JPH078982A - 旋回流曝気装置 - Google Patents
旋回流曝気装置Info
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- JPH078982A JPH078982A JP5152401A JP15240193A JPH078982A JP H078982 A JPH078982 A JP H078982A JP 5152401 A JP5152401 A JP 5152401A JP 15240193 A JP15240193 A JP 15240193A JP H078982 A JPH078982 A JP H078982A
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Abstract
しかも仮に沈降した場合にも被処理水中に容易に分散で
きる旋回流曝気装置を提供する。 【構成】曝気槽30に貯留された微生物及び微生物が保
持された担体を含有する被処理水に、散気管24から圧
縮エアを吐出することにより、仕切板38を境として上
下部が連通する左右室34、36の間に旋回流を発生さ
せる。そして、曝気槽30の底部形状を旋回流の流れ方
向に円弧状に形成した。これにより、曝気槽30底部の
流動抵抗が小さくなるので、曝気槽30底部における旋
回流速度が減速しなくなり、活性汚泥や硝化菌保持担体
が沈降しにくくなる。また、曝気槽30底部と仕切板3
8の間に水路形成板46を配設して分割水路を形成する
と共に、水路の流量を流量調整ダンパ48で任意に調整
できるようにした。これにより、仮に活性汚泥や硝化菌
保持担体が沈降しても容易に分散させることができる。
Description
特に、下水等の被処理水を生物処理する曝気槽におい
て、散気装置からのエアリフト効果により被処理水に旋
回流を発生させて活性汚泥や活性汚泥を保持した担体を
被処理水中に均一に分散させる旋回流曝気装置に関す
る。
た被処理水に、散気装置から吹き出す圧縮エアで旋回流
を発生させることにより、被処理水に含有する活性汚泥
及び硝化菌を保持した担体(以下、硝化菌保持担体とい
う)を沈降させることなく被処理水中に均一に分散させ
ると共に、活性汚泥に必要な酸素を供給して、被処理水
を生物処理するものである。また、被処理水に、活性汚
泥とは別に硝化菌を保持した担体を保持する理由は、硝
化菌は他の菌に比べ増殖速度が遅く、活性汚泥中の硝化
菌だけでは不十分なため、担体に硝化菌を包括固定又は
付着させたものを被処理水に定期的に補充して生物処理
効率が低下しないようにするためである。
装置1を説明すると、曝気槽2は水深が約10m程度と
深いものが通常用いられ、曝気槽2の高さと幅の比は約
1:1になっている。曝気槽2の高さと幅の比が約1:
1になっている理由は、曝気槽2の高さに比べて幅をあ
まり大きくしすぎると旋回流の水流状態が不均等にな
り、また幅に比べて高さをあまり大きくしすぎると水圧
に対抗して散気装置3から吹き出すエアの吐出圧力を大
きくしなくてならず不経済になるためである。また、曝
気槽2には、活性汚泥を含有する被処理水が配管4から
流入されると共に、硝化菌を保持した担体が定期的に補
充される。
は、散気装置3から被処理水中に吹き出される圧縮エア
のエアリフト効果により、仕切板5を境として区分けさ
れた左室6と右室7の間を図中時計回りの旋回流となっ
て循環する。これにより、被処理水と活性汚泥及び硝化
菌保持担体とを効率的に接触させると共に、活性汚泥に
必要な酸素を供給して被処理水を生物処理する。
旋回流曝気装置1は、被処理水中の活性汚泥や硝化菌保
持担体が曝気槽2底部に沈降し易い為、被処理水中に分
散する活性汚泥や硝化菌保持担体の濃度が低くなり、生
物処理効率が低下するという欠点がある。即ち、従来の
旋回流曝気装置2の場合、被処理水は、散気装置3から
吹き出されるエアによって先ず左室6を上向流となって
水面近くに達した後、仕切板5を越えて右室7に流れ込
み、右室7を下向流となって流れる。次に、曝気槽2底
部に沿った水平流になって仕切板5を潜って右室7から
