JPH0789174B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents
自動焦点調節装置Info
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- JPH0789174B2 JPH0789174B2 JP62237025A JP23702587A JPH0789174B2 JP H0789174 B2 JPH0789174 B2 JP H0789174B2 JP 62237025 A JP62237025 A JP 62237025A JP 23702587 A JP23702587 A JP 23702587A JP H0789174 B2 JPH0789174 B2 JP H0789174B2
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Description
フォーカス量を検知して自動焦点調節を行うカメラの撮
影レンズの焦点調節を行う自動焦点調節装置に関する。
ス量に基づいてカメラの撮影レンズの焦点調節を行う方
式は既に知られている。
た光線によって形成される結像パターンと撮影レンズの
下半分を通過してきた光線によって形成される結像パタ
ーンとが非合焦時に位相ずれを起こすことを利用してい
る。すなわち、この位相ずれ量をディフォーカス量(ピ
ントずれ量)として把握し、該ディフォーカス量に応じ
て撮影レンズの焦点調節を行うものである。
L(Through Camera Lens)モジュール等の焦点検出素子
の検出出力に基づいて算出される。このTCLモジュール
は直線状に一定間隔で受光素子が配列された二つのライ
ンセンサと、この二つのラインセンサを含む光学系の光
軸上、ラインセンサより一定距離だけ離れた前方に配置
される微小レンズ(フライアイレンズ)群とから主とし
て構成されている。
接する各受光素子間の間隔、二つのラインセンサと微小
レンズ群との間隔、微小レンズ群における隣接する各微
小レンズの光軸間の間隔等の寸法は量産される際に製造
過程において加工、組立等の精度から設計値に対してば
らつき(製造誤差)が生じる。
この検出出力に基づいて算出されるディフォーカス量Δ
Pに焦点検出素子の上記製造誤差に起因する誤差が生
じ、結局合焦させるのに必要な撮影レンズの移動量ΔX
に誤差が生じることとなる。
して垂直な平面内に一次元もしくは二次元状に配列され
るセンサ群により被写体像の焦点面における結像状態を
検出するタイプの焦点検出素子については同じ事が言え
る。
出力に基づいて算出されたディフォーカス量ΔPに含ま
れる、焦点検出素子の上述した製造誤差に起因する誤差
について何ら考慮せずに自動焦点制御を行っていた。し
たがってディフォーカス量に含まれる焦点検出素子の上
記製造誤差に起因する誤差が大きいと撮影レンズの移動
量に生ずる誤差が大きくなり、1回のAF作動では合焦さ
せることができず、それ故AF制御を円滑に行うことがで
きないという問題があった。
焦点検出素子におけるラインセンサ及び微小レンズ群の
位置関係を特定する寸法の製造誤差に起因するディフォ
ーカス量ΔPの誤差の影響を少なくすることにより高速
に合焦させることが可能な自動焦点調節装置を提供する
ことにある。
た被写体像の照度分布に応じた電気信号を出力する二つ
のラインセンサと、ズームレンズの射出瞳面上の光軸に
対称な二つの部分を通過した光による被写体像を対向す
る二つのラインセンサ上に結像させる微小レンズ群と、
前記二つのラインセンサの受光面上の被写体像の照度分
布のずれ量をズームレンズの焦点面に対するディフォー
カス量に換算すると共に、該ディフォーカス量に基づい
て焦点制御を行う制御手段とを有する自動焦点調節装置
において、前記ディフォーカス量を算出する際に、微小
レンズ群及び二つのラインセンサ群の相互の位置関係を
特定する寸法のばらつきによって生じるディフォーカス
量の誤差を補正するための補正係数を、ズームレンズの
結像位置が焦点面の前方にあるか又は後方にあるかによ
り異ならせて設定する補正係数設定手段を有し、前記制
御手段は、前記補正係数設定手段からズームレンズの結
像位置が焦点面の前方にあるか又は後方にあるかに応じ
た補正係数を取り込み、該補正係数を前記換算されたデ
ィフォーカス量に乗算することによってディフォーカス
量を補正すると共に、この補正されたディフォーカス量
