JPH079065A - 両面凹溝付の扁平軸部を有する部品の製造方法 - Google Patents

両面凹溝付の扁平軸部を有する部品の製造方法

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JPH079065A
JPH079065A JP18095693A JP18095693A JPH079065A JP H079065 A JPH079065 A JP H079065A JP 18095693 A JP18095693 A JP 18095693A JP 18095693 A JP18095693 A JP 18095693A JP H079065 A JPH079065 A JP H079065A
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Mitsuru Sagimori
満 鷺森
Katsuyoshi Yasui
且好 安井
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SHINKO RASHI KK
Sakamura Machinery Co Ltd
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SHINKO RASHI KK
Sakamura Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面凹溝付の扁平軸部を有する部品の製造に
おいて、上記軸部を焼き付き等を生じることなく円滑且
つ良好に押し出し成形し得る方法を提供する。 【構成】 所定寸法に切断された柱状体を素材20と
し、この素材20の一端部を山形状端部22に鍛造によ
って形成すると共に,、次いで、この山形状端部22か
ら、両面中央に軸方向に延びる凹溝13a,13aを有
する扁平な軸部13を押し出し成形により形成する。そ
して、その扁平軸部13の押し出し成形に際して、該軸
部13の押し出しガイド部55cに油溜り55f,55
fを有するダイス55を使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用のシー
トベルト巻き取り装置における巻き取り軸部材等として
使用される両面凹溝付の扁平軸部を有する部品の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特公平5−13739号公報によ
れば、自動車用のシートベルト巻き取り軸の冷間鍛造方
法として、まず、図12に示すように、円柱状成形素材
Aの一端部にパンチ成形にて矩形凸部Bを形成すると共
に、この矩形凸部Bの裾部分を略円形上のテーパ面Cに
形成するように端面矯正し、次に、この矩形凸部B側を
押し出し成形することにより、図13及び図14に示す
ように、断面形状が角状の扁平な軸部Dを形成し、か
つ、上記矩形凸部Bと反対側の端部に頭部(図示せず)
を形成するようにした方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、成形素材の一端部に形成した凸部から押し出し成形
により軸部を形成しようとする場合、その軸部の長さや
形状等によっては、その押し出し成形が良好に行われ
ず、形状が不完全となることがある。
【0004】そして、特に上記シートベルト巻き取り軸
については、扁平な軸部の両面に凹溝を設けることが要
求される場合があるが、このように軸の断面形状が複雑
化すると、さらに良好な押し出し成形が困難となり、こ
れを如何に良好に成形するかといった課題が発生する。
【0005】そこで、本発明は、両面に凹溝を有する扁
平な軸部を備えた部品を良好に製造することができる方
法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特 徴とする。
【0007】即ち、本発明に係る両面凹溝付の扁平軸部
を有する部品の製造方法は、所定寸法に切断された柱状
体を素材とし、まず、この素材の一端に、端面がほぼ長
方形をなし、その両側の長辺部から素材周面に向けて所
定角度で傾斜する傾斜面を有する山形状端部を鍛造によ
って形成すると共に、次いで、この山形状端部から、厚
みが上記長方形の幅よりも大きく、かつ両面中央に軸方
向に延びる凹溝を有する扁平な軸部を押し出し成形によ
り形成する。そして、この軸部の押し出し成形に際し
て、該軸部の押し出しガイド部に油溜りを有するダイス
を使用することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のような方法によれば、山形状端部から両
面に凹溝を有する扁平軸部を押し出し成形するときに、
その押し出し用ダイスにおける軸部の押し出しガイド部
に油溜りが設けられているから、素材は、この油溜り内
に溜まっている潤滑油によって潤滑されながら円滑に押
し出されてゆくことになる。したがって、両面に凹溝を
有し、断面形状が複雑化されているにも拘わらず、ま
た、ダイスとの間で焼き付き等を生じることなく、上記
軸部の押し出し成形が良好に行われることになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る製造方法の実施例につい
て説明する。
【0010】まず、本実施例に係る製造方法によって製
造される自動車用シートベルトの巻き取り軸の構造につ
いて説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、この巻き取り
軸10は、周囲にラチエット歯11aを有する円板状の
頭部11と、該頭部11の一方の面の中央に突設されて
他の部品が係合される係合用突起部12と、頭部11の
他方の面の中央から延びる軸部13とで構成されてい
る。そして、この軸部13は、断面形状が扁平とされて
いると共に、その両面に、該軸部先端から上記頭部11
の直下まで軸方向に延びる凹溝13a,13aが形成さ
れている。
【0012】次に、この巻き取り軸10の製造方法につ
いて説明する。
【0013】まず、図3及び図4に示すように、断面円
形の線材を所定寸法に切断することにより柱状の素材2
0を形成する。このとき、カッター(図示せず)の切り
込み部に図示のような塑性変形による絞縮部21が発生
する。
【0014】次いで、図5に示すように、円筒状の内周
面を有するダイス51と、先端部が該ダイス51の一端
部に突入されたノックアウトピンを兼ねる固定パンチ5
