JPH078999A - 汚泥乾燥装置 - Google Patents

汚泥乾燥装置

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JPH078999A
JPH078999A JP5186695A JP18669593A JPH078999A JP H078999 A JPH078999 A JP H078999A JP 5186695 A JP5186695 A JP 5186695A JP 18669593 A JP18669593 A JP 18669593A JP H078999 A JPH078999 A JP H078999A
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JP
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hot air
sludge
drying drum
port
air guide
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JP5186695A
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English (en)
Inventor
Akira Sato
晃 佐藤
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Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚泥を効率よく連続乾燥させる。又省エネル
ギを達成する。 【構成】 汚泥供給口2と粉体排出口3を両端に有し且
つ内部に攪拌装置5が納装された乾燥ドラム7を具え
る。該乾燥ドラムの汚泥供給口3側には、それを環状に
取り囲む熱風誘導路6を設ける。該熱風誘導路6には、
熱風を送給する熱風発生装置9を連設するとともに、乾
燥ドラム7内に熱風を導出させる導出口23を設ける。
又乾燥ドラムの粉体排出口3にはサイクロン10を連設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水産加工工場や食品加
工工場等において発生した汚泥を効率よく連続乾燥させ
ることができ、又省エネルギ効果にも優れる汚泥乾燥装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水産加工工場や食品加工工場において発
生した汚泥を効率よく連続乾燥させる装置として、本発
明者は、特開平4−334598号において図9に示す
構成の汚泥乾燥装置を提案した。
【0003】該汚泥乾燥装置は、長手方向の一端側に汚
泥供給口aを有し他端側に粉体排出口bを有する乾燥ド
ラムcの内部に、汚泥供給口aより供給された汚泥を攪
拌する回転攪拌翼dを具えた攪拌装置eを納装し、又該
乾燥ドラムcにはその一端側において、熱風発生装置f
で発生した熱風(熱風温度は450〜500℃)を導入
していた。又乾燥ドラムcの粉体排出口bと図示しない
サイクロンの吹込口とを連結管gで連結し、該連結管に
は、乾燥によって得られた粉体を含む粉体ガスを乾燥ド
ラムcからサイクロンに供給する送風機を介装してい
た。そして乾燥ドラムの温度管理は、粉体排出口近傍に
設けた温度センサにより排気温度を計測して行ってい
た。
【0004】かかる構成を有する汚泥乾燥装置の、連続
定常運転状態における作用は次のようであった。ここに
連続定常運転状態とは、乾燥ドラムの全体が所定温度に
加熱された状態(例えば200℃程度に加熱された状
態)での運転を言う。この状態で乾燥ドラムc内に汚泥
を供給すると、該供給汚泥は、乾燥ドラムの軸線回りに
回転する回転攪拌翼dによって攪拌される。該攪拌によ
り汚泥がドラム内周面hに付着しても、乾燥ドラムの全
体が所定温度に加熱されているため、付着物は、その表
面側が熱風に晒されて加熱されるだけでなくその裏面側
もドラム内周面によって加熱される。このようなことか
ら付着物は、回転攪拌翼dの掻き落とし作用によってド
ラム内周面hから剥落し、剥落物が攪拌されて徐々に細
かい粒子となる。そしてこれが次第に乾燥せしめられ
て、乾燥ドラムの他端側においては粉体の状態となり、