左室6に流れ、左室6で再び上向流となって上昇する旋
回流を形成する。この旋回流に於いて、被処理水は下向
流から水平流に方向転換する時、及び水平流から上向流
に方向転換する時に、方向転換する角度が直角に近いた
めに大きな流動抵抗を受ける。この結果、被処理水が曝
気槽2底部で下向流から水平流に変わる時に旋回流速度
が減速され、水平流として曝気槽2底部を流れる時に、
活性汚泥や硝化菌保持担体の一部に沈降現象が生じ、被
処理水が水平流から上昇流に変わる左室6底部の隅に堆
積され易くなる。この沈降現象は、比重が被処理水の比
重と同等な活性汚泥(比重1.01程度)では生じにく
いが、比重が被処理水より大きな硝化菌保持担体(比重
1.02〜1.05)に生じ易い。
処理水が仕切板5の上端部及び下端部を通過する時に、
流れ方向の下流側に渦流が発生し易い傾向がある。この
理由は、曝気槽2の高さと幅の比を約1:1にして旋回
流の水流状態をなるべく均等化するようにしているもの
の、曝気槽2の壁近傍を流れる旋回流速度と仕切板5近
傍を流れる旋回流速度の速度差が大きいためと考えられ
る。そして、この渦流により、旋回流のスムーズな流れ
が阻害され、活性汚泥や硝化菌保持担体が被処理水中に
均一に分散されにくくなり、生物処理効率を悪くする要
因になっている。
3からのエア吐出圧力を大きくして、曝気槽2底部にお
ける旋回流の速度を1m/秒以上にすると、比較的に沈
降現象を抑制できる。しかし、前記速度を1m/秒以上
にすると、活性汚泥及び硝化菌保持担体同志が衝突した
り、活性汚泥及び硝化菌保持担体が曝気槽2壁や仕切板
5に衝突したりする際に、担体は損傷し易くなると共
に、硝化菌が担体から剥離する弊害が生じる。一方、活
性汚泥は衝突により粒径が細かくなるので、曝気槽2の
後段に設けられる沈降分離槽(図3及び図4参照)での
活性汚泥の分離が困難になるという弊害が生じる。
図示しない新たに散気装置を設けて、底部に沈降した活
性汚泥や硝化菌保持担体をエアで吹き上げることも考え
られる。しかし、この種の旋回流曝気装置1のように、
曝気槽2の水深が10m程度ある場合、曝気槽2の底部
には約1kg/cm2 近い水圧がかかっている為、前記
新たな散気装置から吹き出されたエアは、気泡が微細化
して被処理水中の活性汚泥に付着しやくすなる。この結
果、活性汚泥に浮上力が付与されて水面に浮いてしまう
ので、被処理水中に分散される濃度が低下してしまうと
いう弊害が生じる。
もので、活性汚泥及び硝化菌保持担体が沈降しにくく、
しかも仮に沈降した場合にも被処理水中に容易に分散で
きる旋回流曝気装置を提供することを目的とする。
する為に、微生物及び微生物が保持された担体を含有す
る被処理水を貯留する曝気槽と、前記曝気槽内に水没配
置され、前記曝気槽を上下部で連通する左右の室に仕切
る仕切板と、前記曝気槽内に設けられ、前記被処理水中
に上向きの圧縮エアを吹き出して前記左右の室の間を循
環する旋回流を生じさせる散気手段と、から成る旋回流
曝気装置に於いて、前記曝気槽の底部形状を前記旋回流
の流れ方向に所定の曲率面を有する湾曲面形状に形成し
たことを特徴とする。
に、微生物及び微生物が保持された担体を含有する被処
理水を貯留する曝気槽と、前記曝気槽内に水没配置さ
れ、前記曝気槽を上下部で連通する左右の室に仕切る仕
切板と、前記曝気槽内に設けられ、前記被処理水中に上
向きのエアを吹き出して前記左右の室の間を循環する旋
回流を生じさせる散気手段と、から成る旋回流曝気装置
に於いて、前記曝気槽底部から前記被処理水を吸い込ん
で曝気槽内上部に還流させる還流手段を設けたことを特
徴とする。
処理水の旋回流の流れ方向に所定の曲率面を有する湾曲
面形状に形成した。これにより、曝気槽底部における旋
回流の流動抵抗を小さくすることができるので、旋回流
速度が曝気槽底部で減速されることがない。従って、被
処理水中の活性汚泥や活性汚泥を保持した担体が沈降し
にくくなる。そして、この時の散気手段から吹き出され
るエア吐出圧力を、曝気槽底部での旋回流速度が0.1
〜0.8m/秒になるようにする。これにより、活性汚
泥や前記担体を沈降させずに、しかも活性汚泥や前記担
