JPH0791164A - 地盤改良機のロッド送り及び回転制御装置 - Google Patents

地盤改良機のロッド送り及び回転制御装置

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JPH0791164A
JPH0791164A JP25648993A JP25648993A JPH0791164A JP H0791164 A JPH0791164 A JP H0791164A JP 25648993 A JP25648993 A JP 25648993A JP 25648993 A JP25648993 A JP 25648993A JP H0791164 A JPH0791164 A JP H0791164A
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rod
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▲ひろし▼ 吉永
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勝博 原
Kazuo Katou
一夫 加唐
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】地盤改良機に送る掘削時の給圧水やロッド送り
圧力が異常に高まった時に、自動的にロッドを往復動
(シャクリ)させる。 【構成】地盤改良機の掘削ロッドの給圧水の圧力を給水
圧力センサー56で検知し、異常圧力設定値と検知圧力
とが一致した時、給水圧設定器58がシーケンスコント
ローラ51に信号を送り掘削ロッドを往復させて正常な
状態に戻す。同様にスイベルヘッド本体を送る送り油圧
シリンダの圧油の圧力を送り圧力センサー43検知し
て、この検出値により送り圧力設定器61は掘削ロッド
に往復動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地盤を削孔したり改
良したりするための地盤改良機に関する。更に詳しく
は、地盤改良機による地盤の改良を行う前の削孔に際
し、削孔水の圧力が何かの原因によって異常に上昇した
場合、又は送りシリンダを送るための油圧の給圧がなん
らかの原因で高圧になったときにロッドの送り動作を往
復させて削孔の能率低下、又は不良を防ぐための地盤改
良機のロッド送り及び回転制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】軟弱地盤などを改良して基礎地盤、止水壁
などを造成する方法は数多く知られているが、中でもモ
ルタルなどの地盤改良剤を地盤改良機を使って地盤に注
入して地盤改良柱を形成する方法が比較的広く用いられ
ている。この地盤改良機による地盤改良方法は、種々の
技術が提案されて現実に実施されている。
【0003】その代表的なものを挙げて説明すると、先
ず地盤改良機の中空状の多重管である掘削用ロッドを回
転させ、その先に備えた掘削ビットの先端から削孔水を
噴射させながら地盤を削孔していく。この場合、地盤の
地質条件に応じたロッド回転速度及びトルクと、送り速
度が採用される。
【0004】次に地盤を改良しようとする深さまで削孔
したら、次に掘削用のロッドを一旦引き上げ、掘削ビッ
トから地盤改良剤を噴射するノズルに交換する。そし
て、このノズルを再び削孔された孔の最深部に降ろす。
そして地盤改良剤に高圧力をかけて、中空状の多重管で
あるロッド下端のノズル先端からその地盤周辺に注入す
る。この場合、所定の引き上げ速度及びノズルの回転に
より、ロッドを引き上げつつ回転させ地盤改良剤を注入
して行く。その結果、ノズル回りの地盤が改良されなが
ら地盤改良柱が形成される。
【0005】所定の深さ位置、すなわち最深部から上部
の深さ位置(改良範囲)まで引き上げ規定の地盤改良柱
が形成されたらノズルからの地盤改良剤の噴出を止め、
ロッドの送りを停止させて一連の地盤改良工程は完了す
る。以上のように地盤改良が行われるのであるが、地盤
改良機で地盤を削孔及び改良する時は常にスライム(廃
土)が排出されるので、通常は掘削孔とロッドとの間か
らそれを地上に逃がしてやり、地上にてバキュームさせ
るのが普通である。
