JPH0792732A - 現像剤 - Google Patents

現像剤

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JPH0792732A
JPH0792732A JP5234532A JP23453293A JPH0792732A JP H0792732 A JPH0792732 A JP H0792732A JP 5234532 A JP5234532 A JP 5234532A JP 23453293 A JP23453293 A JP 23453293A JP H0792732 A JPH0792732 A JP H0792732A
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JP
Japan
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toner
pmma
developer
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granules
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JP5234532A
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English (en)
Inventor
裕史 ▲崎▼田
Yasushi Sakida
Kanjirou Okamoto
完志郎 岡本
Toshihiko Murakami
登司彦 村上
Masa Nakamura
雅 中村
Katsuaki Sumida
克明 隅田
Yoshiaki Akazawa
良彰 赤沢
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現像剤において、低融点樹脂をバインダとして
用いたトナーを使用するに当たり、帯電の立ち上がりを
早め、熱カブリ現象を防止すること。 【構成】 現像剤において、該外添処理にて、キャリア
に対してプラス側に帯電するポリメチルメタクリレート
粉粒体を、トナーに表面処理する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は現像剤、特に現像剤に特
性低下を防止した現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用現像剤として用いられ
ているものとしては、二成分系の現像剤が一般的であ
る。ここでいう二成分とは、感光体上の静電潜像を可視
化するための粉体であるトナーと、摩擦帯電により前記
トナーに電荷を与えるとともにこのトナーを現像領域に
搬送するためのキャリアとの二成分を指し示すものであ
って、トナーの構成としては、通常80〜95%程度の
バインダ樹脂、5〜15程度の着色剤、1〜5%程度の
帯電制御剤、その他必要により数%以下の離形剤、ある
いは外添剤などを添加することによって構成されるもの
である。又キャリアとしては、通常30〜150μm程
度の粒径のフェライト系粒子が使用され、又一般にその
表面が公知の各種合成樹脂の1種類以上によってコーテ
ィングされ、いわゆる樹脂コートキャリアとして使用さ
れるものが多い。一方、トナーのバインダ樹脂として使
用される樹脂には、たとえばポリエチレン、スチレン、
ブタジエン共重合体、スチレン・アクリル共重合体等の
スチレン系共重合体、ポリエチレン、ポリエチレン酢酸
ビニール共重合体、ポリエチレンビニルアルコール共重
合体のようなエチレン系共重合体、フェノール系樹脂、
エポキシ系樹脂、アリルフタレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエステル樹脂、マレイン酸系樹脂などがある。
これらのうち、特に低温定着性に優れた性能を発揮させ
る目的で、低融点の樹脂を用いることが行われており、
その面では初期の効果が得られている。又、特公平4−
9299にはPMMAによるクリーニング不良、フィル
ミングの防止及び現像剤の寿命向上が述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような低
融点樹脂を用いたトナーを配合した現像剤では、耐熱性
の確保の面で幾つかの問題を抱えており、昇温状態下で
長時間放置されていると、トナー粒子間に弱い結合が生
じる。そのため、現像剤の流動性が悪化し、現像槽内で
の帯電の立ち上がりが悪くなり、熱カブリ、トナー飛散
の発生が増加する。又、この点において、特公平4−9
299で規定される粒子径0.1〜2μmでは改善され
てはおらず現像槽からの飛散が生じやすく、チャージム
ラや黒ベタ部への白抜けが発生するという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
を目的としてなされたものであり、請求項1記載の現像
剤は、電子写真用現像剤の外添処理工程において、キャ
リアに対してプラス側に帯電するポリメチルメタクリレ
