検出部 2a…X軸信号検出部 2b…Y軸信号
検出部 3…信号処理部 4…制御部 5…スタイラスペン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のX軸及びY軸の走査線を有する検
    出板と、 この検出板上に複数の強弱の電界を切り替えて先端から
    発生させるスタイラスペンと、 上記検出板における走査線から、上記スタイラスペンで
    の複数の強弱の電界に対応したそれぞれの誘起電位を検
    出して出力する検出手段と、 この検出手段からの複数の値の誘起電位を処理して上記
    スタイラスペンが指示した検出板上の同一XY軸座標を
    複数の段階で検出する座標検出手段と、 を備える静電誘導式座標検出装置。
  2. 【請求項2】 スタイラスペンは、 複数の電圧を出力する電池と、 電界を発生させる電界発生部材と、 上記電池からの複数の電圧値を切り替えて上記電界発生
    部材に印加する切り替え手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の静電誘導式座
    標検出装置。
  3. 【請求項3】 切り替え手段は、先端から突出し、検出
    板の押圧方向に移動自在の突出移動部材と、 この突出移動部材を上記検出板に押圧又は押圧を停止し
    た際の上記突出移動部材の移動で電界発生部材に電池の
    複数の電圧を切り替えて印加するスイッチと、を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の静電誘導式座標検出装
    置。
  4. 【請求項4】 検出手段は、検出板の走査線から得られ
    る誘起電位をデジタル化するA/D変換手段を備え、 座標検出手段は、検出手段からの複数の誘起電位を比較
    して識別するための複数の基準電圧を設定する基準電圧
    設定手段と、 上記複数の誘起電位と上記複数の基準電圧をそれぞれ比
    較して、基準電圧を誘起電位が越える第1の時刻から、
    当該誘起電位におるけ最大値を示す第2の時刻を求めて
    スタイラスペンが指示した検出板上のXY軸座標を算出
    する座標算出手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載の静電誘導式座標検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の構成に加えて、座標検出手段
    で得られた座標データを、当該装置を制御する上位装置
    に送出し、かつ、当該装置の制御データを受け取るデー
    タ伝送制御手段を備えることを特徴とする静電誘導式座
    標検出装置。
JP23768693A 1993-09-24 1993-09-24 静電誘導式座標検出装置 Withdrawn JPH0793081A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160031295A (ko) * 2014-09-12 2016-03-22 엘지이노텍 주식회사 터치 디바이스, 터치 펜 및 터치 패널
JP2016153954A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社ワコム 位置指示器、信号処理回路、信号供給制御方法及び信号処理方法

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