【0006】ところが、何らかの原因、例えばスライム
の逃げ道が削孔の崩れにより塞がれたり、掘削ビットや
ノズルが詰まったりすることにより、掘削水の圧力や掘
削ロッドを送るための送り油圧シリンダの油圧の圧力が
異常に高まることがある。この時作業者はポンプの表示
圧力や地盤改良機の状態が異常であることを眼で察知
し、それから手動で掘削ロッドの送りを止めたり何等か
の対策を講じている。ところが通常は地盤改良機と削孔
水を送り出すためのポンプとは離れた距離にあるので、
その異常に気付くことが遅くなり、ポンプの故障や掘削
孔の異常形状の原因になる場合が多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記問題点
の解決を意図したものであり、次の目的を達成するもの
である。
【0008】この発明の目的は、地盤改良機の掘削ロッ
ドに送る削孔水又は掘削ロッドの送り圧力が異常に高ま
った時に、自動的に掘削ロッドを往復動させるための地
盤改良機のロッド送り及び回転制御装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するため、本発明で採用した技術的な手段は次のと
おりである。
【0010】この発明は、地盤改良機の掘削ロッドに削
孔水を送るためのポンプと、前記給水圧の圧力を検出す
るための給水圧センサーと、前記給水圧の圧力の異常圧
力を設定するための給圧設定手段と、前記異常圧力の設
定値と前記給水圧の圧力とが一致した時前記掘削ロッド
の送りを反復させるための送り制御装置とからなる地盤
改良機のロッド送り制御装置である。
【0011】地盤改良機の掘削ロッドを地盤に向けて往
復駆動するための油圧送りシリンダと、前記油圧送りシ
リンダに給圧する油圧圧力を検出するための送り給圧セ
ンサーと、前記油圧圧力の異常圧力を設定するための送
り給圧設定手段と、前記異常圧力の設定値と前記給圧の
圧力が一致した時前記掘削ロッドの送りを反復させるた
めの送り制御装置とからなる。
【0012】前記掘削ロッドを回転駆動させるための油
圧モータと、前記油圧モータに給圧する油圧圧力を検出
するための主軸給圧力センサと前記主軸給圧力センサの
出力に基づいて前記油圧モータに供給する圧油を制御す
るためのバルブと、前記圧力センサの出力に基づいて前
記バルブを制御し、前記油圧モータの回転を制御する制
御回路を有する。
【0013】
【作用】地盤の改良を行うに際し、削孔深さ、土質等に
応じた最適の掘削水の圧力を基準に異常圧力を算出して
おく。また、同様に掘削ロッドを送るための送り油圧シ
リンダへの油圧の給圧圧力も設定して置く。その圧力を
前もって圧力設定スイッチにて入力させる。地盤改良機
の掘削用ロッドにポンプで加圧された削孔水を送り込
み、地盤を削孔して行く。
【0014】いま、何らかの原因でトラブルが発生し、
削孔水又は掘削用ロッドの送り用送り油圧シリンダの給
圧用の油圧圧力が高まって、この油圧圧力と前もって設
定しておいた異常圧力値が一致した場合は、掘削ロッド
に往復動作を行わせて正常な掘削状態に復帰させる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に従って説明
する。
【0016】図1は地盤改良機の正面図であり、図2は
同左側面図である。フレーム1は、構造用の鋼材で作ら
れたものでほぼ直方体状の構造である。フレーム1の前
面には、スイベルヘッド本体2がフレーム1に配置され
た2本のローラガイドに案内されて移動自在に設けられ
ている。スイベルヘッド本体2の両サイド上下には、2
本の送り油圧シリンダ3a,3bが固定されている。
【0017】送り油圧シリンダ3a,3bのピストンロ
ッド4a,4bは、フランジ5を介してフレーム1の上
部に固定されている。スイベルヘッド本体2の上方には
図示しないスピンドルを介して、ボーリングロッド19
をチャックするための油圧チャック本体6が設けられて
いる。
【0018】また、スイベルヘッド本体2内には、スピ
ンドルを介してボーリングロッド又は二重管等の多重管
(図示せず、以下、掘削ロッドという。)を回転するた
めの油圧モータ7(図2参照)が設けられている。掘削
ロッド19は、油圧チャック本体6に保持された状態