体が衝突等により損傷や細粒化されることを防止でき
る。ちなみに、曝気槽底部での旋回流速度が1.0m/
秒を越えると、活性汚泥や前記担体の沈降を抑制できて
も、活性汚泥や前記担体が衝突する衝撃が大きくなるの
で、活性汚泥や前記担体に損傷が生じたり、細粒化され
たりするという弊害が生ずる。
に、前記曝気槽底部の形状と同一の曲率面を有する複数
の水路形成板を前記曝気槽底部と平行に配設して前記曝
気槽底部と前記仕切板との間を複数の水路に分割すると
共に、前記水路に流量調整手段を設けるようにした。こ
れにより、各水路の流量調整手段を調整して、各水路を
流れる旋回流の流速を揃えることができる。また、旋回
流曝気装置が一度停止して、活性汚泥や前記担体が沈降
した状態から旋回流曝気装置を再起動する場合、前記旋
回流を曝気槽底部側の水路から順次流すようにすると、
曝気槽底部に沈降した活性汚泥や前記担体を被処理水中
に容易に分散させることができる。
に、旋回流の流れを促進する方向に回転する回転羽根を
設ければ、活性汚泥や前記担体の沈降を確実に防止でき
ると共に、旋回流の流速に合わせて回転羽根を回転させ
ればよいので、極めて少ない回転動力費で運転すること
ができる。また、前記曝気槽底部と前記仕切板との間を
狭くして、前記旋回流が前記曝気槽底部と前記仕切板と
の間を通過する時に、流速が増すようにした。これによ
り、旋回流が下向流から上向流に変わる際に、上向流の
流速が増すことにより、活性汚泥や前記担体を沈降させ
にくくすることができる。
ら被処理水を吸い込んで曝気槽内上部に還流させる還流
手段を設けた。これにより、曝気槽底部に沈降した活性
汚泥や前記担体を被処理水中に確実に分散させることが
できる。
気装置の好ましい実施例について詳説する。図1、図2
は、本発明の旋回流曝気装置10の第1実施例を示す断
面図で、図3及び図4は本発明の旋回流曝気装置を2基
並列に組み込んだ下水処理設備の平面図及び断面図であ
る。
の概略を説明すると、原水配管14からスクリーン槽1
6に流入した原水は、大型の固形物がスクリーン16A
により除去されてから配管15を通って嫌気処理装置1
8に送水される。次に、原水は、嫌気処理装置18にお
いて攪拌機20、20…で攪拌されることにより活性汚
泥と混合されB0D成分が除去された後、活性汚泥と共
に一次水流入管22、22から一次処理水として好気性
処理装置である本発明の旋回流曝気装置10に流入す
る。そして、旋回流曝気装置10に流入した一次処理水
は、散気管24、24から吹き出される圧縮エアにより
旋回流となって曝気槽30内を旋回すると共に、活性汚
泥には必要な酸素供給が行われる。これにより、一次処
理水と活性汚泥が効率的に接触され、活性汚泥に含まれ
る硝化菌の生物処理により一次処理水中のアンモニア性
窒素が酸化窒素に変えられる。次に、旋回流曝気装置1
0、10で処理された活性汚泥を含む処理水は、曝気槽
30上部のスクリーン32を通って処理水として処理水
流出路26に流れ込み、処理水の一部は嫌気処理装置1
8に戻り、残りが沈殿槽28に送水される。そして、沈
殿槽28で活性汚泥が沈降分離され、上澄水は二次処理
水として図示しない次の工程に送水され、沈降した活性
汚泥は嫌気処理装置18に戻される。
度は、他の菌の増殖速度ほど速くない。この為、充分な
硝化反応を維持する為に、旋回流曝気装置10の曝気槽
30には、予め担体に硝化菌を包括固定又は付着させた
ものを添加して曝気槽30内の硝化菌濃度を高めことが
行われる。次に、図1、図2により、本発明の旋回流曝
気装置10の詳細を説明する。旋回流曝気装置10の曝
気槽30は、高さ寸法が幅寸法の約2倍になっている。
また、曝気槽30底部の形状は、一次処理水の旋回流の
流れ方向に円弧状を有する断面凹形状に形成されてい
る。また、曝気槽30内の中央下部には、曝気槽30の
長さ方向に沿って一次水流入管22が配設され、その上
に仕切板38が固着されている。この仕切板38によ
り、曝気槽30内は上下部で連通する左室34と右室3
6に仕切られる。
に、圧縮エアを吹き出す複数の散気管24、24…が仕