乾燥ドラムc内の粉体と水分と空気の混合体である粉体
ガスは、送風機の送り出し作用によってサイクロンに吹
き込まれ、粉体はサイクロンで収集され水分や空気はサ
イクロンから排出されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記連続定常運転状態
においては、汚泥の乾燥が効率的に行われるために特に
問題はなかったが、このような運転状態になるまでの立
ち上がり段階において次のような問題があった。
【0006】乾燥ドラムは、その内部に導入された熱風
によって加熱されるため、空炊きを比較的長い時間続け
ればその全体を所定の一定温度に昇温させうると考えら
れないでもないが、回転攪拌翼や送風機、温度センサが
前記450〜500℃という高熱の熱風に長い時間晒さ
れると、それらが熱変形したり破損する等の弊害があ
る。
【0007】そのため乾燥ドラムの温度は、次のように
断続運転を繰り返して段階的に上昇させる必要があっ
た。今、空炊き状態で排気温度が250℃であるときに
乾燥ドラムの温度を200℃程度(付着物の剥落が容易
である温度)に設定できる場合を例にとって、これを説
明する。
【0008】乾燥ドラム内への熱風の導入によって排気
温度が250℃なったときに、汚泥供給口より汚泥を供
給する。この供給汚泥の温度は20℃程度である。乾燥
ドラムの温度が200℃程度になっていることから、こ
の状態で汚泥の乾燥は一応可能である。
【0009】しかし、稼働スタート時においては、乾燥
ドラムの内面側の部分は加熱されていてもその全体が十
分に加熱されてはいないために、乾燥ドラムの温度は供
給汚泥によって次第に冷却されていき、排気温度も下が
る。乾燥ドラムの温度が例えば150℃程度まで下がる
と、粘性の強い付着汚泥は、ドラム内周面から最早剥落
困難となって、へばりついた状態となる。
【0010】これでは所要の汚泥乾燥をなし得ないの
で、温度センサが該下がった排気温度を検知することに
より、停止装置が汚泥の供給及び熱風の導入を停止させ
る。その後、汚泥供給を停止した状態で熱風を導入し、
再度乾燥ドラムの温度を上昇させることになる。この昇
温によって250℃の排気温度が検知されたとき、即
ち、乾燥ドラムの温度が200℃程度になったとき、再
び汚泥を供給する。この一連の操作を3〜4回繰り返す
内に、乾燥ドラムはその全体が200℃程度になるの
で、それ以降は、前記した連続定常運転が可能となる。
【0011】このように、導入熱風によって乾燥ドラム
をその内面側から加熱する従来の汚泥乾燥装置において
は、乾燥ドラムの全体が所要均一温度の加熱状態となる
までに何回もの断続運転を繰り返えさなければならない
という、稼働スタ−ト段階における不安定操業要因があ
り、生産性の面において改善の余地があった。本発明
は、かかる問題点を解決しうる汚泥乾燥装置の提供を目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る汚泥乾燥装置は次の構成を採用する。即ち
本発明に係る汚泥乾燥装置は、長手方向の一端側に汚泥
供給口2を有し他端側に粉体排出口3を有する乾燥ドラ
ム7の少なくとも汚泥供給口側の周壁を、空隙を空けて
囲壁20で囲繞し、且つそれにより形成された空洞部の
両端を閉塞して、乾燥ドラムを環状に取り囲む熱風誘導
路6を形成する。該熱風誘導路6は、乾燥ドラムの容量
によっては、乾燥ドラムの略全長に亘る如く設けられる
こともある。そして、該熱風誘導路6に設けた熱風の導
入口21を熱風発生装置9に連設し、熱風誘導路6を周
方向に流れた熱風を乾燥ドラム7内に導出させる導出口
23を該熱風誘導路6に設ける。又乾燥ドラム7の内部
には、汚泥供給口2より供給された汚泥を攪拌する攪拌
装置5を納装し、又乾燥ドラム7の粉体排出口3をサイ
クロン10の吹込口67に連設したことを特徴とするも
のである。
【0013】前記汚泥乾燥装置において、導入口21を
誘導路の上部分に設け、又誘導路の内壁22を形成する
乾燥ドラムの周壁には、前記導入口21側において導出
口23を開穿するとともに、周壁に設けた導出口23の
熱風流れ方向の基端縁25と囲壁20に設けた導入口2
1の熱風流れ方向の先端縁26とを仕切板27で連結し
て導出口23と導入口21とを隔離するのがよい。