で、送り油圧シリンダ3a,3bによる軸線方向への送
り、油圧モータ7による回転とで駆動される。スイベル
ヘッド本体2の下方には油圧ロッドホルダ8が配置され
ている。油圧ロッドホルダ8は、準備作業などで一時的
に掘削ロッド19を固定しておくときに使用するもの
で、掘削ロッド19の送りの自動運転にも使う。油圧ロ
ッドホルダ8は、爪8a,8b間で掘削ロッド19を保
持して使用する。
【0019】フレーム1の側面には、動力制御盤10が
配置されている。動力制御盤10内には、油圧ポンプ駆
動用のモータなどを制御するリレーなどからなる動力制
御回路が組み込まれている。更に、動力制御盤10に
は、後述する削孔深度計62、改良深度計63などが備
えられている(図5参照)。この動力制御盤10には、
ステップタイマ16が配置されている。このステップタ
イマ16は、改良深度計63に設定された一定距離間隔
ごとの掘削ロッド19の停止時間、すなわち各ステップ
での地盤改良剤の噴射時間を設定するためのものであ
る。プリセットカウンタ17は、必要なステップの回数
を設定するものである。設定回数ステップを繰り返した
ら、送り油圧シリンダ3a,3bは停止される。
【0020】操作盤11は、この地盤改良機を操作する
ためにボタン、スイッチなどを配した操作盤である。油
圧操作盤12は、油圧系統を操作するためのスイッチ類
を配した操作盤である。オイルポンプ13は、可変容量
ピストンポンプ型のオイルポンプであり、加圧された油
は各部に供給される。電動モータ14は、オイルポンプ
13を回転駆動するためのモータである。フレーム1の
側面には、4本のアウトリガー15が設けられている。
アウトリガー15は油圧シリンダで構成されており、こ
の油圧シリンダ内に油圧を導入することによりピストン
を伸長させて、フレーム1全体を安定的に支持する。
【0021】ステップ検出機構 図3は、スイベルヘッド本体2の移動を検知するための
ステップ検出機構である。ラック20の上下は、ロッド
21,21を介してスイベルヘッド本体2に固定されて
いる。ラック20には、ピニオンギヤ22が噛み合って
いる。ピニオンギヤ22は、ロータリーエンコーダ23
の回転軸に連結されている。
【0022】ロータリーエンコーダ23は、エンコーダ
ボックス24内に収納されており、エンコーダボックス
24は、フレーム1にボルト25で固定されている。ラ
ック20の外側は、ジャバラ26,26でカバーされ、
この両端は、エンコーダボックス24及びブラケット2
7に固定されている。したがって、ラック20がスイベ
ルヘッド本体2と共に移動しても露出することはない。
この構造から理解されるように、スイベルヘッド本体2
が移動するとロータリエンコーダ23から移動に応じた
出力パルスが出る。
【0023】油圧回路30 図4は、この地盤改良機のオートフィード装置の油圧回
路図である。アンクランプシリンダ31は、掘削ロッド
19を把持する油圧チャック本体6内の把持爪(図示せ
ず)をアンクランプするための油圧シリンダ装置であ
り、油圧チャック本体6に備えられている。掘削ロッド
19の把持力は、皿バネで与えられている。油圧シリン
ダ装置が作動しないときは、アンクランプシリンダ31
はロッド19を常時把持している。アンクランプシリン
ダ31の油圧供給、排出口には、電磁弁32が接続され
ている。
【0024】アンクランプシリンダ31の作動の有無
は、回路中に設けた感圧スイッチ(図示せず)により検
出する。この電磁切換弁32には、前記した油圧ポンプ
13aに接続されている。油圧ポンプ13には、更に他
の油圧ポンプ13bが直結されており、2台の油圧ポン
プからなり、電動モータ14により同時に回転駆動され
る。
【0025】電磁切換弁32から出た油圧は、冷却装置
33などを通りドレン34に戻される。油圧ロッドホル
ダ8は、爪8a,8bを駆動するために2台のシリンダ
装置を備えている。油圧ロッドホルダ8には、油圧ポン
プ13aから電磁切換弁35、逆止弁36を介して油圧
が供給される。
【0026】4本の送り油圧駆動シリンダ3a,3b
は、スイベルヘッド本体2を上下方向に送り駆動させる
ための駆動装置である。送り油圧シリンダ3a,3bに
は、電磁切換弁37を介して油圧ポンプ13aから圧油
