JPH0788625B2 - 繊維用柔軟平滑剤 - Google Patents

繊維用柔軟平滑剤

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JPH0788625B2
JPH0788625B2 JP22098191A JP22098191A JPH0788625B2 JP H0788625 B2 JPH0788625 B2 JP H0788625B2 JP 22098191 A JP22098191 A JP 22098191A JP 22098191 A JP22098191 A JP 22098191A JP H0788625 B2 JPH0788625 B2 JP H0788625B2
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博史 長谷川
隆一 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維用柔軟平滑剤に関
する。更に詳しくは、各種繊維に対し使用でき、優れた
柔軟性および平滑性を付与できる繊維用柔軟平滑剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維ー繊維間の摩擦を低くするも
のとして、ひまし油もしくはなたね油からの重合油が繊
維処理剤として知られている(特開平1−250476
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのものは、近
年の繊維製造工程の高速化や、縫製工程の高速化の条件
下では、繊維−繊維間の摩擦の低下が不十分であり、処
理された繊維製品の柔軟性も不十分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、繊維製造
工程の高速化や、縫製工程の高速化に対応でき、処理さ
れた繊維製品の柔軟性も良好にすることができる、繊維
用柔軟平滑剤を得ることを目的に鋭意検討した結果本発
明に到達した。即ち本発明は、ひまし油もしくはなたね
油からの重合油とオルガノポリシロキサンを含有する水
性エマルションからなる繊維用柔軟平滑剤である。
【0005】本発明において、ひまし油もしくはなたね
油からの重合油はひまし油もしくはなたね油を通常平均
重合度2〜100に重合させたものである。ひまし油も
しくはなたね油からの重合油の製法を例示すると、ひま
し油もしくはなたね油を過酸化物系触媒(ジターシャリ
ブチルパーオキサイド,ベンゾイルパーオキサイド,ジ
クミルパーオキサイド,クメンヒドロパーオキサイド,
ターシャリブチルヒドロパーオキサイド,ターシャリブ
チルパーオキシベンゾエートなど,好ましくはジターシ
ャリブチルパーオキサイド)の存在下、30〜200
℃,好ましくは100〜180℃で重合反応させるか、
またはその他の触媒(濃硫酸,無水塩化アルミニウム,
イオウなど)の存在下、250〜300℃で重合反応さ
せることにより該重合油が得られる。ひまし油もしくは
なたね油からの重合油は、重合時の反応条件により種々
の粘度を有するものとなる。本発明において、該重合油
の粘度は、ひまし油からの重合油を用いる場合、25℃
における粘度は通常1,000CPS以上,好ましくは
1,500〜20,000CPSである。なたね油からの
重合油を用いる場合、25℃における粘度は通常300
CPS以上,好ましくは350〜10,000CPSである。
粘度が1000CPS未満のひまし油からの重合油もしく
は、粘度が300CPS未満のなたね油からの重合油を用
いた場合は、繊維−繊維間の摩擦を低くする目的には不
十分であり、また各々の粘度が高すぎると、該水性エマ
ルション製造時の相容性や乳化性が不良となる。
【0006】オルガノポリシロキサンとしては、下記一
般式化1で示される官能基のないポリシロキサン,下記
一般式化2,化3で各々示されるアミノ変性ポリシロキ
サン,下記一般式化4で示されるカルボキシル変性ポリ
シロキサン,下記一般式化5で示されるエポキシ変性ポ
リシロキサン,下記一般式化8,化9で示されるヒドロ
キシル変性ポリシロキサン,下記一般式化10で示され
るポリエーテル変性ポリシロキサンなどが挙げられる。
【0007】
【化1】
【0008】(式中、R1〜R6は同種または異種の、炭
素数1〜20の、非置換もしくはハロゲン置換一価炭化
水素基、nは正の整数を表す。)
【0009】
【化2】
【0010】{式中、R1〜R6は化1中のR1〜R6と同
様の基、Aは-(CH23-または-(CH23-NH-
(CH22-、n1,n2は正の整数を表す。}
【0011】
【化3】
【0012】{式中、R1〜R6は化1中のR1〜R6と同
