JPH07884Y2 - 電子式セオドライトの原点検出装置 - Google Patents
電子式セオドライトの原点検出装置Info
- Publication number
- JPH07884Y2 JPH07884Y2 JP1989041676U JP4167689U JPH07884Y2 JP H07884 Y2 JPH07884 Y2 JP H07884Y2 JP 1989041676 U JP1989041676 U JP 1989041676U JP 4167689 U JP4167689 U JP 4167689U JP H07884 Y2 JPH07884 Y2 JP H07884Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- origin
- telescope
- scale
- slit
- electronic theodolite
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、電子式セオドライトのインクリメンタル式
ロータリーエンコーダの改良、特にその原点検出装置の
改良に関する。
ロータリーエンコーダの改良、特にその原点検出装置の
改良に関する。
(従来の技術) 一般に、電子式セオドライトに用いられている、望遠鏡
の天頂角を検出するためのインクリメンタル式ロータリ
ーエンコーダは、第4図に示すように、軸に取付けられ
た円周上にスリット1bを多数設けた回転スリット板1
と、これと同心に固定された固定スリット板2とからな
り、回転スリット板1のスリット1bと固定スリット板2
のスリット2bとは重なるように配設されている。一方、
このスリットを挟んで発光素子3と受光素子4とが配置
されており、回転スリット板1の回転に応じて変化する
スリットを通過する光量の変化を検出し、この変化を計
数することによって角度信号を得ている。
の天頂角を検出するためのインクリメンタル式ロータリ
ーエンコーダは、第4図に示すように、軸に取付けられ
た円周上にスリット1bを多数設けた回転スリット板1
と、これと同心に固定された固定スリット板2とからな
り、回転スリット板1のスリット1bと固定スリット板2
のスリット2bとは重なるように配設されている。一方、
このスリットを挟んで発光素子3と受光素子4とが配置
されており、回転スリット板1の回転に応じて変化する
スリットを通過する光量の変化を検出し、この変化を計
数することによって角度信号を得ている。
また、原点位置を設定できるインクリメンタル式ロータ
リーエンコーダでは、前記の回転スリット板1と固定ス
リット板2には、それぞれ1つずつの原点目盛1a、2aが
設けられる。1回転毎にこの目盛が重なったときに、原
点検出受光素子4aからの原点位置信号を得、これを原点
として角度信号の計数を始めるようになっている。
リーエンコーダでは、前記の回転スリット板1と固定ス
リット板2には、それぞれ1つずつの原点目盛1a、2aが
設けられる。1回転毎にこの目盛が重なったときに、原
点検出受光素子4aからの原点位置信号を得、これを原点
として角度信号の計数を始めるようになっている。
電子式セオドライトにおいては、第5図に示すように、
このようなインクリメンタル式ロータリーエンコーダの
回転スリットの軸は、実際は望遠鏡5の水平軸5aの延長
部分であり、望遠鏡の回転角が検出される。
このようなインクリメンタル式ロータリーエンコーダの
回転スリットの軸は、実際は望遠鏡5の水平軸5aの延長
部分であり、望遠鏡の回転角が検出される。
(この考案が解決しようとする問題点) 一般に測量機は高度分度盤を有し、円周上に角度目盛が
設けられている。しかし、望遠鏡の回転軸と目盛の心が
合っていなければ、偏心誤差を生じる。この偏心誤差
は、第5図の状態(望遠鏡の正位置)と、望遠鏡の支持
枠7を矢印Aのように180°回転すると共に、望遠鏡5
を矢印Bのように180°回転した状態(望遠鏡の反位
置)とで目盛を読むことによって消去できる。
設けられている。しかし、望遠鏡の回転軸と目盛の心が
合っていなければ、偏心誤差を生じる。この偏心誤差
は、第5図の状態(望遠鏡の正位置)と、望遠鏡の支持
枠7を矢印Aのように180°回転すると共に、望遠鏡5
を矢印Bのように180°回転した状態(望遠鏡の反位
置)とで目盛を読むことによって消去できる。
一方、望遠鏡の上面11と下面10とには、望遠鏡をほぼポ
ールの方向に向けるための視凖鏡や焦点板の照明つまみ
等が設けられている。このため、望遠鏡に光波距離計を
取付ける場合に(取付けた場合の状態を第1図に示
す。)、取付けることの出来る面が決まってしまう。
ールの方向に向けるための視凖鏡や焦点板の照明つまみ
等が設けられている。このため、望遠鏡に光波距離計を
取付ける場合に(取付けた場合の状態を第1図に示
す。)、取付けることの出来る面が決まってしまう。
上記のように、ロータリーエンコーダに原点目盛となる
スリットが1対しかないと、第5図のような位置にあれ
ば望遠鏡を僅かの角度だけ動かすことによって原点信号
を得ることが出来るが、望遠鏡が反位置の場合、最悪の
ときは、望遠鏡を1回転させないと原点信号を得ること
が出来ない。また、光波距離計を取付けた場合は、望遠
鏡を回転させることが出来ず、光波距離計を取り外さな
い限り、原点信号が得られないこともあり、操作上のわ
ずらわしさがあった。このような事情は、水平角を検出
するためのエンコーダにおいても同様である。
スリットが1対しかないと、第5図のような位置にあれ
ば望遠鏡を僅かの角度だけ動かすことによって原点信号
