JPH0789031A - 化粧シートの製造方法 - Google Patents
化粧シートの製造方法Info
- Publication number
- JPH0789031A JPH0789031A JP5241008A JP24100893A JPH0789031A JP H0789031 A JPH0789031 A JP H0789031A JP 5241008 A JP5241008 A JP 5241008A JP 24100893 A JP24100893 A JP 24100893A JP H0789031 A JPH0789031 A JP H0789031A
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- decorative sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】撥液性のインキを用いて電子線硬化型樹脂をは
じかせ、絵柄に同調した立体感を持たせながら、層間の
強度、耐溶剤性、耐酸性、対アルカリ性に優れた化粧シ
ートの製造方法を提供すること。 【構成】転写シート基材に撥液性のインキを印刷し、化
粧シート基材に電子線硬化型樹脂を塗布し、両塗布面を
圧着して電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化さ
せ、撥液性のインキを転写させることを特徴とする。
じかせ、絵柄に同調した立体感を持たせながら、層間の
強度、耐溶剤性、耐酸性、対アルカリ性に優れた化粧シ
ートの製造方法を提供すること。 【構成】転写シート基材に撥液性のインキを印刷し、化
粧シート基材に電子線硬化型樹脂を塗布し、両塗布面を
圧着して電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化さ
せ、撥液性のインキを転写させることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家具、器物の表面や、建
築物の内装材の表面等に使用する化粧シートの製造方法
に関し、特に撥液性のインキを使用し、絵柄に同調した
立体感のある化粧シートに関する。
築物の内装材の表面等に使用する化粧シートの製造方法
に関し、特に撥液性のインキを使用し、絵柄に同調した
立体感のある化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、前記のような目的に用いられる化
粧シートは、基材に必要に応じてべたインキ層、絵柄イ
ンキ層、撥液性のインキを印刷した後、電子線硬化型樹
脂を塗布し、撥液性のインキの部分をはじかせて表面に
絵柄に同調した立体感を得、電子線を照射して硬化させ
たものであった。
粧シートは、基材に必要に応じてべたインキ層、絵柄イ
ンキ層、撥液性のインキを印刷した後、電子線硬化型樹
脂を塗布し、撥液性のインキの部分をはじかせて表面に
絵柄に同調した立体感を得、電子線を照射して硬化させ
たものであった。
【０００３】しかし、この化粧シート基材に撥液性のイ
ンキを印刷する方法は、図１に示すように、撥液性のイ
ンキ５が電子線硬化型樹脂４をはじいてしまうため、撥
液性のインキの真下の絵柄インキ層３、べたインキ層
２、基材１の部分には電子線硬化型樹脂が浸透しない。
このため電子線硬化型樹脂の硬化によって得られる層間
の強度に偏りが生じ、特に耐溶剤性、耐酸性、耐アルカ
リ性等の物性試験においては、撥液性のインキの真下の
べたインキ層、絵柄インキ層、基材の部分に溶剤が染み
込み、溶剤に対して弱いべたインキ層、絵柄インキ層が
侵されるという問題があった。
ンキを印刷する方法は、図１に示すように、撥液性のイ
ンキ５が電子線硬化型樹脂４をはじいてしまうため、撥
液性のインキの真下の絵柄インキ層３、べたインキ層
２、基材１の部分には電子線硬化型樹脂が浸透しない。
このため電子線硬化型樹脂の硬化によって得られる層間
の強度に偏りが生じ、特に耐溶剤性、耐酸性、耐アルカ
リ性等の物性試験においては、撥液性のインキの真下の
べたインキ層、絵柄インキ層、基材の部分に溶剤が染み
込み、溶剤に対して弱いべたインキ層、絵柄インキ層が
侵されるという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、撥液性のインキを用いて電子線硬化型樹
脂をはじかせ、絵柄に同調した立体感を持たせながら、
層間の強度、耐溶剤性、耐酸性、対アルカリ性に優れた
化粧シートの製造方法を提供することにある。
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、撥液性のインキを用いて電子線硬化型樹
脂をはじかせ、絵柄に同調した立体感を持たせながら、
層間の強度、耐溶剤性、耐酸性、対アルカリ性に優れた
化粧シートの製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、転写シート基材に撥液性のインキを印刷し、
化粧シート基材に電子線硬化型樹脂を塗布し、両塗布面
を圧着して電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化さ