様の基、Aは-(CH23-または-(CH23-NH-
(CH22-、n1,n2は正の整数を表す。}
【0013】
【化4】
【0014】{式中、R1〜R6は化1中のR1〜R6と同
様の基、Yは-C24COOH,-CH2CH(CH3)C
OOH基などのカルボキシル基含有基、n1,n2は正の
整数を表す。}
【0015】
【化5】
【0016】(式中、R1〜R6は化1中のR1〜R6と同
様の基、Yは下記化6,化7等で示されるエポキシ基含
有基、n1,n2は正の整数を表す。)
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】(式中、R1〜R6は化1中のR1〜R6と同
様の基、nは正の整数を表す。)
【0021】
【化9】
【0022】(式中、R1〜R7は化1中のR1〜R6と同
様の基、n1,n2は正の整数を表す。)
【0023】
【化10】
【0024】(式中、R1〜R7は化1中のR1〜R6と同
様の基、n1,n2は正の整数、POAはポリオキシアル
キレン基を表す。)
【0025】一般式化1〜化5,化8における、R1
6で示される基および一般式化9〜化10におけるR1
〜R7で示される基のうち非置換一価炭化水素基として
は、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基等のアル
キル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;ならび
にフェニル基、ベンジル基等のアリール基があげらる。
またハロゲン置換一価炭化水素基は、上記非置換一価炭
化水素基の水素原子が部分的にハロゲン原子で置換され
た基である。一般式化1〜化5,化8における、R1
6で示される基および一般式化9〜化10におけるR1
〜R7で示される基は、50モル%以上がメチル基、特
に全てメチル基であることが好ましい。以上例示したオ
ルガノポリシロキサンのうち、好ましいものはジメチル
ポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、
カルボキシル変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変
性ジメチルポリシロキサンおよびヒドロキシル変性ジメ
チルポリシロキサンであり、さらに好ましいものは、ジ
メチルポリシロキサンおよびアミノ変性ジメチルポリシ
ロキサンである。オルガノポリシロキサンの数平均分子
量は、通常500〜200,000、好ましくは1,0
00〜100,000、さらに好ましくは3,000〜
50,000である。数平均分子量が500未満であれ
ば、柔軟平滑性が不十分であり、200,000を越え
ると、該水性エマルション製造時の乳化性,相容性が不
良となる。
【0026】該重合油とオルガノポリシロキサンの重量
比は、通常1:0.1〜20、好ましくは1:0.2〜
10である。オルガノポリシロキサンが0.1未満であ
れば、柔軟性や繊維−繊維間の摩擦係数低下が不十分で
あり、20を越えると柔軟性や縫製性が不十分となる。
【0027】該重合油とオルガノポリシロキサンはその
ままで、水および乳化剤を用いて該水性エマルションと
することもできるし、両者を一部加熱反応させた後、水
および乳化剤を用いて該水性エマルションとすることも
できる。上記乳化剤としては、高級アルコールの硫酸エ
ステル塩、高級アルコールのリン酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールポリオキシア
ルキレン付加物の硫酸エステル塩、高級アルコールポリ
オキシアルキレン付加物のリン酸エステル塩、アルキル
フェノールポリオキシアルキレン付加物硫酸エステル
塩、アルキルフェノールポリオキシアルキレン付加物リ
ン酸エステル塩、高級アルコールポリオキシアルキレン
付加物、アルキルフェノールポリオキシアルキレン付加
物、高級脂肪酸ソルビタンエステル、高級脂肪酸ソルビ
タンエステルポリオキシアルキレン付加物等があげられ
る。該水性エマルション製造時の乳化剤の使用量は、該
重合油とオルガノポリシロキサンの合計重量に対して通
常5〜50%、好ましくは7〜30%である。乳化剤
が、5%未満であれば乳化性不良となり、50%を越え
ると柔軟平滑性を阻害する。
【0028】該水性エマルションの製法を例示すると、
該重合油とオルガノポリシロキサン(あるいは、両者を
一部加熱反応させたもの)と乳化剤とを配合し、ついで
通常の櫂形攪拌機で、水(あるいは温湯)を徐々に加え
て転相乳化する方法、スパイラル型攪拌機を有する高粘
度乳化槽で水(あるいは温湯)を加え転相乳化する方
法、ホモジナイザーで水(あるいは温湯)を加え高速攪
拌下乳化する方法、エバラマイルダー(荏原製作所製)