【0014】又これらの汚泥乾燥装置において熱風誘導
路6は、周方向に延びる隔壁37の複数によって幅方向
に分割するのがよい。
【0015】
【作用】然して汚泥乾燥装置1を稼働させると、熱風発
生装置9で発生した熱風が導入口21より熱風誘導路6
に導入される。導入された熱風は熱風誘導路6を周方向
に流れて(同一方向に流れる場合の他、時計回りと反時
計回りに分かれて周方向に流れる場合も含む)、導出口
23より乾燥ドラム7内に流入する。乾燥ドラム7の周
壁24は、内部に流入した熱風によって内側から加熱さ
れるとともに熱風誘導路6を周方向に流れる熱風によっ
て外側からも加熱される。
【0016】特に、熱風誘導路6が周方向に延びる隔壁
37の複数によって幅方向に分割されているときは、熱
風は、隔壁37により整流されて熱風誘導路6を流れ、
乾燥ドラムの加熱が促進される。
【0017】熱風の導入によって、その導入後比較的短
時間の内に、乾燥ドラムの少なくとも熱風誘導路側の部
分は、全体が所要の一定温度に加熱された状態(例えば
200〜250℃に加熱された状態)となる。この状態
で、汚泥供給口2より乾燥ドラム7内に汚泥を供給す
る。該供給汚泥は、攪拌装置により攪拌されてドラム内
周面81に付着した状態ともなるが、該付着物は、熱風
に晒されてその表面側から加熱されるだけでなく、加熱
状態のドラム内周面81によってその裏面側からも充分
に加熱される。このようなことから付着物は、攪拌装置
による攪拌に伴いドラム内周面から容易に剥落し、攪拌
されて徐々に細かい粒子となる。
【0018】汚泥乾燥装置1の稼働スタート段階におい
ては、熱風誘導路が設けられていない部分のドラム内壁
温度が熱風誘導路が設けられている部分の内壁温度より
も低く、乾燥ドラムの全体が均一温度になっているとは
限らない。しかし熱風誘導路が設けられている部分にお
ける付着物の剥落が容易であれば、熱風誘導路が設けら
れていない部分の温度が比較的低くても、付着物は剥落
する。乾燥ドラムの全体が所要の一定温度に達すると、
該付着物の剥落は一層促進される。汚泥は、前記のよう
に細かい粒子状となった後、さらに攪拌され且つ乾燥せ
しめられて、乾燥ドラムの他端側においては粉体の状態
となり、乾燥ドラム7内の粉体と水分と空気の混合体で
ある粉体ガスは、粉体排出口3よりサイクロン10に導
入され、粉体が分離される。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜2において本発明に係る汚泥乾燥装置1は、
汚泥供給口2と粉体排出口3を両端に有し且つ内部に攪
拌装置5が納装され、その外周部には環状の熱風誘導路
6が設けられてなる乾燥ドラム7と、該熱風誘導路6に
熱風を導入する熱風発生装置9と、乾燥ドラムの前記粉
体排出口3に連設されるサイクロン10とを具え、汚泥
を連続乾燥させるものである。
【0020】以下これを具体的に説明する。乾燥ドラム
7は、図1〜2に示すように前後端が閉塞された円筒状
をなし、その前端11の下端に前記汚泥供給口2を有
し、該汚泥供給口2には、電動機12によって駆動せし
められるスクリュ−コンベア13を介してホッパ15が
連設されており、該ホッパ15に投入された汚泥16が
スクリュ−コンベア13によって乾燥ドラム7内に連続
的に供給されるごとくなされている。又他端側の一側部
分の上部には粉体排出口3が設けられるとともに、周壁
の他側部分の上部には、乾燥ドラム7の内部を点検する
等の目的で、蓋板17によって閉蓋される開口部19
(図3〜4、図6参照)が並設されている。
【0021】前記熱風誘導路6は、本実施例において
は、図1〜5に示すように乾燥ドラム7の前側略1/2
弱部分の周壁を、空隙を空けてその周方向に囲壁20で
囲撓し、且つそれにより形成された空洞部の両端を閉塞
してなり、乾燥ドラム7を円環状に取り囲んだ形態を呈
する。該熱風誘導路6には、その一側部分の上部に導入
口21が設けられるとともに、その内壁22を形成する
乾燥ドラムの周壁には、前記導入口21側において、熱
風誘導路の全幅に亘る矩形状の導出口23が設けられて
いる。又、周壁に設けた導出口23の熱風流れ方向の基
端縁25と囲壁に設けた導入口21の熱風流れ方向の先
端縁26とが仕切り板27で連結されて、導入口21と