が供給される。油圧モータ7は、掘削ロッド19を把持
し回転駆動するスピンドル(図示せず)を駆動するため
のものである。油圧モータ7に通じる油路には、電磁切
換弁38が接続されている。電磁切換弁38は、油圧モ
ータ7を正転、逆転のどちらにでも選択できるように方
向を切り換えることができる。
【0027】油圧モータ7に圧油を供給する油圧ポンプ
13bは、油圧ロッドホルダ8に供給する油圧ポンプ1
3aと別な油圧ポンプである。このため、油圧モータ7
は、安定した回転が得られる。電磁弁39は、油圧モー
タ7の高速又は低速に回転速度を換えるための弁であ
る。アウトリガーシリンダ15a,15b,15c,1
5dは、4本のアウトリガー15をそれぞれ駆動するた
めのものである。
【0028】アウトリガーシリンダ15a,15b,1
5c,15dへの圧油の供給、遮断は、電磁弁40a,
40b,40c,40dによりそれぞれ行う。スライド
シリンダ41は、地盤改良機全体を位置調節するとき
に、地盤改良機を下部から支えるベース上でスライドさ
せるための駆動用シリンダである。スライドシリンダ4
1への圧油の供給は、油圧ポンプ13aから電磁切換弁
42を介して行う。ベース上で地盤改良機を移動させる
ときは、電磁切換弁42を作動させて行う。
【0029】送り油圧シリンダ3a,3bへの圧油供給
側には、圧油の給圧圧力を検出するための送り圧力セン
サー43が接続されている。送り圧力センサー43は、
結局掘削ロッド19を掘削時に地盤へ加圧するときの圧
力を間接的に検出するものである。また、掘削時の戻り
側の油路には送り速度を調節するためのフィードスピー
ドコントロールバルブ44が介在されている。フィード
スピードコントロールバルブ44は、圧油の圧力を一定
にして送り油圧シリンダ3a,3bへの圧油供給の流量
を制御するものである。
【0030】このバルブを手動調節することにより送り
油圧シリンダ3a,3bの送り速度を制御する。油圧モ
ータ7への供給圧力は、主軸給圧力センサー45で検出
される。回転スピードコントロールバルブ46は、油圧
モータ7の回転数をコントロールするための圧力補償付
き電磁比例流量制御弁である。油圧モータ7へ供給され
る流量が一定であれば圧油のゲージ圧の大きさ、すなわ
ち主軸圧力センサー45で検出された検出値は、油圧モ
ータ7のトルクに比例する。このため油圧モータ7の出
力トルクを制御しようとするには圧油のゲージ圧の大き
さを一定にして流量を制御して実現できる。回転スピー
ドコントロールバルブ46は、この流量を変化させて油
圧モータ7の回転数を主軸給圧力センサー45の検出値
に応じて制御し、結果としてトルクを可変にするための
ものである。
【0031】送り制御装置50 次に、地盤改良機の送り制御装置の実施例について説明
する。図5は、地盤改良機の送り制御装置50の機能ブ
ロック図である。プログラマブルコントローラ51は、
プログラムによりその機能を変更できる一種のシーケン
ス制御装置である。プログラマブルコントローラ51
は、周知のものであるからその構造、機能の詳細につい
ては説明しない。CPU52は、プログラムされたシー
ケンスを演算処理するための中央演算処理回路である。
メモリ53は、シーケンスプログラム又は演算処理途中
のデータなどを記憶保持するためのメモリである。
【0032】CPU52で命令又は処理されたデータな
どは、シーケンスコントローラ51内に内臓されたリレ
ー出力回路54に出力される。リレー出力回路54は、
リレー出力ポート55を介して前記した油圧回路30の
電磁弁37、フィードスピードコントロールバルブ4
4、電磁切換弁32,35,37などのオン・オフ、バ
ルブの開度などを制御するための出力回路である。給水
圧力センサ56は、地盤改良前に掘削のために加圧した
泥水を送るときのその圧力を検知するためのセンサーで
ある。
【0033】給水圧力センサ56で検出された圧力信号
は、変換器57で信号レベルが調整された後、給水圧力
設定器58に入力される。給水圧力設定器58は、給水
圧が設定された2圧力より高いか又は低いときに出力す
るためのものである。この出力は、シーケンスコントロ
ーラ51の入力ポート55に入力される。送り圧力セン
サー43は、前記したように送り油圧シリンダ3a,3