を得ることが出来るが、望遠鏡が反位置の場合、最悪の
ときは、望遠鏡を1回転させないと原点信号を得ること
が出来ない。また、光波距離計を取付けた場合は、望遠
鏡を回転させることが出来ず、光波距離計を取り外さな
い限り、原点信号が得られないこともあり、操作上のわ
ずらわしさがあった。このような事情は、水平角を検出
するためのエンコーダにおいても同様である。
この考案は、上記の欠点のない原点検出装置を得ようと
するものである。
するものである。
(問題を解決するための手段) この考案の電子式セオドライトの原点検出装置は、原点
目盛を備えたインクリメンタル式エンコーダにおいて、
回転円板スリット上に設けた1つの原点目盛に対し、こ
れを検出するための複数の原点検出目盛及び発光、受光
手段を設けたものであり、この複数の原点検出目盛は、
同心的に、同一の固定スリット板上に設けられたことを
特徴とする。
目盛を備えたインクリメンタル式エンコーダにおいて、
回転円板スリット上に設けた1つの原点目盛に対し、こ
れを検出するための複数の原点検出目盛及び発光、受光
手段を設けたものであり、この複数の原点検出目盛は、
同心的に、同一の固定スリット板上に設けられたことを
特徴とする。
(実施例) 以下、この考案の実施例を示す。
第1図にこの考案のインクリメンタル式ロータリーエン
コーダを搭載した電子式セオドライトの1実施例の概要
を、第2図にその固定スリット板の平面図を示す。望遠
鏡の水平軸5aに取付けられた回転スリット円板1には、
従来同様、円形状に多数の計数目盛1bと1個の原点目盛
1aが設けられる。一方、これと同心に、固定スリット円
板6が上記回転スリット円板1と重なり合うように望遠
鏡支持枠7に固定されている。この固定スリット円板6
には、計数用目盛6aの他に、回転スリット円板1の原点
目盛1aと対応する原点目盛6b、6cが180°隔てて対抗す
る位置に設けられている。2個の原点目盛6b、6cは、全
く同様の目盛パターンを持ち、それぞれ発光素子3aとう
受光素子4aが対抗して設けられ、どちらでも原点目盛が
得られるようになっている。このため、第1図におい
て、望遠鏡正、すなわち天頂角90°のときは原点目盛6c
で信号を読み取って90°にリセットされ、望遠鏡反(第
1図の状態)、すなわち天頂角270°のときは原点目盛6
bで信号を読み取って270°にリセットされる。
コーダを搭載した電子式セオドライトの1実施例の概要
を、第2図にその固定スリット板の平面図を示す。望遠
鏡の水平軸5aに取付けられた回転スリット円板1には、
従来同様、円形状に多数の計数目盛1bと1個の原点目盛
1aが設けられる。一方、これと同心に、固定スリット円
板6が上記回転スリット円板1と重なり合うように望遠
鏡支持枠7に固定されている。この固定スリット円板6
には、計数用目盛6aの他に、回転スリット円板1の原点
目盛1aと対応する原点目盛6b、6cが180°隔てて対抗す
る位置に設けられている。2個の原点目盛6b、6cは、全
く同様の目盛パターンを持ち、それぞれ発光素子3aとう
受光素子4aが対抗して設けられ、どちらでも原点目盛が
得られるようになっている。このため、第1図におい
て、望遠鏡正、すなわち天頂角90°のときは原点目盛6c
で信号を読み取って90°にリセットされ、望遠鏡反(第
1図の状態)、すなわち天頂角270°のときは原点目盛6
bで信号を読み取って270°にリセットされる。
第3図に演算回路の1例を示す。電源投入後、最初の望
遠鏡の回転により、AまたはBの原点検出用受光素子が
信号と出力し、原点信号形成部を経て入力選別回路の入
力される。ここで、Aによる入力かBによる入力かを選
別し、それぞれの初期設定角度を決定し、これをパルス
計数部に入力する。これから後は、従来のロータリーエ
ンコーダと同様の処理をし、表示器に回転角を表示す
る。
遠鏡の回転により、AまたはBの原点検出用受光素子が
信号と出力し、原点信号形成部を経て入力選別回路の入
力される。ここで、Aによる入力かBによる入力かを選
別し、それぞれの初期設定角度を決定し、これをパルス
計数部に入力する。これから後は、従来のロータリーエ
ンコーダと同様の処理をし、表示器に回転角を表示す
る。
なお、第2図において、6dは、計数スリット6a並びに原
点目盛6b、6cを同時に芯出しするための芯出し目盛であ
る。
点目盛6b、6cを同時に芯出しするための芯出し目盛であ
る。
上記実施例では、原点目盛は2カ所として説明したが、
3カ所または4カ所であってもよい。4カ所の場合は上
下左右に設け、初めに通過した原点目盛の位置を基準に
し、信号処理によってそれ以外の原点目盛の信号は受け
付けないようにすることができる。このようにすると、
最初の原点信号検出までの時間を短縮することが出来
る。
3カ所または4カ所であってもよい。4カ所の場合は上
下左右に設け、初めに通過した原点目盛の位置を基準に
し、信号処理によってそれ以外の原点目盛の信号は受け
付けないようにすることができる。このようにすると、
最初の原点信号検出までの時間を短縮することが出来
る。
(考案の効果) この考案は、上記の構成によって、望遠鏡正の状態は勿
論、望遠鏡反の状態でも、原点リセットが可能となり、
望遠鏡反の位置で光波距離計等を望遠鏡に搭載した場合
でも、これらを取り外すことなく、原点リセットが出来
るようになった。また、水平角に原点目盛を設けた場合
にも、原点目盛を180°対向して2カ所に設けることに
より、本体の半回転以内で原点リセットを行うことが出
来る。原点位置は見えないので、作業者は原点を探す操
