JPH079206A - 電着チップおよびスローアウェイ式カッタ - Google Patents

電着チップおよびスローアウェイ式カッタ

Info

Publication number
JPH079206A
JPH079206A JP18184693A JP18184693A JPH079206A JP H079206 A JPH079206 A JP H079206A JP 18184693 A JP18184693 A JP 18184693A JP 18184693 A JP18184693 A JP 18184693A JP H079206 A JPH079206 A JP H079206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposited
electrodeposition
tip
cutting
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18184693A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Makinae
一 蒔苗
Tomohiro Kanoko
供宏 鹿子
Masanori Sone
正則 曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Tungaloy Co Ltd filed Critical Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority to JP18184693A priority Critical patent/JPH079206A/ja
Publication of JPH079206A publication Critical patent/JPH079206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 砥粒の先端の揃った電着チップと、このチッ
プを適用したコンビネーション形のスローアウェイ式カ
ッタを提供する。 【構成】 スローアウェイチップの切れ刃部にダイヤモ
ンドやCBNなどの超砥粒を電着固定させた電着チップ
の電着部分に研削加工を付加して、砥粒の凹凸を平坦に
ならしたチップとする。前記チップをコンビネーション
形のスローアウェイ式カッタの仕上刃チップに組込む。
荒刃チップには例えば超高圧焼結体チップを使用する。
仕上刃チップは荒刃チップと同数以上の刃数とする。こ
のカッタにより鋳鉄やアルミニウムなどの材料の高速加
工ができ、かつ送りマークのない優れた仕上面を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刃先部分に超砥粒を電
着固定した電着チップおよびスローアウェイ式カッタに
関するものであって、特に仕上面の良好なる高速切削加
工が可能となるようなされたものである。
【0002】
【従来の技術】耐摩耗性を高める目的で、エンドミルの
ような切削工具の切れ刃部にCBNやダイヤモンドなど
の砥粒を電着固定する処理は従来から行われている。こ
の電着処理は、特にエンドミルのように切れ刃長さの長
い切削工具、あるいは切れ刃が曲線状であったりねじれ
ていたりする切削工具には、製作が比較的容易で、経済
的であるために有効な方法である。
【0003】スローアウェイチップの場合には、通常、
切れ刃が直線状であり、使用領域が仕上切削〜軽切削に
限定されるために、CBNやダイヤモンドなどの超高圧
焼結体チップを超硬合金などの基台にロウ付け固定する
方法がとられることが多い。しかし、切れ刃長さを長く
する必要のある場合や超高圧焼結体チップを取付けるス
ペースを確保するのが困難な形状の場合などには電着チ
ップが有効となる。
【0004】一方、鋳鉄やアルミニウム合金などを切削
加工する場合、良好な仕上面を高速加工で得ることはな
かなか容易ではなく、特別な技術が考案されている。そ
の従来技術の一つに、荒刃チップと仕上刃チップとで構
成されるコンビネーション形のスローアウェイ式カッタ
が挙げられる。
【0005】このカッタの仕上刃チップは、切れ刃長さ
を直線または大きな円弧状に長くとった形状にするのが
一般的である。この仕上刃チップをスローアウェイ式カ
ッタに多数組込まれた荒刃のうちの1枚〜数枚と置換す
ることによりさらい刃としての役割をもたせて、コンビ
ネーション形として構成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】超高圧焼結体チップ
は、超硬合金などの基台に設けた取付け座面にロウ付け
され、砥石により仕上げ研削されてチップとして製品化
される。しかしながら、超高圧焼結体チップは研削が困
難で複雑な形状にあまり適さないこと、基台の取付け座
面のスペースを確保する必要があること、焼結できるチ
ップの大きさに限界があるために切れ刃長さの長い形状
に適用できないなどの制約もある。
【0007】電着チップは以上のような問題を解決する
ものであるが、電着チップの問題点の一つは、その切れ
刃稜が砥粒の集積により形成されているために、研削し