導出口23が隔離されている。
【0022】本実施例においては、導入口21に、熱風
誘導路6の接線方向に上方に延びる導入筒部29が連設
されており、該導入筒部29及びそれに連なる熱風誘導
路6は図3〜4に示すように6の字状に屈曲していて、
該導入筒部の入口端30において導入された熱風が、熱
風誘導路6を旋回して導出口23より乾燥ドラム7内に
流入するようになっている。該導入筒部29は、その前
後幅が上方に向かうにつれて徐々に幅狭となり、入口端
30は正方形状に形成されている。又導入筒部29の内
部及びそれに連なる熱風誘導路6は、対向する端縁部3
1,31が導入筒部29の前後壁32,33及び熱風誘
導路6の内外壁35,36に当接状態とされる隔壁37
の多数によって、幅方向に等分割され、これによって、
周方向に延びる独立した多数の空間室39が並設されて
いる。該隔壁37は、熱風誘導路6においては、乾燥ド
ラムの内壁(熱風誘導路の内壁)35に溶接されてい
る。
【0023】前記開口部19を熱風誘導路6部分におい
ても設ける場合は、図4〜6に示すように構成する。即
ち、開口部19が存する部分においては前記隔壁37を
切除し、この切除部分を形成するための隔壁片40を、
該開口部19を閉蓋する蓋板17の外面部に設ける。そ
して該蓋板17が開口部19を閉蓋した状態において、
図4〜5に示すように、隔壁片40の両端部41,41
と隔壁の切除部分の縁部分42,42とをボルト固定4
3し、全体として隔壁が周方向に連続した状態とする。
【0024】攪拌装置5は、図2に示すように乾燥ドラ
ム7の内部に納装され、汚泥供給口2より供給された汚
泥を攪拌するものであり、乾燥ドラム7の前端側から後
端側に亘ってその軸線方向に延び且つ電動機45により
軸線回りに強制回転せしめられる(回転方向を図3にお
いて矢印Fで示す)回転軸46の周面部に、該回転軸4
6の軸線に対して直角方向に延びる攪拌翼47を所要間
隔をおいて植設してなる。本実施例においては、図7に
示すように、回転軸46の軸線方向に所要間隔をおいて
且つ隣り合う攪拌翼が垂直面内において90度の角度を
なすように、回転バランスを考慮して植設してなる。
【0025】該攪拌翼47は、本実施例においては、図
7に示すように、回転軸46の周面部に設けられたネジ
孔49にねじ込まれるネジ軸部50を基端側に具える腕
部材51の先端部分に、台形状をなす保持板52の裏面
部53をその短片縁54を基端側に向けて溶接するとと
もに、該保持板52の表面部(被乾燥物である汚泥を打
つ側の面)56には刃板57を重なり状態にボルト固定
してなる。
【0026】該刃板57は、その先端縁部59の長さが
保持板52の先端縁部60の長さよりも稍短く形成され
た矩形板状を呈し、該先端縁部59の両端部位及び中央
部位には先端鋭の三角形状をなす溝切刃61が一体に形
成されており、各溝切刃61の先端が乾燥ドラム7の内
周面と略当接状態となる。そして該ボルト固定状態にお
いて、両側に位置する溝切刃61aは、保持板52の端
部65から、溝切刃の配設ピッチの略1/2分だけ内側
に控えて存するように設定されており、従って、隣り合
う攪拌翼47,47の先端縁部に設けられる溝切刃61
は、回転軸46の軸線方向について見た場合、略同一の
ピッチで並んだ状態となる。
【0027】前記サイクロン10は、図1〜2に示すよ
うに、内周面部50に向けて接線方向に粉体ガス(粉
体、水分、空気の混合体)を吹き込ませるための吹込口
67及び排気孔69を上部に具えたサイクロン本体70
下端に、該サイクロン本体70の下端径よりも上端径が
大であり且つ下端に向かうにつれて小径となる円錐状筒
体71を連設してなる。そして該円錐状筒体71は、そ
の拡張部72における減圧作用によって、サイクロン本
体70内の旋回気流の乱れを極力防止する。又サイクロ
ン10の下端(円錐状筒体71の下端)の製品取出し口
73は、ロータリーバルブ75が介装されてなる放出管
76を介してスクリューコンベア77に連設されてい
る。該ロータリーバルブ75は製品取出し口73を封止
し、且つその定期的な強制回転によって製品(粉体)を
スクリューコンベア77に供給する。
【0028】又図2において符号79は脱臭装置であ
り、サイクロン10の排気口69に連設された排気管8