bに供給される圧油の圧力を検知するためのものであ
る。送り圧力センサー43の出力は、変換器60により
信号レベルが調整された後、送り圧力設定器61に入力
される。
【0034】送り圧力設定器61は、圧油の圧力が設定
値以上のときにシーケンスコントローラ51に出力する
ためのものである。一方、前記したロータリエンコーダ
23からの出力信号は、削孔深度計62に入力される。
削孔深度計62は、地盤改良前の削孔深さなどを手動の
デジタルスイッチで設定するためのものであり、表示器
も備えている。同様に改良深度計63は、地盤改良の長
さ、改良のステップ距離などを手動のデジタルスイッチ
で設定するためのものであり、表示器を備えている。削
孔深度計62及び改良深度計63は、いずれもロータリ
エンコーダ23から信号をカウントして設定値に達する
とその信号をシーケンスコントローラ51に送信し、掘
削ロッド19の送り停止などの処理を行わせる。
【0035】シャクリ回数設定器64は、給水圧力セン
サ56で検出された圧力信号が設定値以上になったと
き、掘削ロッド19を上下動させて正常な値に復帰させ
るための往復動作(シャクリ動作)の回数を設定する設
定器である。通常2〜3回往復動させるので、この数値
を設定する。シャクリ量設定器65は、シャクリ動作
(反復動作)の距離の設定を行うものである。手動で反
復上昇値及び反復下降値設定値をデジタルスイッチで設
定する。設定されたシャクリ量は、I/O66を通して
プログラマブルシーケンスコントローラ51に取り込ま
れる。上昇値より下降値の数値差を必ずプラスに設定す
る。これは、マイナスにすると掘削が進行しないためで
ある。この設定値は例えば、上昇値50mm、下降値5
5mmと設定すると、55−50=5mmづつ反復動
作、削孔下降を行う。
【0036】一方、主軸の回転に供給する圧油の主軸給
圧力センサー45の出力は、アンプ70に入力されてそ
の出力はプログラマブルシーケンスコントローラ51を
介することなく油圧回路中の回転スピードコントロール
バルブ46に出力されて油圧モータ7の回転速度が変え
られる。
【0037】図6は、送り圧力設定器61の正面図であ
る。送り圧力センサ43からの信号を変換器60を介し
て圧力のディジタル信号を受ける。高圧力ディジタルス
イッチ70は、削孔運転中、地質の状態によりロッド1
9の送り油圧シリンダ3a,3bによる送り圧力、すな
わち圧油の圧力値の上限値を設定するものである。低圧
力ディジタルスイッチ71は、この設定値に達した時、
ロッド19のシャクリ動作を解除するときの下限値を設
定するためのものである。
【0038】動作確認灯72は、高圧ディジタルスイッ
チ70又は低圧ディジタルスイッチ71の動作を確認す
るための表示灯である。ディスプレイ73は、LEDの
表示器であり現在の圧力をディジタル表示する。送り圧
力設定器61は、上限値又は下限値になったときのみシ
ーケンスコントローラ51に出力する。給水圧力設定値
58を実質的に送り圧力設定器61と同じ構造、機能を
有するものを使用するのでこの説明は省略する。
【0039】メジャーカウンタ67は、掘削ロッド19
を自動送りするときの掴み替えの距離を計測するための
ものである。メジャーカウンタ67がカウントアップす
るたびに油圧チャックは移動して掘削ロッド19を掴み
替える。
【0040】施行順序 図7(a),(b)は、ロッド19を回転させながら削
孔し、その後削孔ロッド19を引き抜き、ロッド先端の
ノズル81より改良剤を噴射させて地盤改良柱を作って
いる状況を示す。水タンク75から高圧ポンプ76を介
して送り込まれた高圧水は掘削ロッド19を通り、その
先端のノズル77から地盤に向かって噴射される。
【0041】この高圧ポンプ76には給水圧力センサ5
6(図5,7参照)が配設され、この給水圧力センサ5
6からの信号は給水圧力設定器58に送られる。掘削ロ
ッド19はスイベルヘッド本体2の油圧チャック本体6
に取付られて油圧モータ7により回転されながら油圧シ
リンダ3a,3bにより上下に移動されることは先の説
明で先にも述べたところである。
【0042】しかし、なんらかの原因でこのスライムが
搬出されないと給水圧センサ56で検出される圧力が上
昇する。地盤を削孔していく場合は、掘削ロッド19の