た焼結体チップに比較し、微視的に見たときの凹凸が大
きく加工面の粗さが粗くなるということである。図4
は、このときの電着チップの表面状態をモデル化した説
明図である。
【0008】ところで、前記のようなコンビネーション
形のスローアウェイ式カッタでは、荒刃チップよりわず
かにカッタの正面側に突出して組込まれた仕上刃チップ
により加工面が創成される。仕上刃チップには、超硬合
金、サーメット、セラミックスなどの超硬質材料のほ
か、高速切削には超高圧焼結体チップも使われる。
【0009】これらの仕上刃チップを組込んで加工した
あとには、切くずの溶着や構成刃先、切れ刃の損傷、切
削条件などに起因する送りマークや仕上面あらさ低下が
観察されることが多い。仕上刃チップをできるかぎり多
くすることにより、送りマークを少なくすることはでき
るが、超高圧焼結体チップは製品として高価であるため
にあまり実用的であるとはいえない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような問
題を解決するためになされたもので、電着部分の砥粒の
凹凸をなくし、研削チップに近い表面状態のチップを提
供することを目的としている。また、マシニングセンタ
など通常は切削加工専用の工作機械を使用し、鋳鉄やア
ルミニウム合金などの切削において、研削加工に匹敵す
るような仕上面の良好なる高速切削加工を実現させるス
ローアウェイ式カッタおよびチップを提供することを目
的としている。
【0011】まず、スローアウェイチップ材料として従
来から用いられている超硬合金、サーメット、セラミッ
クスなどの超硬質合金材料および超高圧焼結体チップに
変えて、チップの切れ刃部にCBNやダイヤモンドなど
の超砥粒を電着固定し、さらに、その電着部分の表面に
は電着後に研削加工を施すことにより、電着された超砥
粒の微視的な凹凸をならして平坦にしたものである。
【0012】また、フライス加工においては、この電着
チップの性能を十分に発揮させるために、スローアウェ
イ式カッタに組込まれた電着チップの半数以上を仕上刃
チップとし、それ以外のチップはその切れ刃部が超高圧
焼結体からなる荒刃チップに置換されるように構成した
ことを特徴とするコンビネーション形のスローアウェイ
式カッタとした。
【0013】
【作用】本発明による電着チップでは、電着面に研削加
工を付加したことにより、砥粒の高さの揃った電着面を
形成し、精度の高いチップとすることができる。しかも
切れ刃部を超高圧焼結体としたチップに比較し、種々の
形状に対する適応性が高く、かつ経済的に製造すること
ができる。
【0014】この電着チップをコンビネーション形のス
ローアウェイ式カッタの仕上刃チップに応用する。この
カッタは、切込み量の大きい荒加工は荒刃チップが行な
い、切込み量の小さい切削を仕上刃チップが行なうこと
により加工面を仕上げる。そのため、仕上刃チップは荒
刃チップよりカッタの正面側にわずかに突出して組込ま
れる。
【0015】仕上刃チップによる切込み量の小さい切削
は、実際には刃先部分の微細な砥粒により研削に類似し
た加工となる。また、荒刃チップに比較して仕上刃チッ
プの数が多いので、カッタの送りマークが目立つことな
く、従来より良好な加工面が得られる。なお、仕上刃チ
ップは、荒刃チップによって創成された加工面を仕上げ
るのに十分な切れ刃長さをもち、直線又は曲率の小さな
円弧状の切れ刃形状となっている。
【0016】本発明による電着チップがカッタ本体に組
込まれるようにしたスローアウェイ式カッタでは、コン
ビネーション形より一層研削加工に近い加工を行なうこ
とになる。加工時の切込み量は荒加工で40〜50μ
m、中加工で25〜35μm、仕上加工で10〜20μ
mに設定することが望ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1は、図4に示した電着表面のモデル図
に対して本発明を適用したときの電着表面のモデル図で
ある。電着固定の方法は公知の方法と変るところはない
ので、一例として、CBN砥粒の電着について以下に簡
単に説明する。
【0019】硫酸ニッケルなどの電解液が入った電解液
槽の中に、超硬合金などからなる基台2を電解液中に浸
漬する。このとき、電着固定する必要のない部位には絶
縁部材を被覆しておく。しかる後、ニッケル棒を電解液
中に浸漬して電源の陽極に接続し、陰極には基台2を接
続する。所定の電圧を印加することにより、電解液中に
浮遊させたCBNの砥粒1を非絶縁面に堆積させ、析出
したニッケル電着層3により電着固定する。
【0020】電着層の厚さは砥粒の50〜60%とし、
砥粒径は荒加工用で80〜100μm、中加工用で55
〜75μm、仕上げ加工用で35〜45μmを目安とす
る。このようにして製作した電着チップに対して、本発
明では電着後にダイヤモンド砥石による研削加工を施
し、砥粒1の先端4の凹凸を均一に揃えたものである。
【0021】次に、図2は上記チップを適用したスロー
アウェイ式カッタ用チップの一例で、(イ)は平面図、
(ロ)は下側面図、(ハ)は右側面図である。電着チッ
プ5の切れ刃6は、超硬合金製基台2のすくい面の一部