2とで構成されるキャビティ53内に上記素材20を挿
入すると共に、該ダイス51における固定パンチ52の
反対側の端部から可動パンチ54を打ち込むことによ
り、上記素材20の固定パンチ52側に山形状の端部2
2を鍛造によって形成する。
【0015】この山形状端部22は、図6及び図7に示
すように、先端面22aがほぼ長方形をなし、その両側
の長辺部22b,22bから素材周面に向けて傾斜面2
2c,22cを設けた形状とされている。その場合に、
この傾斜面22c,22cは、図7に示すように、素材
20の軸心に対してほぼ50°の角度の傾斜面とされて
いる。また、図3及び図4に示す素材切断時に生じる絞
縮部21が上記傾斜面22c,22cに成形されるよう
に、素材20の方向性が切断時からこの鍛造成形時まで
一定に保持されるようになっている。
【0016】そして、次に、この素材20の山形状端部
22を起点として、該素材20の一端に、前述のような
両面に凹溝13a,13aを有する扁平な軸部13を押
し出し成形により形成することになる。
【0017】つまり、図8に示すように、押し出し用ダ
イス55の一端に後退可能な受けパンチ56の先端部を
突入させた状態で、このダイス55内に上記素材20を
山形状端部22側から挿入すると共に、その反対側から
押し出しパンチ57により素材20を加圧するのであ
る。
【0018】その場合に、この押し出し成形で用いられ
るダイス55のキャビティは、図9に示すように、素材
20に対応する直径の円筒部55aと、その一端に設け
られて上記素材20の山形状端部22に対応する2つの
傾斜面55b,55bでなるガイド部55cと、さらに
その先端から延び、かつ上記凹溝13a,13aを形成
するための凸条55d,55dが両側に設けられた軸部
成形部55eとで構成され、これにより、図10に示す
ような形状を有する両面に凹溝13a,13aを備えた
扁平軸部13が押し出し成形されることになる。ここ
で、この扁平軸部13の厚みは、両面に凹溝13a,1
3aが形成されることにより、上記山形状端部22にお
ける長方形状の先端面22aの幅より大きくなる。
【0019】そして、この扁平軸部13の押し出し成形
を良好に行わせるために、上記ダイス55におけるガイ
ド部55cの2つの傾斜面55b,55bにはそれぞれ
油溜り55f,55fが設けられている。したがって、
このガイド部55cで素材20が円柱状態から山形状態
を経て両面に凹溝13a,13aを有する扁平軸部13
に塑性変形されるときに、上記油溜り55f,55fに
溜まっている潤滑油によって素材20とダイス55との
圧接摺動面が潤滑されることになる。これにより、該素
材20の焼き付き等を生じることなく、上記塑性変形が
円滑かつ良好に行われることになるのである。
【0020】そして、このようにして両面に凹溝13
a,13aを有する所定長さの扁平軸部13が一端側に
押し出し成形された素材20は、鍛造成形により頭部2
3が図11に示すような形状に成形されると共に、さら
に所定の工程を経て、前述の図1及び図2に示すシート
ベルト巻き取り軸10としての最終製品に仕上げられる
のである。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えば自
動車用のシートベルト巻き取り軸のように両面凹溝付の
扁平軸部を有する部品の製造方法として、まず、柱状体
でなる素材の一端に、端面がほぼ長方形をなし、その両
側の長辺部から素材周面に向けて所定の角度で傾斜する
傾斜面を有する山形状端部を鍛造によって形成し、次い
で、この山形状端部から、両面中央に軸方向に延びる凹
溝を有する扁平な軸部を押し出し成形により形成するよ
うに構成すると共に、その扁平軸部の押し出し成形に際
して、該軸部の押し出しガイド部に油溜りを有するダイ
スを使用するようにしたから、素材は、この油溜り内に
溜まっている潤滑油により潤滑されながら押し出される
ことになる。したがって、該素材とダイスとの間での焼
き付き等を生じることなく、上記扁平軸部が円滑かつ良
好にに押し出されてゆくことになる。
【0022】これにより、両面に凹溝を有し、断面形状
が複雑化されているにも拘わらず、この種の軸部の押し
出し成形が良好に行われることになり、その結果、当該
部品の製造作業が中断したり、不良品が発生したりする
といった不具合が防止されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施例で製造されるシートベル
ト巻き取り軸の正面図である。
【図2】 同巻き取り軸の拡大底面図である。
【図3】 本実施例で用いられれる素材の正面図であ
る。
【図4】 同素材の底面図である。
【図5】 山形状端部の鍛造成形工程の説明図である。
【図6】 同山形状端部の拡大底面図である。
【図7】 同山形状端部の拡大側面図である。
【図8】 扁平軸部の押し出し成形工程の説明図であ
る。
【図9】 図8のa−a線で切断した要部拡大断面図で
ある。
【図10】 扁平軸部が形成された素材の底面図であ
る。
【図11】 頭部を予備成形した素材の正面図である。
【図12】 同種部品の従来の製造方法の第1工程を示
す正面図である。
【図13】 同製造方法の第2工程を示す正面図であ
る。
【図14】 同第2工程を示す側面図である。
【符号の説明】
10 部品(シートベルト巻き取り軸) 13 扁平軸部 13a 凹溝 20 素材 22 山形状端部 55 ダイス 55f 油溜り

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に軸方向の凹溝を有する扁平な軸部
    を有する部品の製造方法であって、所定寸法に切断され
    た柱状体を素材とし、まず、この素材の一端に、端面が
    ほぼ長方形をなし、その両側の長辺部から素材周面に向
    けて所定角度で傾斜する傾斜面を有する山形状端部を鍛
    造によって形成すると共に、この山形状端部から、厚み
    が上記長方形の幅よりも大きく、かつ両面中央に軸方向
    に延びる凹溝を有する扁平な軸部を押し出し成形により
    形成し、かつ、この軸部の押し出し成形に際して、該軸
    部の押し出しガイド部に油溜りを有するダイスを使用す
    ることを特徴とする両面凹溝付の扁平軸部を有する部品
    の製造方法。
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