先端に掘削ビットを取り付け高圧水を噴射していく。一
方、スライム(廃土)は一旦スライムピットに溜まった
後、通常はバキューム車(排泥車)で吸い出され他場所
に排出される。
【0043】削孔が終了すると、掘削ロッド19を地盤
改良用のロッド78に改良深度計63で指示された下部
位置からタンク79の地盤改良剤をポンプ80で加圧し
てノズル81から噴射して改良柱82を形成する。
【0044】作動 図8、図9は地盤改良機のロッド送り制御装置の動作
(削堀工程)の概要を示すフロー図である。予め高圧力
設定値及び低圧力設定値を送り圧力設定器61の高及び
低圧力設定ディジタルスイッチ70,71によりそれぞ
れ設定しておく。同様に、給水圧力設定器58にも同様
に高圧力と低圧力を設定する。地盤改良機のスイベルヘ
ッド本体2に削孔用のツールである掘削用ロッド19
(掘削ビット付)をセットする。電源をONにし電動モ
ータ14を起動しONオイルポンプ13a,13bを回
して待機状態にする。ここで選択スイッチ(図示せず)
押し自動を選択する(P3 )。さらに削孔モードを選択
し、削孔用ツールスセットを完了する(P5 )。削孔深
度計62、シャクリ回数設定器64及びシャクリ量設定
器65にも同様に予め設定する(P6 〜P7 )。自動ス
タートボタンを入れると、掘削用ロッド19の掘削ビッ
トがその先端から高圧水を噴射させ回転しながら下降し
ていき削孔が始まる(P9 )。
【0045】トラブルもなく高圧ポンプ76の圧力が異
常圧力設定値より常に小さい状態で削孔が順調に進行し
ていけば、予定削孔深度に達した時点で削孔運転は停止
し、削孔工程は終了する。今何らかの原因により削孔工
程中に高圧ポンプ76の圧力が上昇し記憶させてある高
い方の異常圧力設定値に等しくなると、高圧ポンプ76
の圧力センサ56がその給水圧の異常値を検出し、給水
圧設定器58からシーケンスコントローラ51に指令が
発せられ掘削用ロッド19のシャクリ動作を開始する
(P12〜P13)。
【0046】給水圧が正常でメジャーカウンタ67のカ
ウント値で、すなわち油圧チャック本体6内の油圧チャ
ックが掘削ロッド19を掘削送りするための掴み替えの
上端位置か否かを判断する(P14)。メジャーカウンタ
67が上限値でスイベルヘッド本体2が上昇端であれ
ば、油圧シリンダ3a,3bの電磁切換弁37を切り換
えて掘削ロッド19の送りを停止させ(P15)、油圧チ
ャックを締めて掘削ロッド19を把持し、油圧ロッドホ
ルダ8の把持を緩めて、電磁切換弁38を切り換えて油
圧モータ7を回転させて掘削ロッド19を回し、更に電
磁切換弁37を切り替えて送り油圧シリンダ3a,3b
を駆動し、掘削ロッド19を下降させて掘削を開始する
(P16)。
【0047】ここで、給水圧異常を感知すると給水圧力
設定器58は、この信号をプログラマブルシーケンサ5
1に送るプログラマブルシーケンサ51は、この信号を
受けとると、油圧回路40に出力し、掘削ロッド19の
反復(シャクリ)動作をシャクリ回数設定器64に設定
された回数だけ行うように出力する(P18)。給水圧が
正常でも送り圧力設定器61が設定された圧力以上の異
常圧力を検知すると同様に反復シャクリ動作を行う(P
19)。
【0048】削孔深度計62に設定した予定深度に達す
るまでこの圧力の監視を行う。また、スイベルヘッド本
体2が下端に達しメジャーカウンタ67で検知したら前
記同様に掘削ロッド19の掴み替え動作を行う(P22
26)。予定した削孔深度に達したら削孔深度計62か
らの信号でプログラマブルコントローラ51は、電磁切
換弁37を切り換えてフィード下降停止を行う
(P21)。
【0049】この下降停止後、スライムを完全に排出さ
せるために掘削ロッド19を反復させる(P23)。その
後、給水圧の異常を給水圧力設定器58で監視する。こ
の異常圧力がなくなるまで完了前の前記反復動作を繰り
返してすべては完了する(P23〜P25)。
【0050】[他の実施例]以上、種々述べてきたが、
これらの実施例は本発明の単なる例示に過ぎず、その発
明の本質から逸脱しない範囲でいろいろな変形例が可能
なことはいうまでもない。例えば、異常圧力設定値とし
て高圧力を設定したが、異常を訴える低圧力値でも良
い。
【0051】また、前記掘削ロッド19の送り異常圧力