と逃げ面の一部にCBNの砥粒1が電着固定された表面
によって形成されている。切れ刃6を直線状とするほか
に、切削性能と仕上げ面とをバランスよく向上させる目
的で、すくい面側からみて、例えば半径が400mm程
度の曲率の非常に小さな円弧状の曲線とすることは有効
な方法である。
【0022】図3は、前記電着チップ5をコンビネーシ
ョン形のスローアウェイ式カッタの仕上刃チップ7とし
て使用したもので、(イ)は正面図、(ロ)は側面図で
ある。仕上刃チップ7は、くさび9によりカッタ本体1
1に固定される。荒刃チップ8は、締付ねじ10により
カッタ本体11に固定される。カッタ本体11の中心軸
方向には仕上刃チップ7を拘束する面がなく、自由にス
ライドが可能であるため、セッティングゲージなどを使
用して刃先基準で仕上刃チップ7を組込むことにより切
れ刃位置精度の高い組込みを行なうことができる。
【0023】チップの配列は、荒刃チップ8の1枚に対
し仕上刃チップ7を1枚〜複数枚組合わせて1セットと
し、連続して数セット配置することにより全体の刃の配
列を構成している。仕上刃チップ7は荒刃チップ8より
カッタの正面側に突出させて組込んでいるので、1枚の
荒刃チップ8により創成された切削加工面を複数枚の仕
上刃チップ7があたかも研削するように切削し、しかも
一つ一つの砥粒の頭が揃っているので良好な加工面を得
ることができる。
【0024】次に、前記コンビネーション形のスローア
ウェイ式カッタによる試験結果について紹介する。
【0025】荒刃チップの切れ刃部の工具材料はCBN
焼結体、仕上刃チップの刃先部分の工具材料は本発明に
よるCBN砥粒の電着チップで、1セットの刃数は荒刃
チップ1枚に対し仕上刃チップ6枚である。CBN電着
チップの粒度は140ないし170である。比較用とし
て用いた従来形のスローアウェイ式カッタは、対照的に
1セットの刃数が荒刃チップ6枚に対し仕上刃チップ1
枚で、荒刃チップは超硬合金、仕上刃チップの切れ刃部
はCBN焼結体とした。
【0026】切削条件は次のとおりである。
【0027】被削材 FC230(HB220) 切削速度 800 m/min 切込み 0.5 mm 湿式切削(水溶性切削油剤) 表1は、それぞれのカッタにて一定量の切削を行なった
のち、加工面外観と加工面あらさを調査した結果であ
る。本発明によるカッタで加工したときの仕上面は、送
りが大きくなるにしたがいあらさは悪くなるものの、全
体的に送りマークの目立たない良好な仕上面となった。
従来のカッタでは、送りの小さいときにはびびりによる
加工面の悪化がみられ、大きな送りでは加工部位により
網目状または縞目状の送りマークの残された仕上面とな
った。
【0028】図5は、表1の結果を仕上面あらさRma
xに関して図示したものである。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電着
チップでは精度の高い電着チップが得られるとともに、
これをスローアウェイ式カッタに適用することにより、
アルミニウム合金や鋳鉄などの材料の高速切削加工にお
いて、びびりの少ない安定した切削と送りマークのない
優れた仕上面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電着チップの表面状態をモデル化
した説明図である。
【図2】本発明による電着チップの一実施例であり、図
2(イ)はすくい面を示す正面図、(ロ)と(ハ)はそ
れぞれ逃げ面を示す側面図である。
【図3】本発明によるスローアウェイ式カッタの一実施
例であり図3(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図4】従来の電着チップの表面状態をモデル化した説
明図である。
【図5】図3に示すスローアウェイ式カッタによる実用
例を示す図である。
【符号の説明】
1 砥粒 2 基台 3 電着層 5 電着チップ 6 切れ刃 7 仕上刃チップ 8 荒刃チップ 11 カッタ本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立方晶窒化硼素(CBN)やダイヤモン
    ドなどの砥粒を超硬合金などからなる基台の刃先部分に
    電着することにより製作される電着チップにおいて、電
    着のあと、前記電着部分の表面に研削加工を施したこと
    を特徴とする電着チップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した電着チップが組込ま
    れたスローアウェイ式カッタにおいて、その電着チップ
    の半数以上を仕上刃チップとし、それ以外のチップはそ
    の切れ刃部が超高圧焼結体からなる荒刃チップに置換さ
    れるように構成されていることを特徴とするコンビネー
    ション形のスローアウェイ式カッタ。