に基づいて前記ズームレンズのフォーカスレンズ群の移
動量を算出し、該算出した移動量だけ前記フォーカスレ
ンズ群を移動させることを特徴とするものである。
の二つのラインセンサ及び微小レンズ群の位置関係を特
定する寸法の製造誤差に起因するディフォーカス量ΔP
の誤差を補正するための補正量が補正量設定手段により
設定される。
れ、制御手段では二つのラインセンサの検出出力に基づ
いて算出されたディフォーカス量ΔPに対して補正演算
が行われ、この補正されたディフォーカス量に基づいて
合焦させるのに必要な撮影レンズの移動量ΔXが算出さ
れる。
関係を特定する寸法の製造誤差に起因するディフォーカ
ス量ΔPの誤差、延いては撮影レンズの移動量ΔXの誤
差が補正量を設定することにより除去されるので、自動
焦点制御を高速に行うことができる。
を詳説する。第1図には本発明に係る自動焦点調節装置
を備えたカメラの一実施例の構成が示されている。同図
において、ズームレンズは被写体像を焦点面に結像させ
るフォーカスレンズ群2と、焦点距離を変更するバリエ
ーターレンズ群4と、焦点距離の移動に伴って生じる焦
点ずれを補正するコンペンセーターレンズ群6と、マス
ターレンズ群10、14とから構成されている。コンペンセ
ーターレンズ群6とマスターレンズ群10との間には絞り
8が配設されている。また、マスターレンズ群10及び14
の間にはビームスプリッタ12が配設されている。
れ第1の外筒に内通されている。第1の外筒を回動させ
ることによりフォーカスレンズ群2を光軸方向に移動で
きるようになっており、その外筒の回動は直流モータ52
によって行われる。直流モータ52はモータ駆動回路68か
ら出力される駆動信号により回転駆動されるようになっ
ている。
る装置であり、焦点制御を行うのに必要なプログラム及
びデータを記憶するメモリ、CPU並びに周辺の各素子、
回路、装置等を接続するインターフェイスから構成され
ている。
れ、これに噛合う歯車50Bを介して第1の外筒が回動さ
れる。その回動量はスリットが放射状に多数形成された
円板48A及びフォトインタラプタ48Bから成るエンコーダ
48によって検出される。円板48Aは歯車50Bと噛合う歯車
50Cに固着されており、円板48Aの外周部はフォトインタ
ラプタ48Bの凹部に挿入されている。フォトインタラプ
タ48Bから円板48Aの回転に伴って出力されるパルス信号
はパルス計数回路67に入力され、そのパルス数が計数さ
れる。パルス計数回路67から出力される計数値データは
焦点制御装置78に入力されるようになっている。
6は図示しない第2の内筒に共に保持され第2の外筒に
内通されている。第2の外筒はその内側にカム溝が形成
され、カム溝には第2の内筒の外側に突設されたピンが
位置している。第2の外筒が回動されることによってズ
ームレンズの倍率が変化するが被写体像は常にCCD22の
受光面に結像されるようになっている。ズームレンズの
倍率は第2の外筒に設けられたズームレンズ検出部46か
ら出力されるグレーコードによるズーム情報(本実施例
ではズームレンズの焦点距離fz)から調べることができ
る。ズームレンズ検出部46から出力されるズーム情報は
焦点制御装置78に入力される。
し、分岐された光はAF(Auto Focus)用レンズ38、反射
鏡40、フライアイレンズ群41を介してAF用のCCDライン
センサ42により受光されるようになっている。CCDライ
ンセンサ42は第4図に示すようにA群、B群の2系統の
複数のCCD受光素子が一定間隔で配列されており、A
群、B群の各受光素子からはその受光面における被写体
像の照度分布に応じた信号が得られる。A群、B群の受
光素子は例えば、それぞれ24個、設けられており、A
群、B群の一対の受光素子(例えばA1、B1)に対してそ
の前方に一個のフライアイレンズ(L1)が配設されるよ
うになっている。従ってこの例では24個のフライアイレ
ンズが連続的に配設されることになる。CCDラインセン
サ42とフライアイレンズ群41とは光軸方向に一定間隔を
保持した状態で配設され、モジュール化されている。こ
のCCDラインセンサ42からの出力信号はA/D変換器70によ
って例えば8ビットのディジタル信号に変換された後、
焦点制御装置78に入力されるようになっている。CCDラ
インセンサ42は焦点制御装置78によって駆動制御され、
例えば受光量に応じてゲート時間が制御される。
てないアクチュエータによってその開口が調節されるよ
