JPH0790565B2 - 樹脂成形プレスのスライド制御方法及びその装置 - Google Patents

樹脂成形プレスのスライド制御方法及びその装置

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JPH0790565B2
JPH0790565B2 JP21939891A JP21939891A JPH0790565B2 JP H0790565 B2 JPH0790565 B2 JP H0790565B2 JP 21939891 A JP21939891 A JP 21939891A JP 21939891 A JP21939891 A JP 21939891A JP H0790565 B2 JPH0790565 B2 JP H0790565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形プレスのスラ
イド制御方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形プレスの仕事能力は、加圧力と
加圧速度との積で決定される。従来の樹脂成形プレスに
あつては、樹脂の性質上加圧速度が5〜10mm/sと
小さくてよいため、他の金属成形プレス等の能力に比し
て、油圧ポンプ装置のモータの動力は小さく設定されて
いる。しかしながら、近年、高即硬性の樹脂材料が開発
されつつあり、型締め速度を支配するスライドの上昇・
下降速度として600mm/sが要求され、更に、加圧
速度も10〜20mm/sと大幅に高めることが求めら
れている。
【0003】そして、この大きな動力が必要となる上昇
・下降速度(600mm/s)を確保するために、アキ
ユムレータを用いたバランス装置が採用され、可動部重
量の50〜60%程度をバランス装置に負担させること
により、経済的な樹脂成形プレスを構成している。アキ
ユムレータを用いるバランス装置を装備する樹脂成形プ
レスとして、適正なバランス力を確保・供給すれば、エ
ネルギーを小さくすることができ、全体としては効率の
良い樹脂成形プレスとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の樹脂成形プレスにおいて、バランス装置を装
備することは、可動部重量を弾性的に支える、つまり恰
もスプリングで支えることとなり、バランス力を大きく
すればするほど安定したスライドの動作制御が困難にな
る。すなわち、スライドの下降行程後の下降減速行程に
際する跳ね上がり現象、上昇行程開始時の飛び出し現象
及び上昇減速行程に際するオーバーラン現象が現れる。
これらは、従来の樹脂成形プレスのポンプやバルブによ
つて制御できない制御不能領域である。図3に示すスラ
イドの動作線図を参照して具体的に説明する。同図にお
いて符号Aにて示すように下降減速行程に際するオーバ
ーラン現象、符号Bにて示す上昇行程開始初期の飛び出
し現象及び符号Cにて示す上昇減速行程に際するオーバ
ーラン現象が、破線にて示す基本動作線図からのずれと
して現れる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、請求項1に記
載の発明の構成は、油圧ポンプ装置と、プレス本体の下
部に固設した下型と、プレス本体の中間部に上下動自在
に配設したスライドと、スライドに固設した上型と、プ
レス本体の上部に配設され、油圧ポンプ装置からの圧油
が供給されてスライドを下降駆動するメインシリンダ装
置と、前記油圧ポンプ装置からの圧油が供給されてスラ
イドを上昇駆動するリフトシリンダ装置と、プレス本体
の下部とスライドとの間に配設され、スライドの上昇駆
動を補助するバランスシリンダ装置と、バランスシリン
ダ装置に接続するアキユムレータとを有し、上型と下型
との間に樹脂成形材料を入れて成形する樹脂成形プレス
を使用し、バランスシリンダ装置とアキユムレータとを
接続する油路に絞り弁を配設すると共に、この絞り弁を
迂回するバイパス油路を設け、スライドの上昇及び下降
減速行程に際し、前記絞り弁による絞り作用を機能させ
てオーバーラン現象を抑制する樹脂成形プレスのスライ
ド制御方法である。また、請求項2に記載の発明の構成
は、油圧ポンプ装置と、プレス本体の下部に固設した下