切板38と平行に配設され、散気管24はエア配管40
により図示しないコンプレッサーに接続されている。こ
れにより、コンプレッサーを作動させると、曝気槽30
内に貯留された一次処理水に上向きの圧縮エアを吹き出
される。また、曝気槽30の上端部の一方側には、曝気
槽30内と前記スクリーン32で仕切られた前記処理水
流出路26が形成されている。
流曝気装置10の作用について説明する。一次水流入管
22から曝気槽30内に流入して貯留された一次処理水
は、散気管24から吹き出される圧縮エアのエアリフト
効果により、左室34を上向流となって水面近くに達し
て仕切板38を越えて右室36に流れ込み、右室36を
下向流となって下降する。その下向流は途中から曝気槽
30底部の円弧形状に沿って円弧流になり、下向流から
上向流に方向転換されて左室34に入り、再び左室34
を上向流となって上昇し、散気管24の位置まで戻る旋
回流を形成する。
は、曝気槽30底部を円弧状に形成して、曝気槽30底
部の流れを円弧流にすることにより、下向流から上向流
に方向転換する際の流動抵抗を小さくすることができ
る。従って、曝気槽30底部の流れが水平流となる従来
の旋回流曝気装置のように、曝気槽底部で旋回流速度が
減少しないので、一次処理水中に分散している活性汚泥
及び硝化菌保持担体が沈降しにくくなる。そして、比重
が1.02〜1.05で粒径が数ミリ以下の硝化菌保持
担体の場合、円弧流速度は0.2m/s以上、好ましく
は0.3m/s以上になるようにするのがよい。
沈降現象の抑制効果は大きくなるが、活性汚泥及び硝化
菌保持担体が細粒化したり、損傷したりする弊害が生じ
る。即ち、活性汚泥は衝突により粒径が細かくなるの
で、旋回流曝気装置10の後段に設けられる沈降分離槽
28(図3、図4参照)での活性汚泥の分離が困難にな
るという弊害が生じる。また、例えば、担体に微生物を
付着させるタイプのものでは、1.0m/s以上では微
生物が剥離する弊害が生ずる。更に、担体の材質がポリ
エチレングリコールのものでは、担体同志の衝突等によ
る担体の磨耗が生じ、これを防ぐためには、0.8m/
s以下の流速にすることが望ましい。従って、円弧流の
速度は、0.2〜0.8m/s、好ましくは0.3〜
0.5m/sにするのが望ましい。そして、本発明の旋
回流曝気装置10の場合は、曝気槽30底部の形状を前
記の如く円弧状に形成したことにより、曝気槽30底部
での旋回流速度の減速を抑制できるので、前記した流速
範囲でも活性汚泥や硝化菌保持担体の沈降現象を充分に
防止できる。
曝気槽底部近傍の流速を1.0m/s以上にしないと、
沈降現象を防止できない為、流速を1.0m/s以下に
して沈降現象に容認するか、流速を1.0m/s以上に
して沈降を抑制する代わりに活性汚泥や担体の損傷を容
認するしかなかった。また、本発明の旋回流曝気装置1
0の場合、流動抵抗が小さくなり旋回流速度が減速しに
くいので、従来の旋回流曝気装置の曝気槽容量と同じ容
量とした場合に、散気管24からのエア吐出圧力が従来
の旋回流曝気装置と同じでも曝気槽30の高さ寸法と幅
寸法の比を従来の旋回流曝気装置の1:1から1:2に
することができる。これにより、曝気槽30の側壁と仕
切板38との間隔が狭くなるので、曝気槽30の壁近傍
を流れる旋回流と仕切板38近傍を流れる旋回流の速度
差を少なくできる。従って、旋回流が仕切板38上端部
及び下端部を通過する時に下流側に渦流が発生しにくく
なるので、一次処理水中への活性汚泥及び硝化菌保持担
体の分散性が向上する。
10を2基、対称に配置したものである。この場合は、
処理水流出路26を共通にできるので、旋回流曝気装置
10を配設する設置スペースを小さくでき、敷地効率を
高めることができる。また、2基の旋回流曝気装置1
0、10を仕切る中央隔壁42に連通口44、44…を
形成すれば、2基の旋回流曝気装置10の圧力がバラン
スされるので、スクリーン32を通過して処理水流出路
26に流れ込む水量を同等にできると共に、2基の曝気
槽30にかかる圧力を均等にできるので、構造力学的に
望ましい。
第2実施例は、前記第1実施例の円弧状の曝気槽30底