うになっている。
反射されてビームスプリッタ26に入射される。反射鏡16
は撮影時には上方に蹴り上がり、これにより入射光はロ
ーパスフィルタ18、シャッタ20を介して撮像用のCCD22
の受光面に結像される。CCD22の受光面には被写体像に
対応した電荷が蓄積され、その電荷パターンに応じた電
気信号が記録部24に出力される。
のうち不要成分を除去するために設けられており、シャ
ッタ20はCCD22の受光時間を調節するためのものであ
る。記録部24は入力信号に基づいて被写体像を示す映像
信号を作成し磁気シート等の記録媒体に記録するように
構成されている。
ズ28を介してファインダ光学系に導かれ、ビームスプリ
ッタ26の光の一部は、受光素子30で受光される。
装置72に入力され、露光制御装置72はこの入力信号に基
づいて絞り8の絞り値及びシャッタ20のシャッタスピー
ドを制御する。
眼レンズ36とから構成されている。
トロボ53はフレネルレンズ56と、ストロボ点灯回路76に
より点灯される放電管56と、凹面反射鏡58とから構成さ
れている。
被写界光の輝度が不足している場合に補助光として使用
する発光素子64が設けられている。
レンズ群41の位置関係を特定する寸法の製造誤差に起因
するディフォーカス量ΔPの誤差を補正するための補正
係数βを設定する回路であり、本実施例ではポテンショ
メータ82、84とポテンショメータ82、84の出力信号をA/
D変換するA/D変換器86及びアナログスイッチ88とから構
成されている。
で合焦できるようにズームレンズの焦点距離fzを一定に
した状態で合焦させるのに必要なフォーカスレンズ群2
の移動量ΔXの理論値と実際の値との偏差が小さくなる
ように設定される。この場合にいわゆる前ピン状態と後
ピン状態とでは後述するように補正係数βに対するフォ
ーカスレンズ群2の移動量ΔXの特性が異なるので補正
係数βは前ピン状態の場合にはポテンショメータ82によ
り、後ピン状態の場合にはポテンショメータ84により設
定される値(β1、β2)が移動量ΔXの演算に使用さ
れる。
る。ズームレンズではディフォーカス量はズームレンズ
の焦点距離やフォーカスレンズ群の位置関係により変化
する。第7図にはズームレンズZの構成が示されてお
り、同図においてAはフォーカスレンズ群、Bはバリエ
ーターレンズ群、Cはコンペンセーターレンズ群、Dは
マスターレンズ群である。ここではズームレンズのうち
フォーカスレンズ群Aを除いたレンズ系を変倍レンズ群
Eと称する。
調節が行われ、像Q1が得られる。この像Q1はバリエータ
ーレンズ群Bにより変倍され、像Q2が得られる。更にこ
の像Q2に生じた像点移動がコンペンセーターレンズ群C
により補正された後、マスターレンズ群Dによって像Q2
が撮像ディバイス、焦点検出素子等の焦点面に被写体像
Q3として結像されるように構成されている。
レンズ群Aと変倍レンズ群Eにより簡単化することがで
きる。同図(1)は合焦時を、同図(2)はフォーカス
レンズ群Aが合焦時よりΔXだけ前方に位置している、
いわゆる前ピン状態を、同図(3)はフォーカスレンズ
群Aが合焦時よりΔXだけ後方に位置している、いわゆ
る後ピン状態を、それぞれ示している。これらの図にお
いて、aは変倍レンズ群Eから像Q1までの距離、bは変
倍レンズ群Eから像Q3までの距離、faはフォーカスレン
ズ群Aの焦点距離、feは変倍レンズ群Eの焦点距離、Δ
P1、ΔP2はディフォーカス量である。
の倍率をm、焦点距離をfe、ディフォーカス量をΔPと
すればフォーカスレンズ群Aの移動量ΔXは (但し、m=fz/faである) で表される(特開昭58−217907に詳細が記されてい
る。)。
うにあたって従来は上述したズームレンズの光学的特性
を考慮し、上式(1)により焦点調節を行うのに必要な
フォーカスレンズ群Aの移動量を決定していた。
ディフォーカス量β・ΔPに基づいてフォーカスレンズ
群の移動量ΔXが求められる。
ンズ検出部46から検出されるズームレンズの焦点距離fz
に対応する変倍レンズ群の倍率m、変倍レンズ群の焦点
距離feの値がテーブルとして記憶されている。焦点制御
装置78はA/D変換器70、補正係数設定回路80からの出力
信号を取り込み、ROMに記憶されているテーブルを参照
してフォーカスレンズ群2の移動量ΔXを算出し、モー
タ駆動回路68を介して直流モータ52を駆動制御して自動
焦点調節を行う。焦点制御装置78はこの他にCCD20、42
