JPH0789866B2 - 柱状二重構造チーズ類の製造方法 - Google Patents

柱状二重構造チーズ類の製造方法

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JPH0789866B2
JPH0789866B2 JP3104771A JP10477191A JPH0789866B2 JP H0789866 B2 JPH0789866 B2 JP H0789866B2 JP 3104771 A JP3104771 A JP 3104771A JP 10477191 A JP10477191 A JP 10477191A JP H0789866 B2 JPH0789866 B2 JP H0789866B2
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JP
Japan
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cheese
double
cheeses
structured
nozzle
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JP3104771A
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俊次 林
泰彦 有江
明 白須
義樹 米田
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Meiji Dairies Corp
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Meiji Milk Products Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製品に密着した包装材料
を剥がす必要のない、柱状の二重構造チーズ類の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二重構造のチーズとしては、円筒
状の合成樹脂フィルムへ充填し、適宜の長さのソーセー
ジ様にして、その両端をアルミワイヤーで結索したもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の二重構造チーズ
では、両端は外皮のチーズに包まれているため、外観か
らは二重構造であることが分からないものであった。二
重構造であることを確認するためには、包材を剥皮して
さらに包丁で切断しなければ、中身に何がどのように入
っているかは分からなかった。
【0004】従来の方法で合成樹脂フィルム内に二重ノ
ズルで溶融直後のプロセスチーズを押し出し成形する
と、二重ノズルの流量の調整に極めて専門的な技術を必
要とすること、部分的に中身と外皮が交じり合うこと、
中身が見えないため中身と外皮の比率や中身の形状をそ
の場で判断することは困難であることなどの問題点があ
った。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、適度に冷却した
チーズを二重筒状ノズルから押し出し、ついで切断した
後、更に冷却するので、合成樹脂フィルムを用いること
なく、外から明らかに中身の見える二重構造のチーズ類
を極めて容易に得ることにより、前記従来の問題点を解
決したのである。
【0006】本発明者等の試験研究によれば、加熱溶融
した後ある程度冷却して流動性がなくなった二種類のチ
ーズ類を二重ノズルから押し出すと、極めて安定的に二
重構造が得られること、このチーズ類を複数の先端が鋭
角のカッターを狭める方法で押し切ると、チーズ類が変
形することなく円柱状の場合には、同心円の二重構造チ
ーズ類が得られることが判明した。その形状はそのまま
では重力により若干変化するが、この成形チーズ類を冷
蔵庫や連続式の冷却工程で冷却固化すれば、もはやチー
ズ類は変形しないものになった。
【0007】即ち本発明は、二種類の加熱溶融したチー
ズ類を、流動して新たな表面を形成することのなくなる
温度領域に前冷却する第一工程と、チーズ類を二重の筒
状ノズルから押し出し、ついで鋭角切断面を有する複数
のカッターにより二重構造のチーズ類を押し切り成形す
る第二工程と、成形チーズをさらに形状変化の発生しな
い温度に冷却固化せしめる第三工程とを結合することを
特徴とした柱状二重構造チーズ類の製造方法である。ま
たチーズ類を、プロセスチーズ、プロセスチーズフー
ド、ナチュラルチーズとしたものである。次に前冷却温
度を、60℃〜25℃としたものである。更に冷却固化
温度を、15℃〜−10℃としたものである。また、二
重構造を円柱状、角柱状又は積層状としたものである。
前記における円柱状とは、断面円形、楕円形があり、角
柱状とは、三角形、四角形、その他の多角形がある。ま
た積層とは、二層、三層が考えられる。
【0008】即ち本発明を更に具体的に説明すると、異
なる二種類の溶融チーズ類を60℃ないし25℃に冷却
し、これを円筒状二重ノズルから空気中に押し出して円
柱状とし、次いで2〜8枚の先端が鋭角のシャッター状
の合成樹脂カッターでチーズ類を押し切ることにより、
円柱状その他の二重構造に成形されたチーズ類が得られ
る。前記における合成樹脂カッターは、例えば6枚の尖
鋭な刃を対向して離接させる構造になっている。しかし
このままでは重力によりチーズが変形するため、引き続
いて成形チーズを冷蔵庫などで15℃〜0℃に冷却し固
化させて製品とする。
【0009】前冷却工程において温度が60℃以上であ
れば、ノズルから押し出されたチーズ類がすぐに変形
し、成形すること自体が困難になる。25℃以下になる
とチーズ類が固くなり、ノズルから押し出すためには高
圧を必要とするだけでなく、二重の比率も安定せず、さ
らにチーズ類の組織や風味が損なわれる。
【0010】次にノズルから押し出したチーズ類を切断
する場合、一方向からカッターを壁に押し付けるような
切り方をすると、チーズ類は完全に固化してはいないた
め変形しやすく、切断面がきれいな円柱状その他の二重
