JPH0789624A - 給送カセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封筒，ハガキ等の厚いシート材においても連
続して給送できる給送カセットを提供する。 【構成】 カセットケース１にシート材が積載される昇
降可能な圧板２と、シート材を１枚ずつ分離する分離爪
３と、を備え、画像形成装置に着脱可能であり、カセッ
トケース１のシート材積載部に、厚紙であるハガキ，封
筒等の縦横２方向の位置決めを行なうハガキ位置決め部
材５Ａ，５Ｂ、および封筒位置決め部材６Ａ，６Ｂと、
厚紙を１枚ずつ分離するドテ１Ａとを設け、分離爪３は
使用しない構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリンタ等の画像形成装
置に着脱可能な給送カセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のカセットを有するプリン
タ等の画像形成装置においては、爪分離方式でカセット
に積載されたシート材の最上部から分離爪によって１枚
ずつ分離され連続して画像形成装置本体に給送されてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の給送カセットにおいては封筒，ハガキ等の厚紙をシ
ート材として使用する時、分離爪で厚紙を折り曲げてし
まい連続給送できない。よって、一枚印字毎にシート材
としての封筒，ハガキ等をセットしなくてはならず、非
常に面倒である。また、ハガキを用いた年賀状印刷時に
は同じ図柄のものを数十枚またはそれ以上印刷するた
め、手差し給紙をするユーザーは、長時間プリンタの側
にいなくてはならないという問題があった。

【０００４】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、封筒，
ハガキ等の厚いシート材においても連続して給送できる
給送カセットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、カセット本体にシート材が積載さ
れる昇降可能な圧板と、シート材を１枚ずつ分離する分
離爪と、を備え、画像形成装置に着脱可能である給送カ
セットにおいて、カセット本体のシート材積載部に、厚
紙の縦横２方向の位置決めを行なう厚紙用の位置決め部
材と、厚紙を１枚ずつ分離する分離手段と、を設け、厚
紙が前記分離爪と係合しないことを特徴とする。

【０００６】また、前記位置決め部材が高さ方向を規制
する高さ規制部材を有するとよい。

【０００７】ハガキ用と封筒用の２種類の位置決め部材
を有するとよい。

【０００８】さらに、前記位置決め部材にシート材を片
方向へ付勢する付勢手段を有するとよい。

【０００９】

【作用】上記のように構成された給送カセットでは、厚
紙用の位置決め部材と、厚紙を１枚ずつ分離する分離手
段と、を設け、厚紙が分離爪と係合しないので、厚紙は
積載位置が決定され、１枚ずつ分離される。

【００１０】

【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。

【００１１】（第１実施例）図１及び図２は本発明の第
１実施例を示している。図１及び図２において１はカセ
ットケース、２はカセットケース１に回動自在に取り付
けられ不図示のバネ部材により給紙時には上方向に付勢
される圧板であり、３は圧板２に積載されたシート束か
ら給紙時に不図示のピックアップローラが回転する時に
最上位の１枚のみを給紙するための分離爪であり、４は
通常の薄紙をカセットにセットした時に紙の側端を規制
するためのサイドガイドであり、１Ａは厚紙を分離する
ための分離手段としてのドテであり、５Ａ及び５Ｂは圧
板２に回動自在に取り付けられているハガキ位置決め部
材であり、６Ａ及び６Ｂはカセットケース１に回動自在
に取り付けられている封筒位置決め部材である。

【００１２】以上の構成において、普通紙給紙時にはハ
ガキ位置決め部材５Ａ，５Ｂ及び封筒位置決め部材６
Ａ，６Ｂは、用紙積載部である圧板２及びカセットケー
ス１に収納状態にセットされ、用紙を分離爪３により１
枚ずつ分離し不図示のプリンタ本体へと給送する。