型と、プレス本体の中間部に上下動自在に配設したスラ
イドと、スライドに固設した上型と、プレス本体の上部
に配設され、油圧ポンプ装置からの圧油が供給されてス
ライドを下降駆動するメインシリンダ装置と、前記油圧
ポンプ装置からの圧油が供給されてスライドを上昇駆動
するリフトシリンダ装置と、プレス本体の下部とスライ
ドとの間に配設され、スライドの上昇駆動を補助するバ
ランスシリンダ装置と、バランスシリンダ装置に接続す
るアキユムレータとを有し、上型と下型との間に樹脂成
形材料を入れて成形する樹脂成形プレスのスライド制御
装置であつて、バランスシリンダ装置とアキユムレータ
とを接続する油路に絞り弁を配設すると共に、この絞り
弁を迂回するバイパス油路を設け、このバイパス油路に
バイパス開閉弁を設ける樹脂成形プレスのスライド制御
装置である。
【0006】
【作用】樹脂成形プレスによつて下降行程、下降減速行
程、加圧行程、加圧保持行程、圧抜き行程、離型行程、
上昇行程及び上昇減速行程が順次に実行される。上昇減
速行程及び下降減速行程に際しては、バイパス開閉弁を
閉じ、油路に介在させた絞り弁のみを通じてアキユムレ
ータとバランスシリンダ装置との間で圧油を流通させ、
スライドの上昇減速及び下降減速を共に緩徐に行わせ、
オーバーラン現象を防止する。
【0007】これにより、スライド、上型等からなる移
動部材は、その重量に応じたアキユムレータからの適正
値の圧油によつて弾性的支持が軽減された状態にあつて
過度の移動が防止され、移動部材の移動に伴うシヨツク
が良好に軽減され、プレス装置各部の緩みが防止され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1,図2は、樹脂成形プレスのスライド
制御装置の1実施例を示す。図中において符号1は、プ
レス本体を示し、プレス本体1には、上下動自在、か
つ、上下動がプレス本体1の中間部であるコラム1aに
案内されるようにスライド2が設置されている。プレス
本体1の上部には、このスライド2を下降駆動するメイ
ンシリンダ装置3が備えられ、スライド2に突設したピ
ストン部材3aが、プレス本体1に固設したメインシリ
ンダ3bに摺動自在に嵌合している。
【0009】メインシリンダ装置3には、複数の可変容
量型の油圧ポンプからなる油圧ポンプ装置4から、油路
5を通じて圧油が供給されるようになつており、油路5
には、第1電磁弁6が介在されている。第1電磁弁6
は、加圧位置a、保圧位置b及び減圧位置cを有し、加
圧位置aを採らせることによつて油圧ポンプ装置4から
の圧油がメインシリンダ装置3に供給され、保圧位置b
を採らせることによつてメインシリンダ装置3内の圧力
が保持され、減圧位置cを採らせることによつてメイン
シリンダ装置3内の圧油がリザーバ7にドレインされ
る。
【0010】このようなプレス本体1の上部とスライド
2との間には、スライド2を上昇駆動する複数個のリフ
トシリンダ装置8が介装される。リフトシリンダ装置8
は、プレス本体1の4隅に固設したシリンダ8aと、シ
リンダ8aに摺動自在に嵌合し、ピストンロツド8bの
下端部をスライド2に結合したピストン8cとからな
り、各シリンダ8aには、油圧ポンプ装置4から第2電
磁弁10を介在させた油路9を通じて圧油が供給される
ようになつている。第2電磁弁10は、加圧位置aを採
らせることによつて油圧ポンプ装置4の圧油が各シリン
ダ8aに供給され、保圧位置bを採らせることによつて
各シリンダ8a内の圧力が保持され、減圧位置cを採ら
せることによつて各シリンダ8a内の圧油がリザーバ7
にドレインされる。
【0011】16は、油路9に設けた圧力検出器であ
り、リフトシリンダ装置8に油圧ポンプ装置4から供給
される圧油の圧力及び保圧中に可動部の重量を支持して
いる圧力を検出することができる。このようなプレス本
体1の下部には下型11が固設され、スライド2の下面
には下型11と対向する上型12が固設されている。な
お、上記リフトシリンダ装置8は、スライド2とプレス
本体1の上部との間に配設され、スライド2を引き上げ
るようになつているが、リフトシリンダ装置8をスライ
ド2とプレス本体1の下部との間に配設し、スライド2
を押し上げるように構成することもできる。
【0012】次に、プレス本体1の下部とスライド2と