構造が得られない。また、切断後のチーズは重力変形し
ない程度に冷却するので、15℃以下の温度であれば特
に制限はないが、実用上15℃〜−10℃が好ましい。
【0011】また本発明の製品は、外周部と中心部のチ
ーズ類の品質が異なっていることを特徴としている。即
ち品質の違いは、通常チーズ類に混合される色素、乾菓
類、水産魚介類、畜肉製品、香辛料、野菜、果実などを
一方に混合することで容易に得られる。もちろん外周部
と中心部の両者に別々のものを混合することも可能であ
る。前記混合すべき物品は、ノズルを通過することが可
能な大きさであれば、ほとんどすべての食品が混合可能
である。
【0012】
【実施例1】二重構造チーズの外周部用として、常法に
より90℃で溶融したプロセスチーズ1をかきとり式熱
交換機で50℃に冷却2した。また二重構造チーズの中
心部用として5%のアーモンド粉末を添加したプロセス
チーズ1を常法に従い90℃で溶融し、前記外周部用の
チーズと同様に50℃に冷却2した。前記各チーズを成
形機に供給する。成形機の二重構造ノズルの中心部は直
径10mmの円筒状ノズルとし、外周部は直径20mmの円
筒状二重ノズルより外気中に押し出して二重構造チーズ
を成形3し、ついで6枚の、先端を鋭角にした合成樹脂
カッターを噛み合わせるように押し切り4し、1個5g
の円柱状二重構造に成形した。これを直ちに5℃の冷蔵
庫に運び10分間冷却5した後、ツイスト包装6して中
心部がアーモンド風味のプロセスチーズ、外周部が通常
のプロセスチーズである円柱状二重構造の一口大プロセ
スチーズ製品7が得られた。
【0013】
【実施例2】二重構造チーズの外周部用として、常法に
より80℃で溶融した通常のプロセスチーズ1をかき取
り式熱交換機で25℃に冷却2した。また、二重構造チ
ーズの中心部用として5%の赤ワインを添加したナチュ
ラルチーズ1を、常法に従い90℃で溶融し、前記外周
部用のチーズと同様に60℃に冷却2した。前記各チー
ズを成形機に供給し、中心部は直径20mmの円筒状ノズ
ルとし、外周部は直径24mmの円筒状二重ノズルより外
気中に押し出して二重構造チーズを形成3し、ついで2
枚の先端が鋭角を有する合成樹脂カッターを噛み合わせ
るように押し切り4し、1個10gの円柱状二重構造チ
ーズに成形した。これを−5℃のクーリングベルトで5
分間冷却5した後、包装6して、中心部がワイン風味の
ナチュラルチーズ、外周部が通常のプロセスチーズ製品
7が得られた。
【0014】
【実施例3】二重構造チーズの外周部用としてチェダー
チーズ10kgおよびゴーダチーズ10kgを粉砕後、トリ
ポリリン酸ナトリウム0.25kg、クエン酸ナトリウム
0.25kg、砂糖1kg、コーンスターチ0.1kg、水1
kgとともにチーズニーダーに投入し、常法により85℃
まで加温して溶融した後50℃に冷却したチーズフード
1を二重ノズル成形機の外周部に供給した。また、前記
外周部用の原料に、さらにココアパウダー0.5kgを加
えたものを同様の工程を経て二重ノズル成形機の中心部
に供給した。前記成形機において、中心部は直径20mm
の円筒状ノズルとし、外周部は直径24mmとした円筒状
二重ノズルから押し出して二重構造チーズを形成3し、
ついで6枚の先端が鋭角を有する合成樹脂カッターを噛
み合わせるように押し切り4し、1個10gの円柱状二
重構造チーズに成形した。これを−5℃のクーリングベ
ルトで5分間冷却5した後、包装6して、中心部にココ
アの風味と色のついたチーズフード、外周部が通常のチ
ーズの色彩のチーズフード製品7が得られた。
【0015】
【発明の効果】即ち本発明によれば、二種類のチーズ類
を流動しない状態に冷却する第一工程と、これを二重ノ
ズルから押し出し、ついで複数のカッターで切断する第
二工程と、前記切断物を更に冷却する第三工程とを結合
することを特徴としたので、所定形状の二重構造切断面
を露出した均質なチーズを切断変形などすることなく
続的に多量生産し得る効果がある。然して冷却したので
取扱い中に変形するおそれがなく、形状も同一であり、
量的精度も高いなどの諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 原料 2 冷却工程 3 成形工程 4 切断工程 5 冷却工程 6 包装工程 7 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 義樹 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平2−124060(JP,A) 特開 昭64−85059(JP,A) 特開 昭63−245643(JP,A) 実開 昭53−14978(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種類の加熱溶融したチーズ類を、60
    ℃〜25℃に前冷却する第一工程と、チーズ類を二重の
    筒状ノズルから押し出し、ついで鋭角切断面を有する複
    数のカッターにより二重構造のチーズ類を押し切り成形
    する第二工程と、成形チーズを15℃〜−10℃の温度
    に冷却固化せしめる第三工程とを結合することを特徴と
    した柱状二重構造チーズ類の製造方法。
  2. 【請求項2】 チーズ類を、プロセスチーズ、プロセス
    チーズフード、ナチュラルチーズとした請求項1記載
    状二重構造チーズ類の製造方法。
  3. 【請求項3】 二重構造を円柱状、角柱状又は積層状と
    した請求項1記載の柱状二重構造チーズ類の製造方法
JP3104771A 1991-04-10 1991-04-10 柱状二重構造チーズ類の製造方法 Expired - Lifetime JPH0789866B2 (ja)

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JPH05236875A JPH05236875A (ja) 1993-09-17
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