ート粉粒体を、トナーに表面処理することを特徴とする
現像剤である。
【0005】請求項2記載の現像剤は上記ポリメチルメ
タクリレート粉粒体を0.01〜0.05μmの球形と
することを特徴とする請求項1記載の現像剤である。
【0006】請求項3記載の現像剤は、上記ポリメチル
メタクリレート粉粒体の外添量を0.5〜1.0重量部
とすることを特徴とする請求項1記載の現像剤である。
【0007】
【作用】上記の構成により、本発明においては、低融点
樹脂をバインダとして用いたトナーを使用するに当た
り、その表面に平均粒径が該トナー粒子よりも小さく、
又現像剤を構成するキャリアに対してプラス側に帯電す
るようなPMMAの粉粒体を表面処理により外面添加し
ているので、現像槽内での帯電の立ち上がりを早めると
共に、帯電飽和値も高くなり、熱処理を施したものを複
写に供しても熱カブリ現象は殆ど防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づき詳細を説明す
る。尚、これらの実施例に本発明は限定されるものでは
ないことは勿論である。
【0009】実施例1 最初に、本発明において使用されるポリメチルメタクリ
レート(以下PMMA)の平均粒径は、対象となるトナ
ーの粒径より小さいことが必要である。この場合、通常
の二成分系現像剤に使用されるトナーの平均粒径はほぼ
5〜20μm程度であるが、これより小さい粒径のPM
MAを使用するものであり、0.01〜0.05μmの
ものを用いた。又、ここで使用されるPMMAは、フェ
ライト系キャリアに対してプラス側に帯電する性質を持
つ。これにより、現像槽内で撹拌が行われる際、帯電の
立ち上がりを早め、帯電飽和値も高いものとするもので
ある。尚、参考までに本発明に好適なPMMAの物性値
を次に示す。
【0010】(A)粒 径: 0.01〜0.05μm (B)帯電(Q/M): −500〜+500μC/g (C)ガラス転移温度(Tg℃): 50〜135℃ (D)分子量: 5〜150×104MW (E)架橋系粒子: 耐トルエン性/エステル、ケトン
性 次に、本発明にいう表面処理とは、本発明に用いられる
低融点樹脂バインダを用いたトナーの表面に、たとえ
ば、ヘンシェルタイプのスーパーミキサーなどの撹拌混
合機などによりPMMAを外添付着せしめる手段をい
う。この場合の表面処理手段としては、まず通常の方法
によってトナーの混練,粉砕,分級など必要の工程を経
てトナーを得たのちに、これに必要量のPMMAをシリ
カ微粉末などの外添剤とともに前記撹拌混合機などに装
入して外添による表面処理を行い、製品トナーとする。
尚、トナーに対するPMMAの外添量としては、トナー
100重量部に対し、PMMA0.5〜1.0重量部程
度が望ましく、左記の範囲より少なくても、又多くても
外添量に見合うだけの熱カブリ防止効果を得ることがで
きない。次に上記のPMMAを外添剤として表面処理す
る対象となるトナーの組成は次の通りである。
【0011】 (a)バインダ樹脂: スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 (b)着色剤: カーボンブラック 6重量部 (c)帯電制御剤: CCA 2重量部 (d)離型剤: ポリプロピレンワックス 2重量部 ポリエチレンワックス 1.5重量部 以上に述べた(a)〜(d)の各材料を容量20lのヘ
ンシェルタイプのスーパーミキサーで前混合してから公
知の混練機たとえばスクリュー押出機あるいはニーダな
どで混練し、次いで粗砕、粉砕、さらには分級機による
分級を行って粒径9.2μmに揃える。次に、このよう
にして得られたトナーに外添剤としてPMMAを次の配
合で、容量20lのヘンシェルタイプのスーパーミキサ
ーに装入した。
【0012】 (e)トナー((a)〜(d)の組成を有するもの) 100重量部 (f)PMMA 0〜2.0重量部 (g)シリカ 0.1重量部 このようにして表面処理の行われたトナーを振るい分け
し用いて、粒度を揃えたものをキャリアであるフェライ
ト粉に混合して現像剤とした。尚、上記(f)に示すよ
うに、この場合、PMMAの表面処理効果を認識するた
めにPMMAの外添量を0〜2.0重量部まで段階に分
け調査を行っている。
【0013】
【表1】
【0014】表1からも明らかなように、PMMAを表
面処理することにより、熱処理を加えても熱カブリ現象
は激減し、0.5〜1.0重量部では標準レベルまでに
下げることができた。さらに、熱処理を加えないトナー
についてもPMMAを表面処理することで、カブリは減
少することが分かった。尚、評価はシャープSD206
0複写機にて行った。
【0015】実施例2 前記表1に示した各外添量のPMMAをもって表面処理
されたトナーを用いて現像剤を密閉容器内において撹拌
した場合のそれぞれの撹拌時間(分)に対する帯電量
(Q/M(μC/g))の立ち上がりの比較ならびに帯
電飽和値の比較を図1に示す。尚、帯電量の測定は東芝
ケミカル(株)製ブローオフ粉体帯電量測定機を使用し
て行った。同図からも明らかのように、キャリアに対し