等で水(あるいは温湯)を加え連続乳化する方法等で乳
化することにより該水性エマルションが得られる。該水
性エマルションを得るにあたり、必要によりトルエン、
キシレン、n−ヘキサン、ヘプタン、アセトン、メチル
エチルケトン、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド等の有
機溶剤を水と併用してもよい。該水性エマルションの濃
度は、固形分換算の重量で通常10〜80%、好ましく
は20〜65%である。
【0029】本発明の柔軟平滑剤中には、必要により制
電剤(ホスフェート系制電剤、ホスファイト系制電剤、
脂肪酸石鹸等)、撥水撥油剤(フッ素樹脂系撥水撥油剤
等)や、その他の添加剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、
防腐防かび剤等)が配合されていてもよい。本発明の柔
軟平滑剤は、繊維の製造工程でも、繊維の加工工程でも
適用できる。適用できる繊維としては、天然繊維(麻、
木綿、羊毛、絹など)、再生繊維(レーヨン、アセテー
ト、ベンベルグなど)、合成繊維(ポリエステル、ポリ
アミド、ポリアクリル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニール、アラミドなど)、無機繊維(ガラス
繊維、炭素繊維など)などや、これらの混合繊維があげ
られる。繊維加工品としては、わた、糸、トウ、トッ
プ、カセ、編織物、不織布などがあげられる。
【0030】本発明の柔軟平滑剤を繊維もしくは繊維加
工品に付与する方法としては、パディング法、浸漬法、
スプレー法等が挙げられる。繊維もしくは繊維加工品に
付着させる量は、通常乾燥した繊維もしくは繊維加工品
100g当り、固形分換算で0.05〜5g、好ましく
は0.1〜3gである。
【0031】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。以下、実施例
中の部は重量部,%は重量%を示す。粘度は25℃での
測定値である。
【0032】実施例1 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、30〜40℃にて充分に混合した後、常温水(20
0部:〜20℃〜)を徐々に仕込み乳化した。さらに常
温水(380部)にて希釈し、淡黄白色の水性エマルシ
ョン状の本発明の柔軟平滑剤[1]1,000部を得
た。蒸発残渣40.6%。 処方: ひまし油からの重合油 (100部) (酸価2以下,ヒドロキシル価160,ヨウ素価85,粘度4,500CPS) ジメチルポリシロキサン (150部) (粘度1,000CPS,数平均分子量25,000) アミノ変性ジメチルポリシロキサン (100部) (一般式化2のタイプ:粘度1,200CPS,アミン当量1,800,数平均 分子量 22,000) C16,C18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 30部) ノニルフェノールエチレンオキサイド12モル付加物 ( 20部) C12,C14直鎖アルコール混合物の硫酸エステルナトリウム塩 の30%水溶 液 ( 20部)
【0033】実施例2 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、150〜180℃にて3時間加熱反応させた後、3
0〜40℃に冷却後常温水(200部:〜20℃〜)を
徐々に仕込み乳化した。さらに常温水(380部)にて
希釈し、淡黄白色の水性エマルション状の本発明の柔軟
平滑剤[2]1,000部を得た。蒸発残渣40.6
%。 処方: なたね油からの重合油 (150部) (酸価2以下,ヨウ素価120,粘度1,500CPS) ジメチルポリシロキサン (100部) (粘度1,000CPS,数平均分子量25,000) アミノ変性ジメチルポリシロキサン (100部) (一般式化2のタイプ:粘度1,200CPS,アミン当量1,800,数平均 分子量22,000) C16,C18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 30部) ノニルフェノールエチレンオキサイド12モル付加物 ( 20部) C12,C14直鎖アルコール混合物のリン酸エステルカリウム塩の30%水溶液 ( 20部)
【0034】実施例3 下記処方の各成分を、スパイラル型攪拌機を有する乳化
槽に仕込み、30〜40℃にて充分に混合した後、常温
水(200部:〜20℃〜)を徐々に仕込み乳化した。
さらに常温水(380部)にて希釈し、淡黄白色の水性
エマルション状の本発明の柔軟平滑剤[3]1,000