の間には、複数個のバランスシリンダ装置13が介装さ
れる。バランスシリンダ装置13は、プレス本体1の4
隅に固設したシリンダ13aと、上端をスライド2に結
合したピストン部材13bとからなり、各シリンダ13
aは、可変絞り弁20aを有する油路14によつてアキ
ユムレータ15の油圧室15aに接続されて、気体圧縮
型(窒素ガス封入式)のアキユムレータ15に蓄圧され
た圧油が常時作用している。
【0013】そして、各シリンダ13aとアキユムレー
タ15の油圧室15aとを接続する油路14は、加圧位
置a及び保圧位置bを有する開閉弁である第3電磁弁1
7を介在させた油路18によつて、第2電磁弁10より
も上流となる油路9に接続されている。しかして、第3
電磁弁17に加圧位置aを採らせることにより、第2電
磁弁10の切り換え位置を問わず、油圧ポンプ装置4の
圧油がアキユムレータ15側に供給され、保圧位置bを
採らせることにより、アキユムレータ15側の圧力が保
持される。また、各シリンダ13aとアキユムレータ1
5とを接続する油路14の可変絞り弁20aよりもアキ
ユムレータ15側には、設定圧力可変型の電磁リリーフ
弁19が接続され、アキユムレータ15の油圧室15a
の圧力を所定値に調節できるようになつている。
【0014】更に、油路14に介在させた可変絞り弁2
0aを迂回するバイパス油路20fを設け、このバイパ
ス油路20fに一対のバイパス開閉弁20b,20cを
並列に配設する。この可変絞り弁20aは、アキユムレ
ータ15とバランスシリンダ装置13のシリンダ13a
との間を設定した所定の開度によつて常時連通し、バラ
ンスシステムのバランス能力及び速度を確保できる最低
限の油量を与えるものであり、また、バイパス開閉弁2
0b,20cは、バイパス油路20fを全開又は全閉す
るものである。
【0015】しかして、一方のバイパス開閉弁20c
は、油圧源23からの圧油が加圧位置a、保圧位置b及
び減圧位置cを有する第5電磁弁24を介してパイロツ
ト圧として作用し、このパイロツト圧に打ち勝つ圧力が
ピストン部材20eに作用する際、バランスシリンダ装
置13の圧油をアキユムレータ15に復帰させ、また、
他方のバイパス開閉弁20bは、油圧源21からの圧油
が加圧位置a、保圧位置b及び減圧位置cを有する第4
電磁弁22を介してパイロツト圧として作用し、このパ
イロツト圧に打ち勝つ圧力がピストン部材20dに作用
する際、アキユムレータ15からの圧油をバランスシリ
ンダ装置13に供給する。なお、符号20は、可変絞り
弁20a及び一対のバイパス開閉弁20b,20cから
なるバランス系のコントロールバルブユニツトを示す。
【0016】次に、上記実施例の作用について説明す
る。先ず、下型11及び上型12を変更、特に上型12
を重量の異なるものと変更した際、アキユムレータ15
の油圧室15aの圧力を調整する。この調整作業は、次
のようにして行う。第1電磁弁6に減圧位置cを採らせ
た状態にて、第2電磁弁10に加圧位置aを採らせて油
圧ポンプ装置4の圧油を各シリンダ8aに供給し、各シ
リンダ8aに作用する油圧力を圧力検出器16によつて
検出する。第1電磁弁6に加圧位置aを採らせると共に
第2電磁弁10に減圧位置cを採らせ、スライド2を下
限位置にまで下降させて上型12・下型11間を密着さ
せ、同時にピストン部材13bをシリンダ13a内に嵌
入させ、アキユムレータ15の油圧室15aを最大圧力
にする。電磁リリーフ弁19の設定圧力を、交換した上
型12、スライド2等の重量つまり移動部材の静荷重に
合わせた適正値に調節し、第3電磁弁17に加圧位置a
を採らせる。第3電磁弁17に加圧位置aを採らせる際
には、第2電磁弁10に保圧位置bを採らせる。
【0017】これにより、油圧ポンプ装置4の圧油がア
キユムレータ15の油圧室15aに供給され、アキユム
レータ15の圧力が交換した上型12の重量に合致した
適正値に調節される。アキユムレータ15に適正値が蓄
圧されたなら第3電磁弁17を保圧位置bに切り換え、
アキユムレータ15の油圧室15aを保圧する。
【0018】このような圧力設定がなされた後に樹脂製
品の成形作業を行う。SMCその他の樹脂製品の成形開
始に際しては、スライド2が上昇して上型12・下型1
1間に間隙が形成されている。この状態で、熱硬化性の