0に介装され、サイクロン10から排出される排ガスを
脱臭する。
【0029】以上のように構成された汚泥乾燥装置1の
作用を、図2〜3、図8によって説明する。汚泥乾燥装
置1を稼働させると、熱風発生装置9で発生した熱風が
導入筒部29を経て、導入口21より熱風誘導路6に導
入される。導入された熱風は、図3において太い矢印で
示すように、隔壁37により整流されて熱風誘導路6を
周方向に流れて、導出口23より乾燥ドラム内7aに流
入する。乾燥ドラム7の周壁24は、内部に流入した熱
風によって内側から加熱されるとともに熱風誘導路6を
周方向に流れる熱風によって外側からも加熱される。
【0030】熱風の導入によって、その導入後比較的短
時間の内に、乾燥ドラムの少なくとも熱風誘導路側の部
分は、その全体が所要の一定温度に加熱された状態(例
えば200〜250℃に加熱された状態)となる。
【0031】この状態で、汚泥供給口2より乾燥ドラム
7内に汚泥を供給する。ホッパ15に投入された汚泥1
6はスクリューコンベア13によって乾燥ドラム7内に
供給され、攪拌装置5の各攪拌翼47によって攪拌され
る。
【0032】攪拌時において、汚泥の一部が乾燥ドラム
7の内周面81に付着するのは避け難いものであるが、
この付着によって形成された付着層82には、図8に示
すように攪拌翼47の先端縁部に設けられている溝切刃
61によって円周方向のV字状溝83が切られ、付着層
82は、断面台形状をなす幅狭の多数の帯状部85に分
割される。
【0033】その結果、帯状部(付着層82)85の表
面部86の削り落としが円滑に行われ、付着層82の厚
さは、攪拌翼47の先端縁部87とそれに対応する内周
面との間の距離分を越えては成長せず、従って汚泥の攪
拌が効果的に行われる。なおこのように溝83を形成す
ることは、単に付着層表面86の削り落としを円滑化す
るだけでなく、付着層そのものを内周面81から剥落し
易くする。
【0034】そしてこの攪拌状態において、熱風発生装
置9で発生した熱風が乾燥ドラム7内に導入されるた
め、攪拌によって形成された粒子に付着している水分は
次第に蒸発し、乾燥ドラム7の粉体排出口3近傍部位に
おいては粉体と化する。
【0035】かかる粉体を含む粉体ガスは、送風機89
の送り出し作用によってサイクロン10の吹込口67に
吹込まれ、粉末はサイクロン10で収集され、水分や空
気はサイクロンの排気口69より排出される。本実施例
においては、サイクロン本体70の下端に円錐状筒体7
1を連設することによってサイクロン10を構成してい
るため、円錐状筒体71によって、その上部に位置する
サイクロン本体70内における旋回気流の乱れを極力防
止でき、粉体の吹き上がりをより効果的に防止できる。
【0036】そしてサイクロン10で回収された粉体
は、サイクロン下端の製品取り出し口に設けられたロー
タリーバルブ75を定期的に強制回転させ且つスクリュ
ーコンベア77を稼働させることによって、所要場所に
搬送される。又サイクロンの排気口69に付設されてい
る脱臭装置79によって、サイクロン10からの排ガス
が脱臭される。
【0037】なお、乾燥ドラム7の粉体排出口3とサイ
クロン10の吹込口67とを連結する連結管に送風機8
9を介装する代わりに、サイクロン10の排気口69に
連設された排気管に排風機を介装し、この排風機の稼働
によって、粉体ガスを乾燥ドラム7よりサイクロン10
内に吹込ませるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以下に詳述するように生産性
向上と省エネルギ効果を奏し、実用的にも経済的にも利
点の多いものといえる。
【0039】 本発明に係る汚泥乾燥装置は、乾燥ド
ラムの少なくとも汚泥供給口側に、乾燥ドラムを取り囲
む環状の熱風誘導路を形成し、熱風発生装置で発生した
熱風を該熱風誘導路に導入し、これを熱風誘導路の周方
向に流して後、乾燥ドラム内に流入させることとしてい
る。
【0040】従って熱風誘導路形成部分においては、乾
燥ドラムの周壁は導入熱風によって外側から直接的に加
熱される。そのため内壁温度は、比較的短時間のうちに
熱風温度に略等しく上昇する。即ち、ドラム内周面に付
着した汚泥の剥落が容易となる温度に上昇する。
【0041】このようなことから、従来のように、連続