せ、撥液性のインキを転写させることを特徴とする化粧
シートの製造方法を提供する。
するため、転写シート基材に撥液性のインキを印刷し、
化粧シート基材に電子線硬化型樹脂を塗布し、両塗布面
を圧着して電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化さ
せ、撥液性のインキを転写させることを特徴とする化粧
シートの製造方法を提供する。
【０００６】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る化粧シート基材としては、紙、各種フィルム、不織
布等が使用できる。
係る化粧シート基材としては、紙、各種フィルム、不織
布等が使用できる。
【０００７】また、本発明における化粧シート基材の上
に任意にべたインキ層か又は絵柄インキ層を設けること
も好適に行なわれる。これらの層を設ける方法として
は、グラビア、グラビアオフセット等がある。
に任意にべたインキ層か又は絵柄インキ層を設けること
も好適に行なわれる。これらの層を設ける方法として
は、グラビア、グラビアオフセット等がある。
【０００８】本発明に係る電子線硬化型樹脂としては、
ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート等が使用できる。塗布方法として
は、ロールコーター、グラビアコーター、リバースコー
ター、ナイフコーター等がある。塗布量は７〜２０ｇ／
ｍ2 が好適である。
ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート等が使用できる。塗布方法として
は、ロールコーター、グラビアコーター、リバースコー
ター、ナイフコーター等がある。塗布量は７〜２０ｇ／
ｍ2 が好適である。
【０００９】本発明における転写シート基材の上に撥液
性のインキを印刷する方法としては、グラビア、グラビ
アオフセット等がある。
性のインキを印刷する方法としては、グラビア、グラビ
アオフセット等がある。
【００１０】本発明の製造方法の工程における、両シー
トの塗布面を圧着する方法としては、ウエットラミネー
トが使用でき、その速度は、３０〜１００ｍ／ｓｅｃ、
圧力は１．０〜６．０Ｋｇｆ／ｃｍ2 が好適である。
トの塗布面を圧着する方法としては、ウエットラミネー
トが使用でき、その速度は、３０〜１００ｍ／ｓｅｃ、
圧力は１．０〜６．０Ｋｇｆ／ｃｍ2 が好適である。
【００１１】本発明の製造方法における、電子線の照
射、電子線硬化型樹脂の硬化については、１５０〜２５
０Ｋｖ、２〜５Ｍｒａｄの電子線照射が好適である。
射、電子線硬化型樹脂の硬化については、１５０〜２５
０Ｋｖ、２〜５Ｍｒａｄの電子線照射が好適である。
【００１２】
【作用】以上に示したように、本発明の化粧シートの製
造方法によって、撥液性のインキを化粧シート基材とは
別のシートから転写させることで、図２に示すように、
化粧シート基材１、べたインキ層２、絵柄インキ層３の
全域に電子線硬化型樹脂４が染み込む。そこに撥液性の
インキ５を転写するので、表面に絵柄に同調した立体感
を持ちながら層間の強度、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカ
リ性に優れた化粧シートを得ることができる。
造方法によって、撥液性のインキを化粧シート基材とは
別のシートから転写させることで、図２に示すように、
化粧シート基材１、べたインキ層２、絵柄インキ層３の
全域に電子線硬化型樹脂４が染み込む。そこに撥液性の
インキ５を転写するので、表面に絵柄に同調した立体感
を持ちながら層間の強度、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカ
リ性に優れた化粧シートを得ることができる。
【００１３】
【実施例】化粧シート基材として坪量３０ｇ／ｍ2 の薄
葉紙を用い、これにベたインキ、木目絵柄インキを印刷
し、この表面に電子線硬化型樹脂（ポリエステルアクリ
レート）をロールコーターにより７ｇ／ｍ2 塗布した。
転写シート基材として厚さ１２μｍのＰＥＴフィルムを
用い、これに撥液性のインキをグラビアにて前記木目絵
柄の導管部に同調するように印刷した。直ちにこれらを
ウエットラミネートにより圧着させ、２００ＫｅＶ、３
Ｍｒａｄの電子線を照射して硬化させた。こうして得ら
れた化粧シートのＰＥＴフィルムを剥がすことにより、
薄葉紙側のポリエステルアクリレートの表面に、撥液性
のインキによる木目絵柄の導管部が転写され、導管部の
電子線硬化型樹脂がはじかれ、絵柄に同調した立体感が
得られた。この化粧シートは層間強度、耐溶剤性、耐酸
性、耐アルカリ性等にも優たものであった。
葉紙を用い、これにベたインキ、木目絵柄インキを印刷
し、この表面に電子線硬化型樹脂（ポリエステルアクリ
レート）をロールコーターにより７ｇ／ｍ2 塗布した。
転写シート基材として厚さ１２μｍのＰＥＴフィルムを
用い、これに撥液性のインキをグラビアにて前記木目絵
柄の導管部に同調するように印刷した。直ちにこれらを
ウエットラミネートにより圧着させ、２００ＫｅＶ、３
Ｍｒａｄの電子線を照射して硬化させた。こうして得ら
れた化粧シートのＰＥＴフィルムを剥がすことにより、