部と一次水流入管22との間に、曝気槽底部の形状と同
一の円弧状を有する2枚の水路形成板46、46を曝気
槽30底部と平行に配設したものである。そして、曝気
槽30底部と一次水流入管22との間を3水路A、B、
Cに分割すると共に、2枚の水路形成板46、46の水
路出口位置に流量調整ダンパ48、48を設けて、水路
Aと水路Bの流量を任意に調整できるようにした。そし
て、旋回流曝気装置10を運転して曝気槽30内に旋回
流を発生させている時には、旋回流の速度が速くなる内
側の水路Aと中間の水路Bの流量を流量調整ダンパ48
で調整して、3水路A、B、Cの流速を均一にする。こ
れにより、各水路A、B、Cを流れる流速を揃えること
ができるので、旋回流の水流状態を良好に維持すること
ができると共に、渦流が発生しにくくなる。
て、活性汚泥や硝化菌保持担体が沈降した状態から旋回
流曝気装置10を再起動する時には、旋回流を水路C、
水路B、水路Aの順に流すようにすると、曝気槽30底
部に沈降した活性汚泥や硝化菌保持担体を被処理水中に
容易に分散させることができる。次に、図7に本発明の
第3実施例を示す。第3実施例は、前記第1実施例の円
弧状の曝気槽底部と仕切板38との間に、旋回流の流れ
を促進する方向に回転する4枚の回転羽根50、50…
を十字状に設けたものである。そして、攪拌羽根を支持
する回転軸52は一次水流入管22に回転自在に軸支さ
れ、回転軸52が図示しないモータに連結されている。
また、各回転羽根50の先端部には、ゴム等の弾性体で
作られた掻寄具54、54…が取付けられている。そし
て、モータが駆動することにより、回転羽根50は旋回
流の流れ方向に沿って図中時計回りに回転し、この回転
速度は旋回流の流速と同じ速度に調整されている。これ
により、活性汚泥や硝化菌保持担体の沈降を確実に防止
できると共に、旋回流の速度に合わせて回転羽根50を
回転させればよいので、極めて少ない回転動力費で運転
することができる。
施例は、曝気槽30底部と一次水流入管22との間を狭
くして、旋回流が曝気槽30底部と一次水流入管22と
の間を通過する時に、流速が増すようにしたものであ
る。これにより、旋回流が下向流から上向流に変わる際
に、上向流の流速が増すことにより、活性汚泥や硝化菌
保持担体を被処理水中に分散させ易くできる。
30底部形状を円弧状に形成した場合で説明したが、円
弧状に近い多角形状にしてもよい。また、一次水流入管
22を仕切板38と切り離して、左室34又は右室36
に配設してもよい。次に、図9に本発明の第5実施例を
示す。第5実施例は、曝気槽30底部の形状を断面逆三
角状に形成して、曝気槽30底部の中央部を低くする。
この断面逆三角状の傾斜度は、活性汚泥や硝化菌保持担
体の安息角以上にすることが望ましい。そして、前記中
央部に一次処理水を吸い込む開口部60を形成すると共
に、前記開口部60から吸い込んだ一次処理水を曝気槽
30内の散気管24の上方に還流させる還流装置62を
複数設けた(還流装置62は図9の裏側方向にも設けら
れている)。この還流装置62は、パイプ63と、その
先端部の吐出口64に設けられた吸引ファン66とで構
成されている。そして、吸引ファン66が回転すると、
前記開口部60から吐出口64に流れる水流が生じる。
これにより、曝気槽30底部に沈降した活性汚泥や硝化
菌保持担体を被処理水中に確実に分散させることができ
る。尚、図9では、曝気槽30底部の中央部を低くする
ようにしたが、これに限定されるものではなく、前記中
央部よりも左右どちらかによった位置を低くして、そこ
に開口部60を形成するようにしてもよい。この場合
も、傾斜度は活性汚泥や硝化菌保持担体の安息角以上に
することが望ましい。
す。第6実施例は、従来の旋回流曝気装置の曝気槽30
をそのまま利用した例で、左右室34、36の側壁下部
に夫々傾斜板70、70を設けて、活性汚泥や硝化菌保
持担体が沈降し易いデッドゾーン72、72をなくすと
共に、仕切板38の両側に沿って曝気槽30底部近傍か
ら上方に延ばした複数の吸引管74、74…を設けても
よい。この吸引管74内に上向きに圧縮エアを吹き出す