部を得た。蒸発残渣40.9%。 処方: ひまし油からの重合油 (150部) (酸化2以下,ヒドロキシル価160,ヨウ素価85,粘度4,500CP
S) アミノ変性ジメチルポリシロキサン (100部) (一般式化2のタイプ:粘度1,200CPS,アミン当量1,800,数平均 分子量22,000) カルボキシル変性ジメチルポリシロキサン (100部) (粘度2,500CPS,カルボキシル当量3,500,数平均分子量 23,000) C12,C14直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 20部) ノニルフェノールエチレンオキサイド10モル付加物 ( 30部) C12,C14直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド4モル付加物のリン酸 エステルナトリウム塩の30%水溶液 ( 30部)
【0035】実施例4 処方を下記のように代える以外は実施例3と同様の方法
で、淡黄白色の水性エマルション状の本発明の柔軟平滑
剤[4]1,000部を得た。蒸発残渣40.9%。 処方: ひまし油からの重合油 (150部) (酸価2以下,ヒドロキシル価160,ヨウ素価85,粘度4,500CPS) アミノ変性ジメチルポリシロキサン (100部) (一般式化2のタイプ:粘度1,200CS,アミン当量1,800,数平均 分子量22,000) ヒドロキシル変性ジメチルポリシロキサン (100部) (粘度320CPS,ヒドロキシル基1.8%,数平均分子量18,000) C12,C14直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 20部) ノニルフェノールエチレンオキサイド10モル付加物 ( 30部) C12,C14直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド4モル付加物のリン酸 エステルナトリウム塩の30%水溶液 ( 30部)
【0036】実施例5 処方を下記のように代える以外は実施例3と同様の方法
で、淡黄白色水性エマルション状の本発明の柔軟平滑剤
[5]1,000部を得た。蒸発残渣40.6%。 処方: なたね油からの重合油 (150部) (酸価2以下,ヨウ素価120,粘度1,500CPS) ジメチルポリシロキサン (100部) (粘度1,000CPS,数平均分子量25,000) エポキシ変性ジメチルポリシロキサン (100部) (粘度8,000CPS,エポキシ当量3,000,数平均分子量20,000 ) C16,C18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 30部) ノニルフェノールエチレンオキサイド12モル付加物 ( 30部) C12,C14直鎖アルコール混合物のリン酸エステルカリウム塩の30%水溶液 ( 30部)
【0037】比較例1 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、30〜40℃にて充分に混合した後、常温水(20
0部:〜20℃〜)を徐々に仕込み乳化した。さらに常
温水(380部)にて希釈し、淡黄白色水性エマルショ
ン状の比較の柔軟平滑剤[6]1,000部を得た。蒸
発残渣40.6%。 処方: ひまし油からの重合油 (350部) (酸価2以下,ヒドロキシル価160,ヨウ素価85,粘度4,500CPS) C16,C18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 30部) ノニルフェノールエチレンオキサイド12モル付加物 ( 20部) C12,C14直鎖アルコール混合物の硫酸エステルナトリウム塩の30%水溶液 ( 20部)
【0038】比較例2 下記処方の各成分をスパイラル型攪拌機を有する乳化槽
に仕込み、30〜40℃にて充分に混合した後、常温水
(200部:〜20℃〜)を徐々に仕込み乳化した。さ
らに常温水(380部)にて希釈し、淡黄白色水性エマ
ルション状の比較の柔軟平滑剤[7]1,000部を得
た。蒸発残渣40.6%。 処方: ジメチルポリシロキサン (350部) (粘度1,000CPS,数平均分子量25,000) C16,C18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 30部) ノニルフェノールエチレンオキサイド12モル付加物 ( 20部) C12,C14直鎖アルコール混合物の硫酸エステルナトリウム塩の30%水溶液 ( 20部)
【0039】比較例3 処方を下記のように代える以外は比較例2と同様の方法
で、淡黄白色水性エマルション状の比較の柔軟平滑剤