薄葉紙側のポリエステルアクリレートの表面に、撥液性
のインキによる木目絵柄の導管部が転写され、導管部の
電子線硬化型樹脂がはじかれ、絵柄に同調した立体感が
得られた。この化粧シートは層間強度、耐溶剤性、耐酸
性、耐アルカリ性等にも優たものであった。
【００１４】
【発明の効果】本発明の化粧シートの製造方法により、
撥液性のインキに電子線硬化型樹脂がはじかれることで
表面に絵柄に同調した立体感を有する化粧シートが得ら
れ、また撥液性のインキを転写により設けることで化粧
シート基材の全域に電子線硬化型樹脂が浸透み、硬化す
る。このため層間の強度は上がり、撥液性のインキで電
子線硬化型樹脂がはじかれた場所であっても、溶剤等の
進入を防ぐことが可能で耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ
性等の物性に優れた化粧シートを得るとが可能となっ
た。
撥液性のインキに電子線硬化型樹脂がはじかれることで
表面に絵柄に同調した立体感を有する化粧シートが得ら
れ、また撥液性のインキを転写により設けることで化粧
シート基材の全域に電子線硬化型樹脂が浸透み、硬化す
る。このため層間の強度は上がり、撥液性のインキで電
子線硬化型樹脂がはじかれた場所であっても、溶剤等の
進入を防ぐことが可能で耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ
性等の物性に優れた化粧シートを得るとが可能となっ
た。
【００１５】
【図１】従来の方法により得られる撥液性のインキを使
用した化粧シートの一例の構成を示した化粧シート断面
の説明図である。
用した化粧シートの一例の構成を示した化粧シート断面
の説明図である。
【図２】本発明の製造方法により得られる撥液性のイン
キを使用した化粧シートの一例の構成を示した化粧シー
ト断面の説明図である。
キを使用した化粧シートの一例の構成を示した化粧シー
ト断面の説明図である。
１…化粧シート基材 ２…ベたインキ層 ３…絵柄インキ層 ４…電子線硬化型樹脂 ５…撥液性のインキ
Claims (1)
- 【請求項１】転写シート基材に撥液性のインキを印刷
し、化粧シート基材に電子線硬化型樹脂を塗布し、両塗
布面を圧着して電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬
化させ、撥液性のインキを転写することを特徴とする化
粧シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24100893A JP3389646B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 化粧シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24100893A JP3389646B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 化粧シートの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0789031A true JPH0789031A (ja) | 1995-04-04 |
| JP3389646B2 JP3389646B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=17067962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24100893A Expired - Fee Related JP3389646B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 化粧シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3389646B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006281632A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 賦型シート |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP24100893A patent/JP3389646B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006281632A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 賦型シート |
| JP4679207B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-04-27 | 大日本印刷株式会社 | 賦型シート |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3389646B2 (ja) | 2003-03-24 |
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