ノズル76、76…を設け、エアリフト効果を利用して
吸引力を付与することにより、曝気槽30底部に沈降し
た活性汚泥や硝化菌保持担体を被処理水中に分散するこ
とができる。
流曝気装置によれば、曝気槽の底部形状を旋回流の流れ
方向に所定の曲率面を有する湾曲面形状に形成したこと
により、従来の旋回流曝気装置のように曝気槽底部での
水平流をなくすことができる。これにより、曝気槽底部
における旋回流の流動抵抗を小さくできるので、本発明
の旋回流曝気装置は以下の効果を奏することができる。
にくいので、従来の旋回流曝気装置ように曝気槽底部の
旋回流速度を1.0m/s以上にする必要がなく0.2
〜0.8m/sの流速範囲で活性汚泥や活性汚泥を保持
した担体の沈降現象を充分に防止できる。これにより、
活性汚泥や前記担体の沈降を抑制し、しかも活性汚泥や
前記担体が細粒化したり、損傷したりすることがない。
にくいので、散気手段からのエア吐出圧力が同じでも曝
気槽の高さ寸法と幅寸法の比を従来の1:1から1:2
にすることができる。これにより、曝気槽の側壁と仕切
板との間隔が狭くなるので、曝気槽の壁近傍を流れる旋
回流と仕切板近傍を流れる旋回流の速度差が少なくな
る。従って、旋回流が仕切板上端部及び下端部を通過す
る時に渦流が発生しにくくなり、被処理水中への活性汚
泥及び前記担体の分散性が向上する。
及び水路の流量調整手段を設けるか、あるいは、回転羽
根を設ければ、活性汚泥や前記担体の沈降を確実に抑制
できると共に、仮に、沈降しても容易に被処理水中に分
散できる。従って、被処理水の生物処理効率及び処理水
の水質を向上させることができる。
ば、曝気槽底部から被処理水を吸い込んで曝気槽内上部
に還流させる還流手段を設けたので、曝気槽底部に沈降
した活性汚泥や前記担体を被処理水中に確実に分散させ
ることができる。
明する断面図
体構造を示した部分断面図
だ下水処理設備の平面図
した場合の断面図
明する断面図
明する断面図
明する断面図
明する断面図
説明する断面図
Claims (6)
- 【請求項1】微生物及び微生物が保持された担体を含有
する被処理水を貯留する曝気槽と、 前記曝気槽内に水没配置され、前記曝気槽を上下部で連
通する左右の室に仕切る仕切板と、 前記曝気槽内に設けられ、前記被処理水中に上向きの圧
縮エアを吹き出して前記左右の室の間を循環する旋回流
を生じさせる散気手段と、から成る旋回流曝気装置に於
いて、 前記曝気槽の底部形状を前記旋回流の流れ方向に所定の
曲率面を有する湾曲面形状に形成したことを特徴とする
旋回流曝気装置。 - 【請求項2】前記散気手段から吹き出されるエア吐出圧
力を、前記曝気槽底部の旋回流速度が0.1〜0.8m
/秒になるようにしたことを特徴とする請求項1の旋回
流曝気装置。 - 【請求項3】前記曝気槽底部と前記仕切板との間に、前
記曝気槽底部の形状と同一の曲率面を有する複数の水路
形成板を前記曝気槽底部と平行に配設して前記曝気槽底
部と前記仕切板との間に複数の水路を形成すると共に、
前記水路に流量調整手段を設けたことを特徴とする請求
項1の旋回流曝気装置。 - 【請求項4】前記曝気槽底部と前記仕切板との間に、前
記旋回流の流れを促進する方向に回転する回転羽根を設
けたことを特徴とする請求項1の旋回流曝気装置。 - 【請求項5】前記曝気槽底部と前記仕切板との間を狭く
して、前記旋回流が前記曝気槽底部と前記仕切板との間
を通過する時に、流速を増すようにしたことを特徴とす
る請求項1の旋回流曝気装置。 - 【請求項6】微生物及び微生物が保持された担体を含有
する被処理水を貯留する曝気槽と、 前記曝気槽内に水没配置され、前記曝気槽を上下部で連
通する左右の室に仕切る仕切板と、 前記曝気槽内に設けられ、前記被処理水中に上向きのエ
アを吹き出して前記左右の室の間を循環する旋回流を生
じさせる散気手段と、から成る旋回流曝気装置に於い
て、 前記曝気槽底部から前記被処理水を吸い込んで曝気槽内
上部に還流させる還流手段を設けたことを特徴とする旋
回流曝気装置。
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