[8]1,000部を得た。蒸発残渣40.0%。 処方: アミノ変性ジメチルポリシロキサン (350部) (一般式化2のタイプ:粘度1,200CPS,アミン当量1,800,数平均 分子量22,000) C16,C18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 30部) ノニルフェノールエチレンオキサイド12モル付加物 ( 20部)
【0040】実施例6〜10,比較例4〜6 柔軟平滑剤[1]〜[8]を用いて、柔軟性試験をした
結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】注)記号の説明: 下記記号順に左へ行く
程風合いが良い。 ◎ ◎−○ ○−◎ ○ ○−△ △ × ×× 優れる 良好 劣る 不良
【0043】試験方法 試供布:素材1〜5 素材1:綿メリヤス(フライス)#40、蛍光染料染色
品 素材2:ポリエステル/ウール交編織物、分散染料/含
金属酸性染料染色品(ソーピング処理) 素材3:ポリエステル織物、分散染料染色品(ソーピン
グ処理) 素材4:ナイロンメリヤス、酸性ミーリング染料染色品
(ソーピング処理後フィックス剤処理品) 素材5:ウール織物、含金属酸性染料染色品 柔軟平滑剤処理条件 Wet布 → 浸 漬 → 絞 り → 乾 燥 90% 40℃ 90% 120℃ 10分 マングル 2分 浴比 1:10 浴中の柔軟剤 各15g/l 測定方法 風合い:触感法による
【0044】実施例11〜15,比較例7〜10 柔軟平滑剤[1]〜[8]を用いて、縫製性試験をした
結果および柔軟平滑剤を用いず縫製性試験をした結果を
表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】試験方法 試供布:性能試験例1で処理した布(素材1〜4) 測定方法 発生ピンホール数 処理布→ 温調湿 → 空縫い → 発生ピンホール数測定 20℃ 4枚重ね 中央40cmについて測定 40%RH 縦方向50cm 全縫目2400個 4時間放置 5目/cm 3本空縫い 針:オルガンンマーク#9 使用ミシン:ブラザーDB2−B775型(直線本縫
い,4000rpm)数値が小さい程、縫製性が良好な
ことを示す。
【0047】実施例16〜20,比較例11〜13 柔軟平滑剤[1]〜[8]を用い、繊維−繊維間摩擦係
数試験をしたの結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】測定条件 試料糸:ポリエステルフィラメント(75de,36f
il)の洗浄糸 柔軟平滑剤付着量:1.0重量% 測定装置:Du pont式POY繊維間摩擦係数測定
装置(荷重3g,糸速0.016mm/秒) 測定温度:20℃,65%RH 摩擦係数は、数値が小さい程、繊維ー繊維間の摩擦が低
いことを示す。
【0050】
【発明の効果】本発明の繊維用柔軟平滑剤を、布に処理
した場合、柔軟性、縫製性が優れており、また繊維に処
理した場合、繊維−繊維間の摩擦を大きく低下させる。
従って、近年の繊維製造工程の高速化や、縫製工程の高
速化に対応でき、かつ処理された繊維製品の柔軟性も良
好にすることができる。上記効果を奏することから本発
明の繊維用柔軟平滑剤は、繊維製造工程用,繊維加工用
の柔軟平滑剤として有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ひまし油もしくはなたね油からの重合油
    とオルガノポリシロキサンを含有する水性エマルション
    からなる繊維用柔軟平滑剤。
  2. 【請求項2】 該重合油が過酸化物系触媒の存在下、ひ
    まし油もしくはなたね油を重合させて得られる重合油で
    ある請求項1記載の柔軟平滑剤。
  3. 【請求項3】 オルガノポリシロキサンがジメチルポリ
    シロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、カル
    ボキシル変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジ
    メチルポリシロキサンおよびヒドロキシル変性ジメチル
    ポリシロキサンからなる群より選ばれるオルガノポリシ
    ロキサン少なくとも1種である請求項1記載の柔軟平滑
    剤。
  4. 【請求項4】 オルガノポリシロキサンの数平均分子量
    が1,000〜100,000である請求項1〜3のい
    ずれか記載の柔軟平滑剤。
  5. 【請求項5】 該重合油とオルガノポリシロキサンの重
    量比が1:0.2〜10である請求項1〜4のいずれか
    記載の柔軟平滑剤。
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