てプラス側に帯電するPMMAをトナー表面に外添剤と
して表面処理した現像剤は、いずれも、PMMAの表面
処理が施されていない現像剤と比べて帯電量の立ち上が
りが早く、かつ帯電飽和値も高くなっていることが判
る。特に、0.5〜1.0重量部で表面処理された現像
剤については、格段に優れた値を示していることが判
る。
【0016】実施例3 実施例1で用いた生トナーにキャリアに対してプラス
系、マイナス系のPMMAを外添した。キャリアに対し
てプラス側に帯電するPMMAを外添した時BG特性特
に熱カブリに最も効果を発揮する。(表2参照)
【0017】
【表2】
【0018】実施例4 実施例1で用いたPMMAをキャリアに対しプラス系、
マイナス系の生トナーに外添処理した。尚、マイナス系
トナーの組成は (a)Resin スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 (b)着色剤 カーボンブラック 6 〃 (c)帯電制御剤 マイナス系CCA 2 〃 (d)離形剤 ポリプロピレンワックス 2 〃 ポリエチレンワックス 1.5 〃 キャリアに対してマイナス系のトナーでは、熱カブリに
対して効果が少ないことがわかる。(表3参照)
【0019】
【表3】
【0020】以上の実施例により、要約すると次のこと
がわかる。従来の低融点樹脂をバインダとして使用した
トナーを配合してなる現像剤を50℃/48時間で放置
すると、昇温前のカブリ量(BG)1.40の場合、前
記条件で昇温放置(以下、熱処理)した後のカブリ量は
17.5に増加する。尚、BG値は日本電色工業(株)
製、白度計により測定を行った。そこで、あらかじめト
ナーにPMMA粉粒体を表面処理することで、前述の現
象を防ぐことができ、トナー飛散の増加も防げる。又、
PMMAを表面処理することにより、昇温前のBG値も
0.80と改善され、コピー画質の向上にもつながる。
更に、上記PMMAの外添処理量は0.5〜1.0重量
部で最も効果があり、PMMAで外添処理されるトナー
はキャリアに対してプラス帯電の方が効果がある。又、
トナーに表面処理するPMMAの粒径に対し、添加量に
適性値が存在する。尚、粒径の大きいものを表面処理す
ると流動性悪化の原因となる。現在、5〜20μmの粒
子径を持つトナーが主流となっており、特公平4−92
99で規定されている0.1〜2μmの粒子径では上記
理由により表面処理には不適であり0.01〜0.05
μmのものの方がより適している。
【0021】その他、本発明は、上記しかつ、図面に示
した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲内で適宜変形して実施できることは勿論であ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明においては、低融点樹脂をバイン
ダとして用いたトナーを使用するに当たり、その表面に
平均粒径が該トナー粒子よりも小さく、又現像剤を構成
するキャリアに対してプラス側に帯電するようなPMM
Aの粉粒体を表面処理により外面添加しているので、現
像槽内での帯電の立ち上がりを早めると共に、帯電飽和
値も高くなり、熱処理を施したものを複写に供しても熱
カブリ現象は殆ど防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外添量のPMMAで表面処理されたト
ナーを用いた場合の撹拌時間と帯電量の比較図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雅 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 隅田 克明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 赤沢 良彰 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真用現像剤の外添処理工程におい
    て、 キャリアに対してプラス側に帯電するポリメチルメタク
    リレート粉粒体を、トナーに表面処理することを特徴と
    する現像剤。
  2. 【請求項2】 上記ポリメチルメタクリレート粉粒体を
    0.01〜0.05μmの球形とすることを特徴とする
    請求項1記載の現像剤。
  3. 【請求項3】 上記ポリメチルメタクリレート粉粒体の
    外添量を0.5〜1.0重量部とすることを特徴とする
    請求項1記載の現像剤。
JP5234532A 1993-09-21 1993-09-21 現像剤 Pending JPH0792732A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011349A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 単成分現像系のためのトナー組成物

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