の駆動制御も行う。
該制御装置90には電源スイッチ、シャッタレリーズボタ
ン等の操作部92、各種データを表示させる表示部等(図
示せず)が接続されている。
ォーカス量ΔPと補正係数βとの関係について第2図を
参照して説明する。第2図には射出瞳面からの射出光が
TCLモジュールを構成するフライアイレンズ群41、CCDラ
インセンサ42に入射する状態を示している。TCLモジュ
ールは瞳分割による、すなわち射出瞳面における光軸に
関して対称な領域の被写体像をフライアイレンズ群41を
介してCCDラインセンサ42上に結像せしめる。CCDライン
センサ42のA群、B群のCCD受光素子から得られる信号
について相関演算を行うことにより焦点位置、換言すれ
ばディフォーカス量ΔPが求められる。
2′…、H2′4から射出された光線はフィールドレンズ
を経て平行光線に近い状態でCCDラインセンサ42の受光
面に入射する。ここで位置P1で合焦状態にある場合にピ
ント位置が光軸方向に距離Δだけずれた場合における距
離Δと、同一の光線が光軸に垂直なCCDラインセンサ42
の受光面上でのずれ量δとの関係を求める。これはCCD
ラインセンサ42のA群の各受光素子による受光面におけ
る被写体の照度分布を示す出力波形とB群の各受光素子
による受光面における被写体の照度分布を示す出力波形
についての相関時のシフト量と焦点ずれ量(ディフォー
カス量)との関係を調べるためである。
H24、H1′、H2′、…、H2′4から射出される光線とCCD
ラインセンサ42の各受光素子の受光面に入射する光線
R1、R2…との間には (但し、Hiは射出瞳面における光軸H0からの距離を示
す)の関係が成立する。
通るとき、一対の受光素子Ai、Biの中点からこれらの受
光素子Ai、Biの感度重心位置までの距離をh、フライア
イレンズ群41とCCDラインセンサ42の受光面との間の距
離(各フライアイレンズの焦点距離)をfmとすれば が成立する。式(2)、(3)より が得られる。ここであるピント位置において一対の受光
素子Ai、Biに入射する光線がピント位置がずれた為にCC
Dラインセンサ42の受光面上で1ピッチ分ずれて、すな
わち一対の受光素子Ai、Biから隣接する一対の受光素子
Ai+1、Bi+1に入射した際の焦点ずれ量をk0とすれば (但し、δ0は一対の受光素子Ai、Biの中点と隣接する
一対の受光素子Ai+1、Bi+1との間の距離である)とな
る。
群の受光素子から得られる被写体の照度分布を示す二つ
の出力波形がnピッチ分(nは必ずしも整数ではない)
ずれている場合のディフォーカス量ΔPは ΔP=nk0 …(6) となる。
対の受光素子Ai、Biの中点からこれらの受光素子Ai、Bi
の感度重心位置までの距離h、一対の受光素子Ai、Biの
中点と隣接する一対の受光素子Ai+1、Bi+1との間の距離
δ0の各寸法にはTCLモジュール製造時に誤差が含まれ
る。この場合の焦点ずれ量をk、上記各寸法の製造誤差
をΔfm、Δh、Δδ0とすれば と表せる。ここでフライアイレンズの焦点距離fmは非常
に小さく、アライメント時の位置精度を出すのが非常に
困難であり、焦点ずれ量の誤差に最も影響を与える。そ
こで補正係数βを用い、 k=β0・k0 …(8) すなわちΔP=β0・nk0 …(9) として補正係数βを一回のAF作動で合焦できるように調
整することにより、TCLモジュールを構成するフライア
イレンズ群とCCDラインセンサの受光素子群の位置関係
を特定するfm、h、δ0の各寸法の製造誤差に起因する
ディフォーカス量ΔPの誤差を除去することが可能とな
る。
り一義的に定まる量であるが、後述するようにズームレ
ンズの場合には前ピン状態と後ピン状態とでディフォー
カス量ΔPに対する合焦に必要なフォーカスレンズ群の
移動量ΔXの特性が異なる為にこれに応じて2種類の補
正係数β1、β2の設定が必要となる。
制御動作を第3図に基づいて説明する。同図において操
作部92におけるシャッタレリーズボタンの操作によりシ
ャッタ20が開放されると、CCD22、40の受光面に被写体
像に応じた光量の光が入射され、CCD22、40のゲートが
開放されて信号電荷の蓄積(積分)が開始される(ステ
ップ100)。CCD22の出力は自動焦点調節には直接、関係
ないのでここでは説明を省略する。
B群(B1、B2、…、B24)の各受光素子より2種類の出
力信号が得られる。第4図において点線は撮影レンズ
(ズームレンズ)の上半分を通ってきた光線を、実線は