定常運転が可能となるまでに断続運転の繰り返しを要す
るといった問題がなく、汚泥乾燥装置を稼働してから暫
くの時間で連続定常運転に入ることができる。このよう
なことから本発明によるときは、汚泥を効率よく連続乾
燥させ得ることとなる。
【0042】 本発明に係る汚泥乾燥装置は、熱風発
生装置で発生した熱風を該熱風誘導路に導入し、これを
熱風誘導路の周方向に流して後、乾燥ドラム内に流入さ
せる。そのため乾燥ドラムは、その内部に導入された熱
風によって内側から加熱されるだけでなく、熱風誘導路
においては、熱風によって外側から直接加熱される。従
って、導入熱風だけによって乾燥ドラムを加熱する場合
に比し熱風温度が低くてもよい。例えば、乾燥ドラムの
温度を250℃程度に設定する場合は350℃程度の熱
風を熱風誘導路に導入しても差支えないものとなり、従
来のように450〜500℃という高熱の熱風を流す必
要がなくなる。
【0043】このように本発明によるときは熱効率の向
上が図られ、省エネルギ効果が発揮される。
【0044】 熱風誘導路を、周方向に延びる隔壁の
複数によって幅方向に分割する場合は、該隔壁による整
流作用によって、各部均一な温度分布が確実に得られ
る。加えて該隔壁による保熱作用によって、乾燥ドラム
の内壁温度を熱風温度に一層近付けうることとなり、さ
らに熱効率が向上して省エネルギ効果が増大する。
【0045】又隔壁は熱風誘導路の間隔保持材としても
機能するため、熱風誘導路を構造的により安定したもの
となしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する断面図である。
【図3】熱風誘導路の構成を、該熱風誘導路に導入され
た熱風の流れ状態とともに説明する断面図である。
【図4】熱風誘導路を説明する断面図である。
【図5】熱風誘導路を説明する一部欠切斜視図である。
【図6】熱風誘導路部分に、蓋体で閉蓋され得る開口部
を設けた場合を説明する断面図である。
【図7】攪拌装置を説明する部分斜視図である。
【図8】攪拌翼の作用を説明する斜視図である。
【図9】従来の汚泥乾燥装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 汚泥乾燥装置 2 汚泥供給口 3 粉体排出口 5 攪拌装置 6 熱風誘導路 7 乾燥ドラム 9 熱風発生装置 20 囲壁 21 導入口 22 内壁 23 導出口 25 基端縁 26 先端縁 27 仕切板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の一端側に汚泥供給口2を有し
    他端側に粉体排出口3を有する乾燥ドラム7の少なくと
    も汚泥供給口側の周壁を、空隙を空けて囲壁20で囲繞
    し、且つそれにより形成された空洞部の両端を閉塞し
    て、乾燥ドラムを環状に取り囲む熱風誘導路6を形成す
    るとともに、該熱風誘導路6に設けた熱風の導入口21
    を熱風発生装置9に連設し、熱風誘導路6を周方向に流
    れた熱風を乾燥ドラム7内に導出させる導出口23を該
    熱風誘導路6に設け、又乾燥ドラム7の内部には、汚泥
    供給口2より供給された汚泥を攪拌する攪拌装置5を納
    装し、又乾燥ドラム7の粉体排出口3をサイクロン10
    の吹込口67に連設したことを特徴とする汚泥乾燥装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の汚泥乾燥装置において、
    導入口21を、誘導路の上部分に設け、又誘導路の内壁
    22を形成する乾燥ドラムの周壁には、前記導入口21
    側において導出口23を開穿するとともに、周壁に設け
    た導出口23の熱風流れ方向の基端縁25と囲壁20に
    設けた導入口21の熱風流れ方向の先端縁26とを仕切
    板27で連結して導出口23と導入口21とを隔離した
    汚泥乾燥装置。
  3. 【請求項3】 熱風誘導路6は、周方向に延びる隔壁3
    7の複数によって幅方向に分割されている請求項1又は
    2記載の汚泥乾燥装置。
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