樹脂成形材料等を下型11に入れ、第1電磁弁6に加圧
位置aを採らせると共に、第2電磁弁10に減圧位置c
を採らせる。これにより、図2に示すように下降行程が
開始され、油圧ポンプ装置4からの圧油が油路5を通じ
てメインシリンダ装置3に供給され、スライド2が下降
駆動されると共に、各リフトシリンダ装置8内の圧油が
リザーバ7にドレインされる。
【0019】同時に、スライド2の下降駆動に伴つて、
各バランスシリンダ装置13内の圧油が油路14を通つ
てアキユムレータ15の油圧室15aに復帰する。アキ
ユムレータ15には、上型12の重量に応じた適正値が
蓄圧されているため、スライド2の下降に要する時間
は、上型12の重量の大小を問わずにほぼ一定に維持さ
れる。このスライド2の下降に際して、油圧ポンプ装置
4の傾転角制御により、下降行程、下降減速行程及び加
圧行程が実行される。
【0020】そして、油圧ポンプ装置4の傾転角制御に
合わせて一方のバイパス開閉弁20cを次のように制御
する。すなわち、先ず、下降行程に際しては、第5電磁
弁24にc位置を採らせてパイロツト圧をドレインし、
可変絞り弁20a及びバイパス開閉弁20cを流通させ
て、各バランスシリンダ装置13内の圧油をアキユムレ
ータ15の油圧室15aに速やかに復帰させる。この場
合、第4電磁弁22はa位置を採り、パイロツト圧が作
用するバイパス開閉弁20bは閉塞している。
【0021】次に、加圧行程に近づいて下降減速行程に
移行したなら、第5電磁弁24にa位置からb位置を採
らせて所定のパイロツト圧を保持し、下降減速行程を行
わせる。これにより、可変絞り弁20aのみを通つて、
バランスシリンダ装置13の圧油がアキユムレータ15
に復帰するようになり、スライドの下降停止に際するオ
ーバーラン現象Aが良好に防止されて基本動作線図を正
確に実行することができる。
【0022】そして、上型12・下型11間で加圧行程
を実行する。加圧行程により、樹脂成形材料が加熱加圧
されて軟化し、流動状態となつて成形される。この加圧
状態は、加圧保持行程として所定時間保持し、樹脂成形
材料が硬化温度に達した後所定の硬化時間が経過するの
を待つ。その際、第1電磁弁6に保圧位置bを採らせて
所定の硬化時間が経過した後、上型12・下型11間の
加圧を圧抜き行程によつて解除する。圧抜き行程は、第
1電磁弁6に減圧位置cを採らせて行う。
【0023】圧抜き行程に続いて離型行程に移行し、第
2電磁弁10に加圧位置aを採らせ、油圧ポンプ装置4
からの圧油を各リフトシリンダ装置8内に供給すると共
に、第4電磁弁22にc位置を採らせて他方のバイパス
開閉弁20bを開き、アキユムレータ15の圧油を可変
絞り弁20a及びバイパス開閉弁20bを通して各バラ
ンスシリンダ装置13に供給する。この場合、バイパス
開閉弁20bは閉塞している。
【0024】次に、上昇行程に移行し、油圧ポンプ装置
4の傾転角制御によつて多量の圧油を各リフトシリンダ
装置8内に供給し、メインシリンダ装置3の圧油をリザ
ーバ7にドレインさせつつスライド2を上昇復帰させ
る。その際、スライド2の上昇復帰が、バランスシリン
ダ装置13の作用によつて助勢されるので、上昇行程開
始初期の飛び出し現象Bを防止し、基本動作線図を再現
させる。つまり、上昇行程開始初期には、両バイパス開
閉弁20b,20cを閉じ、油路14に介在させた可変
絞り弁20aのみを通じてアキユムレータ15の圧油を
バランスシリンダ装置13に所定時間だけ供給し、スラ
イド2の上昇復帰を緩徐に行わせ、飛び出し現象Bを防
止する。次いで、第4電磁弁22にc位置を採らせ、他
方のバイパス開閉弁20bのパイロツト圧に打ち勝つ圧
油をアキユムレータ15からバランスシリンダ装置13
に供給し、上昇行程を速やかに実行する。
【0025】上昇減速行程に際しては、上昇行程開始初
期と同様に両バイパス開閉弁20b,20cを閉じ、油
路14に介在させた可変絞り弁20aのみを通じてアキ
ユムレータ15の圧油をバランスシリンダ装置13に所
定時間だけ供給し、スライド2の上昇復帰を緩徐に行わ
せ、オーバーラン現象Cを防止する。上型12・下型1
1間が充分に開いたなら成形品を取り出す。
【0026】これにより、スライド2の上昇復帰に要す
る時間が、上型12の重量の大小を問わずにほぼ一定に
