JPH079122Y2 - 波長板 - Google Patents

波長板

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JPH079122Y2
JPH079122Y2 JP1985171702U JP17170285U JPH079122Y2 JP H079122 Y2 JPH079122 Y2 JP H079122Y2 JP 1985171702 U JP1985171702 U JP 1985171702U JP 17170285 U JP17170285 U JP 17170285U JP H079122 Y2 JPH079122 Y2 JP H079122Y2
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JP
Japan
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plate
thin crystal
wave plate
temperature
crystal
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登 三上
隆夫 沢田
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Mitsubishi Electric Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、波長板に関し、特にその温度特性の改良に
関するものである。
〔従来の技術〕
波長板は結晶の複屈折を利用しており、2つの固有偏光
の位相差Δは次式で表わされる。
Δ=2π/λ・d・Δn …(1) ここで、λは入射光線の波長、dは光路差、Δnは結晶
のfast軸とslow軸との屈折率の差、即ち複屈折である。
従来の波長板を第2図(a),(b)に示す。第2図
(a)は単板型、第2図(b)ははり合せ型の一例であ
る。図において、(1)は結晶板、(2)は結晶板
(1)のfast軸、(3)は結晶板(1)のslow軸、
(4)は入射光線の入射方向である。第2図(a)に示
す波長板は、1枚の結晶板(1)で、その厚さ、即ち光
路差を調整して使用する。第2図(b)に示す波長板は
同一の複屈折を有する2枚の結晶板(1)を、中性軸の
うちのfast軸(2)の方向が互いに90°をなすように、
即ち互いにfast軸(2)とslow軸(3)が平行になるよ
うに配置し、2枚の結晶板の厚さの差と等価な波長板を
得るものである。このはり合せ型の場合の位相差Δは次
式で表わされる。
Δ=2π/λ・(d1−d2)・Δn …(2) ここで、d1,d2は2枚の結晶板の厚さである。波長板で
特に使用されるものは、1/4波長板及び1/2波長板であ
る。一例として、水晶のはり合せ型による1/4波長板に
ついて以下に述べる。Δn=0.009、λ=0.6328μでd1
−d2=17.58μとなり、式(2)よりこの波長板の温度
特性はΔnの温度特性に依存する。この波長板では、測
定によれば、−120ppm/degの温度変化を生じる。また、
1/4波長板は位相差Δが であってもよく、この場合の温度特性は、(−480・N
−120)ppm/deg(N:整数)となる。また、 の場合の温度係数は、(480・N−120)ppm/deg(N:整
数)となる。このように、水晶の波長板の温度特性は結
晶板の厚さを調整しても離散的な値をとり、温度変化0
の波長板は得られず、任意の温度特性の波長板も得られ
ない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の波長板は以上のように構成されているので、温度
変化が0の波長板や、任意の温度特性を有する波長板が
得られないという問題点があった。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、温度変化が0の波長板や任意の温度特性を有
する波長板を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る波長板は、第1の薄い結晶板、及び第1
の薄い結晶板と異なる複屈折を有し、 第1の薄い結晶板と中性軸を平行させて設置した第2の
薄い結晶板を備え、Δn10,Δn20を第1,第2の薄い結晶
板の使用中心温度における複屈折、α,βを第1,第2の
薄い結晶板の温度係数、λを入射光線の波長、波長板の
温度特性をγ、及びNを係数、aを定数とする時、第1,
第2の薄い結晶板の厚さd1,d2を、 としたものである。
〔作用〕
この考案における第1の薄い結晶板と第2の薄い結晶板
は異なる温度特性を有する複屈折体であり、2枚の薄い
結晶板の厚さをそれぞれ調整し、結晶長が短く適当な長
さにすることによって、波長分散が少なく、かつ任意の
温度特性を有する波長板が得られる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図はこの考案の一実施例による波長板を示す斜視図であ
る。図において、(1)は第1の薄い結晶板、(5)は
第1の薄い結晶板(1)と異なる複屈折を有する第2の
薄い結晶板である。第1の薄い結晶板(1)と第2の薄
い結晶板(5)とは中性軸(fast軸とslow軸)を平行さ
せて設置している。この場合は、第1の薄い結晶板
(1)のfast軸(2)と第2の薄い結晶板(5)のslow
軸(3)を平行させて、例えばはり合せている。
このように構成された波長板において、位相差Δは次式
で表わされる。
Δ=2π/λ・(d1Δn1−d2Δn2) …(3) ここで、d1は第1の薄い結晶板(1)の厚さ、d2は第2