は、給水圧又は送り油圧シリンダの圧力により検知した
が地盤改良機の機体の応力を歪ゲージで検出する方法な
どでも良い。前記実施例では、油圧モータ7に供給する
油圧の圧力でトルクを検出したが直接油圧モータ7の軸
から検出しても良い。
【0052】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明は、何ら
かのトラブルが生じて給水ポンプの圧力又は送り油圧シ
リンダに異常圧が出た場合、作業者がその異常を察知し
手動で地盤改良機の運転を止めるのではなく、自動的掘
削ロッド往復動するようにしたので、作業者の察知が遅
れてたり、気付かなかったりするようなことがなく、大
きなトラブルに至ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、地盤改良機の正面図である。
【図2】図2は、図1の側面図である。
【図3】図3は、ロータリエンコーダとラックの噛み合
いを示す正面図である。
【図4】図4は、地盤改良機の油圧回路図である。
【図5】図5は、地盤改良機のロッド送り制御装置図で
ある。
【図6】図6は、送り圧力設定器の正面図である。
【図7】図7(a),(b)は、地盤改良機の削孔及び
改良工程を示す図である。
【図8】図8は、地盤改良機のロッドの送り動作を示す
フローチャートである。
【図9】図9は、地盤改良機による削孔運転のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…フレーム 2…スイベルヘッド本体 3a,3b…送り油圧シリンダ 4…ピストンロッド 5…フランジ 6…油圧チャック本体 7…油圧モータ 8…油圧ロッドホルダ 8a,8b…爪 10…動力制御盤 11…操作盤 12…油圧操作盤 13…オイルポンプ 14…電動モータ 15…アウトリガー 20…ラック 23…ロータリーエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加唐 一夫 佐賀県唐津市原1534番地 株式会社吉田鉄 工所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤改良機の掘削ロッドに削孔水を送るた
    めのポンプと、 前記給水圧の圧力を検出するための給水圧センサーと、 前記給水圧の圧力の異常圧力を設定するための給圧設定
    手段と、 前記異常圧力の設定値と前記給水圧の圧力とが一致した
    時前記掘削ロッドの送りを反復させるための送り制御装
    置とからなる地盤改良機のロッド送り制御装置。
  2. 【請求項2】地盤改良機の掘削ロッドを地盤に向けて往
    復駆動するための油圧送りシリンダと、 前記油圧送りシリンダに給圧する油圧圧力を検出するた
    めの送り給圧センサーと、 前記油圧圧力の異常圧力を設定するための送り給圧設定
    手段と、 前記異常圧力の設定値と前記給圧の圧力が一致した時前
    記掘削ロッドの送りを反復させるための送り制御装置と
    からなる地盤改良機のロッド送り制御装置。
  3. 【請求項3】前記掘削ロッドを回転駆動させるための油
    圧モータと、 前記油圧モータに給圧する油圧圧力を検出するための主
    軸給圧力センサと前記主軸給圧力センサの出力に基づい
    て前記油圧モータに供給する圧油を制御するためのバル
    ブと、 前記圧力センサの出力に基づいて前記バルブを制御し、
    前記油圧モータの回転を制御する制御回路を有すること
    を特徴とする地盤改良機のロッドの回転制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114033304A (zh) * 2021-11-09 2022-02-11 中国煤炭地质总局第一勘探局地质勘查院 一种用在矿产勘查中防碎石飞溅的开凿设备及操作方法

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JPH01164323U (ja) * 1988-04-28 1989-11-16

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