【００１３】ハガキ給紙時には図１に示すようにハガキ
位置決め部材５Ａ，５Ｂを矢印方向に回動させて立て、
ハガキをセットする。そして不図示の圧板押し上げ手段
により圧板２が押し上げられると同時に不図示のピック
アップローラが回転し最上位のハガキを給送する。この
時にハガキの右端は５Ａにより位置決めされており、分
離爪３にはかからない。ここで、ハガキの分離は斜面で
あるドテ１Ａとの摩擦により行なわれる。ハガキや封筒
では剛性があり、厚いため最上部の１枚が斜面により分
離される。

【００１４】図２は封筒給紙時の状態を示すものであ
り、封筒位置決め部材６Ａ，６Ｂは回動して立ててあ
り、ハガキ位置決め部材５Ａ，５Ｂは圧板２に収納され
ている。給送動作はハガキと同様である。

【００１５】（第２実施例）図３は本発明の第２実施例
を示すものであり、５Ｃはシート材を片方向に付勢する
ための付勢手段としての板バネであり、ハガキ位置決め
部材５Ａに取り付けられている。板バネ５Ｃによりハガ
キは片方向に付勢され、給紙時の斜行及び重送の発生率
が低減する。また、この板バネ５Ｃの構成を他の位置決
め部材に対応させてもよい。

【００１６】（第３実施例）図４は本発明の第３実施例
を示すものであり、５Ｄ及び５Ｅはそれぞれ５Ａ及び５
Ｂと一体でありシート材の高さを規制する高さ規制部材
である。

【００１７】この高さ規制部材５Ｄ，５Ｅによりシート
材の積載高さを規制し、カセットケース１をプリンタ本
体に挿入する時の振動等により位置決め部材をシート材
が乗り越えてしまうのを防止できる。

【００１８】（第４実施例）図５は本発明における第４
実施例を示すものであり５０はハガキ位置決め部材であ
り、６０は封筒位置決め部材である。

【００１９】左右の位置決め部材を一体とすることによ
りコストダウンを図り、更にユーザーの操作も一動作減
ることになり操作性の向上となる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、厚紙用の位置決め部材と、厚紙を１枚ずつ分離
する分離手段と、を設け、分離爪を使用しないことで、
厚紙は積載位置が決定され、１枚ずつ分離されることに
なり、従来のように分離爪により厚紙が折り曲がること
はなく、連続して給送可能となる。

【００２１】よって、ユーザーが１枚ずつ手差し給紙す
る必要はなく操作性向上となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の第１実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】図２は本発明の第１実施例を示す斜視図であ
る。

【図３】図３は本発明の第２実施例を示す斜視図であ
る。

【図４】図４は本発明の第３実施例を示す斜視図であ
る。

【図５】図５は本発明の第４実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ カセットケース（カセット本体） １Ａ ドテ（分離手段） ２ 圧板 ３ 分離爪 ５Ａ，５Ｂ，５０ ハガキ位置決め部材 ５Ｃ 板バネ（付勢手段） ５Ｄ，５Ｅ 高さ規制部材 ６Ａ，６Ｂ，６０ 封筒位置決め部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カセット本体にシート材が積載される昇
   降可能な圧板と、シート材を１枚ずつ分離する分離爪
   と、を備え、画像形成装置に着脱可能である給送カセッ
   トにおいて、 カセット本体のシート材積載部に、厚紙の縦横２方向の
   位置決めを行なう厚紙用の位置決め部材と、厚紙を１枚
   ずつ分離する分離手段と、を設け、厚紙が前記分離爪と
   係合しないことを特徴とする給送カセット。
2. 【請求項２】 前記位置決め部材が高さ方向を規制する
   高さ規制部材を有することを特徴とする請求項１に記載
   の給送カセット。
3. 【請求項３】 ハガキ用と封筒用の２種類の位置決め部
   材を有することを特徴とする請求項１または２に記載の
   給送カセット。
4. 【請求項４】 前記位置決め部材にシート材を片方向へ
   付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項１，
   ２または３に記載の給送カセット。