撮影レンズの下半分を通ってきた光線をそれぞれ示して
いる。同図はフライアイレンズ41がピント位置P1からピ
ント位置P2まで移動した場合の状態が示されている。同
図において被写体の同一点から発し、ピント位置P1で撮
影レンズの上半分と下半分を通過した光線(例えばR1、
R2)がフライアイレンズ41表面で交わり、それぞれ対応
する受光素子(例えばA1、B1)で受光される(ピント位
置P1で合焦状態にある場合)。
考える。例えばレンズL2を例に採ると、ピント位置P1で
は光線R3とR4が交わり、それぞれ受光素子B2とA2に受光
されるが、ピント位置P2に移動すると光線R1とR6とがそ
れぞれ受光素子B2とA2に受光されることになる。
する被写体像の照度分布Pと、B群の各受光素子が受光
する被写体像の照度分布Qとが一定の焦点面に対して合
焦状態にない場合にはδだけ空間的にずれることにな
る。
とB群の各受光素子には照度分布P、Qに応じた信号電
荷が蓄積され、読み出される(ステップ101)。
素子の出力信号に基づいて被写体像の照度分布P、Qに
ついて相関演算が行われ、空間位相ずれ量δ(=n
δ0)が求められる(ステップ102)。
合焦状態にあるか否か、すなわちδ=0であるか否かが
判定される。合焦状態(δ=0)にあればAF制御動作は
終了する。
ΔP(=nk0)が式(5)、(6)により算出される
(ステップ104)。
否かが判定される。ΔP<0、すなわち前ピン状態の場
合にはポテンショメータ82により設定される補正係数β
1が、またΔP>0、すなわち後ピン状態の場合には焦
点制御装置78にはポテンショメータ84により設定される
補正係数β2がアナログスイッチ88、A/D変換器86を介
して取り込まれる(ステップ106、107)。
ΔXの特性について検討する。式(1)は、 と変形できる。式(10)においてΔPをβ・ΔPとおく
と、 となる。式(11)でfe2/ΔP=a、m/fe=bとおけば 従って式(12)より前ピン状態のときに合焦に必要なフ
ォーカスレンズ群の移動量ΔXは また後ピン状態のときに合焦に必要なフォーカスレンズ
群の移動量ΔXは、 となる。
動量ΔX(絶対値)の補正係数βに対する特性は式(1
3)、(14)より4つの双曲線で表されるが、βは正の
値をとるので第6図に示す二つの双曲線l1、l2で表すこ
とができる。同図において は前ピン状態の特性を、 は後ピン状態の特性をそれぞれ示している。
の場合では補正係数βに対するフォーカスレンズ群2の
合焦に必要な移動量ΔXの特性が異なるので各々の状態
により異なる補正係数β1、β2を選択する必要があ
る。
回路80により設定された補正係数βに基づいてTCLモジ
ュールの製造誤差に起因するステップ104で算出された
ディフォーカス量ΔPに含まれる誤差を補正したディフ
ォーカス量β・ΔP(=β・nk0)が算出される。
要なフォーカスレンズ群2の移動量ΔXが算出される。
ここで移動量ΔXはステップ108で算出されたディフォ
ーカス量β・ΔP(実際にはβ1・ΔPまたはβ2・Δ
P)が用いられるので となる。
レンズの焦点fzからROMのテーブルを検索して変倍レン
ズ群の倍率m、焦点距離feのデータを得ると共に、ステ
ップ108の演算結果(β・ΔP)を取り込んでフォーカ
スレンズ群の移動量ΔXを算出する。
群2を駆動する直流モータ52の駆動電流値に変換され、
該電流値に応じた電流をモータ駆動回路68より直流モー
タ52に供給するための制御信号が焦点制御装置78よりモ
ータ駆動回路68に出力され、自動焦点調節が行われる
(ステップ110、111)。
タとA/D変換器により実現しているが、これに限らず、
補正係数βをディップスイッチにより設定し、ディジタ
ル信号として焦点制御装置78に入力するように構成して
もよい。
値を異ならしめるように構成したので、合焦させるのに
必要なフォーカスレンズ群の移動量ΔXの誤差をより小
さく抑制することができる。
に合焦させるのに必要な撮影レンズの移動量ΔXのパラ
メータの一つであるディフォーカス量ΔPについてTCL
モジュール等の焦点検出素子の構成要素たる微小レンズ
群及び二つのラインセンサの位置誤差(製造誤差)に起
因する誤差分を補正できるように構成したので、本発明
によれば焦点検出素子の上記製造誤差に起因するディフ
ォーカス量ΔPの誤差、延いては撮影レンズの移動量Δ
Xの誤差を除去することができ、それ故上記ディフォー