の薄い結晶板(5)の厚さ、Δn1は第1の薄い結晶板
(1)の複屈折、Δn2は第2の薄い結晶板(5)の複屈
折である。
Δn1,Δn2の温度特性を Δn1=Δn10(1+αT) …(4) Δn2=Δn20(1+βT) …(5) とする。ただし、Δn10,Δn20はそれぞれ第1,第2の薄
い結晶板の使用中心温度における複屈折、α,βはそれ
ぞれ第1,第2の薄い結晶板の温度係数、T=t−t0で、
tは使用温度(°K)、t0は使用中心温度(°K)であ
る。
式(3),(4),(5)より、この波長板の位相差Δ
は次式で表わされる。
Δ=2π/λ・(d1Δn10−d2Δn20)+2π/λ・(d1
Δn10α−d2Δn20β)T …(6) 例えば温度変化0の1/4波長板は、式(6)より 2π/λ・(d1Δn10−d2Δn20)=2・N・π+π/2
(N:整数) αd1Δn10α−βd2Δn20=0 となるようにd1,d2を調整すればよい。従って、 となる。ここでd1又はd2が負になった場合、その薄い結
晶板のfast軸とslow軸を入れかえればよい。また、温度
係数がγである1/4波長板は、式(6)より 2π/λ・(d1Δn10−d2Δn20)=2・N・π+π/2
(N:整数) となるようにd1,d2を調整すればよい。従って、 となる。このように、温度変化0の波長板、又は任意の
温度特性を有する波長板を第1,第2の薄い結晶板
(1),(5)の厚さd1,d2を調整することにより得ら
れる。また、Nは整数であるため、最適値が1つのみに
定められるのではなく、制作上や使用上の都合により、
適当な厚さの波長板で任意の温度特性γのものが得られ
る。
以上、1/4波長板について述べたが、1/2波長板など、他
の波長板でも、任意の位相差の薄い結晶板で可能であ
る。
また、上記実施例では第1の薄い結晶板(1)のfast軸
と第2の薄い結晶板(5)のslow軸を平行に設置して波
長板を構成しているが、第1,第2の薄い結晶板(1),
(5)のfast軸同志を平行に設置しても可能である。
以下、実際の実施例について述べる。表1に水晶,Mg
F2,Al2O3の複屈折と温度変化を示す。
実施例1 Al2O3の厚さ154.6μm、水晶の厚さ153.3μmで、λ/4
板である温度変化0の1/4き波長板が得られる。
実施例2 水晶の厚さ85.9μm、MgF2の厚さ151.5μmで、5/4λ板
である温度変化0の1/4波長板が得られる。
実施例3 Al2O3の厚さ464μm、MgF2の厚さ460μmで、−3/4λ板
である温度変化0の1/4波長板が得られる。
実施例4 MgF2の厚さ230.5μm、Al2O3の厚さ172.8μmで、−7/4
λ板である温度特性−200ppm/degの1/4波長板が得られ
る。
上記実施例においてNの値は実施例1ではN=0、実施
例2ではN=1、実施例3ではN=−1、実施例4では
N=−2である。同様にしてNが5以下であれば波長分
散が少なく、充分な温度特性が得られる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば波長板を第1の薄い結
晶板、及び第1の薄い結晶板と異なる複屈折を有し、第
1の薄い結晶板と中性軸を平行させて設置した第2の薄
い結晶板とを備え、λを入射光線の波長、Δn10,Δn20
を第1,第2の薄い結晶板の使用中心温度における複屈
折、α,βを第1,第2の薄い結晶板の温度係数、γを波
長板の温度係数、Nを−5N5の整数、aを−1/2
a1/2の定数とするとき、第1,第2の薄い結晶板の
厚さd1,d2 としたことにより、波長分散が少なく、かつ任意の温度
特性を有するものが得られる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による波長板を示す斜視
図、第2図(a),(b)はそれぞれ従来の波長板を示
す斜視図である。 (1)……第1の薄い結晶板、(2)……fast軸、
(3)……slow軸、(5)……第2の薄い結晶板。(fa
st軸(2)とslow軸(3)を中性軸という。) なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の薄い結晶板、及び第1の薄い結晶板
    と異なる複屈折を有し、第1の薄い結晶板と中性軸を平
    行させて設置した第2の薄い結晶板とを備え、λを入射
    光線の波長、Δn10,Δn20を第1,第2の薄い結晶板の使
    用中心温度における複屈折、α,βを第1,第2の薄い結
    晶板の温度係数、γを波長板の温度係数、Nを−5N
    5の整数、aを−1/2a1/2の定数とするとき、第
    1,第2の薄い結晶板の厚さd1,d2 とすることを特徴とする波長板。
JP1985171702U 1985-11-06 1985-11-06 波長板 Expired - Lifetime JPH079122Y2 (ja)

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US3944574A (en) * 1974-06-26 1976-03-16 Union Carbide Corporation Azido-silane compositions
JPS5243575A (en) * 1975-10-02 1977-04-05 Iijima Kikai Kk Automatic forming and assembling apparatus for paper container partition frame

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