JP18184693A 1993-06-28 1993-06-28 電着チップおよびスローアウェイ式カッタ Pending JPH079206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18184693A JPH079206A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 電着チップおよびスローアウェイ式カッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18184693A JPH079206A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 電着チップおよびスローアウェイ式カッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH079206A true JPH079206A (ja) 1995-01-13

Family

ID=16107846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18184693A Pending JPH079206A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 電着チップおよびスローアウェイ式カッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079206A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361514A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Honda Motor Co Ltd 回転切削工具
CN102905850A (zh) * 2010-05-21 2013-01-30 本田技研工业株式会社 磨具、磨具的制造方法、镗削工具、磨粒定位夹具及后刀面成型方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361514A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Honda Motor Co Ltd 回転切削工具
CN102905850A (zh) * 2010-05-21 2013-01-30 本田技研工业株式会社 磨具、磨具的制造方法、镗削工具、磨粒定位夹具及后刀面成型方法
US9238290B2 (en) 2010-05-21 2016-01-19 Honda Motor Co., Ltd. Grindstone, grindstone manufacturing method, boring tool, abrasive grain positioning jig, and relief surface forming method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6312324B1 (en) Superabrasive tool and method of manufacturing the same
JP5641204B2 (ja) クリスマスカッタおよび、これを用いたタービン翼根部の切削加工方法
JP5060626B2 (ja) 刃先交換式ボールエンドミル
US6612786B1 (en) Cutting tool of polycrystalline hard sintered material
JP6659676B2 (ja) 切削インサートおよび切削工具、並びに切削加工物の製造方法
EP0067222A4 (en) HIGH SPEED METAL CUTTING METHOD AND TOOL.
JP2001212703A (ja) 多結晶硬質焼結体切削工具
CN107020395A (zh) 一种用于各类铜材料外圆与内孔加工的聚晶金刚石刀具
JPH08118113A (ja) チップブレーカ付き切削工具
JPH079206A (ja) 電着チップおよびスローアウェイ式カッタ
CN212144660U (zh) 坯体及其切削工具
JP2002254233A (ja) 正面フライス用のサライ刃チップ
JPH079349A (ja) 複合砥粒工具
JP5786770B2 (ja) 切削インサート
JPH06114629A (ja) 電着リーマ工具
JP4215415B2 (ja) 軸付き砥石
Suzuki et al. New diamond grinding wheels with electrically conductive cutting edges
CN115284185B (zh) 磨粒负荷均布的成形砂轮及其制备方法
CN217412588U (zh) 一种用于平面精加工的涂层端铣刀
CN113305524B (zh) 刀具及其制作方法
CN209867497U (zh) 基于hsk63标准刀柄的pcd玉米粒铣刀
JP2891855B2 (ja) 電着リーマ工具
CN215392906U (zh) 特殊槽型的扩孔铰刀
JPH04223820A (ja) 砥粒リーマ
CN214263930U (zh) 一种新型展镗一体刀

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020305