維持されると共に、上型12等の重量に応じたアキユム
レータ15からの適正値の圧油によつて弾性的支持が適
宜に軽減された状態にあるため、スライド2、上型12
等からなる移動部材の過度の移動が防止され、移動部材
の移動に伴うシヨツクが軽減され、プレス装置各部の緩
みが防止される。
【0027】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、下記の効果が得られる。アキユムレー
タを用いて高速サイクルを実行する樹脂成形プレスにお
いて、上昇及び下降減速行程に際するオーバーラン現象
を良好に抑制し、次の下降行程開始時及び加圧行程開始
時のスライド位置を適正に設定することができ、プレス
サイクルを安定的に実行することができる。更に、オー
バーラン現象による各部の弛緩が抑制されるので、故障
の減少に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係る樹脂成形プレスのス
ライド制御装置を示す図。
【図2】 同じくスライドの1サイクルの基本動作を示
す線図。
【図3】 従来のスライドの1サイクルの動作を示す線
図。
【符号の説明】
1:プレス本体、2:スライド(移動部材)、3:メイ
ンシリンダ装置、4:油圧ポンプ装置、6:第1電磁
弁、8:リフトシリンダ装置、10:第2電磁弁、1
1:下型、12:上型(移動部材)、13:バランスシ
リンダ装置、5,9,14,18:油路、15:アキユ
ムレータ、15a:油圧室、16:圧力検出器、17:
第3電磁弁(開閉弁)、19:電磁リリーフ弁(リリー
フ弁)、20:コントロールバルブユニツト、20a:
可変絞り弁(絞り弁)、20b,20c:バイパス開閉
弁、20d,20e:ピストン部材、20f:バイパス
油路、21,23:油圧源、22:第4電磁弁、24:
第5電磁弁、a:加圧位置、b:保圧位置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ装置と、プレス本体の下部に
    固設した下型と、プレス本体の中間部に上下動自在に配
    設したスライドと、スライドに固設した上型と、プレス
    本体の上部に配設され、油圧ポンプ装置からの圧油が供
    給されてスライドを下降駆動するメインシリンダ装置
    と、前記油圧ポンプ装置からの圧油が供給されてスライ
    ドを上昇駆動するリフトシリンダ装置と、プレス本体の
    下部とスライドとの間に配設され、スライドの上昇駆動
    を補助するバランスシリンダ装置と、バランスシリンダ
    装置に接続するアキユムレータとを有し、上型と下型と
    の間に樹脂成形材料を入れて成形する樹脂成形プレスを
    使用し、バランスシリンダ装置とアキユムレータとを接
    続する油路に絞り弁を配設すると共に、この絞り弁を迂
    回するバイパス油路を設け、スライドの上昇及び下降減
    速行程に際し、前記絞り弁による絞り作用を機能させて
    オーバーラン現象を抑制することを特徴とする樹脂成形
    プレスのスライド制御方法。
  2. 【請求項2】 油圧ポンプ装置と、プレス本体の下部に
    固設した下型と、プレス本体の中間部に上下動自在に配
    設したスライドと、スライドに固設した上型と、プレス
    本体の上部に配設され、油圧ポンプ装置からの圧油が供
    給されてスライドを下降駆動するメインシリンダ装置
    と、前記油圧ポンプ装置からの圧油が供給されてスライ
    ドを上昇駆動するリフトシリンダ装置と、プレス本体の
    下部とスライドとの間に配設され、スライドの上昇駆動
    を補助するバランスシリンダ装置と、バランスシリンダ
    装置に接続するアキユムレータとを有し、上型と下型と
    の間に樹脂成形材料を入れて成形する樹脂成形プレスの
    スライド制御装置であつて、バランスシリンダ装置とア
    キユムレータとを接続する油路に絞り弁を配設すると共
    に、この絞り弁を迂回するバイパス油路を設け、このバ
    イパス油路にバイパス開閉弁を設けることを特徴とする
    樹脂成形プレスのスライド制御装置。
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