作をしなければならないが、この操作が容易となり、迅
速な作業が可能となる。
論、望遠鏡反の状態でも、原点リセットが可能となり、
望遠鏡反の位置で光波距離計等を望遠鏡に搭載した場合
でも、これらを取り外すことなく、原点リセットが出来
るようになった。また、水平角に原点目盛を設けた場合
にも、原点目盛を180°対向して2カ所に設けることに
より、本体の半回転以内で原点リセットを行うことが出
来る。原点位置は見えないので、作業者は原点を探す操
作をしなければならないが、この操作が容易となり、迅
速な作業が可能となる。
また、原点目盛が複数あっても、一つの芯出し目盛を使
って一度に芯出し作業が出来るので、特に芯出しのため
の時間を要することはない。
って一度に芯出し作業が出来るので、特に芯出しのため
の時間を要することはない。
第1図はこの考案のインクリメンタル式ロータリーエン
コーダを搭載した電子式セオドライトの1実施例の概要
図、第2図はその固定スリット板の平面図、第3図は演
算回路の1例を示すブロック図、第4図、第5図は従来
のセオドライト及びインクリメンタル式ロータリーエン
コーダの概要図である。 1:回転スリット円板、1a:原点目盛 1b:スリット、2,6:固定スリット板 3:発光素子、4:受光素子、5:望遠鏡 6a:計数用目盛、6b、6c:原点目盛 7:望遠鏡支持枠
コーダを搭載した電子式セオドライトの1実施例の概要
図、第2図はその固定スリット板の平面図、第3図は演
算回路の1例を示すブロック図、第4図、第5図は従来
のセオドライト及びインクリメンタル式ロータリーエン
コーダの概要図である。 1:回転スリット円板、1a:原点目盛 1b:スリット、2,6:固定スリット板 3:発光素子、4:受光素子、5:望遠鏡 6a:計数用目盛、6b、6c:原点目盛 7:望遠鏡支持枠
Claims (1)
- 【請求項1】原点目盛を備えたインクリメンタル式エン
コーダを使用する電子式セオドライトにおいて、 回転円板スリット上に設けた1つの原点目盛に対し、 これを検出するための複数の原点検出目盛及び発光、受
光手段を設け、 該複数の原点検出目盛は、同心的に、同一の固定スリッ
ト板上に配設されている ことを特徴とする電子式セオドライトの原点検出装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989041676U JPH07884Y2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 電子式セオドライトの原点検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989041676U JPH07884Y2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 電子式セオドライトの原点検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02133607U JPH02133607U (ja) | 1990-11-06 |
JPH07884Y2 true JPH07884Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=31552549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989041676U Expired - Lifetime JPH07884Y2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 電子式セオドライトの原点検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07884Y2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS585469A (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-12 | Nec Home Electronics Ltd | エンジン点火装置 |
JPS58204314A (ja) * | 1982-05-24 | 1983-11-29 | Nippon Kogaku Kk <Nikon> | エンコ−ダ装置 |
JPS607316A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-16 | Asahi Optical Co Ltd | 角度測定装置 |
JPS6019919U (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-12 | 旭光学工業株式会社 | 角度測定装置 |
JPS6076215U (ja) * | 1983-11-01 | 1985-05-28 | 旭光学工業株式会社 | 角度測定装置 |
JPS61112922A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-30 | Toshiba Corp | 光学式エンコ−ダ |
-
1989
- 1989-04-11 JP JP1989041676U patent/JPH07884Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02133607U (ja) | 1990-11-06 |
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