カス量ΔPの誤差が大きい場合にも高速(円滑)に自動
焦点調節を行うことが可能となる。
の一実施例の構成を示すブロック図、第2図は射出瞳面
からの射出光がTCLモジュールを構成するフライアイレ
ンズ群及びCCDラインセンサに入射する状態を示す説明
図、第3図は第1図に示す焦点制御装置の制御動作を示
すフローチャート、第4図及び第5図はCCDラインセン
サとフライアイレンズとの組合せにより、非合焦時にCC
Dラインセンサの2系統の各受光素子群により被写体像
の同一の照度分布が空間的に位相がずれた状態で検出さ
れる原理を示し、第4図はCCDラインセンサ及びフライ
アイレンズと主光線との関係を示す説明図、第5図はCC
DラインセンサのA群、B群の各受光素子によりそれぞ
れ検出される照度分布の状態を示す説明図、第6図は補
正係数βとフォーカスレンズ群の移動量ΔXとの関係を
示す特性図、第7図はズームレンズの各レンズ群による
結像状態を示す説明図、第8図はズームレンズにおける
ディフォーカス量とフォーカスレンズ群の移動量との関
係を示す説明図である。 2……フォーカスレンズ群、4……バリエーターレンズ
群、6……コンペンセーターレンズ群、10、14……マス
ターレンズ群、41……フライアイレンズ群、42……CCD
ラインセンサ、46……ズームレンズ検出部、52……直流
モータ、78……焦点制御装置、80……補正係数設定回
路。
Claims (2)
- 【請求項1】受光面に結像された被写体像の照度分布に
応じた電気信号を出力する二つのラインセンサと、ズー
ムレンズの射出瞳面上の光軸に対称な二つの部分を通過
した光による被写体像を対向する二つのラインセンサ上
に結像させる微小レンズ群と、前記二つのラインセンサ
の受光面上の被写体像の照度分布のずれ量をズームレン
ズの焦点面に対するディフォーカス量に換算すると共
に、該ディフォーカス量に基づいて焦点制御を行う制御
手段とを有する自動焦点調節装置において、 前記ディフォーカス量を算出する際に、微小レンズ群及
び二つのラインセンサ群の相互の位置関係を特定する寸
法のばらつきによって生じるディフォーカス量の誤差を
補正するための補正係数を、ズームレンズの結像位置が
焦点面の前方にあるか又は後方にあるかにより異ならせ
て設定する補正係数設定手段を有し、 前記制御手段は、前記補正係数設定手段からズームレン
ズの結像位置が焦点面の前方にあるか又は後方にあるか
に応じた補正係数を取り込み、該補正係数を前記換算さ
れたディフォーカス量に乗算することによってディフォ
ーカス量を補正すると共に、この補正されたディフォー
カス量に基づいて前記ズームレンズのフォーカスレンズ
群の移動量を算出し、該算出した移動量だけ前記フォー
カスレンズ群を移動させることを特徴とする自動焦点調
節装置。 - 【請求項2】前記制御手段は、結像位置が焦点面の前方
及び後方にあるときの前記補正係数をそれぞれβ1及び
β2、補正前のディフォーカス量をΔP、前記ズームレ
ンズの変倍レンズ群の倍率及び焦点距離をそれぞれm及
びfeとすると、前記フォーカスレンズ群の移動量Δxを
次式、 (但し、m=ズームレンズの焦点距離/フォーカスレン
ズ群の焦点距離)によって算出し、この算出した移動量
Δxだけ前記フォーカスレンズ群を移動させることを特
徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の自動焦点調節
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62237025A JPH0789174B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 自動焦点調節装置 |
US07/246,815 US4908643A (en) | 1987-09-21 | 1988-09-20 | Automatic focussing adjusting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62237025A JPH0789174B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 自動焦点調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
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